JP6780810B2 - ボール - Google Patents

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Description

本発明は、ボール本体の表面を引っ付きやくして、掴みやすく、投げたりキャッチしたりすることが容易なボールに関する。
図21を用い、特許文献1で開示されゴルフボール101について説明する。図21に示したゴルフボール101は、内部球体としてのコア102を被覆した表皮体103がシリコーン系ゲルで構成されている。しかしながら、このゴルフボール101の構造をハンドボール球技のようにボールを手で掴む球技に用いられるボールに採用した場合、内部球体の表面全体がシリコーン系ゲルで被覆された構造になり、シリコーン系ゲルの変形量が大きいため、ボールとしての耐久性が悪くなり、にわかに採用しにくいものである。
実開昭64−43956号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、ボールの表面を引っ付きやすく、手に汗をかいてもボールの表面を滑りにくくして、掴みやすい、投げやすい、キャッチしやすいボールを提供することを目的とする。
本発明は、ボール本体の表側に自己粘着材を補強部で支持してなる自己粘着体が設けられたことを特徴とする。
本発明は、人がボールを掴んだ時、人の手の指が自己粘着体に引っ付きやすく、手に汗をかいても滑りにくくなり、ボールの表面が掴みやすく投げやすくキャッチしやすくなるうえ、自己粘着体が自己粘着材を補強部材で支持してなる構造であるので、補強部材が自己粘着材の破損を防ぎ、自己粘着体の耐久性が向上する。本発明において、ボール本体の表面の側に自己粘着体を設けるための粘着設置部が窪んだ領域又はボール本体の表面より突出した凸部で仕切られた領域として設けられれば、粘着設置部に固定された自己粘着体の周囲が囲まれて保護されたようになり、ボールが衝撃を受ける際に自己粘着体の周囲に存在する表皮体の表面又は凸部が自己粘着体の変形量を負担してボールのバウンド性能を損なわない。本発明において、自己粘着材がゲルにより構成されれば、粘着効果の耐久性が良いうえ、人がボールを掴んだ時、人の手の指が自己粘着体に触れることにより、自己粘着材が指のふくらみに追従し、自己接着部材と指との設置面積が大きくなり、粘着効果を増大させることができる。
発明を実施するための形態1に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態1に係るボールを分解して示した斜視図。 発明を実施するための形態2に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態3に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態4に係る不織布の電子顕微鏡画像を示した図。 図5の不織布の3次元網目構造を示した模式図。 図5の不織布の樹脂繊維を示した断面図。 発明を実施するための形態5に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態6に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態7に係るボールの一部をボールの直径方向に切 断して示した断面図。 発明を実施するための形態8に係るボールの一部をボールの直径方向に切 断して示した断面図。 発明を実施するための形態9に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態10に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態11に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態12に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態13に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態14に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態15に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態16に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 発明を実施するための形態17に係るボールの一部をボールの直径方向に切断して示した断面図。 特許文献1で開示されたゴルフボールを示した断面図。
図1,2を用い、発明を実施するための形態1に係るボール1について説明する。図1,2に示したボール1は、自己粘着材を補強部材で支持してなる自己粘着体9がボール本体41の表面の側に設けられたことから、ハンドボール球技のようにボール1を手で掴む球技の場合、人がボール1を掴んだ時、自己粘着体9がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっている。
