JP6781613B2 - 制御システム、蒸気タービン、発電プラント及び制御方法 - Google Patents

制御システム、蒸気タービン、発電プラント及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御システム、蒸気タービン、発電プラント及び制御方法に関する。
蒸気タービンを用いて発電を行う汽力発電プラントやコンバインドサイクル発電プラントでは、負荷運転中に非常事態が生じた場合、負荷を切り離して運転を継続する負荷遮断と呼ばれる運用を行うことがある。負荷遮断時には蒸気タービンの回転数は増加するが、蒸気タービンは、回転数が所定の閾値(例えば定格回転数の110%)以上となると異常と判定し自動停止する機能を備えている。そこで、回転数の増加による自動停止を防ぐため、負荷遮断直後に蒸気加減弁を急速に閉止し、その後、回転数が所定の回転数の近傍で整定するように実回転数をフィードバックして、目標回転数との偏差に応じて加減弁開度を調整する制御を行うことがある。
なお、負荷遮断時の制御に関して、例えば特許文献1には、コンバインドプラントにおける負荷遮断時に、蒸気タービンの蒸気加減弁が閉じてから、ガスタービンの燃料止め弁を閉じる制御方法が記載されている。
特開昭56−98510号公報
ところで、負荷遮断時に蒸気加減弁を急速に閉止すると、蒸気圧力のバランスが崩れてロータに大きなスラスト力が発生する可能性がある。大きなスラスト力の発生は、ロータや軸受に損傷を与え、それらの部品の寿命を低減させる原因となる。負荷遮断時に回転数を所定の閾値未満に抑えつつ、スラスト力のピーク値を低減する制御方法が求められていた。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる制御システム、蒸気タービン、発電プラント及び制御方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、制御システムは、蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、を備え、前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する。
また、本発明の第2の態様によれば、制御システムは、蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて、前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、を備え、前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する。
また、本発明の第3の態様によれば、前記制御システムは、前記ロータの回転数が所定の制限値を超過したか否かを判定する回転数判定部、をさらに備え、スラスト力弁開度算出部は、前記回転数判定部が前記回転数が所定の制限値を超過したと判定すると、前記算出した弁開度に0を設定する。
また、本発明の第4の態様によれば、前記制御システムは、前記蒸気タービンの出力値に応じた前記弁開度の先行補正値を算出する先行補正値算出部、をさらに備え、前記スラスト力弁開度算出部は、前記算出した弁開度に前記先行補正値算出部が算出した先行補正値を加算する。
また、本発明の第5の態様によれば、前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度との重み付け平均を算出し、算出した重み付け平均を前記蒸気加減弁の弁開度とする。
また、本発明の第6の態様によれば、前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度のうち大きな値を選択し、選択した値によって前記蒸気加減弁の弁開度を制御する。
また、本発明の第7の態様によれば、蒸気タービンは、上記の制御システムを備える。
また、本発明の第8の態様によれば、発電プラントは、上記の制御システムを備える。
また、本発明の第9の態様によれば、蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、を有し、前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する、制御方法である。
また、本発明の第10の態様によれば、蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、を有し、前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、制御方法である。
本発明によれば、負荷遮断時に蒸気タービンのロータや軸受け等に加わるスラスト力のピーク値を低減することができる。
本発明に係る第一実施形態におけるガスタービンコンバインドサイクルプラントの系統図である。 本発明に係る第一実施形態における制御装置のブロック図である。 本発明に係る第一実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。 本発明に係る第一実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。 本発明に係る第一実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。 本発明に係る第二実施形態における制御装置の第1のブロック図である。 本発明に係る第二実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。 本発明に係る第二実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。 本発明に係る第二実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。 本発明に係る第二実施形態における制御装置の第2のブロック図である。 本発明に係る第三実施形態における制御装置の第1のブロック図である。 本発明に係る第三実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。 本発明に係る第三実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。 本発明に係る第三実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。 本発明に係る第三実施形態における制御装置の第2のブロック図である。 従来の負荷遮断時の制御方法を説明する図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第一実施形態におけるガスタービンコンバインドサイクルプラントの系統図である。
