JP6776722B2 - パンチ - Google Patents

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Description

本発明は、パッチ貼り付け機能を兼ねたパンチに関する。
従来から、用紙に形成されたパンチ孔の周囲に、当該パンチ孔を補強するためのパッチを貼り付け得るようにしたものが種々知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、近時においては、用紙に対するパンチ孔の形成とそのパンチ孔の周囲へのパッチの貼り付けを一操作で行い得るものも存在する。
しかしながら、従来のものは、パッチが複数枚積層されてなるパッチ積層体が、パンチ孔を形成するための刃に対して動かないように設けられていた。このようなものであると、使用を繰り返してパッチ積層体からパッチが順次減少していくにつれて、刃の先端部と次に貼り付けられる一枚目のパッチとの離間距離が順次長くなってしまう。このため、従来のものは、パンチ孔を形成しつつパッチの貼り付けを行うために、刃を進退させるための一定のストローク(往復動する距離)を確保する必要があり、関連部分のコンパクト化を実現し難いという不具合を有していた。
特開2010−94940号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、コンパクト化を実現するための設計の自由度に優れたパッチ貼り付け機能を兼ねたパンチを提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、パンチ台と刃との協働によりシートにパンチ孔を形成するとともに前記刃に保持されたパッチを前記パンチ孔の周囲に貼り付け得るように構成されたパンチであって、前記刃が、前記パッチに形成されたパッチ孔の周縁部分に係わり合うパッチ係合部を備えたものであり、前記パッチを前記パッチ係合部側に向けて付勢し得るパッチ付勢手段を備えているものであり、前記パッチ付勢手段が、前記パッチに添接する押し出し部材と、この押し出し部材を前記パッチ係合部側に向けて押圧する弾性体とを備えているものであり、前記パッチの逆戻りを抑制するための逆戻り抑制手段を備えているものであり、前記押し出し部材を保持し得る保持部材を備えてなり、前記逆戻り抑制手段が、第一の係合部を有した前記押し出し部材と、前記第一の係合部と係わり合う第二の係合部を有した前記保持部材とを主体に構成されているパンチである。
請求項に記載の発明は、前記パッチ係合部が、円柱状をなす前記刃に設けられた鍔状のものである請求項1記載のパンチである。
請求項に記載の発明は、前記刃が、操作部材に支持されたものであり、且つ、前記パンチ台に対して前記操作部材と一体的に進退動作し得るように構成されている請求項1又は2記載のパンチである。
請求項に記載の発明は、前記操作部材が、前記刃を収容し得る収容空間を形成した操作部材本体と、この操作部材本体に対して設けられ前記刃を支持し得る刃支持部材とを備えている請求項記載のパンチである。
以上説明したように本発明によれば、コンパクト化を実現するための設計の自由度に優れたパッチ貼り付け機能を兼ねたパンチを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における背面側から見た斜視図。 同実施形態における断面図。 同実施形態における断面図。 同実施形態における部分拡大断面図。 図8の部分拡大断面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜9を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、パンチ台1と二本の刃2との協働によりシートたる一枚の用紙Pに二つのパンチ孔p1を形成するとともに二本の刃2にそれぞれ保持されたパッチTを二箇所に形成されたパンチ孔p1の周囲に貼り付け得るように構成されたパッチT貼り付け機能を兼ねたパンチA(以下、単に「パンチA」という。)に適用したものである。
