JP6781613B2 - 制御システム、蒸気タービン、発電プラント及び制御方法 - Google Patents
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また、本発明の第10の態様によれば、蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、を有し、前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、制御方法である。
以下、本発明の第一実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第一実施形態におけるガスタービンコンバインドサイクルプラントの系統図である。
本実施形態のガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)は、図1に示すように、ガスタービン10と、ガスタービン10から排気される排ガスの熱で蒸気を発生する排熱回収ボイラー20と、排熱回収ボイラー20からの蒸気で駆動される蒸気タービン30(高圧蒸気タービン31、中圧蒸気タービン32及び低圧蒸気タービン33)と、各タービン10,31,32,33の駆動で発電する発電機34と、低圧蒸気タービン33から排気された蒸気を水に戻す復水器35と、これら各機器を制御する制御装置100と、を備えている。
排熱回収ボイラー20の中圧蒸気発生部22と中圧蒸気ライン44の再加熱部23より上流側部分とは、中圧主蒸気ライン61で接続されている。
図16は、従来の負荷遮断時の制御方法を説明する図である。
図16の上図は、中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示すグラフである。図16上図の縦軸は弁開度、横軸は時間の経過を示している。従来の制御では、制御装置は、負荷遮断指示信号を受信すると中圧蒸気加減弁46の弁開度を全閉とする制御を行う。図16の上図は、時刻T1に負荷遮断指示信号を受信し、その直後に中圧蒸気加減弁46の弁開度が0に制御された様子を示している。
図16の中図は、スラスト力の時間変化を示すグラフである。図16中図の縦軸は蒸気タービン30のロータや軸受に加わるスラスト力の計測値、横軸は時間の経過を示している。このグラフは、負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度が急激に0となった際に、ロータ等には大きなスラスト力(ピーク値の大きさ:N1)が加わることを示している。
図16の下図は、蒸気タービン30の回転数の時間変化を示すグラフである。図16下図の縦軸は蒸気タービン30の1分間あたりの回転数、横軸は時間の経過を示している。このグラフは、負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度が急激に0となった際に、回転数がR1に上昇し、その後定格の回転数に戻っていく様子を示している。なお、破線で示したのが回転数の閾値RXである。蒸気タービン30の回転数が閾値RXを超えると、蒸気タービン30(およびGTCCプラント全体)は自動停止してしまう。従来の制御により、負荷遮断後の回転数は、この閾値RX未満に余裕をもって抑えられている。
図示するように制御装置100は、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第2弁開度算出部103と、弁開度制御部104と、記憶部105を備えている。制御装置100は、コンピュータによって構成される。
負荷遮断信号取得部101は、GTCCの運転中に負荷を切り離す負荷遮断信号を取得する。
第1弁開度算出部102は、蒸気タービン30の目標回転数(例えば定格の回転数)と実回転数とを取得し、それら2つの値の偏差に基づいて、中圧蒸気加減弁46の弁開度(第1弁開度)を算出する。
弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度とを取得してそれら2つの値のうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
記憶部105は、負荷遮断後の経過時間と弁開度の対応テーブルなど種々の情報を記憶する。
なお、制御装置100は、GTCCの制御に関する他の様々な機能を備えているが、本実施形態に関係のない機能についての説明は省略する。
図3は、本発明に係る第一実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102は、減算器102a、制御器102bを備えている。減算器102aは、目標回転数から実回転数を減じて両者の偏差を算出する。なお、目標回転数は、例えば、予め記憶部105に記録されている。また、実回転数は、例えば、制御装置100が蒸気タービン30に設けられた回転数計測用センサから取得する。減算器102aは、算出した偏差を制御器102bに出力する。制御器102bは、減算器102aから取得した偏差の値が0となるような弁開度指令値(第1弁開度)をフィードバック制御等の手法を用いて算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
なお、図16で説明した従来の負荷遮断時における制御方法では、その第1弁開度算出部102が算出した弁開度で中圧蒸気加減弁46の開度を制御している。
なお、弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度のうち、第2弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第2弁開度の重み付け平均を算出し、算出した重み付け平均値で中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御するようにしてもよい。
まず、GTCCの運転中に負荷遮断が生じたものとする。すると、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS11)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第2弁開度算出部103に負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS12)。第1弁開度を算出方法については、図3で説明したとおりである。第1弁開度算出部102は、負荷遮断の直後から、例えば数秒〜十数秒の間、第1弁開度として「0」を算出する。第1弁開度算出部102は、算出した弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
制御装置100は、負荷遮断後、数分(1〜3分程度)の間、ステップS11〜ステップS15の処理を継続的に行う。
図5の上図、中図、下図が表す内容については図16と同様である。つまり、図5の上図のグラフは、第一実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示し、中図のグラフは第一実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第一実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図5の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T2の間、中圧蒸気加減弁46の弁開度は微開の状態で制御されていることが分かる。なお、時刻T1〜T2は数秒間である。
以下、本発明の第二実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図6〜図10を参照して説明する。
以下、第二実施形態に係る制御装置100Aについて説明を行う。制御装置100Aは、第一実施形態と異なる方法で中圧蒸気加減弁46の制御を行う。第一実施形態では、第2弁開度算出部103が時間関数によって第2弁開度を算出した。この第二実施形態では、第3弁開度算出部106が、中圧蒸気加減弁46の弁開度(第3弁開度)をロータ等に加わるスラスト力に応じて決定する。
