JP6778145B2 - 通信サービス管理装置及び通信サービス管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信サービスを卸す複数の卸元事業者が提供する各種の通信サービスを連携させて紐付け、これを1つの連携サービスとして利用者に提供する通信サービス管理装置及び通信サービス管理方法に関する。
従来、上述した連携サービスを構成する技術として、非特許文献1に記載のB2B2X(Business to Business to X)における複数事業者間サービス設定連携方式がある。なお、B2B2Xの先頭のB(ファーストB)は卸元事業者であり、真中のB(ミドルB)は卸先事業者である。Xは、当該Xが例えばC(Consumer)の場合は消費者となる。
非特許文献1の連携方式では、通信の卸サービスの仕様が記述されたカタログを作成し、卸元事業者からの連携させたい卸サービスの組み合わせと要望に応じて、複数事業者(複数の卸元事業者)を統合的に制御するカタログドリブンアーキテクチャを構成している。この構成によって複数の通信の卸サービスを連携させて紐付けた連携サービスを利用者に提供することを可能としている。
しかし、上記の非特許文献1の連携方式では、複数の通信の卸サービス(単に、サービスともいう)の障害発生時の対応については規定されていない。この障害発生時の対応について規定された技術として、特許文献1に記載の技術がある。この技術は、コンピュータシステムによるサービスの障害が検出された場合に、障害情報が記載されたトラブルチケット(障害電子票)を発行する等の対応策を行うようになっている。
特開2002−290405号公報
高橋謙輔、他4名、「B2B2Xにおける複数事業者間サービス設定連携方式」、2016年ソサイエティ大会講演論文集、一般社団法人電子情報通信学会、2016年9月20日発表、B−14−10
しかしながら、特許文献1に記載されたサービスの障害情報及び復旧情報を利用者等に提供するトラブルチケット発行による障害管理は、単一卸元事業者内のサービスを対象にしている。このため、複数の卸元事業者の通信サービスを連携させて紐付けた連携サービスの障害情報及び復旧情報を利用者等に提供する障害管理ができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信サービスを卸す複数の卸元事業者が提供する各種の通信サービスを連携させて紐付けた1つの連携サービスの障害情報及び復旧情報を利用者等に提供することができる通信サービス管理装置及び通信サービス管理方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、通信サービスを卸す複数の卸元通信装置が提供する各種の通信サービスとしての子サービスを連携させて紐付けた1つの親サービスを利用者のユーザ端末機に提供する通信サービス管理装置であって、前記卸元通信装置を含む通信システムの通信に係る操作が行われるオペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置の何れか1つから送信されてくる障害申告を受け付けると共に、前記子サービス及び前記親サービスの障害情報及び復旧情報を前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置へ提供する業務API部と、前記業務API部で受け付けられた障害申告に応じて、障害情報が記載されるトラブルチケット発行の制御内容が記載されたシナリオを記憶部に記憶するシナリオ管理部と、前記卸元通信装置が前記子サービスを提供し、前記親サービスに紐付けられた複数の当該子サービスの情報を、当該親サービス毎に記憶部に記憶し、前記業務API部で受け付けられた障害申告に係る前記親サービス又は前記子サービスの情報を当該記憶部から検索し、この検索された親サービスの障害電子票である親トラブルチケットと、子サービスの障害電子票である子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行して記憶部に保持する業務リソース管理部とを備えることを特徴とする通信サービス管理装置である。
請求項9に係る発明は、通信サービスを卸す複数の卸元通信装置が提供する各種の通信サービスの子サービスを連携させて紐付けた1つの親サービスを利用者のユーザ端末機に提供する通信サービス管理装置による通信サービス管理方法であって、通信サービス管理装置は、受け付けた障害申告に応じて障害情報が記載されるトラブルチケット発行の制御内容が記載されたシナリオを記憶すると共に、前記卸元通信装置が前記子サービスを提供し、前記親サービスに紐付けられた複数の当該子サービスの情報を、当該親サービス毎に記憶する記憶部を備え、前記卸元通信装置を含む通信システムの通信に係る操作が行われるオペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置の何れか1つから送信されてくる障害申告を受け付けるステップと、前記受け付けられた障害申告に係る前記親サービス又は前記子サービスの情報を前記記憶部から検索するステップと、前記検索された親サービスの障害電子票である親トラブルチケットと、子サービスの障害電子票である子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行して前記記憶部に保持するステップと、前記子サービス及び前記親サービスの障害情報及び復旧情報を前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置へ提供するステップとを実行することを特徴とする通信サービス管理方法である。
上記請求項1の構成及び請求項9の方法によれば、卸元通信装置が子サービスを提供し、親サービスに紐付けられた複数の子サービスの情報を、親サービス毎に記憶して管理している。障害申告があった際に、シナリオに従って、その記憶された親サービスの親トラブルチケットと、子サービスの子トラブルチケットとを発行するようにした。このため、各卸元通信装置における各種の通信サービスである子サービスを連携させて紐付けた1つの連携サービスとしての親サービスの障害を、利用者、全体の通信システムのオペレータ、卸元通信装置を所持する卸元事業者等へ提供することができる。
請求項2に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記業務API部が前記卸元通信装置からの障害申告を受け付けた際に、当該障害申告を行った卸元通信装置の子サービスを検索し、検索された子サービスに紐付けられた親サービスを検索し、この検索された親サービスに対する前記親トラブルチケットと、当該親サービスに紐付けられた子サービスに対する前記子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行し、この発行された子トラブルチケットに係る子サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該子トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該子トラブルチケットを削除し、この削除された子トラブルチケットに紐付けられた親トラブルチケットに係る親サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該親トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親トラブルチケットを削除する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信サービス管理装置である。
この構成によれば、まず、業務リソース管理部は、卸元通信装置から障害申告があった際に、障害申告を行った卸元通信装置の子サービスを検索し、検索された子サービスに紐付けられた親サービスを検索する。次に、業務リソース管理部は、検索された親サービスに対する親トラブルチケットと、その親サービスに紐付けられた子サービスに対する子トラブルチケットとを障害に応じて更新しながら発行又は削除して、親サービス及び子サービスの障害情報及び復旧情報を管理することができる。
