JP6780139B2 - 電磁放射ビームの非相反伝送のための方法および装置 - Google Patents

電磁放射ビームの非相反伝送のための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明はテラヘルツ、赤外線、紫外線、および極紫外線放射技術の領域を包含する光学技術の分野に関し、電磁放射(EMR)ビームの非相反伝送(non−reciprocal transmission)の方法および装置のために設計される。これは、逆方向送信を防止することによってEMRビームを順方向に送信する必要がある場合に使用することができる。例えば、非相反伝送装置はEMRビームが一方向にのみ伝播することを可能にするアイソレータまたはバルブとして使用され、逆方向に伝播するEMRビームは遮断されるか、またはビームトラップに方向転換され、アイソレータ入口に決して到達しない。サーキュレータとしては、3ポートまたは4ポートのデバイスが使用される。例えば、3ポートサーキュレータは、第1のポートから第2のポートへ、および第2のポートから第3のポートへEMRビームを導く。サーキュレータは、様々なレーザ増幅スキーム、パルス伸張および圧縮スキーム、ならびに逆EMRビームを順方向伝播EMRビームとは異なる経路に向ける必要がある他の用途で使用される。
EMRビームの非相反伝送のために開発されたほとんどのデバイスはファラデー効果に基づいており、順方向および逆方向に伝播するEMRビームは透明媒体を通過し、ビームの偏光の向きは、外部磁場の助けを借りて変更される。ファラデー効果の結果として、EMRビームの偏光の向きは、EMRビームが伝播している方向にかかわらず、所定の方向に変化する。偏光の向きの変化は磁場の方向およびベルデ定数の値に関してのみ定義されるので、前方および後方に伝播するEMRビームの回転角度は、通常のように補償されるのではなく、合計される。
ファラデー効果に基づいて動作する非相反光透過の既知の方法及び装置がある。この装置は偏光子と、磁石システム内に配置された磁気光学結晶と、検光子とからなり、これらはすべて光軸に沿って配置されている。磁気光学結晶は、単結晶のテルビウム―スカンジウム―アルミニウムガーネットから作られる。磁気光学結晶の例外的な品質により、アイソレータは、キロワット単位で測定された平均パワーの放射にさえも耐えることができる。既知の方法及び装置は、ロシア連邦特許出願RU2601390C1(2015年)に記載されている。
この既知の方法および装置の欠点は、磁気光学結晶が特定の波長に対してのみ透明なままであるため、アイソレータが波長によって制限される特定の範囲内でのみ機能し続けることである。さらに、磁場に依存する偏光回転角を規定するベルデ定数は実際の用途での使用を可能にするために、いかなる波長に対しても十分に大きくない。さらに、磁気光学結晶は、光放射を吸収する。その結果、結晶が加熱され、熱レンズが形成されて光ビームを歪ませる。さらに、磁気光学結晶の価格は比較的高い。
回転する半波長板の助けを借りて非相反光透過を保証される非相反光透過の既知の方法及び装置がある。この装置は、互いに距離L内に配置され、角速度ωで回転する2つの半波長板からなる。さらに、第2の半波長板の速軸は、第1の半波長板とPi/8ラジアンの角度を形成するように回転される。直線偏光された光ビームが第1の半波長板から第2の半波長板まで進行している間、第2の板はPi/8ラジアンの角度を形成するように回転する。第2の半波長板の速軸は、第1の半波長板とPi/8ラジアンの角度を形成するように予め回転されているので、プレートの全回転角度はPi/4ラジアンである。半波長板は、光の偏光を2倍の角度で効率的に回転させる。したがって、第2の半波長板の後の光の偏光は、Pi/2ラジアンの角度で回転される。すなわち、出力面における光の偏光は、装置の入力面における光の偏光に対して垂直である。後方に伝播する光の偏光は、光ビームが第2の半波長板から第1の半波長板まで伝播するのにかかる時間内に、第1の半波長板の速軸が第2の半波長板の速軸と同じ角度だけ回転するので、回転されない。例えば、2つの半波長板が互いに間隔L=1m内に配置される場合、半波長板が必要なPi/8ラジアンの角で回転するためには、ω=Pi/8*c/L =75*Pi/2*10Λ6ラジアン/秒または1875万回転/秒の速度で回転しなければならない。ここで、光速c=3×10Λ8m/sである。明らかに、これを具体化することはほとんど不可能である。装置を改良するさらに別の方法は、回転する半波長板の代わりに電気的に制御された電気光学結晶を使用することである。既知の方法及び装置は、米国特許出願第3484151A号(1969年)に記載されている。
この公知の方法および装置の欠点は、電気光学結晶を有する電気制御装置が非常に複雑で非実用的な解決策である一方で、機械的に制御された半波長板を有する装置を製造することが実際上不可能であることである。さらに、電気光学結晶が高速制御を有することができるという事実にもかかわらず、電気光学結晶は、容易に過熱されるので、高周波スイッチングには適していない。さらに、デバイスを製造するために使用される電気光学結晶は高価である。
マッハ・ツェンダー干渉計の助けを借りて非相反光透過を保証する、非相反光透過の既知の方法および装置がある。この場合、干渉計の2つの分岐に配置された光変調器が、Piラジアンの位相差を生成する逆伝播波を誘起するために使用される。その結果、干渉計の2つの分岐において、前方に伝播する光ビームの強め合う干渉と、後方に伝播する光ビームの弱め合う干渉とが生じる。マッハ・ツェンダー干渉計は、半導体材料を使用することによって製造され、したがって、集積スキームでの使用に完全に適している。既知の方法および装置は、米国特許出願US72280233B1(2007年)および国際特許出願WO2008/048314A2(2008年)に記載されている。
この公知の方法および装置の欠点は集積化されたスキームでの使用にのみ適しており、平均放射パワーが低い場合にのみ適していることである。高い平均放射パワーの下で使用するのに適した種類のアイソレータを製造することは、かなり複雑である。さらに、この装置は、光変調器を駆動する発生器を必要とする。
この公知の方法および装置の別の欠点はマッハ・ツェンダー干渉計に基づいており、このマッハ・ツェンダー干渉計は光路長が干渉計の両方の分岐に沿って等しくなることを保証し、放射波の長さを決定するときよりもはるかに高い精度で光路長が等しくなることを保証し、光路長が時間と共に変化しないことを保証する必要がある。
入力ビームスプリッタ(カプラ)と出力ビームスプリッタ(カプラ)との間に設置された非相反位相シフト素子を有するマッハ・ツェンダー干渉計に基づく、非相反光透過の既知の方法および装置がある。入力ビームスプリッタにおいて、光ビームは、2つの等しい部分に分割され、次いで、干渉計の2つの異なる分岐に沿って伝送され、そこで、光ビームが伝播する方向に応じて異なる位相シフトを受ける。出力ビームスプリッタでは干渉計の2つの異なる分岐に沿って伝送された2つの光ビームが再結合され、結果として生じるビームは結果として生じる位相シフトの差に応じて出力ポートに向けられる。非相反位相シフト素子は、順方向に0度の位相シフトを誘起し、逆方向に180度の位相シフトを誘起する。非相反位相シフト素子は磁気光学材料に基づいており、さらに、非相反位相シフト素子は、ファラデー回転子および半波長板から構成することができる。既知の方法および装置は、欧州共同体特許出願EP1227359A2(2002年)に記載されている。
この公知の方法および装置の欠点は、装置の目的のために使用される磁気光学材料が限られた波長範囲内でのみ透明なままであることである。このため、EMRの波長に応じて、磁気光学材料の化学組成や結晶構造を変化させる必要がある。さらに、いくつかの波長の場合、磁場に依存する偏光の回転角度を規定するベルデ定数は、単純に十分に大きくない。さらに、磁気光学材料は放射線を吸収する。その結果、磁気光学材料は加熱され、熱レンズが形成されて放射ビームを歪ませる。さらに、磁気光学材料の価格は比較的高い。
この公知の方法および装置の別の欠点はマッハ・ツェンダー干渉計に基づいており、このマッハ・ツェンダー干渉計は光路長が干渉計の両方の分岐に沿って等しくなることを保証し、放射波の長さを決定するときよりもはるかに高い精度で光路長が等しくなることを保証し、光路長が時間と共に変化しないことを保証する必要があることである。これは、非集積マッハ・ツェンダー干渉計の場合に保証するためにはかなり複雑であり、したがって、この方法を使用することによって強力な非相反伝送デバイスを作成することは複雑である。
本発明の目的は装置の設計を単純化し、装置のコスト価格を下げ、外部環境外乱に対する装置の信頼性および抵抗を改善し、電磁放射の所定の波長に対する方法および装置の適用性を単純化し、許容可能な平均電磁放射電力およびパルスエネルギーを向上させることである。
順方向および逆方向に伝播するEMRビームを異なる経路に沿って方向付けることによって、EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とした電磁放射(EMR)ビームの非相反伝送方法のための提案された方法による問題を解決するために、この方法は、以下のステップを含む。
入力/出力経路の予め選択された経路を通じて、角速度Ωで回転する回転リング干渉計の内部にEMRビームを入力する。
前記回転リング干渉計の内側の前記EMRビームを、前記回転リング干渉計の内側の対向経路に沿って進む2つの等しい又は略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割することであって、2つの分割された前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、前記位相シフトは、前記回転リング干渉計の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが対向経路に沿って進む方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに関して正又は負のいずれかであり得る。
前記逆伝播EMRビームが伝播する方向には依存しない、前記回転リング干渉計内部の逆伝播EMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの追加位相シフトを誘起することであって、前記追加位相シフトの結果として、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計の回転方向に関して進行する方向に依存して、逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらす。
前記回転リング干渉計内部の前記逆伝播EMRビームを結合して単一EMRビームとし、経路から選択された、前記EMRビームが前記回転リング干渉計へ入力される経路とは異なる入力/出力経路を介して前記回転リング干渉計から前記単一EMRビームを出力する。
前記入力/出力経路のうちの予め選択されたEMRビームの少なくとも2つの入力/出力経路を、前記回転リング干渉計の回転軸と整列させ、それぞれの入力/出力ポートに向ける。