パッチTは、用紙Pにおけるパンチ孔p1の周縁部分を補強するためのものである。パッチTは、中央部分にパンチ孔p1に対応したパッチ孔t1を備えている。換言すれば、パッチTは、略ドーナツ形状をなしている。パッチTは、一面側である下面側に粘着剤(図示せず)が塗布された合成樹脂製のものであり、用紙Pに形成されたパンチ孔p1の周縁部分に貼り付けられる。
パッチTは、複数枚積層されてパッチ積層体Sを構成する。パッチ積層体Sは、それ自体が独立して交換可能な部材としても構成されている。例えば、使用を繰り返すことにより刃2に装着されていたパッチTが尽きた場合や、刃2に装着されていたパッチTが一定程度減少した場合には、補充のために新たなパッチ積層体Sを刃2に装着し得るように構成されている。
パンチAは、パンチ台1と、パンチ台1と協働して用紙Pにパンチ孔p1を形成するためのパンチ台1に対して相対移動し得る刃2と、刃2を保持して当該刃2と一体的に動作し得る操作部材3と、刃2、及び、操作部材3を支持するとともにこれら刃2、及び、操作部材3の進退方向を案内するガイド部材4と、操作部材3とガイド部材4との間に配設された刃復帰用弾性体5とを備えている。
刃2の先端部近傍には、パッチT(パッチ積層体S)が装着されている。この実施形態におけるパンチAは、パッチTをパンチ台1方向に押し出すためのパッチ付勢手段Fと、パッチTを貼り付け操作する過程において、パッチTの逆戻りを規制し得る逆戻り規制手段G、換言すれば、パッチTがパッチ付勢手段Fによって付勢される方向の逆方向に動くことを規制し得る逆戻り規制手段Gを備えている。
以下、パンチAについて詳述する。
パンチ台1は、天板等の載置面に載置される扁平な箱形のものである。パンチ台1は、上面側に刃2と協働して用紙Pにパンチ孔p1を形成するための金属製のアンビル15aを備えている。このアンビル15aは、用紙PにパッチTを貼り付ける際に当該用紙Pを裏面側から支持する台座としての役割も担っている。パンチ台1は、底壁11と、底壁11の前縁から立設された前壁12と、底壁11の左右縁から立設された左右の側壁13と、底壁11の後縁から立設された後壁14と、刃2に対応する位置にアンビル15aを有し前壁12の上縁と後壁14の上縁との間に配された上壁15とを備えている。
パンチ台1は、内部に収容空間spが形成されている。この収容空間spに、パンチ孔p1の形成に伴って生じた図示しない用紙片を収容し得るものとなっている。底壁11、前壁12、側壁13、及び、後壁14を主体に構成されたパンチ台1の下部分は、前壁12に設けられた押しボタンbtの操作により、上壁15を主体に構成されたパンチ台1の上部分に対して開閉し得るように構成されている。なお、パンチ台1の一方側の側壁13には、用紙Pの位置を調整するためのゲージ16が回動可能に支持されている。
刃2は、金属製のもので、用紙Pにパンチ孔p1を形成するために先端部たる下端部に刃先2sを有した円柱状のものである。刃2は、パッチTに形成されたパッチ孔t1の周縁部分に係わり合うパッチ係合部21を備えている。パッチ係合部21は、パッチ孔t1の周縁部が当接し得るものである。パッチ係合部21は、後述するパッチ付勢手段Fの弾性付勢力に抗して、パッチTが刃先2s側に移動することを阻止する役割を担うものである。一方で、用紙Pにパンチ孔p1を形成する過程においてパッチTが用紙Pに添着した場合には、当該パッチTの用紙Pに対する貼着力がパッチ係合部21の阻止力に打ち勝って当該パッチ係合部21を通過し得るように、パッチ係合部21の形状及び寸法が設定されている。この実施形態では、パッチ係合部21は、円柱状をなす刃2の先端部近傍に設けられた鍔状のものである。パッチ積層体Sは、刃2におけるパッチ係合部21の上側に装着されるようになっている。すなわち、刃2におけるパッチ係合部21の上側部分の直径は、パッチ孔t1の直径と略同じ大きさに設定されており、刃2におけるパッチ係合部21の直径は、パッチ孔t1の直径よりも大きく設定されている。
刃2は、基端部近傍に操作部材係合部たるくびれ部22を備えている。このくびれ部22に、操作部材3を構成する刃支持部材3bが外嵌することにより、刃2が操作部材3に支持されている。換言すれば、刃2は、操作部材3に支持されたものであり、且つ、パンチ台1に対して操作部材3と一体的に進退動作し得るように構成されている。