本実施形態のガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)は、図1に示すように、ガスタービン10と、ガスタービン10から排気される排ガスの熱で蒸気を発生する排熱回収ボイラー20と、排熱回収ボイラー20からの蒸気で駆動される蒸気タービン30(高圧蒸気タービン31、中圧蒸気タービン32及び低圧蒸気タービン33)と、各タービン10,31,32,33の駆動で発電する発電機34と、低圧蒸気タービン33から排気された蒸気を水に戻す復水器35と、これら各機器を制御する制御装置100と、を備えている。
ガスタービン10は、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機11と、燃料ガスに圧縮空気を混合して燃焼させ高温の燃焼ガスを生成する燃焼器12と、燃焼ガスにより駆動されるタービン13と、燃焼器12に供給する燃料流量を調節する燃料流量調節弁14と、を備えている。燃焼器12には、燃料供給源からの燃料を燃焼器12に供給する燃料ラインが接続されている。この燃料ラインには、燃料流量調節弁14が設けられている。タービン13の排気口は排熱回収ボイラー20と接続されている。
排熱回収ボイラー20は、高圧蒸気タービン31に供給する高圧蒸気を発生する高圧蒸気発生部21と、中圧蒸気タービン32に供給する中圧蒸気を発生する中圧蒸気発生部22と、低圧蒸気タービン33に供給する低圧蒸気を発生する低圧蒸気発生部24と、高圧蒸気タービン31から排気された蒸気を加熱する再加熱部23と、を備えている。
排熱回収ボイラー20の高圧蒸気発生部21と高圧蒸気タービン31の蒸気入口とは、高圧蒸気を高圧蒸気タービン31に導く高圧主蒸気ライン41で接続され、高圧蒸気タービン31の蒸気出口と中圧蒸気タービン32の蒸気入口とは、高圧蒸気タービン31から排気された蒸気を排熱回収ボイラー20の再加熱部23を経て中圧蒸気タービン32の蒸気入口に導く中圧蒸気ライン44で接続され、排熱回収ボイラー20の低圧蒸気発生部24と低圧蒸気タービン33の蒸気入口とは、低圧蒸気を低圧蒸気タービン33に導く低圧主蒸気ライン51で接続されている。
中圧蒸気タービン32の蒸気出口と低圧蒸気タービン33の蒸気入口とは、中圧タービン排気ライン54で接続されている。低圧蒸気タービン33の蒸気出口には、復水器35が接続されている。この復水器35には、復水を排熱回収ボイラー20に導く給水ライン55が接続されている。
排熱回収ボイラー20の中圧蒸気発生部22と中圧蒸気ライン44の再加熱部23より上流側部分とは、中圧主蒸気ライン61で接続されている。
高圧主蒸気ライン41には、高圧蒸気止め弁42、高圧蒸気タービン31への蒸気の流入量を調整する高圧主蒸気加減弁43が設けられている。中圧蒸気ライン44には、中圧蒸気止め弁45、中圧蒸気タービン32への蒸気の流入量を調整する中圧蒸気加減弁46が設けられている。低圧主蒸気ライン51には、低圧蒸気止め弁52、低圧蒸気タービン33への蒸気の流入量を調整する低圧主蒸気加減弁53が設けられている。
制御装置100は、各種の運転データや指示データ等を受け付け、ガスタービン10の出力の制御、高圧蒸気止め弁42の開閉の制御、高圧主蒸気加減弁43の弁開度の制御、中圧蒸気止め弁45の開閉の制御、中圧蒸気加減弁46の弁開度の制御、低圧蒸気止め弁52の開閉の制御、低圧主蒸気加減弁53の弁開度の制御等による蒸気タービン30の出力制御等によって発電機34による発電を行う。また、何らかの異常等によって負荷遮断が発生した場合、制御装置100は、負荷遮断時の各種制御を行う。
次に図16を用いて、従来の負荷遮断時の蒸気タービン30の蒸気加減弁(43、46、53)に対する制御について説明する。なお、説明の便宜のため、以下の説明では中圧蒸気加減弁46の弁開度制御について説明する。
図16は、従来の負荷遮断時の制御方法を説明する図である。
図16の上図は、中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示すグラフである。図16上図の縦軸は弁開度、横軸は時間の経過を示している。従来の制御では、制御装置は、負荷遮断指示信号を受信すると中圧蒸気加減弁46の弁開度を全閉とする制御を行う。図16の上図は、時刻T1に負荷遮断指示信号を受信し、その直後に中圧蒸気加減弁46の弁開度が0に制御された様子を示している。
図16の中図は、スラスト力の時間変化を示すグラフである。図16中図の縦軸は蒸気タービン30のロータや軸受に加わるスラスト力の計測値、横軸は時間の経過を示している。このグラフは、負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度が急激に0となった際に、ロータ等には大きなスラスト力(ピーク値の大きさ:N1)が加わることを示している。
図16の下図は、蒸気タービン30の回転数の時間変化を示すグラフである。図16下図の縦軸は蒸気タービン30の1分間あたりの回転数、横軸は時間の経過を示している。このグラフは、負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度が急激に0となった際に、回転数がR1に上昇し、その後定格の回転数に戻っていく様子を示している。なお、破線で示したのが回転数の閾値RXである。蒸気タービン30の回転数が閾値RXを超えると、蒸気タービン30(およびGTCCプラント全体)は自動停止してしまう。従来の制御により、負荷遮断後の回転数は、この閾値RX未満に余裕をもって抑えられている。
従来の制御では、負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度を急速閉止し、その後、蒸気タービン30の回転数が定格近傍で整定するように、実回転数をフィードバックして目標回転数との偏差に応じて中圧蒸気加減弁46の弁開度を調整する。このように従来の制御では、蒸気タービン30の回転数のみを監視・制御対象とし、スラスト力の監視を行っていない。すると、上記の中図が示すように負荷遮断時に大きなスラスト力(N1)が発生することになり、ロータや軸受けの故障、寿命の低下、その結果としてメンテナンスコストの増大などを招く結果となっていた。そこで、本実施形態では、負荷遮断時に蒸気加減弁の弁開度を調整することにより、蒸気タービン30の回転数の上昇を抑えつつ、さらにスラスト力も低減する制御方法を提供する。
図2は、本発明に係る第一実施形態における制御装置のブロック図である。