順方向および逆方向に伝播するEMRビームを異なる経路に沿って方向付けることによって、EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とした電磁放射(EMR)ビームの非相反伝送のための提案された方法の別の実施形態は、以下のステップを含む方法である。
a)入力/出力経路対の予め選択された経路に沿って進行するEMRビームを、2つの等しいまたは略等しい強度のEMRビームに分割することであって、分割されたEMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起する。
b)分割されたEMRビームを角速度Ωで回転する回転リング干渉計に入力し、前記回転リング干渉計内で対向経路に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに結合することであって、2つの分割された前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、前記位相シフトは、前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して対向経路に沿って進行する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであり得、前記逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらす。
c)前記回転リング干渉計内の前記逆伝播EMRビームを結合して1つの単一EMRビームとし、経路対から選択された、前記EMRビームが前記回転リング干渉計に入力される経路とは異なる入力/出力経路を介して、前記回転リング干渉計から出力する。
あるいは
a)角速度Ωで回転する回転リング干渉計に入力/出力経路対)の予め選択された経路に沿って進行するEMRビームを入力し、対向経路に沿って移動する2つの等しい又は略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割することであって、前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、前記位相シフトは、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計の回転方向に関して対向経路に沿って進行する方向に依存して、m*Piラジアンに対して正または負のいずれかであり得る。
b)前記回転リング干渉計内部の前記逆伝播EMRビームを2つのEMRビームへと結合し、前記回転リング干渉計から出力する。
c)前記回転リング干渉計から出力されるEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起することであって、結果としてEMRビーム間のPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトが生じ、それと共に、1つの単一EMRビームへ結合し、経路対から選択されるEMRビームが回転リング干渉計に入力される経路とは異なる入力/出力経路に沿って前方へ導かれる。
及び
d)入力/出力経路対(1、3)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路と、残りの入力/出力経路対(2、4)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路とを、前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と整列させ、それぞれの入力/出力ポート(21、23)および(22、24)に向ける。
前記EMRビームが第1の入力/出力ポートを介して入力される場合、前記EMRビームは第2の入力/出力ポートを介して出力されるかまたは除去され、前記EMRビームが第2の入力/出力ポートを介して入力される場合、前記EMRビームは第3の入力/出力ポートを介して出力されるかまたは除去され、前記EMRビームが第3の入力/出力ポートを介して入力される場合、前記EMRビームは第4の入力/出力ポートを介して出力されるかまたは除去され、前記EMRビームが第4の入力/出力ポートを介して入力される場合、前記EMRビームは第1の入力/出力ポートを介して出力されるかまたは除去される、ように、前記EMRビームがそれぞれの入力/出力ポートを介して入力され出力されることができる。
本発明の実施形態として、電EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とし、前記EMRビームをデバイスに入力し、デバイスから出力するための少なくとも2つの入力/出力ポートを装備した、電磁波放射(EMR)ビームの非相反伝送のためのデバイスが提案される。当該デバイスは以下を含む。
回転リング干渉計に入力されたEMRビームを分割し、その後、前記回転リング干渉計から出力される前に、分割されたEMRビームを単一のEMRビームに結合することを目的とするビームスプリッタであって、前記ビームスプリッタは、前記回転リング干渉計に入力されるEMRビームを、前記回転リング干渉計の内部を対向経路に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割し、前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、前記位相シフトは、前記回転リング干渉計の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが伝播する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであってもよい。
前記回転リング干渉計の内部を進行する前記逆伝播EMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの追加位相シフトを誘起するための位相素子であって、前記追加位相シフトは、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計の回転方向に関して伝播する方向には依存せず、対向経路に沿って伝播する前記逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらし、前記逆伝播EMRビームは、ビームスプリッタに導かれ、単一のEMRビームへ結合され、前記単一のEMRビームは経路から選択される、EMRビームが前記回転リング干渉計に入力される経路とは異なる入力/出力経路を通って回転リング干渉計から出力される。
EMRビーム伝送回路であって、選択された経路を回転リング干渉計の回転軸と整列させ、それぞれの入力/出力ポートへ向けることを目的として、EMRビームの入力/出力経路から予め選択された少なくとも2つの経路を接続する。
EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とし、前記EMRビームをデバイスに入力し、デバイスから出力するための少なくとも2つの入力/出力ポートを装備した、電磁波放射(EMR)ビームの非相反伝送のためのデバイスの別の実施形態は、以下を含む。
回転リング干渉計に入力された、単一のEMRビームまたは結合・混合された2つのEMRビームを、前記回転リング干渉計の内部を対向経路に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割するビームスプリッタであって、2つの前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、前記位相シフトは、前記回転リング干渉計の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが伝播する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであってもよく、前記逆伝播EMRビームは、2つのまたは単一のEMRビームへ結合されて前記回転リング干渉計から出力される、ビームスプリッタを含む、前記回転リング干渉計。
入力/出力経路の対から予め選択された経路上に配置される位相素子であって、分割されたEMRビームの間に、nを任意の整数としてPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起するように、予め選択された経路に沿って進行するEMRビームを分割し、分割されたEMRビームは、前記回転リング干渉計へ入力され、対向経路に沿って進行する逆伝播EMRビームの間には、Pi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトが誘起され、経路対から選択されたEMRビームが前記回転リング干渉計に入力される経路とは異なる入力/出力経路を通って前記回転リング干渉計から出力される、ことを目的とする、位相素子。
あるいは
入力/出力経路の対から予め選択された経路上に配置される位相素子であって、前記回転リング干渉計から出力されるEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起することにより、結果として前記EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらし、EMRビームを1つの単一EMRビームに結合し、入力/出力経路の対から予め選択される、EMRビームが前記回転リング干渉計に入力される経路とは異なる入力/出力経路に沿って前方に導く、位相素子。
及び
入力/出力経路の対から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路と、入力/出力経路の対から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路とを、前記回転リング干渉計の回転軸と接続してそれぞれの入出力ポートに向ける、EMRビーム伝送回路。
入力/出力経路の対から予め選択された経路上に位相素子と共に配置され、予め選択された任意の経路に沿って進行するEMRビームを分割するとともに、Pi/2+ n*Piラジアンの位相シフトを誘起する、追加的なビームスプリッタ、あるいは、入力/出力経路の対から予め選択された経路上に位相素子と共に配置され、前記回転リング干渉計から出力されたEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起するとともに単一EMRビームに結合する、ビームスプリッタ、が設けられている。
前記回転リング干渉計は、Pi/2+n*Piラジアンの追加の位相シフトを誘起するためのEMRビームスプリッタおよび任意選択で位相素子を含み、nは任意の整数であり、さらに、前記逆伝播EMRビームの前記対向経路上の前記回転リング干渉計の内側に配置された少なくとも2つの反射器を含み、
前記デバイスの前記回転リング干渉計をそれぞれの入力/出力ポートに接続する前記EMRビーム伝送回路は、前記回転リング干渉計の回転軸と同軸に配置された反射器を含み、EMRビームの少なくとも2つの入力/出力経路を前記回転リング干渉計の回転軸と位置合わせするために複数の追加のミラーを設けることが可能であり、前記反射器および前記追加のミラーは、回転リング干渉計と共に回転するように配置される。
