JP6776153B2 - 連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、被取付部材に着脱可能に連結する連結構造に関する。
従来から被取付部材にボルトの螺合により取付部材を着脱可能に連結する連結構造は種々の分野において知られている。メカニカルシールの分野では、セットプレート(取付部材)とボルトとから構成される連結構造をケーシング(被取付部材)に連結して、仮組みするカートリッジ形のメカニカルシールがあり、メカニカルシールの組み付けを簡素化している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示されるメカニカルシールは、使用形態において、回転密封環やスリーブ等を備える回転密封要素と、静止密封環やケーシング(取付部材)等を備える静止密封要素と、を備えており、回転密封環と静止密封環とが互いに当接し摺動面を形成した状態で、回転密封要素が回転機器の回転軸に、静止密封要素が回転機器の機器ハウジングにそれぞれ取付けられている。このメカニカルシールは、回転軸と機器ハウジングとの間の軸封部に取付けられる際に、セットプレート及びボルトの対から構成される複数の連結構造によって、回転密封要素と静止密封要素とが使用形態と略同一形態に仮組みされる。
詳しくは、連結構造は、雄ネジ部が形成された胴部及び胴部より大径の頭部を備えるボルトと、胴部が挿通可能な貫通孔が穿設された薄肉の略矩形板状であるセットプレートと、から構成され、セットプレートの下端部をスリーブの外径側に形成された係止溝に挿嵌し、セットプレートの貫通孔を挿通させたボルトの雄ネジ部をケーシングの軸方向端部に形成された雌ネジ部に螺合させ、セットプレートをケーシングに固定することで、回転密封環と静止密封環とを所望の軸方向位置に規制し、これら回転密封環と静止密封環とを所望の圧力で当接させて、回転密封要素と静止密封要素とを一体化したユニットとすることができる。このようにして仮組みされたメカニカルシールは、回転軸を挿入し、回転軸にスリーブを固定した後、セットプレートを取外すことで使用可能な状態となる。
特許第3823207号公報(第5頁、第5図)
特許文献1にあっては、セットプレートを取付ける際、ケーシングの雌ネジ部にセットプレートの貫通孔の位置を合わせた状態で、セットプレートの貫通孔にボルトの胴部を挿通させた上でケーシングの雌ネジ部にボルトの雄ネジ部を螺合している。セットプレートの貫通孔はボルトの胴部よりも大径であり、かつセットプレートは薄肉であるため、ボルトの胴部をセットプレートの貫通孔に挿通させた際に、ボルトが傾いてその胴部の先端がケーシングの雌ネジ部の位置に一致しないことがあり、組立性が悪かった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、被取付部材への組立性がよい連結構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の連結構造は、
取付部材の貫通孔にボルトを挿通させ、被取付部材の雌ネジ部に前記ボルトを螺合させることで該被取付部材に該取付部材を取付ける連結構造であって、
前記ボルトは、胴部と、該胴部の一端部に形成され該胴部よりも大径の雄ネジ部と、該胴部の他端部に形成され該胴部よりも大径の頭部と、を備え、
前記取付部材は、肉厚の板形状であるとともに、該取付部材の前記貫通孔は、前記ボルトの雄ネジ部と螺合する雌ネジ部と、該雌ネジ部よりも大径かつ該取付部材の端面に開放されている凹部と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、肉厚の取付部材の同じ貫通孔において凹部及び雌ネジ部が形成されているためこれら凹部及び雌ネジ部は互いの径方向の位置ずれが少なく、ボルトの胴部が取付部材の雌ネジ部に挿通された状態(以下、「ボルト保持状態」又は「保持状態」という)、かつ、ボルトの雄ネジ部が凹部に収容された状態(以下、「ボルト収容状態」又は「収容状態」という)では、ボルトは貫通孔の軸方向に略平行に保持される。そのため、ボルト保持状態で、被取付部材に対して取付部材の位置を合わせると、ボルトの雄ネジ部の位置は被取付部材の雌ネジ部の位置に合うことから、被取付部材への取付部材の組立性がよい。
前記貫通孔は、前記凹部と、前記凹部とは反対側の前記取付部材の端部に形成された凹部と、両端部の前記凹部の間に形成された前記雌ネジ部と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、両端部の凹部及び取付部材の雌ネジ部は肉厚の取付部材の同じ貫通孔を構成しているため互いの径方向の位置ずれが少なく、雄ネジ部が取付部材の外部から挿嵌される側に位置する凹部に雄ネジ部を挿嵌すると、雄ネジ部は該凹部に案内されるため、雄ネジ部を取付部材の雌ネジ部に簡単に螺合させることができる。
少なくとも一方の前記凹部は、軸方向において前記雄ネジ部よりも長尺であることを特徴としている。
この特徴によれば、雄ネジ部全体を凹部に収容した状態で、取付部材と被取付部材の互いに対向する端面を当接させて(以下、「当接状態」という)被取付部材に対し取付部材を位置決めすることができるため、被取付部材の雌ネジ部に対するボルトの位置決めが簡単である。
