JP6780068B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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本発明は、車両用灯具、特にリアコンビネーションランプに関するものである。
特許文献1は、ランプボディと前面カバーとから形成される灯室内にテール&ストップランプと、ターンシグナルランプと、バックアップランプとが収容されたリアコンビネーションランプを開示している。テール&ストップランプを構成するテール&ストップランプ用基板アセンブリは、プリント基板と、プリント基板上に搭載された複数のLEDとを備え、テール&ストップランプ用基板アセンブリの下方にはターンシグナルランプ用バルブおよびバックアップランプ用バルブが配置されている。前面カバーは、テール&ストップランプの配光を制御するためのテール&ストップランプ用レンズ部と、ターンシグナルランプの配光を制御するためのターンシグナルランプ用レンズ部と、バックアップランプの配光を制御するためのバックアップランプ用レンズ部とを有する。
特開2014−203532号公報
このような車両用灯具においては、テール&ストップランプ、ターンシグナルランプ、およびバックアップランプ用の光源およびレンズ部がそれぞれ別個に設けられているため、組立が容易ではなかった。
本発明は、多機能化が可能で、部品点数が少なく組立が容易な車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用灯具は、
第一の半導体発光素子と、
前記第一の半導体発光素子とは発光色の異なる第二の半導体発光素子と、
前記第一の半導体発光素子から出射された光を配光制御する第一の配光制御ステップが設けられた第一の領域と、前記第二の半導体発光素子から出射された光を配光制御するステップであって前記第一の配光制御ステップとは異なる第二の配光制御ステップが設けられた第二の領域とを含む単一のインナーレンズと、を備え、
前記第一の領域には当該車両用灯具の所定方向に帯状に延びる第一のステップが設けられ、
前記第二の領域には当該車両用灯具の前記所定方向と異なる方向に帯状に延びる第二のステップが設けられている。
前記第一のステップおよび前記第二のステップが設けられている上記構成によれば、少なくとも2方向に光を出射させることが可能となる。また、同様の構成により、インナーレンズの後方側に配置された部材の非視認性が確保されるため、車両用灯具の見栄えを高めることができる。
また、上記車両用灯具において、
前記所定方向は当該車両用灯具の左右方向であり、
前記所定方向と異なる方向は、当該車両用灯具の上下方向であることが好ましい。
上記構成により、少なくとも当該車両用灯具の左右方向と上下方向の2方向に光を出射させることが可能となる。
また、上記車両用灯具において、
前記第二の領域は、前記第一の領域よりも当該車両用灯具の後方側に一段窪むように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第二領域に設けられた第二の配光制御ステップは、第一領域に設けられた第一の配光制御ステップよりも車両用灯具の後方側に位置することとなる。このため、第一の配光制御ステップと第二の配光制御ステップの仮想焦点が異なる場合でも、第一の配光制御ステップが配光制御する第一の半導体発光素子から出射される光と、第二の配光制御ステップが配光制御する第二の半導体発光素子から出射される光とを、単一のインナーレンズで配光制御することができる。
また、上記車両用灯具において、
さらに、前記第一の半導体発光素子および第二の半導体発光素子とは発光色の異なる第三の半導体発光素子を備え、
前記インナーレンズは、前記第三の半導体発光素子から出射された光を配光制御するステップであって前記第一の配光制御ステップおよび前記第二の配光制御ステップとは異なる第三の配光制御ステップが設けられた第三の領域をさらに含み、
前記第一の半導体発光素子はテール&ストップランプ用の光源であり、前記第二の半導体発光素子はバックアップランプ用の光源であり、前記第三の半導体発光素子はターンシグナルランプ用の光源であることが好ましい。
この構成によれば、テール&ストップランプ、バックアップランプおよびターンシグナルランプ機能を有する多機能な車両用尾灯を提供することができる。
また、上記車両用灯具において、
前記第一の半導体発光素子および前記第二の半導体発光素子を搭載する単一の実装基板を有することが好ましい。
この構成によれば、半導体発光素子を各々搭載した別個の実装基板を組み立てる場合と比較して、車両用灯具の組み立てを容易にすることができる。
また、上記車両用灯具において、
前記第一のステップは、前記インナーレンズの背面上に設けられ、
前記第二のステップは、前記インナーレンズの前面上に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、インナーレンズの同一面側に互いに異なる方向のステップを設ける場合と比較して、第一のステップおよび第二のステップを成形し易い。
また、上記車両用灯具において、
前記第一のステップおよび前記第二のステップの少なくともいずれかに、シボ加工が施されていることが好ましい。
この構成によれば、インナーレンズの後方側に配置された部材の非視認性が確保されるため、車両用灯具の見栄えを高めることができる。
