JP6775989B2 - 溶質体溶解皿、飲食用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲食用溶質体をお湯等の液体により溶解させた飲料を収容する飲食用容器、並びにその飲食用容器の開口周縁部に載置自在とされ、飲食用溶質体を液体により溶解させる上で好適な溶質体溶解皿に関する。
コンビニエンスストア等においては、カウンターにて消費者に飲料用容器を提供し、消費者は自分でコーヒーや紅茶、緑茶等をはじめとした好みの飲料を抽出するシステムが普及している。中でも、コーヒーや紅茶、緑茶等の飲料粉末とお湯等の液体とを飲料用容器内で混合させることにより自ら飲料を作る方式も以前から採用され続けている。かかる方式の下では、例えばアイスコーヒー等の冷たい飲料については、予め飲料用容器内に氷が封入されており、消費者はこれを開封すると共に、飲料粉末を飲料用容器内に充填し、上からお湯又は水等の液体を注ぎ入れることで当該飲料粉末を溶解させる。またホットコーヒー等の温かい飲料については、飲料用容器内にお湯を注ぎ入れ、これと前後して飲料粉末を飲料用容器に注ぎこむことでこれをお湯により溶解させる。
しかしながら、上述した方式によれば、飲料粉末を液体により溶解させる過程において、これらが飲料用容器内において攪拌しない限り、飲料粉末が塊のまま残渣となって残ってしまう場合もある。この液体と飲料粉末の攪拌操作は、消費者が自ら行う必要があり、煩わしさに絶えないという問題があった。また液体が熱湯である場合には、攪拌の際にこれがこぼれてしまうと手に火傷を負う危険性もあった。また手が不自由で攪拌操作そのものが困難な消費者のためにも、液体と飲料粉末の攪拌操作を消費者が自ら行うことなく、液体を注ぎこむだけで自動的に攪拌が可能な飲料抽出システムが社会的にも望まれていた。
このような昨今の社会的情勢の中、例えば特許文献1には、粉末状のコーヒーが封入されている抽出用パックを容器内に装填して上から液体を注ぎ入れ、抽出用パックを通過した抽出液を容器下部の透水部から取り出す飲料抽出器が提案されている。このような飲料抽出器によれば、確かにコーヒーカップ等上に上述した容器を被せ、飲料粉末を液体により溶解させて抽出するものであるが、液体を注ぎこむだけで自動的に攪拌できる機能が実装されているものではない。
また特許文献2には、カップの開口周縁部に載せて、上からお湯を注ぐことにより、コーヒー粉末や粉ミルク等の2種類以上の粉末をドリップするドリッパーが開示されている。しかしながら、この特許文献2に開示されているドリッパーも、液体を注ぎこむだけで自動的に攪拌できる機能が実装されているものではない。
実公平6−46433号公報 特開2008−250889号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、飲食用容器の開口周縁部に載置自在とされ、飲食用溶質体を液体により溶解させる溶質体溶解皿において、液体と飲食用溶質体の攪拌操作を消費者が自ら行うことなく、液体を注ぎこむだけで自動的に攪拌が可能な溶質体溶解皿、並びにその溶質体溶解皿が載置される飲食用容器を提供することにある。
本発明者らは、上述した課題を解決するために、回転流動を起こさせて攪拌と同様の効果を発現させることで充填した飲食用溶質体を溶解させるべく、案内流路につき、収容部から下向きに傾斜されてなると共に収容部よりも狭い流路で構成した溶質体溶解皿を発明した。
第1発明に係る溶質体溶解皿は、飲食用容器の開口周縁部に載置自在とされ、充填した飲食用溶質体を液体により溶解させて上記飲食用容器へ注ぎ入れる溶質体溶解皿において、充填すべき上記飲食用溶質体を収容するための収容部と、上記収容部から下向きに傾斜されてなると共に、上記収容部よりも上記液体の流動方向の下流側に位置すると共に上記収容部よりも幅の狭い流路で構成される案内流路と、上記案内流路の終端に形成された貫通孔と、上記貫通孔の周囲の少なくとも一部と上記収容部とを隔てるように立ち上げられた隔壁とを備え、上記貫通孔は、平面視にて上記開口周縁部の中心からずれて位置し、上記収容部は上記案内流路及び上記貫通孔よりも面積が広くなるように構成され、外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、少なくとも上記案内流路は、上記隔壁と上記周壁との間に形成される流路とされていることを特徴とする。
第2発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明において、外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、少なくとも上記案内流路は、上記隔壁と上記周壁との間に形成される流路とされていることを特徴とする。
第3発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明又は第2発明において、外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、上記隔壁及び上記周壁は、上記案内流路の終端に形成された貫通孔の周囲がより拡径されるように設けられることを特徴とする。
第4発明に係る溶質体溶解皿は、第3発明において、上記隔壁及び上記周壁は、その拡径された貫通孔の周囲が平面視で外側に膨出する曲線形状となるように形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、上記貫通孔に向けて段階的に高さが低くなる段部が更に設けられていることを特徴とする。
第6発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、上記収容部の底面から上記周壁及び上記隔壁にかけて徐々に高さが高くなるような曲線状の勾配が形成されていることを特徴とする。
第7発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、上記収容部は、上記案内流路に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜してなることを特徴とする。
第8発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明において、上記収容部は、凸状に隆起させた隆起部を有し、上記隆起部と上記周壁との間が上記案内流路に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜してなることを特徴とする。