前記取付部材は、環状の部材であり、
前記貫通孔は、軸方向に貫通する孔であり、かつ周方向において複数形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ボルト保持状態において、複数のボルトが軸方向に略平行に保持さているから、1つのボルトを被取付部材に締結することで他のボルトは対応する被取付部材の雌ネジ部に位置が合うため、組み立て作業性が良い。
前記被取付部材は、該被取付部材の雌ネジ部よりも該被取付部材の端面側に形成され該端面側に開放され該雌ネジ部よりも大径の凹部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、被取付部材の凹部に、取付部材より突出させた雄ネジ部を挿嵌すると、雄ネジ部は該凹部に案内されるため、雄ネジ部を被取付部材の雌ネジ部に簡単に螺合させることができる。
前記取付部材は、前記被取付部材の被嵌合部に挿嵌可能な前記貫通孔の軸方向に延びる嵌合部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、当接状態にする際に被取付部材の被嵌合部に取付部材の嵌合部が案内されるため、被取付部材に対する取付部材の位置決めが簡単である。
前記取付部材は、前記被取付部材の被係合部に軸方向から係合可能な前記貫通孔の軸に交差する方向に延びる係合部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、被取付部材に取付部材を取り付ける際に、被取付部材の被係合部に取付部材の係合部を係合させることで被取付部材に対する取付部材の周方向の位置決めを行うことができる。
前記取付部材は、メカニカルシール組立時に使用されるセットプレートであり、前記被取付部材はケーシングであることを特徴としている。
この特徴によれば、ケーシングからセットプレートを取外す際に、ボルト収容状態とすることで、セットプレートを取外すことができ、このときボルト保持状態であることからボルトがセットプレートから脱落し難いため、ボルトを紛失しにくい。
実施例におけるセットプレート及びボルト(連結構造)により仮組みされたメカニカルシールの部分側断面図である。 (a)は、セットプレートの側断面図であり、(b)は、セットプレートの正面図である。 セットプレート及びボルト(連結構造)の側断面図である。 (a)〜(c)は、ケーシングにセットプレートを取付ける際の手順を示した側断面の模式図である。
本発明に係るメカニカルシールを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るメカニカルシールにつき、図1〜4を参照して説明する。以下、図1の紙面左側をメカニカルシールの機内A側(被密封流体側)とし、図1の紙面右側をメカニカルシールの機外B側(大気側)として説明する。尚、実施例のセットプレート50及びボルト8,9からなる連結構造5の理解を助けるために、先ず、セットプレート50が使用されるメカニカルシール1について説明する。さらに尚、説明の便宜上、図1及び図4(a)〜(c)に示されるメカニカルシール1及び連結構造5の断面は、図2(b)に示される仮想線P−Oにおける断面であり、図2(a)及び図3に示される連結構造5の断面は、図2(b)に示される仮想線P−O−Qにおける断面である。
図1に示されるように、本実施例に係るメカニカルシール1は、自動車、一般産業機械等における回転機器において、回転機器の図示しない機器ハウジングと、該機器ハウジングに設けられる軸孔に挿通される回転軸3との間の軸封部をシールするために取付けられ、後述するセットプレート50は取外された状態で使用される。尚、回転軸3は、一般にステンレス鋼製等の金属製であり、回転機器がポンプの場合には、機内A側に図示しない羽根車が取り付けられている。
メカニカルシール1は、回転機器の機器ハウジング側に取付けられる静止密封要素20,20’と、回転軸3側に取付けられる回転密封要素30とから主に構成されている。また、実施例のメカニカルシール1には、セグメントシールユニット40も設けられている。
静止密封要素20は、ケーシング21と、静止密封環22と、リテーナ23と、スプリング24と、回転規制部材25と、Oリング28,29と、から主に構成されている。
静止密封環22は、Oリング28を介してリテーナ23に取付けられている。また、リテーナ23は、Oリング29を介してケーシング21に取付けられている。尚、Oリング28,29は、2つの部材の間をシールするものであり、他の二次シールに代えても良い。以下の説明におけるOリングについても同様である。
また、リテーナ23とケーシング21との間には、スプリング24が圧縮された状態で介在されており、静止密封環22及びリテーナ23は圧縮されたスプリング24によって機内A側に付勢されている。
また、静止密封環22は、外径側に形成された軸方向に延びる溝部22aに回転規制部材25の内径側かつ軸方向に延びる係止部25aが挿嵌されており、周方向への回動が規制されている。この回転規制部材25は、図示しないボルトによってケーシング21に取付けられ、図示しないノックピンにより周方向への回動が規制されている。