本発明によれば、多機能化が可能で、部品点数が少なく組立が容易な車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る車両用灯具の正面図である。 図1のA−A線断面図である。 ランプボディの斜視図である。 アウターレンズの斜視図である。 実装基板の斜視図である。 (a)はインナーレンズの正面斜視図であり、(b)はインナーレンズの背面斜視図である。 (a)は図1のB−B,C−C部分に基づく実装基板およびインナーレンズの拡大断面図であり、(b)は図1のD−D,E−E部分に基づく実装基板およびインナーレンズの拡大断面図であり、(c)は図1のD−D,F−F部分に基づく実装基板およびインナーレンズの拡大断面図である。 (a)は図7(a)において第一の発光素子から出射された光の光路を示す拡大断面図であり、(b)は図7(b)において第二の発光素子から出射された光の光路を示す拡大断面図であり、(c)は図7(c)において第三の発光素子から出射された光の光路を示す拡大断面図である。 回路基板の斜視図である。 ベース部材の斜視図である。 ブラケットの斜視図である。 図1の車両用灯具の各部材および組立工程を示す分解斜視図である。 図1のG−G線におけるインナーレンズ、実装基板およびベース部材のみを示した拡大断面図である。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る車両用灯具1の正面図である。図2は、車両用灯具1の図1におけるA−A線断面図である。
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、配送車等の小型トラックのリアコンビネーションランプとして用いられる。本実施形態においては、左右対称の一対のリアコンビネーションランプのうち車両後方側から見て右側の車両用灯具1のみを図示して説明する。車両用灯具1は、矩形の容器状をしたランプボディ10と、このランプボディ10の前面開口に取り付けられたアウターレンズ15と、ランプボディ10の背面側に取付可能なブラケット17と、を備えている。
図2に示されるように、ランプボディ10とアウターレンズ15とにより灯室Rが構成されており、この灯室R内に複数の異なるランプ機能を備えたランプアセンブリ20が配置されている。具体的には、ランプアセンブリ20は、テール&ストップランプT&SLとバックアップランプBULとターンシグナルランプTSLとを含んでいる。また、灯具正面視において、ランプアセンブリ20の左側にはアウターレンズ15上に設けられたリフレックスリフレクタ16が配置されている。ランプアセンブリ20は、第一から第三の発光素子21〜23が配列して搭載された単一の実装基板24と、実装基板24の灯具前面側に組み付けられる単一のインナーレンズ30とを備えている。ランプアセンブリ20は、さらに、第一から第三の発光素子21〜23に印加する電流の制御等を行う回路基板25と、実装基板24と回路基板25との間に配置されるベース部材40とを備えている。
図3に示されるように、ランプボディ10は、灯具正面視において、横長の矩形状であって、灯具後方側の底面部11と、底面部11の四方から灯具前方側に立設する壁部12とを備えている。このランプボディ10は、左右一対の車両用灯具1において共通した形状を有している。底面部11は、その中央部近傍に大径の開口部11Aを備えている。底面部11の内側(灯室R側)には、後述のベース部材40の脚部42を受け止めるための複数(例えば6つ)の凹型受け部11Bが設けられている。各凹型受け部11Bの中心には開口部11Cが設けられている。さらに、図2に示されるように、底面部11にはブラケット17が取り付けられるための複数(例えば5つ)の雌ねじ部11Dが灯具後方に突出して設けられている。また、壁部12は、灯具前方側が灯具後方側よりも拡大された構造となっている。これにより、灯室R内において灯具前方側と後方側との間に段差部12Aが設けられている。ベース部材40を含むランプアセンブリ20がランプボディ10内に収容された際に、この段差部12Aにベース部材40の周縁部が接触してベース部材40の灯具後方への移動が規制される。
図4に示されるアウターレンズ15は、樹脂から構成された透明部材である。このアウターレンズ15は、左右一対の車両用灯具1において共通した形状を有しており、車両後方側から見て左側の車両用灯具に取り付けられる場合は、図4に示される状態とは180度回転させてランプボディに取り付けられる。アウターレンズ15は、熱板溶着によりランプボディ10の壁部12の前端部12Bと接合される。熱板溶着により溶着されたランプボディ10とアウターレンズ15との熱溶着部は、その後アニール処理されて、当該熱溶着部に生じた歪みが除去される。
アウターレンズ15の左側端部には、リフレックスリフレクタ16を収容するための収容部15Aが設けられている。この収容部15Aにリフレックスリフレクタ16が灯具前面側から例えば強力な両面テープにより接着される。リフレックスリフレクタ16は、例えば縦長四角形状の赤色導光体であって、反射面(図示省略)が設けられている。このようなリフレックスリフレクタ16により、灯具外部から進入する光を灯具外部に向けて反射し、これにより、自車両の存在を後方に位置する他車両等に認識させることができる。なお、本実施形態においては、熱溶着部のアニール処理後に、リフレックスリフレクタ16がアウターレンズ15に取付けられる。
図5に示すように、矩形平板状の実装基板24には、例えばLEDから構成された第一から第三の発光素子21〜23が実装されている。本実施形態においては、一例として、実装基板24上に、6つの第一の発光素子21と、2つの第二の発光素子22と、4つの第三の発光素子23が搭載されている。6つの第一の発光素子21は、車両用灯具1の正面視において、実装基板24の上部側に一列に並列して搭載されている。2つの第二の発光素子22は、灯具正面視において第一の半導体発光素子21の下部の左側(すなわち、自動車の車幅方向の内側)に並列して配置されている。4つの第三の発光素子23は、灯具正面視において、第一の発光素子21の下部であって第二の発光素子22の右側に並列して配置されている。なお、これらの発光素子21〜23は、詳細な図示は省略するが、実装基板24に設けられた電極を通して電流が通流されることにより所要の特性で光を出射する。
