JP6778774B2 - 真空断熱パネルの製造方法 - Google Patents

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本実施形態は、真空断熱パネル、真空断熱パネルの製造方法及び真空断熱パネルを備えた冷蔵庫に関する。
従来より、冷蔵庫は、外箱と内箱との間に発泡断熱材を充填した断熱箱体により構成され、その断熱箱体の内部に貯蔵室を形成しているが、更なる断熱性能を向上させて消費電力量を低減させたり、あるいは、断熱箱体の壁厚を薄くして庫内容積効率を向上させるため、外箱と内箱との間に充填する発泡断熱材の一部に換えて真空断熱パネルが設けられている。
この種の真空断熱パネルは、例えば特許文献1に示すように、芯材と外包材とを備えている。芯材は、細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールなどから形成され、外包材は、アルミ箔などを有するラミネートフィルムの袋などで形成されている。この真空断熱パネルは、芯材を外包材に収容し、外包材内を減圧し開口を閉塞し、外包材内を減圧状態に保持して構成されている。
しかしながら、真空断熱パネルは、パネル製造時やキャビネットへの組み込み時に袋体の外包材が損傷してしまうと、外部の空気が外包材の内部に入り込み、断熱性能が著しく悪化する。特に、外包材の損傷によって微細な孔が生じると、その孔が数μmを下回る程度の微細な孔であっても、外部の空気や水分が外包材の内部へ入り込む。外包材に生じた孔の大きさにもよるが例えば数十日から数年程度の長い時間をかけて徐々に真空断熱パネルの断熱性能が悪化するスローリークが発生し、最終的に外包材の内部が大気圧になって断熱性能が著しく悪化する。そのため、真空断熱パネルの製造時に十分な断熱性能が確認されても、その後、徐々に断熱性能が悪化することから、長期間にわたる断熱性能の信頼性確保が難しいという事情がある。
これに対して、酸化カルシウム(CaO)等のような外包材の内部に入り込んだ水を吸着する吸着材を芯材に混合することも考えられるが、コストが増大するとともに吸着材の使用量に限界がある。
特開2005−106094号公報
そこで、長期間にわたって断熱性能を維持することができる真空断熱パネルを用いた冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態に係る真空断熱パネルの製造方法は、袋状をなし内部が減圧されている外包材と、前記外包材に収容され断熱性を有する芯材と、前記外包材内の水を吸着する吸着材と備えた真空断熱パネルの製造方法において、前記芯材にヒドロキシル基を直接付与する処理を行い、前記吸着材として前記処理を行った芯材を用いる方法である。
第1実施形態に係る冷蔵庫の断面図である。 図1に示す冷蔵庫に用いられる真空断熱パネルの要部拡大断面図である。 実施例及び比較例の真空断熱パネルの熱伝導率の時間変化を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態の冷蔵庫10は、図1に示すように、鋼板からなる外箱12と、外箱12の内部に収納され貯蔵空間を形成する内箱14との間に断熱空間を設けた冷蔵庫10の外郭をなすキャビネット18を備え、このキャビネット18に不図示の冷凍サイクルなどを組み込んで構成されている。
断熱空間を形成する外箱12や内箱14の断熱空間側には、真空断熱パネル50が折り曲げられることなく、外箱12や内箱14に沿ってほぼ平面状になるようにホットメルトなどの接着剤によって貼り付けられている。なお、ここでいうホットメルトには熱可塑性樹脂のみを使用する接着剤だけでなく、熱可塑性樹脂に熱硬化性樹脂を混ぜて使用する接着剤も含む。また、キャビネット18は、断熱空間で真空断熱パネル50以外のところに隙間が生じることがある。この隙間には、必要に応じて、ウレタンフォームなどからなる発泡断熱材20や、冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプなどの冷媒パイプが配設され、外箱12及び内箱14が一体化される。特に、放熱パイプなどの冷媒パイプの一部は真空断熱パネル50の外箱12側に凹溝を形成し、その凹溝に冷媒パイプを収納することで配置する。そのため、冷蔵庫10の背面や側面に配した真空断熱パネル50においては、冷媒パイプと真空断熱パネル50とが接触する構成となる。
キャビネット11の内部に設けられた貯蔵空間は、断熱仕切壁22によって上方の冷蔵空間と下方の冷凍空間とに区画されている。冷蔵空間は、さらに仕切壁24によって上下に区画され、上部空間に複数段の載置棚を設けた冷蔵室26が設けられ、下部空間に引き出し式の収納容器を配置する野菜室28が設けられている。冷凍空間には、比較的小容積の自動製氷機を備えた製氷室30と小型冷凍室32を左右に併設しており、その下方には冷凍室34が設けられている。
図2に真空断熱パネル50の端部の断面を示すが、真空断熱パネル50は、取付けられる壁部の形状に合わせて成形された矩形板状の芯材52と、芯材52を収容する外包材54とを備える。なお、真空断熱パネルの形状は矩形板状に限られず、矩形の角部を面取りした多角形状や、部位によって厚みの異なる段差形状など自由な形状のパネルを使用可能である。
芯材52は、断熱性の高い材料からなる積層材52aを、例えばポリエチレンなどの合成樹脂フィルムからなる内袋52bに収納した後、矩形板状に圧縮硬化されて成形されたものである。この例では、積層材52aは、グラスウールやシリカアルミナなどの無機繊維をシート状に成形した無機繊維シート52a1を複数枚積層してなる。