前記回転リング干渉計は、前記回転リング干渉計の内部の経路に沿って進行する逆伝播EMRビームの偏光状態を直交状態へ変化させるための手段を備え、前記手段は半波長板の形状をとることができる。
前記回転リング干渉計と共に回転し、直線偏光または楕円偏光EMRビームをデバイスの回転部分とデバイスの入力/出力ポートとの間を伝播する円偏光EMRビームへ変換するための追加の手段を設けることができ、
さらに、前記リング干渉と共に回転せず、前記回転リング干渉計の側面上の円偏光EMRビームを、デバイスの入力/出力ポートおよび偏光ビームスプリッタの側面上の直線偏光EMRビームへ変換して、幾何学的に重なり合う経路に沿って伝播する直交偏光EMRビームの空間分離を確実にし、それらをデバイスの別個の入力ポートおよび出力ポートに向けるように意図された追加の手段を設けることができる。
前記回転リング干渉計は、ファイバリング干渉計であり、前記ファイバリング干渉計は、
ビームスプリッタと、ファイバの遅軸と速軸が交差する1つの点で互いに交差接続された2つの偏光維持ファイバと、
ファイバの低速偏光軸と高速偏光軸との間で、1/4+n/2偏光ビート長(nは任意の整数)だけ異なるように前記ファイバの長さを選択することによって追加の位相シフトを誘起するための、位相素子と、
前記回転リング干渉計をデバイスのそれぞれの入力/出力ポートに接続し、前記回転リング干渉計の回転軸と同軸に配置された少なくとも1つのコリメータを含み、前記コリメータは、偏光維持ファイバによってファイバリング干渉計に接続される、EMRビーム伝送回路、を含む。
デバイスは、
EMRの偏光を前記回転リング干渉計と共に同期回転させるとともに、回転リング干渉計の回転角度にかかわらずEMRビーム偏光の向きを維持するための、EMRの偏光を回転させるための追加の手段を備えることができ、
幾何学的に重なり合う経路に沿って伝搬する直交偏光EMRビームの空間的分離を確実にし、それらをデバイスの別個の入力ポートおよび出力ポートへ向けるために、追加の偏光ビームスプリッタを備えることができる。
EMRの偏光を回転させるための前記追加の手段は、回転半波長板、液晶偏光回転子、反射偏光回転子、偏光プリズム回転子、または前記回転リング干渉計と同期して偏光を回転させることができる任意の他の手段、であってもよい。
前記回転リング干渉計は、前記回転リング干渉計の軸と同軸に形成された開口部を備え、前記EMRビームは前記デバイスの前記ポートと前記回転リング干渉計との間を前記開口部を介して伝播する。
ファイバピグテールが、デバイスのポートのいずれかに接続され得る。
提案された発明の1つの利点は反対方向に伝播するEMRビームが互いに近接して共存する経路に沿って伝播し、したがってビームが同じ距離を移動するので、装置が基礎とする回転リング干渉計がマッハ・ツェンダー干渉計などの他のタイプの干渉計とは異なり、反射器、ビームスプリッタ、または装置の他の要素のシフトに敏感でないことである。
これは、例えば直径1メートルの大規模リング干渉計の場合に、逆伝播EMRビーム間の必要な位相差を保証することを容易にする。さらに、回転リング干渉計は、環境外乱、振動または温度変動に敏感ではない。リング干渉計は調整が容易である。
別の利点は、本装置の基礎となるリング干渉計の物理的寸法および回転速度がその実際の用途に完全に適していることである。サニャック効果はΔφ≒8πSΩ/λcの逆伝播EMRビーム間の位相シフトをもたらし、ここで、Sはリング干渉計によって制限される囲まれた領域であり、λは波長であり、Ωはリング干渉計の回転速度であり、cは光の速度である。EMRビームがリング干渉計の周りを連続して数回移動する場合、リング干渉計によって制限される囲まれた領域は、同じ回数だけ実効的に大きくなる。EMRビームの非相反透過を確実にするためには、サニャック効果から生じる位相差は、Pi/2ラジアンでなければならない。例えば、リング干渉計が半径10cmの円形であり、波長1064ナノメートルである場合、干渉計の回転速度は、635ラジアン/秒または101回転/秒でなければならない。この全ては、実際には容易に達成される。
さらに、サニャック効果によって誘発される±Pi/2ラジアンの位相シフトはPi、すなわち、±Pi/2+m*Piラジアンだけ繰り返すこともでき、ここでmは任意の整数である。別の利点は、装置の主要な構成要素が偏光型または非偏光型のいずれかであり得る反射器およびビームスプリッタであるため、テラヘルツから始まり極紫外線放射に至るまで、任意の波長に適応するように装置を容易に製造することができることである。
さらに、装置は、偏光および非偏光の両方の電磁放射に適合するように製造されてもよい。非偏光光放射に適した装置は、レーザによって生成される放射のスペクトルがダイオードレーザのスペクトルと重なるときに、ポンプダイオードレーザをレーザ放射から保護するために使用されてもよい。
別の利点は、リング干渉計の回転が電気モータ、圧縮空気タービン、または任意の他のエンジンの助けを借りて保証され得ることである。
別の利点は、装置が電磁放射を強く吸収する磁気光学結晶または任意の他の材料を用いずに、反射器、ビームスプリッタ、および位相素子のみで作製されるので、装置が非常に高い平均電磁放射パワーに適合され得ることである。最大許容放射パワーは、ビームスプリッタ、リフレクタ、および位相素子の放射に対する抵抗に依存する。
さらに、装置の開口はその構成要素の開口、すなわち反射器およびビームスプリッタの開口に依存するので、装置は、EMRビームの非相反透過のための大きな開口を収容するように容易に製造することができる。開口は主に、装置のリング干渉計の回転軸によって制限され、開口は、リング干渉計の内外にEMRビームを供給するように形成される。直径数センチメートルの開口を有する軸を容易に製造することができる。加えて、2分岐装置、例えばアイソレータは、直交偏光ビームを同じ方向に向け、リング干渉計を回転させるために装置の他方の側にエンジンを設置することによって、回転軸に開口を設けることなしで具体化することができる。
さらに、装置のコストは同じパラメータを有する他の類似の装置と比較して低く、その理由はそれを製造するために磁気光学結晶が使用されないからである。
別の利点は装置の設計が極めて単純であり、装置がほとんどメンテナンスを必要としないことである。それは、標準的な商業的にアクセス可能な光学部品、すなわち、反射器およびビームスプリッタから製造することができる。
別の利点は装置が磁石を含まず、したがって、提案された発明に基づいて製造された装置と協働するときに、いかなる特別な安全対策も講じる必要がないことである。
本発明のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定しない以下の図面において与えられる。
2つのポートと、偏光とは独立した回転リング干渉計とを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図である(上面図)。 2つのポートと、偏光に依存しない回転リング干渉計とを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された機器の模式図(側面図)である。 偏光から独立した回転リング干渉計を含む、4つのポートを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された偏光維持装置の模式図である(上面図)。 偏光から独立した回転リング干渉計を含む、4つのポートを有するEMRビームの非相反透過のための提案された偏光維持装置の模式図(側面図)である。 4つのポートと、偏光に依存する回転リング干渉計とを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図である(上面図)。 4つのポートと、偏光に依存する回転リング干渉計とを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(側面図)である。 EMRビームが経路1を通って供給され、経路2を通って出力される、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 EMRビームが、経路2を通って供給され、経路3を通って出力される、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 偏光に依存する回転リング干渉計の模式図であり、EMRビームは、経路1を通って供給され、経路2を通って出力される。 偏光に依存する回転リング干渉計の模式図であり、EMRビームは、経路2を通って供給され、経路3を通って出力される。 4つのポートおよびファイバリング干渉計を有するEMRビームの非相反伝送のための提案された装置の模式図である(上面図)。 4つのポートおよびファイバリング干渉計を有するEMRビームの非相反伝送のための提案された装置の模式図(側面図)である。 回転ファイバリング干渉計の模式図である。 ファイバを有する偏光ビームスプリッタの模式図である。 経路1〜4に沿って進行するEMRビームが円偏光される、偏光に依存する回転リング干渉計の模式図である。 4つのポートと、偏光に依存する回転リング干渉計とを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(上面図)であり、経路1〜4に沿って進行するEMRビームは、円偏光される。 4つのポートと、偏光に依存する回転リング干渉計とを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(側面図)であり、経路1〜4に沿って進行するEMRビームは、円偏光される。 偏光されたEMRビーム(経路1、4および経路2、3は幾何学的に分離されている)と共に使用するように適合された、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 偏光されたEMRビーム(経路1、4および経路2、3が幾何学的に重なり合う)と共に使用するように適合された、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 偏光されたEMRビームと共に使用するように適合された、偏光から独立した回転リング干渉計と、4つのポートを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(上面図)である。 偏光されたEMRビームと共に使用するように適合された、偏光から独立した回転リング干渉計と、4つのポートを有するEMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(側面図)である。 回折ビームスプリッタ(EMRビームは偏光されていない、上面図)による偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 回折ビームスプリッタ(EMRビームは偏光されていない、側面図)による偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 回折ビームスプリッタ(偏光EMRビームと共に使用するように適合された、上面図)による偏光とは独立した回転リング干渉計の模式図である。 