JP6776156B2 - 真空遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は真空遮断器に係り、特に、真空バルブを固体絶縁物でモールドしたモールド真空バルブを適用したものに好適な真空遮断器に関する。
真空遮断器に関する従来技術としては、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1には、真空遮断器又は真空断路器等のバルブを含む開閉機器をスッチギヤの内部に収納し、電源系統を構成する密閉型のスイッチギヤとして、スイッチギヤ構成機器と、スイッチギヤ構成機器を絶縁するための絶縁部と、スイッチギヤ構成機器を垂直方向に接合するための接合部とを含む複数のコンポーネントを具備し、複数のコンポーネントを垂直方向に接合するスイッチギヤが記載されている。
特開2003−333715号公報
上述した特許文献1のスイッチギヤは、真空バルブを固体絶縁物で覆ったモールド真空バルブを適用した真空遮断器を搭載しているが、モールド真空バルブは、操作室の天板にのみ接触した構成となっている。つまり、モールド真空バルブは、操作機構部の天板に接触している箇所で固定されることになる。具体的には、操作機構部の天板に接触しているモールド部にナットまたはボルトなどの固定部品を埋め込み、この固定部品により操作機構部の天板に固定される。
しかし、この特許文献1の構成では、操作機構部の駆動、即ち、真空遮断器の開閉動作での衝撃や振動により、ボルトまたはナットに緩みが発生し、開閉動作が安定しないことが懸念される。また、真空遮断器の開閉動作での衝撃や振動により、操作機構部の筺体に撓みが発生し、開閉動作速度が低下することも懸念される。
これらの対策として、ボルトまたはナットのサイズを大きくして、固定部品の締結力を増加させることや、操作機構部の筺体の板厚を増加して撓みを抑制することが考えられるが、必然的に真空遮断器の重量、サイズが増加する問題がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、真空遮断器の重量やサイズを増加させることなく、真空遮断器の開閉動作に伴う衝撃や振動による応力を軽減して操作機構部の筺体の撓みを低減し、開閉動作に対する信頼性を向上させることができる真空遮断器を提供することにある。
本発明の真空遮断器は、上記目的を達成するために、少なくとも固定側電極及び可動側電極が格納され、周囲がモールド部で覆われている真空バルブと、前記可動側電極を駆動する操作機構部とを備えた真空遮断器であって、
前記真空バルブと前記操作機構部が直線上に配置されていると共に、前記真空バルブのモールド部と前記操作機構部に跨り両者を固定する固定部材を備え
前記固定部材は、前記真空バルブのモールド部の側面に突出して設けられた複数のモールド張り出し部と前記操作機構部に締結手段で固定され、
前記真空バルブは、円筒絶縁材の一端に接合された固定側端板と、該固定側端板を気密に貫通する固定側導体と、前記円筒絶縁材の他端に接合された可動側端板と、該可動側端板に一端が接合され、可動部の駆動を許容するベローズと、該ベローズを気密に貫通し真空を維持しながら軸方向に駆動する可動側導体とから構成され、
前記真空バルブの内部には、前記円筒絶縁材で支持された浮遊電位金属と、前記固定側導体の端部に接続された前記固定側電極と、前記可動側導体の端部に接続された前記可動側電極とが配置され、
前記固定側導体に電気的に接続された固定側ケーブルブッシングと前記可動側導体に電気的に接続された可動側ケーブルブッシングを備え、
前記固定部材は、前記操作機構部とは反対側に位置する前記固定側ケーブルブッシングの側面にも配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、真空遮断器の重量やサイズを増加させることなく、真空遮断器の開閉動作に伴う衝撃や振動による応力を軽減して操作機構部の筺体の撓みを低減し、開閉動作に対する信頼性を向上させることができる。
本発明の真空遮断器の実施例1を示す部分断面図である。 本発明の真空遮断器の実施例2を示す部分断面図である。 本発明の真空遮断器の実施例3を示す部分断面図である。 本発明の真空遮断器の実施例4を示す部分断面図である。 本発明の真空遮断器の実施例4における真空容器内の圧力と放電開始電圧の関係を表すパッシェンカーブを示す図である。 本発明の真空遮断器の実施例5を示し、図2のA−A´線に沿った断面に相当する図である。 本発明の真空遮断器の実施例6を示す部分断面図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の真空遮断器を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の真空遮断器の実施例1を示す。