本実施形態においては、第一の発光素子21は赤色LEDから構成され、テール&ストップランプT&SL用の光源として機能しうる。第二の発光素子22は白色LEDから構成され、バックアップランプBUL用の光源として機能しうる。第三の発光素子23はアンバー色のLEDから構成され、ターンシグナルランプTSL用の光源として機能しうる。このように、第一〜第三の発光素子21〜23はそれぞれ発光色が異なる。なお、テール&ストップランプT&SL用の第一の発光素子21は、LEDチップに通流する電流を切り替えることにより発光強度が変化され、低光度で発光されたときにはテールランプとして機能し、高光度で発光されたときにはストップランプとして機能するように構成されている。また、図7(a)〜(c)に示されるように、実装基板24上に実装された第一の発光素子21は、第二および第三の発光素子22,23よりも実装基板24から突出した形状であり、実装基板24から光軸上の仮想焦点までの位置が、第二および第三の発光素子22,23とは異なるように構成されている。
なお、実装基板24には、ねじ穴である複数(例えば5つ)の開口部24Aが設けられている。図5に示すように、本実施形態においては、実装基板24上の四隅と中央部近傍の計5箇所に開口部24Aが設けられているが、この構成に限られない。当該開口部24Aは、少なくとも3箇所(例えば、実装基板24の長手方向における両端と中央部近傍)に設けられていればよい。
図6(a)、(b)に示される単一のインナーレンズ30は、樹脂から構成された透光部材である。インナーレンズ30は、実装基板24の灯具前方側に組み付けられて、第一から第三の発光素子21〜23から出射された光を配光制御するための部材である。第一から第三の発光素子21〜23から出射された光は、インナーレンズ30に入射され、このインナーレンズ30において屈折され、あるいは内面反射されてインナーレンズ30内を導光された上で所要の配光特性で出射されるように構成されている。図6(b)および図13に示されるように、インナーレンズ30の背面側には、実装基板24の複数の開口部24Aに対応する位置に複数の突起部30Aが設けられている。各突起部30Aには、径方向に突出する張出部30A1が形成されている。
インナーレンズ30は、第一の発光素子21の配置に対応する第一の領域31と、第二の発光素子22の配置に対応する第二の領域32と、第三の発光素子23の配置に対応する第三の領域33とを有する。第一の領域31には、複数の第一の発光素子21から出射された光を配光制御する複数(例えば6つ)の第一の配光制御ステップ310が設けられている。第二の領域32には、複数の第二の発光素子22から出射された光を配光制御する複数(例えば2つ)の第二の配光制御ステップ320が設けられている。第三の領域33には、複数の第三の発光素子23から出射された光を配光制御する複数(例えば4つ)の第三の配光制御ステップ330が設けられている。
図2および図6(a)、(b)に示されるように、第二および第三の配光制御ステップ320,330が設けられる第二および第三の領域32,33は、第一の配光制御ステップ310が設けられる第一の領域31を含む第二および第三の領域32,33の周辺部よりも灯具後方側に一段窪んで形成されている。図6(a)に示されるように、インナーレンズ30の前面上において、第二および第三の領域32,33には、灯具上下方向(縦方向)に帯状に延びるシリンドリカルステップVSが設けられている。シリンドリカルステップVSは、断面において非常に緩やかな円弧状のステップであり、シボ加工が施されている。このシリンドリカルステップVSにより、インナーレンズ30の後方に配置された回路基板25等の部材の非視認性が確保され、車両用灯具1の見栄えを高めることができる。また、図6(b)に示されるように、インナーレンズ30の背面上において、第二および第三の領域32,33を除いた領域(すなわち、第一の領域31やリフレックスリフレクタ16の背面領域)には、車両左右方向(横方向)に帯状に延びるシリンドリカルステップHSが設けられている。シリンドリカルステップHSにもシボ加工が施されている。縦方向のシリンドリカルステップVSと同様に、横方向のシリンドリカルステップHSにより、インナーレンズ30の後方側の非視認性が確保されるため、車両用灯具1の見栄えを高めることができる。
図7(a)は実装基板24上の第一の発光素子21およびインナーレンズ30の第一の配光制御ステップ310の拡大断面図であり、図7(b)は実装基板24上の第二の発光素子22およびインナーレンズ30の第二の配光制御ステップ320の拡大断面図であり、図7(c)は実装基板24上の第三の発光素子23およびインナーレンズ30の第三の配光制御ステップ330の拡大断面図である。図8(a)は第一の発光素子21から出射された光の光路を示し、図8(b)は第二の発光素子22から出射された光の光路を示し、図8(c)は第三の発光素子23から出射された光の光路を示している。なお、図8(a)〜(c)では、図が煩雑になることを避けるためにインナーレンズ30の断面ハッチングは省略している。