回折ビームスプリッタ(偏光されたEMRビームと共に使用するように適合された、側面図)を用いた、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 回折ビームスプリッタによる偏光とは独立した回転リング干渉計を含み、偏光EMRビームと共に使用するように適合された2つのポートを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(上面図)である。 回折ビームスプリッタによる偏光とは独立した回転リング干渉計を含み、偏光EMRビームと共に使用するように適合された2つのポートを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(側面図)である。 複屈折偏光ビームスプリッタによる偏光に依存する回転リング干渉計の模式図(上面図)である。 複屈折偏光ビームスプリッタによる偏光に依存する回転リング干渉計の模式図(右側面図)である。 複屈折偏光ビームスプリッタによる偏光に依存する回転リング干渉計の模式図(正面図)である。 回転リング干渉計の外側に配置された位相素子を有する、偏光に依存する回転リング干渉計の模式図である(回転リング干渉計の位相素子とビームスプリッタとの間を移動するEMRビームは円偏光される)。 回転リング干渉計の外側に配置された位相素子を有する、偏光に依存する回転リング干渉計の模式図である(回転リング干渉計の位相素子とビームスプリッタとの間を移動するEMRビームは直線偏光される)。 4つのポートと、回転リング干渉計の外側に配置された位相素子と、偏光に依存する回転リング干渉計とを有する、EMRビームの非相反透過のための提案された装置の模式図(上面図)である。 4つのポートと、回転リング干渉計の外側に配置された位相素子と、偏光に依存する回転リング干渉計とを有する、EMRビームの非相反透過のための提案されたデバイスの模式図(側面図)である。 3つの位相素子を有する、偏光に依存する回転リング干渉計の模式図である。 回転リング干渉計の外側に配置された位相素子を有する、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。 3つの位相素子を有する、偏光から独立した回転リング干渉計の模式図である。
EMRビームの伝播/伝送/入力/出力経路は、EMRビームが伝播する方向、空間におけるその位置、および偏光状態を規定する。幾何学的にEMRビームは重なり合うことができるが、直交偏光されたEMRビームは材料の異方性のために異なる屈折率を有することができるので、異なる伝搬/送信/入力/出力経路を有する。さらに、直交偏光ビームは、波長板および偏光ビームスプリッタの助けを借りて分離され、異なる幾何学的経路に沿って導かれることができる。
提案されたEMRビームの非相反的伝送方法は以下のステップを含む。入力/出力経路EMRビームは、(1、2、3、4)の予め選択された任意の経路によって、角速度Ωで回転する回転リング干渉計12に向けられ、ビームスプリッタ5の助けを借りて、回転リング干渉計12の内側の対向経路6および7に沿って進む2つの等しいまたはほぼ等しい強度の逆伝播EMRビームに分割される。等しい強度のビームへのビーム分割の実現は、ビームスプリッタの技術的可能性に依存する。サニャック効果のために、±Pi/2ラジアンの位相シフトが回転リング干渉計12内部の2つの逆伝播EMRビーム間に誘起され、これは、逆伝播EMRビームがリング干渉計12の回転方向に関して伝播する方向に応じて正または負のいずれかであり得る。さらに、回転リング干渉計12内の位相素子は、EMRビームが伝播する方向に依存しない、対向経路6および7に沿って進行する逆伝播EMRビーム間に、Pi/2+n*Piラジアン(ここで、nは任意の整数である)の追加の位相シフトを誘起する。したがって、反対方向に伝播するEMRビーム間のPi+n*Piラジアンまたは0+n*Piラジアンのいずれかの全位相シフトは、反対方向に伝播するEMRビームがリング干渉計12の回転方向に関して伝播する方向に応じて達成される。その結果、対向経路6、7に沿って反対方向に伝播するEMRビームは再び、回転リング干渉計12の内側で単一のEMRビームに結合され、EMRビームがそれに入力される経路とは異なる経路を経路1〜4から使用することによって、そこから出力される。EMRビームは、相互接続された4つの異なる経路1〜4を使用することによってリング干渉計12に入力され、そこから出力されることができ、その結果、EMRビームは、第1の経路1を通って回転リング干渉計12に入力されると、第2の経路2に沿って方向付けられ、EMRビームが第2の経路2を通って回転リング干渉計に入力されると、第3の経路3に沿って方向付けられ、EMRビームが第3の経路3を通って回転リング干渉計12に入力されると、第4の経路4に沿って方向付けられ、EMRビームが第4の経路4を通って回転リング干渉計12に入力されると、第1の経路1に沿って方向付けられる。さらに、この方法によれば、EMRビームの少なくとも2つの入力/出力経路(1〜4)が、回転リング干渉計12の回転軸8と整列され、それぞれの入力/出力ポート(21、22、23、24)に向けられる。
さらに、対向経路6および7に沿って進行する逆伝播EMRビーム間にPi/2+n*Piラジアン(nは任意の整数)の追加の位相シフトを誘起する位相素子11は、リング干渉計12の外側に配置され、EMRビーム入力/出力経路2および4上、または入力/出力経路1および3上のいずれかに配置され得る。
角速度Ωで回転するリング干渉計12の内部でのEMRビームの非相反伝搬が保証される、EMRビームの非相反伝搬のための提案された装置が、図1aおよび図1bに示されている。偏光に依存しない回転リング干渉計12の模式図は、図4に別々に示されている。経路1を通って回転リング干渉計12に入力され、経路2を通って干渉計12から出力されるEMRビームは、サニャック効果から生じた位相シフトと、位相素子11(図4参照)によって誘起された位相シフトの合計がPiラジアンであるのに対して、経路2を通って回転リング干渉計12に入力されたEMRビームは、誘起された位相シフトが互いに補償してその合計がゼロに等しいので、経路3を通って干渉計12から出力される。EMRビームを収集するために経路3に沿って配置されたトラップ20がある。この装置は、回転リング干渉計12を装置の2つのポート21及び22と接続し、従ってEMRビームの入力/出力経路1及び2をリング干渉計12の回転軸8と整列させる回路を備えている。光学回路は、リング干渉計12の回転軸8と同軸に配置された反射器15と、EMRの入力/出力経路1および2をリング干渉計の回転軸8と整列させるための複数の追加のミラー16〜19とからなる。リング干渉計の回転軸8と同軸に配置された反射器15および他の追加のミラー16〜19は、リング干渉計12と一緒に回転する。入力ポート21から経路1を通って回転リング干渉計12内に伝播するEMRビームは、経路2を通って入力/出力ポート22に出力され、一方、経路2を通ってポート22からリング干渉計12に向かって反対方向に伝播するEMRビームは、経路3を通ってそこから出力され、トラップ20に入る。このようにして、装置は、EMRビームが一方向のみに伝播することを許容され、逆方向に伝播するEMRビームが遮断されてビームトラップ20に向けられる、2ポートアイソレータまたはバルブの機能を実行する。
図2aおよび図2bは、図1aおよび図1bに示される装置と同様であるが、この装置が回転リング干渉計12を装置の4つのポート21〜24と接続し、したがってEMRビームが伝播する経路1〜4をリング干渉計12の回転軸8と整列させる回路を有する点で異なる、EMRビームの非相反伝送のための別の装置を示す。EMRビーム伝送回路は、干渉計12の回転軸8と同軸に配置された反射器15と、経路1、4および2、3に沿って伝播する直交偏光EMRビームの対を結合するのを助ける2つの偏光ビームスプリッタ29、30と、EMRビームの対の入力/出力経路1、4および2、3をリング干渉計12の回転軸8と整列させるのを助ける複数の追加のミラー16〜19、31、32とから構成される。さらに、経路1および3に沿って伝播するEMRビームの偏光面を90度回転させる2つの半波長板33、34がある。リング干渉計12と一緒に回転しない偏光ビームスプリッタ26および28は、経路1、4および2、3に沿って対で伝播する結合された直交偏光EMRビームを分離し、それらをそれぞれの入力/出力ポート21〜24に導くために使用される。回転リング干渉計12におけるEMRビームの偏光の回転を防止するために、偏光25、27を回転させる手段が設置され、リング干渉計12と同期して経路1、4および2、3に沿って対で伝播するEMRビームの偏光を回転させるように意図されている。経路1〜4に沿って伝播するEMRビームは、装置の設計を変更することさえなく、例えば1、2、および3、4のように、異なるように対にされてもよい。装置の一部であるリング干渉計12は偏光とは無関係であるが、干渉計内を伝播するEMRビームは偏光される。この特定の場合において、図2aに示される偏光は、s偏光(・)と呼ばれる。この装置は偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、そしてポート24からポート21へ戻るように向けられる。
図3aおよび図3bは、EMRビームの非相反透過のための別のデバイスを示し、EMRビームの非相反透過は、偏光に依存するとともに角速度Ωで回転するリング干渉計12の内側で保証される。偏光に依存するリング干渉計12の模式図は、図5に別々に示されている。この装置は、回転リング干渉計12を4つのポート21〜24に接続する回路を含み、したがって、EMRビームがそれに沿って伝播する経路1〜4をリング干渉計12の回転軸8に整列させる。前記光学回路は、リング干渉計12の回転軸8に沿って同軸に配置された反射器15と、入力/出力経路1、3および2、4をリング干渉計の回転軸8と整列させるのを助けるいくつかの追加のミラー16〜19とからなる。入力/出力経路1及び3と入力/出力経路2及び4は幾何学的に重なり合うが、前記重なり合う経路に沿って伝播するEMRビームは直交偏光される。回転リング干渉計12と一緒に回転しない偏光ビームスプリッタ26および28は、経路1、3および2、4に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームを分離し、それらをそれぞれの入力/出力ポート21〜24に導くために使用される。回転リング干渉計12におけるEMRビームの偏光の回転を防止するために、偏光25、27を回転させる手段が設置され、リング干渉計と同期して入力/出力経路1、3および2、4に沿って伝播するEMRビームの偏光を回転させるために使用される。この装置は、偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、そしてポート24からポート21へ戻るように向けられる。