該図に示す如く、本実施例の真空遮断器30Aは、エポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型(モールド)されて形成された(周囲がモールド部1Aで覆われた)真空バルブ1と、固定側ケーブルブッシング導体15の周囲がモールドされている固定側ケーブルブッシング2と、可動側ケーブルブッシング導体16の外部の周囲がモールドされている可動側ケーブルブッシング3と、後述する可動側電極13を操作する操作機構部4とで概略構成されている。通常、エポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型された真空バルブ1は、モールド真空バルブと呼ばれている。なお、特に図示しないが、モールド部分は通常接地されている。
上述した真空バルブ1は、円筒絶縁材5の一端に接合された固定側端板6と、固定側端板6を気密に貫通する固定側導体7と、円筒絶縁材5の他端に接合された可動側端板8と、可動側端板8に一端が接合され、可動部の駆動を許容する蛇腹形状のベローズ9と、ベローズ9を気密に貫通し真空を維持しながら軸方向に駆動する可動側導体10とから構成され、その内部圧力は、およそ10−2Pa以下の真空に保たれている。
その真空バルブ1の内部には、円筒絶縁材5で支持された浮遊電位金属11と、固定側導体7の端部に接続された固定側電極12と、可動側導体10の端部に接続された可動側電極13とが配置されている。
可動側導体10は操作用絶縁ロッド14に接続され、操作用絶縁ロッド14は操作機構部4に収納され、電極対に接触荷重を加えるワイプ機構と連結された操作器に接続されている。操作用絶縁ロッド14の周囲空間には、空気や六フッ化硫黄などの絶縁ガス18が充填されている。
また、図示しない操作器の駆動に連動して操作用絶縁ロッド14を介して可動側電極13が駆動することで、固定側電極12と可動側電極13の接離、即ち、真空バルブ1の開状態と閉状態を切り替えることができる。なお、図1の真空バルブ1は、開状態を示している。
固定側ケーブルブッシング2は、固定側ケーブルブッシング導体15を真空バルブ1の固定側導体7に電気的に接続して、また、可動側ケーブルブッシング3は、可動側ケーブルブッシング導体16を真空バルブ1の可動側に配置して、真空バルブ1と一緒にエポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型されており、真空バルブ1の可動側導体10と可動側ケーブルブッシング導体16は、摺動通電可能な接触子17を介して電気的に接続され、固定側ケーブルブッシング2と可動側ケーブルブッシング3に、図示しない電源側ケーブルや負荷側ケーブルがそれぞれ接続されることで、運転できる構成となっている。
そして、本実施例では、真空バルブ1と操作機構部4とがほぼ直線上に配置されていると共に、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4とに跨り、両者を一体に固定する固定部材19を有した構成となっている。
具体的には、固定部材19の真空バルブ1側は、真空バルブ1のモールド部1Aの側面の外部に突出して設けられたインサートナットを埋め込んだ複数のモールド張り出し部(モールド部1Aと一体に成形されている)20a、20bに締結手段であるボルト21a、21bで固定され、固定部材19の操作機構部4側は、操作機構部4の筐体に締結手段であるボルト21c、21dで直接固定されている(操作機構部4には張り出し部がないが、あっても良い)。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Aは、操作機構部4の駆動力、つまり、真空遮断器30Aの開閉動作で衝撃や振動による応力を固定部材19でも受けることになり、応力を分散することができる。即ち、固定部材19を介して真空バルブ1のモールド部1Aと操作機構部4の筐体が複数個所でボルト21a、21b、21c、21dで固定されているので、真空遮断器30Aの開閉動作に伴う衝撃や振動による応力を各固定部分で分散できる。
この結果、モールドされた真空バルブ1と操作機構部4を固定するボルト21a、21b、21c、21dやナットの緩みの発生を低減できると共に、操作機構部4の撓みを抑制することができ、モールドされた真空バルブ1またはモールドされた真空バルブ1を搭載した真空遮断器30Aを小型化でき、更に、真空遮断器30Aの開閉動作に対する信頼性を向上させることができる。