刃2は、上下方向に延びる態様で配設されている。刃2は、ガイド部材4によって位置ずれが抑制されている。刃2の基端である上端面23は、操作部材3における天壁31の下面、より具体的には操作部材本体3aにおける天壁31の下面に添接しており、刃2が操作部材3に対して安定的に支持され得るようになっている。
操作部材3は、使用者が操作するために使用者が把持し得る部位を有したものである。操作部材3は、刃2を収容し得る収容空間fpを形成した操作部材本体3aと、この操作部材本体3aに対して設けられ刃2を支持し得る刃支持部材3bとを備えている。
操作部材本体3aは、使用者が保持し得る主要部を構成するものである。操作部材本体3aは、内部に収容空間fpを有し下側が開放されたものである。操作部材本体3aは、天壁31と、この天壁31の前後縁及び左右縁からそれぞれ垂下した前壁32、後壁33、左右の側壁34とを主体に構成されている。この実施形態では、操作部材本体3aは、前本体要素3a1と後本体要素3a2とを組み合わせることにより構成されている。
刃支持部材3bは、左右に軸jが突設されており、この軸jを支持する部位を有した操作部材本体3aに対して軸j回りに回動可能に支持されている。刃支持部材3bは、左右の刃2に対応させて左右二箇所に配設されている。刃支持部材3bは、操作部材本体3aにおける前壁32の窓32a内に位置し、軸jの前側に配され使用者が押圧操作し得る操作部35と、この操作部35の上部から後方に突設され刃2のくびれ部22に係合する凹陥部分36aを有した刃支持部36と、軸jの下側に配され後述する逆戻り規制手段Gを構成する保持部材7を外側から内側に向かって挟圧することにより当該保持部材7を押し出し部材6に対して係合させるための挟圧部37とを備えている。挟圧部37は、保持部材7に設けられた左右の片持ち壁体71を内方に向かって押圧し得る左右に対をなした垂下片37aを主体に構成されている。
刃支持部材3bは、使用者の押圧操作により操作部35の下部が押圧されると、軸jを中心に回動し、刃支持部36と刃2との係わり合いが解かれるとともに逆戻り規制手段Gを構成する保持部材7と押し出し部材6との係わり合いが解かれるように構成されている。刃支持部36と刃2との係合状態が解除されると、刃2は、操作部材3に支持された保持部材7、及び、押し出し部材6を通過させて、外部に取り出し可能になる。刃2を外部に取り出した後は、当該刃2に対してパッチ積層体Sを補充することができる。
ガイド部材4は、主要部分が用紙挿入用隙間skを介してパンチ台1の上側に配されている。ガイド部材4は、刃2、操作部材3、パッチ付勢手段F、及び、逆戻り規制手段Gを支持するとともにこれらをパンチ台1に対して進退動作させるべく上下方向に案内し得るものである。
ガイド部材4は、パンチ台1に対して回動可能に構成されている。具体的には、ガイド部材4は、その背面側の下端部がパンチ台1の後部に枢着している。例えば、パッチ積層体Sを刃2に補充する場合には、ガイド部材4をパンチ台1に対して回動させるとともに、前述した刃支持部36と刃2との係わり合いを解除することによって行えるようになっている。ガイド部材4がパンチ台1に対して回動すると、ガイド部材4に支持された刃2、操作部材3、パッチ付勢手段F、及び、逆戻り規制手段Gもパンチ台1に対して回動することになる。この状態から、刃支持部材3bを押圧操作することにより、刃2は、操作部材3との係合が解かれ、操作部材3から離脱させることができるものとなる。
ガイド部材4は、パンチ台1に回動可能に支持された金属製の支持部材4aと、この支持部材4aに支持されたブロック状をなすガイド部材本体4bとを備えたものである。
支持部材4aは、剛性を有した金属製のものであり、パンチ台1の上壁15に添接する水平部41と、この水平部41の後端部から立設された立壁部42と、この立壁部42から前方に突設された刃ガイド部43とを備えたものである。