図1,2では、ボール本体41として、内部球体2を表皮体3で被覆した構造を例示したが、内部球体2と表皮体3とが断面で双方に違いが分からないように一体になった構造でも、内部球体2が不在で表皮体3のみからなる構造でも、表皮体3が不在で内部球体2のみからなる構造でも適用可能である。即ち、内部球体2を表皮体3で被覆した構造、内部球体2と表皮体3とが断面で双方に違いが分からないように一体になった構造、内部球体2が不在で表皮体3のみからなる構造、表皮体3が不在で内部球体2のみからなる構造のいずれもがボール本体41として一義的に概念できる。
図1,2では、表皮体3の表面の側に自己粘着体9が設けられているので、人がボール1を掴んだ時、人の手の指が自己粘着体9に引っ付きやすく、手に汗をかいても滑りにくくなり、ボール1の表面が掴みやすく投げやすくキャッチしやすくなり、ボール1を使用する人がボール1をしっかりと掴む必要のない構造になっている。しかも、自己粘着体9が自己粘着材を補強部材で支持した構造であるので、補強部材が自己粘着材の破損を防ぎ、自己粘着体9の耐久性が向上する。これに対し、軟質部材である自己粘着材が補強部材で支持されることなく表皮体3の表面の側に設けられた場合には、ボールの使用により、自己粘着材に傷や破損が生じ易くなる。自己粘着体9に用いられた自己粘着材は、人の手に粘着する特性を持ち、自己粘着材の表面に汚れ等が付着した場合は水洗いや研磨剤入りクリーナー等で汚れを落として乾燥させることで、粘着力が復元する特性を持つ部材である。
図1,2では、自己粘着体9が表面部4の表面と面取り部6の表面と周壁部5の表面と渡って設けられた構造を例示したが、自己粘着体9が、表面部4の表面の一部、表面部4の表面の全域、表面部4の表面と面取り部6の表面とに設けられた構造でも適用可能である。しかしながら、図1,2に示したように自己粘着体9が表面部4の表面と面取り部6の表面と周壁部5の表面とに渡って設けられた構造であれば、自己粘着体9のめくれ上がりが防止できる。
補強部材としては、不織布、織布、編地、シート又はフィルム等の薄い平面状の物に孔を多数個設けた有孔体、ネット状体、人工芝又はモヘア又はカーペット等の下地材に繊維等を生やした物、多数本の縦糸と多数本の横糸とを上下に重ねた物、多数本の縦糸を並べた物、多数本の横糸を並べた物等の板状に構成された種々の物が適用可能である。例えば、補強部材として不織布を用いた場合、自己粘着材を不織布に含浸させたことで、不織布が自己粘着材で包み込まれて自己粘着材を支持した構造になり、自己粘着体9が自己粘着材を補強部材で支持してなる構造になる。要するに、不織布が自己粘着材で包み込まれて自己粘着材を支持した構造になることで、自己粘着体9が自己粘着材を補強部材で支持した構造になる。
自己粘着材としては、ウレタン系、シリコーン系、スチレン系等のゲル、自己粘着材塗布、両面テープが適用可能である。ゲルは粘着性能の耐久性が高い。自己粘着材塗布は加工の自由度が高い、生産性が高い。両面テープは作業性がよい。自己粘着体9を表皮体3の表面の側に固定する方法としては、接着剤、両面テープ、ポッティングが考えられるが、それらに限定されるものではない。何れの場合でも、自己粘着体9が手に触れた状態で人がボール1を投げた場合に自己粘着体9がボール本体41から剥がれない特性を持つようになっている。又、表皮体3及び自己粘着体9が熱可塑性樹脂で同系の材料により構成されれば、表皮体3と自己粘着体9とが互いに融着でき、強固に固定できる。
図1,2に示したように、複数個の表皮体3が互いに貼り付けられる貼りボールの構造において、複数個の表皮体3が互いに貼り付けられる場合には、周壁部5の外壁面が互いに溶着又は接着剤で固定され、水や汗等の水分が複数個の表皮体3の境から内部球体2の側に染み込みにくく、内部球体2から剥がれにくくなる。隣接する表皮体3どうしの境目に面取り部6に基づく谷部が形成されれば、谷部に手がかかり、更に、ボール1が掴みやすくなる。又、上記面取り部6に基づく谷部により、ボール1の外観を手縫い調にすることも可能である。又、周壁部5の溶着又は接着剤による固定に加え周壁部5の裏面が内部球体2の表面に溶着又は接着剤で固定されるか、周壁部5が溶着されることなく又は接着剤で固定されることなく互いに接触したままの状態で周壁部5の裏面が内部球体2の表面に溶着又は接着剤で固定されても適用可能である。
内部球体2は、樹脂又はゴムからなる軟質素材からなり、球体又は楕円体又はそれに類似した形状、球体以外にも切頂二十面体のように平面部を設けた球体又は楕円体又はそれに類似した形状、内部球体2の表面に糸の巻き付けられた構造、内部球体2の表面に糸の巻き付けられていない構造、内部球体2の内部が空気の出し入れ可能で膨張可能な中空な構造、内部球体2の内部が空気の出し入れ不可能に封入された中空な構造、内部球体2の内部がクッション材で埋まった中空でない構造のいずれでも適用可能である。