請求項3に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記親サービスを利用する前記ユーザ端末機からの障害申告を受け付けた際に、当該親サービスに対する前記親トラブルチケットを前記シナリオに従って発行し、前記親サービスに紐付けられた前記子サービスの情報を前記記憶部から検索し、この検索された子サービスに対する前記子トラブルチケットを前記シナリオに従って発行し、この発行された子トラブルチケットに係る子サービスを提供する卸元通信装置に障害が発生中であれば障害が復旧するまで障害状況を問合せ、障害に応じて前記子トラブルチケットを更新しながら発行を継続し、復旧すれば当該子トラブルチケットを削除し、この削除された子トラブルチケットに紐付けられた親トラブルチケットに係る親サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該親トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親トラブルチケットを削除する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信サービス管理装置である。
この構成によれば、業務リソース管理部は、親サービスを利用するユーザ端末機から障害申告があった際に、障害申告に係る親サービスに対する親トラブルチケットと、その親サービスに紐付けられた子サービスに対する子トラブルチケットとを発行する。業務リソース管理部は、この発行された子トラブルチケットに係る子サービスを提供する卸元通信装置に障害が発生中であれば障害が復旧するまで障害状況を問合せ、障害に応じてその子トラブルチケットを更新しながら発行を継続する。このため、どの子サービスに障害が発生しているか分からない場合でも、子サービスの障害が復旧するまで子トラブルチケットで障害を管理することができる。
請求項4に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記親トラブルチケットの発行時に、この発行された親トラブルチケットに紐付けられた前記子トラブルチケットを障害に基づき発行した後、親トラブルチケットに紐付けられた全ての子トラブルチケットの障害が復旧する毎に、発行された全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧されたか否かを判定し、当該全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧していれば当該全ての親トラブルチケットを削除することを特徴とする請求項2又は3に記載の通信サービス管理装置である。
この構成によれば、業務リソース管理部は、親トラブルチケットの発行時に、この発行された親トラブルチケットに紐付けられた子トラブルチケットを障害に基づき発行することで、親トラブルチケットの障害状態の更新を行うことができる。また、業務リソース管理部は、親トラブルチケットに紐付けられた全ての子トラブルチケットの障害が復旧する毎に、発行された全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧されたか否かを判定し、全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧していれば全ての親トラブルチケットを削除するので、上記のように障害状況の更新が行われながら発行されている全ての親トラブルチケットを、全ての復旧後に確実に削除することができる。
請求項5に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記子トラブルチケット及び前記親トラブルチケットであるトラブルチケット情報の閲覧者に応じた閲覧制限を保持する保持部を備え、前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置及び卸先端末機の何れか1つの閲覧端末機から送信されてくるトラブルチケット情報の閲覧要求を受け付けた際に、当該閲覧要求の送信元の閲覧端末機に係る閲覧者に対応付けられた閲覧制限を前記保持部から検索し、この検索された閲覧制限に応じたトラブルチケット情報を前記業務API部を介して当該閲覧端末機へ提供する処理を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の通信サービス管理装置。
この構成によれば、連携された各種の通信サービスを閲覧するシステムのオペレータ、卸元事業者及びエンドユーザ等の閲覧者の閲覧を、異なる立場に応じて制限することができる。
請求項6に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記閲覧端末機に提供される前記親サービスに紐付く複数の前記子サービスの内、何れかの子サービスに障害が発生し、冗長化している子サービスにおいて1つの子サービスでも正常であれば、当該子サービスは正常とみなし、その障害発生中の子サービスに対して発行した前記子トラブルチケットのみを、当該閲覧端末機に対して閲覧不可能に制限する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の通信サービス管理装置である。
この構成によれば、複数の子サービスを閲覧可能な閲覧端末機の利用者は、冗長化している子サービスにおいて1つの子サービスでも正常であれば、当該子サービスは正常とみなし、その障害発生中の子サービスに対して発行した子トラブルチケットのみを、閲覧不可能とすることができる。
請求項7に係る発明は、前記業務リソース管理部が、前記卸元通信装置からの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、この発行されたトラブルチケット情報の閲覧を前記閲覧端末機に許可し、前記親サービスを利用する前記ユーザ端末機からの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、前記閲覧端末機への閲覧を制限した後、トラブルチケット発行対象の卸元通信装置に問合せを行い、正常であることが確認された卸元通信装置についてはトラブルチケット削除後、問合せ処理を停止し、障害が発生している卸元通信装置に対する障害を確定後に、この確定された障害に係る子トラブルチケットが紐付けられた親トラブルチケットの閲覧を当該閲覧端末機に許可する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の通信サービス管理装置である。
従来、親サービスを利用するユーザ端末機からの障害申告があった場合、どの子サービスに障害が発生しているか不明な状況である。この状況下で、他のユーザ端末機の利用者が閲覧要求を行った場合、障害が生じていない子サービスに対してもトラブルチケット情報が一時的に発行されてしまう場合がある。この場合、障害が発生していないにも関わらず、障害が発生したとのトラブルチケット情報を閲覧させる不具合が生じる可能性がある。しかし、本発明の構成によれば、業務リソース管理部が、トラブルチケット発行対象の卸元通信装置に問合せを行い、正常であることが確認された卸元通信装置についてはトラブルチケット削除後、問合せ処理を停止し、障害が発生している卸元通信装置に対する障害を確定後に、この確定された障害に係る子トラブルチケットが紐付けられた親トラブルチケットに係る閲覧を許可するので、上記不具合が生じないようにすることができる。
請求項8に係る発明は、インターネットから、前記卸元通信装置が提供する子サービスの障害情報を収集し、予め設定された障害名と卸元事業者名とのアンド条件に適合して検索された障害情報を、特定時間内にカウントし、このカウント数が予め定められた閾値を超えた際に障害発生と判定する障害情報収集判定部を更に備え、前記業務リソース管理部は、前記障害情報収集判定部で障害発生と判定された際に、前記業務API部が前記卸元通信装置又は前記ユーザ端末機からの障害申告を受け付けた際の障害に係る処理と同様の処理を行うことを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の通信サービス管理装置である。
この構成によれば、障害情報収集判定部によって、卸元通信装置からの障害申告を受け付けなくとも、インターネットから、卸元通信装置が提供する子サービスの障害情報を収集することができる。