また、回転規制部材25は、周方向において係止部25aとは異なる位置に径方向に貫通する貫通孔が穿設されており(後述する回転規制部材25’の貫通孔25b’と略同一)、ケーシング21に穿設された貫通孔27と連通している。
静止密封要素20’は、貫通孔27’を備えるケーシング21’と、静止密封環22’と、リテーナ23’と、スプリング24’と、回転規制部材25’と、Oリング28’,29’と、から主に構成されている。
ケーシング21’の貫通孔27’は、回転規制部材25’の貫通孔25b’に連通している。それ以外の静止密封要素20’の構成は、静止密封要素20と略左右反転した状態で略同一構成であるためその説明を省略する。
尚、ケーシング21,21’は、ケーシング21’のケーシング21と対向する端面に形成された溝部21a’に挿嵌されたOリング26を介して図示しないボルトによって連結されている。
回転密封要素30は、スリーブ31,36と、回転密封環32と、ノックピン33と、Oリング38,39と、から主に構成されている。
スリーブ31,36は、スリーブ36に軸方向からスリーブ31が挿嵌された状態でボルト37によって一体に連結されている。連結されたスリーブ31,36は、Oリング38により回転軸3との間をシールされ、また、キー35が回転軸3との間に挿嵌されることにより、連結されたスリーブ31,36は回転軸3に対して回転規制されている。
回転密封環32は、スリーブ31,36に軸方向に挟まれているため、軸方向への移動が規制されている。また、スリーブ31,36が連結されることで形成された空間34にOリング39が介在されている。また、回転密封環32の切欠き部32aには、スリーブ31に取付けられたノックピン33が挿嵌されているため、回転密封環32は周方向への回転が規制されている。
これらのことから、メカニカルシール1は、対向する一対の静止密封環22,22’により回転密封環32が挟圧されることで、静止密封環22,22’と回転密封環32との間に摺動部S1,S2が形成されている、所謂ダブル型の型式である。
セグメントシールユニット40は、スリーブ31に挿通され機外B側に付勢されるセグメントシール41と、ボルト10(図4(a)参照)によりケーシング21に固定される保持プレート42と、から主に構成されている。セグメントシール41は、保持プレート42がボルト10によってケーシング21に固定されることで、保持プレート42に所望の圧力で押圧された状態で取付けられている。このようにして、セグメントシール41は、スリーブ31との当接面をシールするとともに、保持プレート42との当接面をシールしている。尚、保持プレート42の形状はプレート状でなくともよい。
図1に示されるメカニカルシール1は、セットプレート50を用いることで、メカニカルシール1の使用形態と略同一形態に仮組みされたものである。これ以降、セットプレート50を用いた仮組みについて詳しく説明する。尚、図1〜図4においては、説明の便宜上、後述する山部61a,71a,81a,91a及び谷部61b,71b,81b,91bを実際に形成される寸法よりも誇張して大きく図示している。
図1に示されるように、連結構造5は、セットプレート50(取付部材)と、長さが異なる2種類のボルト8,9とから構成されている。詳しくは後述するが、セットプレート50を用いて静止密封要素20と回転密封要素30とを一体化したユニットとすることで、メカニカルシール1はその使用形態と略同一形態に仮組みされている。
図2(a),(b)に示されるように、セットプレート50は、ステンレス鋼により肉厚の略環状に形成され、軸方向機外B側から小径部53、大径部52、突出部54(嵌合部)が形成され、その内径側には、回転軸3が挿通可能な軸孔51が形成されている。尚、本実施例において肉厚とは、後述するボルト8,9の軸方向における略半分の寸法のよりも軸方向において長尺である中実構造、または、後述するボルト8,9の雄ネジ部81,91の軸方向寸法よりも軸方向において長尺である中実構造を意味する。さらに尚、セットプレート50は、ステンレス鋼に限らず、他の金属や強化樹脂などで形成されていてもよい。
大径部52には、軸孔51と略平行に形成された外周面52a、機外B側において外周面52aに連なる側端面52b、機内A側において外周面52aに連なる側端面52cが形成されている。
小径部53には、軸孔51と略平行かつ外周面52aより小径に形成された外周面53a、機外B側において外周面53aに連なる側端面53bが形成されている。
突出部54は、軸方向機内A側に延びるとともに環状をなしており、外周面52aよりも小径の外周面54a、外周面54aに連なる側端面54bと、突出部54の側端面54bの内径側の端部から機外B側に向かって略軸方向に延設される内周面54cと、が形成されている。