図4aおよび図4bは、偏光に依存しない回転リング干渉計12の模式図を示す。偏光から独立した回転リング干渉計12は、EMRビームを2つの等しい又はほぼ等しい強度の逆伝播ビームに分割するビームスプリッタ5と、少なくとも2つの反射器9及び10と、逆伝播EMRビーム間にPi/2ラジアンの位相シフトを誘起する位相素子11とから成る。反対方向に伝播するEMRビームは、互いに幾何学的にわずかに離れている経路6および7に沿って進み、その結果、前記ビームはリング干渉計の周りを円形に進み、その後、ビームスプリッタ(5)内の最初の位置とは異なる位置で出会い、干渉する。リング干渉計12はその軸8の周りを角速度Ωで回転し、サニャック効果は経路6および7に沿って進む2つの逆伝播EMRビームの間に±Pi/2ラジアンの位相シフトをもたらし、これは、逆伝播EMRビームがリング干渉計12の回転方向に関して伝播する方向に応じて正または負のいずれかであり得る。図4aは、EMRビームが経路1を通って回転リング干渉計に供給され、次いでビームスプリッタ5によって2つの等しい又はほぼ等しい強度のEMRビームに分割される状況を示す。ビームスプリッタを通って真っ直ぐに進むEMRビームはリング干渉計12が回転する方向とは反対の方向に経路6に沿ってさらに伝播し、ビームスプリッタ5から反射されるEMRビームはリング干渉計12が回転する方向に経路7に沿って進み、誘起されたサニャック効果は、2つの逆方向に伝播するEMRビーム間にPi/2ラジアンの位相差をもたらす。さらに、リング干渉計12に設置された位相素子11はPi/2ラジアンの追加の位相シフトを引き起こし、その結果、逆伝播EMRビーム間でPiラジアンの全位相シフトが生じる。ビームスプリッタ5の助けを借りて経路6および7に沿って進行する前記EMRビームは次に、経路2を通ってリング干渉計12から出直される単一のEMRビームに結合される。しかしながら、後者のEMRビームが同じ経路2に沿って戻され、リング干渉計12内に戻される場合、それは、ビームスプリッタ5の助けを借りて、2つのEMRビーム、すなわち、ビームスプリッタ5から反射され、リング干渉計12が回転する方向とは反対の方向に経路7に沿って伝播するビームと、ビームスプリッタ5を真っ直ぐ通過し、リング干渉計が回転する方向に経路6に沿って伝播するビームとに分割される。誘導されたサニャック効果は2つの逆伝播EMRビーム間にマイナスPi/2ラジアンの位相シフトをもたらし、したがって、位相素子11によって誘導されたPi/2ラジアンの追加の位相シフトが補償され、ビームスプリッタ5の助けを借りた2つのEMRビームは次に、経路3を通ってリング干渉計12から出力される単一のEMRビームに結合される(図4b)。同様に、経路3を通ってリング干渉計に供給されるEMRビームは、経路4に沿って導かれ、経路4を通ってリング干渉計12に供給されるEMRビームは、経路1に沿って導かれる。概略的に、EMRビームが進む方法は以下のように表すことができる:1→2→3→4→1、ここで、矢印はEMRビームが向けられる経路を示す。
図5aおよび図5bは、偏光に依存する回転リング干渉計12の模式図を示す。これは図4に示された模式図と同様であるが、リング干渉計12が偏光に依存し、偏光ビームスプリッタ5を含み、その位相素子11も偏光に依存し、EMRビームが伝播する経路6および7は、前記EMRビームが直交偏光されているので、幾何学的に重なり合うことができる点で異なる。リング干渉計に出入りするEMRビームの経路1及び3、並びに経路2及び4は、それぞれ、前記EMRビームが直交偏光されているので、幾何学的に重なり合うこともある。明確化のために、図5は2つの偏光ビームスプリッタ13、14を示しており、幾何学的に重なり合う経路に沿って伝播する2つの直交偏光EMRビーム、すなわち、3から1、4から2をそれぞれ分離する方法を示している。リング干渉計12内の位相素子11は偏光に依存し、直交偏光EMRビーム間にPi/2ラジアンの位相シフトを誘起し、誘起された位相シフトは、ビームが伝播する方向に依存しない。例えば、偏光依存位相素子は、4分の1波長板の形状をとることができる。図5において、(・)でマークされた偏光はs偏光と呼ばれ、(上下矢印)でマークされた偏光はp偏光と呼ばれる。経路1〜4に沿って伝播するEMRビームの偏光は、s偏光とp偏光との組み合わせである。
図6aおよび図6bは、EMRビームの非相反伝播が角速度Ωで回転するファイバリング干渉計12の内側で保証される、EMRビームの非相反伝播のための別のデバイスを示す。偏光に依存するファイバリング干渉計12の模式図は、図7に別々に示されている。この装置は、回転ファイバリング干渉計12を装置の4つの入力/出力ポート21〜24に接続し、従って、EMRビームが伝播する経路1〜4をリング干渉計12の回転軸8に整列させる回路を含む。前記EMRビーム伝送回路は、ファイバリング干渉計の回転軸8と同じ軸に沿って同軸に配置されたコリメータ39、40と、コリメータ39、40をファイバリング干渉計12に接続し、EMRビームが伝播する入出力経路1、3および2、4のファイバリング干渉計12の回転軸8との整列を助ける、2つの偏光維持ファイバ41、42とから構成される。EMRビームがそれに沿って伝播する経路1および3ならびに経路2および4は幾何学的に重なるが、幾何学的に重なる経路に沿って進行するEMRビームは直交偏光される。リング干渉計12と一緒に回転しない偏光ビームスプリッタ26および28は、経路1、3および2、4に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームを分離し、それらをそれぞれの入力/出力ポート21〜24に導くために使用される。回転ファイバリング干渉計12におけるEMRビームの偏光の回転を防止するために、偏光25、27を回転させる手段が、リング干渉計12と同期して入力/出力経路1、3および2、4に沿って伝播するEMRビームの偏光を回転させる目的で設置されている。この装置は、偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、そしてポート24からポート21へ戻るように向けられる。装置の一部として使用されるファイバを有する偏光ビームスプリッタ5の模式図を図8に示す。
図7は、偏光に依存する回転ファイバリング干渉計の模式図を示す。これは図5に示される模式図と同様であるが、リング干渉計12が1つの点37で交差して接続される2つの偏光維持ファイバ35、36から作られ、位相素子11がファイバの遅い偏光軸と速い偏光軸との間で、1/4+n/2偏光ビート長(nは任意の整数である)だけ異なるファイバ35、36の長さを選択することによって形成される点で、異なっている。
図8は、ファイバを有する偏光ビームスプリッタの模式図を示す。リング干渉計を構成する偏光維持ファイバ35、36の端部は、ファイバの偏光軸がビームスプリッタ5から供給され、経路6および7に沿って伝播するEMRビームの偏光方向と一致するように、すなわち、ファイバ35、36の高速軸または低速軸が、偏光ビームスプリッタ5の入射面と重なり合うか、または垂直であることを確実にするように、配向される。偏光保持ファイバ41、42の偏光軸は、偏光ビームスプリッタ5の入射面に対して±45度の角度を形成するように回転される。
図9は、偏光に依存する回転リング干渉計12の模式図を示す。これは図5に示された模式図と同一であるが、ここでの差は経路1及び3、経路2及び4に沿って進行する図示されたEMRビームが円偏光されていることである。円偏光は、回転干渉計と共に偏光配向が回転することをを排除するのに役立ちうる。この特性は、EMRビームが回転リング干渉計と入力/出力ポート21〜24との間の経路1〜4に沿って伝播するときに有用である。図9では、円偏光が右または左方向に回転するばねとして描かれている。
図10aおよび図10bは、EMRビームの非相反透過のための別のデバイスを示し、EMRビームの非相反透過は、偏光に依存するとともに角速度Ωで回転するリング干渉計12の内側で保証され、回転リング干渉計12と入力/出力ポート21〜24との間の経路1〜4に沿って伝播するEMRビームは円偏光される。偏光に依存し、入力/出力経路1〜4に沿って進行する円偏光EMRビームを有するリング干渉計12の模式図は、図9に別々に示されている。この装置は、回転リング干渉計12を4つのポート21〜24に接続する回路を含み、したがって、EMRビームが伝播する経路1〜4をリング干渉計12の回転軸8と整列させる。前記光学回路は、リング干渉計12の回転軸8に沿って同軸に配置された反射器15と、入力/出力経路1、3および2、4をリング干渉計の回転軸8と整列させるのを助けるいくつかの追加のミラー16〜19とからなる。入力/出力経路1及び3と入力/出力経路2及び4は幾何学的に重なり合うが、前記重なり合う経路に沿って伝播するEMRビームは円形及び直交偏光される。回転リング干渉計12と共に回転しない1/4波長板43、44と組み合わされた偏光ビームスプリッタ26及び28は、経路1、3及び2、4に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームの円偏光を直線偏光へ変えるために使用され、それらをそれぞれの入力/出力ポート21〜24に導くために分離する。この装置は、偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、そしてポート24からポート21へ戻るように向けられる。図10では、円偏光が右または左方向に回転するばねとして描かれている。
図11aおよび図11bは、偏光とは独立しているが、偏光EMRビームと共に使用するように適合された回転リング干渉計12の模式図を示す。これは図4に示した模式図と同様であるが、リング干渉計12が経路6および7に沿って伝播するEMRビームの偏光状態を直交状態に変化させることを意図した手段(45)をさらに含む点で異なる。このため、経路1および4、ならびに経路2および3に沿って伝播するEMRビームは、それぞれ直交偏光される。リング干渉計に出入りするEMRビームの経路1及び4、並びに経路2及び3は、それぞれ、前記EMRビームが直交偏光されているので(図11b)、幾何学的に重なり合うこともある。例えば、偏光状態を直交状態に変化させることを意図した手段(45)は、半波長板の形状をとることができる。図11において、(・)でマークされた偏光はs偏光と呼ばれ、(上下矢印)でマークされた偏光はp偏光と呼ばれる。経路1〜4に沿って伝播するEMRビームの偏光は、円偏光にすることもできる。
図12aおよび図12bは、図10aおよび図10bに示されるデバイスと同様であるが、偏光とは独立しているが偏光EMRビームと共に使用するように適合されたリング干渉計12の内側でEMRビームの非相反透過が保証される点で異なる、EMRビームの非相反透過のための別のデバイスを示す。偏光に依存せず、偏光されたEMRビームと共に使用するように適合されたリング干渉計12の模式図は、図11bに別々に示されている。この装置は、回転リング干渉計12を4つのポート21〜24に接続する回路を含み、したがって、EMRビームが伝播する経路1〜4をリング干渉計12の回転軸8と整列させる。前記光学回路は、リング干渉計12の回転軸8に沿って同軸に配置された反射器15と、入出力経路1、4および2、3をリング干渉計の回転軸8と整列させるのを助けるいくつかの追加のミラー16〜19とからなる。入力/出力経路1及び4と入力/出力経路2及び3は幾何学的に重なり合うが、前記重なり合う経路に沿って伝播するEMRビームは円形及び直交偏光される。経路1および4ならびに経路2および3に沿って伝播し、回転リング干渉計12と一緒に回転する直線偏光EMRビームは、リング干渉計と一緒に回転する4分の1波長板46および47を用いて円偏光EMRビームに変換される。回転リング干渉計12と共に回転しない4分の1波長板43及び44は、偏光ビームスプリッタ26及び28と共に、経路1、4及び2、3に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームの直線偏光に円偏光を変更し、それらをそれぞれの入力/出力ポート21〜24に導くために使用される。装置は、偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、およびポート24からポート21へ戻るように向けられる。図12では、円偏光が右または左方向に回転するばねとして描かれている。