第9発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明〜第8発明の何れかにおいて、上記収容部に液体が注ぎ込まれた場合には、これに収容した上記飲食用溶質体を上記液体により上記案内流路を介して上記貫通孔まで流し込む過程でこれを溶解させることを特徴とする。
第10発明に係る溶質体溶解皿は、第1発明〜第9発明の何れかにおいて、上記案内流路の終端に形成された貫通孔の周囲において上記液体を回転流動させることにより攪拌することを特徴とする。
第11発明に係る飲食用容器は、飲料を収容するための容器本体を備え、上記容器本体の上端に形成された開口周縁部に第1発明〜第9発明の何れかの溶質体溶解皿が載置されることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、収容部に注ぎ入れた液体につき、回転流動を構成上引き起こさせることが可能となる。その結果、液体の回転流動の過程で、液体により流される飲食用溶質体を攪拌していることと同等の効果を生じさせることが可能となる。そして、この液体により流される飲食用溶質体をこの攪拌を通じて溶解させることが可能となる。このため、飲食用溶質体が液体により溶けきれず残渣として残存してしまうことを防止することができる。
従って、従来であれば、消費者が自らが行っていた液体と飲食用溶質体の攪拌操作を行う必要が無くなり、液体を収容部に注ぎ入れるだけで液体と飲食用溶質体を自動的に攪拌させることで、当該飲食用溶質体を溶解させることができる。
その結果、液体と飲食用溶質体を自ら攪拌する手間、労力を軽減することができる。しかも、手が不自由で攪拌操作そのものが困難な消費者も、攪拌操作することなく自動的に飲料を抽出することが可能となり、利便性を向上させることが可能となる。
また本発明によれば、注ぎ入れた液体が流動する過程で、液体が周壁、隔壁の根本まで回り込みながら流れていくため、周壁、隔壁に付着した飲食用溶質体を極力残すことなく液体により巻き込みながらC方向の下流に向けて流すことができる。
本発明の第1実施形態に係る溶質体溶解皿並びにこれが載置される飲食用容器を示す斜視図である。 飲食用容器から溶質体溶解皿、蓋体を分離した状態を示す斜視図である。 本発明を適用した溶質体溶解皿の他の角度から視認した状態を示す斜視図である。 本発明を適用した溶質体溶解皿の平面図である。 図4中のD−D´断面図である。 図5中のE−E´断面図である。 貫通孔を通るF−F´断面図である。 第1実施形態における溶質体溶解皿を使用して実際に温かい飲料を抽出する方法について説明するための図である。 第1実施形態における溶質体溶解皿を使用して実際に温かい飲料を抽出する方法について説明するための他の図である。 案内流路中に上方に向けて凸設された凸部を設けた形態を示す図である。 冷たい飲料を抽出するための飲食用容器並びにこれに載置される溶質体溶解皿を示す斜視図である。 (a)は、冷たい飲料を抽出するための溶質体溶解皿を背面からみた斜視図であり、(b)は、図11のI−I´断面図である。 本発明の第2実施形態に係る溶質体溶解皿を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る溶質体溶解皿を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る溶質体溶解皿の収容部に液体を注ぎ入れた状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る溶質体溶解皿を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る溶質体溶解皿を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る溶質体溶解皿の収容部に液体を注ぎ入れた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る溶質体溶解皿、並びにその溶質体溶解皿が載置される飲食用容器について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る溶質体溶解皿1並びにこれが載置される飲食用容器2を示す斜視図である。図2は、図1の飲食用容器2から溶質体溶解皿1、蓋体9を分離した状態を示す斜視図である。飲食用容器2は、溶質体溶解皿1が載置された状態で、蓋体9により閉蓋されることとなる。
飲食用容器2は、容器本体21と、容器本体21の上部に形成された開口周縁部22と、この開口周縁部22の上端に形成されてなる開口上端部23とを備えている。ちなみに、これら図1、2に示す実施の形態は、ホットコーヒーをはじめとした温かい飲料が注がれることを前提としたものである。
この飲食用容器2は、コンビニエンスストア等においてカウンターにて消費者に提供されるものであり、消費者はコンビニエンスストアに設置されている給湯器を使用し、飲食用容器2に好みの飲料を抽出する。
容器本体21は、抽出した飲料を収容可能な形状とされており、上方に向かって拡径する逆円錐台状の側周面を有するコップ、カップ、椀で構成されている。この容器本体21の下端付近には底部24が止め付けられている。容器本体21は、紙製又は樹脂製とされていることがあくまで前提となるが、これに限定されるものではなく、他のいかなる材料で構成されるものであってもよい。容器本体21が紙製で構成される場合には、紙基材を主体として、その表裏両面に水漏れを防止する機能を果たすためにポリエチレンフィルム等の樹脂層を積層させるようにしてもよい。底部24は、前述の紙積層体から円板状に切断されたブランクの縁が、下方へ折り曲げられるとともに容器本体21の下端に接着されることで、容器本体21の底面を形成している。
開口周縁部22は、平面視でほぼ円形状とされ、上方に向かって拡径する側周面の上端近傍に位置し、上から溶質体溶解皿1が押し込まれた場合には、その側周面を介してこれを下側から支持可能に構成されている。また開口上端部23は、外側に向けて曲面を描くように僅かに膨出された縁が形成されてなることにより、これが口に接触した場合における舌触り感を向上させている。
蓋体9は、その外観形状が複数の段を備えて形成された蓋体であり、最上位段に位置する第1上面91と、第1上面91よりも一段下がった下方に位置すると共に外側に向けて拡径した第2上面92と、この第2上面92の外周端から下側に向けて立ち下げられた最外周鍔部93と、第1上面91に形成されている把持部94と、把持部94の周囲において予め形成されている開口縁部95とを有している。