本発明によれば、通信サービスを卸す複数の卸元事業者が提供する各種の通信サービスを連携させて紐付けた1つの連携サービスの障害情報及び復旧情報を利用者等に提供する通信サービス管理装置及び通信サービス管理方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る通信サービス管理装置の構成を示すブロック図である。 通信サービス管理装置による卸元事業者契機の障害申告時のトラブルチケット発行を説明するためのシーケンス図である。 通信サービス管理装置による卸元事業者契機の障害申告時のトラブルチケット発行を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置による卸元事業者契機の障害申告時に発行された親FTトラブルチケットの状態を更新する動作を説明するためのフローチャートである。 通信サービス管理装置による卸元事業者契機の障害申告時に発行されたトラブルチケット情報の閲覧を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置によるFP利用者契機の障害申告時のトラブルチケット発行を説明するためのシーケンス図である。 通信サービス管理装置によるFP利用者契機の障害申告時のトラブルチケット発行を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置によるFP利用者契機の障害申告時に発行されたトラブルチケット情報の閲覧を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置による閲覧端末機へのトラブルチケット情報の閲覧制限を説明するためのシーケンス図である。 通信サービス管理装置によるユーザ端末機、オペレータ端末機、卸元端末機及び卸先端末機へのトラブルチケット情報の第1の閲覧制限を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置によるユーザ端末機、オペレータ端末機及び卸元端末機へのトラブルチケット情報の閲覧提供を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置によるユーザ端末機、オペレータ端末機及び卸元端末機へのトラブルチケット情報の第2の閲覧制限を説明するためのブロック図である。 通信サービス管理装置によるインターネットを介した卸元通信装置の障害を収集する動作を説明するためのシーケンス図である。 通信サービス管理装置によるインターネットを介した卸元通信装置の障害を収集する構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る通信サービス管理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す通信サービス管理装置(管理装置ともいう)10は、通信サービスを卸す複数の卸元事業者が提供する各種の通信サービスを連携させて紐付けた1つの連携サービスの障害情報及び復旧情報を利用者等に提供する障害管理を行う。また、各種の通信サービスを閲覧する異なる閲覧者のコンピュータ等の端末機に、その異なる立場に応じて閲覧を制限する処理を行うことが可能となっている。
上述した複数の卸元事業者が提供する各種の通信サービスとは、言い換えれば、ネットワーク・クラウドサービス(Source Product:SP)であり、管理装置10は、そのSPを連携させ、1つの連携サービス(Federated Product:FP)としてエンドユーザ等の利用者に提供する。つまり、親子関係で捉えると、子であるSPサービスを連携させて1つの親であるFPサービスに紐付けて一体に構築し、このSPサービスが紐付けられたFPサービスを提供するようになっている。この親子関係を明確にするために、以降、SPサービスを子SPサービスとも称し、FPサービスを親FPサービスとも称す。なお、子SPサービスは請求項記載の子サービスであり、親FPサービスは請求項記載の親サービスである。
管理装置10は、子SPサービスに何らかの障害が発生した際に、その障害情報が記載された障害管理票であるトラブルチケット(SP Trouble ticket:ST)を発行する。また、親FPサービスに何らかの障害が発生した際に、そのサービスのトラブルチケット(FP Trouble ticket:FT)を発行する。つまり、親子関係で捉えると、子であるSTトラブルチケットの少なくとも1つを、1つの親であるFTトラブルチケットに紐付けて一体に構築し、これを発行するようになっている。この親子関係が分かるように、以降、STトラブルチケットを子STトラブルチケットとも称し、FTトラブルチケットを親FTトラブルチケットとも称す。なお、子STトラブルチケットは請求項記載の子トラブルチケットであり、親FTトラブルチケットは請求項記載の親トラブルチケットである。
管理装置10は、業務API(Application Programming Interface)部11と、シナリオ管理部12と、業務リソース管理部13と、障害情報収集判定部14と、卸元事業者APIアダプタ部(アダプタ部ともいう)15とを備えて構成されている。
アダプタ部15は、通信装置を接続するための複数の第1IF(インタフェース)15a、第2IF15b、…、第nIF15nを備える。第1IF15aには、各種通信サービスを利用者等に提供する第1卸元事業者の第1卸元通信装置20aが接続され、第2IF15bには第2卸元事業者の第2卸元通信装置20bが接続され、…、第nIF15nには、第n卸元事業者の第n卸元通信装置20nが接続されている。
業務API部11には、卸元事業者の通信サービス(FP)を利用する利用者のユーザ端末機(端末機ともいう)21と、通信システムの通信に係る操作を行うオペレータが利用するオペレータ端末機(端末機ともいう)22と、複数の卸元事業者が所有する卸元端末機(端末機ともいう)23とが接続されている。但し、卸元端末機23は、図では1つしか表記していないが、第1〜第n卸元事業者が各々所有するものであり、卸元通信装置20a〜20n毎に備えられているものとする。各端末機21,22,23は、パーソナルコンピュータ等の通信を行うコンピュータである。
ユーザ端末機21は、親FPサービスの障害申告や障害等の閲覧要求を管理装置10へ送信したり、閲覧要求に応じた障害情報を表示したりする処理を行う。
オペレータ端末機22は、管理装置10に対して子SPサービスや親FPサービスに係る各トラブルチケットの削除処理等の操作や、各トラブルチケットに係る閲覧要求や故障情報(障害情報)を表示したりする処理を行う。
卸元端末機23は、子SPサービスや親FPサービスの障害申告や閲覧要求を管理装置10へ送信したり、閲覧要求に応じた障害情報を表示したりする処理を行う。但し、卸元端末機23に代え、当該卸元端末機23が接続されている卸元通信装置20a〜20nにおいて、障害申告や閲覧要求が送信されたり、閲覧要求に応じた障害情報を表示したりする処理が行われてもよい。
業務API部11は、各端末機21,22,23から送信されてくるトラブルチケット管理要求や障害状況閲覧要求を受け付ける。トラブルチケット管理要求部31は、複数の卸元事業者の各種通信サービス(子SPサービス)を連携させて紐付けた連携サービス(親FPサービス)の障害情報及び復旧情報を利用者等に提供する障害管理を行う。障害状況閲覧要求部32は、通信サービスを閲覧する異なる閲覧者の端末機21,22,23に、その異なる立場に応じて閲覧を制限する処理を行う。閲覧者とは、エンドユーザ等の利用者、通信システムのオペレータ、複数の卸元事業者等である。
シナリオ管理部12は、トラブルチケット管理要求及び障害状況閲覧要求に応じて、トラブルチケットを発行するための制御内容が記載されたトラブルチケットシナリオ(シナリオともいう)33を図示せぬ記憶部に記憶して保持する。この保持されたシナリオ33に従って、トラブルチケットの発行処理が行われる。
業務リソース管理部13は、各端末機21,22,23からの子SPサービスや親FPサービスの障害申告時に、トラブルチケットの発行や、通信サービスの運用状態や障害状態の閲覧処理等の管理を行う。この業務リソース管理部13は、トラブルチケット管理部13aと、サービス状態管理部13bと、組織管理部13cと、顧客管理部13dとを備える。なお、組織管理部13c及び顧客管理部13dによって、請求項記載の保持部を構成する。
サービス状態管理部13bは、現在提供中の通信サービスの内容の実態を管理する。例えば、親FPサービス(FP1)と、この下に紐付く子SPサービス(SP1,SP2,SP3)とがある場合、FP1と、この下に紐付くSP1,SP2,SP3との情報を図示せぬ記憶部に保持して管理する。
トラブルチケット管理部13aは、ユーザ端末機21や卸元端末機23からの子SPサービス又は親FPサービスの障害申告時に、シナリオ管理部12からシナリオ33を読み込んで、サービス状態管理部13bから子SPサービスを検索後に、子STトラブルチケット及び親FTトラブルチケットを発行して図示せぬ記憶部に保持する処理を行う。