図2に、本発明の真空遮断器の実施例2を示す。なお、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
該図に示す本実施例の真空遮断器30Bは、固定部材19が複数箇所で、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4に跨る構成となっている。
即ち、固定部材19は複数個配置され、それぞれの固定部材19a、19bが、真空バルブ1のモールド部1Aと操作機構部4に跨り真空バルブ1のモールド部1Aの側面に突出して設けられた複数のモールド張り出し部20a、20bと操作機構部4の筐体に締結手段であるボルト21a、21b、21c、21dで固定されている。他の構成は、実施例1と同様である。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Bは、操作器の駆動力、即ち、真空遮断器30Bの開閉動作で発生する衝撃や振動による応力を、2つの固定部材19a、19bで受けることになるため、1つの固定部材19が受ける応力が実施例1よりも小さくすることができるため、モールドされた真空バルブ1と操作機構部4の筐体を固定するボルト21a、21b、21c、21dやナットの緩みの発生、或は操作機構部4の撓みを実施例1より抑制することができ、モールドされた真空バルブ1またはモールドされた真空バルブ1を搭載した真空遮断器30Bの開閉動作に対する信頼性を更に向上させることができる。
図3に、本発明の真空遮断器の実施例3を示す。なお、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
該図に示す本実施例の真空遮断器30Cは、固定部材19を、操作機構部4とは反対側に位置する固定側ケーブルブッシング2の側面にも配置したものである。
即ち、固定部材19は軸方向に伸延しており、かつ、固定側ケーブルブッシング2を越えた位置で内側に略90度折れ曲がり、この折れ曲がった固定部材19´が、固定側ケーブルブッシング2の周囲を覆うモールド部に設けたインサートナットを埋め込んだモールド張り出し部20cに締結手段であるボルト21eで固定されている。他の構成は、実施例1と同様である。
なお、固定部材19は軸方向に伸延して固定側ケーブルブッシング2と交差しているが、これは固定側ケーブルブッシング2に固定部材19が貫通できる貫通孔を設けることで可能である。また、固定部材19は固定側ケーブルブッシング2と交差せず、固定側ケーブルブッシング2を避けて配置することも可能である。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Cは、操作器の駆動力、即ち、真空遮断器30Cの開閉動作で発生する衝撃や振動による応力を、折れ曲がった固定部材19´があることで実施例1よりも分散することができるため、モールドされた真空バルブ1と操作機構部4の筐体を固定するボルトボルト21a、21b、21c、21d、21eやナットの緩みの発生、或は操作機構部4の撓みを実施例1より抑制することができ、モールドされた真空バルブ1、またはモールドされた真空バルブ1を搭載した真空遮断器30Cの開閉動作に対する信頼性を更に向上することができる。
なお、本実施例では固定部材19が1つの場合を示したが、固定部材19を複数設けた場合は、更に効果が顕著になることは明らかである。
図4に、本発明の真空遮断器の実施例4を示す。なお、実施例1と同様な部分については説明を省略する。
該図に示す本実施例の真空遮断器30Dは、実施例1と同様に、固定部材19の真空バルブ1側がモールド張り出し部にボルトで固定され、固定部材19の操作機構部4側は、操作機構部4の筐体に締結手段であるボルト21c、21dで直接固定されているが、本実施例では、浮遊電位金属11の周囲に位置するモールド張り出し部で固定部材19を固定するボルト21aは、真空バルブ1内の圧力(真空度)を検査する検査用ボルト22であり、この検査用ボルト22と、検査用ボルト22と対になる検査用インサートナット23とが浮遊電位金属11と所定距離だけ離間した位置で固定部材19を固定し、検査用ボルト22と検査用インサートナット23は、固定部材19とは絶縁部材24を介して電気的に絶縁されている。
また、検査用ボルト22には、真空バルブ1の圧力が上昇した際の浮遊電位金属11の電位上昇を検出する圧力監視装置25が接続され、この圧力監視装置25で検出した検出信号から真空バルブ1の内部圧力の異常の有無を判定する判定装置26を備えている。