水平部41は、略水平に設定されたパンチ台1の上壁15の上に添接するものである。水平部41がパンチ台1と係わり合うことにより、水平部41に対して略直角に設けられた立壁部42が安定した状態で起立するようになっている。立壁部42には、複数のボルト挿通孔42aが設けられており、合成樹脂製のガイド部材本体4bを立壁部42に対して螺着し得るようになっている。刃ガイド部43は、上下方向に貫通した刃ガイド孔43aを備えたものであり、一つの刃2に対して上下二箇所に設けられている。
ガイド部材本体4bは、左右方向中央部における上部分に設けられた刃復帰用弾性体5を配設するための凹陥部44と、左右に対をなして設けられた刃通過孔45と、前壁k1の外面側に設けられ操作部材3を上下方向に案内するための操作部材ガイド溝46と、刃通過孔45を形成する前壁k1及び後壁k2の内面側に設けられ押し出し部材6を上下方向に案内する押し出し部材ガイド溝47とを備えている。ガイド部材本体4bは、用紙挿入用隙間skを介してパンチ台1の上側に配されており、刃2や刃2に支持されたパッチ積層体Sの周囲を囲繞している。
ガイド部材本体4bは、前壁k1を主体に構成された前ガイド部材本体構成要素4b1と後壁k2を主体に構成された後ガイド部材本体構成要素4b2とを組み合わせることにより形成されたものである。ガイド部材本体4bの前壁k1には中央部に矩形状の開口部k11が設けられており、この開口部k11に操作部材3の内面に突設された図示しない突起が係わり合うことにより、刃復帰用弾性体5によって付勢された操作部材3の上方への移動が規制されるようになっている。刃通過孔45は、刃2と、この刃2は刃挿通孔6a内に挿通させた押し出し部材6と、この押し出し部材6の外側に配された保持部材7とを通過させ得る大きさに形成されている。
なお、ガイド部材本体4bにおける前壁k1の下部には、パッチ積層体Sを補充する際等に使用するための刃保持用具Yが着脱可能に設けられている。
刃復帰用弾性体5は、刃2及び操作部材3を初期位置に復帰させるためのものである。この実施形態では、刃復帰用弾性体5は、操作部材3とガイド部材4との間に配設されたコイルスプリング状のものである。
パッチ付勢手段Fは、パッチTを刃2に設けられたパッチ係合部21側に向けて付勢し得るものである。パッチ付勢手段Fは、パッチTの上側に配設されパッチTに添接する押し出し部材6と、押し出し部材6の上側に配設され押し出し部材6をパッチTの下側に設けられたパッチ係合部21側に向けて押圧する弾性体たるコイルスプリングmとを備えている。
押し出し部材6は、上下方向に延びる刃2を挿通し得る刃挿通孔6aを有している。押し出し部材6は、下部分6sが略角柱状の形態をなしており、上部分6uが略円柱状の形態をなしている。なお、押し出し部材6の下部分6sにおける背面側は開放されており、その開放部分61を通過して押し出し部材6の内部にガイド部材4を構成する支持部材4aの刃ガイド部43が位置し得るようになっている。押し出し部材6の下部分6sにおける前面側には上下方向に延びるレール状の突部62が設けられており、ガイド部材本体4bに設けられた押し出し部材ガイド溝47に係わり合うようになっている。押し出し部材6の下部分6sにおける背面側には図示しないレール状の突部が設けられており、ガイド部材本体4bに設けられた押し出し部材ガイド溝47に係わり合うようになっている。
押し出し部材6は、コイルスプリングmに付勢されてパッチTを下方に押圧し得るものである。押し出し部材6は、下端面63がパッチT(パッチ積層体S)の上面側に添接し得るようになっている。押し出し部材6の上部分6sは、コイルスプリングmの下端部に内嵌し得るようになっている。コイルスプリングmの上端部は、操作部材3に支持された保持部材7の水平壁72と係わり合っている。換言すれば、コイルスプリングmは、操作部材3に間接的に支持された上端部側を足場として押し出し部材6を下方に向かって付勢し得るものとなっている。
保持部材7は、合成樹脂製のものであり、後で詳述する逆戻り規制手段Gを構成し得るものである。保持部材7は、左右に配された刃2、及び、パッチ付勢手段Fに対応して左右に対をなして配されている。保持部材7は、左右の片持ち壁体71と、これら左右の片持ち壁体71における上端部間を略水平に繋ぐ水平壁72と、左右の片持ち壁体71に連接された上下方向に延びる左右の支持壁体73と、左右の支持壁体73における上端部間を略水平に繋ぐ上端壁74とを備えている。左右の片持ち壁体71の外側面には、刃支持部材3bにおける挟圧部37の垂下片37aが係わり合う係合突部71aを備えている。左右の片持ち壁体71は、当該左右の片持ち壁体71よりも厚み寸法が大きな左右の支持壁体73、及び、水平壁72に片持ち的に支持されている。