図示するように制御装置100は、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第2弁開度算出部103と、弁開度制御部104と、記憶部105を備えている。制御装置100は、コンピュータによって構成される。
負荷遮断信号取得部101は、GTCCの運転中に負荷を切り離す負荷遮断信号を取得する。
第1弁開度算出部102は、蒸気タービン30の目標回転数(例えば定格の回転数)と実回転数とを取得し、それら2つの値の偏差に基づいて、中圧蒸気加減弁46の弁開度(第1弁開度)を算出する。
第2弁開度算出部103は、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得したときを開始時点として、その後の経過時間に応じた中圧蒸気加減弁46の弁開度(第2弁開度)を算出する。
弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度とを取得してそれら2つの値のうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
記憶部105は、負荷遮断後の経過時間と弁開度の対応テーブルなど種々の情報を記憶する。
なお、制御装置100は、GTCCの制御に関する他の様々な機能を備えているが、本実施形態に関係のない機能についての説明は省略する。
次に図3を用いて第1弁開度算出部102、第2弁開度算出部103、弁開度制御部104による負荷遮断時の中圧蒸気加減弁46の弁開度制御の一例について説明する。
図3は、本発明に係る第一実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102は、減算器102a、制御器102bを備えている。減算器102aは、目標回転数から実回転数を減じて両者の偏差を算出する。なお、目標回転数は、例えば、予め記憶部105に記録されている。また、実回転数は、例えば、制御装置100が蒸気タービン30に設けられた回転数計測用センサから取得する。減算器102aは、算出した偏差を制御器102bに出力する。制御器102bは、減算器102aから取得した偏差の値が0となるような弁開度指令値(第1弁開度)をフィードバック制御等の手法を用いて算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
なお、図16で説明した従来の負荷遮断時における制御方法では、その第1弁開度算出部102が算出した弁開度で中圧蒸気加減弁46の開度を制御している。
一方、第2弁開度算出部103は、タイマー103a、弁開度の時間関数103bを備えている。負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得すると、第2弁開度算出部103は、タイマー103aをスタートさせ、負荷遮断信号取得後の経過時間を測定する。時間関数103bは、タイマー103aから経過時間の情報を所定の時間毎に取得し、経過時間に対応する弁開度(第2弁開度)を算出する。なお、弁開度の算出には関数を用いてもよいし、経過時間と弁開度とを対応づけたテーブルを用いてもよい。例えば、テーブルには、経過時間が0.5秒なら弁開度X1、経過時間が1秒なら弁開度X2、・・・など経過時間と弁開度の対応関係が予め定められており、時間関数103bは、経過時間に応じてテーブルに登録された値を線形補間し弁開度を算出してもよい。弁開度の時間関数103bは、算出した第2弁開度を弁開度制御部104へ出力する。なお、時間関数103bが用いる関数やテーブルには、蒸気タービン30のロータに加わるスラスト力を考慮して、負荷遮断後に大きなスラスト力が加わらないような(例えば、急速閉止のように急激な蒸気圧力の変化が生じないような)弁開度が負荷遮断後の経過時間に対応付けて設定されている。
弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度のうち大きな値を選択して、中圧蒸気加減弁46の開度が選択した値となるように制御する。
なお、弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度のうち、第2弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第2弁開度の重み付け平均を算出し、算出した重み付け平均値で中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御するようにしてもよい。
図4は、本発明に係る第一実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。
まず、GTCCの運転中に負荷遮断が生じたものとする。すると、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS11)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第2弁開度算出部103に負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS12)。第1弁開度を算出方法については、図3で説明したとおりである。第1弁開度算出部102は、負荷遮断の直後から、例えば数秒〜十数秒の間、第1弁開度として「0」を算出する。第1弁開度算出部102は、算出した弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
一方、負荷遮断発生の通知を受けた第2弁開度算出部103は、負荷遮断信号を取得後の経過時間に応じた第2弁開度を算出する(ステップS13)。第2弁開度を算出方法については、図3で説明したとおりである。第2弁開度算出部103は、例えば、負荷遮断の直後から例えば数秒〜十数秒の間、第2弁開度として中圧蒸気加減弁46を微開させる開度を算出する。第2弁開度算出部103は、算出した開度を弁開度制御部104へ出力する。
次に弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度に基づいて弁開度を算出する(ステップS14)。例えば、弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度とのうち大きな弁開度を選択する。あるいは、弁開度制御部104は、第1弁開度と第2弁開度との重み付き平均を算出する。次に弁開度制御部104は、選択した(算出した)弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS15)。
制御装置100は、負荷遮断後、数分(1〜3分程度)の間、ステップS11〜ステップS15の処理を継続的に行う。
図5は、本発明に係る第一実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。
