JP6782265B2 - 昇圧コンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、昇圧コンバータに関する。
従来、特許文献1に見られるように、2つのリアクトルと、各リアクトルに対応して個別に設けられたスイッチと、各リアクトルに対応して個別に設けられたダイオードとを備える昇圧コンバータが知られている。各リアクトルの第1端には、昇圧コンバータの入力側が接続されている。各リアクトルの第2端には、スイッチが接続されている。各リアクトルの第2端と昇圧コンバータの出力側とは、ダイオードによって接続されている。
特許第4844696号公報
昇圧コンバータの各スイッチのうち、一方のスイッチである小定格スイッチの定格電流が、他方のスイッチである大定格スイッチの定格電流よりも小さくされている構成がある。この構成においては、過電流から小定格スイッチを適正に保護することが要求される。
本発明は、小定格スイッチを過電流から適正に保護できる昇圧コンバータを提供することを主たる目的とする。
本発明は、入力側に第1端が接続された複数のリアクトルと、前記各リアクトルに対応して個別に設けられ、前記リアクトルの第2端に接続されたスイッチと、前記各リアクトルに対応して個別に設けられるとともに前記リアクトルの第2端と出力側とを接続し、前記リアクトルから前記出力側へと向かう方向の電流の流通を許容してかつその方向とは逆方向の電流の流通を阻止する整流素子と、前記入力側から入力された直流電圧を昇圧して前記出力側から出力すべく、前記スイッチをスイッチング制御する制御装置と、を備える。前記各スイッチのうち、少なくとも1つであってかつ一部のスイッチである小定格スイッチの定格電流が、残りのスイッチである大定格スイッチの定格電流よりも小さくされている。前記制御装置は、前記小定格スイッチの過電流に対する保護度合いを前記大定格スイッチの過電流に対する保護度合いよりも大きくするように前記小定格スイッチ及び前記大定格スイッチをスイッチング制御する。
本発明によれば、定格電流が大定格スイッチよりも小さい小定格スイッチを過電流から適正に保護することができる。
ここで、前記小定格スイッチの過電流に対する保護度合いを前記大定格スイッチの過電流に対する保護度合いよりも大きくするように前記小定格スイッチ及び前記大定格スイッチをスイッチング制御する手法を具体化した構成としては、例えば次に説明する構成が挙げられる。前記制御装置は、前記小定格スイッチの1スイッチング周期を前記大定格スイッチの1スイッチング周期よりも短くする。
この構成によれば、小定格スイッチの電流制御の応答性を、大定格スイッチの電流制御の応答性よりも高めることができる。このため、定格電流が大定格スイッチよりも小さい小定格スイッチを過電流から適正に保護することができる。
また、前記小定格スイッチの過電流に対する保護度合いを前記大定格スイッチの過電流に対する保護度合いよりも大きくするように前記小定格スイッチ及び前記大定格スイッチをスイッチング制御する手法を具体化した構成としては、例えば次に説明する構成も挙げられる。昇圧コンバータは、前記各リアクトルのうち前記大定格スイッチに接続されたリアクトルである大定格側リアクトルに流れる電流を検出する大定格側検出部と、前記各リアクトルのうち前記小定格スイッチに接続されたリアクトルである小定格側リアクトルに流れる電流を検出する小定格側検出部と、を備え、前記制御装置は、前記大定格側検出部により検出された電流を大定格側指令電流に平均電流モード制御により制御すべく、前記大定格スイッチをスイッチング制御する大定格側制御部と、前記小定格側検出部により検出された電流を小定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記小定格スイッチをスイッチング制御する小定格側制御部と、を有する。
ピーク電流モード制御では、小定格スイッチに流れる電流のピーク値を小定格側指令電流で制限できる。このため、平均電流モード制御によりスイッチング制御される大定格スイッチと比較して、小定格スイッチを過電流から適正に保護することができる。
また、前記小定格スイッチの過電流に対する保護度合いを前記大定格スイッチの過電流に対する保護度合いよりも大きくするように前記小定格スイッチ及び前記大定格スイッチをスイッチング制御する手法を具体化した構成としては、例えば次に説明する構成も挙げられる。前記制御装置は、前記大定格側検出部により検出された電流を大定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記大定格スイッチをスイッチング制御する大定格側制御部と、前記小定格側検出部により検出された電流を小定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記小定格スイッチをスイッチング制御する小定格側制御部と、を有し、前記小定格側指令電流が前記大定格側指令電流よりも小さく設定されている。
この構成によれば、小定格スイッチに流れる電流のピーク値を大定格スイッチに流れる電流のピーク値よりも小さくできる。これにより、小定格スイッチを過電流から適正に保護することができる。