左右の片持ち壁体71は、刃支持部材3bと係わり合っていない無負荷状態では、外側に略ハの字状に拡がった姿勢をなしている。そして、刃支持部材3bと係わり合うことにより、左右の片持ち壁体71は内方に押圧されて略平行な姿勢をなし、押し出し部材6に係わり合うことになる。左右の支持壁体73は、外側面に係合溝73aを有している。保持部材7は、係合溝73aが操作部材本体3aに設けられた係合突部nに係わり合うことにより、操作部材3に対して支持されることになる。
逆戻り規制手段Gは、パッチTの逆戻りを規制するためのものである。逆戻り規制手段Gは、左右の外面に第一の係合部rを有した押し出し部材6と、第一の係合部rと係わり合う第二の係合部hを有した保持部材7とを主体に構成されている。
押し出し部材6における第一の係合部rは、下部分6sを構成する左右の側壁64の外面に形成されている。第一の係合部rは、上側を向く上向き水平面r1とこの上向き水平面r1に連続して設けられた斜め下向き傾斜面r2とを上下方向に連設してなるものである。
保持部材7における第二の係合部hは、押し出し部材6の左右の側壁64に対応して配された左右の片持ち壁体71の内面に設けられている。第二の係合部hは、下側を向く下向き水平面h1とこの下向き水平面h1に連続して設けられた斜め上向き傾斜面h2とを上下方向に連設したものである。
逆戻り規制手段Gは、押し出し部材6の一方向すなわち下方への移動は許容しつつ他方向すなわち上方への移動は規制し得るものである。つまり、用紙Pに対するパンチ孔p1の穿孔、及び、パッチTを貼着する操作を繰り返すことによりパッチ積層体Sの積層枚数が減少していくと、その都度、コイルスプリングmに付勢された押し出し部材6における第一の係合部rの斜め下向き傾斜面r2と保持部材7に設けられた第二の係合部hの斜め上向き傾斜面h2とが摺接し、当該押し出し部材6の下方への移動が許容される。
その一方で、押し出し部材6に設けられた第一の係合部rの上向き水平面r1と保持部材7に設けられた第二の係合部hの下向き水平面h1とが当接している場合は、押し出し部材6が保持部材7に対して上方向に移動することが規制される。すなわち、操作部材3を下方に押圧する操作に伴って、押し出し部材6がパッチTを介してパンチ台1による上方向への反力を受けても、押し出し部材6の上向き水平面r1と保持部材7の下向き水平面h1とが係わり合うことになる。このため、押し出し部材6が保持部材7に対して上方に逆戻りすることは規制されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るパンチAは、パンチ台1と刃2との協働によりシートにパンチ孔p1を形成するとともに刃2に保持されたパッチTをパンチ孔p1の周囲に貼り付け得るように構成されたものである。そして、刃2が、パッチTに形成されたパッチ孔t1の周縁部分に係わり合うパッチ係合部21を備えたものであり、パッチTをパッチ係合部21側に向けて付勢し得るパッチ付勢手段Fを備えている。このため、コンパクト化を実現するための設計の自由度に優れたパッチT貼り付け機能を兼ねたパンチAを提供することができるものとなる。つまり、パッチ付勢手段Fにより刃2に保持されたパッチTは、常にパッチ係合部21に係わり合った位置にあるため、次に貼り付けられるパッチT(パッチ積層体Sにおける最下端に位置するパッチT)とパンチ台1のアンビル15aとの距離wは常に一定に保たれることになる。したがって、従来のもののように、刃2のストロークがパッチTの減少に伴って漸次大きくなってしまうことが無くなる。換言すれば、本実施形態におけるパンチAであれば、刃2のストロークを短く設定し得るものとなるため、刃2に関連する部位、すなわち、刃2を支持する部位やパンチ台1の寸法をコンパクト化するための設計の自由度に優れたものとなる。