図5の上図、中図、下図が表す内容については図16と同様である。つまり、図5の上図のグラフは、第一実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示し、中図のグラフは第一実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第一実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図5の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T2の間、中圧蒸気加減弁46の弁開度は微開の状態で制御されていることが分かる。なお、時刻T1〜T2は数秒間である。
次に図5の中図をみると、負荷遮断後のスラスト力のピーク値の大きさは、従来の制御によるピーク値N1よりもかなり小さい値であるN2に低減していることが分かる。これは、負荷遮断直後に中圧蒸気加減弁46の弁開度を「0」(第1弁開度)とせず、微開(第2弁開度)としたため、蒸気圧力のバランスの変化が従来の制御の場合ほど急激ではなくなったためであると考えられる。
次に図5の下図をみると、蒸気タービン30の回転数は、従来の制御時のR1よりも大きな値であるR2に上昇している。これは、中圧蒸気加減弁46を微開としたために蒸気供給量が増加したためと考えられる。図5の結果によれは、本実施形態適用後の回転数R2は、定格回転数から閾値RXの間の半分程度にまで上昇している。本実施形態によれば、第1弁開度と第2弁開度とのうち大きい弁開度を選択することによる蒸気供給量の増加により、最大回転数が増加することが分かる。本実施形態を適用した場合、最大回転数が増加し閾値RX以上(過速トリップ)となる可能性が、従来の制御に比べ高くなる。
本実施形態によれば、第1弁開度と第2弁開度のうち大きな値を考慮した弁開度によって、負荷遮断時に蒸気加減弁の開度制御を行うため、中圧蒸気加減弁46の弁開度を微開とすることができ、負荷遮断時に蒸気圧力バランスが変動することによって生じるスラスト力のピーク値を低減することができる。これにより、ロータやロータの軸受の損傷を低減し、寿命を延伸することができる。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図6〜図10を参照して説明する。
以下、第二実施形態に係る制御装置100Aについて説明を行う。制御装置100Aは、第一実施形態と異なる方法で中圧蒸気加減弁46の制御を行う。第一実施形態では、第2弁開度算出部103が時間関数によって第2弁開度を算出した。この第二実施形態では、第3弁開度算出部106が、中圧蒸気加減弁46の弁開度(第3弁開度)をロータ等に加わるスラスト力に応じて決定する。
図6は、本発明に係る第二実施形態における制御装置の第1のブロック図である。
本発明の第二実施形態に係る構成のうち、第一実施形態に係る制御装置100を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。図示するように制御装置100Aは、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第3弁開度算出部106と、弁開度制御部104Aと、記憶部105を備えている。また、第3弁開度算出部106は、先行補正値算出部107を備えている。
第3弁開度算出部106は、蒸気タービン30のロータに加わるスラスト力の目標値とスラスト力の計測値とを取得し、それら2つの値の偏差に基づいて、中圧蒸気加減弁46の弁開度(第3´弁開度)を算出する。また、第3弁開度算出部106は、算出した弁開度に先行補正値算出部107が算出した補正値を加算して中圧蒸気加減弁46の弁開度(第3弁開度)を算出する。
先行補正値算出部107は、蒸気タービンの出力値を取得し、出力値見合いの先行補正値を算出する。
弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度とを取得しそれら2つの弁開度に基づいて、中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御する。例えば、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度のうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
次に図7を用いて第二実施形態における負荷遮断時の中圧蒸気加減弁46の弁開度制御の一例について説明する。
図7は、本発明に係る第二実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102は、減算器102a、制御器102bを備えている。減算器102aは、目標回転数から実回転数を減じて両者の偏差を算出する。減算器102aは、算出した偏差を制御器102bに出力する。制御器102bは、減算器102aから取得した偏差の値が0となるような弁開度指令値(第1弁開度)をフィードバック制御等の手法を用いて算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
一方、第3弁開度算出部106は、制御器106aを備えている。負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得すると、制御器106aが目標スラスト力からスラスト力計測値を減じて両者の偏差を算出する。なお、目標スラスト力は、例えば、予め記憶部105に記録されている。また、スラスト力計測値は、例えば、制御装置100が軸受などに設けられたスラスト力計測用センサから取得する。制御器106aは、算出した偏差が0となるような弁開度指令値(第3´弁開度)をフィードバック制御等の手法を用いて算出する。また、制御器106aは、補正値算出器107a(先行補正値算出部107)を備えている。補正値算出器107aは、例えば負荷遮断直前の蒸気タービン30の出力値(図中「ST出力」)を取得し、この出力値見合いの中圧蒸気加減弁46の弁開度の補正値を算出する。例えば、記憶部105が、出力値と弁開度補正値の対応関係を定めたテーブル、関数等を記憶しており、補正値算出器107aはこのテーブルに基づいて補正値を算出する。なお、負荷遮断直前の蒸気タービン30の出力値は例えば記憶部105に記録されている。制御器106aは、補正値算出器107aが算出した補正値を第3´弁開度に加算して第3弁開度を算出する。制御器106aは、算出した第3弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。蒸気タービン30の出力値に応じた補正値を第3´弁開度に加算することで、スラスト力に基づくフィードバック制御による応答遅れを先行的に補償できる。
弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度のうち大きな値を選択して、中圧蒸気加減弁46の開度が選択した値となるように制御する。
なお、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第2弁開度のうち、第3弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第3弁開度の重み付け平均を算出し、算出した値で中圧蒸気加減弁46の開度を制御するようにしてもよい。
図8は、本発明に係る第二実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。
まず、GTCCの運転中に負荷遮断が生じたものとする。すると、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第3弁開度算出部106に負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS22)。第1弁開度を算出方法については、第一実施形態と同様である。第1弁開度算出部102は、例えば、負荷遮断の直後から数十秒の間、第1弁開度として「0」を算出する。第1弁開度算出部102は、算出した弁開度を弁開度制御部104へ出力する。
一方、負荷遮断発生の通知を受けた第3弁開度算出部106は、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。第3´弁開度を算出方法については、図7で説明したとおりである。また、第3弁開度算出部106が備える先行補正値算出部107が、蒸気タービン30の出力値に応じた弁開度の先行補正値を算出する。そして、第3弁開度算出部106は、第3´弁開度に先行補正値を加算した第3弁開度を算出する(ステップS24)。第3弁開度算出部106は、例えば、負荷遮断の直後から数秒の間、第3弁開度として中圧蒸気加減弁46を微開させる開度を算出する。第3弁開度算出部106は、算出した第3弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
次に弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度に基づいて弁開度を算出する(ステップS25)。例えば、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度とのうち大きな値を選択する。あるいは、弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度との重み付き平均を算出する。次に弁開度制御部104Aは、算出した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS26)。
制御装置100は、負荷遮断後、数分(1〜3分程度)の間、ステップS21〜ステップS26の処理を継続的に行う。
図9は、本発明に係る第二実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。
図9の上図のグラフは、第二実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の開度の時間変化を示し、中図のグラフは第二実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第二実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図9の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T3の間、中圧蒸気加減弁46の開度はスラスト力を指標として微開の状態で制御されていたことが分かる。なお、時刻T1〜T3は数秒間である。
次に図9の中図をみると、負荷遮断後のスラスト力のピーク値の大きさは、従来の制御によるピーク値N1よりもかなり小さい値であるN3に低減していることが分かる。これは、負荷遮断直後に中圧蒸気加減弁46の開度を「0」(第1弁開度)とせず、微開(第2弁開度)としたため、蒸気圧力のバランスの変化が従来制御の場合ほど急激ではなくなったためであると考えられる。また、第一実施形態と比較してスラスト力が「0」に整定するまでの時間が短い。これは、第二実施形態ではスラスト力を監視し、目標スラスト力とスラスト力計測値の偏差に基づくフィードバック制御によって算出した第3弁開度を考慮しているためであると考えられる。
次に図9の下図をみると、蒸気タービン30の回転数は、従来制御時のR1よりも大きな値であるR3に上昇している。これは、中圧蒸気加減弁46を微開としたために蒸気供給量が増加したためと考えられる。図9の結果によれは、本実施形態適用後の回転数R3は、定格回転数から閾値RXの間の半分を超える回転数にまで上昇している。これは第1弁開度と第3弁開度とのうち大きい弁開度を選択するにあたり、スラスト力の大きさに応じて算出した第3弁開度が選択されたことによる蒸気供給量の増加が原因であると考えられる。第一実施形態と同様、過速トリップとなる可能性が、従来の制御に比べ高くなる。
本実施形態によれば、第1弁開度と第3弁開度のうち大きな値を考慮した弁開度によって制御を行うため、蒸気加減弁の開度を微開とすることができ、負荷遮断時の蒸気圧力バランスの変動による生じるスラスト力のピーク値を低減することができる。これにより、ロータやロータの軸受の損傷を低減し、寿命を延伸することができる。また、フィードバック制御により、スラスト力計測値を目標スラスト力(0kN)に近づけるので、負荷遮断中のスラスト力を(第一実施形態と比べて)確実に0に近づけることができるので、軸受等の寿命を更に延伸できる。
また、スラスト力の大きさに応じて自動的に弁開度を調整するため、都度、時間関数などの設計の必要がない。
図10は、本発明に係る第二実施形態における制御装置の第2のブロック図である。
図示するように制御装置100A´は、第3弁開度算出部106に代えて第3弁開度算出部106Aを備えている。第3弁開度算出部106Aは、先行補正値算出部107を備えていない。第二実施形態は、図10に示すように先行補正値算出部107を除いた構成とすることも可能である。図10に示す制御装置100A´による負荷遮断時の制御について簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。次に第1弁開度算出部102が第1弁開度を算出する(ステップS22)。一方、第3弁開度算出部106は、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。第3弁開度算出部106は、算出した第3´弁開度を弁開度制御部104へ出力する。次に弁開度制御部104は、第1弁開度と第3´弁開度に基づいて弁開度を算出し(ステップS25)、その弁開度を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS26)。
