JP6775817B2 - 遊技場用設備 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場で使用される遊技場用設備に関するものであり、より詳細には、並列配置された遊技機間に位置する遮蔽部材を備えて形成される遊技場設備に関する。
ぱちんこ機やスロット機等の遊技機が設置されている遊技場では、一般的に、複数の遊技機が列状に並設されて形成される遊技機島が設けられている。このような遊技機島では、遊技機をできるだけ多く設置するため、遊技機間の間隔が極めて狭くなっている。このことから、隣り合う遊技機をそれぞれ使用する遊技客は、必然的に互いに近い位置に着座することとなる。
ここで、隣り合う遊技機をそれぞれ使用する遊技客のうち、一方の遊技客が喫煙を始めた場合、喫煙によって生じる煙が他方の遊技客の所まで流れてしまうという問題が生じる。すなわち、遊技客が他人の喫煙により生じる煙によって気分を害してしまうという問題である。
そこで、このような問題を防止するための方策として、遊技機間に分煙ボートを設けるという方法が知られている。すなわち、隣り合う遊技客の間に板体による仕切りを設けることで、喫煙する遊技客の周辺から他の遊技客の周辺へと向かう煙の流れを遮蔽し、喫煙によって生じる煙が他の遊技客の周辺まで流れないようにする方策である。
このような分煙ボートとして、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された分煙ボード(遊技場用設備)は、喫煙に起因する煙を遮蔽する遮蔽部材を備えるものとなっており、遊技機島の壁面の内側に遮蔽部材を収納した状態と、壁面の外側に遮蔽部材を展開した状態とを切替え可能な構造となっている。すなわち、この分煙ボードは、遊技客が必要に応じて遮蔽部材を出し入れすることで、遮蔽部材を収納した状態と、遮蔽部材を展開した状態とを切替えるものとなっている。
特開2015−116315号公報
ところで、遮蔽部材を遊技場で使用する際、営業時間外においては、遊技機の入れ替え作業や清掃作業等の各種作業の邪魔にならないように、遮蔽部材を遊技機島の内部に収納した状態としている。すなわち、営業終了後、遊技機島毎に複数設置されたすべての遮蔽部材を遊技場の従業員が一つ一つ手動で遊技機島の内部に収納した状態とし、遊技機の入れ替え作業や清掃作業等の各種作業を実施している。また、営業開始時には、全ての遮蔽部材を展開した状態とし、遊技客の来店を待つことが一般的である。つまり、営業開始前に行う開店準備作業の一環として、遊技場の従業員がすべての遮蔽部材を一つ一つ手動で遊技機島の外部に展開している。
このような遊技場従業員による遮蔽部材を出退させる作業は、遊技場全体の遮蔽部材の数が多量になることから、大変に手間である。
そこで、本発明では、上記したような遮蔽部材を出退させる作業の手間を軽減可能な遊技場用設備の提供を課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、1又は複数の遊技機を配設して形成される遊技機島に設けられる遮蔽ユニットを複数有し、複数の前記遮蔽ユニットに向けて制御信号を送信可能な操作装置をさらに備え、前記遮蔽ユニットは、立板状の遮蔽板部と、外郭部材を有するものであり、前記遮蔽板部は、前記外郭部材に対し、前記外郭部材の内側から外側へ向かう突出方向への移動と、前記外郭部材の外側から内側へ向かう退入方向への移動が可能な状態で取り付けられており、前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、前記遮蔽ユニットは、動力生成部と、動作規制部とを有し、前記動力生成部は、前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力を前記遮蔽板部に対して付与するように、前記遮蔽板部と直接又は間接的に連結され、前記遮蔽板部が前記突出方向への移動前の状態、又は、前記退入方向への移動前の状態であるとき、前記動力生成部が常時力を付与するものであり、前記動作規制部は、前記遮蔽板部又は前記遮蔽板部に固定された連結用部材と係合可能であり、前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットのそれぞれで前記動作規制部と前記遮蔽板部又は前記連結用部材の係合が解除され、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、前記遮蔽ユニットは、前記動力生成部と前記遮蔽板部の間に介在する動力伝達機構を備え、前記動力生成部は、前記動力伝達機構に対し、前記突出方向及び前記退入方向の双方とは異なる方向に力を加えるものであり、前記動力伝達機構によって力の向きが変換されて、前記遮蔽板部に前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力が付与されることを特徴とする遊技場用設備である。
本発明の遊技場用設備は、操作装置と、複数の遮蔽ユニットを備えており、操作装置を操作することで、複数の遮蔽ユニットの遮蔽板部を出退させることが可能となっている。つまり、複数の遮蔽板部を一括で退入させたり、展開させたりすることが可能となるので、遮蔽板部を一つ一つ奥側に退入させて収納したり、一つ一つ手前側に引き出して展開させたりする作業をする必要がなく、作業員の手間を軽減できる。
本発明では、前記遮蔽ユニットは、動力生成部と、動作規制部とを有し、前記動力生成部は、前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力を前記遮蔽板部に対して付与するように、前記遮蔽板部と直接又は間接的に連結され、前記遮蔽板部が前記突出方向への移動前の状態、又は、前記退入方向への移動前の状態であるとき、前記動力生成部が常時力を付与するものであり、前記動作規制部は、前記遮蔽板部又は前記遮蔽板部に固定された連結用部材と係合可能であり、前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットのそれぞれで前記動作規制部と前記遮蔽板部又は前記連結用部材の係合が解除され、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動する。
かかる構成によると、比較的簡易な構造で複数の遮蔽板部の一括退入や一括展開が可能となるので、遊技場用設備の製造コスト増加を抑制可能であり、好ましい。
本発明では、前記遮蔽ユニットは、前記動力生成部と前記遮蔽板部の間に介在する動力伝達機構を備え、前記動力生成部は、前記動力伝達機構に対し、前記突出方向及び前記退入方向の双方とは異なる方向に力を加えるものであり、前記動力伝達機構によって力の向きが変換されて、前記遮蔽板部に前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力が付与される。
かかる構成では、動力生成部によって生じる力の向きを動力伝達機構で変換することが可能であるので、必ずしも動力生成部で生じる力の向きと遮蔽板部の移動方向を揃えるように動力生成部を配置する必要がなく、動力生成部の配置位置の自由度を向上させることができる。