図13a〜図13dは、偏光とは独立した回転リング干渉計12の別の模式図を示す。これらの模式図は図5に示した模式図と同一であるが、ビームスプリッタ5が回折ビームスプリッタであり、単一のEMRビームを2つのビームに分割するために使用される点が異なる。回転リング干渉計12内の経路6及び7に沿って進行する逆伝播EMRビームが0+n*Piラジアン(nは任意の整数)の全位相シフトを獲得するとき、回折ビームスプリッタ5の助けを借りて経路6及び7に沿って進行するEMRビームは、リング干渉計12から供給される単一のEMRビームに結合される。そうでなければ、取得された全位相シフトがPi+n*Piラジアンであるとき、回折ビームスプリッタ5の助けを借りて経路6および7に沿って進むEMRビームは、リング干渉計12から出力され、空間的に分離された2つの経路に沿って伝播する2つのEMRビームに結合される。図13は、EMRビームが経路1を通って回転リング干渉計に供給され、次いで回折ビームスプリッタ5によって2つの等しい強度の逆伝播EMRビームに分割される状況を示す。サニャック効果及び位相素子11によって誘起される位相シフトは反対方向に伝播するEMRビーム間に0+n*Piラジアンの全位相シフトをもたらし、回折ビームスプリッタ5の助けを借りて経路6及び7に沿って進むEMRビームは次に、経路2を通ってリング干渉計12から供給される単一のEMRビームに結合される。しかしながら、後者のEMRビームが同じ経路2に沿ってリング干渉計12に戻される場合、回折ビームスプリッタ5の助けを借りて2つの逆伝播EMRビームに分割され、サニャック効果および位相素子11によって誘起される位相シフトは逆伝播EMRビーム間にPi+n*Piラジアンの全位相シフトをもたらし、回折ビームスプリッタ5の助けを借りて経路6および7に沿って進行する前記EMRビームは、リング干渉計12から出力され、空間的に分離された2つの経路3および3’に沿って伝播する2つのEMRビームに結合される。回転リング干渉計12のこの模式図は、偏光EMRビームと共に使用するように適合させることもでき、この場合の実施は、図11に示す模式図と同様である。この場合、経路1および2は、これらの経路に沿って進行するEMRビームが直交偏光されるので、幾何学的に重なり合うことができる。
図14aおよび図14bは、2つの入力/出力ポート21および22を有するEMRビームの非相反伝送のための別のデバイスを示す。EMRビームの非相反透過は、回折ビームスプリッタによる偏光とは無関係であり、偏光EMRビームと共に使用するように適合されたリング干渉計12の内側で保証される。リング干渉計12の模式図は、図13cおよび図13dに別々に示されている。この装置は、回転リング干渉計12を2つのポート21及び22と接続し、従って、EMRビームが伝播する経路1及び2をリング干渉計12の回転軸8と整列させる回路を含む。前記光学回路は、リング干渉計12の回転軸8に沿って同軸に配置された反射器15と、入力/出力経路1および2をリング干渉計の回転軸8と整列させるのを助けるいくつかの追加のミラー49、50とからなる。入力/出力経路1及び2は幾何学的に重なり合うが、前記重なり合う経路に沿って伝播するEMRビームは円形及び直交偏光される。経路1および2に沿って伝播し、回転リング干渉計12と一緒に回転する直線偏光EMRビームは、リング干渉計と一緒に回転する1/4波長板48によって円偏光EMRビームに変換される。回転リング干渉計12と共に回転しない1/4波長板43は、偏光ビームスプリッタ26と共に、経路1、2に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームの円偏光を直線偏光に変更し、それらをそれぞれの入力/出力ポート21及び22に導くために使用される。この装置は、偏光に依存する2ポートアイソレータの機能を果たす。
図15a〜図15cは、偏光に依存する回転リング干渉計12の別の模式図を示す。この干渉計の模式図は、上述の他の干渉計の模式図と幾分類似している。相違はは、ビームスプリッタが複屈折偏光ビームスプリッタ5であり、EMRビームを2つの直交偏光ERMビームに分割し、再び複屈折偏光ビームスプリッタの同じ側のみで単一のEMRビームに結合することができることである。このため、回転リング干渉計12内の経路6及び7に沿って進む逆伝播EMRビームの偏光は、直交偏光に変更されなければならない。直交偏光に偏光状態を変化させることを意図した手段45は、半波長板の形をとることができる。入力/出力経路1及び3は、入力/出力経路2及び4から幾何学的に分離されている。入力/出力経路1および3と入力/出力経路2および4との幾何学的分離は、経路6および7の長さの差を避けるために、リング干渉計回転軸8に平行な平面内で行われることが望ましい。例えば、複屈折偏光ビームスプリッタ5は、Wollastonプリズム、Nomarskiプリズム、Glan−Thompsonプリズム、Glan−Foucaultプリズム、Glan−Taylorプリズム、Nicolプリズム、Senarmontプリズム、Rochonプリズム、カルサイトビームディスプレーサ、または複屈折結晶などのいずれかであり得る。図15では、円偏波が右または左方向に回転するばねとして描かれている。(・)でマークされた偏光はs偏光と呼ばれ、(上下矢印)でマークされた偏光はp偏光と呼ばれる。経路1〜4に沿って進むEMRビームの偏光は、円形または直線のいずれかであり得、経路6および7に沿って進むERMビームの偏光配向に対して45度に配向され得る。概略的に、EMRビームが進む方法は以下のように表すことができる:1→2→3→4→1、ここで、矢印はEMRビームが向けられる経路を示す。
図16aおよび図16bは、偏光に依存する回転リング干渉計12の別の模式図を示す。これは図5に示した模式図と同様であるが、位相素子11がリング干渉計12の外側に配置され、入力/出力経路2および4上、または入力/出力経路1および3上のいずれかに配置される点で異なる。位相素子11は、偏光に依存し、入力/出力経路2及び4又は入力/出力経路1及び3に沿って進む直交偏光EMRビーム間にPi/2ラジアンの位相シフトを誘起する。EMRビームは、回転リング干渉計12の内側で対で相互接続された4つの異なる経路1〜4を通って、回転リング干渉計12に供給され、そこから出力され、その結果、EMRビームが経路1または3を通って回転リング干渉計12に供給される場合、EMRビームは2つのEMRビームに結合され、サニャック効果によって誘起される±Pi/2ラジアンの位相シフトを伴って経路2および4を通って回転リング干渉計12から出力される。例えば、位相素子11が入力/出力経路2および4上に配置され、EMRビームが経路1を通って回転リング干渉計12内に供給される場合、EMRビームは2つのEMRビームに分割され、サニャック効果によって誘起されるプラスPi/2ラジアンの位相シフトを伴って経路2および4を通って回転リング干渉計12から出力される。位相素子11を通過した後、前記EMRビームは、経路1に沿って進むEMRビームと同じ偏光タイプを備え、経路2に沿って伝播する1つのEMRビームに結合される。しかしながら、後者のEMRビームが同じ経路2に沿ってリング干渉計12に戻される場合、それは、Pi/2ラジアンの誘導された位相差を備え経路2および4に沿って伝播する2つのEMRビームに、位相素子11の助けを借りて分割される。その結果、サニャック効果は−Pi/2ラジアンの位相シフトをもたらし、これは、位相素子11によって誘起される位相シフトを補償する。回転リング干渉計の出力において、EMRビームは1つのEMRビームに結合され、次いで、このEMRビームは経路3に沿って方向付けられ、経路2に沿って進むEMRビームと同じ偏光タイプを有する。例えば、位相素子11は、4分の1波長板の形状をとることができる。±Pi/2ラジアンの位相差を有する2つの直線偏光EMRビームと直交偏光EMRビームの重ね合わせは円形(右回りまたは左回り)偏光EMRビームであり、逆もまた同様である。±Pi/2ラジアンの位相差を有する2つの円形および直交偏光EMRビームの重ね合わせは直線偏光EMRビームである。したがって、位相素子11は、2つの直交偏光EMRビームを同じタイプの偏光を備えた1つのEMRビームに結合するか、または単一の偏光EMRビームを同じタイプの偏光を備えた2つの直交偏光EMRビームに分割する。図16では、円偏光が右または左方向に回転するばねとして描かれている。(・)でマークされた偏光はs偏光と呼ばれ、(上下矢印)でマークされた偏光はp偏光と呼ばれる。
図17aおよび図17bは、EMRビームの非相反透過のための別のデバイスを示し、これは図10aおよび図10bに示されるデバイスと同様であるが、直交偏光ビーム間に位相シフトを誘導する位相素子11が干渉計12の外側に位置する点で異なる。位相素子11は、リング干渉計の外側かつ偏光ビームスプリッタ28に近くに配置され、リング干渉計12と共に回転しない。位相素子11は、偏光ビームスプリッタ28と共に、経路2及び4に沿って対で伝播する直交偏光EMRビームの円偏光と直線偏光とを切り替え、それらをそれぞれ入力/出力ポート22及び24に導くために使用される。位相素子11が外側に位置する偏光に依存するリング干渉計12の模式図は、図16に別々に示されている。この装置は、偏光に依存する4ポートサーキュレータの機能を実行し、EMRビームは、ポート21からポート22へ、ポート22からポート23へ、ポート23からポート24へ、そしてポート24からポート21へ戻るように向けられる。さらに、この装置は、偏光ビームスプリッタ28と共に位相素子11を回路から除去することによって、半サーキュレータとして変形することができる。次に、装置を通過するたびに、EMRビームの偏光は直線から円形に、およびその逆に変化される。図17では、円偏光が右または左方向に回転するばねとして描かれている。
図18は、偏光に依存する回転リング干渉計12の別の模式図を示す。これは、図5および図16に示された模式図と同様である。この模式図は、3つの位相素子51、51’および51’’のうちの少なくとも1つを含む。位相素子51及び51’は、リング干渉計12の外側に配置され、それぞれ入力/出力経路2及び4、及び入力/出力経路1及び3に配置される。位相素子51’’は、リング干渉計12の内部に配置されている。直交偏光されたEMRビーム間に各位相素子によって誘起される位相シフトは、Pi/2ラジアン以外であってもよい。模式図が1つの位相素子のみを含む場合、この要素は、Pi/2ラジアンの位相シフトを誘導する。さらに、回転リング干渉計は、線形と円形との間の偏光タイプの切換が可能である場合には、位相素子なしで使用することができる。
