JP6782055B2 - 血中エタノール濃度上昇抑制剤 - Google Patents

血中エタノール濃度上昇抑制剤 Download PDF

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Description

本発明は、Allium属植物の成分を有効成分として含有する血中エタノール濃度上昇抑制剤ならびにこれらを含有する食品、飲料、医薬品に関する。
飲酒によって摂取されたエタノールは、胃や腸管で吸収された後肝臓でアセトアルデヒドに変換されてから酢酸に代謝される。一般に、血中エタノール濃度が0.05%〜0.1%の場合はほろ酔い状態となり、精神的にリラックスできて健康にも良い影響を与えるが、0.2%を超えると泥酔状態となり、場合によっては命の危険を伴う。また、飲酒に伴う頭痛や吐き気の原因はエタノールの中間代謝物であるアセトアルデヒドで、血中濃度が0.5ppm以上になると不快な症状が現れる。飲酒を最後まで楽しむためにはアセトアルデヒドの血中濃度を低く抑えることが望ましく、そのためには飲酒中及び後の血中エタノール濃度を抑制することが有効である。
これまでに、シイタケの成分(特許文献1)、トウモロコシ由来のオリゴペプチド(特許文献2)、デキストリン(特許文献3)、オキアミ油(特許文献4)、コエンザイムQ10と大豆タンパク質またはその加水分解物の混合物(特許文献5)、黒糖発酵生産物(特許文献6)、α−ラクトアルブミン(特許文献7)などが血中エタノール濃度上昇抑制作用を持つことが報告されている。
Allium属植物は、ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、エシャロットなどを含み、これらは野菜や香辛料として重要な作物である。独特の臭気を持ち、それらの主成分は、ニンニクの二硫化アリルに代表されるようなイオウ化合物である。これらイオウ化合物のいくつかには生理活性のあることが知られており、例えば、ニンニクに含まれるイオウ化合物は、血小板凝集抑制作用(特許文献8)、血中グルコース濃度低下作用(特許文献9)、血中コレステロール低下作用(特許文献10)を示すことが知られている。タマネギエキスにおいても肝障害、高脂血症、高血圧、動脈硬化及び血栓症の予防効果(特許文献11)、インスリン抵抗性改善効果(特許文献12)等が知られ、主要成分はイオウ化合物であることが示唆されている。
生ニンニクにはアリイン(S−(2−プロペニル)−L−システインスルホキシド)が多量に含まれており、この物質が他のイオウ化合物の出発物質であることは周知の事実である。アリイナーゼの作用により生成したアリシンや二硫化アリルの生理活性は良く知られているが、出発物質であるアリインにも解毒代謝酵素誘導作用や肝障害抑制作用(非特許文献1)、血中脂質上昇抑制作用(非特許文献2)、血小板凝集抑制作用(非特許文献3)などの生理作用が見出されている。また、アリインには、グルタミン酸などの旨みを増強する効果がある(非特許文献4)。一方、Allium属植物からの抽出・精製以外に、合成して得ることも可能である(特許文献13)。
他のAllium属植物、例えばタマネギにはアリインの異性体であるイソアリイン(S−(1−プロペニル)−L−システインスルホキシド)が含まれており、アリイン同様他のいろいろなイオウ化合物の前駆体となっている。生理作用としてはテストステロン増強効果(特許文献12)、抗血小板作用(非特許文献5)が知られる。
ニンニクのアリインに関しては、冷凍した生のニンニクを高濃度のエタノール混合溶媒中で粉砕し、アリイナーゼを失活させてアリイン高含有量の低臭ニンニク加工品を製造する方法が開示されている(特許文献14)。また、粉砕物のpHが3.0以下若しくは10.0以上になるようにニンニク可食部に酸性物質或いは塩基性物質を添加して粉砕し、アリイナーゼを失活させてアリイン高含有量の低臭ニンニク加工品を製造する方法が開示されている(特許文献15)。
このようにAllium属植物が持つイオウ化合物はいろいろな生理活性を示すが、飲酒後の血中エタノール濃度の上昇を抑制する作用はこれまでに知られていなかった。