第1上面91は、平面視で視認した場合において、その周囲が円弧状に形成されてなる。第1上面91の略中央部分には、上方に向けて凸状に成形された把持部94が設けられ、この把持部94の周囲にはU字状の開口縁部95が、飲料の飲み口として形成されている。出荷時において、この開口縁部95を構成する切り込みが単に導入された状態とされ、放出口がいわば閉蓋された状態とされる。消費者は、把持部94を把持し、これを上方に向けて押し上げることにより、開口縁部95の根本がヒンジ状に折れ曲がり、飲み口を開口することができる。
飲食用容器2に蓋体9を取り付ける際には、容器本体21における開口上端部23に対して、第1上面91よりも外側に向けて拡径された第2上面92を上側から近づけていくこととなる。その結果、第2上面92に容器本体21の開口上端部23が当接されることとなる。このとき、容器本体21の開口上端部23は、第2上面92の外周端から連続する最外周鍔部93を介して周囲から保持されることにより、蓋体9が飲食用容器2から外れることなく安定した状態で固定できる。実際に飲食用容器2に対して溶質体溶解皿1を介して飲料を抽出後、この溶質体溶解皿1を嵌め込んだまま蓋体9により閉蓋し、そのまま飲料を飲むことも可能となる。
蓋体9の材質は、通常は樹脂製で構成されるが、紙製等、他の材料で構成されていてもよい。ちなみにこの蓋体9は必須の構成要件ではなく、省略するようにしてもよい。
溶質体溶解皿1は、その上端における最外径が飲食用容器2の開口周縁部22の内径よりも若干小さく構成されている。その結果、図1に示すように飲食用容器2に溶質体溶解皿1を載置した場合には、溶質体溶解皿1の上端が開口上端部23よりも下側に位置するところまで沈み込み、上方に向かって拡径する開口周縁部22の側周面を介して溶質体溶解皿1の下端が支持されることなる。
図3は、この溶質体溶解皿1の他の角度から視認した状態を示す斜視図であり、図4は溶質体溶解皿1の平面図である。
溶質体溶解皿1は、外周に立ち上げられた周壁11と、この周壁11内に形成された収容部12及び案内流路13と、この案内流路13の終端に形成された貫通孔14と、貫通孔14の周囲の少なくとも一部と収容部12とを隔てるように立ち上げられた隔壁15とを備えている。
周壁11は、その下端が収容部12及び案内流路13の周端から立ち上げられており、その平面視の形状は、平面視でほぼ円形状とされた飲食用容器2の開口周縁部22と嵌合可能とするため、円形又は円形に近い多角形状とされていてもよいし、図4に示すように外周の一部が内側に膨出した膨出部11aが形成されていてもよい。これにより、実際に飲食用容器2に対して溶質体溶解皿1を介して飲料を抽出後、この溶質体溶解皿1を嵌め込んだまま蓋体9により閉蓋し、そのまま飲料を飲む際に、膨出部11aと、飲食用容器2の開口周縁部22との間隙から飲料を通過させることが可能となる。また、この周壁11の内側には、上下方向に向けて延長されている複数本のリブ11bが形成されていてもよい。上方に立ち上げられた周壁11の上端には外側に向けて突出した鍔部11cが設けられている。このような鍔部11cが周壁11の上端に設けられていることにより、この溶質体溶解皿1を飲食用容器2に嵌合させる際において、この鍔部11cの先端を上方に向かって拡径する開口周縁部22の側周面に当接させることが可能となる。なお、この鍔部11cの構成は、省略するようにしてもよい。
収容部12は、その外周が周壁11並びに隔壁15により囲まれてなるとともに、その下流側が案内流路13に連続する。収容部12は、平面視にて後述する案内流路13や貫通孔14と比較してその面積がより広くなるように設定されており、特に図4に示す例によれば、溶質体溶解皿1のほぼ中心を含めて全体の半分以上の領域を占めるものとなる。この収容部12の平面視での形状、広さは、溶質体溶解皿1が飲食用容器2に嵌合された状態で、コンビニエンスストアに設置されている給湯器に設置した場合に、液体のノズル位置に応じて設計されるものとなる。図4の例によれば、溶質体溶解皿1に嵌合された飲食用容器2の熱湯のノズル位置W、ミルクのノズル位置Mにこの収容部12が位置するように設計されることとなる。なお、ノズル位置W、Mが上述以外の箇所であっても一般的には熱湯やミルク等の液体をこの収容部12に注ぎやすくするために、収容部12の面積は広めに設定されていることが望ましい。
図5は、図4中のD−D´断面図を示している。収容部12の底面12aから周壁11にかけて徐々に高さが高くなるような勾配31が形成されていてもよい。この勾配31は、例えば断面視で円弧状の勾配とされていてもよく、そのRは3〜10程度とされていてもよい。同様に収容部12の底面12aから隔壁15にかけて徐々に高さが高くなるような勾配31が形成されていてもよい。この勾配31は、例えば断面視で円弧状の勾配とされていてもよく、そのRは3〜10程度とされていてもよい。
また収容部12の底面12aから周壁11や隔壁15に立ち上げられている勾配31は円弧状とされている場合に限定されるものではなく、断面直線状のテーパーとされていてもよい。
図6は、図5中のE−E´断面図を示している。収容部12の底面12aは、図4中C方向に向けて、即ち案内流路13に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜させてなるようにしてもよい。この収容部12の底面12aにおけるC方向に連続する傾斜により、収容部12に注ぎ入れられた液体をC方向に向けて、ひいては案内流路13に向けて流すことが可能となる。この収容部12の底面12aに形成されている傾斜は、案内流路13に向けて一様に同一の傾斜角で形成されていてもよいが、傾斜角を段階的に異ならせて構成されているものであってもよい。図6の例では、収容部12におけるC方向の下流側の底面12aの傾斜角φを、C方向の上流側においてその底面12aの傾斜角θよりも急峻にしている。この収容部12における底面12aの傾斜角の屈曲点は、収容部12におけるいかなる位置とされていてもよい。この傾斜角の屈曲点は、複数箇所に位置していてもよく、収容部12における底面12aを複数回に亘り屈曲させるようにしてもよい。
この収容部12の底面における傾斜角θは、液体をC方向に向けて流動させるためには5°以上とされていることが望ましい。また傾斜角を段階的に異ならせる場合には、傾斜角φが例えば5.5°以上とされていることにより、液体のC方向の流れをより加速させることが可能となる。
また、この収容部12の底面は、図5に示すように周壁11から隔壁15にかけて徐々に高さが低くなるように傾斜させてなるようにしてもよい。これにより、収容部12に注ぎ入れられた液体は、周壁11から隔壁15にかけて流れることとなり、後述する飲食用溶質体を効率よく巻き込んで流すことが可能となる。特に飲食用溶質体は、この収容部12における中心よりに充填される傾向が高いため、この巻き込む効果をより向上させることが可能となる。
