JP6775321B2 - シリンダ錠及びその取付構造 - Google Patents

シリンダ錠及びその取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6775321B2
JP6775321B2 JP2016092971A JP2016092971A JP6775321B2 JP 6775321 B2 JP6775321 B2 JP 6775321B2 JP 2016092971 A JP2016092971 A JP 2016092971A JP 2016092971 A JP2016092971 A JP 2016092971A JP 6775321 B2 JP6775321 B2 JP 6775321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom wall
cylinder lock
cylinder
headrace
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016092971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017201098A (ja
Inventor
晃介 垣田
晃介 垣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpha Corp filed Critical Alpha Corp
Priority to JP2016092971A priority Critical patent/JP6775321B2/ja
Publication of JP2017201098A publication Critical patent/JP2017201098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6775321B2 publication Critical patent/JP6775321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、シリンダ錠及びその取付構造に関する。
従来、キー挿入方向と直交する方向に進退可能な複数のタンブラを備え、正規キー挿入時に複数のタンブラが適正位置に移動して回動可能となるシリンダと、シリンダを回転可能に保持するケースとを備えたシリンダ錠が知られている。このようなシリンダ錠には、内部に水が浸入して錆が発生した場合や浸入した水の凍結などによりシリンダがスムーズに回転できなくなってしまうことがある。このため、シリンダ錠がスムーズに回転できなくなってしまうことを防止するために、シリンダ錠に水抜き用の開口を形成したものが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開平8−218688号公報 特開平8−193440号公報 特開平8−184226号公報
ここで、特許文献1〜3に記載のシリンダ錠においては水抜き用の開口が複数のタンブラの下方に形成されていることから、タンブラまで水が侵入し易い構成となっている。そこで、近年、タンブラへの水の浸入を防止する観点から、シリンダの前端からタンブラに至るまでのシリンダ下方及びケース下方位置に開口を形成したシリンダ錠についても提案されている。このシリンダ錠では、タンブラよりも前方側に開口が設けられることとなるため、シリンダ内に浸入した水がタンブラに至る前に迅速に排出することができる。
しかし、このようなシリンダ錠においては、開口がシリンダの前端付近に形成されることから、この開口にドライバー等の工具を差し込まれてタンブラが破壊されてしまう可能性があった。特にデザイン上の観点から、シリンダの前側が取付パネルから突出する場合には開口が取付パネルに覆われない状態となることがあり、工具を差し込み易く一層タンブラの破壊が懸念される。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シリンダ前側がパネルから突出する場合において、防盗性を向上させつつ、タンブラへの水の浸入を抑制することが可能なシリンダ錠及びその取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシリンダ錠は、前端のキー挿入口から正規キーが挿入された場合にキー挿入方向と直交する方向に進退可能な複数のタンブラが適正位置に移動して回動可能となるシリンダと、前記シリンダを回転可能に保持するケースと、を備えたシリンダ錠であって、前記ケースは、前記複数のタンブラの下側において、後端に形成された排水口と、前記排水口から前記複数のタンブラよりも前方に亘って前記キー挿入方向に延びる導水路と、を有し、前記導水路は、両側壁と、前記両側壁の少なくとも一部をつなぐ底壁とからなり、前記底壁は、パネルに対する取付時において当該パネルから突出する突出部に位置する第1の底壁と、当該パネルの内部側の内包部に位置する第2の底壁と、を有し、前記突出部と前記内包部との間に設けられて側方に張り出す壁部と、前記第2の底壁との間には、開口部が形成されている