このことから、動力生成部を有効に活用されない空間(所謂デッドスペース)等に配置することが可能となり、わざわざ動力生成部を配置する領域を確保して遮蔽ユニットを形成する必要がなく、遮蔽ユニットの小型化を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、1又は複数の遊技機を配設して形成される遊技機島に設けられる遮蔽ユニットを複数有し、複数の前記遮蔽ユニットに向けて制御信号を送信可能な操作装置をさらに備え、前記遮蔽ユニットは、立板状の遮蔽板部と、外郭部材を有するものであり、前記遮蔽板部は、前記外郭部材に対し、前記外郭部材の内側から外側へ向かう突出方向への移動と、前記外郭部材の外側から内側へ向かう退入方向への移動が可能な状態で取り付けられており、前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、前記遮蔽ユニットは、動力生成部と、動作規制部とを有し、前記動力生成部は、前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力を前記遮蔽板部に対して付与するように、前記遮蔽板部と直接又は間接的に連結され、前記遮蔽板部が前記突出方向への移動前の状態、又は、前記退入方向への移動前の状態であるとき、前記動力生成部が常時力を付与するものであり、前記動作規制部は、前記遮蔽板部又は前記遮蔽板部に固定された連結用部材と係合可能であり、前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットのそれぞれで前記動作規制部と前記遮蔽板部又は前記連結用部材の係合が解除され、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、前記動作規制部は、棒状部と本体部を有しており、前記操作装置から制御信号が送信されることで、前記棒状部が前記本体部の内側へ向かって移動するものであり、前記連結用部材には欠落部が形成されており、前記棒状部が前記欠落部に挿入されることで、前記動作規制部と前記連結用部材が係合するものであり、前記棒状部が前記本体部の内側へ向かって移動することで、前記動作規制部と前記連結用部材が係合解除されることを特徴とする遊技場用設備である。
かかる構成によると、遮蔽板部の移動構造をさらに簡易化できるので、好ましい。
ところで、遊技場では、営業時間の前後に行う従業員による遮蔽板部を出退させる作業、すなわち、上記した従業員による遮蔽板部を出退させる作業の他、営業時間内に遊技客が自身の着座位置と近接する位置に配された遮蔽板部を出退させたいという要求がある。
このような要求に基づいて提供される請求項3に記載の発明は、前記遮蔽ユニットには、個別操作装置が設けられており、前記個別操作装置が操作された前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部のみが前記突出方向へ移動する、又は、前記退入方向へ移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技場用設備である。
かかる構成によると、遊技客が遮蔽ユニットに設けられた個別操作装置を操作することで、自身と近接する位置に配された遮蔽ユニットの遮蔽板部のみを移動させ、遊技客の意思で展開させた状態や収納させた状態への移行が可能となっている。
本発明によると、多数の遮蔽部材を出退させる作業の手間を軽減可能である。
本発明の実施形態にかかる遊技場設備を模式的に示す説明図である。 図1の遊技機島を示す斜視図である。 図1の遊技機島に対し遮蔽ユニットを取り付ける様子を示す説明図である。 図3の遮蔽ユニットを示す斜視図であり、筐体を透過させて示す。 図4の遮蔽部材を示す斜視図である。 図4の筐体を示す一部破断斜視図である。 図4の遮蔽ユニットの内部構造を示す断面図である。 図4の遮蔽ユニットの内部のうち動作規制部の周辺を示す斜視図であり、ロック係合部と動作規制部が係合している様子を示す。 図4の遮蔽ユニットを模式的に示す説明図であり、(a)は収納姿勢を示し、(b)は遮蔽姿勢を示す。 ロック係合部が奥側へ移動していき、ロック係合部と動作規制部が係合するまでの様子を示す説明図であり、左側は斜め上方からみた図、右側は上方からみた図であって、(a)〜(c)の順に移動していく。 図4とは異なる実施形態の遮蔽ユニットを模式的に示す説明図であり、(a)は収納姿勢を示し、(b)は遮蔽姿勢を示す。 図4、図11とは異なる実施形態の遮蔽ユニットを模式的に示す説明図であり、筐体を透過して示す図であって、(a)は収納姿勢を示し、(b)は遮蔽姿勢を示す。 図4、図11、図12とは異なる実施形態の遮蔽ユニットを模式的に示す一部破断斜視図である。 図4、図11乃至図13とは異なる実施形態の遮蔽ユニットを模式的に示す図であり、(a)、(b)はそれぞれ異なる実施形態の遮蔽ユニットを示す。
以下に、本発明の各実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の設置状態を基準として説明する。
本発明の実施形態に係る遊技場用設備1は、図1で示されるように、ホールコンピュータ2(操作装置)と、遊技機島3に取り付けられる遮蔽ユニット4を備えた構造となっている。
ホールコンピュータ2は、遊技場に属する各種機器を統括して管理するために使用されるコンピュータである。
このホールコンピュータ2は、各種演算処理を行うCPU(中央演算装置)、主メモリであるROM、各種データを一時記憶するためのRAM、通信I/F、HDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置、キーボード、マウス等の入力装置を備えたものとなっている。
そして、このホールコンピュータ2は、遊技機島3に取り付けられた遊技機7、遊技媒体貸出機8、データランプ9、遮蔽ユニット4等の機器と、台コンピュータや島コンピュータ(図示しない)を介して(又は直接)各種信号の送受信が可能となっている。つまり、これらの機器との間でネットワークが形成されており、各種機器を制御するための信号を送信可能となっており、各種機器から送信された各種情報を含む信号を受信可能となっている。
なお、台コンピュータとは、1台又は少数(2台乃至3台)の遊技機7を制御対象とする制御装置であり、島コンピュータとは、1つの遊技機島3に属する機器を制御対象とする制御装置である。
また、上記したネットワークは、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、有線/無線を問わずデータ送受信可能な回線であればどのような構成でもよい。
さらにまた、図1、図2において、作図の都合上、一部の遊技機7、データランプ9、遊技媒体貸出機8、遮蔽ユニット4にのみ符号を付し、他への符号を省略する。
詳細に説明すると、ホールコンピュータ2のRAMには、ホールコンピュータ2の各種動作を制御するプログラムが記憶されている。そして、大容量メモリとして機能する記憶装置には、OS、制御プログラム、関連プログラム、遊技場の運営に関する各種データが記憶されている。
このことから、使用者が入力装置を操作し、制御信号を送信する命令を入力すると、メモリ上に展開したプログラムに従って実行されるCPUの演算処理により、上記した台コンピュータ、島コンピュータ等の対象となる各種機器に所定の動作を実行させるための信号が発信されることとなる。
遊技機島3は、図2で示されるように、支柱や梁といった骨格部材(図示せず)に対し、外壁面を形成する板状部材を組み付け、遊技機7、遊技媒体貸出機8、データランプ9、遮蔽ユニット4を固定して形成されたものである。この遊技機島3は、全体の外形が水平方向に延びた方形状となっている。
遊技機7、遊技媒体貸出機8、データランプ9、遮蔽ユニット4は、いずれも遊技機島3の長側面に取り付けられている。
このとき、遊技機7は、側方に位置する遊技媒体貸出機8、上方に位置するデータランプ9のそれぞれと対応付けられている。すなわち、図2で示されるように、遊技機島3の長側面では、遊技機7、遊技媒体貸出機8、データランプ9が組となって形成される機器群を形成し、複数の機器群が遊技機島3の長手方向に沿って並列配置されている。
ここで、遊技機島3の長側面のうち、比較的上側に位置する部分では、複数のデータランプ9が遊技機島3の長手方向に沿ってそれぞれ所定の間隔を空けて並列した状態となっている。そして、各データランプ9は、それぞれの下方に配された遊技機7と対となっている。