上記した前記圧力監視装置25は、検査用ボルト22と検査用インサートナット23の少なくとも一方に接続されている接続線25aと、この接続線25aを介して検査用ボルト22と検査用インサートナット23の少なくとも一方に部分的に直列に接続された複数の絶縁物(例えば、コンデンサ)25b1、25b2と、複数の絶縁物25b1、25b2間に接続されている電位測定器25cとから成り、部分的に直列に接続された複数の前記絶縁物25b1、25b2のうち、検査用ボルト22と検査用インサートナット23とは近い側に位置する1つの絶縁物25b1とは異なる絶縁物25b2が電位固定点(アース)25dに接続されている。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Dは、真空バルブ1に圧力劣化が生じた場合に検査用ボルト22に電位が発生するため、検査用ボルト22に圧力監視装置25が接続されていることで真空バルブ1の内部圧力の異常有無を監視することができる。
ここで、真空バルブ1の圧力劣化、即ち、真空容器内部の圧力が上昇した場合について説明する。
真空容器の内部の圧力上昇は、一般的に真空容器外部からのガス透過、真空容器の内部部材からのガス放出、ベローズ9や接合部などに稀に発生するピンホールなどが主要因で発生し、図5の真空容器内の圧力と放電開始電圧の関係を表すパッシェンカーブに示されるように、およそ10−1Pa以上になると絶縁性能が急激に低下し始める。
真空バルブ1を搭載した真空遮断器30Dが通常運転状態にあるときに、真空バルブ1に圧力上昇が生じて絶縁性能が低下すると、固定側導体7、固定側電極12、可動側導体10、可動側電極13から成る主回路と、この主回路とは電気的に絶縁されている浮遊電位金属11の間で放電が発生する。
真空バルブ1に圧力上昇が発生しない通常運転時の浮遊電位金属11の電位は、運転電圧と、真空バルブ1の構造と、真空バルブ1の周囲の固定電位部材(例えば、車両の筐体或いは床面)の配置などによりおよそ決定されるが、圧力上昇が発生して真空バルブ1の主回路と浮遊電位金属11の間で放電が発生したときの浮遊電位金属11の電位は、通常運転時の電位に放電パルスが重畳された電位となる。更に、圧力が上昇すると増加した放電パルスが重畳され、最終的に浮遊電位金属11の電位は運転電圧に程近い状態まで上昇する。
上記、圧力が上昇した際の浮遊電位金属11の電位上昇を、検査用ボルト22に接続した圧力監視装置25で検出し、その検出信号を外部の判定装置26に出力することで真空バルブ1の内部圧力の健全性(異常の有無)を把握することができる。
このような本実施例の真空遮断器30Dによれば、実施例1と同様の効果を得ることができるだけでなく、真空バルブ1の内部圧力を監視することができるため、真空バルブ1の絶縁信頼性の向上、即ち、真空遮断器30Dの信頼性を向上することができる。
図6に、本発明の真空遮断器の実施例5を示す。なお、実施例4と同様な部分については、説明を省略する。
該図に示す本実施例の真空遮断器30Eは、固定部材19が2箇所に配置され、この固定部材19が真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4に跨る構成となっており、固定部材19は、実施例4と同様に真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4の筐体に固定されているが、周方向に複数個(本実施例では2個)配置されている検査用ボルト22a、22bと対になる検査用インサートナット23a、23bは、浮遊電位金属11と所定距離だけ離間した位置に固定され、検査用ボルト22a、22bと検査用インサートナット23a、23bは、固定部材19とは絶縁部材24で電気的に絶縁されている。
また、本実施例では、全長が異なる検査用インサートナット23a、23bを、モールドの張り出し部20aにそれぞれ埋め込んである。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Eは、実施例1と同様な効果を得ることができることは勿論、真空バルブ1の浮遊電位金属11と検査用インサートナット23a、23b間の距離が異なる、つまり、図6のL1とL2の距離が異なるため、検査用ボルト22a、22bに発生する電位を変えることができる。
図6において、上側の検査用インサートナット23aは、下側の検査用インサートナット23bに比べ、真空バルブ1の浮遊電位金属11との距離が短い構成になっているが、真空バルブ1の内部圧力が上昇すると、先ず上側の検査用インサートナット23aの電位が上昇する。更に、真空バルブ1の内部圧力が上昇すると、下側の検査用インサートナット23bの電位が上昇する。圧力と検査用インサートナット23a、23bの電位上昇の関係を事前に把握しておけば、簡易的な圧力計となり、真空バルブ1の内部圧力がどの程度劣化しているかを把握することができる。