制御装置100A´によっても、第3´弁開度に応答遅れが含まれるものの、上記の制御装置100Aと同様の効果を得ることができる。
<第三実施形態>
以下、本発明の第三実施形態による蒸気タービンの負荷遮断時の制御方法について図11〜図15を参照して説明する。
以下、第三実施形態に係る制御装置100Bについて説明を行う。第二実施形態では、最大回転数が上昇して過速トリップに陥る可能性があった。そこで第三実施形態に係る制御装置100Bでは、過速トリップを防ぐ構成を追加する。
図11は、本発明に係る第三実施形態における制御装置の第1のブロック図である。
本発明の第三実施形態に係る構成のうち、第二実施形態に係る制御装置100を構成する機能部と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。図示するように制御装置100Bは、負荷遮断信号取得部101と、第1弁開度算出部102と、第3弁開度算出部106Bと、弁開度制御部104と、記憶部105を備えている。また、第3弁開度算出部106Bは、先行補正値算出部107と、回転数判定部108とを備えている。
第3弁開度算出部106Bは、スラスト力の目標値とスラスト力の計測値との偏差に基づいて弁開度(第3´弁開度)を算出する。また、第3弁開度算出部106は、算出した弁開度に先行補正値算出部107が算出した補正値を加算して中圧蒸気加減弁46の弁開度(第3弁開度)を算出する。また、第3弁開度算出部106Bは、回転数判定部108が蒸気タービン30の回転数が所定の制限値を超過したと判定すると、第3弁開度に「0」を設定する。
先行補正値算出部107は、第二実施形態と同様に蒸気タービンの出力値見合いの補正値を算出する。
回転数判定部108は、蒸気タービン30のロータの実回転数を取得し、実回転数が所定の制限値を超過したか否かを判定する。
弁開度制御部104Aは、例えば、第1弁開度と第3弁開度とのうち、より大きな弁開度を選択して、選択した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46に出力する。
次に図12を用いて第三実施形態における負荷遮断時の中圧蒸気加減弁46の弁開度制御の一例について説明する。
図12は、本発明に係る第三実施形態における蒸気加減弁の制御方法を説明する図である。
第1弁開度算出部102については第一、二実施形態と同様である。つまり減算器102aが目標回転数と実回転数との偏差を算出し、制御器102bがフィードバック制御等の手法により、偏差が0となるような第1弁開度を算出する。制御器102bは、算出した第1弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
一方、第3弁開度算出部106Bは、制御器106bを備えている。負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得すると、制御器106bが目標スラスト力とスラスト力計測値との偏差を算出する。制御器106bは、フィードバック制御等の手法を用いて偏差が0となるような第3´弁開度を算出する。また、制御器106bは、補正値算出器107aが算出した蒸気タービン30の出力値見合いの弁開度の先行補正値を第3´弁開度に加算して第3弁開度を算出する。制御器106bは、算出した第3弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。以上の処理は、第二実施形態と同様である。
第三実施形態の制御器106bは、目標スラスト力、スラスト力計測値、蒸気タービン30の出力値に加え、センサが検出したロータの実回転数を取得し、回転数を監視する。制御器106bは、ロータの回転数が所定の制限値を超過すると、第3弁開度に0を設定して弁開度制御部104Aへ出力する。ここで、所定の制限値とは、定格の回転数から閾値RXの間に設定された過速トリップを確実に防ぐための値である。例えば、閾値RXが定格回転数の110%に設定されていれば、この制限値は105%に設定する。そして、制御器106bは、実回転数が定格回転数の105%の値を超過すると、第3弁開度に「0」を設定する。
弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度のうち大きな値を選択して、中圧蒸気加減弁46の開度が選択した値となるように制御する。ここで、従来の制御によれば、ロータの回転数に応じて設定される第1弁開度は負荷遮断後しばらくの間は「0」に設定される(図16)。従って、この間に第3弁開度として「0」が出力された場合、弁開度制御部104Aは、中圧蒸気加減弁46を全閉とする制御を行う(第1弁開度と第3弁開度が共に「0」)。中圧蒸気加減弁46が全閉されると蒸気供給量が0になり、回転数の上昇は抑制される。この制御により、過速トリップを防ぐことができる。
なお、本実施形態においても弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第2弁開度のうち、第3弁開度により大きな重みを与えた第1弁開度と第3弁開度の重み付け平均を算出し、算出した値で中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御するようにしてもよい。
図13は、本発明に係る第三実施形態における蒸気加減弁の弁開度制御処理のフローチャートである。
図9で説明した第二実施形態と同様の処理については簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。負荷遮断信号取得部101は、第1弁開度算出部102および第3弁開度算出部106Bに負荷遮断の発生を通知する。すると第1弁開度算出部102は、蒸気タービンの回転数の目標値と実測値の偏差から第1弁開度を算出する(ステップS22)。第1弁開度算出部102は、算出した開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