図19は、偏光に依存しない回転リング干渉計12の別の模式図を示す。これは図4に示された模式図と同様であるが、位相素子11がリング干渉計12の外側に配置され、入力/出力経路2および4上または入力/出力経路1および3上のいずれかに配置される点で異なる。位相素子11は、入力/出力経路2及び4又は入力/出力経路1及び3に沿って進むEMRビーム間にPi/2ラジアンの位相シフトを誘起する。入力/出力経路2及び4又は入力/出力経路1及び3は幾何学的に分離されているので、前記EMRビーム間にPi/2ラジアンの位相シフトを誘起した後、それらはビームスプリッタ54の助けを借りて1つのEMRビームに結合される。追加のミラー52および53は、ビームスプリッタ内でEMRビームを結合するのに役立つ。
図20は、図4に示すような偏光に依存しない回転リング干渉計12の模式図の拡張を示す。この模式図は、3つまでの位相素子51、51’および51’’を含む。位相素子51、51’は、入出力経路2、4及び入出力経路1、3のそれぞれにおいて、リング干渉計12の外側に配置されている。位相素子51’’は、リング干渉計12の内部に配置されている。直交偏光されたEMRビーム間に各位相素子によって誘起される位相シフトは、Pi/2ラジアン以外であってもよい。入力/出力経路2および4または入力/出力経路1および3は幾何学的に分離されているので、EMRビームはビームスプリッタ54および57の助けを借りて再結合される。追加のミラー52、53、55、56は、ビームスプリッタ54および57上でEMRビームを結合するのに役立つ。模式図が1つの位相素子のみを含む場合、この要素は、Pi/2ラジアンの位相シフトを誘導する。

Claims (14)

  1. 順方向および逆方向に伝播するEMRビームを異なる経路に沿って方向付けることによって、EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とした電磁放射(EMR)ビームの非相反伝送方法であって、
    a)入力/出力経路(1、2、3、4)の予め選択された経路を通じて、角速度Ωで回転する回転リング干渉計(12)の内部にEMRビームを入力することと、
    b)前記回転リング干渉計(12)の内側の前記EMRビームを、前記回転リング干渉計(12)の内側の対向経路(6)及び(7)に沿って進む2つの等しい又は略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割することであって、
    2つの分割された前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、
    前記位相シフトは、前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが対向経路(6)及び(7)に沿って進む方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに関して正又は負のいずれかであり得ることと、
    c)前記逆伝播EMRビームが伝播する方向には依存しない、前記回転リング干渉計(12)内部の逆伝播EMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの追加位相シフトを誘起することであって、
    前記追加位相シフトの結果として、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して進行する方向に依存して、逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらすことと、
    d)前記回転リング干渉計(12)内部の前記逆伝播EMRビームを結合して単一EMRビームとし、経路(1、2、3、4)から選択された、前記EMRビームが前記回転リング干渉計(12)へ入力される経路とは異なる入力/出力経路を介して、前記回転リング干渉計(12)から前記単一EMRビームを出力することと、
    e)前記入力/出力経路(1、2、3、4)のうちの予め選択されたEMRビームの少なくとも2つの入力/出力経路を、前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と整列させ、それぞれの入力/出力ポート(21、22、23、24)に向けること、
    を特徴とする、方法。
  2. 順方向および逆方向に伝播するEMRビームを異なる経路に沿って方向付けることによって、EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とした電磁放射(EMR)ビームの非相反伝送方法であって、
    a)入力/出力経路対(1、3)または(2、4)の予め選択された経路に沿って進行するEMRビームを、2つの等しいまたは略等しい強度のEMRビームに分割することであって、分割されたEMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起することと、
    b)分割されたEMRビームを角速度Ωで回転する回転リング干渉計(12)に入力し、前記回転リング干渉計(12)内で対向経路(6)および(7)に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに結合することであって、
    2つの前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、
    前記位相シフトは、前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが対向経路(6)および(7)に沿って進行する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであり得、
    前記逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらすことと、
    c)前記回転リング干渉計(12)内の前記逆伝播EMRビームを結合して1つの単一EMRビームとし、経路対(2、4)または(1、3)から選択された、前記EMRビームが前記回転リング干渉計(12)に入力される経路とは異なる入力/出力経路を介して、前記回転リング干渉計(12)から出力すること、
    あるいは、
    a)角速度Ωで回転する回転リング干渉計(12)に入力/出力経路対(1,3)又は(2,4)の予め選択された経路に沿って進行するEMRビームを入力し、対向経路(6)及び(7)に沿って移動する2つの等しい又は略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割することであって、
    前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、
    前記位相シフトは、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して対向経路(6)及び(7)に沿って進行する方向に依存して、m*Piラジアンに対して正または負のいずれかであり得ることと、
    b)前記回転リング干渉計(12)内部の前記逆伝播EMRビームを2つのEMRビームへと結合し、前記回転リング干渉計(12)から出力することと、
    c)前記回転リング干渉計(12)から出力されるEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起することであって、
    結果としてEMRビーム間のPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトが生じ、
    それと共に、1つの単一EMRビームへ結合し、経路対(2、4)または(1、3)から選択されるEMRビームが回転リング干渉計(12)に入力される経路とは異なる入力/出力経路に沿って前方へ導かれること、
    のいずれかと、
    d)入力/出力経路対(1、3)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路と、入力/出力経路対(2、4)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路とを、前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と整列させ、それぞれの入力/出力ポート(21、23)および(22、24)に向けること、
    を特徴とする、方法。
  3. 前記EMRビームが入力/出力ポート(21)を介して入力される場合、前記EMRビームは入力/出力ポート(22)を介して出力されるかまたは除去され、
    前記EMRビームが入力/出力ポート(22)を介して入力される場合、前記EMRビームは入力/出力ポート(23)を介して出力されるかまたは除去され、
    前記EMRビームが入力/出力ポート(23)を介して入力される場合、前記EMRビームは入力/出力ポート(24)を介して出力されるかまたは除去され、
    前記EMRビームが入力/出力ポート(24)を介して入力される場合、前記EMRビームは入力/出力ポート(21)を介して出力されるかまたは除去される、
    ように、前記EMRビームが入力/出力ポート(21、22、23、24)を介して入力され出力される、 ことを特徴とする、請求項1または2のいずれか1項に記載の方法。
  4. EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とし、前記EMRビームをデバイスに入力し、デバイスから出力するための少なくとも2つの入力/出力ポートを装備した、電磁波放射(EMR)ビームの非相反伝送のためのデバイスであって、
    前記デバイスは、回転リング干渉計(12)とEMRビーム伝送回路とを備え、
    前記回転リング干渉計(12)は、
    前記回転リング干渉計(12)に入力されたEMRビームを分割し、その後、前記回転リング干渉計(12)から出力される前に、分割されたEMRビームを単一のEMRビームに結合することを目的とするビームスプリッタ(5)であって、
    前記ビームスプリッタ(5)は、前記回転リング干渉計(12)に入力されるEMRビームを、前記回転リング干渉計(12)の内部を対向経路(6)および(7)に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割し、
    前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、
    前記位相シフトは、前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが伝播する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであってもよい、ビームスプリッタ(5)と、
    前記回転リング干渉計(12)の内部を進行する前記逆伝播EMRビームの間に、nを任意の整数として、Pi/2+n*Piラジアンの追加位相シフトを誘起するための位相素子であって、