案内流路13は、周壁11並びに隔壁15により囲まれてなる流路であり、収容部12のC方向に向けた下流側に設けられている。この案内流路13は、収容部12から連続する。このため、収容部12と案内流路13との境界は特に限定されるものではないが、本発明においては、収容部12よりも流路が狭くなっている領域が案内流路13と定義する。従って本発明においては、図4に示すように収容部12よりも流路が狭くなり始めるα線よりもC方向に向けて下流側を案内流路13と定義する。
この案内流路13は、周壁11並びに隔壁15により囲まれた流路がC方向に向けて徐々に流路が狭くなるように設計される。案内流路13は、隔壁15における端部15aを超えた更なるC方向下流側の終端に、貫通孔14が形成されている。即ち、この案内流路13は、この貫通孔14が形成されている下流側の終端も含めた領域とされている。隔壁15における端部15aを超えた更なるC方向下流側の貫通孔14は、その周囲がより拡径されるように設けられる。この拡径された貫通孔14の周囲は、隔壁15及び周壁11により囲まれて構成されることとなるが、その拡径された貫通孔の周囲が平面視で外側に膨出する曲線形状となるように形成されている。
案内流路13の底面13aは、C方向に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜してなるように設計されていてもよい。図6の断面図では、α線よりもC方向下流側に位置する案内流路13の底面13aが傾斜角θよりも急峻な傾斜角φで構成されている場合を示している。これにより、収容部12に流れ込んだ液体をより勢いよく下流側の終端に位置する貫通孔14の周囲へと流すことが可能となる。なお、この傾斜角の屈曲点は、収容部12に設けられる代わりに、α線よりもC方向下流側に位置する案内流路13側に設けるようにしてもよい。この傾斜角の屈曲点は、案内流路13に設ける場合には、いかなる位置とされていてもよい。この傾斜角の屈曲点は、案内流路13内における複数箇所に位置していてもよく、案内流路13における底面13aを複数回に亘り屈曲させるようにしてもよい。また、案内流路13における底面13aは、C方向下流に向けて階段状に低くなる段差が設けられていてもよい。
貫通孔14は、案内流路13におけるC方向下流側の終端において表面から裏面にかけて貫通する孔として構成されている。貫通孔14の形状は、平面視で略円形とされていることが望ましいが、これに限定されるものではなく角形状、或いは不規則な形状で構成されていてもよい。この貫通孔14の面積が、ノズルからの液体の排出量との関係においてあまりに大きすぎる場合には、案内流路13を流れてきた液体をこの貫通孔14の周囲において僅かに停留させることなく即座に流下させてしまう。これに対して、貫通孔14の面積が、ノズルからの液体の排出量との関係においてあまりに小さすぎる場合には、案内流路13を流れてきた液体が貫通孔14の周囲において過度に停留して溜まってしまい、案内流路13から液体が溢れてしまうことにもなる。このため、貫通孔14の周囲において液体を僅かに停留させる状態となるように、貫通孔14の面積がノズルからの液体の排出量との関係において設計されることとなる。
図7は、貫通孔14を通るF−F´断面図を示している。貫通孔14の周囲は、当該貫通孔14に向けて段階的に高さが低くなる段部18が更に設けられている。この段部18は、高さが低くなるにつれて平面視での径が徐々に小さくなる。最下段に位置する段部18に貫通孔14が形成されることとなる。この段部18は、平面視で見た場合おいて、図4に示すように貫通孔14を中心とした同心円状に構成されている。ちなみに、このような段部18を設ける代わりに、貫通孔14に向けて傾斜するテーパーが設けられていてもよいし、段部18の構成そのものを省略するようにしてもよい。
隔壁15は、貫通孔14の周囲の少なくとも一部と収容部12とを隔てるように立ち上げられている。貫通孔14の全周囲が、隔壁15を介して収容部12と隔てられているわけではなく、液体が流れるC方向においては上述した案内流路13を介して連続することとなる。
隔壁15は、平面視にて貫通孔14の周囲において円弧を描くような形状で立ち上げられている。その結果、この隔壁15と周壁11との間に挟まれる案内流路13は、C方向の上流から下流に向けて徐々に幅が狭くなるように構成されることとなる。またこの隔壁15が平面視にて貫通孔14の周囲において円弧を描くような形状とされていることにより、収容部12に対して円弧状に膨らむように構成される。この隔壁15は、根本部が周壁11に連続し、その端部15aが案内流路13に向けて延長されている。その結果、C方向に流れる液体は、この隔壁15の端部15aと周壁11の間にある狭い流路を通過していくこととなる。ちなみに隔壁15は、端部15aに至るまでに徐々に高さが低くなるように形成されていてもよい。隔壁15の端部15aと周壁11の間にある狭い流路を流れる液体の水かさが増した場合には、高さの低い隔壁15の端部15a上を液体が通過して貫通孔14へと流れていくこととなる。
上述した構成からなる溶質体溶解皿1は、樹脂、セラミックス、紙、金属をはじめいかなる材料にて構成されていてもよい。仮にこの溶質体溶解皿1が樹脂製で構成される場合、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール共重合体等の合成樹脂や、発泡スチロールなどの発泡材料等で構成されている。これら樹脂で構成する場合には、通常のシート成形や押出成形に加え、射出成形、圧縮成形、注型成形等、いかなる成形方法により形成されるものであってもよい。
次に、この第1実施形態における溶質体溶解皿1を使用して実際に温かい飲料を抽出する方法について説明をする。
先ず図8(a)に示すように飲食用容器2に溶質体溶解皿1を嵌合させる。この嵌合においては、溶質体溶解皿1における周壁11上端の鍔部11cを開口周縁部22の側周面にて下側から支持することで固定する。
このような状態の下で、溶質体溶解皿1における収容部12に飲食用溶質体51を充填する。この飲食用溶質体51は、例えばコーヒーや紅茶、緑茶等のような各種嗜好品を粉末状にしたものである。以下の例では、コーヒー、紅茶等を粉末状にした場合を例にとり説明をするが、これに限定されるものではなく、スープ、味噌汁等の各種食品、或いは薬品やサプリメント等も含まれるため、飲用のみならず食用の粉末であってもよい。
