JP5843903B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
例えば、図7Bは、図7Aの第1の視点から見た表示画面例であり、装置およびリンクを、XY平面に投影した平面図を表している。また、図7Cは、図7Aの第2の視点から見た表示画面例であり、装置およびリンクを、YZ平面に投影した立面図を表している。
例えば、最初にネットワークの転送装置121で障害が発生し(図8A)、次いで、転送装置122で障害が発生(図8B)したような場合、閲覧者により表示画面上の時間軸バー159等で選択された過去のある時刻から次の時刻までのネットワークの状況を示すことができる。これにより、閲覧者が、ネットワークのどの装置が障害の起因となっており、警報の初発箇所となっているか、および警報や障害の発生状況について、表示画面上で順を追って確認しやすくなる。
しかしながら、障害発生時に前記の表示画面を使用した場合、下記のような問題がある。
問題(1)警報の色や大きさのみで障害の発生を閲覧者に伝えているため、障害における重要回線の有無や障害時間長期化の有無等の、障害によるサービスへの影響を表すことができない。
問題(2)障害が複数箇所で同時発生した場合、障害の確認順序を示すことができない。例えば、従来は、閲覧者が、自らの経験に基づいて障害の確認順序を決定していたため、確認順序が人によって異なっていた。
問題(3)視点の位置や向きが閲覧者の手動操作によって決められていた。そのため、異なるスキルや考え方の閲覧者達が共通の表示画面を大画面テレビやウォールディスプレイに表示して検討する場合、表示すべき画面の優先順序が定まらないため、画面の切り替えが困難となる場合がある。
また、監視装置は、障害を確認する順序を決定することができる。したがって、監視装置は、その決定した順序に基づいて表示画面を生成できるようになるので、閲覧者が障害の発生地点やサービスへの影響等を把握しやすくすることができる。
また、監視装置は、警報発出数、重要警報発生数、警報継続時間、ユーザ数、警報発生最高階層数、重要回線設定数、両系断数、トラフィック急増減数、ユーザ申告数、警報相関数のいずれかまたは組み合わせを用いて、障害重要度を演算することができる。したがって、監視装置は、その障害重要度に基づいた表示画面を生成できるようになるので、閲覧者が障害の発生地点やサービスへの影響等を把握しやすくすることができる。
障害重要度を演算するためには、まず演算エリアを決める必要がある。例えば、図9に示すように、地図の表示された画面を縦線および横線で示すグリッド91(図9では破線)で分割する。そして、グリッド91の縦線と横線とで囲まれたエリアを演算エリア92(図9では矩形)とする。グリッド91の位置およびグリッド91間の間隔は、図10の設定情報のグリッド始点設定情報およびグリッド間隔設定情報に基づいて決められる。なお、図10に例示したグリッド間隔設定情報は、距離を「1」としているが、整数に限られることはなく、1未満の小数点で表しても構わない。また、図9では、見やすさのために警報の中で、重要情報を黒丸印で表し、その他の警報を三角印で表しているが、図8Aのように、装置と併せて警報を表示しても構わない。
警報情報としては、警報発出数、重要警報発生数、警報継続時間、ユーザ数、警報発生最高階層数、重要回線設定数、両系断数、トラフィック急増減数、ユーザ申告数、警報相関数等が挙げられる。このような警報情報によって、閲覧者は、障害の大きさ、該当装置および設備への対処の緊急度、障害によって生じているサービスへの影響の大きさのいずれかを把握することができる。
重要警報発生数は、演算エリア92において、閲覧者によって特に重要と判定された警報の発生数である。例えば、図10の重要警報設定情報では、重要設定として「非常」が選択され、閲覧者によって特に重要と判定されている。したがって、図10の装置警報情報の中で、閲覧者によって重要度が「非常」のものだけを重要と判定された場合には、重要警報発生数は2となる。
ユーザ数は、演算エリアにおいて、警報を発出している装置に収容されているユーザ数である。ユーザ数は、図10の装置情報の収容ユーザ数の欄に記載されている。
重要回線設定数は、演算エリア92において、閲覧者によって特に重要と判定された回線数である。例えば、図10の装置情報の中で、警報情報の重要度を「非常」の場合に限った場合には、重要回線設定数は0である。
トラフィック急増減数は、演算エリア92において、所定の単位時間当たりのトラフィック変化量が所定の閾値を上回ったまたは別の所定の閾値を下回ったと判定された回数である。例えば、図11のトラフィック量急増減情報のトラフィック変化量は−100であるが、別の所定の閾値との比較判定において、該当しないと判定された場合には、トラフィック急増減数は0である(図11の演算エリア重要度情報のトラフィック急増減数の欄参照)。なお、トラフィック急増減数は、装置からトラフィック急増減に係る警報を受信した回数によって集計されても構わない。
警報相関数は、演算エリア92内の警報に係る障害が、当該演算エリア外の警報の原因となっていると判定された警報数である。警報相関数は、装置の接続関係の情報である装置間接続情報(図13参照)と警報の発生した装置とを参照して、重要度解析部226によって算出される。例えば、図11の演算エリア重要度情報の警報相関数の欄では、演算エリア識別情報が(30,30)の場合には、警報相関数は1である。