また、遊技機島3の長側面のうち、データランプ9の下方側に位置する部分では、組となる遊技機7と遊技媒体貸出機8とが、データランプと同数だけ取り付けられている。そして、対となる遊技機7とデータランプ9が上下方向で僅かに間隔を空けて並列しており、遊技機7と遊技媒体貸出機8とが水平方向で隣接配置されている。
ここで、遮蔽ユニット4は、図2、図3で示されるように、並列配置される2つの遊技機7の間に取り付けられている。
より具体的には、隣接するように並列配置された2つの遊技機7のうち、一方の遊技機7と、他方の遊技機7に対応付けられた遊技媒体貸出機8の間に取り付けられている。
言い換えると、遊技機7の水平方向における片側側方には遊技媒体貸出機8を配置しており、他方側側方には遮蔽ユニット4を配置している。
そして、ホールコンピュータ2を操作することで、複数の遮蔽ユニット4を遮蔽部材15の大部分が筐体16(外郭部材)の内部に収納された退避姿勢から、遮蔽部材15の大部分が外部に突出した遮蔽姿勢へ移行させることが可能となっている(詳しくは後述する、図9等参照)。
まず、遮蔽ユニット4の構造について詳細に説明する。
本実施形態の遮蔽ユニット4は、図4で示されるように、遮蔽部材15と、筐体16と、駆動手段17を備えた構造となっている。
遮蔽部材15は、図5で示されるように、遮蔽板部25と、板側上レール部26と、板側下レール部27と、伝達部材係合部28と、ロック係合部29(連結用部材)を備えた構造となっている。
遮蔽板部25は、透明の立板状の部分であり、奥行き方向の長さが長くなっている板上側部25aと、下方に向かうにつれて奥行き方向の長さが短くなる板中側部25bと、奥行き方向の長さが短くなっている板下側部25cを備えており、これらが一体となった形状となっている。
また、奥行き方向の最も手前側に位置する部分のうち、板上側部25aの上側端部となる部分、板上側部25aと板中側部25bの境界となる部分、板中側部25bと板下側部25cの境界となる部分は、丸みを帯びた形状となっている。すなわち、遮蔽板部25の縁端の一部分は、丸みを帯びた形状となっている。
板側上レール部26は、奥行き方向に延びる部分であり、断面形状が略L字状で延びる取付板部26aと、断面形状が略コ字状で延びる板側上レール本体26bを備えた形状となっている。
取付板部26aは、平板状の基端側板部と、基端側板部から上方に突出する立板状部とを備えている。そして、基端側板部が遮蔽板部25の上面に対して取り付けられた状態となっている。
板側上レール本体26bは、上下方向で離間対向する平板状の上側板部と下側板部を備えており、且つ、これら上側板部と下側板部を連結するように延びる立板状の連結板部を備えた構造となっている。言い換えると、連結板部の上端側部分と下端側部分から、それぞれ上側板部と下側板部が突出した状態となっている。
そして、取付板部26aの立板状部の一側面と、板側上レール本体26bの連結板部の一側面とが密着した状態で、取付板部26aと板側上レール本体26bが固定されている。ここで、立板状部の一側面と密着する連結板部の一側面は、上側板部の下面及び下側板部の上面と連続する側面とは異なる側面となっている。すなわち、上側板部の下面及び下側板部の上面と連続する側面と、連結板部の厚さ方向で離間対向する側面となっている。
板側下レール部27もまた、奥行き方向に延びており、断面形状が略L字状で延びる取付板部27aと、断面形状が略コ字状で延びる板側下レール本体27bを備えた形状となっている。
すなわち、取付板部27aは、平板状の基端側板部と、基端側板部から下方に突出する立板状部とを備えている。そして、基端側板部が遮蔽板部25の下面に対して取り付けられた状態となっている。
また、板側下レール本体27bは、上下方向で離間対向する平板状の上側板部と下側板部を備えており、且つ、これら上側板部と下側板部を連結するように延びる立板状の連結板部を備えた構造となっている。
そして、取付板部27aの立板状部の一側面と、板側下レール本体27bの連結板部の一側面とが密着した状態で、取付板部27aと板側下レール本体27bが固定されている。
なお、板側下レール本体27bの上側板部及び下側板部の突出方向と、板側上レール本体26bの上側板部及び下側板部の突出方向とは、同方向となっている。
伝達部材係合部28は、平板状の部分であり、遮蔽板部25の上端部分のうち、奥行き側の端部よりに位置する部分から側方へ突出する状態で取り付けられている。
より具体的には、この伝達部材係合部28の突出方向は、板側上レール本体26bと板側下レール本体27bのそれぞれの上側板部及び下側板部の突出方向と、逆方向となっている。
ここで、伝達部材係合部28は、伝達部材係合部28を厚さ方向(上下方向)に貫通するワイヤー取付部32を備えた構造となっている。なお、このワイヤー取付部32は、開口形状が円形の貫通孔となっている。
このワイヤー取付部32は、動力伝達機構44の一部であるワイヤー部材48(詳しくは後述する)の一端を取り付けるための部分となっている。
ロック係合部29は、立板状の部分であり、遮蔽板部25の奥側端部のうち、下端よりもやや上方に位置する部分から、さらに奥側へ向かって突出する部分となっている。
ここで、ロック係合部29の厚さ方向は、遮蔽板部25の厚さ方向と同方向であって、上下方向及び奥行き方向に対して略直交する方向となっている。
そして、ロック係合部29には、ロック係合部29を厚さ方向に貫通する係合孔部33(欠落部)が設けられている。この係合孔部33は、開口形状が円形の貫通孔となっている。
筐体16は、図4で示されるように、奥行き方向の手前側に位置する遮蔽部材突出口35と、操作ボタン36(個別操作装置)とを備えた箱状の部分となっている。
遮蔽部材突出口35は、内外を連通する孔であり、上下方向の長さが遮蔽部材15の上下方向の長さ以上であり、幅方向(上下方向及び奥行き方向と直交する方向)の長さが遮蔽部材15の厚さ方向の長さ以上となっている。
操作ボタン36は、筐体16の内部に内蔵された制御基板(図示しない)と信号線を介して接続された状態であり、押圧することで、駆動手段17の動作規制部45を動作させるための制御信号が生成され、動作規制部45が駆動制御されることとなる。
より具体的には、押圧することで、動作規制部45の可動鉄心53(棒状部)が本体部54に退入する動作を実施する(図8等参照、詳しくは後述する)。
また、筐体16の内部には、図6で示されるように、箱側上レール部37と、箱側下レール部38とが設けられている。
箱側上レール部37は、筐体16の内壁面を形成する立板状の側壁部分のうちの一つに対して固定されている。より詳細には、遮蔽部材突出口35の奥側と隣接する位置であり、且つ、側壁部分の上方側に固定されている。
この箱側上レール部37は、奥行き方向に延びる立板状の部材を適宜折り曲げて形成されるものであり、上下方向で離れた2箇所が、固定される内壁側に向かって凸となるように折り曲げられている。すなわち、箱側上レール部37には、上下方向で間隔を空けて配される2つの溝状部分が形成されており、この2つの溝状部分が互いに平行となるように奥行き方向に延びている。そして、それぞれの溝状部分は、箱側上レール部37が固定される側壁部分に向かって窪んだ状態となっている。
箱側下レール部38は、箱側上レール部37が固定された側壁部分と同じ側壁部分に対して固定されるものであり、遮蔽部材突出口35の奥側に位置する部分と隣接する位置であり、且つ、側壁部分の下方側に対して固定されている。
ここで、箱側下レール部38は、断面形状が箱側上レール部37と同形状で、奥行き方向に延びる部材となっている。
つまり、箱側下レール部38は、箱側上レール部37の下方側に離れた位置に固定されており、箱側上レール部37と互いに平行となるように奥行き方向に延びている。
駆動手段17は、動力生成部43と、動力伝達機構44と、動作規制部45を備えた構造となっている。