表皮体3は、図2では六角形を示したが、六角形以外の形状であっても同様に適用可能である。表皮体3は、樹脂又はゴムからなる軟質素材を射出成形又はプレス成形又は真空成形又はブロー成形等の型に注入した成形により、表面部4と周壁部5と面取り部6と空洞部7と張出し部8とを備えた一体に形成された構造になっている。
表面部4は、ボール本体41の表面であり、人の手の触れる側の部分である。面取り部6は、表面部4と周壁部5との稜角が平面又は曲面になるように除去された構成である。尚、面取り部6が表皮体3の裏面と交わる部分まで延長された構成、面取り部6が設けられない構成の何れでも適用可能である。尚、この明細書では、表皮体3の裏側は内部球体2の側を意味し、表皮体3の表側は人の触れる側を意味する。
張出し部8は、周壁部5から表皮体3の中心部の側に延長しかつ表面部4から空間をおいて離れた構成である。つまり、張出し部8が表皮体3の裏側に設けられたことにより、張出し部8が図2に示したように内部球体2に接着されると、内部球体2への接着する面積が広くなり、接着強度が強くなる。
尚、図1,2において、自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図3を用い、発明を実施するための形態2に係るボール1について説明する。図3に示したボール1は、表皮体3の表面の側に粘着設置部10が表皮体3の表面より窪んだ領域として設けられ、粘着設置部10に自己粘着材を補強部材で支持してなる自己粘着体9が設けられた構造であるので、自己粘着体9の周囲が表皮体3の表面で囲まれるので、自己粘着体9が剥がれにくくなる。尚、粘着設置部10は、表皮体3の表面より突出した凸部で仕切られた領域として表皮体3の表面の側に設けられた構造でも適用可能である。このように、粘着設置部10が表皮体3の表面より突出した凸部で仕切られた領域として表皮体3の表面の側に設けられた構造でも、粘着設置部10に設けられた自己粘着体9の周囲が凸部で囲まれるので、自己粘着体9が剥がれにくくなる。
自己粘着体9の表面は、表皮体3の粘着設置部10を囲む表面又は凸部よりも出ても良いが、自己粘着体9の表面が表皮体3の粘着設置部10を囲む表面又は凸部よりも凹んでいれば、自己粘着体9の端部が捲れにくくなるため、自己粘着体9が剥がれにくくなる。
図3において、空洞部7を設けることなく、空洞部7を表面部4と側壁部5と張出し部8とで埋め込んだ造形とし、粘着設置部10を表皮体3の表面部4と裏面部とに貫通した構造とし、この粘着設置部10に自己粘着体9が収容されて内部球体2と表皮体3との一方又は両方に接着剤又は両面テープ又はポッティング等で固定された構造でも適応可能である。
表皮体3は、図1,3に示した形状に限定されるものではなく、ボール1を掴んだ時の人の感触を良くするように、空洞部7にクッション部を設けても適用可能である。クッション部は、柔軟性を有する発泡体又は不織布等の緩衝材により構成され、空洞部7に必要な範囲で配置され、空洞部7又は内部球体2に接着剤で固定されなくても良いが、クッション部が空洞部7又は内部球体2の一方又は両方に接着剤で固定されれば、接着強度が向上する。又、表皮体3は、空洞部7の存在しない簡単な構造でも適用可能である。又、表皮体3は、1つの内部球体2の表面を全体的に被覆した外皮を構成する形状であれば、一種類とは限らず複種類であっても適用可能である。又、自己粘着体9は1個に限定されるものではなく、複数個であって適用可能である。複数個の自己粘着体9の設置態様は種々考えられる。
尚、図3における自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図4を用い、発明を実施するための形態3に係るボール1について説明する。図4に示したボール1は、表皮体3と自己粘着体9を内部に有する外周カバー12で内部球体2を被覆し、外周カバー12が自己粘着体9の端部からのめくれを防止する構造になっている。具体的には、表皮体3が板状の表面部4と板状のクッション部11とを積層した板状になっている。この積層した板状の表皮体3の表面と側面と自己粘着体9で被覆してなる物が外周カバー12を内部に収容されてことで外周カバー12で被覆された構造になっている。外周カバー12は、表皮体3を自己粘着体9とかなる物を収容する空間部13が上辺部14と下辺部15と側辺部16とで囲まれた構造であり、上開口部17が上辺部15で囲まれた構造であり、下開口部18が下辺部15で囲まれた構造になっている。そして、表皮体3と自己粘着体9とからなる物が外周カバー12の上開口部17又は下開口部18から空間部13に収容されたことにより、外周カバー12が表皮体3の表面と側面とを自己粘着体9とからなる物の外周部を上部と下部と側部とから支持して自己粘着体9の端部からのめくれを防止する構造になっている。尚、自己粘着体9が表皮体3の側面を覆うことは必須ではないが、図4に示したように自己粘着体9が表皮体3の側面を覆う方が自己粘着体9の端部がめくれにくい。又、外周カバー12の外観は、六角形に限定されるものでないが、例えば、図2に示した表皮体3の表面部4に開口部を設けた形に類似している。
