JP5306000B2 - 給水制御装置および給水制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気ドラムへの給水を制御する給水制御装置および給水制御方法に関する。
例えばコンバインドサイクル発電プラントにおいて、蒸気タービンの負荷遮断が発生した場合、蒸気ドラムの水位が過渡的に大きく変動し、ドラム水位制御が難しくなる。ドラム水位が大きく変動すると、ドラム水位の追従制御ができなくなり、ドラム水位が限界を超えると、給水流量調節弁が強制閉動作を実施し、全閉となる。また、これに伴い、給水ポンプの吐出流量が低下すると、給水ポンプ再循環弁が開動作を実施するものの、給水ポンプの最低流量を確保できず、給水ポンプがトリップし、装置全体のユニットトリップに至る場合がある。
ここで、ドラム水位の変動要因を以下に示す。
(1)負荷遮断が発生すると、蒸気タービンの加減弁が急閉すると共に、タービンバイパス弁が急開し、蒸気圧力を一定に保つ動作に移行する。両弁の動作には時間差があるため、蒸気流量は、蒸気タービンの加減弁が急閉すると瞬時に減少し、一方、タービンバイパス弁が急開すると増加する。ドラム水位制御はこうした蒸気流量の変化に振られて行われるため、ドラム水位が変動する。
(2)また、蒸気タービンの加減弁が急閉すると、系統内が閉塞状態となり、蒸気圧力が上昇し、蒸気ドラム内でシュリンキング、すなわち蒸気ドラムの水の中にある水蒸気の泡の消滅が起こり、ドラム水位は低下する。一方、タービンバイパス弁が急開すると、蒸気圧力が低下し、ドラム水位は上昇する。このような圧力変化の影響により、ドラム水位は変動する。
(3)また、負荷遮断が発生すると、ガスタービンは無負荷、定格回転数での運転に移行し、HRSGへの入熱は瞬時に減少するが、HRSGの保有熱のため入熱が減少しても蒸気流量の減少はすぐには起こらず、数分後となる、すなわちHRSGからの蒸気流量は遅れ時定数を持っている。このように蒸気流量の減少が入熱の減少に対して遅れることにより、ドラム水位は上昇傾向となる。
なお、ドラム水位制御や給水制御に関しては、性能を向上させるために様々な手法が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特開2000−297902号公報 特開2000−179804号公報
しかしながら、従来の技術は、負荷遮断発生等によりドラム水位が大きく変動した場合の対策が十分であるとはいえない。例えば前述のようにドラム水位が大きく変動すると、ドラム水位制御偏差が大きくなり、その偏差の解消に時間がかかってしまう。また、ドラム水位の追従制御ができなくなり、ドラム水位が限界を超えると、給水流量調節弁が強制閉動作を実施してしまう。
また、従来の技術は、給水流量調節弁が強制閉動作により全閉した場合の対策も十分であるとはいえない。例えば前述のように給水流量調節弁の全閉により、給水ポンプの最低流量を確保できなくなると、給水ポンプはトリップしてしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ドラム水位が大きく変動しても、給水ポンプの最低流量を確保でき、安定したドラム水位制御を行うことができる給水制御装置および給水制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による給水制御装置は、給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御装置において、前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制限手段を備え、前記給水流量調節弁の閉動作に伴い、前記給水ポンプから吐出される水の一部を当該給水ポンプの上流側に再循環させる配管に設けられた給水ポンプ再循環弁を開動作させることを特徴とする。
本発明によれば、ドラム水位が大きく変動しても、給水ポンプの最低流量を確保でき、安定したドラム水位制御を行うことができる。
本発明の各実施形態に係る給水制御装置が適用されるコンバインドサイクル発電プラントの蒸気供給系統の構成の一例を示す図。 同蒸気タービンプラントと共に運転される蒸気タービンプラントの構成の一例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図。 図3の給水制御装置12の動作の特徴部分を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図。 図5中の関数発生器63の閉レート関数の一例を説明するための図。 図5の給水制御装置12の動作の特徴部分を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図。 図8中の関数発生器63の閉レート関数の一例を説明するための図。 図8の給水制御装置12の動作の特徴部分を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図。 図11の給水制御装置12の動作の特徴部分を示すフローチャート。 本発明の第5の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図。 図13の給水制御装置12の動作の特徴部分を示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(各実施形態に共通)