また、以下の実施の形態においては、飲食用の粉末状で構成される場合に限定されるものではなく、ペースト状や固形状で、かつ液体により溶解可能な溶質で構成されていればよい。
収容部12に注ぎ込まれた飲食用溶質体51は、その底面12a上に載置された状態となる。このとき、底面12aは傾斜角θにより傾斜された状態となっているが、かかる傾斜角θを5°程度と緩やかに構成しておくことにより、この飲食用溶質体51は底面12aのC方向に向けた傾斜により下流側に流れてしまうのを防止することが可能となる。
次に図8(b)に示すように、この飲食用溶質体51が注ぎこまれた収容部12に液体を注ぎ入れる。この液体は、例えばお湯、水であるが、これに限定されるものではなく、飲用が可能ないかなる液体を含む概念である。以下の例では、ホットコーヒーとしての飲食用溶質体51をお湯により溶解する場合を例にとり説明をする。
液体をこの収容部12に注ぎ入れると、この収容部12に充填されていた飲食用溶質体51は、かかる液体により部分的に溶解することとなる。この収容部12に注ぎ入れられた液体は、図9(a)に示すように、収容部12の底面12a上に形成されたC方向への傾斜に基づいて、案内流路13に沿ってC方向に流れていくこととなる。収容部12から案内流路13をC方向に流れる過程で、これらを囲むようにして立ち上げられている周壁11が平面視でほぼ円弧状に近い形状とされ、隔壁15も収容部12に対して平面視にて円弧状に膨らむように構成されることから、液体はちょうどC方向に向けて円弧を描くような流路で液体を流れていくこととなる。その結果、遠心力がこの液体に対して加わることとなり、渦を巻くような力がこの液体に作用することとなる。
飲食用溶質体51は、C方向に向けて渦を巻くように液体により流される過程で徐々に解けていくこととなる。ちなみに、当初は塊になっていた飲食用溶質体51は、液体によりC方向に流される過程で、周壁11における膨出部11aやリブ11bに衝突することで、これを細かく分解することも可能となる。
更に液体は、図9(b)に示すように貫通孔14の周囲を図中H方向に向けて回転するようにして流れる。これは、貫通孔14の周囲に勢いよく流れてきた液体が、貫通孔14の周囲において円弧を描くような形状で立ち上げられた隔壁15がH方向へ流れが誘導されることとなることによる。また液体は、C方向に向けて円弧を描くように流れる過程でもともと遠心力が負荷されていることから、この隔壁15によりさらにH方向へ流れが誘導されることにより、あたかも貫通孔14の周囲で渦を巻くように回転流動させることが可能となる。液体は、この貫通孔14の周囲での回転流動の過程で、勿論貫通孔14から容器本体21内部へと流れ落ちていくこととなる。
本発明を適用した溶質体溶解皿1によれば、収容部12に注ぎ入れた液体につき、このようなC方向、H方向への回転流動を構成上引き起こさせることが可能となる。その結果、液体の回転流動の過程で、液体により流される飲食用溶質体51を攪拌していることと同等の効果を生じさせることが可能となる。そして、この液体により流される飲食用溶質体51をこの攪拌を通じて溶解させることが可能となる。このため、飲食用溶質体51が液体により溶けきれず残渣として残存してしまうことを防止することができる。
従って、従来であれば、消費者が自らが行っていた液体と飲食用溶質体51の攪拌操作を行う必要が無くなり、液体を収容部12に注ぎ入れるだけで液体と飲食用溶質体51を自動的に攪拌させることで、当該飲食用溶質体51を溶解させることができる。
その結果、液体と飲食用溶質体51を自ら攪拌する手間、労力を軽減することができる。しかも、手が不自由で攪拌操作そのものが困難な消費者も、攪拌操作することなく自動的に飲料を抽出することが可能となり、利便性を向上させることが可能となる。
また本発明によれば、注ぎ入れた液体がC方向へ流動する過程で、液体が周壁11、隔壁15の根本まで回り込みながら流れていくため、周壁11、隔壁15に付着した飲食用溶質体51を極力残すことなく液体により巻き込みながらC方向の下流に向けて流すことができる。
特に図6に示すように、収容部12におけるC方向の下流側の底面12aの傾斜角φを、C方向の上流側においてその底面12aの傾斜角θよりも急峻に構成することにより、C方向に向けて流れる液体を途中から加速させることができる。その結果、C方向に流れる液体の遠心力を増大させることが可能となり、上述した攪拌効果をより向上させることが可能となる。このとき案内流路13においてこの傾斜角φを急峻にする領域と、流路を狭くする領域とを互いに合わせこむことにより、C方向に向けて流れる液体の流速をより加速させることができ、攪拌効果を更に増大させることが可能となる。仮にこの傾斜角φが緩い場合には、液体のC方向に向けた流れに対する下流側への排水が遅れてしまうため、当該領域において液体が溜まらないような設計が求められることとなる。しかもC方向の上流側においてその底面12aの傾斜角θを緩やかにすることにより、収容部12に充填する飲食用溶質体51が液体が上から注ぎ入れられる前にC方向下流側に落ちてそのまま貫通孔14から落下してしまうことを防止することができる。
また図7に示すように、貫通孔14の周囲に、当該貫通孔14に向けて段階的に高さが低くなる段部18が設けられている場合には、図中H方向に向けた貫通孔14の周囲における液体の回転流動をより助長させることができ、液体の回転回数を増加させることができる。即ち、この段部18に沿って液体のH方向の回転流動が誘導されることとなり、その結果、貫通孔14の周囲における液体の攪拌効果をより高めることが可能となる。
また本発明によれば、収容部12の底面12aから周壁11にかけて勾配31が形成され、収容部12の底面12aから隔壁15にかけて勾配31が形成されている。これにより、周壁11や隔壁15に飲食用溶質体51が付着した場合においても、この勾配31を通じて収容部12の底面12aに零れ落ちてくることとなる。
なお、溶質体溶解皿1における他の実施例としては、例えば図10に示すように案内流路13中に上方に向けて凸設された凸部121を設けるようにしてもよい。これにより、収容部12に充填された飲食用溶質体51がC方向下流側へ落ち込んでしまうのを、凸部121を介して防止することが可能となる。
なお、上述した第1実施形態においては、温かい飲料を抽出する場合を例に挙げて説明をしたが、例えばアイスコーヒーを始めとした冷たい飲料を抽出する場合も同様に適用することが可能となる。
図11は、冷たい飲料を抽出するための飲食用容器2並びにこれに載置される溶質体溶解皿1’を示している。この溶質体溶解皿1’につき、上述した温かい飲料を抽出するための溶質体溶解皿1と同一の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