組織管理部13cは、トラブルチケット情報の閲覧制限を行うための、卸元事業者等の組織が何をする組織か等の組織の内容情報を図示せぬ記憶部に保持して管理する。顧客管理部13dは、トラブルチケット情報の閲覧制限を行うための、利用者の個人情報を図示せぬ記憶部に保持して管理する。
障害情報収集判定部14は、インターネット30を介して卸元通信装置20a〜20nの障害情報の収集を行い、この収集された障害情報から障害を判定してトラブルチケットを発行可能とする処理を行う。その障害判定のロジックは、予め設定された「障害名」と「卸元事業者名」によるアンド条件で障害情報を検索し、60分以内等の特定時間内に検索された障害情報をカウントし、このカウント数が閾値を超えた際に障害発生と判定する。なお、アンド条件の設定は、オペレータ等が行う。
<卸元事業者契機の障害申告>
卸元事業者から障害申告があった場合の管理装置10によるトラブルチケット発行及び障害の閲覧提供について、図2〜図4を参照して説明する。
図2のステップS1において、例えば卸元通信装置20aに係る卸元端末機23からSP2(図3参照)の障害申告が、管理装置10の業務API部11に送信されたとする。業務API部11は、ステップS2において、その障害申告に応じたシナリオ33の呼出しをシナリオ管理部12に行う。この呼出しを受けたシナリオ管理部12は、ステップS3において、トラブルチケット発行要求を業務リソース管理部13に行う。この際、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aでシナリオ33が読み込まれる。
ここで、業務リソース管理部13は、図3に示すように、サービス状態管理部13bに複数の卸元事業者が提供する3つの子SPサービス(SP1,SP2,SP3)が連携された1つの親FPサービスが、FP1,FP2,…,FPnで示すように親FPサービス毎に保持されているとする。
図2に示すステップS4において、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aが、上記のトラブルチケット発行要求時のシナリオ33に応じて、サービス状態管理部13bから申告元の卸元事業者のSP情報(例えばSP2)を検索して抽出する。更に、サービス状態管理部13bは、ステップS5において、その検索されたSP2に関連した(SP2が紐付けられた)FPを検索して抽出する。ここでは、図3に示す子SPサービス(SP2)が紐付けられた親FPサービス(FP1,FP2,…,FPn)が検索されて抽出される。
図2に示すステップS6において、トラブルチケット管理部13aは、上記ステップS5で抽出した全ての親FPサービス(FP1,FP2,…,FPn)に、親FTトラブルチケット(FT1,FT2,…,FTn)を発行する。更に、トラブルチケット管理部13aは、ステップS7において、各々の親FTトラブルチケット(FT1,FT2,…,FTn)(図3参照)に対して、子STトラブルチケット(ST2)を発行して紐付ける。
次に、ステップS8において、トラブルチケット管理部13aは、アダプタ部15へ障害申告を行った例えば卸元通信装置20aを有する卸元事業者への障害問合せ要求を行う。続いて、アダプタ部15は、ステップS9において、SP2を提供する卸元通信装置20aへ障害問合せを行う。卸元通信装置20aは、ステップS10において、その障害問合せに応じた障害情報を応答する。この応答は、ステップS11にてアダプタ部15を介して業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aへ通知される。
次に、ステップS12において、トラブルチケット管理部13aは、子STトラブルチケットの状態を更新する。これは、国際標準TMF621での規定内容に従って、子STトラブルチケットが現在の障害や復旧等の状態に更新されることを意味する。
次に、ステップS13において、トラブルチケット管理部13aが親FTトラブルチケットの状態を次のように更新する。このFTの状態更新を図4を参照して説明する。
<FTの状態更新>
図4に示すステップS21において、トラブルチケット管理部13aは、親FTトラブルチケットが発行できるか否かを判定する。この結果、FTが発行できなかった場合(No)は、ステップS22において、オペレータ端末機22を利用するオペレータ操作により発行の拒否を行い、FTの状態更新の処理を終了する。
一方、FTが発行できた場合(Yes)は、ステップS23において、トラブルチケット管理部13aは、FTの発行を承認する。この承認後、ステップS24において、トラブルチケット管理部13aは、親FTトラブルチケットに紐付けられた子STトラブルチケットが発行できたか否かを判定する。この結果、STが発行できなかった場合(No)とは、一定時間後に再度、卸元事業者への問合せを行い、それでもSTが発行できない場合である。この場合、ステップS22において発行の拒否を行い、FTの状態更新の処理を終了する。
一方、上記ステップS24の判定結果、STが発行できた場合(Yes)とは、STを紐付けたFTが発行できた場合であり、言い換えれば、FTに故障があると応答があった場合である。この場合、ステップS25におけるSTの状態更新の進行中に入る。この進行中とは、少なくとも1つの子STトラブルチケットの発行確認が、オペレータ端末機22のオペレータ操作により行われる等の状態である。
ステップS25aにおいて、STが次の状態に更新できない場合は、オペレータ操作によりSTを次の状態へ更新する。一方、ステップS25bは、卸元端末機23の操作や、卸元通信装置20aのSTの障害等による申告者起因で故障に係る処理が止まっている状態を表す。例えば、卸元通信装置20aがSTの故障発生中の場合に、その故障の復旧対応が止まっている状態である。
次に、ステップS25cにおいて、全てのSTの故障が復旧できたか否かを判定する。これは、後述の復旧確認を除き、ST上の故障がオペレータ等によって修復され、全ての子STトラブルチケットへの復旧対応が完了したことを判定する場合である。但し、復旧確認とは、ST上の故障がオペレータ等によって修復され、全ての子STトラブルチケットへの復旧対応が完了してはいるが、この復旧対応に対する確認は行われていない状態を指している。このステップS25cの処理は、例えば、卸元事業者への復旧依頼中に、卸元事業者から復旧できた応答が通知されたことを判定する場合である。この判定結果、復旧できていない場合(No)は、上記ステップS25a,S25bに戻る。一方、復旧できた場合(Yes)は、ステップS26に進む。
ステップS26において、トラブルチケット管理部13aは、全ての親FTトラブルチケットに係る故障が復旧したか否かを判定する。この結果、復旧していなければ(No)、上記ステップS23へ戻る。復旧していれば(Yes)、ステップS27において、その復旧した親FTトラブルチケットを削除する。これにより、FTの状態更新の処理が終了する。
なお、上記ステップS23におけるFTの発行承認、又はステップS25におけるSTの状態更新の進行中において、そのFT又はSTの発行の契機となる故障が間違いである場合は、オペレータ端末機22又は卸元端末機23にてFT又はSTのキャンセルが可能となっている。
図2に戻って、破線枠内のステップS8〜S13の処理を繰り返し、全てのSTが復旧した後にFTが復旧すれば、卸元事業者から障害申告があった場合の管理装置10によるトラブルチケット発行処理が終了する。
また、図5に示すように、トラブルチケット管理部13aは、複数の卸元事業者の卸元通信装置20a〜20n(図5では卸元通信装置20aを代表して記載する)へ定期的に障害の問合せを行って、この結果に基づき、矢印Y1で示すようにST2の状態を更新すると共に、矢印Y2で示すようにFT1の状態を更新する。この更新されたST2,FT1の状態は、各端末機21,22,23へ提供して、利用者、オペレータ、卸元事業者に閲覧させる。
<FP利用者契機の障害申告>
親FPサービスの利用者から障害申告があった場合の管理装置10によるトラブルチケット発行及び障害の閲覧提供について、図6〜図8を参照して説明する。
図6のステップS31において、親FPサービス(FP1)を利用する利用者のユーザ端末機21からFP1(図7参照)の障害申告が、管理装置10の業務API部11に送信されたとする。業務API部11は、ステップS32において、その障害申告に応じたシナリオ33の呼出しをシナリオ管理部12に行う。この呼出しを受けたシナリオ管理部12は、ステップS33において、トラブルチケット発行要求を業務リソース管理部13に行う。この際、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aでシナリオ33が読み込まれる。