本発明に係るシリンダ錠によれば、複数のタンブラの下方において、その後端に形成された排水口と、排水口から複数のタンブラよりも前方に亘ってキー挿入方向に延びる導水路とを有するため、キー挿入口からシリンダ内に浸入した水は、複数のタンブラに至る前に導水路に落ちることとなり、導水路を通じて排水口から排出される。また、導水路は、両側壁と、両側壁の少なくとも一部をつなぐ底壁とからなり、底壁は、突出部に位置する第1の底壁を有するため、突出部においては第1の底壁が邪魔となり、たとえドライバー等を差し込めたとしても、その先端がタンブラに至ることを防止することができる。従って、シリンダ前側がパネルから突出する場合において、防盗性を向上させつつ、タンブラへの水の浸入を抑制することが可能なシリンダ錠を提供することができる。
また、本発明に係るシリンダ錠において、前記第2の底壁は前記導水路の最後端に位置することが好ましい。
このシリンダ錠によれば、第2の底壁は導水路の最後端に位置するため、キー挿入口に対して工具が挿入されて上方にこじられた場合には、最後端に位置する第2の底壁が他部材に接触することで、こじりによる回動を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るシリンダ錠の取付構造は、上記のいずれかに記載のシリンダ錠と、前記シリンダ錠が有する前記導水路の前記両側壁のうち前記パネルの内側部位又は前記第2の底壁に対して接触又は近接配置された他部材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るシリンダ錠の取付構造によれば、シリンダ錠の導水路の両側壁のうちパネルの内側部位又は第2の底壁は、他部材に接触又は近接状態となっているため、キー挿入口に対して工具が挿入されて上方にこじられた場合には、両側壁のうちパネルの内側部位又は第2の底壁他部材との接触によってシリンダ錠の回動を抑制することができる。
本発明によれば、シリンダ前側がパネルから突出する場合において、防盗性を向上させつつ、タンブラへの水の浸入を抑制することが可能なシリンダ錠及びその取付構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るシリンダ錠を含むアウトサイドハンドル装置を示す正面図である。 図1に示したシリンダ錠の斜視図である。 図1に示したシリンダ錠の正面図である。 図3に示したシリンダ錠のB−B断面図である。 図1に示したシリンダ錠の下面図である。 第2実施形態に係るシリンダ錠を示す断面図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係るシリンダ錠を含むアウトサイドハンドル装置を示す正面図である。同図に示すように、車両ドアのアウトサイドハンドル装置100は、車両ドアパネル(パネル)PAに対して取り付けられるものであって、操作ハンドル部110と、シリンダ錠1を含むロック部120とから構成されている。
操作ハンドル部110は、操作ハンドル部110の一端側に設けられる回転軸Aを中心に回動操作可能な部材である。この操作ハンドル部110は、所定のバネ部材(不図示)よって当該操作ハンドル部110の他端側が車両ドアパネルPA側に付勢されている。利用者は、バネ部材の付勢力に抗して、操作ハンドル部110の他端側が車両ドアパネルPAから離間するにように、操作ハンドル部110を回転操作することができる。利用者が操作ハンドル部110の回転操作(引く操作)を行うことにより、車両ドアを閉状態に維持しているドアラッチが解除されて、車両ドアは開状態となる。
ロック部120は、アウトサイドハンドル装置100の他端側に設けられるものであり、シリンダ錠1と、キャップ部121とを備えている。キャップ部121は、シリンダ錠1のうち車両ドアパネルPAから突出する突出部(後述する図2の符号PR参照)を覆う装飾部材であり、シリンダ錠1のキー挿入口4aを露出させた状態でシリンダ錠1を覆うものである。
図2は、図1に示したシリンダ錠1の斜視図であり、図3は、図1に示したシリンダ錠1の正面図である。図2及び図3に示すように、シリンダ錠1は、内部部品を収納するケース2を有している。このケース2は、概略的に、車両ドアパネルPAから突出する突出部PRと、車両ドアパネルPAの内部側に位置する(すなわち突出しない)内包部CSと、突出部PR及び内包部CSの間に設けられ側方に張り出す壁部Wとから構成されている。このうち内包部CSには、その側面に螺子穴CS1が設けられており、ケース2は、螺子穴CS1を介して被取付部材(後述の図4に示すブラケット10)に固定的に取り付けられる。
図4は、図3に示したシリンダ錠1のB−B断面図である。なお、図4においては、シリンダ錠1を車両ドアパネルPAに取り付けたときの取付構造の断面を示すものとし、車両ドアパネルPA等の他部材についても図示するものとする。
図4に示すように、シリンダ錠1は、ケース2の内部に略円筒形状のシリンダ4を有している。シリンダ4は、前端のキー挿入口4aに正規キーが挿入された場合に回転可能となるものであり、ケース2はシリンダ4を回転可能に保持している。
このシリンダ4は、内部に複数のタンブラ4bを備えている。複数のタンブラ4bは、キー挿入方向(すなわち略円筒形状のシリンダ4の軸方向)と直交する方向に進退可能なものであり、正規キー挿入時には係合溝から外れる位置(適正位置)に移動する。これにより、シリンダ4は、回動可能となる。
さらに、シリンダ4は、複数のタンブラ4bの前端からシリンダ4の前端までに間における下方に開口4cが形成されている。このため、シリンダ4はキー挿入口4aから浸入した水がタンブラ4bに至る前に、ケース2に排水される構造となっている。
また、図2及び図4に示すように、シリンダ錠1は、ケースの2の後方においてシリンダ4に接続されるレバー部材6を有している。レバー部材6は不図示のロッド棒を通じてドアラッチに接続されており、シリンダ4の回転時にはロッド棒を介して、ドアラッチを解除して車両ドアを開状態とする。