    前記追加位相シフトは、前記逆伝播EMRビームが前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して伝播する方向には依存せず、対向経路(6)および(7)に沿って伝播する前記逆伝播EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらし、
    前記逆伝播EMRビームは、ビームスプリッタ(5)に導かれ、単一のEMRビームへ結合され、
    前記単一のEMRビームは経路(1、2、3、4)から選択される、EMRビームが前記回転リング干渉計(12)に入力される経路とは異なる入力/出力経路を通って回転リング干渉計(12)から出力される、位相素子、
    を備え、
    前記EMRビーム伝送回路は、
    選択された経路を回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と整列させ、それぞれの入力/出力ポート(21、22、23、24)へ向けることを目的として、EMRビームの入力/出力経路(1、2、3、4)から予め選択された少なくとも2つの経路を接続する、
    ことを特徴とするデバイス。
  5. EMRビームを順方向に伝送するとともに逆方向伝送を防止することを目的とし、前記EMRビームをデバイスに入力し、デバイスから出力するための少なくとも2つの入力/出力ポートを装備した、電磁波放射(EMR)ビームの非相反伝送のためのデバイスであって、
    前記デバイスは、回転リング干渉計(12)と、位相素子(11)と、EMRビーム伝送回路とを備え、
    前記回転リング干渉計(12)は、
    前記回転リング干渉計(12)に入力された、単一のEMRビームまたは結合・混合された2つのEMRビームを、前記回転リング干渉計(12)の内部を対向経路(6)および(7)に沿って進行する2つの等しいまたは略等しい強度の逆伝播EMRビームに分割するビームスプリッタ(5)であって、
    2つの前記逆伝播EMRビームの間には、サニャック効果のために、mを任意の整数として、±Pi/2+m*Piラジアンの位相シフトが誘起され、
    前記位相シフトは、前記回転リング干渉計(12)の回転方向に関して前記逆伝播EMRビームが伝播する方向に応じて、位相シフトm*Piラジアンに対して正または負のいずれかであってもよく、
    前記逆伝播EMRビームは、2つのまたは単一のEMRビームへ結合されて前記回転リング干渉計(12)から出力される、ビームスプリッタ(5)、
    を含み、
    前記位相素子(11)は、
    入力/出力経路の対(1,3)または(2,4)から予め選択された経路上に配置される位相素子(11)であって、
    分割されたEMRビームの間に、nを任意の整数としてPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起するように、予め選択された任意の経路に沿って進行するEMRビームを分割し、
    分割されたEMRビームは、前記回転リング干渉計(12)へ入力され、対向経路(6)および(7)に沿って進行する逆伝播EMRビームの間には、Pi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトが誘起され、経路対(2,4)または(1,3)から選択されたEMRビームが前記回転リング干渉計(12)に入力される経路とは異なる入力/出力経路を通って前記回転リング干渉計(12)から出力される、ことを目的とする、位相素子(11)、
    あるいは、
    入力/出力経路の対(2,4)または(1,3)から予め選択された経路上に配置される位相素子(11)であって、
    前記回転リング干渉計(12)から出力されるEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起することにより、結果として前記EMRビームの間にPi+(m+n)*Piラジアンまたは0+(m+n)*Piラジアンのいずれかの全位相シフトをもたらし、
    EMRビームを1つの単一EMRビームに結合し、入力/出力経路の対(2,4)または(1,3)から予め選択される、EMRビームが前記回転リング干渉計(12)に入力される経路とは異なる入力/出力経路に沿って前方に導く、位相素子(11)、
    であり
    前記EMRビーム伝送回路は、入力/出力経路の対(1,3)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路と、入力/出力経路の対(2,4)から予め選択されたEMRビームの少なくとも1つの入力/出力経路とを接続して、前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と整列させ、それぞれの入出力ポート(21,23)及び(22,24)に向ける、
    ことを特徴とするデバイス。
  6. 入力/出力経路の対(1,3)または(2,4)から予め選択された経路上に位相素子(11)と共に配置され、予め選択された任意の経路に沿って進行するEMRビームを分割するとともに、Pi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起する、ビームスプリッタ(54)、
    あるいは、
    入力/出力経路の対(2,4)または(1,3)から予め選択された経路上に位相素子(11)と共に配置され、前記回転リング干渉計(12)から出力されたEMRビームの間にPi/2+n*Piラジアンの位相シフトを誘起するとともに単一EMRビームに結合する、ビームスプリッタ(54)、
    が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のデバイス。
  7. 前記回転リング干渉計(12)は、
    Pi/2+n*Piラジアンの追加の位相シフトを誘起するためのEMRビームスプリッタ(5)および任意選択で位相素子(11)を含み、nは任意の整数であり、
    さらに、前記逆伝播EMRビームの前記対向経路(6)および(7)上の前記回転リング干渉計(12)の内側に配置された少なくとも2つの反射器(9、10)を含み、
    前記回転リング干渉計(12)を前記デバイスのそれぞれの入力/出力ポート(21〜24)に接続する、前記EMRビーム伝送回路は、
    前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と同軸に配置された反射器(15)を含み、
    EMRビームの少なくとも2つの入力/出力経路(1〜4)を前記回転リング干渉計の回転軸(8)と位置合わせするために複数の追加のミラー(16〜19、31、32、49、50)を設けることが可能であり、
    前記反射器(15)および前記追加のミラー(16〜19、31、32、49、50)は、回転リング干渉計(12)と共に回転するように配置される、
    ことを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記回転リング干渉計(12)は、前記回転リング干渉計(12)の内部の経路(6)および(7)に沿って進行する逆伝播EMRビームの偏光状態を直交状態へ変化させるための手段(45)を備え、
    前記手段(45)は、半波長板の形状をとることができる、
    ことを特徴とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載のデバイス。
  9. 前記回転リング干渉計(12)と共に回転し、直線偏光または楕円偏光EMRビームをデバイスの回転部分とデバイスの入力/出力ポート(21〜24)との間を伝播する円偏光EMRビームへ変換するための追加の手段(46〜48)があり得、
    さらに、前記回転リング干渉計(12)と共に回転せず、前記回転リング干渉計の側面上の円偏光EMRビームを、デバイスの入力/出力ポート(21〜24)および偏光ビームスプリッタ(26、28)の側面上の直線偏光EMRビームへ変換して、幾何学的に重なり合う経路(1〜4)に沿って伝播する直交偏光EMRビームの空間分離を確実にし、それらをデバイスの別個の入力ポートおよび出力ポート(21〜24)に向けるように意図された追加の手段(43、44)があり得る、
    ことを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載のデバイス。
  10. 前記回転リング干渉計(12)は、ファイバリング干渉計であり、
    前記ファイバリング干渉計は、
    ビームスプリッタ(5)と、ファイバの遅軸と速軸が交差する1つの点(37)で互いに交差接続された2つの偏光維持ファイバ(35、36)と、
    ファイバの低速偏光軸と高速偏光軸との間で、1/4+n/2偏光ビート長(nは任意の整数)だけ異なるように前記ファイバ(35、36)の長さを選択することによって追加の位相シフトを誘起するための、位相素子と、
    前記回転リング干渉計(12)をデバイスのそれぞれの入力/出力ポート(21〜24)に接続し、前記回転リング干渉計(12)の回転軸(8)と同軸に配置された少なくとも1つのコリメータ(39、40)を含み、前記コリメータ(39、40)は、偏光維持ファイバ(41、42)によって前記ファイバリング干渉計(12)に接続される、EMRビーム伝送回路、
    を含むことを特徴とする、請求項4に記載のデバイス。
  11. EMRの偏光を前記回転リング干渉計(12)と共に同期回転させるとともに、前記回転リング干渉計(12)の回転角度にかかわらずEMRビーム偏光の向きを維持するための、EMRの偏光を回転させるための追加の手段(25、27)を備えることができ、
    幾何学的に重なり合う経路(1〜4)に沿って伝搬する直交偏光EMRビームの空間的分離を確実にし、それらをデバイスの別個の入力ポートおよび出力ポート(21〜24)へ向けるために、追加の偏光ビームスプリッタ(26、28)を備えることができる、
    ことを特徴とする、請求項4〜8および10のいずれか1項に記載のデバイス。
  12. EMRの偏光を回転させるための前記追加の手段(25、27)は、回転半波長板、液晶偏光回転子、反射偏光回転子、偏光プリズム回転子、または前記回転リング干渉計(12)と同期して偏光を回転させることができる任意の他の手段、であってもよい、
    ことを特徴とする、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記回転リング干渉計(12)は、
    前記回転リング干渉計(12)の軸(8)と同軸に形成された開口部を備え、
    前記EMRビームは前記デバイスのポート(21〜24)と前記回転リング干渉計(12)との間を前記開口部を介して伝播する、
    ことを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載のデバイス。
  14. ファイバピグテールが、デバイスのポート(21〜24)のいずれかに接続され得ることを特徴とする、請求項5〜12のいずれか1項に記載のデバイス。
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