図1は、本発明の各実施形態に係る給水制御装置が適用されるコンバインドサイクル発電プラントの蒸気供給系統の構成の一例を示す図である。また、図2は、図1の蒸気供給系統から供給される蒸気により駆動される蒸気タービンプラントの構成の一例を示す図である。
図1に示したように、本実施の実施形態に係る蒸気供給系統は、主な構成要素として、給水ポンプ1、給水流量計2、給水ポンプ再循環弁3、節炭器4、給水流量調節弁5、蒸発器6、蒸気ドラム7、ドラム水位計8、蒸気ドラムレベル低減弁9、蒸気過熱器10、蒸気流量計11、および給水制御装置12を有する。一方、図2の蒸気タービンプラントは、主な構成要素として、高圧過熱器21、再熱器22、低圧過熱器23、主蒸気加減弁24、再熱蒸気加減弁25、低圧蒸気加減弁26、高圧タービンバイバス弁27、中圧タービンバイバス弁28、低圧タービンバイバス弁29、高圧タービン30、中圧タービン31、低圧タービン32、および復水器33を有する。
図1に示したHRSG(排熱回収ボイラ)には、ガスタービンの排気ガスが導かれる排ガス流路内に、排ガスの上流側から蒸気過熱器10、蒸発器6、節炭器4の順番で熱交換器が配置されており、ガスタービンの排ガスはこれらの蒸気過熱器10、蒸発器6、節炭器4の周囲を流れてそれぞれ熱交換を行って徐々に温度が低下していく。図1において、給水ポンプ1は、図2の蒸気タービンプラント側の復水ポンプ(図示せず)により送られてくる水を節炭器4へ供給する。給水流量計2は、給水ポンプ1と節炭器4との間の給水管に設けられ、給水ポンプ1の吐水流量(給水流量)を計測する。計測された給水流量は給水制御装置12に入力される。給水ポンプ再循環弁3は、給水ポンプ1から吐出される水の一部を分岐させて図2の蒸気タービンプラント側の復水器33(あるいは給水ポンプ1の上流(吸込み)側配管)へ再循環させる配管に設けられ、給水制御装置12から送られる指令信号に従って開閉動作する。節炭器4は、HRSGの下流側に設けられ、HRSG内を流れるガスタービンの排ガスの熱を利用して、給水ポンプ1から供給される水の温度を上昇させる。水温が上昇した水は給水管を通じてボイラの蒸気ドラム7へ供給される。給水流量調節弁5は、節炭器4と蒸気ドラム7との間の給水管に設けられ、給水制御装置12から送られる指令信号に従って開閉動作する。蒸発器6は、HRSGのガスタービン排ガス流路内のうち、節炭器4より上流側に設けられている。蒸発器6は、HRSGの排ガス流路の外側に配置された蒸気ドラム7の直下部に配置されており、蒸気ドラム7内に供給された給水は蒸発器6内に下降するようになっている。そして、蒸発器6は、ガスタービンの排ガスの熱を利用して、蒸気ドラム7から供給された水を蒸発させる。蒸発器6にて蒸発して発生した蒸気は蒸気ドラム7へと上昇し、蒸気ドラム7から蒸気管を通じて蒸気過熱器10へ供給される。ドラム水位計8は、蒸気ドラム7内の水の水位を計測する。計測されたドラム水位は給水制御装置12に入力される。蒸気ドラムレベル低減弁9は、蒸気ドラム7内の水をブローダウンタンクへ排出させる配管に設けられ、給水制御装置12から送られる指令信号に従って開閉動作する。蒸気過熱器10はHRSGのガスタービン排ガス流路内の蒸発器6よりさらに上流側に設けられており、ガスタービンの排ガスの熱を利用して、蒸発器6にて蒸発し、蒸気ドラム7を経て供給された蒸気を過熱する。過熱した蒸気は蒸気管を通じて図2の蒸気タービンプラント側の蒸気タービンへ供給される。蒸気流量計11は、蒸気過熱器10の出力側の蒸気管に設けられ、当該蒸気管での蒸気流量を計測する。計測された蒸気流量は給水制御装置12に通知される。
給水制御装置12は、給水流量計2、ドラム水位計8、および蒸気流量計11のそれぞれの計測値が入力されると共に、給水ポンプ再循環弁3、給水流量調節弁5、および蒸気ドラムレベル低減弁9のそれぞれの開度情報についても取得することが可能であり、蒸気ドラム7の水位が一定となるよう、蒸気ドラム7の水位,蒸気流量,給水流量に基づく三要素制御または蒸気ドラム7の水位のみに基づく単要素制御を通じて給水流量調節弁5を操作する(給水流量調節弁操作指令値を示す指令信号を給水流量調節弁5に送る)ことにより蒸気ドラム7への給水流量を調節する。また、給水制御装置12は、蒸気ドラム7の水位が上限値を超えて上昇した場合に、ドラム水位が蒸気ドラム7の汽水分離に支障をきたす水位に到達しないようにするため、給水流量調節弁5を強制閉動作させる。
なお、図1に示した蒸気過熱器10、蒸発器6、蒸気ドラム7、および節炭器4が接続されてなる蒸気供給系統については、高圧および低圧など、異なる蒸気タービンの圧力に応じて複数の系統がそれぞれ並列に配置される構成となるのが一般的である。