ここで、本実施形態に係るシリンダ錠1のケース2は、図4に示すように、取り付け状態において複数のタンブラ4bの下方となる位置に排水口2aと導水路2bとを備えている。排水口2aは、ケース2の後端に形成された開口部である。導水路2bは、排水口2aから複数のタンブラ4bの前側に亘ってキー挿入方向に延びる部位であって、両側壁2c(図3及び図5参照)と、両側壁2cの少なくとも一部をつなぐ底壁2dからなっている。
図5は、図1に示したシリンダ錠1の下面図である。図5に示すように、導水路2bの底壁2dは、第1の底壁2d1と、第2の底壁2d2とからなっている。第1の底壁2d1は、突出部PRに位置しており、突出部PRにおいて上記両側壁2cを接続するものである。より詳細に第1の底壁2d1は、後端位置が壁部Wに接続され、前端位置が複数のタンブラ4bの前端位置付近となっている(図4参照)。また、図5に示すように、ケース2の前端から第1の底壁2d1までの間には、第1の開口部2d3が形成されている。
また、第2の底壁2d2は、導水路2bの最後端に位置しており、この位置において上記両側壁2cを接続するものである。また、第2の底壁2d2から壁部Wまでの間には、第2の開口部2d4が形成されている。
なお、図4に示すように、導水路2bは、屈曲部を有しないストレート構造となっており、且つ、底壁2dは、導水路2bの前端から後端に亘って均一の厚さとなっている。また、本実施形態においてシリンダ錠1は車両ドアパネルPAへの取付状態において後方が前方よりもやや下方となるように傾いている。このため、開口4cから導水路2bに至った水は、スムーズに排水口2aまで流れ易い構造となっている。
さらに、ケース2の突出部PRにはガスケット8を介してキャップ部121が取り付けられている。また、ケース2の内包部CS側にはブラケット(他部材)10が設けられている。ケース2は、前述の螺子穴CS1に螺合される螺子を介してブラケット10に固定的に取り付けられている。特に、本実施形態において導水路2bの両側壁2c及び底壁2dのうち車両ドアパネルPAよりも内側部位(すなわち内包部CS側の部位)は、車両ドアパネルPAへの取付状態において、ブラケット10に対して接触又は近接状態となっている。
次に、図4を参照して、本実施形態に係るシリンダ錠1の排水性能及び防盗性等を説明する。まず、図4に示すように、キー挿入口4aを介してシリンダ4内に水が浸入したとする。ここで、シリンダ4には、前端部下方に開口4cが形成されている。このため、シリンダ4内に浸入した水は、複数のタンブラ4bに至る前に開口4cを通じてケース2の導水路2bに至る。
また、導水路2bは、屈曲部を有しないストレート構造となっており、且つ、底壁2dは、導水路2bの前端から後端に亘って均一の厚さとなっていることから、開口4cを通じて導水路2bに至った水は、底壁2d沿いに進み、排水口2aから排出される。なお、本実施形態において導水路2bはブラケット10及びガスケット8に接触又は近接していることから、水の多くは排水口2aから排出されるが、一部については、第1及び第2の開口部2d3,2d4からも排出される。
さらに、導水路2bに第1の開口部2d3が形成されていることから、キャップ部121内に浸入した水が第1の開口部2d3を通じてケース2内の導水路2bに浸入することもある。この場合において、導水路2bに至った水は、上記と同様に、底壁2d沿いに進み、排水口2aから排出される。なお、水の多くは排水口2aから排出されるが、一部については、上記と同様に、第2の開口部2d4からも排出される。
さらに、本実施形態に係るケース2は、突出部PRに第1の開口部2d3が形成されていることから、ガスケット8が取り外された場合に第1の開口部2d3にドライバー等の工具が挿入されてタンブラ4bが破壊されてしまい、シリンダ4が回転可能となってしまうことがある。ところが、ケース2の突出部PRには第1の底壁2d1が設けられていることから、第1の底壁2d1が邪魔となってドライバー等の工具の先端がタンブラ4bまで到達し難くなる。このため、タンブラ4bが破壊されてしまう可能性を低減することとなる。
また、本実施形態に係る導水路2bの両側壁2c及び底壁2dのうち車両ドアパネルPAの内側部位(すなわち内包部CS側の部位)は、ブラケット10に対して接触又は近接状態となっていることから、例えばキー挿入口4aにドライバー等の工具が挿入されて例えば上方(図4に示す矢印Y方向)にこじられたとしても、内包部CSの両側壁2c及び底壁2dがブラケット10に接触してシリンダ錠1の回動を抑制することとなる。すなわち、こじりによるシリンダ錠1の破壊の可能性を抑えることとなる。特に、本実施形態では導水路2bの後端に第2の底壁2d2が形成されることから、内包部CSにおいて最も回動中心から離れる箇所が第2の底壁2d2の存在によってブラケット10に面接触可能となり、導水路2b自体が変形して回動してしまう可能性についても低減することとなる。