溶質体溶解皿1’は、外周に立ち上げられた周壁11と、この周壁11内に形成された収容部12及び案内流路13と、この案内流路13の終端に形成された貫通孔14と、貫通孔14の周囲の少なくとも一部と収容部12とを隔てるように立ち上げられた隔壁15とを備え、更にこの周壁11の外周端19aから折り返されて下側に向けて立ち下げられた最外周立下部19とを備えている。
最外周立下部19は、外周端19aから下側に向けて徐々に拡径させてなり、その下端は、飲食用容器2における開口上端部23の径よりも拡径されている。最外周立下部19の外表面には、その立ち下げ方向に向けて細いリブ20が複数本に亘り延長されていてもよい。この最外周立下部19は、手で把持する部分でもあるが、外表面にこのようなリブ20が形成されていることにより、滑り止めとしての機能を果たすこととなる。最外周立下部19の下端から更に前方に向けて外側に突出された目印用鍔部42が設けられていてもよい。この目印用鍔部42は、液体のノズルを介して液体を注ぎ入れる際において、そのノズルの位置に対する溶質体溶解皿1’の方向を決めるための目印として使用されるものである。この目印用鍔部42の構成は、必須ではなく省略するようにしてもよい。
図12(a)は、この溶質体溶解皿1’を背面からみた斜視図である。最外周立下部19の内面には、内側に向けて僅かに突出された第1係止部43と、この第1係止部43よりも内側への突出量が大きい第2係止部44とが形成されている。この第1係止部43は、周方向に向けて連続して設けられており、第2係止部44は、この第1係止部43に連続し、周方向に向けて間隔をおいて断続的に形成されている。
このような溶質体溶解皿1’を飲食用容器2に載置する際には、図11に示すように飲食用容器2の開口周縁部22に最外周立下部19を被せるようにして載置する。このとき、最外周立下部19の内面に形成された第1係止部43、第2係止部44が、飲食用容器2の開口上端部23に当接されて係止された状態でこれを支持することが可能となる。
溶質体溶解皿1’における収容部12、案内流路13、貫通孔14の構成は、上述した溶質体溶解皿1と同様である。但し、図11におけるI−I´断面図としての図12(b)に示すように、収容部12におけるC方向の上流側の底面12aの傾斜角をθ、案内流路13におけるC方向の下流側の底面13a−1の傾斜角をφとし、この傾斜角φは、傾斜角θよりも大きく設定している。ちなみに、この底面12aと、底面13a−1の屈曲部はいかなる箇所とされていてもよい。底面13a−1よりもさらにC方向下流側にある底面13a−2は、傾斜面で構成されているものではなく、ほぼ水平面で構成されている。
溶質体溶解皿1’では、貫通孔14の周囲に段部18を同心円状に設けていないが、段部18を設けるようにしてもよいことは勿論である。
次に第1実施形態における溶質体溶解皿1’を使用して実際に冷たい飲料を抽出する場合には、先ず飲食用容器2における容器本体21内に氷や水を予め収容させておく。次に、溶質体溶解皿1’を飲食用容器2に載置するが、第1係止部43、第2係止部44を、飲食用容器2の開口上端部23に係止させて固定する。
このような状態の下で溶質体溶解皿1’における収容部12に飲食用溶質体51を充填する。このとき飲食用溶質体51は、傾斜面で構成される底面12a、底面13a−1を滑り落ちる場合があるが、水平面で構成された底面13a−2において、更に下流側に滑り落ちてしまうことを防止することが可能となる。
この飲食用溶質体51が注ぎこまれた収容部12に液体を注ぎ入れる。その結果、溶質体溶解皿1と同様に、収容部12に注ぎ入れた液体によりC方向、H方向への回転流動を構成上引き起こさせ、液体の回転流動の過程で、飲食用溶質体51を攪拌させてこれを溶解させることができる。このため、飲食用溶質体51が液体により溶けきれず残渣として残存してしまうことを防止することができる。
また溶質体溶解皿1’も同様に、収容部12におけるC方向の下流側の底面12aの傾斜角φを、C方向の上流側においてその底面12aの傾斜角θよりも急峻に構成することで、C方向に向けて流れる液体を途中から加速させることができる。その結果、C方向に流れる液体の遠心力を増大させることが可能となり、上述した攪拌効果をより向上させることが可能となる。
なお、溶質体溶解皿1’における周壁11、収容部12、案内流路13、貫通孔14の各構成については、上述した図11〜12の例に限定されるものではなく、溶質体溶解皿1のいかなる形態を適用するようにしてもよいことは勿論である。
[第2実施形態]
図13は、本発明の第2実施形態に係る溶質体溶解皿8を示す斜視図であり、図14はその平面図である。第2実施形態に係る溶質体溶解皿8において、第1実施形態に係る溶質体溶解皿1と同一の構成要素、部材に関しては、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
この溶質体溶解皿8は、外周に立ち上げられた周壁11と、この周壁11内に形成された収容部12及び案内流路13と、この案内流路13の終端に形成された貫通孔14と、貫通孔14の周囲の少なくとも一部と収容部12とを隔てるように立ち上げられた隔壁15とを備えている。
収容部12には、凸状に隆起させた隆起部81が設けられている。この隆起部81は、収容部12におけるほぼ中央に設けられている。この第2実施形態において隆起部81は、半球状に隆起した形状とされているが、これに限定されるものではなく、例えば角錐形状、円錐形状等を始めとした他の形状に代替されるものであってもよい。また隆起部81は、内側から外側に向けて段階的に高さが低くなる段部が形成されていてもよい。
このような隆起部81が収容部12に形成されることにより、収容部12には、この隆起部81と周壁11とに挟まれた凹状の経路82が形成されることとなる。この経路82は、周壁11が平面視にて円弧を描くような形状で立ち上げられ、隆起部81の半球状に構成されていることからC方向に向けて円弧を描くように構成されている。この経路82はC方向に向けて高さが徐々に低くなるように傾斜している。
この第2実施形態において、経路82におけるC方向上流から下流にかけた傾斜は同一の傾斜角で一様に形成されている場合を例にとり説明をするが、これに限定されるものではなく、傾斜角度を段階的に異ならせるようにしてもよいことは勿論である。この経路82は、C方向に円弧状に延長されてそのまま案内流路13へと繋がることとなる。