図7(a)に示されるように、第一の配光制御ステップ310は概ね碗状に形成されており、その中心軸は実装基板24上の第一の発光素子21の光軸Ox1と一致している。第一の配光制御ステップ310の第一の発光素子21と対向する面である後面311は凹状に形成されている。この後面311は、第一の発光素子21の光軸Ox1の近傍において、第一の発光素子21からの光を灯具正面方向へ向かう光として入射させる第一の入射部311aと、第一の入射部311aの左右両側において第一の発光素子21からの光を灯具正面方向から左右両側に離れる方向へ向かう光として入射させる左右一対の第二の入射部311bと、これら第二の入射部311bから入射した光を灯具正面方向へ向けて全反射により内面反射させる左右一対の反射部311cとで構成されている。なお、第一の配光制御ステップ310の後面311において、左右一対の反射部311cよりも外側であって、実装基板24と略平行な面を、基準面311dと定義する。
一方、第一の配光制御ステップ310の後面311とは反対側の前面312は、光軸Ox1と直交する鉛直面に沿って緩やかな円弧状に形成された内底面313と、内底面313から光軸Ox1の左右両側において灯具前方へ向けて略楔状に突出する一対の第一の偏向部314L、314Rと、第一の偏向部314L、314Rから光軸Ox1の左右両側において灯具前方へ向けて略楔状に突出する一対の第二の偏向部315L、315Rとから構成されている。図8(a)に示されるように、内底面313においては、第一の入射部311aから入射した第一の発光素子21からの光を、灯具前方に出射させる。また、第一の偏向部314L、314Rと第二の偏向部315L、315Rのそれぞれにおいては、第二の入射部311bから入射した第一の発光素子21からの光を、全反射により内面反射させた後、光軸Ox1に対して傾斜した方向へ向けてそれぞれ偏向出射させる。このとき、左側の第一の偏向部314Lおよび左側の第二の偏向部315Lに入射した光は、各偏向部314L,315Lの外側面において全反射されて各偏向部314L,315Lの内側面から光軸Ox1を通って右斜め方向へ向けて偏向出射される。また、右側の第一の偏向部314Rおよび右側の第二の偏向部315Rに入射した光は、各偏向部314R,315Rの外側面において全反射されて各偏向部314R,315Rの内側面から光軸Ox1を通って左斜め方向へ向けて偏向出射される。テール&ストップランプT&SLは、車両の内側(図7(a)および図8(a)の左側)方向に45°、車両の外側方向(図7(a)および図8(a)の右側)に80°の領域を所定の光度で照明する配光特性が要求される。そのため、第一の配光制御ステップ310は、車両内側に向けて最大45°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox1を中心にして図中右側のステップが形成されているとともに、車両外側へ向けて最大80°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox1を中心にして図中左側のステップが形成されている。なお、第一の配光制御ステップ310は、当該第一の配光制御ステップ310から照射される光の一部が上記の最大角度範囲の照射領域へ届き、その他の主要な光は灯具正面方向へ照射されるような光度分布、すなわち中心部が高い山なりの光度分布となるように設計されている。このような第一の配光制御ステップ310により、テール&ストップランプT&SLとして好適な配光を得ることができる。また、第一から第三の偏向部324L,324R,315L,315Rによりクロス配光を実現しているため、第一および第二の偏向部314L〜315Rのうち一つの偏向部から照射される光が、別の偏向部の端部に干渉して光照射の障害となることが防止される。
図7(b)に示されるように、第二の配光制御ステップ320は概ね碗状に形成されており、その中心軸は実装基板24上の第二の発光素子22の光軸Ox2と一致している。第二の配光制御ステップ320の第二の発光素子22と対向する面である後面321は凹状に形成されている。この後面321は、第二の発光素子22の光軸Ox2の近傍において、第二の発光素子22からの光を灯具正面方向へ向かう光として入射させる第一の入射部321aと、第一の入射部321aの左右両側において第二の発光素子22からの光を灯具正面方向から左右両側に離れる方向へ向かう光として入射させる左右一対の第二の入射部321bと、これら第二の入射部321bから入射した光を灯具正面方向へ向けて全反射により内面反射させる左右一対の反射部321cとから構成されている。なお、第二の配光制御ステップ320の後面321において、左右一対の反射部321cよりも外側であって、実装基板24と略平行な面を、基準面321dと定義する。
一方、第二の配光制御ステップ320の後面321とは反対側の前面322は、光軸Ox2と直交する鉛直面に沿った面である内底面323と、内底面323から光軸Ox2の左右両側において灯具前方へ向けて円弧状に突出する一対の第一の偏向部324L、324Rと、第一の偏向部324L、324Rから光軸Ox2の左右両側において灯具前方へ向けて円弧状に突出する一対の第二の偏向部325L、325Rと、第二の偏向部325L、325Rから光軸Ox2の左右両側において灯具前方へ向けて円弧状に突出する一対の第三の偏向部326L、326Rとから構成されている。図6(a)および図7(b)に示されるように、第一の配光制御ステップ310とは異なり、第二の配光制御ステップ320の内底面323には、灯具正面視において縦方向に沿った細かいステップが設けられている。これにより、図8(b)に示されるように、内底面323においては、第一の入射部321aから入射した第二の発光素子22からの光を、灯具前方に出射させる。また、第一から第三の偏向部324L〜326Rのそれぞれにおいては、第二の入射部321bから入射した第二の発光素子22からの光を、反射部321cで反射された平行光を集光するように屈折してから光軸Ox2に対して灯具前方に出射する。バックアップランプBULは、車両の内側(図7(b)および図8(b)の左側)方向に30°、車両の外側方向(図7(b)および図8(b)の右側)に45°の領域を所定の光度で照明する配光特性が要求される。