なお、本実施形態に示すように、左右に刃2を備えた構成であれば、仮に左側の刃2に保持されたパッチ積層体Sの厚み寸法と右側の刃2に保持されたパッチ積層体Sの厚み寸法が何らかの理由で異なってしまった場合でも、双方から適切にパッチTを用紙Pに添着させ得るものとなっている。
パッチTの逆戻りを規制するための逆戻り規制手段Gを備えている。このため、パッチ積層体Sが操作過程において刃2の所定位置から逆戻りしてしまうようなことが抑制されるものとなる。
パッチ係合部21が、円柱状をなす刃2に設けられた鍔状のものである。このため、パッチTを係合させるため設定を無理なく実現し得るものとなる。
パッチ付勢手段Fが、パッチTに添接する押し出し部材6と、この押し出し部材6をパッチ係合部21側に向けて押圧する弾性体たるコイルスプリングmとを備えている。このため、パッチT又はパッチ積層体Sを安定的に付勢することができるものとなっている。
逆戻り抑制手段が、第一の係合部rを有した押し出し部材6と、第一の係合部rと係わり合う第二の係合部hを有した保持部材7とを主体に構成されている。このため、比較的シンプルな構成で、パッチTの逆戻りを抑制し得るものとなる。
刃2が、操作部材3に支持されたものであり、且つ、パンチ台1に対して操作部材3と一体的に進退動作し得るように構成されている。このため、刃2を進退させる操作を操作部材3を介して好適に実現することができるものとなる。
操作部材3が、刃2を収容し得る収容空間fpを形成した操作部材本体3aと、この操作部材本体3aに対して設けられ刃2を支持し得る刃支持部材3bとを備えている。このため、刃支持部材3bによって、刃2を支持し得る態様を柔軟に設定し得るものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
上述した実施形態では、パンチの刃が二本で構成されていたが、このようなものには限定されない。パンチは、刃が一本のものであってもよいし、三本以上の複数本あるものであってもよい。
パンチは、刃とパンチ台とが相対移動し得るものであればよい。換言すれば、パンチ台が積極的に進退動作し、静止状態にある刃に対して係わり合うように構成されたものであってもよい。
パッチ係合部の形状や構造は、種々のものを採用することができる。
パッチ付勢手段は、バネを主体に構成されたものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
A…パンチ
1…パンチ台
2…刃
3…操作部材
4…ガイド部材
5…刃復帰用弾性体
6…押し出し部材
7…保持部材
F…パッチ付勢手段
G…逆戻り規制手段

Claims (4)

  1. パンチ台と刃との協働によりシートにパンチ孔を形成するとともに前記刃に保持されたパッチを前記パンチ孔の周囲に貼り付け得るように構成されたパンチであって、
    前記刃が、前記パッチに形成されたパッチ孔の周縁部分に係わり合うパッチ係合部を備えたものであり、
    前記パッチを前記パッチ係合部側に向けて付勢し得るパッチ付勢手段を備えているものであり、
    前記パッチ付勢手段が、前記パッチに添接する押し出し部材と、この押し出し部材を前記パッチ係合部側に向けて押圧する弾性体とを備えているものであり、
    前記パッチの逆戻りを抑制するための逆戻り抑制手段を備えているものであり、
    前記押し出し部材を保持し得る保持部材を備えてなり、
    前記逆戻り抑制手段が、第一の係合部を有した前記押し出し部材と、前記第一の係合部と係わり合う第二の係合部を有した前記保持部材とを主体に構成されているパンチ。
  2. 前記パッチ係合部が、円柱状をなす前記刃に設けられた鍔状のものである請求項1記載のパンチ。
  3. 前記刃が、操作部材に支持されたものであり、且つ、前記パンチ台に対して前記操作部材と一体的に進退動作し得るように構成されている請求項1又は2記載のパンチ。
  4. 前記操作部材が、前記刃を収容し得る収容空間を形成した操作部材本体と、この操作部材本体に対して設けられ前記刃を支持し得る刃支持部材とを備えている請求項記載のパンチ。
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