また、セットプレート50は、突出部54の内周面54cの機外B側の端部から略垂直に延設された側端面55bと、側端面55bの内径側の端部から機外B側に向かって略軸方向に延設される内周面55cと、内周面55cの機外B側の端部から略垂直に延設された側端面55dと、側端面55dの内径側の端部から機外B側に向かって略軸方向に延設される内周面51aが形成され、内周面51aは、小径部53の側端面53bの内径側の端部と略垂直に延設されており、軸孔51を画成している。
また、セットプレート50には、内径側において機内A側から機外B側に凹む開口部55が形成されている。詳しくは、開口部55は、側端面55bと、内周面55cと側端面55dとにより画成され、開口部55の内径は軸孔51の内径よりも大径である。
また、セットプレート50には、大径部52の側端面52cから大径部52の軸方向略中央にかけて、かつ、外周面52aから正面視略U字状に内径方向に凹む凹部56(係止部)が形成されている。この凹部56は、正面視において放射状に4等配に形成されている。尚、凹部56は、後述する径方向において略同一線上に形成される貫通孔6,7とは周方向において異なる位置に配置されている。
また、セットプレート50には、大径部52の側端面52bから側端面52cに亘って貫通された略直線状の貫通孔6と、開口部55の側端面55dから小径部53の側端面53bに亘って貫通された略直線状の貫通孔7と、が形成されており、貫通孔6,7は、正面視において4等配かつ径方向において略同一線上に形成されている。
貫通孔6は、大径部52の側端面52cから機外B側に凹む第1凹部60と、山部61a及び谷部61bが形成される雌ネジ部61と、大径部52の側端面52bから機内A側に凹む第1凹部60と略同径の第2凹部62(反対側の凹部)と、から構成されており、雌ネジ部61は、凹部60,62の間かつ凹部60,62の軸心と略同一軸心上に雌ネジ部61の軸心が位置するように形成されている。また、凹部60,62の内径は、雌ネジ部61の谷部61bの内径より大径に形成されている。
また、第1凹部60は、大径部52の側端面52cから機外B側に向かって略軸方向に延設される内周面60aと、内周面60aの機外B側の端部から略垂直に貫通孔6の中心軸方向に向かって延設される側端面60bとから画成された空間であり、第2凹部62は、大径部52の側端面52bから機内A側に向かって略軸方向に延設される内周面62aと、内周面62aの機外B側の端部から略垂直に貫通孔6の中心軸方向に向かって延設された側端面62bとから画成された空間である。また、雌ネジ部61は、側端面60bから側端面62bまで連続して形成されており、後述するボルト8(図3参照)の雄ネジ部81が螺合可能となっている。尚、第1凹部60の軸方向の寸法L1は、後述するボルト8の雄ネジ部81の軸方向の寸法L2よりも長尺に形成されている(図3参照)。
また、貫通孔7の雌ネジ部71は、貫通孔6の雌ネジ部61より軸方向に長尺に形成されている。その他の構造は、貫通孔6と略同一構成であるためその説明を省略する。
ここで、貫通孔6の加工方法について説明する。セットプレート50にドリルにより下孔を形成し、下孔の軸方向に亘ってタッピングにより雌ネジ部を形成し、その後、雌ネジ部よりも大径の平底用のドリルにより、各凹部60,62を穿設する。尚、加工順序は、各凹部60,62を穿設した後に、雌ネジ部61を形成する順序であってもよい。
このように、両端部の凹部60,62及び雌ネジ部61は、肉厚のセットプレート50に略中心軸が一致するため、互いの径方向の位置ずれが少ない。
図3を参照し、ボルト8は、ステンレス鋼により形成され、胴部80と、胴部80の機内A側の端部に形成され胴部80よりも大径の雄ネジ部81と、胴部80の機外B側の端部に形成され胴部80及び雄ネジ部81よりも大径の頭部82と、から構成されており、胴部80と頭部82との境目には、隅肉によってテーパ状の首下丸み部83が形成されている。また、ボルト8の軸方向の寸法は、貫通孔6の軸方向の寸法よりも長尺に形成されている。尚、ボルト8は、ステンレス鋼に限らず、他の金属や強化樹脂などで形成されていてもよい。
ボルト8の胴部80は、その外径が貫通孔6の雌ネジ部61の山部61aの内径よりもわずかに小径な略同一寸法に形成されているため、貫通孔6の凹部60,62及び雌ネジ部61に挿通可能となっている。
ボルト8の雄ネジ部81は、機内A側に位置する平坦な先端面81cと、先端面81cと略垂直する山部81a及び谷部81bと、から構成されており、貫通孔6の雌ネジ部61に螺合可能に形成されている。尚、ボルト8の谷部81bの外径は、図示上ボルト8の胴部80の外径と略同一寸法のように記載されているが、実際には胴部80の外径よりも大径に形成されている。
ボルト8の頭部82は、ボルト8の胴部80の機外B側の端部より略垂直に延設された座面82cと、座面82cの外径側の端部から機外B側に向かって略垂直に延設された外周面82aと、外周面82aの機外B側の端部より略垂直に延設された天頂面82bと、から主に画成されており、天頂面82bには、締緩作業時に工具を嵌合させる嵌合溝85が形成されている。また、頭部82の外径は、貫通孔6の凹部60,62よりも大径に形成されている。尚、ボルト8をセットプレート50の雌ネジ部61や、後述するケーシング21の雌ネジ部21aに螺合させる際には、雌ネジ部61,21aとボルト8との軸心を略同心(すなわち異なる軸心が略同一線上に位置していること)に合わせ、嵌合溝85に嵌合させた工具を所定方向に回動させることで螺合させることができる。