そのため、第二の配光制御ステップ320は、車両内側に向けて最大30°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox2を中心にして図中右側のステップが形成されているとともに、車両外側へ向けて最大45°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox2を中心にして図中左側のステップが形成されている。なお、第一の配光制御ステップ310と同様に、第二の配光制御ステップ320は、一部の光が上記の最大照射領域へ届き、その他の主要な光は灯具正面方向へ照射されるような山なりの光度分布となるように設計されている。このような第二の配光制御ステップ320により、バックアップランプBULとして好適な配光を得ることができる。
図7(c)に示されるように、第三の配光制御ステップ330は概ね碗状に形成されており、その中心軸は実装基板24上の第三の発光素子23の光軸Ox3と一致している。第三の配光制御ステップ330の第三の発光素子23と対向する面である後面331は凹状に形成されている。この後面331は、第三の発光素子23の光軸Ox3の近傍において、第三の発光素子23からの光を灯具正面方向へ向かう光として入射させる第一の入射部331aと、第一の入射部331aの左右両側において第二の発光素子23からの光を灯具正面方向から左右両側に離れる方向へ向かう光として入射させる左右一対の第二の入射部331bと、これら第二の入射部331bから入射した光を灯具正面方向へ向けて全反射により内面反射させる左右一対の反射部331cとから構成されている。なお、第三の配光制御ステップ330の後面331において、左右一対の反射部331cよりも外側であって、実装基板24と略平行な面を、基準面331dと定義する。
一方、第三の配光制御ステップ330の後面331とは反対側の前面332は、光軸Ox3と直交する鉛直面に沿った面である内底面333と、内底面333から光軸Ox3の左右両側において灯具前方へ向けて略楔状に突出する左右一対の第一の偏向部334L、334Rと、第一の偏向部334L、334Rから光軸Ox3の左右両側において灯具前方へ向けて略楔状に突出する左右一対の第二の偏向部335L、335Rと、第二の偏向部335L、335Rから光軸Ox3の左右両側において灯具前方へ向けて略楔状に突出する左右一対の第三の偏向部336L、336Rと、を有している。図8(c)に示されるように、内底面333においては、第一の入射部331aから入射した第三の発光素子23からの光を、灯具前方に出射させる。また、第一の偏向部334L、334Rから第三の偏向部336L、336Rにおいては、第二の入射部331bから入射した第三の発光素子23からの光を、全反射により内面反射させた後、光軸Ox3に対して傾斜した方向へ向けてそれぞれ偏向出射させる。第一の配光制御ステップ310と同様に、左右一対の第一の偏向部334L,334Rから第三の偏向部336L,336Rに入射した光は、各偏向部334L〜336Rの外側面において全反射されて各偏向部334L〜336Rの内側面から光軸Ox3を通って反対側の斜め方向へ向けて偏向出射される。ターンシグナルランプTSLは、車両の内側(図7(c)および図8(c)の左側)方向に30°、車両の外側方向(図7(c)および図8(c)の右側)に80°の領域を所定の光度で照明する配光特性が要求される。そのため、第三の配光制御ステップ330は、車両内側に向けて最大30°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox3を中心にして図中右側のステップが形成されているとともに、車両外側へ向けて最大80°の角度範囲で光が照射されるように光軸Ox3を中心にして図中左側のステップが形成されている。なお、第一の配光制御ステップ310と同様に、第三の配光制御ステップ330は、一部の光が上記の最大照射領域へ届き、その他の主要な光は灯具正面方向へ照射されるような山なりの光度分布となるように設計されている。このような第三の配光制御ステップ330により、ターンシグナルランプTSLとして好適な配光を得ることができる。また、第一から第三の偏向部334L〜336Rによりクロス配光を実現しているため、第一から第三の偏向部334L〜336Rのうち一つの偏向部から照射される光が、別の偏向部の端部に干渉して光照射の障害となることが防止される。
上述の通り、第二および第三の領域32,33は、第一の領域31を含む第二および第三の領域32,33の周辺部よりも灯具後方側に一段窪んで形成されている。すなわち、図7(a)〜(c)に示されるように、実装基板24から第一の配光制御ステップ310の基準面311dまでの距離L1が、実装基板24から第二の配光制御ステップ320の基準面321dおよび第三の配光制御ステップ330の基準面331dまでの距離L2よりも長くなっている。これは、仮想焦点の異なる第一から第三の発光素子21〜23とインナーレンズ30の第一から第三の配光制御ステップ310〜330との光学中心を単一のインナーレンズ30で合わせるためである。
図9に示される回路基板25は、実装基板24に搭載された第一から第三の半導体発光素子21〜23の点灯を制御するための部材である。本実施形態では、回路基板25の背面側には制御回路素子25B(制御回路の一例)や抵抗素子25C等が実装される。回路基板25には複数(例えば5つ)の開口部25Aが設けられている。回路基板25の左端部には切欠き部26が設けられている。この切欠き部26に、回路基板25の背面側に実装された制御回路素子25B等と実装基板24上の第一から第三の半導体発光素子21〜23との間の配線(不図示)が収容される。また、回路基板25の背面部には、ケーブル部50(図2および図12(d)参照)が接続される。ケーブル部50は、回路基板25と灯具外部の電源部や制御部(いずれも図示省略)との間を接続し回路基板25への送電等を行う。回路基板25と接続されたケーブル部50は、ランプボディ10の大径開口部11Aを挿通して、ランプボディ10の外部に突出される。
