JP6778632B2 - インターホン装置 - Google Patents
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Description
ところが、インターホン機器がエコーが発生しやすい環境に設置された場合、発生するエコーを音声と判断してしまい通話が切り替わってしまう場合があったため、この点を改良したインターホン装置が提案されている。
例えば特許文献1では、エコーを考慮して通話音声がなくなっても暫くの間は通話路を維持させて、エコーにより切り替わらないよう制御している。
しかしながら、オフセット閾値は元々高いレベルに設定されているため、この閾値が適用されている間は、相手の話を聞いていた側が喋り初めても通話路が切り替わることがなかったため、エコー時間が長い環境であるほど、交互に通話した場合に切り替わりが悪くなる(頭切れする)現象が生じた。
この構成によれば、送話モード状態で適用される受話オフセット閾値のうち、子機からの送話音声の報音が無くなりエコーが発生している時間帯に適用される第2受話閾値は、送話音声が報音されている期間に適用される第1受話閾値に比べて低い閾値であるため、引き続き受話モードに切り替わり難い状態を維持しつつ、子機に音声が入力されれば受話モードに切り替わり易くなる。よって、音声の頭切れの頻度を低下させることができ切り替わり性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、実測値に基づいて受話オフセット閾値の延長時間を設定するため、インターホン機器の送話/受話の切り替え機能が設置環境により不具合を起こすようなことがない。然も、第2受話閾値は動的に設定されることで、設置環境の特性に合わせて好ましい閾値に設定できるし、インターホン機器自体にテスト信号発生部を備えているため、容易に設定できる。
この構成によれば、子機が集音するエコーの音声レベルが待受時の低い閾値である受話検出閾値まで下がる時間を求めて、その時間まで受話オフセット閾値を延長するため、確実にエコーによる切り替えを防止できる。
この構成によれば、受話モード状態で適用される送話オフセット閾値のうち、エコーが発生している時間帯に適用される第2送話閾値は、受話音声が報音されている期間に適用される第1送話閾値に比べて低い閾値であるため、引き続き送話モードに切り替わり難い状態を維持しつつ、親機に音声が入力されれば送話モードに切り替わり易くなる。よって、音声の頭切れの頻度を低下させることができ切り替わり性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、実測値に基づいて送話オフセット閾値の延長時間を設定するため、インターホン機器の送話/受話の切り替え機能が設置環境により不具合を起こすようなことがない。然も、第2送話閾値は動的に設定されることで、設置環境の特性に合わせて好ましい閾値に設定できるし、インターホン機器自体にテスト信号発生部を備えているため、容易に設定できる。
この構成によれば、親機が集音するエコーにより音声レベルが待受時の低い閾値である送話検出閾値まで下がる時間を求めて、その時間まで送話オフセット閾値を延長するため、確実にエコーによる切り替えを防止できる。
また、受話モード状態で適用される送話オフセット閾値のうち、エコーが発生している時間帯に適用される第2送話閾値は、受話音声が報音されている期間に適用される第1送話閾値に比べて低い閾値であるため、引き続き送話モードに切り替わり難い状態を維持しつつ、親機に音声が入力されれば送話モードに切り替わり易くなる。
よって、エコーが発生する環境を考慮してオフセット閾値を適用する時間帯を延長しても、音声の頭切れの頻度を低下させることができ、良好に送話/受話の切り替えを行うことができる。
尚、第1アッテネータ41、第2アッテネータ42、アッテネート制御部43によりボイススイッチ40は構成されている。
受話閾値制御部46は、音声のない待受状態から受話路を形成(受話モードに設定)するための受話検出閾値、及び送話路形成状態(送話モード状態)から受話モードに切り替える際に適用する受話検出閾値より高く設定した受話オフセット閾値を記憶し、状況に応じて受話音声検出部45に閾値情報を出力する。
送話閾値制御部50は、待受状態から送話路を形成(送話モードに設定)するための送話検出閾値、及び受話路形成状態(受話モード状態)から送話音モードに切り替える際に適用する送話検出閾値より高く設定した送話オフセット閾値を記憶し、状況に応じて送話音声検出部49に閾値情報を出力する。
尚、受話/送話ノイズレベル推定部44,48、受話/送話音声検出部45,49、受話/送話閾値制御部46,50、アッテネート制御部43等は、1つのDSPにより構成することができる。