第1実施形態に係る昇圧コンバータを示す図。 スイッチの電流電圧特性を示す図。 制御装置の処理を示すブロック図。 各スイッチのスイッチング制御を示すタイムチャート。 電流制御の応答性を示す図。 第2実施形態に係る制御装置の処理を示すブロック図。 第3実施形態に係る制御装置の処理を示すブロック図。 第4実施形態に係る昇圧コンバータを示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る昇圧コンバータを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。昇圧コンバータは、例えば車両に搭載されている。
図1に示すように、昇圧コンバータ10は、第1〜第3リアクトル11a〜11c、整流素子に相当する第1〜第3上アームスイッチS1H〜S3H、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3L、入力側コンデンサ12、出力側コンデンサ13及び制御装置30を備えている。
本実施形態において、第1上,下アームスイッチS1H,S1Lは、SiCデバイスとしてのNチャネルMOSFETである。このため、第1上,下アームスイッチS1H,S1Lにおいて、高電位側端子はドレインであり、低電位側端子はソースである。第1上,下アームスイッチS1H,S1Lには、ボディダイオードが逆並列に接続されている。また、第2,第3上,下アームスイッチS2H,S3H,S2L,S3Lは、SiデバイスとしてのIGBTである。このため、第2,第3上,下アームスイッチS2H,S3H,S2L,S3L2において、高電位側端子はコレクタであり、低電位側端子はエミッタである。第2,第3上,下アームスイッチS2H,S3H,S2L,S3Lには、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。
図2に、スイッチに流れる電流とスイッチの端子間電圧Vonとの関係を示す。詳しくは、図2は、MOSFETのソース及びドレイン間電圧Vdsとドレイン電流Idとの電圧電流特性と、IGBTのコレクタ及びエミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Icとの電圧電流特性とを示す。
図2に示すように、電流が所定電流Iαよりも小さい小電流領域においては、ドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsが、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceよりも低い。すなわち、小電流領域においては、MOSFETのオン抵抗がIGBTのオン抵抗よりも小さい。一方、電流が所定電流Iαよりも大きい大電流領域においては、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceがドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsよりも低い。すなわち、大電流領域においては、IGBTのオン抵抗がMOSFETのオン抵抗よりも小さい。
本実施形態では、第1上,下アームスイッチS1H,S1Lの定格電流である第1定格電流Irc1が、第2上,下アームスイッチS2H,S2Lの定格電流である第2定格電流Irc1、及び第3上,下アームスイッチS3H,S3Lの定格電流である第3定格電流Irc3よりも小さい。第2定格電流Irc1と第3定格電流Irc3とは同じ値である。本実施形態において、第1下アームスイッチS1Lが小定格スイッチに相当し、第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lが大定格スイッチに相当する。
図1の説明に戻り、昇圧コンバータ10の高電位側入力端子TIHには、直流電源20の正極端子が接続されている。昇圧コンバータ10の低電位側入力端子TILには、直流電源20の負極端子が接続されている。高電位側入力端子TIHと低電位側入力端子TILとは、入力側コンデンサ12により接続されている。
第1〜第3リアクトル11a〜11cの第1端には、高電位側入力端子TIHが接続されている。第1リアクトル11aの第2端には、第1上アームスイッチS1Hのソースと、第1下アームスイッチS1Lのドレインとが接続されている。第2リアクトル11bの第2端には、第2上アームスイッチS2Hのソースと、第2下アームスイッチS2Lのドレインとが接続されている。第3リアクトル11cの第2端には、第3上アームスイッチS3Hのソースと、第3下アームスイッチS3Lのドレインとが接続されている。
各上アームスイッチS1H〜S3Hのドレインには、昇圧コンバータ10の高電位側出力端子TOHが接続されている。昇圧コンバータ10の低電位側出力端子TOLには、各下アームスイッチS1L〜S3Lのソースが接続されている。高電位側出力端子TOHと低電位側出力端子TOLとは、出力側コンデンサ13により接続されている。高電位側出力端子TOHには、給電対象機器21の高電位側端子が接続され、低電位側出力端子TOLには、給電対象機器21の低電位側端子が接続されている。給電対象機器には、例えば、蓄電池及び電気負荷が含まれる。