ベース部材40は、実装基板24と回路基板25との間に配置されるとともに実装基板24および回路基板25を保持する部材である。図10に示されるように、ベース部材40は、平板状のベース本体41と、ベース本体41の周縁部に設けられてベース本体41の背面から灯具後方側へ突出する複数(例えば6つ)の脚部42とを備えている。ベース本体41には、実装基板24の複数の開口部24Aに対応する位置にインナーレンズ30の突起部30Aを受け止めるための複数(例えば5つ)の凹型受け部41Aが設けられている。複数の凹型受け部41A内にはそれぞれ開口部41Bが設けられている。また、図2に示されるように、ベース本体41の背面側には、回路基板25の複数の開口部25Aに対応する位置に複数の雌ねじ部41Cが設けられている。さらに、図2に示されるように、脚部42のそれぞれにはランプボディ10へ取り付けるための雌ねじ部42Aが設けられている。ベース部材40の左端部には切欠き部43が設けられている。この切欠き部43には、回路基板25の制御回路素子25B等と実装基板24上の第一から第三の半導体発光素子21〜23との間の配線が収容される。
ベース本体41の外形は、ランプボディ10の内部空間において灯具前後方向と直交する面の形状とほぼ同様な横長の矩形状に形成されている。このようなベース部材40がランプボディ10に収容されると、ベース本体41の周縁部がランプボディの段差部12Aに接触するとともに、脚部42の端部がランプボディ10の受け部11Bに収容されて、ベース部材40が位置決めされる。これにより、ベース部材40によってランプボディ10の灯室Rが灯具前方側の空間と灯具後方側の空間とに区切られることとなる。なお、ベース部材40は、実装基板24と回路基板25との間に配置されることで、回路基板25から実装基板24への熱伝導を抑える熱伝導抑制部材としても機能する。
図11に示される車両取付用のブラケット17は、樹脂製あるいは金属製の部材である。従来とは異なり、ブラケット17はランプボディ10とは別体で構成され、ランプボディ10の背面側に取り付けられる。このブラケット17を介して、車両用灯具1は車両(例えば、小型トラック)の車体後部の左右の所定位置にそれぞれ配設される。ブラケット17は、ランプボディ10を収容する略U字状の基部18と、基部18の上部に張り出した車両取付部19とを備えている。基部18には、ランプボディ10とねじ止めにより接合されるためにランプボディ10の雌ねじ部11Dと対応する位置に複数(例えば5つ)の開口部18Aが設けられている。また、車両取付部19には自動車の車体に取り付けるための複数(例えば3つ)の開口部19Aが設けられている。
次に、図12(a)〜(f)および図13を参照して、上記構成の車両用灯具1の組立工程を説明する。
まず、図12(a)に示すように、第一から第三の半導体発光素子21〜23が実装された実装基板24を間にして、灯具前方側にインナーレンズ30を配置し、灯具後方側にベース部材40を配置する。そして、図13の拡大断面図に示すように、インナーレンズ30の突起部30Aを実装基板24の開口部24Aに挿入して、インナーレンズ30を実装基板24に対して位置決めするとともに、実装基板24に位置決めされたインナーレンズ30の突起部30Aの先端部をベース部材40の凹型受け部41Aに収容して、実装基板24に対してベース部材40を位置決めする。このとき、実装基板24をインナーレンズ30の突起部30Aに形成された張出部30A1とベース部材40の凹型受け部41Aとで挟み込むことで、実装基板24が固定される。その後、インナーレンズ30の突起部30Aに設けられた雌ねじ部30Bをベース部材40の開口部41B側からねじSによりねじ止めする。これにより、灯具前方側から灯具後方側へ向けて、インナーレンズ30、実装基板24およびベース部材40がこの順で組み付けられる。
次に、図12(b)に示すように、ベース部材40の背面側に回路基板25を組み付ける。このとき、図13に示すように、ベース本体41の背面側に設けられた雌ねじ部41Cと回路基板25の開口部25Aとの位置を合わせて、雌ねじ部41Cを開口部25A側からねじSによりねじ止めする。そして、実装基板24と回路基板25とを電気的に接続するため、配線処理を行う。これにより、ランプアセンブリ20が作製される。
次に、図12(c)に示すように、ランプアセンブリ20をランプボディ10に収容し、ベース部材40の脚部42をランプボディ10の受け部11Bに合わせる。そして、ベース部材40の脚部42に形成された雌ねじ部42Aをランプボディ10の受け部11Bに設けられた開口部11C側からねじSによりねじ止めする。これにより、ランプボディ10にランプアセンブリ20が組み付けられる。
次に、図12(d)に示すように、ランプボディ10の前端部12Bにアウターレンズ15を熱板溶着により溶着する。ランプボディ10にアウターレンズ15を溶着した後、熱溶着部のアニール処理を行い、残留応力を除去する。アニール処理後、アウターレンズ15の左側端部にリフレックスリフレクタ16を両面テープにより接着する。アニール処理後に、アウターレンズ15にリフレックスリフレクタ16を組み付けるようにしているため、アニール処理による加熱時にリフレックスリフレクタ16内の反射面が熱により歪んでしまうなどの不具合を防止することができる。