動力生成部43は、弾性変形可能な部材によって形成されており、詳細には、弦巻バネを採用している。より具体的には、上下方向(鉛直方向)で伸縮可能に取り付けられた弦巻バネを採用している。
すなわち、この動力生成部43は、下方側の一端が筐体16の内部空間の底面に固定されており、上方側の他端が動力伝達機構44の一部であるワイヤー部材48(詳しくは後述する)に対して固定されている。
動力伝達機構44は、ワイヤー部材48と、第1滑車部49と、第2滑車部50とを備えた構造となっている。
ワイヤー部材48は、線状に細長く延びる金属製の部材であり、鉄線や鋼線そのものや、これらをより合わせて作成したワイヤー等を好適に採用可能となっている。
このワイヤー部材48は、2つの滑車(第1滑車部49と、第2滑車部50)に掛けられた状態で延びており、筐体16の内部空間の最も奥側(図7の左側)よりもやや手前側で上下方向に延びた部分と、上下方向に延びた部分の上端から手前側へ延びた部分と、手前側で折り返し、手前側から奥側下方へ延びた部分とを有している。
このとき、筐体16の内部空間の最も上側よりやや下方に、奥側から手前側へ延びた部分が位置しており、そのさらに下方側に、手前側から奥側下方へ延びた部分が位置している。
第1滑車部49は、筐体16に固定された軸部と、軸部に対して回転可能に固定された車輪部とを有しており、車輪部の外周面には、幅方向の中心付近に、外周に沿って延びる凹溝部分が形成されている。
ここで、軸部は、筐体16の幅方向(厚さ方向であり、奥行き方向及び上下方向に対して直交する方向)に延びる軸となっている。また、凹溝部分は、内側に向かって窪んだ部分となっている、
このことから、第1滑車部49の車輪部は、ワイヤー部材48のうち、奥側で上下方向に延びる部分と、上側で奥側から手前側へ延びる部分の間に位置する部分が凹溝部分に挿入された状態で、縦回転可能な状態となっている。言い換えると、ワイヤー部材48は、下方側に位置する一端側から上側へ向かって延びた後、第1滑車部49を経由し、奥側から手前側へ延びた状態となっている。
第2滑車部50は、第1滑車部49の同形の滑車であり、軸部の延び方向もまた、第1滑車部49の軸部の延び方向と同一となっている。
この第2滑車部50は、第1滑車部49の前方、すなわち、筐体16の内部空間の手前側であり、上方となる位置に固定されている。
そして、この第2滑車部50の車輪部には、ワイヤー部材48のうち、上側で奥側から手前側へ延びる部分と、その下方で、手前側から奥側へ延びる部分の間に位置する部分が凹溝部分に挿入された状態で、縦回転可能な状態となっている。言い換えると、ワイヤー部材48は、奥側に位置する第1滑車部49を経由して奥側から手前側へ延びた後、第2滑車部50を経由して折り返し、奥側へ延びた状態となっている。
つまり、本実施形態の動力伝達機構44では、ワイヤー部材48が第1滑車部49と、第2滑車部50を経由して延びており、ワイヤー部材48の一端側が動力生成部43の上端に固定され、他端側が遮蔽部材15の伝達部材係合部28に固定されている(図4等参照)。より詳細には、伝達部材係合部28の係合孔部33にワイヤー部材48の一部が挿通された状態で、ワイヤー部材48が伝達部材係合部28に固定された状態となっている。このことから、ワイヤー部材48の一端側が動力生成部43によって下方側へ引かれると、遮蔽部材15がワイヤー部材48によって手前側へ引かれることとなる。
動作規制部45は、常時外側へ突出するように付勢された可動鉄心53と、側壁の一部が欠落した箱体の内部に主要部を収納して形成される本体部54とを備えたソレノイドとなっている。この動作規制部45は、本体部54の内部(主要部の内部)に位置する固定鉄心をコイルで励磁させることで、可動鉄心53が、付勢力に抗して本体部54の内部(主要部の内部)へ退入する方向へと移動する。
すなわち、可動鉄心53は、通常は(固定鉄心からの力が加わらない際には)、大部分が本体部54から外部に突出した状態となっている(以下、この状態を鉄心突出状態とも称す)。言い換えると、大部分が外部に露出した状態となっている。
対して、固定鉄心をコイルで励磁させた際には、可動鉄心53の外部に露出していた部分の大半が本体部54の内部(本体部54の主要部の内部)に収納された状態となる(以下、この状態を鉄心退入状態とも称す)。
可動鉄心53は、外形が略円柱状の棒状部分であり、鉄心突出状態において、一端側が本体部54の内部(本体部54の主要部の内部)に退入しており、他端側を含む大部分が外部に露出した状態となっている。
ここで、可動鉄心53の延び方向(長手方向)の端部のうち、突出状態において、本体部54から最も離れた位置にある端部である突端部分の周辺には、傾斜面部53aが形成されている。
傾斜面部53aは、突端部分を斜めに切り落として形成される傾斜面であり、具体的には、径方向における一端側であり長手方向における端部側から、径方向における他端側であり長手方向における中心側までの間を斜めに切断して形成される傾斜面となっている。
ここで、本実施形態では、可動鉄心53が横倒した姿勢で水平方向に延びており、傾斜面部53aが手前側を向いた状態で本体部54に取り付けられている。
すなわち、傾斜面部53aの傾斜方向は、突出方向の基端側へ向かうにつれ手前側へ向かう方向(又は、突出方向の突出端側へ向かうにつれ奥側へ向かう方向)となっている。言い換えると、傾斜面部53aのうちで最も手前側に位置する部分は、突出端から突出方向の基端側に離れた位置にあり、最も奥側に位置する部分は、突出端に位置している。
本実施形態では、図4、図7で示されるように、この動作規制部45は、筐体16の内部空間のうち、動力生成部43、動力伝達機構44よりも手前側となる奥側よりの位置であり、下端からやや上方に位置する部分に固定されている。
なお、この動作規制部45は、外部の電源装置(遊技機島3の内部にある電源装置であり、図示しない)から供給される電力が、筐体16に内蔵された制御基板(図示しない)や、電源線、制御基板とは別途設けられたドライバ基板等を介して供給される構造となっている。
そして、上記した遮蔽部材15の板側上レール部26が、筐体16の箱側上レール部37と係合し、且つ、遮蔽部材15の板側下レール部27が筐体16の箱側下レール部38と係合した状態で、遮蔽部材15が筐体16に取り付けられている。より具体的には、箱側上レール部37の2つの溝状部分に対して板側上レール本体26bの上側板部と下側板部の突出端側部分が挿入され、箱側下レール部38の2つの溝状部分に対して板側下レール本体27bの上側板部と下側板部の突出端側部分が挿入されている。
このことにより、遮蔽部材15は、筐体16から内部側から外側へ向かう方向と、筐体16の外側から内部側へ向かう方向へ移動可能な状態で、筐体16に取り付けられている。
続いて、遮蔽ユニット4を退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させる際の動作について説明する。
本実施形態では、ホールコンピュータ2を操作することで、遮蔽ユニット4を自動的に退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させることが可能となっている。
具体的には、全ての遮蔽ユニット4を遮蔽姿勢へ移行させるように命令する操作をすることで、遊技場内の全ての遮蔽ユニット4を自動的に遮蔽姿勢へ移行させることが可能となっている。これに加え、遊技機島3を指定する操作を実施し、遮蔽姿勢へ移行させるように命令する操作を実施することで、指定した遊技機島3に属する全ての遮蔽ユニット4を自動的に遮蔽姿勢へ移行させることが可能となっている。さらに、特定の遮蔽ユニット4を指定する操作を実施し、遮蔽姿勢へ移行させるように命令する操作を実施することで、指定した遮蔽ユニット4を自動的に遮蔽姿勢へ移行させることが可能となっている。