本発明の第二実施形態に係る構成のうち、第一実施形態に係る制御装置100を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。図示するように制御装置100Aは、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第3弁開度算出部106と、弁開度制御部104Aと、記憶部105を備えている。また、第3弁開度算出部106は、先行補正値算出部107を備えている。
先行補正値算出部107は、蒸気タービンの出力値を取得し、出力値見合いの先行補正値を算出する。
弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度とを取得しそれら2つの弁開度に基づいて、中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御する。例えば、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度のうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
図7は、本発明に係る第二実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102は、減算器102a、制御器102bを備えている。減算器102aは、目標回転数から実回転数を減じて両者の偏差を算出する。減算器102aは、算出した偏差を制御器102bに出力する。制御器102bは、減算器102aから取得した偏差の値が0となるような弁開度指令値(第1弁開度)をフィードバック制御等の手法を用いて算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
なお、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第2弁開度のうち、第3弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第3弁開度の重み付け平均を算出し、算出した値で中圧蒸気加減弁46の開度を制御するようにしてもよい。
まず、GTCCの運転中に負荷遮断が生じたものとする。すると、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第3弁開度算出部106に負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS22)。第1弁開度を算出方法については、第一実施形態と同様である。第1弁開度算出部102は、例えば、負荷遮断の直後から数十秒の間、第1弁開度として「0」を算出する。第1弁開度算出部102は、算出した弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
制御装置100は、負荷遮断後、数分(1〜3分程度)の間、ステップS21〜ステップS26の処理を継続的に行う。
図9の上図のグラフは、第二実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の開度の時間変化を示し、中図のグラフは第二実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第二実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図9の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T3の間、中圧蒸気加減弁46の開度はスラスト力を指標として微開の状態で制御されていたことが分かる。なお、時刻T1〜T3は数秒間である。
また、スラスト力の大きさに応じて自動的に弁開度を調整するため、都度、時間関数などの設計の必要がない。
図示するように制御装置100A´は、第3弁開度算出部106に代えて第3弁開度算出部106Aを備えている。第3弁開度算出部106Aは、先行補正値算出部107を備えていない。第二実施形態は、図10に示すように先行補正値算出部107を除いた構成とすることも可能である。図10に示す制御装置100A´による負荷遮断時の制御について簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。次に第1弁開度算出部102が第1弁開度を算出する(ステップS22)。一方、第3弁開度算出部106は、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。第3弁開度算出部106は、算出した第3´弁開度を弁開度制御部104へ出力する。次に弁開度制御部104は、第1弁開度と第3´弁開度に基づいて弁開度を算出し(ステップS25)、その弁開度を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS26)。
以下、本発明の第三実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図11〜図15を参照して説明する。
以下、第三実施形態に係る制御装置100Bについて説明を行う。第二実施形態では、最大回転数が上昇して過速トリップに陥る可能性があった。そこで第三実施形態に係る制御装置100Bでは、過速トリップを防ぐ構成を追加する。
本発明の第三実施形態に係る構成のうち、第二実施形態に係る制御装置100を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。図示するように制御装置100Bは、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第3弁開度算出部106Bと、弁開度制御部104と、記憶部105を備えている。また、第3弁開度算出部106Bは、先行補正値算出部107と、回転数判定部108とを備えている。
先行補正値算出部107は、第二実施形態と同様に蒸気タービンの出力値見合いの補正値を算出する。
回転数判定部108は、蒸気タービン30のロータの実回転数を取得し、実回転数が所定の制限値を超過したか否かを判定する。
弁開度制御部104Aは、例えば、第1弁開度と第3弁開度とのうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
図12は、本発明に係る第三実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102については第一、二実施形態と同様である。つまり減算器102aが目標回転数と実回転数との偏差を算出し、制御器102bがフィードバック制御等の手法により、偏差が0となるような第1弁開度を算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
第三実施形態の制御器106bは、目標スラスト力、スラスト力計測値、蒸気タービン30の出力値に加え、センサが検出したロータの実回転数を取得し、回転数を監視する。制御器106bは、ロータの回転数が所定の制限値を超過すると、第3弁開度に0を設定して弁開度制御部104Aへ出力する。ここで、所定の制限値とは、定格の回転数から閾値RXの間に設定された過速トリップを確実に防ぐための値である。例えば、閾値RXが定格回転数の110%に設定されていれば、この制限値は105%に設定する。そして、制御器106bは、実回転数が定格回転数の105%の値を超過すると、第3弁開度に「0」を設定する。
なお、本実施形態においても弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第2弁開度のうち、第3弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第3弁開度の重み付け平均を算出し、算出した値で中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御するようにしてもよい。