本実施形態では、第1リアクトル11aのインダクタンスLaが、第2,第3リアクトル11b,11cのインダクタンスLb,Lcよりも大きい。これは、各リアクトル11a〜11c及び各上アームスイッチS1H〜S3Hを介して高電位側入力端子TIH及び高電位側出力端子TOHの間を過電流が流れようとする場合において、第1上アームスイッチS1Hを過電流から保護するためである。
つまり、第1リアクトル11aのインダクタンスLaが、第2,第3リアクトル11b,11cのインダクタンスLb,Lcよりも大きいと、過電流が流れようとする場合において、第2,第3リアクトル11b,11cよりも第1リアクトル11aに過電流が流れにくくなる。その結果、第2,第3上アームスイッチS2H,S3Hよりも定格電流の小さい第1上アームスイッチS1Hを過電流から保護することができる。
なお、過電流は、例えば、車両の車輪が空転した後、車輪が路面を掴むスリップグリップが生じる場合に流れる。また、第2リアクトル11bのインダクタンスLbと第3リアクトル11cのインダクタンスとは同じ値である。また、第1リアクトル11aが小定格側リアクトルに相当し、第2,第3リアクトル11b,11cが大定格側リアクトルに相当する。
昇圧コンバータ10は、第1〜第3電流センサ14a〜14cと、電圧センサ15とを備えている。第1電流センサ14aは、第1リアクトル11aに流れる電流を第1リアクトル電流IL1として検出する。第2電流センサ14bは、第2リアクトル11bに流れる電流を第2リアクトル電流IL2として検出する。第3電流センサ14cは、第3リアクトル11cに流れる電流を第3リアクトル電流IL3として検出する。電圧センサ15は、出力側コンデンサ13の端子間電圧を昇圧コンバータ10の出力電圧Voutとして検出する。本実施形態では、第1〜第3電流センサ14a〜14cの応答性が互いに同じことを想定している。第1〜第3電流センサ14a〜14cとしては、例えば、ホール素子を備えるものを用いることができる。また、本実施形態において、第1電流センサ14aが小定格側検出部に相当し、第2,第3電流センサ14b,14cが大定格側検出部に相当する。各センサ14a〜14c,15の検出値は、制御装置30に入力される。
制御装置30は、各入力端子TIH,TILから入力される入力電圧を昇圧して各出力端子TOH,TOLから出力すべく、各下アームスイッチS1L〜S3Lと、各上アームスイッチS1H〜S3Hとを交互にオンする。なお、各相において、上アームスイッチと下アームスイッチとが交互にオンされるのは、同期整流を実施するためである。同期整流を実施しない場合、各上アームスイッチS1H〜S3Hは常時オフされればよい。
本実施形態において、制御装置30は、昇圧コンバータ10に要求される出力電力である指令出力電力Woutに基づいて、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3Lのうちどのスイッチを駆動するかを決定する。具体的には、制御装置30は、指令出力電力Woutが第1電力W1未満であると判定した場合、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3Lのうち第1下アームスイッチS1Lのみを駆動する。制御装置30は、指令出力電力Woutが第1電力W1以上であってかつ第2電力W2未満であると判定した場合、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3Lのうち第1,第2下アームスイッチS1L,S2Lのみを駆動する。制御装置30は、指令出力電力Woutが第2電力W2以上であると判定した場合、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3L全てを駆動する。以下では、第1〜第3下アームスイッチS1L〜S3L全てが駆動される場合を前提として説明する。
制御装置30は、検出された第1,第2,第3リアクトル電流IL1,IL2,IL3を第1,第2,第3指令電流Iref1,Iref2,Iref3に平均電流モード制御によりフィードバック制御する。制御装置30は、指令出力電力Wout及び出力電圧Voutに基づいて、昇圧コンバータ10に要求される出力電流である合計指令電流Itotalを算出する。制御装置30は、各指令電流Iref1,Iref2,Iref3の和が合計指令電流Itotalになるように、各指令電流Iref1,Iref2,Iref3を設定する。本実施形態では、第1指令電流Iref1が第2,第3指令電流Iref2,Iref3よりも小さく、第2指令電流Iref2と第3指令電流Iref3とが同じ値であるとする。各指令電流Iref1,Iref2,Iref3は、例えば、各定格電流Irc1,Irc2,Irc3よりも小さい。