なお、特定の遮蔽ユニット4を指定する操作において、一つのみの遮蔽ユニット4を指定した場合、その指定した遮蔽ユニット4のみを遮蔽姿勢へ移行させることも可能となっている。
また、それぞれの遮蔽ユニット4に設けられた操作ボタン36を押圧することで、操作ボタン36を押圧した遮蔽ユニット4のみを退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させることも可能となっている。
ホールコンピュータ2の操作に基づいて形成された信号を遮蔽ユニット4が受信した場合、又は、操作ボタン36を押圧された場合、動作規制部45は、可動鉄心53の大部分が本体部54から突出した状態(鉄心突出状態であり、図8で示される状態)から、可動鉄心53の大部分が本体部54の内部に退入した状態(鉄心退入状態)へ一時的に移行する。
このことにより、動作規制部45とロック係合部29の係合が解除されることとなる。すなわち、可動鉄心53がロック係合部29の係合孔部33に挿入された状態から、可動鉄心53がロック係合部29の係合孔部33に挿入されていない状態へと移行する。
したがって、ロック係合部29は、前方への移動が可動鉄心53によって規制される(阻止される)状態から、前方へ移動可能な状態となる。
ここで、動力生成部43は、図9(a)等で示されるように、遮蔽ユニット4が退避姿勢であるときに自然長から伸びた状態となっている。このことから、遮蔽ユニット4が退避姿勢であるとき、動力生成部43には、自然長に戻ろうとする復元力が働いていることとなる。
したがって、動作規制部45とロック係合部29の係合が解除されたとき、動力生成部43によって、ワイヤー部材48の一方端側が下方へ引っ張られ、それに伴い、ワイヤー部材48の他方端側が手前側へと引っ張られることとなる。
具体的には、ワイヤー部材48の一方端側が下方へ引っ張られることで、第1滑車部49から手前側に延びる部分が奥側(図9における左側)へと引っ張られることとなる。これに伴って、第2滑車部50から奥側に延びる部分が手前側(図9における右側)と引っ張られる。このことにより、ワイヤー部材48の他方端側が手前側へ引っ張られることとなる。
ここで、上記したように、ワイヤー部材48の他方端側は、遮蔽部材15の奥側に位置する伝達部材係合部28(図9では図示しない、図4等参照)に取り付けられている。このため、伝達部材係合部28がワイヤー部材48によって手前側へ引っ張られ、伝達部材係合部28が取り付けられた遮蔽部材15の奥側が手前側へ引っ張られることとなる。
このことにより、遮蔽部材15は、図9で示されるように、奥側から手前側へ引き出され、遮蔽姿勢へ移行する。言い換えると、筐体16の内側から外側へ向かう方向に遮蔽部材15が移動し、結果、遮蔽部材15の大部分が外部に突出した状態である遮蔽姿勢へ移行する。
なお、遮蔽姿勢から再び退避姿勢へ移行するときは、遮蔽部材15を手動で奥側へと押し入れる。
ここで、動作規制部45は、一時的に鉄心退入状態へ移行した後、再び、鉄心突出状態へ移行するので、遮蔽ユニット4が遮蔽姿勢となった際には、再び鉄心突出状態となっている。
したがって、遮蔽部材15を奥側へ移動させると、図10で示されるように、ロック係合部29の奥側面(後端面)の端部に位置する角部分が可動鉄心53の傾斜面部53aに接触した状態となる(図10(a)参照)。
このとき、さらに遮蔽部材15を奥側へ移動させることで、ロック係合部29が奥側へ移動し、可動鉄心53が本体部54の内部に退入していく。このため、ロック係合部29と可動鉄心53の接触位置が可変していく。
具体的に説明すると、上記したように、ロック係合部29が縦板状の部分であることから、ロック係合部29が傾斜面部53aに当接する際、ロック係合部29のうちで奥側に位置する上下方向に延びた角部分が、傾斜面部53aと線接触した状態となる。この状態でロック係合部29が奥側に移動しようとすると、ロック係合部29から可動鉄心53に奥側へ向かう力が加わり、その分力が可動鉄心53の退入方向に作用する。すなわち、傾斜面部53aが傾斜面を形成していることから、奥側へ向かう力の分力が可動鉄心53に作用し、可動鉄心53が退入していく。
そして、ロック係合部29の角部分と可動鉄心53の接触位置が可変していくと、ロック係合部29の角部分と可動鉄心53の突出端と接触した状態となる。その状態でロック係合部29がさらに奥側に移動し、可動鉄心53がさらに退入すると、図10(b)で示されるように、ロック係合部29のうちで動作規制部45側に位置する側面と、可動鉄心53の突出端とが接触した状態となる。
この状態(図10(b)の状態)で、ロック係合部29が奥側へ移動していくと、それに伴って、ロック係合部29と可動鉄心53の突出端と接触位置が可変していく。より具体的には、ロック係合部29が奥側へ移動するにつれて、ロック係合部29のより手前側に可動鉄心53の突出端が接触することとなる。言い換えると、ロック係合部29における可動鉄心53との接触位置が、ロック係合部29の奥側からロック係合部29の手前側へ移動していく。
なお、この状態では、可動鉄心53は、鉄心退入状態よりも大部分が外部に突出しており、鉄心突出状態程には大部分が外部に突出していない状態となる。そして、ロック係合部29の側面によって、可動鉄心53のさらなる突出が阻止されることとなる。すなわち、可動鉄心53の突出方向における外側にロック係合部29が位置し、可動鉄心53の突出端がロック係合部29と接触していることから、可動鉄心53のさらなる突出をロック係合部29が阻止することとなる。
そして、ロック係合部29と可動鉄心53の接触位置が、係合孔部33の奥側に隣接する位置まで移動した状態で、さらにロック係合部29が奥側へ移動することにより、係合孔部33の内部に可動鉄心53が挿入されることとなる。つまり、ロック係合部29が奥側へ移動することで、係合孔部33と可動鉄心53の突出端がロック係合部29の厚さ方向で重なる位置に配された状態となる。この状態では、可動鉄心53の突出方向における外側にロック係合部29の側面が位置せず、この側面が可動鉄心53の突出を阻止しないので、可動鉄心53が鉄心突出状態へ移行することとなる。このことにより、可動鉄心53が係合孔部33に挿入された状態となる。
このことにより、遮蔽ユニット4が退避姿勢(図9(a)参照)へと移行する。つまり、筐体16の外側から内側へ向かう方向に遮蔽部材15が移動し、結果、遮蔽部材15の大部分が内部に収納された状態(内部に退入した状態)となる。
このように、遮蔽ユニット4が退避姿勢であるとき、係合孔部33に可動鉄心53が挿入され、ロック係合部29と動作規制部45が係合する。この状態では、ロック係合部29の手前側(前方)への移動を可動鉄心53が阻止することとなる。すなわち、ロック係合部29が移動しようとしても、係合孔部33の内周面が可動鉄心53と当接し、その移動が阻止される。つまり、遮蔽部材15の一部であるロック係合部29の手前側への移動が阻止されることから、遮蔽部材15もまた、手前側への移動が阻止される。
このことにより、遮蔽ユニット4が退避姿勢であるとき、遮蔽部材15を手動で引き出すことができない状態となっている。
なお、上記した実施形態では、遊技機島3として所謂ぱちんこ島の例を示した。すなわち、遊技機7がぱちんこ機であり、遊技媒体貸出機8が玉貸機である例を示したが、本発明の遮蔽ユニット4を設置する遊技機島はこれに限るものではない。
例えば、遊技機7としてスロットマシンを設置し、遊技媒体貸出機8としてメダル貸機を設置した所謂スロット島と称される遊技機島に、遮蔽ユニット4を設置してもよい。
そして、上記した実施形態では、伝達部材係合部28、係合孔部33が貫通孔である例を示したが、これに限らず、これらは切り欠き溝であってもよい。さらに伝達部材係合部28は、ワイヤー部材48の一端が固定できればよく、例えば、ワイヤー部材48の端部側部分を巻き付ける突起等であってもよい。