図9で説明した第二実施形態と同様の処理については簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第3弁開度算出部106Bに負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS22)。第1弁開度算出部102は、算出した開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
図14の上図のグラフは、第三実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示し、中図のグラフは第三実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第三実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図14の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T4の間、中圧蒸気加減弁46の弁開度はスラスト力を指標として微開の状態で制御されていることが分かる。また、時刻T4に弁開度が0となっているのは、この時刻に回転数判定部108によって回転数が制限値を超過したと判定され、第3弁開度算出部106Bが第3弁開度に0を設定したことによる。
図示するように制御装置100B´は、第3弁開度算出部106Bに代えて第3弁開度算出部106B´を備えている。第3弁開度算出部106B´は、先行補正値算出部107を備えていない。第三実施形態は、図15に示すように先行補正値算出部107を除いた構成とすることも可能である。図15に示す制御装置100B´による負荷遮断時の制御について簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。次に第1弁開度算出部102が第1弁開度を算出する(ステップS22)。一方、第3弁開度算出部106は、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。
なお。第2弁開度算出部103、第3弁開度算出部106、106A、106Bはスラスト力弁開度算出部の一例、第1弁開度算出部は回転数弁開度算出部の一例である。図1に示すガスタービンコンバインドサイクルプラントは発電プラントの一例である。また、ロータに加わるスラスト力には当該ロータの軸受に加わるスラスト力を含む。
11・・・圧縮機
12・・・燃焼器
13・・・タービン
14・・・燃料流量調節弁
20・・・排熱回収ボイラー
21・・・高圧蒸気発生部
22・・・中圧蒸気発生部
23・・・再加熱部
24・・・低圧蒸気発生部
30・・・蒸気タービン
31・・・高圧蒸気タービン
32・・・中圧蒸気タービン
33・・・低圧蒸気タービン
34・・・発電機
35・・・復水器
41・・・高圧主蒸気ライン
42・・・高圧蒸気止め弁
43・・・高圧主蒸気加減弁
44・・・中圧蒸気ライン
45・・・中圧蒸気止め弁
46・・・中圧蒸気加減弁
51・・・低圧主蒸気ライン
52・・・低圧蒸気止め弁
53・・・低圧主蒸気加減弁
54・・・中圧タービン排気ライン
55・・・給水ライン
61・・・中圧主蒸気ライン
100、100A、100B・・・制御装置
101・・・負荷遮断信号取得部
102・・・第1弁開度算出部
102a・・・減算器
102b・・・制御器
103・・・第2弁開度算出部
103a・・・タイマー
103b・・・時間関数
104、104A・・・弁開度制御部
105・・・記憶部
106、106A、106B・・・第3弁開度算出部
106a・・・制御器
107・・・先行補正値算出部
107a・・・補正値算出器
108・・・回転数判定部
Claims (10)
- 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、
前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、
前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、
前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて、前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、
を備え、
前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する、
制御システム。 - 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、
前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、
前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、
前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて、前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、
を備え、
前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、
制御システム。 - 前記ロータの回転数が所定の制限値を超過したか否かを判定する回転数判定部、
をさらに備え、
スラスト力弁開度算出部は、前記回転数判定部が前記回転数が所定の制限値を超過したと判定すると、前記算出した弁開度に0を設定する、
請求項2に記載の制御システム。 - 前記蒸気タービンの出力値に応じた前記弁開度の先行補正値を算出する先行補正値算出部、
をさらに備え、
前記スラスト力弁開度算出部は、前記算出した弁開度に前記先行補正値算出部が算出した先行補正値を加算する、
請求項2または請求項3に記載の制御システム。 - 前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度との重み付け平均を算出し、算出した重み付け平均を前記蒸気加減弁の弁開度とする、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御システム。 - 前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度のうち大きな値を選択し、選択した値によって前記蒸気加減弁の弁開度を制御する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御システム。 - 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の制御システム、を備えた蒸気タービン。
- 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の制御システム、を備えた発電プラント。
- 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、
前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、
前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、
前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、
を有し、
前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する、
制御方法。 - 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、
前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、
前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、
前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、
を有し、
前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、
制御方法。
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