案内流路13は、隔壁15と周壁11との間に挟まれる流路で構成され、経路82からC方向に向けて円弧状に連続する。案内流路13の底面は、C方向に向けて上流から下流にかけて高さが徐々に低くなるように傾斜していることは第1実施形態と同様である。
隔壁15は、貫通孔14周囲の少なくとも一部と収容部12との間を隔てる点は、第1実施形態と同様である。また隔壁15は、平面視にて貫通孔14の周囲において円弧を描くような形状で立ち上げられていることにより、液体のH方向への回転流動を誘導できる構成としている。また隔壁15の平面視の形状は、図14に示すように半球状の隆起部81を迂回するように湾曲された形状とされている。その結果、収容部12の面積が大きくすることができ、その略中心において上述した隆起部81を形成させることができる。また隔壁15は、端部15aに向けて周壁11に徐々に近接し、これに対面するように配設されていてもよい。このようにして配設された隔壁15と周壁11との間に上述した案内流路13が形成されることとなる。
この第2実施形態において貫通孔14の周囲に段部18を同心円状に設けていないが、段部18を設けるようにしてもよいことは勿論である。
また上述した第2実施形態の説明においては、温かい飲料を抽出するための溶質体溶解皿8の例を挙げたが、仮に冷たい飲料をこの第2実施形態において抽出する場合には、周壁11の外周端19aから折り返されて下側に向けて立ち下げられた最外周立下部19を備えることで実現することができる。
第2実施形態における溶質体溶解皿8を使用して実際に飲料を抽出する場合には、先ず飲食用容器2における容器本体21に溶質体溶解皿8を載置する。次に溶質体溶解皿8における収容部12に飲食用溶質体を充填する。収容部12に撒かれた飲食用溶質体は、その中心に隆起された隆起部81にその一部が撒かれる場合もあるが、これらの一部は半球状の隆起部81の曲面に沿って徐々に当該隆起部81の周囲の低い方に落ち込んでいくこととなる。
次に収容部12に液体を注ぎ入れる。液体を注ぐノズルの位置がちょうど隆起部81の直上に位置するように設定することにより、図14、15に示すように、隆起部81に当たった液体は、隆起部81の周囲の低い方にP方向に向けて螺旋を描くようにして流れ落ちる。また液体は、隆起部81の周囲に向けて分散するように流れていくこととなる。この過程で隆起部81に残存していた飲食用溶質体を残すことなく隆起部81の周囲の低い方に巻き込んで流すことが可能となる。
隆起部81の周囲の低い方に流れ落ちた液体は、そのまま経路82に沿って円弧状にC方向に向けて流れていくこととなる。経路82はC方向に向けて高さが徐々に低くなるように傾斜しているため、かかる作用は自然に生じることとなる。この過程においても同様に、経路82まで落ち込んでいる飲食用溶質体を液体と共にC方向に向けて流すと共にこれを溶解させる。
経路82から案内流路13に流れた液体は、そのまま周壁11、隔壁15の間により案内されて貫通孔14の周囲に向かい、H方向に向けて回転流動した上で貫通孔14から飲食用容器2へと落ちていくこととなる。
即ち、この第2実施形態においても同様に収容部12に注ぎ入れた液体によりC方向、H方向への回転流動を構成上引き起こさせ、液体の回転流動の過程で、飲食用溶質体を攪拌させ、これを溶解させることができる。このため、飲食用溶質体が液体により溶けきれず残渣として残存してしまうことを防止することができる。
特にこの第2実施形態においては、円弧状に形成された経路82、案内流路13を介して液体を流動させるため、液体においてより遠心力が負荷される状態となっており、貫通孔14の周囲におけるH方向の回転流動力を大きくすることができる。その結果、液体の攪拌をより効果的に行うことが可能となる。
[第3実施形態]
図16は、本発明の第3実施形態に係る溶質体溶解皿8’を示す斜視図であり、図17はその平面図である。第3実施形態に係る溶質体溶解皿8’において、第1実施形態に係る溶質体溶解皿1と同一の構成要素、部材に関しては、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
この溶質体溶解皿8’は、平面視で略円形状に立ち上げられた周壁11と、この周壁11内に形成された収容部12及び案内流路13と、この案内流路13の終端に形成された貫通孔14と、貫通孔14の周囲の少なくとも一部と収容部12とを隔てるように立ち上げられた隔壁15とを備えている。
収容部12は、ほぼ中央部に平面視で略円形の領域で構成される。この収容部12は、その周囲が隔壁15により囲まれ、排出口88から案内流路13に繋がる構成となっている。収容部12は、半球状の凹部となるように構成されており、飲食用溶質体や液体をこの半球状の凹部の最低部12eに向けて誘導する構成としている。最低部12eから排出口88に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜している。
隔壁15は、平面視でこの排出口88を除き、収容部12を周囲から円弧を描くようにして囲むように形成されている。隔壁15は、周壁11とほぼ一定間隔となるように離間して構成され、このようにして配設された隔壁15と周壁11との間に上述した案内流路13が形成されることとなる。隔壁15は、貫通孔14周囲と収容部12との間を隔てる点は、第1実施形態と同様である。また隔壁15は、平面視にて貫通孔14の周囲において更に小径の円弧を描くような形状で立ち上げられていることにより、液体のH方向への回転流動を誘導できる構成としている。
案内流路13は、隔壁15と周壁11との間に挟まれる流路で構成され、排出口88からC方向に向けて円弧状に延長されており、その最下流において貫通孔14が形成されている。案内流路13の底面は、C方向に向けて上流から下流にかけて高さが徐々に低くなるように傾斜していることは第1実施形態と同様である。
この第3実施形態において貫通孔14の周囲に段部18を同心円状に設けていないが、段部18を設けるようにしてもよいことは勿論である。
また上述した第3実施形態の説明においては、温かい飲料を抽出するための溶質体溶解皿8’の例を挙げたが、仮に冷たい飲料をこの第3実施形態において抽出する場合には、周壁11の外周端19aから折り返されて下側に向けて立ち下げられた最外周立下部19を備えることで実現することができる。
第3実施形態における溶質体溶解皿8’を使用して実際に飲料を抽出する場合には、先ず飲食用容器2における容器本体21に溶質体溶解皿8’を載置する。次に溶質体溶解皿8’における収容部12に飲食用溶質体を充填する。収容部12に撒かれた飲食用溶質体は、半球状の凹部の最低部12eに向けて落ち込んでいくこととなる。