一方、負荷遮断発生の通知を受けた第3弁開度算出部106Bは、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。また、第3弁開度算出部106Bが備える先行補正値算出部107が、蒸気タービン30の出力値に応じた弁開度の先行補正値を算出する。第3弁開度算出部106Bは、第3´弁開度に先行補正値を加算した第3弁開度を算出する(ステップS24)。
次に第3弁開度算出部106Bが備える回転数判定部108が、蒸気タービン回転数の計測値(実回転数)を取得し、記憶部105に記録された制限値と比較を行って、実回転数が制限値を超過したかどうかを判定する(ステップS241)。回転数判定部108は、判定結果を第3弁開度算出部106Bへ出力する。実回転数が制限値を超過している場合(ステップS241;Yes)、第3弁開度算出部106Bは第3弁開度に0を設定する(ステップS242)。第3弁開度算出部106Bは、第3弁開度(「0」)を弁開度制御部104Aへ出力する。実回転数が制限値以下の場合(ステップS241;No)、第3弁開度算出部106Bは、ステップS24で算出した第3弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。
次に弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3弁開度に基づいて弁開度を算出する(ステップS25)。弁開度制御部104Aは、算出した弁開度に対応する弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS26)。制御装置100は、負荷遮断後、数分(1〜3分程度)の間、ステップS21〜ステップS26の処理を継続的に行う。
なお、変形例として、弁開度制御部104Aは、第3弁開度として値「0」を取得した場合、第1弁開度の大きさに関わらず、無条件に全閉とする弁開度指令値を中圧蒸気加減弁46へ指示するように構成してもよい。
図14は、本発明に係る第三実施形態における弁開度制御処理の結果を示す図である。
図14の上図のグラフは、第三実施形態の弁開度制御を適用したときの中圧蒸気加減弁46の弁開度の時間変化を示し、中図のグラフは第三実施形態適用後のスラスト力の時間変化を示し、下図のグラフは第三実施形態適用後の回転数の時間変化を示す。
図14の上図をみると、負荷遮断が発生した時刻T1からその後の時刻T4の間、中圧蒸気加減弁46の弁開度はスラスト力を指標として微開の状態で制御されていることが分かる。また、時刻T4に弁開度が0となっているのは、この時刻に回転数判定部108によって回転数が制限値を超過したと判定され、第3弁開度算出部106Bが第3弁開度に0を設定したことによる。
次に図14の中図をみると、負荷遮断後のスラスト力のピーク値の大きさは、第二実施形態と同様に従来の制御によるピーク値N1よりもかなり小さい値であるN4に低減しており、整定までの時間も短い。そしてその後、時刻T4にて大きさN4´のスラスト力が発生している。これは、時刻T4に中圧蒸気加減弁46を全閉としたことによる。しかし、元々、微開の状態から全閉に変更したことによって生じるスラスト力N4´は、図16で例示したN1などと比較すると十分に小さい値であって、軸受等に与える力は比較的小さく抑えることができる。
次に図14の下図をみると、蒸気タービン30の回転数は、従来の制御時のR1よりも大きな値であるR4に上昇しているが、第二実施形態のR3に比べれば低い値に抑えることができている。これは、回転数が制限値を超過したときに、それ以上回転数が上昇しないように中圧蒸気加減弁46が全閉とされたためである。これにより、過速トリップとなることを防ぐことができる。
本実施形態によれば、第2実施形態の効果に加え、過速トリップとなるリスクを低減することができる。
図15は、本発明に係る第三実施形態における制御装置の第3のブロック図である。
図示するように制御装置100B´は、第3弁開度算出部106Bに代えて第3弁開度算出部106B´を備えている。第3弁開度算出部106B´は、先行補正値算出部107を備えていない。第三実施形態は、図15に示すように先行補正値算出部107を除いた構成とすることも可能である。図15に示す制御装置100B´による負荷遮断時の制御について簡単に説明する。
まず、負荷遮断信号取得部101が負荷遮断信号を取得する(ステップS21)。次に第1弁開度算出部102が第1弁開度を算出する(ステップS22)。一方、第3弁開度算出部106は、スラスト力の目標値と実測値の偏差から第3´弁開度を算出する(ステップS23)。
次に回転数判定部108が、実回転数が所定の制限値を超過したかどうかを判定する(ステップS241)。実回転数が制限値を超過している場合(ステップS241;Yes)、第3弁開度算出部106Bは第3弁開度に「0」を設定し(ステップS242)、その値を弁開度制御部104Aへ出力する。実回転数が制限値以下の場合(ステップS241;No)、第3弁開度算出部106Bは、ステップS24で算出した第3弁開度を弁開度制御部104Aへ出力する。次に弁開度制御部104Aは、第1弁開度と第3´弁開度に基づいて弁開度を算出し(ステップS25)、その弁開度を中圧蒸気加減弁46へ指示する(ステップS26)。
制御装置100B´によっても、第3´弁開度に応答遅れが含まれるものの、上記の制御装置100Bと同様の効果を得ることができる。
上記した第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態の説明では、制御装置100等が負荷遮断時に中圧蒸気加減弁46の弁開度を制御する場合を例に説明を行った。しかし、制御対象は中圧蒸気加減弁46に限定されない。制御装置100等は、同様の制御方法で高圧主蒸気加減弁43、中圧蒸気加減弁46、低圧主蒸気加減弁53のうち1つ又は複数の弁開度を制御してもよい。
制御装置100、100A、100A´、100B、100B´は、制御システムの一例である。負荷遮断信号取得部101、第1弁開度算出部102、第2弁開度算出部103、第3弁開度算出部106、106A、106B、106B´、弁開度制御部104、先行補正値算出部107、回転数判定部108、の少なくとも一部は、制御装置100等の備えるプロセッサがハードディスクなどの記憶部105からプログラムを読み出し実行することで備わる機能である。また、負荷遮断信号取得部101、第1弁開度算出部102、第2弁開度算出部103、第3弁開度算出部106、106A、106B、106B´、弁開度制御部104、先行補正値算出部107、回転数判定部108、の全て又は一部は、マイコン、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