図3に示すように、制御装置30は、第1〜第3制御部31〜33を備えている。第1制御部が小定格側制御部に相当し、第2,第3制御部32,33が大定格側制御部に相当する。第1制御部31は、平均電流モード制御により、第1リアクトル電流IL1を第1指令電流Iref1(小定格側指令電流に相当)に制御する。詳しくは、第1制御部31は、第1電流偏差算出部31a、第1フィードバック制御部31b、第1コンパレータ31c及び第1キャリア生成部31dを備えている。第1電流偏差算出部31aは、第1指令電流Iref1から第1リアクトル電流IL1を減算することにより、第1電流偏差ΔI1を算出する。
第1フィードバック制御部31bは、第1電流偏差ΔI1を0にフィードバック制御するための操作量として、第1時比率Duty1を算出する。本実施形態において、このフィードバック制御は、比例積分制御である。このため、第1時比率Duty1は、第1電流偏差ΔI1及び第1比例ゲインKp1の乗算値と、第1電流偏差ΔI1の時間積分値及び第1積分ゲインKi1の乗算値との加算値として算出される。本実施形態において、第1時比率Duty1は、0から1までの値を取り得る。
第1フィードバック制御部31bにより算出された第1時比率Duty1は、第1コンパレータ31cの非反転入力端子に入力される。第1コンパレータ31cの反転入力端子には、第1キャリア生成部31dの第1キャリア信号が入力される。本実施形態において、第1キャリア信号は、最小値が0であり、最大値が1である鋸波信号である。第1キャリア信号の1周期が第1上,下アームスイッチS1H,S1Lの1スイッチング周期である第1スイッチング周期Tsw1となる。第1時比率Duty1が第1キャリア信号よりも大きい場合、第1コンパレータ31cの出力信号である第1ゲート信号G1の論理がHとなる。これにより、第1下アームスイッチS1Lがオンされ、第1上アームスイッチS1Hがオフされる。一方、第1時比率Duty1が第1キャリア信号よりも小さい場合、第1ゲート信号G1の論理がLとなる。これにより、第1上アームスイッチS1Hが同期整流のためにオンされ、第1下アームスイッチS1Lがオフされる。
第2制御部32は、平均電流モード制御により、第2リアクトル電流IL2を第2指令電流Iref2(大定格側指令電流に相当)に制御する。詳しくは、第2制御部32は、第2電流偏差算出部32a、第2フィードバック制御部32b、第2コンパレータ32c及び第2キャリア生成部32dを備えている。第2電流偏差算出部32aは、第2指令電流Iref2から第2リアクトル電流IL2を減算することにより、第2電流偏差ΔI2を算出する。
第2フィードバック制御部32bは、第2電流偏差ΔI2を0にフィードバック制御するための操作量として、第2時比率Duty2を算出する。本実施形態において、このフィードバック制御は、比例積分制御である。このため、第2時比率Duty2は、第2電流偏差ΔI2及び第2比例ゲインKp2の乗算値と、第2電流偏差ΔI2の時間積分値及び第2積分ゲインKi2の乗算値との加算値として算出される。本実施形態において、第2時比率Duty2は、0から1までの値を取り得る。
第2フィードバック制御部32bにより算出された第2時比率Duty2は、第2コンパレータ32cの非反転入力端子に入力される。第2コンパレータ32cの反転入力端子には、第2キャリア生成部32dの第2キャリア信号が入力される。本実施形態において、第2キャリア信号は、最小値が0であり、最大値が1である鋸波信号である。第2キャリア信号の1周期は、第1キャリア信号の1周期の2倍の周期であり、第2キャリア信号の1周期が第2上,下アームスイッチS2H,S2Lの1スイッチング周期である第2スイッチング周期Tsw2(=Tsw1×2)となる。第2時比率Duty2が第2キャリア信号よりも大きい場合、第2コンパレータ32cの出力信号である第2ゲート信号G2の論理がHとなる。これにより、第2下アームスイッチS2Lがオンされ、第2上アームスイッチS2Hがオフされる。一方、第2時比率Duty2が第2キャリア信号よりも小さい場合、第2ゲート信号G2の論理がLとなる。これにより、第2上アームスイッチS2Hが同期整流のためにオンされ、第2下アームスイッチS2Lがオフされる。
なお、大定格スイッチである第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lの第2スイッチング周期Tsw2は、小定格スイッチである第1下アームスイッチS1Lの第1スイッチング周期Tsw1に、大定格スイッチの数「2」を乗算した値に設定されていると見ることもできる。
第3制御部33は、平均電流モード制御により、第3リアクトル電流IL3を第3指令電流Iref3(大定格側指令電流に相当)に制御する。詳しくは、第3制御部33は、第3電流偏差算出部33a、第3フィードバック制御部33b、第3コンパレータ33c及び第3キャリア生成部33dを備えている。第3電流偏差算出部33aは、第3指令電流Iref3から第3リアクトル電流IL3を減算することにより、第3電流偏差ΔI3を算出する。
第3フィードバック制御部33bは、第3電流偏差ΔI3を0にフィードバック制御するための操作量として、第3時比率Duty3を算出する。本実施形態において、このフィードバック制御は、比例積分制御である。第2時比率Duty2は、第3電流偏差ΔI3及び第2比例ゲインKp2の乗算値と、第3電流偏差ΔI3の時間積分値及び第2積分ゲインKi2の乗算値との加算値として算出される。本実施形態において、第3時比率Duty3は、0から1までの値を取り得る。