たとえば、図2に示した蒸気タービンプラントにおいて、HRSG(図示せず)は高圧タービンに主蒸気(高圧蒸気)を供給する高圧蒸気供給系統と、低圧タービンに低圧蒸気を供給する低圧蒸気供給系統とをそれぞれ有している。すなわち、図2に示した高圧過熱器21および低圧過熱器23は、それぞれ図1の蒸気供給系統の蒸気過熱器10に相当する構成要件である。すなわち、図2に示した蒸気タービンプラントは、圧力の異なる図1で示した蒸気供給系統を2つ(すなわち高圧蒸気供給系統および低圧蒸気供給系統)有しており、それぞれ主蒸気(高圧蒸気)および低圧蒸気を発生させている。
図2に示したように、高圧過熱器21にて過熱された主蒸気(高圧蒸気)は主蒸気加減弁24が設けられた主蒸気管を通じて高圧タービン30へ供給される。再熱器22は、高圧過熱器21および低圧過熱器23と同様に図示しないHRSGの排ガス流路内に配置されており、高圧タービン30で使用した蒸気をガスタービンの排ガスによって再熱する熱交換器である。再熱器22にて再熱された蒸気は再熱蒸気加減弁25が設けられた再熱管を通じて中圧タービン31へ供給される。低圧過熱器23にて過熱された低圧蒸気は低圧蒸気加減弁26が設けられた蒸気管を通じて低圧タービン32へ供給される。
なお、高圧過熱器21からの主蒸気は、高圧タービンバイバス弁27が設けられたバイパス管を通じて、高圧タービン30をバイパスして復水器33へ流入させることが可能である。同様に、再熱器22からの再熱蒸気についても、中圧タービンバイバス弁28が設けられたバイパス管を通じて、中圧タービン31をバイパスして復水器33へ流入させることが可能である。低圧過熱器23からの低圧蒸気についても、低圧タービンバイバス弁29が設けられたバイパス管を通じて、低圧タービン32をバイパスして復水器33へ流入させることが可能である。各種の加減弁24,25,26およびバイパス弁27,28,29は、図示しない制御装置から送られる指令信号に従って開閉動作する。復水器33は、低圧タービン32で膨張仕事を終えた蒸気を凝縮させて復水とする。復水は、図示しない復水ポンプにより図1の蒸気タービンプラントへそれぞれの圧力ごとに供給される。
以下の各実施形態では、図1および図2も適宜参照しつつ、給水制御装置12の具体例について説明する。
(第1の実施形態)
最初に、図3および図4を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図である。
図3の給水制御装置12は、減算器51、PID演算器52、加算器53、PID演算器54、比較器55、減算器56、PID演算器57、信号切替器58、比較器59、信号発生器60、信号切替器61、および変化率制限器62を有する。
減算器51は、目標のドラム水位であるドラム水位設定値を入力すると共に、ドラム水位計8により計測されるドラム水位の値を入力し、双方の偏差を示す偏差信号を出力する。
PID演算器52は、ドラム水位のフィードバック制御(三要素上位制御)を行うものであり、減算器51から出力される偏差信号を入力し、PID(比較,積分,微分)演算を行い、給水流量調節弁5の開度を指示する信号を出力する。
加算器53は、PID演算器52から出力される信号を入力すると共に、蒸気流量計11により計測される蒸気流量を示す信号を入力し、給水流量調節弁開度に蒸気流量の要素を加えた値を示す信号を出力する。
PID演算器54は、給水流量のフィードバック制御(三要素下位制御)を行うものであり、加算器53から出力される信号を入力すると共に、給水流量計2により計測される給水流量を示す信号を入力し、蒸気流量の要素が加えられた給水流量調節弁開度から給水流量の要素を差し引いた値を示す信号(三要素制御に基づく操作信号)を出力する。
比較器55は、蒸気流量計11により計測される蒸気流量が下限値を超えて下降したときに所定の信号を出力する。当該所定の信号は、単要素制御の選択を指示する選択信号として信号切替器58に入力される。
減算器56は、減算器51と同様、目標のドラム水位であるドラム水位設定値を入力すると共に、ドラム水位計8により計測されるドラム水位の値を入力し、双方の偏差を示す偏差信号を出力する。
PID演算器57は、ドラム水位のフィードバック制御(単要素制御)を行うものであり、減算器56から出力される偏差信号を入力し、PID(比較,積分,微分)演算を行い、給水流量調節弁5の開度を指示する信号(単要素制御に基づく操作信号)を出力する。
信号切替器58は、比較器55から出力される単要素制御の選択を指示する選択信号の有無に応じて、操作信号の切り替えを行うものであり、比較器55から選択信号が出力されていないときはPID演算器54から出力される操作信号(三要素制御に基づく操作信号)を選択してこれを出力し、比較器55から単要素制御の選択を指示する選択信号が出力されたときはPID演算器57から出力される操作信号(単要素制御に基づく操作信号)を選択してこれを出力する。