尚、ニンニク加工物及びウコンを含有する血中アルコール濃度低下促進薬が提案されている(特許文献16)が、この文献の実施例1には、ニンニク加工物であるオキソアミヂン末のみでは効果がほとんど認められないことが記載されている。
特開2015−59096 特開2014−234384 特開2013−124243 WO2012/029898 特開2012−219087 特開2010−115124 特開2008−143861 特開2008−35822 特開2001−302508 特開2001−206842 特開平7−327636 特開2007−210918 特開2014−51436 特開2010−022289 特開2011−010612 WO2005/032569
第25回香辛料研究会講演集 日本農芸化学会関東支部2013年度大会講演集 J.Clin.Biochem.Nutr.Supple.,43,1−3,2008 Agric.Biol.Chem.,54,163−169,1990 日本食品科学工学会誌、38巻、445−453、1991
本発明の解決しようとする課題は、飲酒に対して速やかに効果を発揮する血中エタノール濃度上昇抑制剤、並びに当該製剤を含有する食品、飲料或いは医薬品を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、Allium属植物、特にニンニクとタマネギの抽出エキスが血中エタノール濃度上昇抑制作用を有することを見出し、更に有効成分の1つが、ニンニクにおいてはアリイン(S−(2−プロペニル)−L−システインスルホキシド)であることを見出して発明を完成させるに至った。
従って、本願発明は以下のように構成されている。
[請求項1]
アリイン(S−(2−プロペニル)−L−システインスルホキシド)を有効成分として含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制剤。
[請求項2]
アリインとして、生ニンニク中のアリイナーゼを予め失活させて、アリインの分解を阻止したニンニクを使用する請求項1に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤の製造方法
[請求項3]
請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした食品の製造方法
[請求項4]
請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした飲料の製造方法
[請求項5]
請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした医薬品の製造方法
本発明の血中エタノール濃度上昇抑制剤を飲酒直前または飲酒中に摂取することにより、飲み過ぎによる悪酔いを防止または軽減することができ、翌日の不快感(所謂二日酔い)の発生防止や症状の軽減も期待できる。また、Allium属の持つイオウ化合物は肝機能に対する改善効果を持つことから(特許文献10及び11、非特許文献1及び2)、単に血中のエタノール濃度上昇を抑制するだけでなく、エタノール摂取に伴う肝臓へのダメージの軽減効果も有する。
エタノールを投与したラットの血中エタノール濃度の経時変化に対して、アリイン含有量の高いニンニクエキスおよびアリインを含有していないニンニクエキス、さらに2種類の濃度に調製したアリイン水溶液を投与したときの影響を表したグラフである。 エタノールを投与したラットの血中エタノール濃度の経時変化に対して、イソアリイン含有量の高いタマネギエキスおよび同成分の含有量の低いタマネギエキスを投与したときの影響を表したグラフである。尚、比較として、図1に記載のニンニクエキス(a)投与群のグラフを付加した。
本発明の血中エタノール濃度上昇抑制剤の原料は、Allium属植物であってヒトが食することのできるものであればいずれも利用することができる。Allium属植物はどのように加工されたものであってもある程度の血中エタノール濃度上昇抑制作用を示すが、成分としてはアリイン(S−(2−プロペニル)−L−システインスルホキシド)が強い活性を持つため、アリイン含有量の高いニンニクは最適な原材料の一つである。ニンニクを使用する場合は、アリインが分解される前にアリイナーゼを失活させることが重要な工程である。