このようにして、本実施形態に係るシリンダ錠1によれば、複数のタンブラ4bの下方において、その後端に形成された排水口2aと、排水口2aから複数のタンブラ4bよりも前方に亘ってキー挿入方向に延びる導水路2bとを有するため、シリンダ4内に浸入した水は、複数のタンブラ4bに至る前に導水路2bに落ちることとなり、導水路2bを通じて排水口2aから排出される。また、導水路2bは、両側壁2cと、両側壁2cの少なくとも一部をつなぐ底壁2dとからなり、第1の底壁2d1は、突出部PRに位置するため、突出部PRにおいては第1の底壁2d1が邪魔となり、たとえドライバー等を差し込めたとしても、その先端がタンブラ4bに至ることを防止することができる。従って、シリンダ前側が車両ドアパネルPAから突出する場合において、防盗性を向上させつつ、タンブラ4bへの水の浸入を抑制することが可能なシリンダ錠1を提供することができる。
また、底壁2dは導水路2bの最後端にも位置するため、キー挿入口4aに対して工具が挿入されて上方にこじられた場合には、最後端に位置する第2の底壁2d2がブラケット10に接触することで、こじりによる回動を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係るシリンダ錠1の取付構造によれば、シリンダ錠1の導水路2bの両側壁2c又は底壁2dのうち車両ドアパネルPAの内側部位は、ブラケット10に接触又は近接状態となっているため、キー挿入口4aに対して工具が挿入されて上方にこじられた場合には、両側壁2c又は底壁2dのうちパネルの内側部位とブラケット10との接触によってシリンダ錠1の回動を抑制することができる。
また、導水路2bは、屈曲部を有しないストレート構造となっており、且つ、底壁2dは、導水路2bの前端から後端に亘って均一の厚さとなっていることから、導水路2bには大きな段部が形成されることなく、導水路2bまで落ちてきた水を排水口2aまでスムーズに導水することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るシリンダ錠1及びその取付構造は、第1実施形態のものと同様であるが、構成が一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
図6は、第2実施形態に係るシリンダ錠1を示す断面図である。図6に示すように、第2実施形態において導水路2bの底壁2dは、突出部PRの全域に設けられている。特に、底壁2dは、突出部PRの全域のみならず、内包部CSの全域にも設けられており、導水路2bの前端から後端に亘って連続的に設けられている。すなわち、第2実施形態において導水路2bには第1及び第2の開口部2d3,2d4が形成されていない。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るシリンダ錠1の排水性能及び防盗性等を説明する。まず、図6に示すように、キー挿入口4aを介してシリンダ4内に水が浸入したとすると、シリンダ4内に浸入した水は、開口4cを通じてケース2の導水路2bに至る。
また、導水路2bは、屈曲部を有しないストレート構造となっており、且つ、底壁2dが導水路2bの前端から後端に亘って均一の厚さとなっていることから、開口4cを通じて導水路2bに至った水は、底壁2d沿いに進み、排水口2aから排出される。
特に、第2実施形態に係るケース2は、導水路2bに第1及び第2の開口部2d3,2d4が形成されていないことから、これらの開口部2d3,2d4からドライバー等の工具が挿入されてタンブラ4bが破壊されてしまうことがない。また、第1及び第2の開口部2d3,2d4が形成されていないことから、第1及び第2の開口部2d3,2d4を通じた塵等の侵入についても防止される。
このようにして、第2実施形態に係るシリンダ錠1及びその取付構造によれば、第1実施形態と同様に、シリンダ前側が車両ドアパネルPAから突出する場合において、防盗性を向上させつつ、タンブラ4bへの水の浸入を抑制することが可能なシリンダ錠1を提供することができる。また、最後端に位置する第2の底壁2d2がブラケット10に接触することで、こじりによる回動を効果的に抑制することができる。さらに、キー挿入口4aに対して工具が挿入されて上方にこじられた場合には、両側壁2c又は底壁2dのうちパネルの内側部位とブラケット10との接触によってシリンダ錠1の回動を抑制することができる。加えて、導水路2bには大きな段部が形成されることなく、導水路2bまで落ちてきた水を排水口2aまでスムーズに導水することができる。
さらに、第2実施形態によれば、底壁2dは突出部PRの全域に、特に導水路2bの前端から後端に亘って連続して設けられているため、導水路2bに第1開口部2d3が設けられている場合のように、第1開口部2d3を通じたタンブラ4bの破壊を防止できると共に、塵の進入も防止することができる。
以上、本発明に係るシリンダ錠1及びその取付構造を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能であれば各実施形態の技術や、公知又は周知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態においてシリンダ錠1は車両ドアに用いられているが、特にこれに限らず、家庭用のドア等に用いられてもよい。さらに、ケース2には壁部W等の一部構成を省略してもよい。
1 :シリンダ錠
2 :ケース
2a :排水口
2b :導水路
2c :両側壁
2d :底壁
2d1 :第1の底壁
2d2 :第2の底壁
4 :シリンダ
4a :キー挿入口
4b :タンブラ
4c :開口
10 :ブラケット(他部材)
CS :内包部
PA :車両ドアパネル(パネル)
PR :突出部
W :壁部

Claims (3)

  1. 前端のキー挿入口から正規キーが挿入された場合にキー挿入方向と直交する方向に進退可能な複数のタンブラが適正位置に移動して回動可能となるシリンダと、前記シリンダを回転可能に保持するケースと、を備えたシリンダ錠であって、