比較器59は、ドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えて上昇したときに、ドラム水位が蒸気ドラム7の汽水分離に支障をきたす水位に到達しないようにするため、ドラム水位高を通知する高ANN信号を出力する。なお、蒸気ドラム7の汽水分離に支承をきたす水位とは、蒸気ドラム7内に設けられている図示しない汽水分離器に水面が到達する水位などを指す。
信号発生器60は、給水流量調節弁5の開度を0%(全閉)にする強制閉動作を指示する操作信号を出力する。
信号切替器61は、比較器59から出力される高ANN信号の有無に応じて、操作信号の切り替えを行うものであり、比較器59から高ANN信号が出力されていないときは信号切替器58から出力される操作信号を選択してこれを出力し、比較器59から高ANN信号が出力されたときは信号発生器60から出力される操作信号(すなわち弁開度=0%)を選択してこれを出力する。
変化率制限器62は、比較器59から高ANN信号の有無に応じて、給水流量調節弁5が全閉する際の弁開度の変化率(%/sec)、即ち、閉弁速度(閉レート)に対する制限の実施/解除を行うものであり、比較器59から高ANN信号が出力されていないときは信号切替器58から信号切替器61を経由して送られてくる操作信号をそのまま出力し、比較器59から高ANN信号が出力されたときは信号発生器60から信号切替器61を経由して送られてくる操作信号に示される強制閉動作に対して閉弁速度を制限する(例えば、閉弁速度がα(%/sec)となるようにする)。
なお、上述のPID演算を行うPID演算器52,54,59の代わりに、PI演算を行うPI演算器をそれぞれ適用することも可能である。
ここで、図4を参照して、第1の実施形態に係る給水制御装置12の動作の特徴部分について説明する。
給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位,蒸気流量,給水流量を監視し(ステップS11)、蒸気ドラム7のドラム水位が一定となるよう、三要素制御もしくは単要素制御を行って、指令信号(給水流量調節弁操作指令値)を給水流量調節弁5に送ることにより給水流量を調節している。
ドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えて上昇しなければ、比較器59からはドラム水位高を通知する高ANN信号は出力されず(ステップS12のNO)、変化率制限器62は作動しない。
一方、もしドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えれば、比較器59からドラム水位高を通知する高ANN信号が出力され(ステップS12のYES)、変化率制限器62が作動する。
このとき、信号切替器61での信号切替により信号発生器60から出力される強制閉動作、すなわち弁開度を0%とさせるような操作信号が変化率制限器62へ送られ、変化率制限器62は、信号発生器60から信号切替器61を経由して送られてくる操作信号に示される強制閉動作に対し、閉弁速度を制限する(例えば、閉弁速度がα(%/sec)となるようにする)。
これにより、給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位が限界を超えて給水流量調節弁5の強制閉動作を実施する場合であっても、変化率制限器62の作用により給水流量調節弁5を瞬時に全閉させずに、例えば一定の閉弁速度に制限した状態で全閉させる(ステップS13)。このとき、給水流量調節弁5の閉弁速度は一定となるため、給水流量の減速度も一定となる。このため、給水流量調節弁5の瞬時の全閉により給水ポンプ1の吐出流量が急減してトリップに至ることを防ぐことができる。
また、給水制御装置12によって給水流量調節弁5が緩やかに閉鎖されると、図1の節炭器4から蒸気ドラム7への給水流量も緩やかに低下する。これを受けて給水制御装置12はさらに給水ポンプ再循環弁3を緩やかに開弁させる(ステップS14)。このとき、給水流量の低下と再循環量の増加とがラップして起こるため、給水ポンプ1の吐出流量は急減せず、最低流量に到達する前に増加傾向となる。
この第1の実施形態によれば、給水流量調節弁5が強制閉動作により全閉する場合であっても、瞬時に全閉するのではなく、一定の閉弁速度に制限された状態で全閉動作するため、給水流量の減速度を一定に抑制することができ、給水流量の急減による給水ポンプ1のトリップを防ぐことができる。また、給水流量調節弁5が瞬時に全閉しないことで給水ポンプ1の流量の急減によるトリップを防ぐだけでなく、給水流量調節弁5の緩閉鎖に伴って給水ポンプ再循環弁3が徐々に開動作するため、給水ポンプ1の最低流量を確保できる。したがって、給水ポンプ1の最低流量を確保できるため、給水流量調節弁5の全閉後など、多少時間が経過した後についても給水ポンプ1のトリップを回避することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、この第2の実施形態においては、図3に示した第1の実施形態の構成と共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図である。