一方、Allium属植物には、アリインではなくその異性体であるイソアリイン(S−(1−プロペニル)−L−システインスルホキシド)を主として含むものがあるが、その代表がタマネギである。イソアリインが血中エタノール濃度上昇抑制作用を持つことは確認できなかったが、タマネギエキスはアリイン高含有量のニンニクエキスと同等、若しくは同等以上の作用を示し、非常に有用である。
〔ニンニクを原材料として使用する場合〕
アリイナーゼの失活方法としては、例えば生の鱗茎を沸騰水に浸漬するなどしてなるべく短い時間で加熱するのが最も簡便で良く知られた方法であるが、その他、生の鱗茎をエタノール等の溶媒中でホモジナイズする方法(例えば、特許文献14参照)、生の鱗茎を酸性或いはアルカリ性の物質を加えてホモジナイズし、ホモジネートを低pH或いは高pHの状態にする方法(例えば、特許文献15参照)等がある。
加熱によるアリイナーゼの失活は、75℃以上に加熱した水に生の鱗茎を浸漬した後、鱗茎の芯温が75℃以上になるまで加熱することで確実に達成できる。室温の水に鱗茎を浸漬してから加熱していく方法では、失活する前にアリイナーゼが働いてアリインの損失が大きくなるので、あらかじめ加熱しておいた水に浸漬し酵素失活までの時間をなるべく短くする。短時間で加熱するならば、電子レンジ等によるマイクロ波照射も有効である。ただし、エネルギーが大き過ぎたり、照射時間が長すぎたりすると物理的にアリインが分解するので注意が必要である。
溶媒によるアリイナーゼの失活は、溶媒中に鱗茎を浸漬してそのままジューサー等でホモジナイズするが、生の鱗茎を予め冷凍しておくことが望ましい。冷凍ニンニクを溶媒に浸漬すると溶媒が非常に冷えるが、ニンニクは溶質含有量が高いため解凍時の温度が氷点下である。この状態でホモジナイズすると、活性が非常に低いうちにアリイナーゼを失活させることができる。溶媒の種類はメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン等及びこれらの混合溶液或いはこれらと水の混合溶液が使用できるが、エタノール或いはエタノールと水の混合溶液が望ましい(特許文献14参照)。
鱗茎の粉砕物を酸性にしてアリイナーゼを失活させる場合、食品製造に利用できる無機酸(例えば、塩酸やリン酸)及び有機酸(例えば、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、フマル酸、フィチン酸、アジピン酸、コハク酸、グルコン酸、イタコン酸)が利用できる。また、同粉砕物を塩基性にしてアリイナーゼを失活させる場合、食品製造に利用できる強塩基性物質(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム)が利用できる。溶媒による失活の場合と同様の理由で、生の鱗茎は予め冷凍しておくことが望ましい(特許文献15参照)。
上記のようにアリイナーゼを失活させた鱗茎或いは鱗茎の粉砕物はそのままで血中エタノール濃度上昇抑制剤として利用できるが、アリイナーゼを失活させた後は、公知の様々な技術を利用して乾燥物、乾燥後粉砕による粉末、搾汁液の濾過・濃縮によるエキス、溶媒による抽出物、酵素分解物、超臨界抽出物、成分分画物や精製物等を製造し利用しても良い。
好ましい利用方法としては、鱗茎の形状を残した食品への利用がある。歯切れの良い食感が残存し且つアリイナーゼが失活する75℃付近で鱗茎を加熱処理した後、調味液に浸漬して漬物を製造する。味噌に漬け込んで味噌漬けを製造しても良い。また、加熱処理後の鱗茎とその処理液を一緒にジューサー等で粉砕してから味付けし、或いは他の野菜や肉類等も加えて煮込んだスープやシチュー、カレー、ソース等を製造する。酸やアルカリでアリイナーゼを失活させた鱗茎粉砕物は所謂おろしニンニクとして利用できる。キムチや餃子、薬味、ドレッシング等への利用が良い。このように、本発明の血中エタノール濃度上昇抑制剤は、野菜や香辛料として使用されている通常のニンニクと同様の食品素材として利用することができる。
粉砕してペースト状にしたものや更に乾燥して粉砕した粉末は、様々な食品(例えば、ハム、ソーセージ、かまぼこ等の練り製品、パンや麺類、菓子等の小麦粉や米粉、蕎麦粉等を主原料とする製品、バターやマーガリン、ジャム等のスプレッド、その他)に添加して使用しても良い。アリインはグルタミン酸の旨みを増強する効果があるので(非特許文献4)、味を良くする効果も期待できる。