なお。第2弁開度算出部103、第3弁開度算出部106、106A、106Bはスラスト力弁開度算出部の一例、第1弁開度算出部は回転数弁開度算出部の一例である。図1に示すガスタービンコンバインドサイクルプラントは発電プラントの一例である。また、ロータに加わるスラスト力には当該ロータの軸受に加わるスラスト力を含む。
10・・・ガスタービン
11・・・圧縮機
12・・・燃焼器
13・・・タービン
14・・・燃料流量調節弁
20・・・排熱回収ボイラー
21・・・高圧蒸気発生部
22・・・中圧蒸気発生部
23・・・再加熱部
24・・・低圧蒸気発生部
30・・・蒸気タービン
31・・・高圧蒸気タービン
32・・・中圧蒸気タービン
33・・・低圧蒸気タービン
34・・・発電機
35・・・復水器
41・・・高圧主蒸気ライン
42・・・高圧蒸気止め弁
43・・・高圧主蒸気加減弁
44・・・中圧蒸気ライン
45・・・中圧蒸気止め弁
46・・・中圧蒸気加減弁
51・・・低圧主蒸気ライン
52・・・低圧蒸気止め弁
53・・・低圧主蒸気加減弁
54・・・中圧タービン排気ライン
55・・・給水ライン
61・・・中圧主蒸気ライン
100、100A、100B・・・制御装置
101・・・負荷遮断信号取得部
102・・・第1弁開度算出部
102a・・・減算器
102b・・・制御器
103・・・第2弁開度算出部
103a・・・タイマー
103b・・・時間関数
104、104A・・・弁開度制御部
105・・・記憶部
106、106A、106B・・・第3弁開度算出部
106a・・・制御器
107・・・先行補正値算出部
107a・・・補正値算出器
108・・・回転数判定部

Claims (10)

  1. 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、
    前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、
    前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、
    前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて、前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、
    を備え、
    前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する、
    制御システム。
  2. 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得する負荷遮断信号取得部と、
    前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の弁開度を算出する回転数弁開度算出部と、
    前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の弁開度を算出するスラスト力弁開度算出部と、
    前記負荷遮断信号取得部が負荷遮断信号を取得すると、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度とに基づいて、前記蒸気加減弁の弁開度を制御する弁開度制御部と、
    を備え、
    前記スラスト力弁開度算出部は、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、
    御システム。
  3. 前記ロータの回転数が所定の制限値を超過したか否かを判定する回転数判定部、
    をさらに備え、
    スラスト力弁開度算出部は、前記回転数判定部が前記回転数が所定の制限値を超過したと判定すると、前記算出した弁開度に0を設定する、
    請求項に記載の制御システム。
  4. 前記蒸気タービンの出力値に応じた前記弁開度の先行補正値を算出する先行補正値算出部、
    をさらに備え、
    前記スラスト力弁開度算出部は、前記算出した弁開度に前記先行補正値算出部が算出した先行補正値を加算する、
    請求項または請求項に記載の制御システム。
  5. 前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度との重み付け平均を算出し、算出した重み付け平均を前記蒸気加減弁の弁開度とする、
    請求項から請求項の何れか1項に記載の制御システム。
  6. 前記弁開度制御部は、前記回転数弁開度算出部が算出した弁開度と前記スラスト力弁開度算出部が算出した弁開度のうち大きな値を選択し、選択した値によって前記蒸気加減弁の弁開度を制御する、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の制御システム。
  7. 請求項1から請求項の何れか1項に記載の制御システム、を備えた蒸気タービン。
  8. 請求項1から請求項の何れか1項に記載の制御システム、を備えた発電プラント。
  9. 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、
    前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、
    前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、
    前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、
    を有し、
    前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力に応じた弁開度の時間関数と、前記負荷遮断信号を取得してからの経過時間とに基づいて弁開度を算出する、
    制御方法。
  10. 蒸気タービンの運転中に負荷遮断信号を取得するステップと、
    前記蒸気タービンの目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、蒸気タービンへの蒸気の流入量を調節する蒸気加減弁の回転数に基づく第1の弁開度を算出するステップと、
    前記蒸気タービンのロータに加わるスラスト力に応じた前記蒸気加減弁の第2の弁開度を算出するステップと、
    前記負荷遮断信号を取得すると、前記回転数に基づく弁開度と前記スラスト力に応じた弁開度とに基づく値によって、前記蒸気加減弁の弁開度を制御するステップと、
    を有し、
    前記第2の弁開度を算出するステップでは、前記ロータに加わるスラスト力の目標値と前記ロータに加わるスラスト力の計測値との偏差に基づく弁開度を算出する、
    制御方法。
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