次に収容部12に液体を注ぎ入れる。液体を注ぐノズルの位置がちょうど収容部12の直上に位置するように設定することにより、図18に示すように、収容部12における半球状の凹部の最低部12eに流れ落ちる。この過程で収容部12に残存していた飲食用溶質体を残すことなく巻き込んで流すことが可能となる。
液体は、収容部12における半球状の凹部の最低部12eから排出口88に向けて流れていくこととなる。最低部12eから排出口88に向けて徐々に高さが低くなるように構成されていることから、かかる作用は自然に生じることとなる。また排出口88から案内流路13に流れた液体は、そのまま当該案内流路13に沿ってC方向に向けて流れていくこととなる。案内流路13はC方向に向けて高さが徐々に低くなるように傾斜しているため、かかる作用は自然に生じることとなる。これらの過程においても同様に、飲食用溶質体を液体と共にC方向に向けて流すと共にこれを溶解させる。
経路82から案内流路13に流れた液体は、そのまま周壁11、隔壁15の間により案内されて貫通孔14の周囲に向かい、H方向に向けて回転流動した上で貫通孔14から飲食用容器2へと落ちていくこととなる。
即ち、この第3実施形態においても同様に収容部12に注ぎ入れた液体によりC方向、H方向への回転流動を構成上引き起こさせ、液体の回転流動の過程で、飲食用溶質体を攪拌させ、これを溶解させることができる。このため、飲食用溶質体が液体により溶けきれず残渣として残存してしまうことを防止することができる。
特にこの第3実施形態においては、円弧状に形成された案内流路13が長く延長されているため、液体においてより遠心力が負荷される状態となっており、貫通孔14の周囲におけるH方向の回転流動力を大きくすることができる。その結果、液体の攪拌をより効果的に行うことが可能となる。これに加えて、長く延長されている案内流路13を液体と共に流れることで、流れる時間、距離が増加し、飲食用溶質体が塊状になっていた場合においても時間をかけて溶解させることが可能となる。また案内流路13は狭い流路とされていることで仮に飲食用溶質体が塊状になっていた場合にはここを通過できない。このため、塊状の飲食用溶質体がそのまま貫通孔14を介して飲食用容器2側に落下することを防止することができる。
なお、上述した第1実施形態〜第3実施形態は、何れもコンビニエンスストア等の店舗に設置されている給湯器を使用して飲食用容器2に好みの飲料を抽出する場合を例に挙げて説明をしたが、これに限定されるものではなく、家庭にて飲料を抽出する際に使用してもよいことは勿論である。
1、8 溶質体溶解皿
2 飲食用容器
9 蓋体
11 周壁
11a 膨出部
11b リブ
11c 鍔部
12 収容部
12a 底面
12e 最低部
13 案内流路
14 貫通孔
15 隔壁
18 段部
19 最外周立下部
19a 外周端
20 リブ
21 容器本体
22 開口周縁部
23 開口上端部
24 底部
31 勾配
42 目印用鍔部
43 係止部
44 係止部
51 飲食用溶質体
81 隆起部
82 経路
88 排出口
91 上面
92 上面
93 最外周鍔部
94 把持部
95 開口縁部
121 凸部

Claims (10)

  1. 飲食用容器の開口周縁部に載置自在とされ、充填した飲食用溶質体を液体により溶解させて上記飲食用容器へ注ぎ入れる溶質体溶解皿において、
    充填すべき上記飲食用溶質体を収容するための収容部と、
    上記収容部から下向きに傾斜されてなると共に、上記収容部よりも上記液体の流動方向の下流側に位置すると共に上記収容部よりも幅の狭い流路で構成される案内流路と、
    上記案内流路の終端に形成された貫通孔と、
    上記貫通孔の周囲の少なくとも一部と上記収容部とを隔てるように立ち上げられた隔壁とを備え、
    上記貫通孔は、平面視にて上記開口周縁部の中心からずれて位置し、
    上記収容部は上記案内流路及び上記貫通孔よりも面積が広くなるように構成され
    外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、
    少なくとも上記案内流路は、上記隔壁と上記周壁との間に形成される流路とされていること
    を特徴とする溶質体溶解皿。
  2. 外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、
    上記隔壁及び上記周壁は、上記案内流路の終端に形成された貫通孔の周囲がより拡径されるように設けられること
    を特徴とする請求項記載の溶質体溶解皿。
  3. 上記隔壁及び上記周壁は、その拡径された貫通孔の周囲が平面視で外側に膨出する曲線形状となるように形成されていること
    を特徴とする請求項記載の溶質体溶解皿。
  4. 上記貫通孔に向けて段階的に高さが低くなる段部が更に設けられていること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿。
  5. 外周に立ち上げられた周壁内に上記収容部及び上記案内流路が形成され、
    上記収容部の底面から上記周壁及び上記隔壁にかけて徐々に高さが高くなるような曲線状の勾配が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿。
  6. 上記収容部は、上記案内流路に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜してなること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿。
  7. 上記収容部は、凸状に隆起させた隆起部を有し、上記隆起部と上記周壁との間が上記案内流路に向けて徐々に高さが低くなるように傾斜してなること
    を特徴とする請求項項記載の溶質体溶解皿。
  8. 上記収容部に液体が注ぎ込まれた場合には、これに収容した上記飲食用溶質体を上記液体により上記案内流路を介して上記貫通孔まで流し込む過程でこれを溶解させること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿。
  9. 上記案内流路の終端に形成された貫通孔の周囲において上記液体を回転流動させることにより攪拌すること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿。
  10. 飲料を収容するための容器本体を備え、
    上記容器本体の上端に形成された開口周縁部に請求項1〜のうち何れか1項記載の溶質体溶解皿が載置されること
    を特徴とする飲食用容器。
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