有効成分のアリインの含有量を高めるには、濃縮エキスを製造するのが良い。アリイナーゼを失活させた後の鱗茎或いは鱗茎粉砕物に水を加え、ジューサーでホモジナイズした後、濾布等を用いて絞り搾汁液を得る。この搾汁液に食品加工用のプロテアーゼ(例えば、スミチームMP、協和化成株式会社)やセルラーゼ(例えば、アクレモセルラーゼKM、協和化成株式会社)を添加して濁り成分を分解し、珪藻土による濾過を行って清澄化する。臭い成分を除去するには、清澄後の溶液に活性炭を添加して良く撹拌する。臭い成分の吸着した活性炭は、珪藻土による濾過で除去できる。有効成分のアリインは活性炭にほとんど吸着されないので、濾液中に回収される。濾液は、ロータリーエバポレーターや真空ニーダーのような濃縮器により濃縮する。活性炭で処理したエキスは非常に臭いが少ないため、清涼飲料や健康食品の素材として有益である。液体のままでも良いが、乾燥後粉末化すると広く使用できる。
上記濃縮エキスからアリインを分離・精製してアリイン含有量の高い製剤を製造しても良い。活性炭で臭い成分を除去した後濃縮したエキスに含有量が約60%になるよう99.5%エタノールを添加して撹拌すると、エキス中の多糖類が沈殿する。遠心分離を行えば、沈殿物を除去することができる。ロータリーエバポレーターのような濃縮器でエタノールを留去した後、イオン交換樹脂(例えば、カラムクロマトグラフ用DEAE−セルロース、和光純薬工業株式会社)を充填したカラムに通してアリインを含むイオン性有機物を吸着させる。純水でカラムを十分洗浄後、薄い塩化ナトリウム水溶液で吸着成分を溶出させる。この溶出液をODS基(オクタデシルシリル基)で修飾したシリカゲル(例えば、ワコーゲル50C18、和光純薬工業株式会社)を充填したカラムにアプライし、純水を移動相として流しながら溶出液のフラクションを採る。各フラクションの一部を採って高速液体クロマトグラフィーにて分析し、アリイン濃度の高いフラクションを回収する。分析条件は、例えばカラム:Phenomenex Luna 5μ C18,250mm×4.6mm i.d.、溶離液:水、カラム温度:40℃、流速:1ml/min、検出波長:210nmが使用できる。このフラクション溶液を凍結乾燥すると、高純度のアリイン粉末が得られる。
血中エタノール濃度上昇抑制作用を示すニンニク成分を医薬品として使用する場合は、〔0017〕〜〔0025〕に記載されているいずれの形態のニンニク由来物及び加工物も使用できるが、好ましくは錠剤、丸剤、粉剤、シロップ剤、乳剤、液剤、カプセル剤、注射剤等の形態に加工して使用する。有効摂取量としては、1日当たり生ニンニクの鱗茎で1粒〜10粒程度(重量で約5g〜50g)、乾燥粉末では2g〜20g程度が目安であり、1日に数回に分けて摂取しても良い。
〔タマネギを原材料として使用する場合〕
タマネギの臭い及び催涙成分の前駆体はイソアリインである。臭いの少ない原料を作るには、ニンニクの場合と同様にC−Sリアーゼ(アリイナーゼもC−Sリアーゼの一種)を失活させる。失活方法はニンニクの方法がそのまま使用できるが、タマネギの場合鱗茎を適当な大きさに切ってバラバラにすると鱗片が薄いために熱の通りが速い。加熱による失活では、タマネギを投入後水温が70℃に達してから5分の保温で十分である。鱗茎が薄いために成分が流出して失われやすいので、濃縮エキスを作る場合加熱処理に使用した水も一緒に濃縮することが望ましい。
タマネギの血中エタノール濃度上昇抑制作用はイソアリインの濃度に依存しないので、C−Sリアーゼの失活工程は必須ではない。生のままでも使用できるが、タマネギには辛味や消化管粘膜への刺激性もあることから、これらを失活させるため加熱処理をすることが望ましい。この加熱処理は、C−Sリアーゼの失活条件(70℃、5分保温)で良い。C−Sリアーゼの作用を気にする必要は無いので、時間を掛けてゆっくり加熱しても良い。
上記のタマネギ鱗茎或いは鱗茎の粉砕物はそのままで血中エタノール濃度上昇抑制剤として利用できるが、公知の様々な技術を利用して乾燥物、乾燥後粉砕による粉末、搾汁液の濾過・濃縮によるエキス、溶媒による抽出物、酵素分解物、超臨界抽出物、成分分画物や精製物等を製造し利用しても良い。