図9に表示した地図を複数の演算エリア92に分割し、各演算エリア92を、その演算エリア92の中心の座標(x,y)で表すものとする。すなわち、演算エリア92を識別する情報(演算エリア識別情報)を、(x,y)で表す。
また、障害重要度Level(x,y)は、次の式(1)で表される。
ただし、α,β,・・,κの各係数は、目的に応じた値に設定して構わない。
次に、障害確認順序の演算処理について説明する。
優先度解析部227(後記)は、重要度保存部215(後記)から取得した障害重要度(図11参照)を用いて、障害確認の順序の早い方には、大きな値の優先度となるような演算を実行する。その後、確認順序解析部228(後記)が優先度に基づいて、演算エリア92の障害確認順序を決定する。
次に、障害確認順序の2番目を決めるために、警報の存在する演算エリア(x,y)に対して、次の式(2)に示す優先度Priority(x,y)の演算を実行する。
Priority(x,y)=ρ×1/(演算エリア(x1,y1)と演算エリア(x,y)との距離)+σ×Level(x,y)+τ×1/((保守拠点(x0,y0)と演算エリア(x,y)との距離)) ・・式(2)
ただし、ρ,σ,τの各係数は、目的に応じた値に設定して構わない。
Priority(x,y)=ρ×1/(演算エリア(x2,y2)と演算エリア(x,y)との距離)+σ×Level(x,y)+τ×1/((演算エリア(x0,y0)と演算エリア(x,y)との距離)) ・・式(3)
ただし、ρ,σ,τの各係数は、目的に応じた値に設定して構わない。
次に、図12を用いて、監視装置200の構成を説明する。監視装置200は、ネットワークの全装置の階梯や接続関係、複数系(現用系・待機系)を組む箇所の情報、各種警報や障害の発生状況を示した三次元表示画面を生成する。この監視装置200は、ネットワークを構成する各装置(例えば、図8Aに示す転送装置121,122、制御装置141、上位サービス装置161、下位サービス装置101〜103)と接続されており、これらの装置から、ネットワークに関する警報や通過フローやのその流量(トラフィック量)情報を受信する。また、監視装置200は、閲覧者から画面表示に関する各種指示入力を受け付けるキーボードやマウス等の入力装置320を接続している。また、監視装置200は、画面表示を行う液晶ディスプレイ等の表示装置310を接続している。監視装置200は、入力装置320からの指示入力と、各装置から受信した情報とに基づき、ネットワークの状況を示す三次元表示画面を生成し、表示装置310に出力表示する。閲覧者は、この三次元表示画面を見ることでネットワークの状況を確認することができる。
記憶部210は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。記憶部210には、ネットワークを構成する各装置の接続関係や、ネットワークに関する警報や通過フローの流量情報等、処理部220の表示画面生成時に参照される各種データ等が記憶される。
装置属性情報保存部2111は、装置属性情報(図13参照)を記憶している。この装置属性情報は、各時刻における、ネットワークの各装置の属性(階梯)と、当該装置の地図上の座標位置(緯度、経度の組み合わせ)と、当該装置に現用系または待機系のペアとなる装置(複数系装置)がある場合のペアとなる装置とを示した情報である。図13に例示する装置属性情報は、装置番号(装置の識別情報)ごとに、その装置の装置名と、階梯と、階梯の番号(階梯番号)と、経度および緯度と、複数系装置とを関連付けて示している。
次に、監視装置200の処理フローについて、図14を用いて説明する(適宜、図11、図12、図13参照)
カメラ視点自動変更機能は、図15A、図15B、図15Cに示す3つのモードで表示画面を表示する。3つのモードの中の第1のモードは、図15Aに示すように地図全体を俯瞰したように表示する俯瞰表示モードである。第2のモードは、警報群に接近して拡大(強調)表示する接近モードであり、図15Bでは重要警報等が集中しているエリア(1501)を拡大表示している。第3のモードは、警報群の中心を周回しながら表示する巡回モードであり、図15Cでは、図15Bに示した画像(1501)を、時計回りに90度回転した画像(1502)、さらに90度回転した画像(1503)、さらに90度回転した画像(1504)を表示することができる。
閲覧者に障害の状況を認識させる方法として、図16に例示するように、障害重要度ごとに波紋1101の大きさを変えて表示するようにしてもよい。
視点決定部231は、注意喚起機能を実行する場合、まず障害重要度が最も大きい演算エリア92の中心の中心座標から障害重要度の大きさに比例するように波紋の数を表示し、その後一旦波紋を消去し、次に、障害確認順序の値が2番目に大きい演算エリア92の中心から波紋を表示して消去するといった処理を繰り返すようにしてもよい。
121,122 転送装置
141 制御装置
161 上位サービス装置(サーバ装置)
200 監視装置
210 記憶部
211 装置情報保存部
212 地理的情報保存部
213 警報保存部
214 流量情報保存部
215 重要度保存部
216 優先度保存部
217 確認順序保存部
218 設定保存部
220 処理部
221 装置属性情報解析部
222 装置接続関係解析部
223 地理的情報解析部
224 警報解析部
225 流量情報解析部
226 重要度解析部
227 優先度解析部