なお、本実施例では2つの検査用ボルト22a、22bを示しているが、周方向に複数あれば、その分圧力測定の精度を向上することができる。
図7に、本発明の真空遮断器の実施例6を示す。なお、実施例1及び実施例4と同様な部分については、説明を省略する。
該図に示す本実施例の真空遮断器30Fは、1つの検査用ボルト22a1(又は22a2、22a3)と対になる1つの検査用インサートナット23a1(又は23a2、23a3)の組が、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aで、かつ、浮遊電位金属11の軸方向に複数個(本実施例では3個)配置され、この浮遊電位金属11の軸方向に配置された3個の各々の検査用インサートナット23a1、23a2、23a3は、それぞれ浮遊電位金属11との距離が異なるように配置されている。
具体的には、固定部材19が真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4に跨る構成となっており、固定部材19は、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4の筐体に固定されているが、この際に、浮遊電位金属11の周囲に位置する固定部材19は、真空バルブ1のモールド部1Aに、検査用ボルト22a1、22a2、22a3と、この検査用ボルト22a1、22a2、22a3と対になる検査用インサートナット23a1、23a2、23a3により、それぞれの検査用インサートナット23a1、23a2、23a3が浮遊電位金属11との距離が異なるように3箇所で固定されている。
それぞれの検査用ボルト22a1、22a2、22a3と検査用インサートナット23a1、23a2、23a3は、固定部材19とは絶縁部材24で電気的に絶縁されている。
また、本実施例では、全長が異なる検査用インサートナット23a1、23a2、23a3を、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aの張り出し部20a1、20a2、20a3にそれぞれ埋め込んである。
このように構成される本実施例の真空遮断器30Fは、実施例1と同様な効果を得ることができることは勿論、真空バルブ1の浮遊電位金属11と各々の検査用インサートナット23a1、23a2、23a3間の距離が異なるため、検査用ボルト22a1、22a2、22a3に発生する電位を変えることができる。
例えば、図7において、左側の検査用インサートナット23a1は、真空バルブ1の浮遊電位金属11との距離が最も短く、次いで中央の検査用インサートナット23a2、右側の検査用インサートナット23a3とその距離が長くなる。真空バルブ1の内部圧力が上昇すると、先ず左側の検査用インサートナット23a1の電位が上昇し、更に、真空バルブ1の内部圧力が上昇すると、中央の検査用インサートナット23a2、そして、右側の検査用インサートナット23a3の電位が上昇する。圧力と検査用インサートナット23a1、23a2、23a3の電位上昇の関係を事前に把握しておけば、簡易的な圧力計となり、真空バルブ1の内部圧力がどの程度劣化しているかを把握することができる。
なお、本実施例では、3つの検査用ボルト22a1、22a2、22a3を示しているが、軸方向に更に追加すれば、圧力測定の精度を向上することができる。
なお、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…真空バルブ、1A…真空バルブのモールド部、2…固定側ケーブルブッシング、3…可動側ケーブルブッシング、4…操作機構部、5…円筒絶縁材、6…固定側端板、7…固定側導体、8…可動側端板、9…ベローズ、10…可動側導体、11…浮遊電位金属、12…固定側電極、13…可動側電極、14…操作用絶縁ロッド、15…固定側ケーブルブッシング導体、16…可動側ケーブルブッシング導体、17…接触子、18…絶縁ガス、19、19a、19b…固定部材、19´…折れ曲がった固定部材、20a、20b、20c、20a1、20a2、20a3…モールド張り出し部、21a、21b、21c、21d、21e…ボルト、22、22a、22b、22a1、22a2、22a3…検査用ボルト、23、23a、23b、23a1、23a2、23a3…検査用インサートナット、24…絶縁部材、25…圧力監視装置、25a…接続線、25b1、25b2…絶縁物、25c…電位測定器、25d…電位固定点、26…判定装置、30A、30B、30C、30D、30E、30F…真空遮断器。