ここで、業務リソース管理部13は、図7に示すように、サービス状態管理部13bに複数の卸元事業者が提供する3つの子SPサービス(SP1,SP2,SP3)が連携された1つの親FPサービス(FP1)が保持されているとする。
図6に示すステップS34において、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aが、上記のトラブルチケット発行要求時のシナリオ33に応じて、サービス状態管理部13bから申告元の利用者が利用する親FPサービス情報(FP1)を検索して抽出する。更に、サービス状態管理部13bは、ステップS35において、その検索されたFP1に関連した(FP2に紐付けられた)SP1,SP2,SP3を検索して抽出する。ここでは、図7に示す親FPサービス(FP1)に紐付けられた子SPサービス(SP1,SP2,SP3)が検索されて抽出される。
図6に示すステップS36において、トラブルチケット管理部13aは、上記抽出した親FPサービス(FP1)に、親FTトラブルチケット(FT1)を発行する。更に、トラブルチケット管理部13aは、ステップS37において、上記抽出した各々の子SPサービス(SP1,SP2,SP3)(図7)に対して、子STトラブルチケット(ST1,SY2,…,STn)を発行して紐付ける。
次に、ステップS38において、トラブルチケット管理部13aは、各々の卸元通信装置20a〜20nへ障害問合せ要求を行い、アダプタ部15は、ステップS39において、SP1,SP2,SP3を提供する各卸元通信装置20a〜20cへ障害問合せを行う。ステップS40において、各卸元通信装置20a〜20cは、図7に示すように、その障害問合せに応じた障害情報を応答する。
ここで、SP2を提供する第2卸元通信装置20bのみが×印で示すように障害が発生しており、この障害の発生が記載された障害情報を応答したとする。但し、その障害が発生していることは、その応答時点では管理装置10は不明であるとする。次に、各々の応答は、図6のステップS41にてアダプタ部15を介して業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aへ通知される。
次に、ステップS42において、トラブルチケット管理部13aは、子STトラブルチケットの状態を、上述した国際標準TMF621での規定内容に従って更新する。ここでは、障害発生が判明した第2卸元通信装置20bのみが、図8に○印で示すように障害が復旧するまで、ST2の状態が矢印Y11で示すように更新される。また、ST2の状態を更新後には、矢印Y12で示すようにFT1の状態が更新される。この更新されたST2,FT1の状態は、各端末機21,22,23へ提供して、利用者、オペレータ、卸元事業者に閲覧させる。なお、ステップS43のFT1の状態更新は、図4を参照して説明したように行われる。
また、図7に示す障害の無い子STトラブルチケット(ST1,ST3)は削除してSTの状態更新の処理を終了させる。障害の有る第2卸元通信装置20bは、障害が復旧した時点でST2(図8)を削除してSTの状態更新の処理を終了させる。
<トラブルチケット情報の閲覧1>
ユーザ端末機21、オペレータ端末機22、卸元端末機23、卸先端末機26(図10参照)からトラブルチケット情報の閲覧要求があった場合の第1の閲覧制限について、図9及び図10を参照して説明する。図9に示す閲覧端末機25は、図10に示すように、卸元事業者から卸されたFP1,FP3を利用する卸先自業者(上記ミドルB)の卸先端末機26と、FP1を利用するユーザ端末機21aと、FP2を利用するユーザ端末機21bと、オペレータ端末機22と、ST2,ST5を卸す卸元通信装置20bであるとする。
図9のステップS51において、閲覧端末機25から障害の閲覧要求が、管理装置10の業務API部11に送信されたとする。即ち、図10に示すように、卸先端末機26、ユーザ端末機21a、ユーザ端末機21b、オペレータ端末機22及び卸元通信装置20bの卸元端末機23から障害の閲覧要求が業務API部11に送信されたとする。
業務API部11は、ステップS52において、その閲覧要求を業務リソース管理部13へ通知する。ステップS53において、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aは、組織管理部13c及び顧客管理部13dから閲覧要求元の閲覧者に対応する閲覧者情報を検索する。閲覧者情報は、トラブルチケット情報の閲覧制限を行うために、組織管理部13cに保持された卸元事業者等の組織が何をする組織か等の組織の内容を示す情報と、顧客管理部13dに保持された利用者の個人情報である。このような閲覧者情報によって、閲覧要求を行った閲覧者への閲覧制限が掛けられる。
トラブルチケット管理部13a(図10)には、ST1,ST2,ST3が紐付けられたFT1と、ST4,ST5,ST6が紐付けられたFT2と、ST1,ST5,ST7が紐付けられたFT3とが、トラブルチケット情報として保持されているとする。
ステップS54において、トラブルチケット管理部13aは、上記で検索された閲覧者情報の閲覧制限に応じたトラブルチケット情報を、トラブルチケット管理部13aから検索して抽出する。例えば、卸先端末機26に対しては、ST1,ST2,ST3が紐付けられたFT1と、ST1,ST5,ST7が紐付けられたFT3とが抽出される。ユーザ端末機21aに対してはFT1が抽出される。ユーザ端末機21bに対しては、後述するようにトラブルチケット情報が発行されるが、サービスが継続しているため、トラブルチケット情報が見えない状態とされる。オペレータ端末機22に対しては、トラブルチケット管理部13aに保持された全てのFT1,FT2,FT3が抽出される。卸元通信装置20bには、ST2,ST5が抽出される。
ステップS55において、トラブルチケット管理部13aは、上記抽出したトラブルチケット情報を業務API部11へ応答し、ステップS56において、業務API部11はトラブルチケット情報を閲覧端末機25へ提供(応答)する。
但し、図10に枠41で囲んで示すFP1の実際のサービス状態は、FP1の利用者(例えば、ユーザ端末機21)がSP1,SP3の両系を利用しており、この際のSP1,SP3の両系が故障しているものとする。なお、故障している状態を網掛けで示す。このSP1,SP3の両系の故障により、ユーザ端末機21に対するサービスは断となる。この場合、トラブルチケット管理部13aによって、トラブルチケット情報として、ST1,ST3が発行されることになる。
次に、枠42で囲んで示すFP2の実際のサービス状態は、FP1の利用者(例えば、ユーザ端末機21)がSP4,SP22の両系を利用しており、この際のSP4のみが故障しているものとする。このようにSP4,SP22の両系の内、SP4が故障している場合、SP22は正常なので利用者に対するサービスは継続となる。この場合、上位の卸元事業者から見ると正常なSP22に対してはトラブルチケット情報は未発行だが、故障中のSP4に対してはトラブルチケット情報のST4を発行する。このケースの場合、利用者(例えば、ユーザ端末機21)へのサービスはSP22で継続しているので、トラブルチケット管理部13aは、SP4のトラブルチケット情報であるST4は見せない(閲覧制限する)ように処理する。
<トラブルチケット情報の閲覧2>
ユーザ端末機21、オペレータ端末機22、卸元端末機23からトラブルチケット情報の閲覧要求があった場合の第2の閲覧制限について、図11及び図12を参照して説明する。
前提条件として、親FPサービスを利用するユーザ端末機21から障害申告があった場合、どの子SPサービスに障害が発生しているか不明な状況である。この状況下で、他のユーザ端末機の利用者が閲覧要求を行った場合、障害が生じていない子SPサービスに対してもトラブルチケット情報が一時的に発行されてしまうケースがある。このケースの場合、障害が発生していないにも関わらず、障害が発生したとのトラブルチケット情報を閲覧させる不具合が生じる可能性がある。第2の閲覧制限は、そのような不具合が生じることを無くす処理である。
卸元端末機23からの障害申告の場合は、通信サービス提供元に障害が発生している。このため、トラブルチケット管理部13aは、図11に示すように、全ての閲覧者、即ち、ユーザ端末機21、オペレータ端末機22、卸元端末機23に、その障害のトラブルチケット情報を閲覧させる処理を行う。