ボルト9は、貫通孔7の凹部70,72及び雌ネジ部71に対して挿通可能となっており、軸方向の寸法が貫通孔7の軸方向の寸法よりも長尺に形成され、軸方向においてボルト8よりも短尺に形成されている。詳しくは、胴部90は、ボルト8の胴部80よりも短尺に形成され、雄ネジ部91は、ボルト8の雄ネジ部81よりも長尺に形成され、頭部92は、ボルト8の頭部82と軸方向において略同一寸法に形成されている。その他の構造は、ボルト8と略同一構成であるためその説明を省略する。
次いで、セットプレート50をケーシング21に組み付け、メカニカルシール1を仮組みする態様について図4(a)〜(c)を用いて説明する。
先ず始めに、セットプレート50に対してボルト8,9を組付ける態様について説明する。尚、ボルト9の組付けについては、ボルト8の組付けと異なる点についてのみ説明する。
貫通孔6の第2凹部62にボルト8の雄ネジ部81を挿嵌すると、雄ネジ部81が第2凹部62の内周面62aに当接して軸方向に案内されるため、雄ネジ部81を雌ネジ部61に簡単に螺合させることができる。
また、ボルト8は、雄ネジ部81を貫通孔6の雌ネジ部61に螺合させた後、ボルト8をさらにねじ込むことにより、図3に示されるように、軸方向において雄ネジ部81は雌ネジ部61を超え、胴部80が雌ネジ部61に位置した状態(ボルト保持状態)、かつ雄ネジ部81が第1凹部60に収容された状態(ボルト収容状態)となる。尚、ボルト収容状態とは第1凹部60に雄ネジ部81の全てが収容される状態をいう。
ボルト保持状態では、ボルト8は、機内A側及び機外B側への移動が規制されて、ボルト8の抜け止めがなされている。すなわち、頭部82の外径が貫通孔6の第2凹部62の内径よりも大径に形成されているため、ボルト8の機内A側への移動は規制されており、雄ネジ部81の山部81aの外径は、雌ネジ部61の外径よりも大径に形成されているため、ボルト8の機外B側への移動は規制されている。
また、ボルト保持状態である時、ボルト8の胴部80は貫通孔6の雌ネジ部61によって貫通孔6の軸方向と略平行に保持されているため、ボルト保持状態で詳しくは後述するケーシング21に対してセットプレート50の位置を合わせると、ボルト8の雄ネジ部81の位置が後述するケーシング21の雌ネジ部21aの位置に合うことから、ケーシング21へのセットプレート50の組立性がよい。さらに、ボルト保持状態である時、ボルト8の胴部80は貫通孔6の軸方向と略平行に保持されているため、ボルト8の雄ネジ部81は第1凹部60の側端面52cに引っ掛かり難く、かつボルト8をボルト収容状態とすることが簡単である。
セグメントシールユニット40は、先述したボルト10によってケーシング21に予め組み付けられている。尚、一部のみ破線で示すボルト10が取付けられるケーシング21の図示しない雌ネジ部及び保持プレート42の図示しない貫通孔は、後述するケーシング21の雌ネジ部21a及び保持プレート42の貫通孔43とはケーシング21の周方向において異なる位置に形成されている。
ケーシング21には、機外B側の側端面21b側に保持プレート42を嵌合可能な環状の溝部21cが形成されており、溝部21cは、側端面21bの内径側端部から機内A側に軸方向に延設された内周面21dと、内周面21dの機内A側端部から内径側に延設された側端面21eとによって画成されている。また、ケーシング21にはボルト8が螺合される雌ネジ部21aが設けられており、該雌ネジ部21aは側端面21eに開口するとともに軸方向に略平行に形成されている。
スリーブ31は、略円筒状に形成されており、機外B側の側端面31bには、軸方向に延びる雌ネジ部31aが形成されている。また、スリーブ31には、側端面31bの外径側端面から機内A側に略垂直に延設された第1外周面31cと、第1外周面31cの機外B側から機内A側に漸次大径となるテーパ面31dと、テーパ面31dの機外B側から軸方向に延設された第2外周面31eとが形成されている。尚、雌ネジ部31aは、ボルト9の雄ネジ部91と螺合可能に形成されている。
保持プレート42は、略環状に形成されており、機外B側の側端面42bと、機内A側の側端面42cと、外径側の外周面42dと、内径側の内周面42eとにより画成され、図4(a)に示される側部断面視略長方形状に形成されている。また、保持プレート42には、側端面42b,42c間を軸方向と略平行に貫通した貫通孔43(被取付部材の凹部)が形成されている。尚、貫通孔43の内径は、貫通孔6における凹部60,62の内径と略同一寸法に形成されている。
また、保持プレート42は、ボルト10によりケーシング21に固定したときに、保持プレート42の貫通孔43とケーシング21の雌ネジ部21aとは軸心が略同一直線状になるように互いに形成されている。