228 確認順序解析部
229 座標計算部
230 表示用情報生成部
231 視点決定部
240 入出力部
241 警報受信部
242 流量情報受信部
243 表示部
244 操作部
310 表示装置
320 入力装置
2111 装置属性情報保存部
2112 装置接続関係保存部
Claims (6)
- 装置の座標および前記装置間のリンクを記憶している記憶部と、
警報を取得したとき、前記記憶部を参照し、前記警報に含まれる装置の情報を用いて、前記警報の座標位置を決定する座標計算部と、
地図上に定められた演算エリアに対し、前記演算エリア内に存在する前記警報から、障害の大きさ、前記装置への対処の緊急度、障害によって生じているサービスへの影響の大きさのいずれかまたは組み合わせに比例する当該演算エリアの障害重要度を演算する重要度解析部と、
前記警報の存在する演算エリアごとに、前記演算エリアと前記障害重要度の最も大きい演算エリアとの間の距離、前記演算エリアと保守拠点との間の距離および前記演算エリアの障害重要度を用いて、優先度を演算する優先度解析部と、
前記優先度の大きさに基づいて、前記警報の存在する演算エリアを確認する障害確認順序を決定する確認順序解析部と、
を備えることを特徴とする監視装置。 - 前記優先度解析部は、前記警報の存在する演算エリアごとに、前記演算エリアと前記障害重要度の最も大きい演算エリアとの間の距離に反比例する第1の値を演算し、前記演算エリアと保守拠点との間の距離に反比例する第2の値を演算し、前記第1の値、前記第2の値、前記演算エリアの障害重要度それぞれに重み係数を積算した後、その積算値を加算することによって前記優先度を演算する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。 - 前記確認順序解析部は、前記障害重要度の最も大きい演算エリアを障害確認順序の1番目として決定し、前記優先度の最も大きい演算エリアを障害確認順序の2番目として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。 - 前記優先度解析部は、前記障害確認順序が決定された演算エリア以外で前記警報の存在する演算エリアごとに、前記演算エリアと前記障害確認順序のn番目(n≧2)として決定された演算エリアとの間の距離に反比例する第3の値を演算し、前記演算エリアと保守拠点との間の距離に反比例する第2の値を演算し、前記第3の値、前記第2の値、前記演算エリアの障害重要度それぞれに重み係数を積算した後、その積算値を加算することによって前記優先度を演算する優先度演算処理を実行し、
前記確認順序解析部は、前記優先度演算処理によって演算された前記優先度の中で前記優先度の最も大きい演算エリアを障害確認順序の(n+1)番目として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。 - 前記監視装置は、前記障害重要度、前記優先度、前記障害確認順序のいずれかまたは組み合わせに応じて表示画面を生成し、前記生成した表示画面を表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
- 装置の座標および前記装置間のリンクを記憶している記憶部と、
警報を取得したとき、前記記憶部を参照し、前記警報に含まれる装置の情報を用いて、前記警報の座標位置を決定する座標計算部と、
地図上に定められた演算エリアに対し、前記演算エリア内に存在する前記警報から、障害の大きさ、前記装置への対処の緊急度、障害によって生じているサービスへの影響の大きさのいずれかまたは組み合わせに比例する当該演算エリアの障害重要度を演算する重要度解析部と、
前記装置における通過フロー情報とトラフィック量とを取得する流量情報解析部と、
前記警報に係る障害に対してユーザから受け付けたユーザ申告数を取得する入出力部と、
を備え、
前記記憶部は、さらに、前記装置間の接続情報、前記装置に収容されているユーザ数、末端装置からのホップ数を示す前記装置の階層数、前記装置に収容されている回線および運用系とバックアップ系の両系、を記憶し、
前記重要度解析部は、前記警報の存在する演算エリアごとに、前記演算エリア内の前記警報の数である警報発出数、前記演算エリア内で重要と判定された前記警報の数である重要警報発生数、前記演算エリア内で最も長時間発生している前記警報の発生時間である警 報継続時間、前記演算エリア内で前記警報を発生している装置が収容する前記ユーザ数、前記演算エリア内で前記警報を発生している装置の中で最高の階層数である警報発生最高階層数、前記演算エリア内で前記警報の発生している装置に収容されている前記回線の中で重要と判定された重要回線設定数、前記演算エリア内で前記両系とも切断した数である両系断数、前記演算エリア内で前記警報の発生している装置の所定の単位時間当たりのトラフィック変化量が所定の閾値を上回ったまたは別の所定の閾値を下回ったと判定した回数を示すトラフィック急増減数、前記演算エリア内の前記ユーザ申告数、前記装置間の接続情報を参照して前記演算エリア内の警報に係る障害が当該演算エリア外の警報の原因となっていると判定された警報数である警報相関数を、それぞれ演算して、その演算結果のいずれかまたはそれらの組み合わせを用いて、前記演算エリアの障害重要度を演算する
ことを特徴とする監視装置。
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