この第2の実施形態に係る給水制御装置12は、図3に示した第1の実施形態に係る給水制御装置12の構成に、関数発生器63を追加した構成となっている。
関数発生器63は、ドラム水位高を示す高ANN信号の発生時に給水流量調節弁5が全閉する際の弁開度の変化率(%/sec)、即ち、閉弁速度(閉レート)を、給水流量計2により計測される給水流量に応じて変化させる閉弁速度可変機能である。この関数発生器63は、給水流量計2により計測される給水流量から給水流量調節弁5の閉レートを決定する閉レート関数Fxを有し、この閉レート関数Fxで決定される閉レートを、変化率制限器62に対して指示する。
閉レート関数Fxは、給水流量の低下に応じて給水流量調節弁5の閉レートが低下するようにする。例えば、図6に示されるように、給水流量が給水ポンプ1の最低流量に比べてまだ十分に大きいときには、閉レートを比較的大きくする。これにより、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができる。一方、給水流量が給水ポンプ1の最低流量に差し迫っているとき(あるいは、最低流量に到達したとき)には、閉レートを比較的小さくする(場合によっては閉レートを零にする)。これにより、給水流量の減少を軽減させることができ、給水流量が給水ポンプ1の最低流量を超えて下降することを抑制することができる。もし、給水流量が給水ポンプ1の最低流量を超えて低下した場合には、閉レートを更に低下させる(場合によっては閉レートを零にする)。
ここで、図7を参照して、第2の実施形態に係る給水制御装置12の動作の特徴部分について説明する。
給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位,蒸気流量,給水流量を監視し(ステップS21)、蒸気ドラム7のドラム水位が一定となるよう、三要素制御もしくは単要素制御を行って、指令信号(給水流量調節弁操作指令値)を給水流量調節弁5に送ることにより給水流量を調節している。
ドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えて上昇しなければ、比較器59からはドラム水位高を通知する高ANN信号は出力されず(ステップS22のNO)、変化率制限器62は作動しない。
一方、もしドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えれば、比較器59からドラム水位高を通知する高ANN信号が出力され(ステップS22のYES)、変化率制限器62が作動する。
このとき、信号切替器61での信号切替により信号発生器60から出力される強制閉動作の操作信号が変化率制限器62へ送られ、変化率制限器62は、信号発生器60から信号切替器61を経由して送られてくる操作信号に示される強制閉動作に対し、閉弁速度を制限する。また、このとき、関数発生器63は、閉レート関数Fxに基づき、給水流量計2により計測される給水流量に対応する閉レートを変化率制限器62に指示する。
これにより、給水制御装置12は、給水流量に応じて閉レート関数Fxで決定される閉レートにて給水流量調節弁5を全閉させる(ステップS23)。
また、給水制御装置12は、給水流量の低下に伴い、給水ポンプ再循環弁3を開弁させる(ステップS24)。このとき、給水流量の低下と再循環量の増加とがラップして起こり、給水ポンプ1の吐出流量は最低流量に到達する前に増加傾向となる。
この第2の実施形態によれば、給水流量調節弁5が強制閉動作により全閉する場合であっても、瞬時に全閉するのではなく、給水流量に応じて閉レート関数Fxで決定される閉レートにて全閉動作するため、ドラム水位の上昇をより効果的に抑制することができると共に、給水流量の減速度をより効果的に抑制することができ、また、このとき給水ポンプ再循環弁3が開動作するため、給水ポンプ1の最低流量を確保できる。また、給水ポンプ1の最低流量を確保できるため、給水ポンプ1のトリップを回避することができる。
(第3の実施形態)
次に、図8乃至図10を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。
なお、この第3の実施形態においては、図3に示した第1の実施形態の構成と共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図である。
この第3の実施形態に係る給水制御装置12は、図3に示した第1の実施形態に係る給水制御装置12の構成に、関数発生器64を追加した構成となっている。
関数発生器64は、ドラム水位高を示す高ANN信号の発生時に給水流量調節弁5が全閉する際の弁開度の変化率(%/sec)、即ち、閉弁速度(閉レート)を、給水ポンプ再循環弁3の開度に応じて変化させる閉弁速度可変機能である。この関数発生器64は、給水ポンプ再循環弁3の開度に応じて給水流量調節弁5の閉レートを決定する閉レート関数Fx’を有し、この閉レート関数Fx’で決定される閉レートを、変化率制限器62に対して指示する。