Claims (8)

  1. 少なくとも固定側電極及び可動側電極が格納され、周囲がモールド部で覆われている真空バルブと、前記可動側電極を駆動する操作機構部とを備えた真空遮断器であって、
    前記真空バルブと前記操作機構部が直線上に配置されていると共に、前記真空バルブのモールド部と前記操作機構部に跨り両者を固定する固定部材を備え
    前記固定部材は、前記真空バルブのモールド部の側面に突出して設けられた複数のモールド張り出し部と前記操作機構部に締結手段で固定され、
    前記真空バルブは、円筒絶縁材の一端に接合された固定側端板と、該固定側端板を気密に貫通する固定側導体と、前記円筒絶縁材の他端に接合された可動側端板と、該可動側端板に一端が接合され、可動部の駆動を許容するベローズと、該ベローズを気密に貫通し真空を維持しながら軸方向に駆動する可動側導体とから構成され、
    前記真空バルブの内部には、前記円筒絶縁材で支持された浮遊電位金属と、前記固定側導体の端部に接続された前記固定側電極と、前記可動側導体の端部に接続された前記可動側電極とが配置され、
    前記固定側導体に電気的に接続された固定側ケーブルブッシングと前記可動側導体に電気的に接続された可動側ケーブルブッシングを備え、
    前記固定部材は、前記操作機構部とは反対側に位置する前記固定側ケーブルブッシングの側面にも配置されていることを特徴とする真空遮断器。
  2. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記固定部材は軸方向に伸延し、かつ、前記固定側ケーブルブッシングを越えた位置で内側に折れ曲がり、この折れ曲がった前記固定部材が、前記固定側ケーブルブッシングのモールド部に設けたモールド張り出し部に締結手段で固定されていることを特徴とする真空遮断器。
  3. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記浮遊電位金属の周囲に位置する前記モールド張り出し部で前記固定部材を固定する前記締結手段は検査用ボルトであり、この検査用ボルトと、該検査用ボルトと対になる検査用インサートナットとが前記浮遊電位金属と所定距離だけ離間した位置で前記固定部材を固定し、前記検査用ボルトと前記検査用インサートナットは、前記固定部材とは絶縁部材を介して電気的に絶縁されていることを特徴とする真空遮断器。
  4. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記検査用ボルトに、前記真空バルブの圧力が上昇した際の前記浮遊電位金属の電位上昇を検出する圧力監視装置が接続され、前記圧力監視装置で検出した検出信号から前記真空バルブの内部圧力の異常の有無を判定する判定装置を備えていることを特徴とする真空遮断器。
  5. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記圧力監視装置は、前記検査用ボルトと前記検査用インサートナットの少なくとも一方に接続されている接続線と、該接続線を介して前記検査用ボルトと前記検査用インサートナットの少なくとも一方に部分的に直列に接続された複数の絶縁物と、複数の前記絶縁物間に接続されている電位測定器とから成り、部分的に直列に接続された複数の前記絶縁物のうち、前記検査用ボルトと前記検査用インサートナットとは近い側に位置する1つの前記絶縁物とは異なる絶縁物が電位固定点に接続されていることを特徴とする真空遮断器。
  6. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記検査用ボルトと前記検査用インサートナットは、前記浮遊電位金属の周方向若しくは軸方向に複数個配置されていることを特徴とする真空遮断器。
  7. 請求項に記載の真空遮断器において、
    前記浮遊電位金属の周方向若しくは軸方向に配置された複数個の各々の前記検査用インサートナットは、それぞれ前記浮遊電位金属との距離が異なるように配置されていることを特徴とする真空遮断器。
  8. 請求項1に記載の真空遮断器において、
    前記固定部材は複数個配置され、それぞれの前記固定部材が、前記真空バルブのモールド部と前記操作機構部に跨り前記真空バルブのモールド部の側面に突出して設けられた複数のモールド張り出し部と前記操作機構部に締結手段で固定されていることを特徴とする真空遮断器。
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