一方、親FPサービスを利用するユーザ端末機21から障害申告があった場合、図12に示すように、第2卸元通信装置20bでのSP2に×印で示す障害が発生しているが、この時点では、どの子SPサービスに障害が発生しているか不明な状況である。言い換えれば、トラブルチケットを発行する際に障害箇所が確定していない。この場合、正常な子SPサービスに対しても子STトラブルチケットを発行している場合がある。そこで、符号51の禁止記号で示すように、閲覧者である全てのユーザ端末機21、オペレータ端末機22、卸元端末機23へのトラブルチケット情報の閲覧を制限する。
この閲覧制限の後、トラブルチケット管理部13aは、図12に矢印Y21で示すように、卸元通信装置20a〜20nに障害の問合せを行った後、正常な卸元通信装置20a,20nの通信サービスの検出をクローズする。この後、障害が発生している卸元通信装置20bに対する障害を確定(障害箇所確定)する。この確定後、ST2が紐付けられたFT1の閲覧を、閲覧者である全てのユーザ端末機21、オペレータ端末機22、卸元端末機23へ提供する。
<インターネット経由で障害情報収集>
管理装置10がインターネットを介して卸元通信装置20a〜20nの障害を収集する場合について、図13及び図14を参照して説明する。
図13に示すステップS61において、障害情報収集判定部14がインターネット30を経由して、卸元通信装置20a〜20nから子SPサービス情報の定期収集を行う。この後、ステップS62において、障害情報収集判定部14は、収集した子SPサービスにおいて、障害発生の判定を開始する。この判定は、まず、ステップS63,S64において、アダプタ部15を介して卸元通信装置20a〜20nに障害の問合せ要求を行う。次に、その要求に応じて、ステップS65において、卸元通信装置20a〜20nから応答が返信され、この障害問合せ結果が障害情報収集判定部14に通知されることで判定が行われる。
その障害問合せの結果、図14に×印で示すように、卸元通信装置20bに障害が発生していたとする。障害情報収集判定部14は、ステップS67において、その障害発生を判定する。この障害発生の判定は、上述した障害申告に依存せず行われる。障害情報収集判定部14は、予め設定された「障害名」と「卸元事業者名」とのアンド条件に適合して検索された障害情報を、例えば60分の特定時間内にカウントし、このカウント数が、予め定められた閾値を超えたら障害発生と判定する。この判定後、障害情報収集判定部14は、ステップS68において、卸元通信装置20bに係るトラブルチケットシナリオの呼出しをシナリオ管理部12に行う。シナリオ管理部12は、ステップS69において、トラブルチケット発行要求を業務リソース管理部13に行う。この際、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aでシナリオ33が読み込まれる。
ステップS70において、業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aは、上記のトラブルチケット発行要求時のシナリオ33に応じて、サービス状態管理部13bから申告元の卸元事業者のSP情報(SP2)を検索して抽出する。更に、サービス状態管理部13bは、ステップS71において、その検索されたSP2が紐付けられたFP1を検索して抽出する。
ステップS72において、トラブルチケット管理部13aは、図14に示すように、上記抽出した全ての親FPサービスFP1に、親FTトラブルチケットFTを発行する。更に、トラブルチケット管理部13aは、ステップS73において、FT1に対して、子STトラブルチケットST2を発行して紐付ける。
次に、ステップS74において、トラブルチケット管理部13aは、アダプタ部15へ障害申告を行った卸元通信装置20aを有する卸元事業者への障害問合せ要求を行い、アダプタ部15は、ステップS75において、SP2を提供する卸元通信装置20b(図14参照)へ障害問合せを行う。卸元通信装置20aは、ステップS76において、その障害問合せに応じた障害情報を応答する。この応答は、ステップS77にてアダプタ部15を介して業務リソース管理部13のトラブルチケット管理部13aへ通知される。
次に、ステップS78において、トラブルチケット管理部13aは、子STトラブルチケットST2の状態を国際標準TMF621での規定内容に従って更新する。
次に、ステップS79において、トラブルチケット管理部13aが親FTトラブルチケットFT1の状態を、前述で図4を参照して説明したように更新する。この破線枠内のステップS74〜S79の処理は、卸元通信装置20bのST2,FT1が復旧するまで行われる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の通信サービス管理装置10は、通信サービスを卸す複数の卸元通信装置20a〜20nが提供する各種の通信サービスの子サービスを連携させて紐付けた1つの親サービスを利用者のユーザ端末機21等に提供するものである。この管理装置10を次のような特徴構成とした。
(1)管理装置10を、業務API部11、シナリオ管理部12、業務リソース管理部13を備える構成とした。
業務API部11は、卸元通信装置20a〜20nを含む通信システムの通信に係る操作が行われるオペレータ端末機22、ユーザ端末機21、卸元通信装置20a〜20n(卸元端末機23)の何れか1つから送信されてくる障害申告を受け付ける。また、子SPサービス及び親FPサービスの障害情報及び復旧情報をオペレータ端末機22、ユーザ端末機21、卸元通信装置20a〜20n(卸元端末機23)へ提供する。
シナリオ管理部12は、業務API部11で受け付けられた障害申告に応じて、障害情報が記載されるトラブルチケット発行の制御内容が記載されたシナリオ33を記憶部に記憶する。
業務リソース管理部13は、各種の通信サービスである子SPサービスが連携されて紐付けられた1つの親FPサービスの情報を、複数の卸元通信装置20a〜20n毎に記憶部に記憶する。また、業務API部11で受け付けられた障害申告に係る親FPサービス又は子SPサービスの情報を記憶部から検索し、この検索された親FPサービスの障害電子票である親FTトラブルチケットと、子SPサービスの障害電子票である子STトラブルチケットとを、シナリオに従って発行して記憶部に保持する。
この構成によれば、業務リソース管理部13が、各種の通信サービスである子SPサービスが連携されて紐付けられた親FPサービスの情報を、複数の卸元通信装置20a〜20n毎に記憶して管理している。そして、障害申告があった際に、シナリオ33に従って、その記憶された親FPサービスの親FTトラブルチケットと、子SPサービスの子STトラブルチケットとを発行するようにした。このため、各卸元通信装置20a〜20nの各種の通信サービスである子SPサービスを連携させて紐付けた連携サービスとしての親FPサービスの障害を、利用者、全体の通信システムのオペレータ、卸元通信装置20a〜20nを所持する卸元事業者等へ提供することができる。
(2)業務リソース管理部13は、業務API部11が卸元通信装置20a〜20nからの障害申告を受け付けた際に、当該障害申告を行った卸元通信装置20a〜20nの子SPサービスが紐付けられた親FPサービスの情報を記憶部から検索し、この検索された親FPサービスに対する親FTトラブルチケットと、当該親FPサービスに紐付けられた子SPサービスに対する子STトラブルチケットとを、シナリオに従って発行する。この発行された子STトラブルチケットに係る子SPサービスを提供する卸元通信装置20a〜20nの障害が発生中であれば当該子STトラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該子STトラブルチケットを削除する。更に、この削除された子STトラブルチケットに紐付けられた親FTトラブルチケットに係る親FPサービスを提供する卸元通信装置20a〜20nの障害が発生中であれば当該親FTトラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親FTトラブルチケットを削除するようにした。
これによって、まず、卸元通信装置20a〜20nから障害申告があった際に、障害申告を行った卸元通信装置20a〜20nの子SPサービスが紐付けられた親FPサービスを検索する。次に、検索された親FPサービスに対する親FTトラブルチケットと、その親FPサービスに紐付けられた子SPサービスに対する子STトラブルチケットとを障害に応じて更新しながら発行又は削除して、親FPサービス及び子SPサービスの障害情報及び復旧情報を管理することができる。