図3に示すように、第1受話閾値S1は、大きな音声帰還が発生しても反応しないよう受話検出閾値(図示せず)より十分高い値で設定されている。一方、第2受話閾値S2は、第1受話閾値S1より小さいが、発生するエコーレベルよりは高い値に設定されている。
親機マイク21が集音した音声は、システムによって決められたレベルダイアに従いゲイン調整されて第1音声CODEC23に入力され、デジタル信号に変換されて音声制御部24に送られる。音声制御部24に送られた受話音声信号は、送話音声検出部49において信号レベルが算出(短時間平均パワーなど)され、音声の有無が判定される。このとき、算出された信号レベルが送話閾値制御部50において設定された送話検出閾値と比較され、有音/無音判定が行われる。
こうして形成された送話路により、子機スピーカ12で送話音声が報音される。
また、送話が無くなり送話モードが終了しても、受話閾値制御部46は受話オフセット閾値を第2受話閾値S2に移行させて、設定された時間継続するため、エコーにより切り替わることもない。
そして、推定された受話音声の背景雑音レベルを基に、受話閾値制御部46で受話検出閾値が設定され、送話音声の背景雑音レベルを基に、送話閾値制御部50で送話検出閾値が設定される。何れの閾値も雑音レベルより所定値大きな値で設定される。
尚、これらノイズレベルの推定及び受話音声/送話検出閾値の設定は、親機2の所定の設定操作で実施され、通常は施工業者によりインターホン装置設置時に実施される。
そして、上記図3に示す区間A1が第1受話閾値の適用区間であるように、送話音声検出部49が送話信号レベルを算出し、待受時に設定されている送話検出閾値と比較し、閾値を上回ってから下回るまでの送話と認識する区間に対して第1受話閾値が適用される。第1送話閾値の適用時間も同様であり、受話音声検出部45が受話と認識する区間に対して適用される。
但し、嵩上げ量は第2受話閾値が第1受話閾値のレベル未満となるよう設定されている。また、ここでは図3に示す様に、第2受話閾値S2は受話音声検出部45で検出された波形が平均化されて単純な傾斜直線となっている。
そして、送話オフセット延長時間等も同様にして設定される。
また、受話モード状態で適用される送話オフセット閾値のうち、エコーが発生している時間帯に適用される第2送話閾値は、受話音声が報音されている期間に適用される第1送話閾値に比べて低い閾値であるため、引き続き送話モードに切り替わり難い状態を維持しつつ、親機に音声が入力されれば送話モードに切り替わり易くなる。よって、 エコーが発生する環境を考慮してオフセット閾値を適用する時間帯を延長しても、音声の頭切れの頻度を低下させることができ、良好に送話/受話の切り替えを行うことができる。
加えて、実測値に基づいて受話オフセット閾値或いは送話オフセット閾値の延長時間を設定するため、インターホン機器の送話/受話の切り替え機能が設置環境により不具合を起こすようなことがない。然も、第2受話閾値S2或いは第2送話閾値は動的に設定されることで、設置環境の特性に合わせて好ましい閾値に設定できるし、インターホン機器自体にテスト信号発生部27を備えているため、容易に設定できる。
また、待受時の低い閾値である受話検出閾値或いは送話検出閾値まで下がる時間を求めて、その時間まで受話オフセット閾値或いは送話オフセット閾値を延長するため、確実にエコーによる切り替えを防止できる。
Claims (6)
- 音声を拡声して通話を行う子機と親機とが伝送線で接続され、前記子機から前記親機への受話音声、及び前記親機から前記子機への送話音声の何れか一方向の音声を優先させる切り替えを行う音声制御部を備え、
前記音声制御部は、受話音声を優先させる受話モードに設定するための受話検出閾値、送話音声を優先させる送話モードに設定するための送話検出閾値に加え、送話モード中に受話モードへ切り替わるのを防止するための受話オフセット閾値、受話モード中に送話モードへ切り替わるのを防止するための送話オフセット閾値を記憶する閾値記憶部と、
受話音声レベルと前記受話検出閾値或いは前記受話オフセット閾値とを比較して受話音の有無を判定する受話音声検出部と、
送話音声レベルと前記送話検出閾値或いは前記送話オフセット閾値とを比較して送話音の有無を判定する送話音声検出部と、
前記受話音声検出部及び前記送話音声検出部の判定結果を受けて、前記送話モード/前記受話モードを切り替えるアッテネート制御部と、を有するインターホン装置において、
前記受話オフセット閾値は、一定のレベルで設定された第1受話閾値と、前記第1受話閾値より低く且つ前記受話検出閾値より高いレベルで設定された第2受話閾値とから成り、