    前記ケースは、前記複数のタンブラの下側において、後端に形成された排水口と、前記排水口から前記複数のタンブラよりも前方に亘って前記キー挿入方向に延びる導水路と、を有し、
    前記導水路は、両側壁と、前記両側壁の少なくとも一部をつなぐ底壁とからなり、
    前記底壁は、パネルに対する取付時において当該パネルから突出する突出部に位置する第1の底壁と、当該パネルの内部側の内包部に位置する第2の底壁と、を有し、
    前記突出部と前記内包部との間に設けられて側方に張り出す壁部と、前記第2の底壁との間には、開口部が形成されている
    ことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記第2の底壁は前記導水路の最後端に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠が有する前記導水路の前記両側壁のうち前記パネルの内側部位又は前記第2の底壁に対して接触又は近接配置された他部材と、
    を備えることを特徴とするシリンダ錠の取付構造。
JP2016092971A 2016-05-06 2016-05-06 シリンダ錠及びその取付構造 Active JP6775321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016092971A JP6775321B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 シリンダ錠及びその取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016092971A JP6775321B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 シリンダ錠及びその取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017201098A JP2017201098A (ja) 2017-11-09
JP6775321B2 true JP6775321B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=60264683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016092971A Active JP6775321B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 シリンダ錠及びその取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6775321B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017201098A (ja) 2017-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7437803B2 (en) Grip handle type door handle apparatus
JP4994954B2 (ja) イグニッションスイッチ装置
JP6775321B2 (ja) シリンダ錠及びその取付構造
CA2897845A1 (en) Procedure for the production of motor vehicle locks by purposefully oblique stamping of the locking mechanism ratchet surfaces
US10597908B2 (en) Vehicle door latch device
JP5020854B2 (ja) 車両用ハンドル装置
US1439038A (en) Cover for locks
JP3939623B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2012040951A (ja) ステアリングロック装置
KR20090064156A (ko) 차량용 록장치
CN1313443A (zh) 拔插型锁手柄装置
JP4662156B2 (ja) 蓋体のロック機構用セキュリティ装置
JP4553796B2 (ja) アウトサイドドアハンドル装置
JP4738321B2 (ja)
JP4596527B2 (ja) 扉のハンドル装置における取手
KR100527121B1 (ko) 트렁크 리드용 키 로크의 장착구조
JP3989915B2 (ja) 自動販売機等の扉用ロック装置
JP5087511B2 (ja) 自動販売機
JP3989925B2 (ja) 自動販売機等の補助ロック装置
JP2529149Y2 (ja) フューエルリッドの安全装置
JP2009180031A (ja) 車両用ドアハンドル構造
JP2003082896A (ja) ロッカー
JP3919081B2 (ja) 錠装置
KR100552585B1 (ko) 도어잠금장치
KR101316344B1 (ko) 테일게이트용 풀핸들

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6775321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250