尚、図4における自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図5乃至7を用い、前記発明を実施するための形態4に係る自己粘着体9に用いられる補強部材としての不織布21について説明する。図5に示した不織布21の電子顕微鏡画像では、加熱されることで不織布21を構成する多数本の樹脂繊維22の被膜が融着して、多数本の樹脂繊維22が互いに動かないように結合した構造になっている。図5では、多数本の樹脂繊維22が融着した1つの接着点23を指し示した。図6は、図5の状態を簡略的に示しもので、多数本の樹脂繊維22を直線で表現し、多数本の樹脂繊維22の被膜が互いに融着した接着点23を丸印で表現しており、三次元的に均一に接着点23が存在する3次元網目構造となっている。図7示した樹脂繊維22は、ポリエチレンテレフタレート樹脂(略式表記はPET樹脂)からなる棒状の芯体24を、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(略式表記はEVOH樹脂)からなる被膜25で被覆した、濡れ性の良い構造になっている。
つまり、多数本の図7示した樹脂繊維22を用いて図5に示した不織布21を製造する工程で加熱されることで、多数本の図7示した樹脂繊維22の被膜25の交点が図6に示す接着点23となって結合したことにより、吸水性が高く、吸水速度が大きく、膨潤による体積変化や剛性低下の少ない、空隙サイズの調節可能な、吸液体用途に適合する構造体として、図5に示した不織布21となる。このような吸液体用途に適合する構造体としての図5に示した不織布21が、図1乃至4に示した自己粘着体9の補強部材として用いられれば、ウレタン系、シリコーン系、スチレン系等のゲルからなる自己粘着材を図5に示した不織布21に含浸させた場合、自己粘着材が吸水性の高い樹脂繊維22に引き寄せられて図5に示した不織布21の空隙に奥深く浸透して樹脂繊維22に付着して支持される。尚、図5に示した不織布21の吸水量(単位はCC/m)は、ウレタンスポンジの吸水量(単位はCC/m)の約9倍程度であることが確認できている。
図8を用い、発明を実施するための形態5に係るボール1について説明する。図8に示したボール1は、複数個の表皮体3が縫い糸26で互いに縫い合わせられた縫いボールの構造であり、貼りボールよりも、複数個の表皮体3及び自己粘着体9どうしを縫い合わせているため、複数個の表皮体3及び自己粘着体9どうしの接合強度が高まり、表皮体3及び自己粘着体9が剥がれにくい構造になっている。又、縫い合わせた表皮体3が破壊されるか、縫い糸26が切れるかしないと剥がれない構造のため、接合強度が高い。図8では、複数個の表皮体3が原反から所定形状に型抜きされた表面に自己粘着体9を備えてシート状になっている。その状態において、複数個の表皮体3に備えた自己粘着体9どうしが互いに重ね合わせられ、重ね合わされた自己粘着体9の端部及び複数個の表皮体3の端部どうしが縫い糸26で縫い合わされた後、自己粘着体9が表側になるように、複数個の表皮体3が広げられて内部球体2に被覆された構造を例示した。
このように複数個の表皮体3が内部球体2に被覆された場合、表皮体3の縫い糸26で縫い合わされた端部が表皮体3の周壁部5を構成し、自己粘着体9の縫い糸26で縫い合わされた端部が自己粘着体9の周壁部を構成している。表皮体3は、単層又は複層のいずれでも適用可能である。自己粘着体9は、表皮体3に図示のされていない接着材で接着される。表皮体3と自己粘着体9との間にボール1の製造者のロゴ又はボール1の意匠を表現する図示のされていない印刷層を設けてもよい。このように表皮体3と自己粘着体9との間に印刷層が設けられる場合には、表皮体3と自己粘着体9とを接着剤で接着するよりも前の時期において、表皮体3の表面の側にボール1の製造者のロゴ又はボール1の意匠を表現する印刷層が施される。その後、表皮体3の表面の側に自己粘着体9が接着される。
尚、図8における自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図9を用い、発明を実施するための形態6に係るボール1について説明する。図9に示したボール1は、表皮体3の表面の側に設けられた自己粘着体9が、表皮体3の側に設けられる不織布からなる補強部材27と、その表面の側に設けられる自己粘着材28とを備える。このように表皮体3の側に補強部材27があり、その上に自己粘着材28がある方が、図示のされていない不織布からなる補強部材が自己粘着材の厚み全域にある場合や不織布からなる補強部材が自己粘着材の表面の側にある場合よりも、粘着効果の耐久性が高くなる。例えば、不織布からなる補強部材が自己粘着材の表面の側にあると、自己粘着材が摩耗した場合に不織布からなる補強部材が表面に現れ、不織布の繊維にごみが絡まり汚れとなり、自己粘着材の粘着効果が低下する。補強部材27を構成する不織布としては、図5に示した繊維同士の結合を有する不織布と異なり、ポリプロピレンの繊維が絡み合っただけの構造になっている。又、補強部材27と自己粘着材28とが図9に示したように明確に層状に分かれているのでなく、自己粘着材28の一部が補強部材27の中に浸透して補強部材27を構成する不織布の繊維に接着された態様になっている。