なお、内袋52bを使用せずに芯材52を構成してもよい。すなわち、積層材52aを内袋52bに収納せず、直接、外包材54の内部に収納する。この外包材54に積層材52aを収納した状態で内部を減圧して真空状態にすることで、積層材真空断熱パネル50を構成する。
無機繊維シート52a1には、バーナ等から噴射した炎を無機繊維シート52a1の表面に吹きかけてヒドロキシル基を付与する火炎処理が施されている。なお、積層材52aを構成する無機繊維シート52a1にヒドロキシル基を付与する処理として、上記の火炎処理以外にも、例えば、プラズマ処理、コロナ処理、あるいは水酸化ナトリウム水溶液の含浸処理であってもよい。
また、積層材52aは、これを構成する全ての無機繊維シート52a1に上記のようなヒドロキシル基を付与する処理を施してもよく、また、ヒドロキシル基を付与する処理を施した無機繊維シート52a1とヒドロキシル基を付与する処理を施す前の無機繊維シート52a1とを混合して積層してもよい。ヒドロキシル基を付与する処理を施した無機繊維シート52a1とヒドロキシル基を付与する処理を施す前の無機繊維シート52a1とを混合すことにより、長期間にわたって高い断熱性能を確保することができる真空断熱パネルをコスト安価に製造することができる。
外包材54は、外側から内側に向かって表面保護層54aとガスバリア層54bと熱溶着層54cとが順に積層された3層構造の積層フィルムを備える。表面保護層54aは、例えばポリエチレンテレフタラートなどの比較的熱に強い合成樹脂から構成されている。ガスバリア層54bは、金属蒸着物(例えばアルミを樹脂フィルム上に蒸着したアルミ蒸着物)、または金属箔(例えばアルミ箔)で形成されている。熱溶着層54cは例えば高密度ポリエチレン等の熱溶着性を有する合成樹脂から構成されている。
外包材54は、2枚の積層フィルムの熱溶着層54cを対向して重ね合わせ、周囲部を加圧及び加熱することで、2枚の積層フィルムが熱溶着され密封することにより開口部を有する袋状に形成されている。外包材54は、開口部から芯材52を内部に収容した後、内部が真空排気され減圧された状態で外包材54の開口部が熱溶着により密閉されている。
外包材54の周縁部は、2枚の積層フィルムを熱溶着するために芯材52から周囲にはみ出しており、このはみ出した部分が芯材52の縁部において折り曲げられ、一方の積層フィルムに重ね合わせた折返し部62をなしている。
以上のような本実施形態の冷蔵庫10では、外包材54に収容された芯材52を構成する無機繊維シート52a1に対してヒドロキシル基を付与する処理が施されているため、外包材54の内部へ入り込んだ外部の水分を無機繊維シート52a1が吸着して、長期間にわたって高い断熱性能を確保することができる。
また、本実施形態では、シート状の無機繊維シート52aの表面にヒドロキシル基を付与する処理を施し、これを複数枚積層して芯材52を形成しているため、芯材52の内部まで均一にヒドロキシル基を付与することができ、外包材54の内部へ入り込んだ水分の吸着能力を大幅に向上することができる。
なお、芯材52の全体にわたってヒドロキシル基を付与する処理を施すことが好ましいが、芯材52の一部だけにヒドロキシル基を付与する処理を施してもよい。すなわち、例えば火炎処理によりヒドロキシル基を付与する場合、無機積層シート52aの表面の繊維のみに火炎処理が施された状態の無機繊維シート52aを積層して芯材52を構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例の真空断熱パネルは、芯材52以外の構成が同一であって、実施例が、外包材54に収容する芯材52として、火炎処理を施しヒドロキシル基を付与した無機繊維シート52a1を積層した積層材52aを用いて作製した例、比較例が、外包材54に収容する芯材52として、ヒドロキシル基を付与する処理を行っていない無機繊維シート52a1を積層した積層材52aを用いて作製した例である。なお、各真空断熱パネルの作製時の熱伝導率(初期値)は、いずれも2.5mW/mKであった。
実施例及び比較例の各真空断熱パネルについて、断熱性能の耐久性を評価した。評価方法は、実施例及び比較例の2種類の真空断熱パネルを室温50℃湿度80%の雰囲気下に放置し、7日間、14日間、21日間及び28日間放置した場合の各真空断熱パネルの熱伝導率を測定した。
結果は図3に示すように、ヒドロキシル基を付与する処理を行っていない比較例の真空断熱パネルでは、熱伝導率が2.5mW/mKから3.9mW/mKに悪化したが、ヒドロキシル基を付与する処理を行った実施例の真空断熱パネルでは、28日後に3.0mW/mKとなり比較例に比べて断熱性能を維持することができた。
10…冷蔵庫、12…外箱、14…内箱、18…キャビネット、20…発泡断熱材、22…断熱仕切、50…真空断熱パネル、52…芯材、52a…積層材、52a1…無機繊維シート、52b…内袋、54…外包体、54a…表面保護層、54b…ガスバリア層、54c…溶着層、62…折返し部

Claims (1)

  1. 袋状をなし内部が減圧されている外包材と、前記外包材に収容され断熱性を有する芯材と、前記外包材内の水を吸着する吸着材と備えた真空断熱パネルの製造方法において、
    前記芯材にヒドロキシル基を直接付与する処理を行い、前記吸着材として前記処理を行った芯材を用いる真空断熱パネルの製造方法。
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