(3)業務リソース管理部13は、親FPサービスを利用するユーザ端末機21からの障害申告を受け付けた際に、当該親FPサービスに対する親FTトラブルチケットをシナリオに従って発行する。また、親FPサービスに紐付けられた子SPサービスの情報を記憶部から検索し、この検索された子SPサービスに対する子STトラブルチケットをシナリオに従って発行する。この発行された子STトラブルチケットに係る子SPサービスを提供する卸元通信装置20a〜20nに障害が発生中であれば障害が復旧するまで障害状況を問合せ、障害に応じて子トラブルチケットを更新しながら発行を継続し、復旧すれば当該子STトラブルチケットを削除する。更に、その削除された子STトラブルチケットに紐付けられた親FTトラブルチケットに係る親FPサービスを提供する卸元通信装置20a〜20nの障害が発生中であれば当該親FTトラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親FTトラブルチケットを削除するようにした。
これによって、親FPサービスを利用するユーザ端末機21から障害申告があった際に、障害申告に係る親FPサービスに対する親FTトラブルチケットと、その親FPサービスに紐付けられた子SPサービスに対する子STトラブルチケットとを発行する。この発行された子STトラブルチケットに係る子SPサービスを提供する卸元通信装置20a〜20nに障害が発生中であれば障害が復旧するまで障害状況を問合せ、障害に応じて子STトラブルチケットを更新しながら発行を継続する。このため、どの子SPサービスに障害が発生しているか分からない場合でも、子SPサービスの障害が復旧するまで子STトラブルチケットで障害を管理することができる。
(4)業務リソース管理部13は、親FTトラブルチケットの発行時に、この発行された親FTトラブルチケットに紐付けられた子STトラブルチケットを障害に基づき発行した後、発行された全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧されたか否かを判定し、当該全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧していれば当該全ての親トラブルチケットを削除するようにした。
これによって、親FTトラブルチケットの発行時に、この発行された親FTトラブルチケットに紐付けられた子STトラブルチケットを障害に基づき発行することで、親FTトラブルチケットの障害状態の更新を行うことができる。また、親FTトラブルチケットに紐付けられた全ての子STトラブルチケットの障害が復旧する毎に、発行された全ての親FTトラブルチケットに係る故障が復旧されたか否かを判定し、全ての親FTトラブルチケットに係る故障が復旧していれば全ての親FTトラブルチケットを削除するので、上記のように障害状況の更新が行われながら発行されている全ての親FTトラブルチケットを、全ての復旧後に確実に削除することができる。
(5)業務リソース管理部13は、子STトラブルチケット及び親FTトラブルチケットであるトラブルチケット情報の閲覧者に応じた閲覧制限を保持する保持部(組織管理部13c及び顧客管理部13d)を備える。そして、オペレータ端末機22、ユーザ端末機21、卸元通信装置20a〜20n及び卸先端末機の何れか1つの閲覧端末機25から送信されてくるトラブルチケット情報の閲覧要求を受け付けた際に、当該閲覧要求の送信元の閲覧端末機25に係る閲覧者に対応付けられた閲覧制限を保持部から検索し、この検索された閲覧制限に応じたトラブルチケット情報を業務API部11を介して閲覧端末機25へ提供するようにした。
これによって、連携された各種の通信サービスを閲覧するシステムのオペレータ、卸元事業者及びエンドユーザ等の閲覧者の閲覧を、異なる立場に応じて制限することができる。
(6)業務リソース管理部13は、閲覧端末機25に提供される親FPサービスに紐付く複数の子SPサービスの内、何れかの子SPサービスに障害が発生している場合に、冗長化している子SPサービスにおいて1つの子SPサービスでも正常であれば、当該子SPサービスは正常とみなし、その障害発生中の子SPサービスに対して発行した子STトラブルチケットのみを、当該閲覧端末機25に対して閲覧不可能に制限する処理を行うようにした。
これによって、複数の子SPサービスを閲覧可能な閲覧端末機25の利用者は、冗長化している子SPサービスにおいて1つの子SPサービスでも正常であれば、当該子SPサービスは正常とみなし、その障害発生中の子SPサービスに対して発行した子トラブルチケットのみを、閲覧不可能とすることができる。
(7)業務リソース管理部13は、卸元通信装置20a〜20nからの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、当該発行されたトラブルチケット情報の閲覧を閲覧端末機25に許可し、親FPサービスを利用するユーザ端末機21からの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、閲覧端末機25への閲覧を制限した後、トラブルチケット発行対象の卸元通信装置に問合せを行う。この問合せで、正常であることが確認された卸元通信装置についてはトラブルチケット削除後、問合せ処理を停止し、障害が発生している卸元通信装置に対する障害を確定後に、この確定された障害に係る子STトラブルチケットが紐付けられた親FTトラブルチケットの閲覧を当該閲覧端末機25に許可するようにした。
ところで、親FPサービスを利用するユーザ端末機21からの障害申告があった場合は、どの子SPサービスに障害が発生しているか不明な状況である。この状況下で、他のユーザ端末機21の利用者が閲覧要求を行った場合、障害が生じていない子SPサービスに対してもトラブルチケット情報が一時的に発行されてしまう場合がある。この場合、障害が発生していないにも関わらず、障害が発生したとのトラブルチケット情報を閲覧させる不具合が生じる可能性がある。しかし、本実施形態では、トラブルチケット発行対象の卸元通信装置に問合せを行い、正常であることが確認された卸元通信装置についてはトラブルチケット削除後、問合せ処理を停止し、障害が発生している卸元通信装置に対する障害を確定後に、この確定された障害に係る子STトラブルチケットが紐付けられた親FTトラブルチケットに係る閲覧を許可するので、上記不具合が生じないようにすることができる。
(8)管理装置10は、インターネットを介して卸元通信装置20a〜20nから子SPサービスの障害情報を受信し、予め設定された障害名と卸元事業者名のアンド条件に適合して検索された障害情報を特定時間内にカウントし、このカウント数が予め定められた閾値を超えた際に障害発生と判定する障害情報収集判定部14を更に備える。業務リソース管理部13は、障害情報収集判定部14で障害発生と判定された際に、業務API部11が卸元通信装置20a〜20nからの障害申告を受け付けた際の上述した障害に係る処理と同様の処理を行うようにした。
この構成によれば、卸元通信装置20a〜20nからの障害申告を受け付けなくとも、インターネットを介して卸元通信装置20a〜20nから障害情報を収集することができる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
10 通信サービス管理装置
11 業務API部
12 シナリオ管理部
13 業務リソース管理部
13a トラブルチケット管理部
13b サービス状態管理部
13c 組織管理部
13d 顧客管理部
14 障害情報収集判定部
15 卸元事業者APIアダプタ部
20a〜20n 卸元通信装置
21 ユーザ端末機
22 オペレータ端末機
23 卸元端末機
30 インターネット

Claims (9)

  1. 通信サービスを卸す複数の卸元通信装置が提供する各種の通信サービスとしての子サービスを連携させて紐付けた1つの親サービスを利用者のユーザ端末機に提供する通信サービス管理装置であって、
    前記卸元通信装置を含む通信システムの通信に係る操作が行われるオペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置の何れか1つから送信されてくる障害申告を受け付けると共に、前記子サービス及び前記親サービスの障害情報及び復旧情報を前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置へ提供する業務API部と、