また、係合孔部33は、可動鉄心53と係合可能であればよく、可動鉄心53が挿入される窪み状の部分(凹部)であってもよい。
上記した実施形態では、外郭部材として箱状の筐体16を採用した遮蔽ユニット4の例を示したが、外郭部材は、骨格部材によって形成した(又は大部分を形成した)枠状部材を採用してもよい。すなわち、筐体16のように上板、下板、幅方向の端部に位置する側壁部分、奥側に位置する側壁部分、手前側に位置する前板部分等を形成してこれらによって内部空間を囲繞する必要は必ずしもなく、内部空間は、骨格部材の内部に位置する空間であってよい。言い換えると、内部空間は、遮蔽部材突出口35以外の部分が面上に広がる部分によって囲繞されたものでなくてよく、上方、手前側、奥側、側方に位置して面状に広がる部分の少なくとも一部が欠落した構造であってもよい。
上記した実施形態では、一枚の縦板状の遮蔽板部25を備えた遮蔽部材15の例を示したが、本発明の遮蔽板部は、必ずしも一枚の板状部材によって形成されなくてもよい。
例えば、収納時に複数の板状部材が筐体16の幅方向(遊技機7の並列方向)で並列するように配置し、板状部材同士を互いに相対移動可能に連結させ、複数段に展開させる構造としてもよい。
つまり、収納時(退避姿勢時)においては、複数の板状部材を筐体16の幅方向で重なり合った状態で筐体16の内部に収納させ、それぞれの板状部材を手前側へ移動させることで展開させる(遮蔽姿勢とする)構造としてもよい。このとき、展開時に奥側に位置する板状部材に対して、展開時に手前側に位置する板状部材を奥行き方向への移動を可能な状態で取り付ける。すなわち、奥側に位置する板状部材が最も手前側まで移動した状態において、この板状部材に取り付けられた板状部材がさらに手前側へ移動可能な構造とする。
この場合、展開した状態では、最も手前側に位置する板状部材の奥側部分と、手前から2番目に位置する板状部材の手前側部分とが幅方向で重なる状態、又は、最も手前側に位置する板状部材の奥側端部と手前から2番目に位置する板状部材の手前側端部とが奥行き方向で隣接し、且つ、幅方向でずれた位置に配された状態となる。
以下同様に、2番目以降の板状部材においても、手前側の板状部材と奥側の板状部材が上記のように配された状態となる。このことにより、複数段の引き出しが可能となる。
また、複数の板状部材によって形成する遮蔽板部とする場合、奥側に位置する板状部材の内部から手前側の板状部材を引き出す構造であってもよい。
この構造について具体的に説明すると、展開時に奥側に位置する板状部材の内側に手前側が開口した空間を設け、展開時において手前側となる板状部材をこの空間に挿入し、遮蔽板部が組み立てられるものとする。そして、収納時には、展開時に手前側となる板状部材の全て又は大部分を、展開時に奥側に位置する板状部材の内側に位置させた状態とし、展開させる際には、それぞれを手前側へ移動させた状態とする。
つまり、奥側に位置する板状部材を最も手前側まで移動した状態において、この板状部材の内部に収納された板状部材を引き出し可能な構造とする。このことにより、複数段の引き出しが可能となる。
これらの場合、いずれか一つの板状部材(例えば、展開時に最も手前側となる板状部材)に対し、動力生成部43によって生成される力が付与される構造としてもよく、駆動手段17の一部又は全ての部材を複数設け、複数の板状部材に力が付与される構造としてもよい。
また、いずれか一つの板状部材から他の板状部材へ力が伝達されるように、これらの間に動力伝達部材を設けてもよい。
上記した実施形態では、操作装置としてホールコンピュータ2を採用する例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、ホールコンピュータ2に替わって、オン状態とオフ状態を切り替え可能な外部スイッチ装置を採用してもよい。すなわち、オフ状態からオン状態に切り替える操作をすることで、複数の遮蔽ユニット4を遮蔽姿勢へ移行させる構造であってもよい。
また、外部スイッチ装置は、一つだけ設けて遊技場の全ての遮蔽ユニット4を対象としてもよく、複数の外部スイッチ装置をそれぞれ異なる遊技機島3に対応付け、それぞれの外部スイッチ装置を操作することで、所定の遊技機島3に属する遮蔽ユニット4が動作する構造としてもよい。すなわち、1又は複数の外部スイッチ装置に、所定の複数の遮蔽ユニット4を対応付けし、外部スイッチ装置が操作されたとき、対応付けされた遮蔽ユニット4が動作する構造としてもよい。
上記した実施形態では、遮蔽板部25に取り付けられたロック係合部29と動作規制部45が係合する例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、遮蔽板部25に直接貫通孔(厚さ方向に貫通する貫通孔)や、切り欠き溝、凹部等の係合部を設け、動作規制部45と直接係合させてもよい。
上記した実施形態では、遮蔽板部25に固定された伝達部材係合部28にワイヤー部材48を固定する例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、遮蔽板部25に直接貫通孔や切り欠き溝を設け、ワイヤー部材48を遮蔽板部25に直接固定してもよい。つまり、ワイヤー部材48の一端を遮蔽板部25に固定するとき、他部材(伝達部材係合部28)を介して間接的に固定してもよく、遮蔽板部25に対して直接固定してもよい。
上記した実施形態では、動作規制部としてソレノイドを採用した例について説明した。すなわち、動作規制部がソレノイドのみによって形成される例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、ソレノイドと、可動鉄心53に対して固定される棒状部材の2部材によって、動作規制部を形成してもよい。この場合、可動鉄心53の出退に応じて棒状部材が移動し、棒状部材が係合孔部33に挿通されることで、動作規制部とロック係合部29が係合した状態となる。
すなわち、動作規制部は、複数の部材によって形成されてもよく、ソレノイドの動作に応じて他部材が動作する構造であってもよい。
また、上記した実施形態では、駆動手段17として、動力生成部43と、動力伝達機構44と、動作規制部45を設けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図11で示されるように、動力伝達機構44を設けず、動力生成部143であるばね部材によって遮蔽部材15を直接押圧する遮蔽ユニット104であってもよい。すなわち、動力生成部143を遮蔽部材15に直接連結させる構造であってもよい。
なお、以下で上記した実施形態とは異なる本発明の各実施形態について説明するが、同様の部分については、同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
この遮蔽ユニット104では、筐体16の内側壁面のうち、最も奥側(図11における左側)に位置する面に動力生成部143の一端を固定し、遮蔽部材15の奥側に位置する部分に他端を固定している。そして、動力生成部143が奥行き方向で伸縮するものとし、遮蔽ユニット104が退避姿勢にあるとき、動力生成部143が自然長よりも短くなり、遮蔽姿勢にあるとき、動力生成部143が自然長に戻った状態となっている。
さらに、上記した実施形態では、ホールコンピュータ2や操作ボタン36を操作することで、遮蔽ユニット4を自動的に退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させ、手動で遮蔽部材15を押し入れることで、遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させる例について示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図12で示されるように、ホールコンピュータ2や操作ボタン36を操作することで、遮蔽ユニット4を自動的に遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させ、手動で遮蔽部材15を引き出すことで、退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させる遮蔽ユニット204としてもよい。