好ましい利用方法としては、上記ニンニク鱗茎の場合(〔0022〕に記載)と同様に漬物やスープ、カレー、シチュー、ソースの材料としての使用等、通常のタマネギと同様の食品素材としての利用がある。また、粉砕物やペースト状にしたもの、或いは乾燥して粉砕した粉末は、上記ニンニクの場合(〔0023〕に記載)と同様に練り製品、麺類、スプレッド等に添加して使用できる。
タマネギの有効成分は不明であるが、タマネギの搾汁液はBrix値が8.0〜10.0程度と低いため、有効成分の濃度を高めるため濃縮エキスを製造するのが良い。製造方法は上記ニンニク鱗茎の場合(〔0024〕に記載)と同様で良い。ただし、C−Sリアーゼの失活処理(ニンニクのアリイナーゼ失活処理に相当)は、必須ではない。
血中エタノール濃度上昇抑制作用を示すタマネギ成分を医薬品として使用する場合は、〔0027〕〜〔0031〕に記載したいずれの形態のタマネギ由来物も使用できるが、好ましくは錠剤、丸剤、粉剤、シロップ剤、乳剤、液剤、カプセル剤、注射剤等の形態に加工して使用する。有効摂取量としては、1日当たり丸のままの生タマネギの鱗茎で10分の1個〜1個程度(重量で約25g〜250g)、乾燥粉末では2.5g〜25g程度が目安であり、1日に数回に分けて摂取しても良い。
以上はニンニク及びタマネギの鱗茎を原料とした場合の記載であるが、鱗茎を利用する他のAllium属植物であるラッキョウ、エシャロット、ジャンボリーキ、ノビル等に対しても同様に実施できる。また、葉を利用する長ネギ、ニラ、アサツキ、ギョウジャニンニク等に対しても、加熱処理を行う場合鱗茎に比べて熱が通りやすく、成分が水に流出しやすい点を注意すれば鱗茎と同様に実施できる。
以下、実施例等を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔製造例1〕
高濃度のアリインを保持した粒のままのニンニク鱗茎は、次のように製造した。
青森県産の生の業務用剥きニンニク鱗茎1kgを、予めウォーターバスで80℃に保温しておいた水2Lに浸漬した。ニンニクを投入すると水温が下がるので、時々撹拌しながら全体が74℃〜77℃になるまで加熱した。目標温度に達してから、そのままの温度を保って20分間保温し、アリイナーゼを失活させた。保温が終了してからニンニクをすばやく取り出し、水道水を掛けながら冷却した。このニンニク鱗茎は、高濃度のアリインを有していると同時に臭いや辛味が非常に少なく、シャキシャキした生に近い食感を残していた。
〔製造例2〕
高濃度のアリインを含有するニンニクの濃縮エキスは、次のように製造した。
製造例1のように加熱処理したニンニク鱗茎200gに水600mlを加え、ジューサーでホモジナイズした。この操作を5回繰り返し、約3.5Lのホモジネートを得た。目の細かい金属製の篩にホモジネートを流し込み、篩を通らない残渣と濾液に分離した。残渣は濾布で包んで絞り、絞った液を濾液に合わせて約4Lの水抽出液を得た。この水抽出液に2gのスミチームMP(協和化成株式会社)と同量のアクレモセルラーゼKM(協和化成株式会社)を加え、液温50℃〜55℃で1時間保温した。その後液温が75℃になるまで加温し、その温度で20分間保温して酵素を失活させた。室温で一晩静置して滓下げを行い、沈殿物ができるだけ混入しないように注意して上清を回収した。滓の部分はコポフィルター(大塚食品株式会社)を用いて濾過し、濾液を上清と合わせた。この回収液を、パーライト(昭和化学工業株式会社)を濾過剤として吸引濾過を行った後、更に珪藻土ファインフロー(昭和化学工業株式会社)を濾過剤として吸引濾過を行い清澄化した。この清澄液をロータリーエバポレーター(RE400、ヤマト科学株式会社)で減圧濃縮し、手持屈折計(MASTER−A4T、アズワン株式会社)で測定しながらBrixを60%に合わせた。
〔製造例3〕
アリインをほとんど含まないニンニクの濃縮エキスは、次のように製造した。