第3フィードバック制御部33bにより算出された第3時比率Duty3は、第3コンパレータ33cの非反転入力端子に入力される。第3コンパレータ33cの反転入力端子には、第3キャリア生成部33dの第3キャリア信号が入力される。本実施形態において、第3キャリア信号は、最小値が0であり、最大値が1である鋸波信号である。第3キャリア信号の1周期は、第2キャリア信号の1周期と同じ周期であり、第3キャリア信号の1周期が第3上,下アームスイッチS3H,S3Lの1スイッチング周期である第2スイッチング周期Tsw2となる。第3時比率Duty3が第3キャリア信号よりも大きい場合、第3コンパレータ33cの出力信号である第3ゲート信号G3の論理がHとなる。これにより、第3下アームスイッチS3Lがオンされ、第3上アームスイッチS3Hがオフされる。一方、第3時比率Duty3が第3キャリア信号よりも小さい場合、第3ゲート信号G3の論理がLとなる。これにより、第3上アームスイッチS3Hが同期整流のためにオンされ、第3下アームスイッチS3Lがオフされる。
本実施形態では、第1制御部31の平均電流モード制御による第1指令電流Iref1に対する第1リアクトル電流IL1の応答性を、第2,第3制御部32,33の平均電流モード制御による第2,第3指令電流Iref2,Iref3に対する第2,第3リアクトル電流IL2,IL3の応答性よりも高くしている。その一例として、本実施形態では、第1比例ゲインKp1が第2比例ゲインKp2よりも大きく設定され、第1積分ゲインKi1が第2積分ゲインKi2よりも大きく設定されている。ただし、第1制御部31における応答性を第2,第3制御部32,33における応答性よりも高くするために、第1比例ゲインKp1が第2比例ゲインKp2よりも大きいとの条件、及び第1積分ゲインKi1が第2積分ゲインKi2よりも大きいとの条件の双方を満たすことは必須ではない。例えば、第1比例ゲインKp1が第2比例ゲインKp2よりも大きく、第1積分ゲインKi1が第2積分ゲインKi2以下であってもよい。
図4に、本実施形態の各下アームスイッチS1L〜S3Lのスイッチング態様を示す。なお、図4には、電流連続モードにおいて各時比率Duty1〜Duty3が0.5(50%)となる場合を例示している。
図4(a)に示すように、第1下アームスイッチS1Lは、第1スイッチング周期Tsw1でオンオフされる。図4(b)に示すように、第2下アームスイッチS2Lは、第2スイッチング周期Tsw2でオンオフされる。第1下アームスイッチS1Lのオン切替タイミングは、第2下アームスイッチS2Lのオン切替タイミングと同期している。
図4(c)に示すように、第3下アームスイッチS3Lは、第2スイッチング周期Tsw2でオンオフされる。第3下アームスイッチS3Lのオン切替タイミングと第2下アームスイッチS2Lのオン切替タイミングとは、第2スイッチング周期Tsw2の1/2だけずれている。
図4(a)〜(c)に示したスイッチング態様により、第2リアクトル電流IL2及び第3リアクトル電流IL3の合計電流の変動周期は、第1リアクトル電流IL1の変動周期と等しくなる。また、この合計電流に対する第1リアクトル電流IL1の位相が、合計電流の変動周期の1/2ずれる。これにより、昇圧コンバータ10の出力電流のリップルを低減することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
定格電流の小さい第1下アームスイッチS1Lの第1スイッチング周期Tsw1が、定格電流の大きい第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lの第2スイッチング周期Tsw2よりも短く設定されている。このため、第1下アームスイッチS1Lの電流制御の応答性を、第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lの電流制御の応答性よりも高めることができる。これにより、定格電流が小さい第1下アームスイッチS1Lを過電流から適正に保護することができる。
なお、昇圧コンバータ10において、第1上,下アームスイッチS1H,S1Lを有する相を1相目とし、第2上,下アームスイッチS2H,S2Lを有する相を2相目とし、第3上,下アームスイッチS3H,S3Lを有する相を3相目とする。1相目の電流制御の応答性のみを高くすることに代えて、全相の電流制御の応答性を高くする構成も考えられる。ただし、この場合、制御装置30として処理能力の高いものを用いる必要があり、昇圧コンバータ10のコストが増加してしまう。一方、制御装置30として処理能力の高いものを用いることができないときには、制御装置30の処理負荷がその許容値を超えてしまい、制御装置30が電流制御を適正に実施できなくなる懸念がある。