遮蔽ユニット204の遮蔽部材215は、上記した遮蔽部材15と同様に板側上レール部26と板側下レール部27を備えた構造となっている。
そして、上記した遮蔽部材15のロック係合部29が、遮蔽板部25の奥側端部のうち、下端よりもやや上方に位置する部分から奥側へ突出しているのに対し、遮蔽部材215のロック係合部229(連結用部材)では、遮蔽板部25の厚さ方向で離間対向する2側面のうちの一方から、さらに厚さ方向の外側へ突出した状態となっている。
より具体的には、板下側部25cの側面のうち、奥側端部よりもやや手前側であり、下端側付近となる位置から側方へ突出した状態となっている。
このロック係合部229は、平板状の部分であり、その上面から下面までを貫通する係合孔部233(欠落部)が設けられている。すなわち、係合孔部233は、開口形状が円形であり、ロック係合部229を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔となっている。
また、この遮蔽ユニット204では、動作規制部45が直立した姿勢で配されており、筐体16の内部空間のうち、手前側端部よりやや奥側に位置する部分に、配置された状態となっている。
そして、図12で示されるように、傾斜面部53a(図8等参照)が奥側を向いた状態で固定されている。
この遮蔽ユニット204では、動力生成部243に弦巻ばねを採用しており、筐体16の内側壁面のうち、最も奥側に位置する面に動力生成部243の一端を固定し、遮蔽部材215の奥側に位置する部分に他端を固定している。そして、動力生成部243は、奥行き方向で伸縮するものとし、遮蔽ユニット204が遮蔽姿勢にあるとき、動力生成部243が自然長よりも長くなり、退避姿勢にあるとき、動力生成部243が自然長に戻った状態となるものとする。
このような構造では、退避姿勢(図12(a)参照)であるとき、遮蔽部材215を手動で引き出すことで、遮蔽姿勢(図12(b)参照)へと移行する。このとき、遮蔽部材215の手前側(前方)への移動に伴って、遮蔽部材215に取り付けられたロック係合部229もまた手前側へ移動する。そして、ロック係合部229の手前側面(前面)と可動鉄心53の傾斜面部53aが当接した後、可動鉄心53が一時的に下方側へと移動し、その後に上方へ突出して、可動鉄心53が係合孔部233に下方側から挿入される。このことにより、ロック係合部229と動作規制部45が、遮蔽部材215の奥側への移動を阻止するように、係合した状態となる。
対して、遮蔽姿勢(図12(b)参照)であるとき、ホールコンピュータ2や操作ボタン36が操作され、可動鉄心53が下方側に位置する本体部54の内部に退入し、動作規制部45が一時的に鉄心退入状態へ移行すると、ロック係合部229と動作規制部45の係合が解除される。このことにより、遮蔽部材215が奥側へと移動し、遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行する。
上記した各実施形態では、ホールコンピュータ2や操作ボタン36が操作に応じて、ソレノイドが稼働し、それに伴って遮蔽部材が移動する例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
本発明の遮蔽ユニットは、これらの操作に応じてモータが稼働し、遮蔽部材が移動する構造としてもよい。
例えば、図13で示されるように、遮蔽部材15の伝達部材係合部28、ロック係合部29に替わって、ラック部材327を固定した遮蔽部材315と、ピニオンギア353を固定したモータ345とを備えた遮蔽ユニット304であってもよい。
具体的には、ラック部材327は、奥行き方向に延びる長尺状の部材であり、遮蔽板部25の厚さ方向で離間対向する2側面のうちの一方に固定されている。
すなわち、ラック部材327の手前側に位置する部分が遮蔽板部25の側面のうち、下端近傍であり、奥側よりの位置に固定されている。
また、ラック部材327のうち、遮蔽板部25の厚さ方向において外側に位置する側面は、歯切りされた状態となっている。
ピニオンギア353は、鉛直軸回りに回転する円盤状の歯車であり、平面視した際に径方向の中心となる位置に貫通孔が形成されている。そして、この貫通孔に対し、モータ345の回転軸が挿通され、モータ345の回転軸がピニオンギア353に固定された状態となっている。
すなわち、モータ345は、回転軸が箱体から上方に向かって突出する姿勢で配されており、回転軸が鉛直方向(上下方向)に沿って延びた状態となっている。
そして、ラック部材327の歯切りされた部分と、ピニオンギア353の外周面に形成された歯の部分が噛合した状態となっている。すなわち、モータ345の回転軸が回転し、回転軸に固定されたピニオンギア353が回転すると、回転方向に応じてラック部材327が奥行き方向(前後方向)のいずれか一方へと移動する。詳細には、モータ345が順回転した場合、奥行き方向の一方(例えば手前側)へと移動し、逆回転した場合、奥行き方向の他方(例えば奥側)へと移動する。
このように、遮蔽部材315の一部であるラック部材327が手前側や、奥側へ移動することから、遮蔽部材315もまた手前側や、奥側へ移動する。
つまり、上記と同様に、ホールコンピュータ2で遮蔽ユニット304を自動的に退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させるように命令する操作をすることで、対象となる遮蔽ユニット304のモータ345を稼働させ、自動的に遮蔽姿勢へ移行させることが可能となる。
反対に、ホールコンピュータ2で遮蔽ユニット304を自動的に遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させるように命令する操作をすることで、対象となる遮蔽ユニット304のモータ345を稼働させ、自動的に退避姿勢へ移行させることが可能となる。
また、筐体16の内部に、遮蔽部材315の位置を検出する位置検出手段として機能するセンサ等を設けることで、操作ボタン36が操作された際、位置検出手段の検出結果に基づいて、自動的に退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させたり、遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させたりしてもよい。
すなわち、遮蔽部材315が奥側に位置している際に(退避姿勢であるときに)、操作ボタン36が操作された場合、遮蔽部材315が手前側へ移動するようにモータ345を回転させてもよい。
対して、遮蔽部材315が手前側に位置している際に(遮蔽姿勢であるときに)、操作ボタン36が操作された場合、遮蔽部材315が奥側へ移動するようにモータ345を回転させてもよい。
すなわち、上記した動力生成部43、143、243が、遮蔽部材15、215が遮蔽姿勢であるとき、又は、退入姿勢であるときに常時力を付与するものであるのに対し、モータ345は、遮蔽部材315の移動時にのみ力を付与するものとなっている。言い換えると、モータ345は、遮蔽部材315の移動時にのみ力を付与する移動時動力生成部として機能する。
上記した遮蔽ユニット304では、歯切りされた部分が側方を向くようにラック部材327を取り付けているが、ラック部材327の取り付け位置や取り付け向きは適宜変更してよく、例えば、歯切りされた部分が上方や下方を向くように取り付けてもよい。それに応じて、モータ345及びピニオンギア353の取り付け位置及び取り付け向きもまた、適宜変更してもよい。