青森県産の生の業務用向きニンニク鱗茎200gに水を200ml加えてジューサーでホモジナイズした。この操作を5回繰り返し、約2Lのホモジネートを得た。このホモジネートの入ったステンレス製ビーカーを40℃に加温したウォーターバスに浸漬し、ホモジネートの温度が40℃に達するまで加熱した。40℃に達してからその温度で1時間保温した後、ホモジネートが75℃に達するまで加熱した。75℃に達してからそのままの温度で10分間保温した後、適当に冷ましてから1.5Lの水を加えて撹拌した。目の細かい金属製の篩にホモジネートを流し込み、篩を通らない残渣と濾液に分離した。残渣は濾布で包んで絞り、絞った液を濾液に合わせて約4Lの水抽出液を得た。あとは製造例2の場合と同様にスミチームMPとアクレモセルラーゼKMを反応させた後、酵素失活のための加熱処理を行い、滓下げ後上清とコポフィルターによる滓の濾液を回収してこの回収液をパーライト及びファインフローで吸引濾過し清澄液を得た。この清澄液を製造例2の場合と同様に減圧濃縮し、Brix60%の濃縮エキスを得た。
〔製造例4〕
イソアリインを多量に保持したタマネギ鱗茎は、次のように製造した。
生のタマネギ鱗茎の外側の茶色い薄皮を剥き、縦に十文字に切断した。バラバラにほぐした鱗片1kgを、予めウォーターバスで80℃に保温しておいた水2Lに浸漬した。鱗片を投入すると水温が下がるので、時々撹拌しながら全体が74℃〜77℃になるまで加熱した。目標温度に達してから、そのままの温度を保って5分間保温し、C−Sリアーゼを失活させた。保温が終了してから鱗片をすばやく取り出し、水道水を掛けながら冷却した。このタマネギ鱗片は、多量のイソアリインを有していると同時に臭いや辛味が非常に少なくて甘味があり、シャキシャキした生に近い食感を残していた。
〔製造例5〕
高濃度のイソアリインを含有するタマネギの濃縮エキスは、次のように製造した。
生のタマネギ鱗茎2.5kgを実施例4のように80℃の水5Lに投入して製造例4のように加熱処理し、処理に用いた水ごとジューサーでホモジナイズした。目の細かい金属製の篩にホモジネートを流し込み、篩を通らない残渣と濾液に分離した。残渣は濾布で包んで絞り、絞った液を濾液に合わせて約7Lの水抽出液を得た。この水抽出液に3.5gのスミチームMP(協和化成株式会社)と同量のアクレモセルラーゼKM(協和化成株式会社)を加え、液温50℃〜55℃で1時間保温した。液温が75℃になるまで加温し、その温度で20分間保温して酵素を失活させた。適当に冷ましてからパーライト(昭和化学工業株式会社)を濾過剤として吸引濾過を行った後、更に珪藻土ファインフロー(昭和化学工業株式会社)を濾過剤として吸引濾過を行い清澄化した。この清澄液をロータリーエバポレーター(RE400、ヤマト科学株式会社)で減圧濃縮し、手持屈折計(MASTER−A4T、アズワン株式会社)で測定しながらBrixを60%に調製した。
〔製造例6〕
イソアリイン含有量の少ないタマネギの濃縮エキスは、次のように製造した。
生のタマネギ鱗茎2kgの外側の茶色い薄皮を剥き、縦に十文字に切断した。バラバラにほぐした鱗片200gに水を200ml加え,ジューサーでホモジナイズした。この操作を10回繰り返し、約4Lのホモジネートを得た。このホモジネートの入ったステンレス製ビーカーを40℃に加温したウォーターバスに浸漬し、ホモジネートの温度が40℃に達するまで加熱した。40℃に達してからその温度で3時間保温した後、ホモジネートが75℃に達するまで加熱した。75℃に達してからそのままの温度で10分間保温した後、適当に冷ましてから目の細かい金属製の篩にホモジネートを流し込み、篩を通らない残渣と濾液を分離した。残渣は濾布で包んで絞り、絞った液を濾液に合わせて約3.5Lの水抽出液を得た。あとは製造例5の場合と同様にスミチームMP1.75gと同量のアクレモセルラーゼKMを反応させた後、酵素失活のための加熱処理を行い、滓下げ後上清とコポフィルターによる滓の濾液を回収してこの回収液をパーライト及びファインフローで吸引濾過して清澄液を得た。この清澄液を製造例5の場合と同様に減圧濃縮し、Brix60%の濃縮エキスを得た。
〔分析例1〕
アリインやイソアリインはアミノ酸の一種なので、アミノ酸分析機(JLC−500/V、日本電子株式会社)の生体アミノ酸一斉分析用システムで行った。カラム、移動相用緩衝液は専用のものを日本電子株式会社より購入して使用し、装置の操作も専用マニュアルに従った。アリインの分析用標準試薬は、LKT Laboratories Inc.のL(+)−Alliinを購入して使用した。イソアリインの標準試薬は手に入らないが、アリインの異性体であるため、L(+)−Alliinを標準品として定量した。