第1制御部31の平均電流モード制御による第1指令電流Iref1に対する第1リアクトル電流IL1の応答性が、第2,第3制御部32,33の平均電流モード制御による第2,第3指令電流Iref2,Iref3に対する第2,第3リアクトル電流IL2,IL3の応答性よりも高くされている。これにより、第1下アームスイッチS1Lを過電流からより適正に保護することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、平均電流モード制御を行う第1制御部31に代えて、ピーク電流モード制御を行う第1制御部40が制御装置30に備えられている。ピーク電流モード制御により、第1リアクトル電流IL1が第1指令電流Iref1に制御される。
また、第1電流センサ14aの電流の応答性が、第2,第3電流センサ14b,14cの応答性よりも高い。本実施形態では、第1電流センサ14aとして、カレントトランスが用いられている。これにより、全ての各電流センサ14a〜14cがカレントランスとされる場合と比較して、昇圧コンバータ10のコストを低減できる。なお、図5には、各リアクトルに実際に流れる電流が一点鎖線で示すようにステップ状に変化した場合において、第1電流センサ14aの検出値の推移を実線で示し、第2,第3電流センサ14b,14cの検出値の推移を破線で示す。
図6に、第1制御部40のブロック図を示す。第1制御部40は、第1コンパレータ40a、第1加算器40b及び第1RSフリップフロップ40cを備えている。第1コンパレータ40aの反転入力端子には、第1指令電流Iref1が入力される。第1加算器40bは、第1リアクトル電流IL1及びスロープ補償信号Slopeの加算値を第1補償後電流として出力する。第1補償後電流は、第1コンパレータ40aの非反転入力端子に入力される。第1コンパレータ40aは、第1補償後電流が第1指令電流Iref1より小さい場合、論理Lの信号を出力する。一方、第1コンパレータ40aは、第1補償後電流が第1指令電流Iref1より大きい場合、論理Hの信号を出力する。
第1RSフリップフロップ40cのR端子には、第1コンパレータ40aの出力信号が入力される。第1RSフリップフロップ40cのS端子には、クロック信号が入力される。第1RSフリップフロップ40cの出力信号が、第1ゲート信号G1となる。なお、第1RSフリップフロップ40cのS端子に入力されるクロック信号の1周期は、第1スイッチング周期Tsw1に設定されている。
ピーク電流モード制御では、第1下アームスイッチS1Lに流れる電流のピーク値を第1指令電流Iref1で制限できる。このため、平均電流モード制御によりスイッチング制御される第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lと比較して、第1下アームスイッチS1Lを過電流から適正に保護することができる。また、第1電流センサ14aの応答性が第2,第3電流センサ14b,14cの応答性よりも高いことも、過電流から適正に保護できることに寄与している。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、平均電流モード制御を行う第2,第3制御部32,33に代えて、ピーク電流モード制御を行う第2,第3制御部50,51が制御装置30に備えられている。ピーク電流モード制御により、第2,第3リアクトル電流IL2,IL3が第2,第3指令電流Iref2,Iref3に制御される。なお、制御装置30は、図6の第1制御部40を備えている。
図7に、第2,第3制御部50,51のブロック図を示す。
第2制御部50は、第2コンパレータ50a、第2加算器50b及び第2RSフリップフロップ50cを備えている。第2コンパレータ50aの反転入力端子には、第2指令電流Iref2が入力される。第2加算器50bは、第2リアクトル電流IL2及びスロープ補償信号Slopeの加算値を第2補償後電流として出力する。第2補償後電流は、第2コンパレータ50aの非反転入力端子に入力される。
第2RSフリップフロップ50cのR端子には、第2コンパレータ50aの出力信号が入力される。第2RSフリップフロップ50cのS端子には、クロック信号が入力される。第2RSフリップフロップ50cの出力信号が、第2ゲート信号G2となる。なお、第2RSフリップフロップ50cのS端子に入力されるクロック信号の1周期は、第2スイッチング周期Tsw2に設定されている。
第3制御部51は、第3コンパレータ51a、第3加算器51b及び第3RSフリップフロップ51cを備えている。第3コンパレータ51aの反転入力端子には、第3指令電流Iref3が入力される。第3加算器51bは、第3リアクトル電流IL3及びスロープ補償信号Slopeの加算値を第3補償後電流として出力する。第3補償後電流は、第3コンパレータ51aの非反転入力端子に入力される。なお、第3指令電流Iref3と第2指令電流Iref2とは、例えば同じ値に設定されている。
第3RSフリップフロップ51cのR端子には、第3コンパレータ51aの出力信号が入力される。第3RSフリップフロップ51cのS端子には、クロック信号が入力される。第3RSフリップフロップ51cの出力信号が、第3ゲート信号G3となる。なお、第3RSフリップフロップ51cのS端子に入力されるクロック信号の1周期は、第2スイッチング周期Tsw2に設定されている。また、このクロック信号の位相と、第2RSフリップフロップ50cのS端子に入力されるクロック信号の位相とは、第2スイッチング周期Tsw2の1/2だけずれている。