ケーシング21の雌ネジ部21a及び保持プレート42の貫通孔43とスリーブ31の雌ネジ部31aは、周方向に4等配かつ軸方向に略同一線上に形成されており、メカニカルシール1の使用状態において、ケーシング21の雌ネジ部21a及び保持プレート42の貫通孔43とセットプレート50の貫通孔6との軸心が、スリーブ31の雌ネジ部31aとセットプレート50の貫通孔7との軸心が、それぞれに略同心となるように形成されている。
メカニカルシール1を仮組みする手順について説明する。先ず、上述したように、セットプレート50にボルト8,9を取り付け、ボルト収容状態とする。尚、メカニカルシール1については、静止密封要素20(図1参照)、回転密封要素30(図1参照)、セグメントシールユニット40を、それぞれ使用時と略同一の配置にした状態としておく。尚、この時点において、メカニカルシール1の静止密封環22(図1参照)及び回転密封環32(図1参照)は、所望の圧力にて当接していない状態となっている。
保持プレート42の内周面42eとスリーブ31の第2外周面31eとの間には、環状の空間11(被嵌合部)が形成されており、ケーシング21にセットプレート50を組み付ける際には、環状の空間11にセットプレート50の突出部54(嵌合部)を挿嵌させることで、後述するように各面が当接して、セットプレート50の径方向の位置を合わせることができるため、当接状態にする際の保持プレート42及びケーシング21に対するセットプレート50の位置決めが簡単である。
尚、環状の空間11に突出部54を挿嵌するにあたり、スリーブ31のテーパ面31dによって突出部54が空間11に案内されるため、セットプレート50をケーシング21に対して径方向に位置決めすることが容易である。
図4(b)に示されるように、空間11に突出部54が挿嵌されると、詳しくは、保持プレート42の内周面42eに突出部54の外周面54aが、スリーブ31の第2外周面31eに突出部54の内周面54cが、スリーブ31の第1外周面31cに開口部55の内周面55cが、スリーブ31の側端面31bに開口部55の側端面55dが、それぞれ面当接した状態となっている。このとき、ボルト10の頭部10a(被係合部)(図4(a)参照)は、対向するセットプレート50の凹部56(係合部)に遊嵌されている。
また、空間11にセットプレート50の突出部54を挿嵌させることで、スリーブ31の軸心とセットプレート50の軸心とを略同心にできるとともに、保持プレート42の内周面42eに突出部54の外周面54aが、スリーブ31の第2外周面31eに開口部55の内周面55cが、それぞれ面当接しているため、セットプレート50の径方向への移動が空間11との嵌合により規制されている。
また、セットプレート50の凹部56にボルト10の頭部10aを遊嵌させることで、セットプレート50はケーシング21に対して略周方向の位置が合わせられる。この状態から、セットプレート50を僅かに回動・移動させることで、貫通孔6と保持プレート42の貫通孔43及びケーシング21の雌ネジ部21aとが、軸方向において略連続した状態となる。
この状態で、図4(c)に示されるように、ボルト8によりセットプレート50をケーシング21及びスリーブ31に固定する。これにより、ボルト8を保持プレート42の貫通孔43及びケーシング21の雌ネジ部21aに簡単に組み付けることができる。ボルト9の固定についても略同様であるためその説明を省略する。
さらに詳しくは、セットプレート50をケーシング21に位置決めした際に、貫通孔6,7に保持されるボルト8,9は、貫通孔6,7の軸方向と略平行となっているとともに、貫通孔6と貫通孔43と雌ネジ部21aとは軸心を略同心とし、同様に貫通孔7と雌ネジ部31aとは軸心を略同心としている。そのため、ボルト8,9は、対向する雌ネジ部21a,31aとそれぞれ位置決めがなされた状態となっており、ボルト8,9を雌ネジ部21a,31aに螺合させることが簡単である。
また、セットプレート50は、一の保持プレート42の貫通孔43及びケーシング21の雌ネジ部21aの軸心と貫通孔6の軸心とを略同心とすることにより、他の保持プレート42の貫通孔43及びケーシング21の雌ネジ部21aと貫通孔6並びに雌ネジ部31aと貫通孔7の軸心についても略同心となっている。一つのボルト8を一か所のケーシング21の雌ネジ部21aに締結することで他のボルト8,9,…は対応するケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aに位置が合うため、ケーシング21に対するセットプレート50の組み立て作業性が良い。
セットプレート50をケーシング21に位置決めする際にケーシング21、ボルト8,9は、貫通孔6,7に保持された状態であり、セットプレート50から脱落することがないため、セットプレート50の位置決めが容易となっている。
また、ボルト8,9は、ボルト収容状態とすることで、対向する保持プレート42及びスリーブ31の側端面42b,31bに干渉することがなく、セットプレート50の第1凹部60,70から機内A側にボルト8,9の雄ネジ部81,91が突出した状態であっても、対向する保持プレート42及びスリーブ31の側端面42b,31bに当接することで第1凹部60,70にそれぞれ押し戻され収容されることから、セットプレート50のケーシング21に対する軸方向及び径方向の位置決めの妨げとなり難い。