図9に示したボール1において、内部球体2を省くことにより、自己粘着材28を補強部材27で支持してなる自己粘着体9が表皮体3のみで構成されたボール本体41の表面の側に設けられた構造と一義的に概念でき、適用可能である。図9に示したボール1において、表皮体3を省くことにより、自己粘着材28を補強部材27で支持してなる自己粘着体9が内部球体2のみで構成されたボール本体41の表面の側に設けられた構造と一義的に概念でき、適用可能である。
尚、補強部材27としては熱可塑性ポリウレタンからなるシート又はフィルム等の薄い平面状の物が考えられる。この薄い平面状の物からなる補強部材27の場合は、補強部材27の表面を溶剤やサウンドペーパー掛けで粗くした後、その上に自己粘着材28となる二液の材料を積層し、加熱保持し、その二液の硬化特性を利用して熱可塑性ポリウレタンと接着させる。勿論、補強部材27の材質や自己粘着材28との接着方法は上記に限定されるものではない。
図10を用い、発明を実施するための形態7に係るボール1について説明する。図10に示したボール1は、表皮体3の表面29の側を自己粘着材28の染み込むような補強部として構成し、表面29の側に自己粘着材28を層状に設けたことで、表皮体3の表面29の側が前述の補強部材27又は前述の不織布21からなる図示のされていない補強部材に相当する補強部材として機能し、前述した補強部材としての不織布21や補強部材27を省いた態様である。図10に示したボール1は、自己粘着材28を支持する補強部なる表面29の側が表皮体3と一体になっている。表皮体3の表面29の補強部としての凹凸は、サンドペーパ掛け等の研磨加工による物理的な方法、接着剤又は熱溶着又はプライマー等の化学的な方法により、形成される。よって、表皮体3と自己粘着材28とが物理的な方法と化学的な方法とにより一体化されるか、又は、表皮体3と自己粘着材28とが化学的な方法により一体化される。
図10に示したボール1において、内部球体2を省くことにより、自己粘着材28を補強部なる表面29の側で支持してなる自己粘着体9が表面29の側を除く表皮体3で構成されたボール本体41の表面の側に設けられた構造と一義的に概念でき、適用可能である。図10に示したボール1において、表面29の側の部分を除いた表皮体3を省くことにより、自己粘着材28を表皮体3の補強部なる表面29の側で支持してなる自己粘着体9が内部球体2のみで構成されたボール本体41の表面の側に設けられた構造と一義的に概念でき、適用可能である。自己粘着材28を表皮体3の補強部なる表面29の側で支持してなる自己粘着体9が内部球体2のみで構成されたボール本体41の表面の側に設けられた構造の場合において、内部球体2と自己粘着体9との間に糸巻きカーカスや印刷層が存在する場合と存在しない場合とがある。
図11を用い、発明を実施するための形態8に係るボール1について説明する。図11に示したボール1は、ボール本体41が内部球体2のみで構成され、自己粘着体9が自己粘着材28と補強部材30とから構成され、補強部材30の表面31の側を自己粘着材28の染み込むような構成とし、補強部材30の表面31の側に自己粘着材28を層状に設けたことで、図1乃至4、図8,9に示した表皮体3を省いた態様になっている。即ち、図11に示したボール1は、自己粘着材28を補強部材30で支持してなる自己粘着体9が内部球体2のみで構成されたボール本体41の表面の側にボール本体41の表面を被覆するように設けられた構造と一義的に概念でき、適用可能である。
図12を用い、発明を実施するための形態9に係るボール1について説明する。図12に示したボール1は、網目状の補強部材32が樹脂又はゴムからなる軟質素材で構成されて自己粘着材28の表面の側に設けられたことで、自己粘着材28が補強部材32で支持され、人がボール1を掴んだ時、補強部材32の網目33から露出する自己粘着材28がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっているうえ、ボール1を掴む人の指が補強部材32に引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。又、補強部材32の表面が自己粘着材28よりも外側に突出したことで、ボール1が地面や壁等に触れた場合に、自己粘着材28が地面や壁等に触れにくく、自己粘着材28の耐久性や汚れ防止が向上する。又、補強部材32が自己粘着材28の表面と側面とを被覆する構造であれば、補強部材32の周縁部のほつれが低減し、補強部材32の耐久性が高くなる。補強部材32が自己粘着材28の表面から内部に侵入し、自己粘着材28の表面の側が網目33に取り込まれた構造でも適用可能である。補強部材32としては、多数個の貫通孔を有するシート状又は多数個の貫通孔を有する板状の部材又は多数個の貫通孔を有する編物からなる。これらのシート状又は板状の部材又は編物は、天然ゴム又はエラストマーにより構成される。天然ゴム又はエラストマーが滑りにくい素材のため、ボール1がさらに掴み易くなる。