さらに、ピニオンギア353を固定したモータ345に限らず、図14で示されるように、モータが内蔵されたリール部材445を備えた構造の遮蔽ユニット404,504であってもよい。すなわち、遮蔽部材415、515の移動時にのみ力を付与する移動時動力生成部として、リール部材445を採用してもよい。
まず、1つ目のリール部材445を備えた遮蔽ユニット404について説明する。
遮蔽ユニット404の遮蔽部材415は、図14(a)で示されるように、上記した遮蔽部材15と比べ、伝達部材係合部28と、ロック係合部29が設けられておらず、ワイヤー固定部428が設けられている点で異なっている。
ワイヤー固定部428は、遮蔽板部25の奥側面からさらに奥側に突出する半環状の部分であり、リール部材445から延びるワイヤーの端部を固定することが可能となっている。
この遮蔽ユニット404では、退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させる際には、遮蔽部材415を手動で引き出し、遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させる際には、リール部材445を稼働してワイヤーを巻き取る動作を実施させることで、遮蔽部材415を自動で退入させる構造としている。
次に、2つ目のリール部材445を備えた遮蔽ユニット504について説明する。
遮蔽ユニット504の遮蔽部材515は、上記した遮蔽部材415と比べ、ワイヤー固定部528の形成位置が異なっている。
すなわち、この遮蔽部材515では、ワイヤー固定部528は、遮蔽板部25の上面のうち、奥側端部よりやや手前となる位置から上方に突出するように設けられている。
ここで、この遮蔽ユニット504は、上記した第2滑車部50と同形状の滑車部材550を備えた構造となっている。この滑車部材550は、リール部材445の本体部分よりも手前側へ離れた位置であり、筐体16の内部空間における手前側上方に位置している。そして、リール部材445から延びるワイヤーが、この滑車部材550に掛けられた状態となっている。つまり、ワイヤーは、奥側から手前側へ延びた後、滑車部材550を経由して折り返し、奥側へ延びており、延び方向の端部がワイヤー固定部528に固定された状態となっている。
この遮蔽ユニット504では、遮蔽姿勢から退避姿勢へ移行させる際には、遮蔽部材515を手動で押し込み、退避姿勢から遮蔽姿勢へ移行させる際には、リール部材445を稼働してワイヤーを巻き取る動作を実施させ、遮蔽部材515を自動で突出させる構造としている。つまり、滑車部材550を力の向きを変換する変換手段として機能させ、ワイヤーを巻き取ることで生じる奥側へ向かう力を、手前側へ向かう力に変換し、遮蔽部材515に伝達している。
1 遊技場用設備
2 ホールコンピュータ(操作装置)
3 遊技機島
4,104,204,304,404,504 遮蔽ユニット
7 遊技機
16 筐体(外郭部材)
25 遮蔽板部
29,229 ロック係合部(連結用部材)
33,233 係合孔部(欠落部)
36 操作ボタン(個別操作装置)
43,143,243 動力生成部
44 動力伝達機構
45 動作規制部
53 可動鉄心(棒状部)
54 本体部

Claims (3)

  1. 1又は複数の遊技機を配設して形成される遊技機島に設けられる遮蔽ユニットを複数有し、
    複数の前記遮蔽ユニットに向けて制御信号を送信可能な操作装置をさらに備え、
    前記遮蔽ユニットは、立板状の遮蔽板部と、外郭部材を有するものであり、
    前記遮蔽板部は、前記外郭部材に対し、前記外郭部材の内側から外側へ向かう突出方向への移動と、前記外郭部材の外側から内側へ向かう退入方向への移動が可能な状態で取り付けられており、
    前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、
    前記遮蔽ユニットは、動力生成部と、動作規制部とを有し、
    前記動力生成部は、前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力を前記遮蔽板部に対して付与するように、前記遮蔽板部と直接又は間接的に連結され、
    前記遮蔽板部が前記突出方向への移動前の状態、又は、前記退入方向への移動前の状態であるとき、前記動力生成部が常時力を付与するものであり、
    前記動作規制部は、前記遮蔽板部又は前記遮蔽板部に固定された連結用部材と係合可能であり、
    前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットのそれぞれで前記動作規制部と前記遮蔽板部又は前記連結用部材の係合が解除され、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、
    前記遮蔽ユニットは、前記動力生成部と前記遮蔽板部の間に介在する動力伝達機構を備え、
    前記動力生成部は、前記動力伝達機構に対し、前記突出方向及び前記退入方向の双方とは異なる方向に力を加えるものであり、
    前記動力伝達機構によって力の向きが変換されて、前記遮蔽板部に前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力が付与されることを特徴とする遊技場用設備。
  2. 1又は複数の遊技機を配設して形成される遊技機島に設けられる遮蔽ユニットを複数有し、
    複数の前記遮蔽ユニットに向けて制御信号を送信可能な操作装置をさらに備え、
    前記遮蔽ユニットは、立板状の遮蔽板部と、外郭部材を有するものであり、
    前記遮蔽板部は、前記外郭部材に対し、前記外郭部材の内側から外側へ向かう突出方向への移動と、前記外郭部材の外側から内側へ向かう退入方向への移動が可能な状態で取り付けられており、
    前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、
    前記遮蔽ユニットは、動力生成部と、動作規制部とを有し、
    前記動力生成部は、前記外郭部材の内側から外側へ向かう力、又は、前記外郭部材の外側から内側へ向かう力を前記遮蔽板部に対して付与するように、前記遮蔽板部と直接又は間接的に連結され、
    前記遮蔽板部が前記突出方向への移動前の状態、又は、前記退入方向への移動前の状態であるとき、前記動力生成部が常時力を付与するものであり、
    前記動作規制部は、前記遮蔽板部又は前記遮蔽板部に固定された連結用部材と係合可能であり、
    前記操作装置から制御信号が送信されることで、複数の前記遮蔽ユニットのそれぞれで前記動作規制部と前記遮蔽板部又は前記連結用部材の係合が解除され、複数の前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部がいずれも前記突出方向へ移動する、又は、いずれも前記退入方向へ移動するものであり、
    前記動作規制部は、棒状部と本体部を有しており、
    前記操作装置から制御信号が送信されることで、前記棒状部が前記本体部の内側へ向かって移動するものであり、
    前記連結用部材には欠落部が形成されており、前記棒状部が前記欠落部に挿入されることで、前記動作規制部と前記連結用部材が係合するものであり、前記棒状部が前記本体部の内側へ向かって移動することで、前記動作規制部と前記連結用部材が係合解除されることを特徴とする遊技場用設備。
  3. 前記遮蔽ユニットには、個別操作装置が設けられており、
    前記個別操作装置が操作された前記遮蔽ユニットの前記遮蔽板部のみが前記突出方向へ移動する、又は、前記退入方向へ移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用設備。
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