最後に、図12(e)に示すように、ランプボディ10の背面側に、ブラケット17を取り付ける。具体的には、ランプボディ10をブラケット17の基部18に収容するとともに、基部18に設けられた複数の開口部18Aとランプボディ10の複数の雌ねじ部11Dとを合わせて、ランプボディ10の雌ねじ部11DをねじSによりブラケット17を介してねじ止めする。このようにして、図12(f)に示される本実施形態の車両用灯具1を作製する。
以上説明した本実施形態に係る車両用灯具1は、第一の半導体発光素子21と、第一の半導体発光素子21とは発光色の異なる第二の半導体発光素子22と、第一および第二の半導体発光素子21,22を搭載する単一の実装基板24と、単一の実装基板24と組付可能な単一のインナーレンズ30と、を備えている。そして、インナーレンズ30は、第一の半導体発光素子21から出射された光を配光制御する第一の配光制御ステップ310が設けられた第一の領域31と、第二の半導体発光素子22から出射された光を配光制御するステップであって第一の配光制御ステップ310とは異なる第二の配光制御ステップ320が設けられた第二の領域32とを含んでいる。この構成によれば、発光色がそれぞれ異なる第一および第二の半導体発光素子21,22が搭載された単一の実装基板24と、当該実装基板24に組付可能で各半導体発光素子21,22に対応してそれぞれ異なる配光制御ステップ310,320が設けられた第一および第二の領域31,32を有する単一のインナーレンズ30とを備えた構成であるため、従来の車両用灯具と比べて部品点数を少なくでき、かつ容易に組立てることができる。また、従来とは異なり、エクステンションやリフレクタ等の他部品を備える必要がないため、簡便な構成で灯具の見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態においては、実装基板24は少なくとも3つの開口部24Aを有し、インナーレンズ30は、少なくとも3つの開口部24Aに対応する位置に設けられて実装基板24と対向する面から突出された少なくとも3つの突起部30Aを有しており、各突起部30Aが各開口部24Aに挿入されることにより、インナーレンズ30が実装基板24に対して位置決めされるように構成されている。この構成によれば、実装基板24上の第一および第二の半導体発光素子21,22とインナーレンズ30の第一および第二の配光制御ステップ310,320との光学中心を合わせやすく、良好な組立精度を維持できる。
さらに、本実施形態においては、第一および第二の半導体発光素子21,22とは発光色の異なる第三の半導体発光素子23を備え、インナーレンズ30は、第三の半導体発光素子23から出射された光を配光制御するステップであって第一および第二の配光制御ステップ310,320とは異なる第三の配光制御ステップ330が設けられた第三の領域33をさらに含んでいる。そして、例えば、第一の半導体発光素子21はテール&ストップランプT&SL用の光源であり、第二の半導体発光素子22はバックアップランプBUL用の光源であり、第三の半導体発光素子23はターンシグナルランプTSL用の光源である。この構成によれば、簡便な構成で、テール&ストップランプ、ターンシグナルランプおよびバックアップランプ機能を有する多機能な車両用尾灯を提供することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用灯具1は、第一から第三の半導体発光素子21〜23を制御する制御回路素子25Bが実装された回路基板25と、実装基板24と回路基板25との間に配置されるとともに実装基板24および回路基板25を保持するベース部材40とを備え、ベース部材40により、ランプボディ10の内部空間が区切られている。この構成によれば、ベース部材40により、実装基板24や回路基板25を容易に位置決めすることができる。また、実装基板に制御回路が搭載されている従来例とは異なり、半導体発光素子21〜23が実装される実装基板24とは別体として制御回路素子25Bが搭載される回路基板25が設けられているため、実装基板24の放熱面積を最大限維持することができる。さらに、実装基板24と回路基板25との間に配置されたベース部材40がランプボディ10の内部空間を区切っているため、発熱量の多い素子25B,25Cが搭載された回路基板25から実装基板24への熱伝導を極力抑えることができる。
また、本実施形態においては、車両用灯具1を車両に取付けるためのブラケット17がランプボディ10の裏面側に組み付けられる。この構成によれば、ランプボディ10の構造を変更することなく、ブラケット17を介して車両用灯具1を異種車両に組み付けることができる。そのため、ランプボディ10およびランプボディ10に収容される部品の共通化が可能となり、低コスト化を実現することができる。
さらに、アウターレンズ15の左側端部には、リフレックスリフレクタ16が設けられているため、リフレックスリフレクタ16の背面側に配置される実装基板24と回路基板25との配線部(図示省略)がこのリフレックスリフレクタ16により灯具正面からは視認できないようになっている。そのため、当該配線部については見栄えを気にする必要がなく、直接はんだ付け等により配線処理を行うことができ簡便である。
以上において本発明の実施形態の例を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、必要に応じて他の構成を採用することが可能である。