図12において、ボール本体41が、内部球体2のみで構成された場合、内部球体2と表皮体3とで構成された場合、表皮体3のみで構成された場合のいずれでも適用可能である。又、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。又、補強部材32の網目33を囲む部分に貫通孔又は凹部を設けても適用可能である。
図13を用い、発明を実施するための形態10に係るボール1について説明する。図13に示したボール1は、表皮体3の表面に凹部34が表皮体3の表面より内部に窪むように設けられ、凹部34の底面に凸部35が複数個設けられ、凹部34に自己粘着材28が複数個の凸部35を囲むように設けられたことで、自己粘着材28が表皮体3としての補強部材で支持され、人がボール1を掴んだ時、自己粘着材28がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっている一方、ボール1を掴む人の指が表皮体3としての補強部材の凹部34を囲む部分と凸部35とに引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。又、表皮体3の表面が自己粘着材28よりも外側に突出したことで、ボール1が地面や壁等に触れた場合に、自己粘着材28が地面や壁等に触れにくく、自己粘着材28の耐久性や汚れ防止が向上する。
図13において、表皮体3を樹脂又はゴムからなる軟質素材で構成された板状の補強部材に置換し、この置換された補強部材に凹部34と凸部35とを設けても同様に適用可能である。ボール本体41が、内部球体2のみで構成された場合、内部球体2と表皮体3とで構成された場合、表皮体3のみで構成された場合のいずれでも適用可能である。又、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。尚、図13では表皮体3の凹部34を囲む部分の表面と表皮体3における凸部35の表面とが自己粘着材28よりもボール1の表面の側に突出した場合を例示したが、自己粘着材28の表面と表皮体3の凹部34を囲む部分の表面と表皮体3における凸部35の表面とが同一面に存在してもよい。図13に示したように、表皮体3の凹部34を囲む部分の表面と表皮体3における凸部35の表面とが自己粘着材28よりもボール1の表面の側に突出した構造であれば、ボール1を掴む人の指が表皮体3の凹部34を囲む部分や表皮体3における凸部35に引っかかりやすくなる。図13において、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。
図14を用い、発明を実施するための形態11に係るボール1について説明する。図14に示したボール1は、表皮体3の表面に凹部37が複数個設けられ、凹部37に自己粘着材28が設けられたことで、自己粘着材28が内部球体2と表皮体3とからなるボール本体41の表面の側に設けられかつ表皮体3としての補強部材で支持され、人がボール1を掴んだ時、自己粘着材26がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっているうえ、ボール1を掴む人の指が表皮体3としての補強部材の凹部37を囲む部分に引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。又、自己粘着材28よりも表皮体3の表面が突出したことで、ボール1が地面や壁等に触れた場合に、自己粘着材28が地面や壁等に触れにくく、自己粘着材28の耐久性や汚れ防止が向上する。
図14において、表皮体3を樹脂又はゴムからなる軟質素材で構成された板状の補強部材に置換し、この置換された補強部材に凹部37を設けても同様に適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。尚、図14では表皮体3の凹部37を囲む部分が自己粘着材28よりもボール1の表面の側に突出した場合を例示したが、表皮体3の凹部37を囲む部分の表面と自己粘着材28の表面とが同一面に存在してもよい。図14に示したように、表皮体3の凹部37を囲む部分の表面が自己粘着材28よりもボール1の表面の側に突出した構造であれば、ボール1を掴む人の指が表皮体3の凹部37を囲む部分に引っかかりやすくなる。図14において、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。