前記アッテネート制御部は、前記送話モードの状態から送話音声レベルが低下して前記送話検出閾値以下になって前記送話音声検出部が送話音無しと判定するまでは、前記受話モードに切り替える閾値に前記第1受話閾値を適用し、その後前記第2受話閾値を所定時間適用することを特徴とするインターホン装置。 - 前記親機はテスト信号発生部を有すると共に、前記音声制御部は前記第2受話閾値及び第2受話閾値を適用する前記受話オフセット閾値の延長時間を設定する受話オフセット延長時間設定部を有し、
前記受話オフセット延長時間設定部が、前記テスト信号発生部が発生した信号によりエコー特性を計測して、前記第2受話閾値のレベルを動的に設定し、
同時に計測したエコー継続時間を基に、前記受話オフセット閾値の延長時間を設定することを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。 - 前記受話オフセット延長時間設定部は、前記親機の所定の操作を受けて、前記テスト信号発生部がテスト信号を出力して子機スピーカから報音させた後、子機マイクの入力レベルが前記受話検出閾値を下回るまでの時間を前記受話音声検出部に検出させ、この時間を前記受話オフセット閾値の延長時間とすることを特徴とする請求項2記載のインターホン装置。
- 音声を拡声して通話を行う子機と親機とが伝送線で接続され、前記子機から前記親機への受話音声、及び前記親機から前記子機への送話音声の何れか一方向の音声を優先させる切り替えを行う音声制御部を備え、
前記音声制御部は、受話音声を優先させる受話モードに設定するための受話検出閾値、送話音声を優先させる送話モードに設定するための送話検出閾値に加え、送話モード中に受話モードへ切り替わるのを防止するための受話オフセット閾値、受話モード中に送話モードへ切り替わるのを防止するための送話オフセット閾値を記憶する閾値記憶部と、
受話音声レベルと前記受話検出閾値或いは前記受話オフセット閾値とを比較して受話音の有無を判定する受話音声検出部と、
送話音声レベルと前記送話検出閾値或いは前記送話オフセット閾値とを比較して送話音の有無を判定する送話音声検出部と、
前記受話音声検出部及び前記送話音声検出部の判定結果を受けて、前記送話モード/前記受話モードを切り替えるアッテネート制御部と、を有するインターホン装置において、
前記送話オフセット閾値は、一定のレベルで設定された第1送話閾値と、前記第1送話閾値より低く且つ前記送話検出閾値より高いレベルで設定された第2送話閾値とから成り、
前記アッテネート制御部は、前記受話モードの状態から受話音声レベルが低下して前記受話検出閾値以下になって前記受話音声検出部が受話音無しと判定するまでは、前記送話モードに切り替える閾値に前記第1送話閾値を適用し、その後前記第2送話閾値を所定時間適用することを特徴とするインターホン装置。 - 前記親機はテスト信号発生部を有すると共に、前記音声制御部は前記第2送話閾値及び第2送話閾値を適用する前記送話オフセット閾値の延長時間を設定する送話オフセット延長時間設定部を有し、
前記送話オフセット延長時間設定部が、前記テスト信号発生部が発生した信号によりエコー特性を計測して、前記第2送話閾値のレベルを動的に設定し、
同時に計測したエコー継続時間を基に、前記送話オフセット閾値の延長時間を設定することを特徴とする請求項4記載のインターホン装置。 - 前記送話オフセット延長時間設定部は、前記親機の所定の操作を受けて、前記テスト信号発生部がテスト信号を出力して親機スピーカから報音させた後、親機マイクの入力レベルが前記送話検出閾値を下回るまでの時間を前記送話音声検出部に検出させ、この時間を前記送話オフセット閾値の延長時間とすることを特徴とする請求項5記載のインターホン装置。
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JP2017029244A JP6778632B2 (ja) | 2017-02-20 | 2017-02-20 | インターホン装置 |
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JP2018137544A JP2018137544A (ja) | 2018-08-30 |
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JP2017029244A Active JP6778632B2 (ja) | 2017-02-20 | 2017-02-20 | インターホン装置 |
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