本実施形態において、第1指令電流Iref1は、第2,第3指令電流Iref2,Iref3よりも小さく設定されている。このため、定格電流の小さい第1下アームスイッチS1Lに流れる電流のピーク値を、定格電流の大きい第2,第3下アームスイッチS2L,S3Lに流れる電流のピーク値よりも小さくできる。これにより、第1下アームスイッチS1Lを過電流から適正に保護することができる。
ちなみに、各指令電流は、例えば、検出された出力電圧Voutを、昇圧コンバータ10の指令出力電圧Vo*にフィードバック制御するための操作量として算出される。この場合、第1指令電流Iref1を算出するためのフィードバック制御で用いられる比例,積分ゲイン等のフィードバックゲインを、第2,第3指令電流Iref2,Iref3を算出するためのフィードバック制御で用いられる比例,積分ゲイン等のフィードバックゲインよりも大きくしてもよい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、リアクトル電流の検出手法を変更する。
図8に、本実施形態に係る昇圧コンバータ10を示す。なお、図8において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第1下アームスイッチS1Lは、自身に流れる電流と相関を有する微小電流を出力する第1センス端子St1を備えている。第1下アームスイッチS1Lがオンされている期間における第1センス端子St1の出力電流が、第1リアクトル11aに流れる電流として検出される。第1センス端子St1の出力電流は、制御装置30に入力される。本実施形態において、第1センス端子St1が小定格側センス端子に相当する。
第2下アームスイッチS2Lは、自身に流れる電流と相関を有する微小電流を出力する第2センス端子St2を備えている。第2下アームスイッチS2Lがオンされている期間における第2センス端子St2の出力電流が、第2リアクトル11bに流れる電流として検出される。第3下アームスイッチS3Lは、自身に流れる電流と相関を有する微小電流を出力する第3センス端子St3を備えている。第3下アームスイッチS3Lがオンされている期間における第3センス端子St3の出力電流が、第3リアクトル11cに流れる電流として検出される。第2,第3センス端子St2,St3の出力電流は、制御装置30に入力される。本実施形態において、第2,第3センス端子St2,St3が大定格側センス端子に相当する。
本実施形態では、各電流センサ14a〜14cの検出値に代えて、各センス端子St1〜St3の出力電流が図3に示す平均電流モード制御で用いられる。
ちなみに、図8に示す構成において、各電流センサ14a〜14cは必須ではない。各電流センサ14a〜14cが昇圧コンバータ10に備えられないことにより、昇圧コンバータ10の部品数を削減でき、昇圧コンバータ10のコストを低減できる。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図3の各フィードバック制御部31b,32b,33bにおいて、例えば、微分制御が含まれていてもよい。
・整流素子としては、各上アームスイッチS1H〜S3Hに限らず、例えばダイオードであってもよい。この場合、ダイオードのカソードが高電位側出力端子TOH側に接続され、アノードがリアクトル側に接続される。
・図3において、第2フィードバック制御部32bの比例ゲインと第3フィードバック制御部33bの比例ゲインとが異なっていてもよい。また、第2フィードバック制御部32bの積分ゲインと第3フィードバック制御部33bの積分ゲインとが異なっていてもよい。
・第1スイッチング周期Tsw1が第2スイッチング周期Tsw2よりも短いことを条件として、Tsw1≠Tsw2/2としてもよい。
・リアクトル及び下アームスイッチの組の数としては、3つに限らず、2つであったり、4つ以上であったりしてもよい。
・下アームスイッチの組み合わせとしては、IGBT及びMOSFETの組み合わせに限らず、他の組み合わせであってもよい。
10…昇圧コンバータ、11a〜11c…第1〜第3リアクトル、30…制御装置、S1L〜S3L…第1〜第3下アームスイッチ、S1H〜S3H…第1〜第3上アームスイッチ。

Claims (10)

  1. 入力側に第1端が接続された複数のリアクトル(11a〜11c)と、
    前記各リアクトルに対応して個別に設けられ、前記リアクトルの第2端に接続されたスイッチ(S1L〜S3L)と、
    前記各リアクトルに対応して個別に設けられるとともに前記リアクトルの第2端と出力側とを接続し、前記リアクトルから前記出力側へと向かう方向の電流の流通を許容してかつその方向とは逆方向の電流の流通を阻止する整流素子(S1H〜S3H)と、
    前記入力側から入力された直流電圧を昇圧して前記出力側から出力すべく、前記スイッチをスイッチング制御する制御装置(30)と、を備え、
    前記各スイッチのうち、少なくとも1つであってかつ一部のスイッチである小定格スイッチ(S1L)の定格電流が、残りのスイッチである大定格スイッチ(S2L,S3L)の定格電流よりも小さくされており、