図15を用い、発明を実施するための形態12に係るボール1について説明する。図15に示したボール1は、表皮体3に孔部38が表皮体3の表裏方向に貫通するように複数個設けられ、孔部38に自己粘着材28が設けられたことで、自己粘着材28が内部球体2と表皮体3とからなるボール本体41の表面の側に設けられかつ表皮体3としての補強部材で支持され、人がボール1を掴んだ時、自己粘着材28がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっているうえ、ボール1を掴む人の指が表皮体3の孔部38を囲む表面の側の部分に引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。又、ボール1が地面や壁等に触れた場合に、自己粘着材28の変形を防止でき、自己粘着材28が破損しにくく、自己粘着材28の耐久性が向上する。更に、内部球体2と自己粘着材28との間並びに内部球体2と表皮体3との間に不織布からなる補強部材39が設けられたことで、自己粘着材28が補強部材39で支持され、自己粘着材28が捲れにくい。
図15おいて、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。
尚、図15に示した孔部38に自己粘着材28を設ける方法の一例について説明すると、先ず、成形型の表面に成形型の表面から内部への窪みとして設けられた成形用凹部に剥離紙を設置し、補強部材39を設置し、成形用凹部にゲルからなる自己粘着材28を流し込んだ後に、孔部38を備えた表皮体3が上記成形用凹部に流し込まれた自己粘着材28の中に入れられ、表皮体3と自己粘着材28とが一体になる。次に、一体になった表皮体3と自己粘着材28とを成形型から取り出し、取り出した表皮体3と自己粘着材28とを所定形状に切断し、切断した表皮体3と自己粘着材28とを熱溶着又は接着剤等で一体化する際に、自己粘着材28の一部が補強部材39に染み込んで内部球体2に到達し、表皮体3と自己粘着材28とが一体化され、自己粘着材28が補強部材39で支持された構造になる。図15に示した孔部38に自己粘着材28を設ける方法は、上記一例に限定されるものではないが、この図15に示した方法によれば製造しやすい。
図16を用い、発明を実施するための形態13に係るボール1について説明する。図16に示したボール1は、表皮体3に孔部38が表皮体3の表裏方向に貫通するように複数個設けられ、孔部38に自己粘着材28が設けられたことで、自己粘着材28が内部球体2と表皮体3とからなるボール本体41の表面の側に設けられかつ表皮体3としての補強部材で支持され、人がボール1を掴んだ時、自己粘着材28がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっているうえ、ボール1を掴む人の指が表皮体3の孔部38を囲む表面の側の部分に引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。又、ボール1が地面や壁等に触れた場合に、自己粘着材28の変形を防止でき、自己粘着材28が破損しにくく、自己粘着材28の耐久性が向上する。更に、内部球体2と自己粘着材28との間並びに内部球体2と表皮体3との間にも自己粘着材28が設けられたことで、孔部38に設けられた自己粘着材28と、内部球体2と自己粘着材28との間並びに内部球体2と表皮体3との間に設けられた自己粘着材28とが互いに連結され、各々の自己粘着材28が剥がれにくくなっている。
図16において、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。
図17を用い、発明を実施するための形態14に係るボール1について説明する。図17に示したボール1は、自己粘着材28に粒状の補強部材40を入れたことで、自己粘着材28が内部球体2と表皮体3とからなるボール本体41の表面の側に設けられかつ補強部材40で支持され、人がボール1を掴んだ時、自己粘着材28がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなっているうえ、ボール1を掴む人の指が補強部材40の自己粘着材28より突出した部分に引っかかり、汗によってボール1が滑るのを防止できる構造になっている。図17において、自己粘着材28を図1乃至4、図8,9に示した自己粘着体9に置換しても適用可能である。又、図1乃至4に示した貼りボールの構造、図8に示した縫いボールの構造のいずれも適用可能である。
図18を用い、発明を実施するための形態15に係るボール1について説明する。図18に示したボール1は、自己粘着材を補強部材で支持してなる自己粘着体9が内部球体2と表皮体3とからなるボール本体41の表面の側に設けられた構造であり、複数個の表皮体3どうし及び複数個の表皮体3の表側に設けられた自己粘着体9どうしを縫い糸26で互いに縫い合わせられた縫いボールの構造であり、人がボール1を掴んだ時、自己粘着体9がボール1を掴む人の指に引っ付きやすく、ボール1の表面が滑りにくくなり、ボール1が掴み易くなった構造であり、樹脂又はゴム等の軟質素材からなる内部球体2の外側が糸又は綿布等からなるカーカス42で被覆され、カーカス42と表皮体3の表面部4と表皮体3の周壁部5とで囲まれた空間部43にクッション部44を設けたことで、人がボール1を握った時、底突き感のない感触を得ることができる。クッション部44は、ゴムスポンジ又はポリウレタンフォーム等からなる柔軟性を有する発泡体又は不織布等の緩衝材により構成され、表皮体3の表面部4とカーカス42との一方又は両方に接着されていても両方に接着剤で固定されなくても良いが、クッション部44が表面部4とカーカス42との一方又は両方に接着剤で固定されれば、接着強度が向上する。