また、ボルト8,9の先端面81c,91cは、平坦に形成されているため、対向する保持プレート42及びスリーブ31の側端面42b,31bに接触しても傷がつきにくく、側端面42b,31bに面当接しやすいことから、押し戻される際に軸方向における傾きが小さい。
これらにより、ボルト収容状態において、セットプレート50の側端面52c,55dを対向する保持プレート42及びスリーブ31の側端面42b,31bに当接させた状態として、セットプレート50を位置決めすることができるため、ケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aに対するボルト8,9の位置決めが簡単である。
また、ボルト保持状態において、ボルト8は、保持プレート42の貫通孔43の軸心と略平行となっている。また、セットプレート50をケーシング21に密接かつ位置決めした状態では、第1凹部60と貫通孔43は軸方向に連続している。そのため、ボルト8の雄ネジ部81は、第1凹部60及び貫通孔43に案内されてケーシング21の雌ネジ部21aまで挿嵌されて該雌ネジ部21aに簡単に螺合させることができる。
また、ボルト9についてもボルト8と同様に、雄ネジ部91をスリーブ31の雌ネジ部31aに簡単に螺合させることができる。
これらのことから、ボルト8,9によりセットプレート50をケーシング21に取り付けることが容易であり、図4(c)に示されるように、メカニカルシール1を仮組みすることができる。
また、ケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aにボルト8,9を螺合させることで、図1に示されるように、静止密封環22と回転密封環32とを所望の圧力で当接させ、摺動部S1,S2を形成した状態とすることができるため、メカニカルシール1の仮組みを容易に行うことができる。
また、図4(c)に示されるように、ケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aにボルト8,9を螺合させる際に、貫通孔6,7の第2凹部62,72にボルト8,9の首下丸み部83,93が嵌入されるため、セットプレート50の側端面52b,53bにボルト8,9の頭部82,92の座面82c,92cを確実に当接させることができる。そのため、静止密封環22(図1参照)と回転密封環32(図1参照)とをより確実に所望の圧力で当接させることができる。
次に、仮組みしたメカニカルシール1を回転機器の軸封部に取付けた後、セットプレート50をメカニカルシール1から取外す態様について説明する。
図4(c)の状態から、ボルト8,9を緩め、ボルト8,9をそれぞれケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aとの螺合による係合を外し、非係合状態とする(図4(b))。図4(b)の状態では、ボルト8,9の雄ネジ部81,91は貫通孔6,7の側端面60b,70bとケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aとの間において略軸方向に移動可能な状態となるため、作業者にはボルト8,9が雌ネジ部21a,31aから外れたことが分かりやすくなっている。
また、ボルト8,9をそれぞれケーシング21及びスリーブ31の雌ネジ部21a,31aから取外しても、貫通孔6,7によってボルト8,9が保持されていることから、手指や他の工具等でボルト8,9を保持しなくても、ボルト8,9がセットプレート50から脱落することを防ぐことができる。
これらにより、図4(a)に示されるように、ボルト8,9をそれぞれケーシング21,スリーブ31の雌ネジ部21a,31aと非係合とした状態で、セットプレート50を機外B側に移動させることで、セットプレート50にボルト8,9は保持された状態であるため、ボルト8,9を紛失することなくセットプレート50を取外すことができる。
尚、セットプレート50からボルト8,9を取り外す(すなわち連結構造5を分解する)際には、ボルト8,9の雄ネジ部81,91を貫通孔6,7の雌ネジ部61,71に機内A側から機外B側に向かって回転させることで、ボルト8,9を貫通孔6,7から取外すことができるため、容易に分解することができる。
セットプレート50が取外された後、軸方向に固定する図示しない固定部材をスリーブ31に取り付けてスリーブ31を回転軸3に固定する。これにより、メカニカルシール1は、使用可能な状態となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、メカニカルシール1は、セグメントシールユニット40を備える態様として説明したが、これに限らず、セグメントシールユニット40を有しないメカニカルシールでもよい。
また、メカニカルシール1は、ケーシング21に雌ネジ部21aが、保持プレート42に貫通孔43がそれぞれ形成されている態様として説明したが、これに限らず、ケーシング21に凹部と雌ネジ部が形成されていてもよい。
セットプレート50は、略環状に形成されている態様として説明したが、これに限らず、複数に分割されていてもよく、セットプレートの形状は正面視矩形状や三角形状等であってもよい。