閉レート関数Fx’は、給水ポンプ再循環弁3の開動作に応じて給水流量調節弁5の閉弁速度が低下するように設定する。例えば、図9に示されるように、給水ポンプ再循環弁3が全閉しているときは、閉レートを比較的大きくする。これにより、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができる。一方、給水ポンプ再循環弁3が開動作した後は、閉レートを低下させる。これにより、給水流量の減少を軽減させることができ、給水流量が給水ポンプ1の最低流量を超えて下降することを抑制することができる。また、給水ポンプ再循環弁3の開度が所定値以上となったときには、給水ポンプ1の吐出流量は回復しているため、閉レートを元の値に戻す。
ここで、図10を参照して、第3の実施形態に係る給水制御装置12の動作の特徴部分について説明する。
給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位,蒸気流量,給水流量を監視し(ステップS31)、蒸気ドラム7のドラム水位が一定となるよう、三要素制御もしくは単要素制御を行って、指令信号(給水流量調節弁操作指令値)を給水流量調節弁5に送ることにより給水流量を調節している。
ドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えて上昇しなければ、比較器59からはドラム水位高を通知する高ANN信号は出力されず(ステップS32のNO)、変化率制限器62は作動しない。
一方、もしドラム水位計8により計測されるドラム水位が上限値を超えれば、比較器59からドラム水位高を通知する高ANN信号が出力され(ステップS32のYES)、変化率制限器62が作動する。
このとき、信号切替器61での信号切替により信号発生器60から出力される強制閉動作の操作信号が変化率制限器62へ送られ、変化率制限器62は、信号発生器60から信号切替器61を経由して送られてくる操作信号に示される強制閉動作に対し、閉弁速度を制限する。また、このとき、関数発生器64は、閉レート関数Fx’に基づき、給水ポンプ再循環弁3の開度に対応する閉レートを変化率制限器62に指示する。
これにより、給水制御装置12は、給水ポンプ再循環弁3の開度に応じて閉レート関数Fx’で決定される閉レートにて給水流量調節弁5を全閉させる(ステップS33)。
また、給水制御装置12は、給水流量の低下に伴い、給水ポンプ再循環弁3を開弁させる(ステップS34)。このとき、給水流量の低下と再循環量の増加とがラップして起こり、給水ポンプ1の吐出流量は最低流量に到達する前に増加傾向となる。
この第3の実施形態によれば、給水流量調節弁5が強制閉動作により全閉する場合であっても、瞬時に全閉するのではなく、給水ポンプ再循環弁3の開度に応じて閉レート関数Fx’で決定される閉レートにて全閉動作するため、ドラム水位の上昇をより一層効果的に抑制することができると共に、給水流量の減速度をより一層効果的に抑制することができ、また、このとき給水ポンプ再循環弁3が開動作するため、給水ポンプ1の最低流量を確保できる。また、給水ポンプ1の最低流量を確保できるため、給水ポンプ1のトリップを回避することができる。
(第4の実施形態)
次に、図11および図12を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。
なお、この第4の実施形態においては、図3に示した第1の実施形態の構成と共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図である。
この第4の実施形態に係る給水制御装置12は、図3に示した第1の実施形態に係る給水制御装置12の構成において、変化率制限器62を設けずに、代わりに比較器65および論理和処理部66を設けた構成となっている。
比較器65は、ドラム水位計8により計測されるドラム水位が所定値を超えて上昇したときに所定の信号を出力する。論理和処理部66は、比較器65または比較器55のいずかから送られてくる所定の信号を、単要素制御の選択を指示する選択信号として出力する。ここで、比較器65に設定されているドラム水位の所定値は、ドラム水位高を通知する高ANN信号を出力し給水流量調節弁5の強制閉動作を開始させるために比較器59に設定されているドラム水位の所定値よりも低い水位に設定されている。
このような構成により、信号切替器58は、蒸気流量計11により計測される蒸気流量が下限値を超えて下降したときのみならず、ドラム水位計8により計測される蒸気ドラム7のドラム水位が所定値を超えて上昇したときには、単要素制御の選択を指示する選択信号を入力し、制御モードを三要素制御から単要素制御へ切り替える。これにより、ドラム水位が高めになった場合には、ドラム水位の偏差のみが制御対象となり、ドラム水位に敏感に反応する単要素制御が行われるため、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができ、ドラム水位高による給水流量調節弁5の強制全閉動作が発生することを抑制することができる。なお、ドラム水位が低下してきた場合には、制御モードを単要素制御から三要素制御に戻す。また、ドラム水位の偏差のみによる単要素制御が行なわれてもなおドラム水位が上昇し、ドラム水位が比較器59に設定されているドラム水位の所定値を超えた場合には、第1の実施の形態と同様に高ANN信号が比較器59から出力されて給水流量調節弁5の強制閉動作が行なわれる。この場合、第2の実施の形態や第3の実施の形態と同様に、給水流量調節弁5の閉レートを関数で与えるような構成とすることもできる。