    前記制御装置は、前記小定格スイッチの過電流に対する保護度合いを前記大定格スイッチの過電流に対する保護度合いよりも大きくするように前記小定格スイッチ及び前記大定格スイッチをスイッチング制御する昇圧コンバータ(10)。
  2. 前記制御装置は、前記小定格スイッチの1スイッチング周期を前記大定格スイッチの1スイッチング周期よりも短くする請求項1に記載の昇圧コンバータ。
  3. 前記小定格スイッチのスイッチング制御により前記出力側に流れる電流の変動周期と、前記大定格スイッチのスイッチング制御により前記出力側に流れる電流の変動周期とを等しくして、かつ、前記小定格スイッチのスイッチング制御により前記出力側に流れる電流と前記大定格スイッチのスイッチング制御により前記出力側に流れる電流との位相が前記変動周期の1/2ずれるように、前記制御装置は、前記大定格スイッチ及び前記小定格スイッチの双方をスイッチング制御する請求項2に記載の昇圧コンバータ。
  4. 前記各リアクトルのうち前記大定格スイッチに接続されたリアクトルである大定格側リアクトル(11b,11c)に流れる電流を検出する大定格側検出部(14b,14c,St2,St3)と、
    前記各リアクトルのうち前記小定格スイッチに接続されたリアクトルである小定格側リアクトル(11a)に流れる電流を検出する小定格側検出部(14a,St1)と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記大定格側検出部により検出された電流を大定格側指令電流に平均電流モード制御により制御すべく、前記大定格スイッチをスイッチング制御する大定格側制御部(32,33)と、
    前記小定格側検出部により検出された電流を小定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記小定格スイッチをスイッチング制御する小定格側制御部(40)と、を有する請求項1に記載の昇圧コンバータ。
  5. 前記大定格側検出部は、前記大定格スイッチに流れる電流と相関を有する微小電流を出力する大定格側センス端子(St2,St3)を有し、前記大定格側センス端子の出力電流を前記大定格側リアクトルに流れる電流として検出し、
    前記小定格側検出部は、前記小定格スイッチに流れる電流と相関を有する微小電流を出力する小定格側センス端子(St1)を有し、前記小定格側センス端子の出力電流を前記小定格側リアクトルに流れる電流として検出する請求項4に記載の昇圧コンバータ。
  6. 前記小定格側リアクトルに流れる電流の変化に対する前記小定格側検出部により検出された電流の応答性が、前記大定格側リアクトルに流れる電流の変化に対する前記大定格側検出部により検出された電流の応答性よりも高くされている請求項4又は5に記載の昇圧コンバータ。
  7. 前記各リアクトルのうち前記大定格スイッチに接続されたリアクトルである大定格側リアクトル(11b,11c)に流れる電流を検出する大定格側検出部(14b,14c,St2,St3)と、
    前記各リアクトルのうち前記小定格スイッチに接続されたリアクトルである小定格側リアクトル(11a)に流れる電流を検出する小定格側検出部(14a,St1)と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記大定格側検出部により検出された電流を大定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記大定格スイッチをスイッチング制御する大定格側制御部(50,51)と、
    前記小定格側検出部により検出された電流を小定格側指令電流にピーク電流モード制御により制御すべく、前記小定格スイッチをスイッチング制御する小定格側制御部(40)と、を有し、
    前記小定格側指令電流が前記大定格側指令電流よりも小さく設定されている請求項1に記載の昇圧コンバータ。
  8. 前記小定格側制御部で用いられるフィードバック制御のフィードバックゲインが、前記大定格側制御部で用いられるフィードバック制御のフィードバックゲインよりも大きく設定されている請求項4〜7のいずれか1項に記載の昇圧コンバータ。
  9. 前記各リアクトルのうち前記小定格スイッチに接続されたリアクトルである小定格側リアクトル(11a)のインダクタンスが、前記各リアクトルのうち前記大定格スイッチに接続されたリアクトルである大定格側リアクトル(11b,11c)のインダクタンスよりも大きくされている請求項1〜8のいずれか1項に記載の昇圧コンバータ。
  10. 前記小定格スイッチは、所定電流(Iα)よりも小さい小電流領域においてオン抵抗が前記大定格スイッチよりも小さくなり、
    前記大定格スイッチは、前記所定電流以上の大電流領域においてオン抵抗が前記小定格スイッチよりも小さくなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の昇圧コンバータ。
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