ニンニクの分析用サンプルは次のように調製した。製造例1に示したように作製した加熱処理した粒の鱗茎数個を包丁で細かく刻み、良く混ぜてから10.0gをサンプリングした。この試料をホモジナイザー(エースホモジナイザーAM−3、株式会社日本精機製作所)用カップに入れて純水50mlを加え15,000rpm、10分間ホモジナイズした。ホモジネートを定量濾紙(No.5A,150mm、東洋濾紙株式会社)で濾過した後濾紙に残った残渣を回収し、再度純水50mlを加えて15,000rpm、10分間ホモジナイズした。ホモジネートを定量濾紙(No.5A,150mm、東洋濾紙株式会社)で濾過した後先の濾液と合わせ、200mlメスフラスコに移して純水にて定容した。この溶液の一部をポアサイズ0.2μmのメンブランフィルター(ミニザルトRC15、ザルトリウス株式会社)で濾過し、濾液をアミノ酸分析用サンプル希釈液(クエン酸リチウム緩衝液:6.9g/L クエン酸リチウム(4HO)、1.3g/L 塩化リチウム、8.8g/L クエン酸、4.0ml/L 塩酸、40.0ml/L エタノール、3.1ml/L BRIJ−35(20%)、2.5ml/L チオジグリコール、0.1ml/L n−カプリル酸(日本電子株式会社で販売))で適宜希釈してアミノ酸分析用サンプル溶液とした。製造例2及び製造例3のように作製した濃縮エキスは、マイクロピペットで1.0gを測りとり、メスフラスコに入れて純水で100mlに定容した。この溶液の一部をポアサイズ0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、濾液をアミノ酸分析用サンプル希釈液で適宜希釈してアミノ酸分析用サンプル溶液とした。タマネギも、製造例4のように作製した鱗茎及び製造例5及び製造例6のように作製した濃縮エキスのイソアリインを、ニンニクのアリインの場合と同様の前処理を行って分析した。分析結果を表1に示す。
Figure 0006782055
〔試験例1〕
SD系ラット(SPF、6週齢、雄、日本SLC株式会社)を6匹ずつ5群(コントロール群、アリイン高含有量ニンニクエキス(ニンニクエキス(a))投与群、アリイン未検出ニンニクエキス(ニンニクエキス(b))投与群、アリイン100μmol投与群、アリイン50μmol投与群)に分け、それぞれに表2に示したサンプルを経口投与した。尚、アリインは特許文献13に記載されている方法で合成した合成品を用いた。各マウスを15時間絶食させた後に各サンプルを無麻酔下でゾンデにて経口胃内投与し、投与直後を0分として経時的(0、30、60、120、180、270分後)に尾静脈から採血した。採取した血液に1mol/L過塩素酸を血漿と同量加えて直ちに撹拌した後、10分間氷上で静置した。その後、10,000×g、4℃で10分間遠心分離(MX−300、株式会社トミー精工)し上清を得た。0.7mol/Lリン酸カリウム溶液を上清の0.5倍量加えて直ちに撹拌した後、10分間氷上で静置した。さらに、2,300×g、4℃で10分間遠心分離し、回収した上清を除タンパク済血漿とした。各血漿中のエタノール濃度は,F−kit(株式会社J.K.インターナショナル)を用いて測定した。
Figure 0006782055
血中エタノール濃度の測定結果を図1に示す。エタノール溶液投与後の血中エタノール濃度は投与後60分で最大となり、以後時間経過とともに減少した。ニンニクエキス(a)を投与した場合は、コントロールに比べてエタノール濃度が全体的に低く抑えられることが確認された。アリインの入っていないニンニクエキス(b)の投与でも抑制作用が見られたが、エキス(a)の場合と比べて作用は弱かった。また、エキス(b)では投与後60分までの抑制作用が強く、それ以降の作用がやや弱い傾向が見られた。アリイン−H投与群ではエキス(a)投与群に近い抑制作用が見られたが、投与後60分の時点での作用はエキス(a)の方が強かった。濃度曲線は、投与後時間が経過するにつれてエキス(a)に近づいた。アリイン−L投与群も抑制作用を示したが、アリイン−Hに比べて弱くアリインに関しては投与量依存性が示唆された。この結果から、ニンニク成分には血中エタノール濃度上昇抑制作用があり、主成分はアリインであることが判明した。一方、エタノール摂取直後から60分経過までの間は、アリイン以外の成分がエタノール濃度の上昇抑制に関与している可能性が示唆された。