ここで、図12を参照して、第4の実施形態に係る給水制御装置12の動作の特徴部分について説明する。
給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位,蒸気流量,給水流量を監視し(ステップS41)、蒸気ドラム7のドラム水位が一定となるよう、三要素制御を行って、指令信号(給水流量調節弁操作指令値)を給水流量調節弁5に送ることにより給水流量を調節している。
蒸気流量計11により計測される蒸気流量が下限値を超えて下降しておらず、また、ドラム水位計8により計測されるドラム水位が所定値を超えて上昇しなければ(ステップS42のNO)、比較器65からは所定の信号は出力されず、信号切替器58は、三要素制御から単要素制御への切り替えを実施しない。
もしドラム水位計8により計測されるドラム水位が所定値を超えれば(ステップS42のYES)、比較器65から所定の信号が出力され、論理和処理部66から単要素制御の選択を指示する選択信号が出力されて信号切替器58に入力されるため、信号切替器58は、三要素制御から単要素制御への切り替えを実施する(ステップS43)。
この第4の実施形態によれば、例えばドラム水位が過渡応答的に変動することによりドラム水位が高めになった場合には、ドラム水位の偏差のみが制御対象となり、ドラム水位に敏感に反応する単要素制御が行われるため、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができ、ドラム水位高による給水流量調節弁5の強制全閉動作が発生することを抑制することができ、安定した運転を継続して行うことができる。
(第5の実施形態)
次に、図13および図14を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。
なお、この第5の実施形態においては、図11に示した第4の実施形態の構成と共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、第4の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態に係る給水制御装置12の構成の一例を示す図である。
この第5の実施形態に係る給水制御装置12は、図11に示した第4の実施形態に係る給水制御装置12の構成において、比較器65を設けずに、代わりに非定常運転モード検出部67を設けた構成となっている。
非定常運転モード検出部67は、蒸気タービンの負荷遮断またはFCB(Fuel Cut Back)による非定常運転が実施されたことを検出したときに、所定の信号を出力する。論理和処理部66は、非定常運転モード検出部67または比較器55のいずかから送られてくる所定の信号を、単要素制御の選択を指示する選択信号として出力する。
このような構成により、信号切替器58は、蒸気流量計11により計測される蒸気流量が下限値を超えて下降したときのみならず、ドラム水位が過渡応答的に変動する負荷遮断またはFCBによる非定常運転が実施されたことを検出したときには、単要素制御の選択を指示する選択信号を入力し、制御モードを三要素制御から単要素制御へ切り替える。これにより、負荷遮断またはFCBによる非定常運転が実施された場合には、ドラム水位の偏差のみが制御対象となり、ドラム水位に敏感に反応する単要素制御が行われるため、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができ、ドラム水位高による給水流量調節弁5の強制全閉動作が発生することを抑制することができる。
ここで、図14を参照して、第5の実施形態に係る給水制御装置12の動作の特徴部分について説明する。
給水制御装置12は、蒸気ドラム7のドラム水位,蒸気流量,給水流量を監視し(ステップS51)、蒸気ドラム7のドラム水位が一定となるよう、三要素制御を行って、指令信号(給水流量調節弁操作指令値)を給水流量調節弁5に送ることにより給水流量を調節している。
蒸気流量計11により計測される蒸気流量が下限値を超えて下降しておらず、また、非定常運転モード検出部67により負荷遮断またはFCBによる非定常運転が実施されたことが検出されていなければ(ステップS52のNO)、非定常運転モード検出部67からは所定の信号は出力されず、信号切替器58は、三要素制御から単要素制御への切り替えを実施しない。
もし非定常運転モード検出部67により負荷遮断またはFCBによる非定常運転が実施されたことが検出されれば(ステップS52のYES)、非定常運転モード検出部67から所定の信号が出力され、論理和処理部66から単要素制御の選択を指示する選択信号が出力されて信号切替器58に入力されるため、信号切替器58は、三要素制御から単要素制御への切り替えを実施する(ステップS53)。