図18において、自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図19を用い、発明を実施するための形態16に係るボール1について説明する。図19に示したボール1は、自己粘着体9が複数個の表皮体3どうしを互いに縫い合わせた縫い糸26より外側で縫い糸26に接触するか又は縫い糸26に接触する程度に近接して設けられた構造が図18に示したボール1と相違する。このように自己粘着体9が縫い糸26の外側の手前まで設けられた構造であっても、自己粘着体9の端部が捲れにくくなるため、自己粘着体9が剥がれにくくなる。
図19において、自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
図20を用い、発明を実施するための形態17に係るボール1について説明する。図20に示したボール1は、自己粘着体9が表皮体3の面取り部6を覆う程度に設けられた構造が図18,19に示したボール1と相違する。このように自己粘着体9が隣接する複数個の表皮体3における面取り部6で構成される窪みまで設けられた構造であっても、自己粘着体9の端部が捲れにくくなるため、自己粘着体9が剥がれにくくなる。又、自己粘着体9が隣接する複数個の表皮体3における窪みまで設けられた構造であれば、隣接する複数個の表皮体3を縫い糸26で縫い合わせて広げた後に、自己粘着体9をそれぞれの表皮体3の表面部4と表皮体3の面取り部6とに被覆するように設けることが可能である。
図20において、自己粘着体9を図9乃至17に示した表皮体3としての補強部材で支持された自己粘着材28に置換しても適用可能である。このように自己粘着体9を自己粘着材28に置換した場合、自己粘着材28が表皮体3の表面の側に含浸し、表皮体3が自己粘着材28に対する補強部材になる。
1 ボール
2 内部球体
3 表皮体
4 表面部
5 周壁部
6 面取り部
7 空洞部
8 張出し部
9 自己粘着体
10 粘着設置部
11 クッション部
12 外周カバー
13 空間部
14 上辺部
15 下辺部
16 側辺部
17 上開口部
18 下開口部
21 不織布
22 樹脂繊維
23 接着点
24 芯体
25 被膜
26 縫い糸
27 補強部材
28 自己粘着材
29 表皮体3の表面
30 補強部材
31 補強部材30の表面
32 補強部材
33 網目
34 凹部
35 凸部
37 凹部
38 孔部
39 補強部材
40 補強部材
41 ボール本体
42 カーカス
43 空間部
44 クッション部

Claims (6)

  1. ボールを手で掴む球技用のものであり、複数個の表皮体が、それぞれの周壁部で互いに貼り付けられたか又は縫い糸で縫い合わせられたボールであって、
    前記表皮体における、手が触れる表面部と、前記表面部と前記周壁部との稜角が平面又は曲面になるように除去された面取り部とかなるボール表面のすべて、及び、前記周壁部の一部又は全部に、自己粘着材が設けられたことを特徴とするボール。
    ただし、前記自己粘着材は、手で前記自己粘着材に触れた状態で人がボールを投げた場合に、前記自己粘着材が前記ボール表面から剥がれないように設けられる。
  2. ボールを手で掴む球技用のものであり、複数個の表皮体が、それぞれの周壁部で互いに縫い糸で縫い合わせられたボールであって、
    前記表皮体における、手が触れる表面部と、前記表面部と前記周壁部との稜角が平面又は曲面になるように除去された面取り部とのボール表面のすべて、及び、前記周壁部の前記縫い糸の外側までのみに、自己粘着材が設けられたことを特徴とするボール。
    ただし、前記自己粘着材は、手で自己粘着材に触れた状態で人がボールを投げた場合に、前記自己粘着材が前記ボール表面から剥がれないように設けられる。
  3. 前記表皮体が内部球体を被覆しており、
    前記表皮体と前記内部球体との間に空洞部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のボール。
  4. 前記表皮体が、カーカスで被覆された内部球体を被覆しており、
    前記表皮体と前記カーカスとの間に形成された空間部に、クッション部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のボール。
  5. 前記自己粘着材がゲルにより構成されたことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項記載のボール。
  6. 前記自己粘着材が補強部材で支持されてなることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項記載のボール。
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