また、セットプレート50は、大径部52、小径部53、突出部54を備える態様として説明したが、これに限らず、大径部52と小径部53だけで構成されていてもよく、大径部52だけで構成されていてもよく、前記実施例における形状に限定するものではない。
また、セットプレート50は、貫通孔6,7及び凹部56がそれぞれ4等配に形成されている態様として説明したが、これに限らず、1か所のみ形成されていてもよく、4等配以外の複数等配に形成されていてもよく、等配でなくともよい。
また、セットプレート50は、ボルト10が遊嵌可能な凹部56が4等配に形成されている態様として説明したが、これに限らず、1か所のみ形成されていてもよく、4等配以外の複数等配に形成されていてもよく、等配でなくともよく、さらに形成されていなくともよい。
ボルト8,9は、貫通孔6,7に保持された状態において、貫通孔6,7の軸心と略同心にボルト8,9の軸心が案内されている態様として説明したが、貫通孔6,7の軸心と略同心にボルト8,9の軸心を案内可能であれば、ボルト8,9の胴部80,90が貫通孔6,7の雌ネジ部61,71に遊嵌された状態で保持されていてもよい。
また、ボルト8,9は、頭部82,92に工具を嵌合させる嵌合溝85,95が形成されている態様として説明したが、これに限らず、頭部の外周面を工具で挟持可能とする態様であってもよく、ボルトの頭部を限定するものではない。
被係合部は、ボルト10の頭部10aである態様として説明したが、これに限らず、ケーシング21や保持プレート42等に直接形成されていてもよい。
メカニカルシール1は、ダブル型の型式として説明したが、これに限らず、シングル型やタンデム型等でもよく、メカニカルシールの型式を限定するものではない。
また、連結構造として、メカニカルシールのセットプレートとボルトを例に説明したが、被取付部材にボルトの螺合により取付部材を着脱可能に連結する態様であればよく、メカニカルシール以外のものであってもよい。
1 メカニカルシール
3 回転軸
5 連結構造
6,7 貫通孔
8,9 ボルト
10 ボルト
10a ボルトの頭部(被係合部)
11 空間(被嵌合部)
21 ケーシング(被取付部材)
21a 雌ネジ部
31 スリーブ(被取付部材)
31a 雌ネジ部
42 保持プレート(被取付部材)
43 貫通孔(被取付部材の凹部)
50 セットプレート(取付部材)
54 突出部(嵌合部)
56 凹部(係合部)
60,70 第1凹部(凹部)
61,71 雌ネジ部
62,72 第2凹部(反対側の凹部)
80,90 胴部
81,91 雄ネジ部
82,92 頭部
A 機内
B 機外
L1,L2 軸方向の寸法
S1,S2 摺動部

Claims (7)

  1. 取付部材の貫通孔にボルトを挿通させ、被取付部材の雌ネジ部に前記ボルトを螺合させることで該被取付部材に該取付部材を取付ける連結構造であって、
    前記ボルトは、胴部と、該胴部の一端部に形成され該胴部よりも大径の雄ネジ部と、該胴部の他端部に形成され該胴部よりも大径の頭部と、を備え、
    前記取付部材は、肉厚の板形状であるとともに、該取付部材の前記貫通孔は、前記ボルトの雄ネジ部と螺合する雌ネジ部と、該雌ネジ部よりも大径かつ該取付部材の端面に開放されている凹部と、から構成され
    前記取付部材は、前記被取付部材の被係合部に軸方向から係合可能な前記貫通孔の軸に交差する方向に延びる係合部が形成されていることを特徴とする連結構造。
  2. 前記貫通孔は、前記凹部と、前記凹部とは反対側の前記取付部材の端部に形成された凹部と、両端部の前記凹部の間に形成された前記雌ネジ部と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の連結構造。
  3. 少なくとも一方の前記凹部は、軸方向において前記雄ネジ部よりも長尺であることを特徴とする請求項2に記載の連結構造。
  4. 前記取付部材は、環状の部材であり、
    前記貫通孔は、軸方向に貫通する孔であり、かつ周方向において複数形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の連結構造。
  5. 前記被取付部材は、該被取付部材の雌ネジ部よりも該被取付部材の端面側に形成され該端面側に開放され該雌ネジ部よりも大径の凹部を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の連結構造。
  6. 前記取付部材は、前記被取付部材の被嵌合部に挿嵌可能な前記貫通孔の軸方向に延びる嵌合部を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の連結構造。
  7. 前記取付部材は、メカニカルシール組立時に使用されるセットプレートであり、前記被取付部材はケーシングであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の連結構造。
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