この第5の実施形態によれば、ドラム水位が過渡応答的に変動する負荷遮断またはFCBによる非定常運転が実施された場合には、ドラム水位の偏差のみが制御対象となり、ドラム水位に敏感に反応する単要素制御が行われるため、ドラム水位の上昇を即座に抑えることができ、ドラム水位高による給水流量調節弁5の強制全閉動作が発生することを抑制することができ、安定した運転を継続して行うことができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…給水ポンプ、2…給水流量計、3…給水ポンプ再循環弁、4…節炭器、5…給水流量調節弁、6…蒸発器、7…蒸気ドラム、8…ドラム水位計、9…蒸気ドラムレベル低減弁、10…蒸気過熱器、11…蒸気流量計、21…高圧過熱器、22…再熱器、23…低圧過熱器、24…主蒸気加減弁、25…再熱蒸気加減弁、26…低圧蒸気加減弁、27…高圧タービンバイバス弁、28…中圧タービンバイバス弁、29…低圧タービンバイバス弁、30…高圧タービン、31…中圧タービン、32…低圧タービン、33…復水器、51…減算器、52…PID演算器、53…加算器、54…PID演算器、55…比較器、56…減算器、57…PID演算器、58…信号切替器、59…比較器、60…信号発生器、61…信号切替器、62…変化率制限器、63…関数発生器、64…関数発生器、65…比較器、66…論理和処理部、67…非定常運転モード検出部。

Claims (6)

  1. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御装置において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制限手段を備え
    前記給水流量調節弁の閉動作に伴い、前記給水ポンプから吐出される水の一部を当該給水ポンプの上流側に再循環させる配管に設けられた給水ポンプ再循環弁を開動作させることを特徴とする給水制御装置。
  2. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御装置において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制限手段を備え
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を前記給水流量に応じて変化させる閉弁速度可変手段を更に備えたことを特徴とする給水制御装置。
  3. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御装置において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制限手段を備え
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を、前記給水ポンプから吐出される水の一部を当該給水ポンプの上流側に再循環させる配管に設けられた給水ポンプ再循環弁の開度に応じて変化させる閉弁速度可変手段を更に備えたことを特徴とする給水制御装置。
  4. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御方法において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制御を行い、
    前記給水流量調節弁の閉動作に伴い、前記給水ポンプから吐出される水の一部を当該給水ポンプの上流側に再循環させる配管に設けられた給水ポンプ再循環弁を開動作させることを特徴とする給水制御方法。
  5. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御方法において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制御を行い、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を前記給水流量に応じて変化させる
    ことを特徴とする給水制御方法。
  6. 給水ポンプから給水流量調節弁を介してボイラの蒸気ドラムへ給水し、前記蒸気ドラムの水位が一定となるよう前記給水流量調節弁を操作することにより前記蒸気ドラムへの給水流量を調節し、かつ前記蒸気ドラムの水位が上限値を超えて上昇した場合に前記給水流量調節弁を全閉させるように構成した蒸気タービンプラントに適用される給水制御方法において、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を制限する制御を行い、
    前記給水流量調節弁が全閉する際の閉弁速度を、前記給水ポンプから吐出される水の一部を当該給水ポンプの上流側に再循環させる配管に設けられた給水ポンプ再循環弁の開度に応じて変化させる
    ことを特徴とする給水制御方法。
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