〔試験例2〕
SD系ラット(SPF、6週齢、雄、日本SLC株式会社)を3群(コントロール群:2匹、イソアリイン高含有量タマネギエキス(タマネギエキス(a))投与群:4匹、イソアリイン低含有量タマネギエキス(タマネギエキス(b))投与群:4匹)に分け、それぞれに表3に示したサンプルを経口投与した。各マウスを15時間絶食させた後に各サンプルを無麻酔下でゾンデにて経口胃内投与し、投与直後を0分として経時的(0、30、60、120、180、270分後)に尾静脈から採血した。採取した血液に1mol/L過塩素酸を血漿と同量加えて直ちに撹拌した後、10分間氷上で静置した。その後、10,000×g、4℃で10分間遠心分離(MX−300、株式会社トミー精工)し上清を得た。0.7mol/Lリン酸カリウム溶液を上清の0.5倍量加えて直ちに撹拌した後、10分間氷上で静置した。さらに、2,300×g、4℃で10分間遠心分離し、回収した上清を除タンパク済血漿とした。各血漿中のエタノール濃度は,F−kit(株式会社J.K.インターナショナル)を用いて測定した。
Figure 0006782055
血中エタノール濃度の測定結果を図2に示す。エタノール溶液投与後の血中エタノール濃度は、投与後120分で最大となり以後時間経過とともに減少した。タマネギエキス(a)投与群とタマネギエキス(b)投与群のグラフはほとんど差が無く、付加したニンニクエキス(a)投与群のグラフと比較すると、同等、若しくは同等以上の血中エタノール濃度上昇抑制作用が認められた。エキス(a)とエキス(b)のグラフにほとんど差がないことから、抑制作用にイソアリインの投与量依存性は見られず、従ってイソアリインは主要な有効成分ではないことが示唆された。
漬物
表4の配合のような漬物用調味液を調製し、ニンニク鱗茎及びタマネギ鱗茎の漬物を作製した。製造例1のように作製したニンニクの鱗茎200g及び製造例4のように作製したタマネギ鱗茎200gをそれぞれ調味液200gと混合した。これらをナイロン製の袋に入れてシールした後70℃のウォーターバスに浸漬し、40分保温して殺菌した。
Figure 0006782055
スープ
表5のような配合で、ニンニク及びオニオンのスープを作製した。
Figure 0006782055
ドリンク剤
表6のような配合で、ドリンク剤を作製した。尚、ドリンク剤はニンニク臭やタマネギ臭の少ないものが望ましいので、配合表のように調製してから2%重量の活性炭を添加して臭いを吸着させ、珪藻土ファインフローを用いた吸引濾過で活性炭を除去した。
Figure 0006782055
この配合の溶液を活性炭処理した後、0.1%重量のアップルフレーバー(小川香料株式会社)を添加した。
本発明により、副作用が無く安全性の高い血中エタノール濃度上昇抑制剤を提供することができ、これを摂取することにより、飲酒後の悪酔いや二日酔い等の不快症状に対して予防効果或いは軽減効果が期待できるので、食品、飲料、医薬品産業に利用することができる。

Claims (5)

  1. アリイン(S−(2−プロペニル)−L−システインスルホキシド)を有効成分として含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制剤。
  2. アリインとして、生ニンニク中のアリイナーゼを予め失活させて、アリインの分解を阻止したニンニクを使用する請求項1に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤の製造方法
  3. 請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした食品の製造方法
  4. 請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした飲料の製造方法
  5. 請求項1、又は請求項2に記載の血中エタノール濃度上昇抑制剤を含有することを特徴とする血中エタノール濃度上昇抑制を目的とした医薬品の製造方法
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