上記の実施形態においては、それぞれ発光色の異なる第一から第三の発光素子21〜23を単一の実装基板24上に搭載し、当該第一から第三の発光素子21〜23に対応して第一から第三の配光制御ステップ310〜330を含む単一のインナーレンズ30を実装基板24上に組み付けた構成としているが、この例に限られない。例えば、第一から第三の発光素子21〜23のうち、2種類の発光素子を実装基板上に搭載して、当該2種類の発光素子に対応した2種類の配光制御ステップを含むインナーレンズを実装基板上に組み付ける構成としてもよい。すなわち、リアコンビネーションランプとして、テール&ストップランプ、ターンシグナルランプおよびバックアップランプのうち少なくとも2種類のランプ機能を有するように灯具を構成してもよい。
また、上記の実施形態で示された第一から第三の発光素子21〜23の個数や配置構成については、車両形状等に応じて適宜変更可能である。また、第一から第三の配光制御ステップ310〜330のステップ形状についても、要求される灯具の配光に応じて適宜変更可能である。さらに、上記の実施形態においては、光源としてLEDから構成される半導体発光素子を用いているが、レーザダイオード等の他の発光素子を用いることもでき、さらにはバルブ(電球)を光源とした灯具への適用も可能である。
なお、上記の実施形態においては、第一から第三の半導体発光素子21〜23の仮想焦点が異なるため、インナーレンズ30の第二および第三の領域32,33は、第一の領域31よりも灯具後方側に一段窪んで形成されているが、この例に限られない。第一から第三の半導体発光素子21〜23の仮想焦点が同一である場合には、第一から第三の領域31〜33の基準面311d〜331dが面一となるように形成してもよい。
さらに、ブラケット17の形状は図1および図11等に示された形状に限られず、車両用灯具1が組み込まれる車両の形状等に応じて適宜変更することができる。
1:車両用灯具、10:ランプボディ、15:アウターレンズ、16:リフレックスリフレクタ、17:ブラケット、20:ランプアセンブリ、21:第一の発光素子(第一の半導体発光素子)、22:第二の発光素子(第二の半導体発光素子)、23:第三の発光素子(第三の半導体発光素子)、24:実装基板、24A:開口部、25:回路基板、25A:開口部、25B:制御回路素子(制御回路の一例)、25C:抵抗素子、30:インナーレンズ、30A:突起部、31:第一の領域、310:第一の配光制御ステップ、32 第二の領域、320:第二の配光制御ステップ、33:第三の領域、330:第三の配光制御ステップ、311d〜331d:基準面、40:ベース部材、41:ベース本体、42:脚部、50:ケーブル部、HS:シリンドリカルステップ(第一のステップの一例)、VS:シリンドリカルステップ(第二のステップの一例)

Claims (6)

  1. 第一の半導体発光素子と、
    前記第一の半導体発光素子とは発光色の異なる第二の半導体発光素子と、
    前記第一の半導体発光素子から出射された光を配光制御する第一の配光制御ステップが設けられた第一の領域と、前記第二の半導体発光素子から出射された光を配光制御するステップであって前記第一の配光制御ステップとは異なる第二の配光制御ステップが設けられた第二の領域とを含む単一のインナーレンズと、を備え、
    前記第一の領域には当該車両用灯具の所定方向に帯状に延びる第一のステップが設けられ、
    前記第二の領域には当該車両用灯具の前記所定方向と異なる方向に帯状に延びる第二のステップが設けられ
    前記第二の領域は、前記第一の領域よりも当該車両用灯具の後方側に一段窪むように形成されている、車両用灯具。
  2. 第一の半導体発光素子と、
    前記第一の半導体発光素子とは発光色の異なる第二の半導体発光素子と、
    前記第一の半導体発光素子から出射された光を配光制御する第一の配光制御ステップが設けられた第一の領域と、前記第二の半導体発光素子から出射された光を配光制御するステップであって前記第一の配光制御ステップとは異なる第二の配光制御ステップが設けられた第二の領域とを含む単一のインナーレンズと、を備え、
    前記第一の領域には当該車両用灯具の所定方向に帯状に延びる第一のステップが設けられ、
    前記第二の領域には当該車両用灯具の前記所定方向と異なる方向に帯状に延びる第二のステップが設けられ
    前記第一のステップは、前記インナーレンズの背面上に設けられ、
    前記第二のステップは、前記インナーレンズの前面上に設けられている、車両用灯具。
  3. 前記所定方向は、当該車両用灯具の左右方向であり、
    前記所定方向と異なる方向は、当該車両用灯具の上下方向である、請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. さらに、前記第一の半導体発光素子および第二の半導体発光素子とは発光色の異なる第三の半導体発光素子を備え、
    前記インナーレンズは、前記第三の半導体発光素子から出射された光を配光制御するステップであって前記第一の配光制御ステップおよび前記第二の配光制御ステップとは異なる第三の配光制御ステップが設けられた第三の領域をさらに含み、
    前記第一の半導体発光素子はテール&ストップランプ用の光源であり、前記第二の半導体発光素子はバックアップランプ用の光源であり、前記第三の半導体発光素子はターンシグナルランプ用の光源である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記第一の半導体発光素子および前記第二の半導体発光素子を搭載する単一の実装基板を有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  6. 前記第一のステップおよび前記第二のステップの少なくともいずれかに、シボ加工が施されている、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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