    前記業務API部で受け付けられた障害申告に応じて、障害情報が記載されるトラブルチケット発行の制御内容が記載されたシナリオを記憶部に記憶するシナリオ管理部と、
    前記卸元通信装置が前記子サービスを提供し、前記親サービスに紐付けられた複数の当該子サービスの情報を、当該親サービス毎に記憶部に記憶し、前記業務API部で受け付けられた障害申告に係る前記親サービス又は前記子サービスの情報を当該記憶部から検索し、この検索された親サービスの障害電子票である親トラブルチケットと、子サービスの障害電子票である子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行して記憶部に保持する業務リソース管理部と
    を備えることを特徴とする通信サービス管理装置。
  2. 前記業務リソース管理部は、
    前記業務API部が前記卸元通信装置からの障害申告を受け付けた際に、当該障害申告を行った卸元通信装置の子サービスを検索し、検索された子サービスに紐付けられた親サービスを検索し、この検索された親サービスに対する前記親トラブルチケットと、当該親サービスに紐付けられた子サービスに対する前記子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行し、
    この発行された子トラブルチケットに係る子サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該子トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該子トラブルチケットを削除し、
    この削除された子トラブルチケットに紐付けられた親トラブルチケットに係る親サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該親トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親トラブルチケットを削除する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信サービス管理装置。
  3. 前記業務リソース管理部は、
    前記親サービスを利用する前記ユーザ端末機からの障害申告を受け付けた際に、当該親サービスに対する前記親トラブルチケットを前記シナリオに従って発行し、
    前記親サービスに紐付けられた前記子サービスの情報を前記記憶部から検索し、この検索された子サービスに対する前記子トラブルチケットを前記シナリオに従って発行し、
    この発行された子トラブルチケットに係る子サービスを提供する卸元通信装置に障害が発生中であれば障害が復旧するまで障害状況を問合せ、障害に応じて前記子トラブルチケットを更新しながら発行を継続し、復旧すれば当該子トラブルチケットを削除し、
    この削除された子トラブルチケットに紐付けられた親トラブルチケットに係る親サービスを提供する卸元通信装置の障害が発生中であれば当該親トラブルチケットを障害に応じて更新しながら発行を継続し、復旧していれば当該親トラブルチケットを削除する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信サービス管理装置。
  4. 前記業務リソース管理部は、
    前記親トラブルチケットの発行時に、この発行された親トラブルチケットに紐付けられた前記子トラブルチケットを障害に基づき発行した後、親トラブルチケットに紐付けられた全ての子トラブルチケットの障害が復旧する毎に、発行された全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧されたか否かを判定し、当該全ての親トラブルチケットに係る故障が復旧していれば当該全ての親トラブルチケットを削除する処理を行う
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信サービス管理装置。
  5. 前記業務リソース管理部は、
    前記子トラブルチケット及び前記親トラブルチケットであるトラブルチケット情報の閲覧者に応じた閲覧制限を保持する保持部を備え、
    前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置及び卸先端末機の何れか1つの閲覧端末機から送信されてくるトラブルチケット情報の閲覧要求を受け付けた際に、当該閲覧要求の送信元の閲覧端末機に係る閲覧者に対応付けられた閲覧制限を前記保持部から検索し、この検索された閲覧制限に応じたトラブルチケット情報を前記業務API部を介して当該閲覧端末機へ提供する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の通信サービス管理装置。
  6. 前記業務リソース管理部は、
    前記閲覧端末機に提供される前記親サービスに紐付く複数の前記子サービスの内、何れかの子サービスに障害が発生し、冗長化している子サービスにおいて1つの子サービスでも正常であれば、当該子サービスは正常とみなし、その障害発生中の子サービスに対して発行した前記子トラブルチケットのみを、当該閲覧端末機に対して閲覧不可能に制限する処理を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信サービス管理装置。
  7. 前記業務リソース管理部は、
    前記卸元通信装置からの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、この発行されたトラブルチケット情報の閲覧を前記閲覧端末機に許可し、
    前記親サービスを利用する前記ユーザ端末機からの障害申告に係るトラブルチケット情報の発行時に、前記閲覧端末機への閲覧を制限した後、トラブルチケット発行対象の卸元通信装置に問合せを行い、正常であることが確認された卸元通信装置についてはトラブルチケット削除後、問合せ処理を停止し、障害が発生している卸元通信装置に対する障害を確定後に、この確定された障害に係る子トラブルチケットが紐付けられた親トラブルチケットの閲覧を当該閲覧端末機に許可する処理を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信サービス管理装置。
  8. インターネットから、前記卸元通信装置が提供する子サービスの障害情報を収集し、予め設定された障害名と卸元事業者名とのアンド条件に適合して検索された障害情報を、特定時間内にカウントし、このカウント数が予め定められた閾値を超えた際に障害発生と判定する障害情報収集判定部を更に備え、
    前記業務リソース管理部は、前記障害情報収集判定部で障害発生と判定された際に、前記業務API部が前記卸元通信装置又は前記ユーザ端末機からの障害申告を受け付けた際の障害に係る処理と同様の処理を行う
    ことを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の通信サービス管理装置。
  9. 通信サービスを卸す複数の卸元通信装置が提供する各種の通信サービスの子サービスを連携させて紐付けた1つの親サービスを利用者のユーザ端末機に提供する通信サービス管理装置による通信サービス管理方法であって、
    通信サービス管理装置は、
    受け付けた障害申告に応じて障害情報が記載されるトラブルチケット発行の制御内容が記載されたシナリオを記憶すると共に、前記卸元通信装置が前記子サービスを提供し、前記親サービスに紐付けられた複数の当該子サービスの情報を、当該親サービス毎に記憶する記憶部を備え、
    前記卸元通信装置を含む通信システムの通信に係る操作が行われるオペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置の何れか1つから送信されてくる障害申告を受け付けるステップと、
    前記受け付けられた障害申告に係る前記親サービス又は前記子サービスの情報を前記記憶部から検索するステップと、
    前記検索された親サービスの障害電子票である親トラブルチケットと、子サービスの障害電子票である子トラブルチケットとを、前記シナリオに従って発行して前記記憶部に保持するステップと、
    前記子サービス及び前記親サービスの障害情報及び復旧情報を前記オペレータ端末機、前記ユーザ端末機、前記卸元通信装置へ提供するステップと
    を実行することを特徴とする通信サービス管理方法。
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