JP6775118B2 - 電力変換回路 - Google Patents

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Description

本開示は、電力変換回路に関するものである。
従来から、種々の電力変換回路が提案されている。例えば、特許文献1には、図9に示す電力変換回路101が記載されている。
電力変換回路101では、第1アーム113と、第2アーム114と、第3アーム115と、コンデンサ116と、が互いに並列に接続されている。第1アーム113では、スイッチング素子111aおよびダイオード112aが逆並列に接続された並列接続体と、スイッチング素子111bおよびダイオード112bが逆並列に接続された並列接続体と、が形成されている。第1アーム113では、これら2つの並列接続体が接続点p113を介して直列に接続されている。第2アーム114では、スイッチング素子111cおよびダイオード112cが逆並列に接続された並列接続体と、スイッチング素子111dおよびダイオード112dが逆並列に接続された並列接続体と、が形成されている。第2アーム114では、これらの2つの並列接続体が接続点p114を介して直列に接続されている。第3アーム115では、スイッチング素子111eおよびダイオード112eが逆並列に接続された並列接続体と、スイッチング素子111fおよびダイオード112fが逆並列に接続された並列接続体と、が形成されている。第3アーム115では、これらの2つの並列接続体が接続点p115を介して直列に接続されている。
入力電源119と接続点p113との間には、一対のリアクトル117aの一方が配置されている。入力電源119と接続点p115との間には、一対のリアクトル117aの他方が配置されている。外部負荷120と接続点p114との間には、一対のリアクトル117bの一方が配置されている。外部負荷120と接続点p115との間には、一対のリアクトル117bの他方が配置されている。入力電源119と一対のリアクトル117aとの間では、コンデンサ118aが電源119に並列接続されている。外部負荷120と一対のリアクトル117bとの間では、コンデンサ118bが外部負荷120に並列接続されている。
第1アーム113は、フルブリッジコンバータ専用アームである。第2アーム114は、インバータ専用アームである。第3アーム115は、コンバータ/インバータ共通アームである。これら3つのアームは、それぞれ個別の変調率で動作する。これにより、電力変換回路101が同位相または逆位相のインバータ電圧を出力することが可能となる。電力変換回路101によれば、このようにして、インバータの出力電圧の範囲を拡大することが可能となる。
特開2003−230281号公報
本発明者の検討によれば、小型化の観点から、特許文献1の電力変換回路には改善の余地がある。本開示は、電力変換回路の小型化に適した技術を提供することを目的とする。
本開示は、
入力端部に交流電圧が印加され出力端部に出力電圧を出力する電力変換回路であって、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子、第5スイッチング素子、第6スイッチング素子、第7スイッチング素子、第8スイッチング素子、第1ダイオード、第2ダイオード、第3ダイオード、第4ダイオード、第5ダイオード、第6ダイオード、第7ダイオード、第8ダイオード、第1リアクトル、第2リアクトル、第1コンデンサ、第2コンデンサ、第3コンデンサ、第1クランプダイオード、第2クランプダイオードおよび制御器を有し、
前記第1スイッチング素子および前記第1ダイオードが逆並列に接続された第1並列接続体と、前記第2スイッチング素子および前記第2ダイオードが逆並列に接続された第2並列接続体と、前記第3スイッチング素子および前記第3ダイオードが逆並列に接続された第3並列接続体と、前記第4スイッチング素子および前記第4ダイオードが逆並列に接続された第4並列接続体と、前記第5スイッチング素子および前記第5ダイオードが逆並列に接続された第5並列接続体と、前記第6スイッチング素子および前記第6ダイオードが逆並列に接続された第6並列接続体と、前記第7スイッチング素子および前記第7ダイオードが逆並列に接続された第7並列接続体と、前記第8スイッチング素子および前記第8ダイオードが逆並列に接続された第8並列接続体と、が形成され、
前記第1並列接続体、第1接続点および前記第2並列接続体がこの順に接続された第1アームと、前記第3並列接続体、第2接続点および前記第4並列接続体がこの順に接続された第2アームと、前記第5並列接続体、第3接続点、前記第6並列接続体、第5接続点、前記第7並列接続体、第4接続点および前記第8並列接続体がこの順に接続された第3アームと、が形成され、
前記入力端部の一端、前記第1リアクトルおよび前記第1接続点をこの順に接続する第1経路と、前記第2接続点、前記第2リアクトルおよび前記出力端部の一端をこの順に接続する第2経路と、前記第2コンデンサ、第6接続点および前記第3コンデンサをこの順に接続する第3経路と、前記第3接続点、前記第1クランプダイオード、第7接続点、前記第2クランプダイオードおよび前記第4接続点をこの順に接続する第4経路と、前記第5接続点を前記入力端部の他端および前記出力端部の他端に接続する第5経路と、前記第6接続点および前記第7接続点を接続する第6経路と、が存在し、
前記第1コンデンサ、前記第3経路、前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームは互いに並列に接続され、
前記制御器は、前記第6スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第1の非スイッチング期間を設けるとともに、前記第7スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第2の非スイッチング期間を設ける、電力変換回路を提供する。
本開示に係る技術は、電力変換回路の小型化に適している。
実施の形態1に係る電力変換回路の構成図 並列接続体および経路を説明するための図 制御ブロックを示す図 スイッチング素子のスイッチングを説明するための図 スイッチング素子のスイッチングを説明するための図 各部電圧の時間遷移を示す図 実施の形態2における電力変換回路の構成図 実施の形態3における電力変換回路の構成図 特許文献1の電力変換回路の構成図
(本発明者による知見)
図9に示す特許文献1の電力変換回路101では、第1アーム113および第3アーム115によって、コンバータが構成されている。第2アーム114および第3アーム115によって、インバータが構成されている。しかし、コンバータもインバータも2レベル化されているに過ぎない。このため、入力電源119側および外部負荷120側の両方において、スイッチングリプルおよび高調波成分が大きくなり易い。これらを抑制するためには、リアクトル117aおよび117bを大きくする必要がある。また、スイッチング素子111a〜111fのスイッチングの回数を減らす工夫もされておらず、スイッチング損失が大きくなり易いため、放熱フィンのサイズを小さくすることが難しい。このため、特許文献1の電力変換回路101には、小型化の観点から改善の余地がある。
そこで、本発明者は、小型化に適した電力変換回路を検討した。具体的には、リアクトルおよび放熱フィンを大きくせずともスイッチングリプルおよび高調波成分を抑制可能な電力変換回路を検討した。そして、本発明者は、コンバータとインバータとで共用されるアームをマルチレベル化するとともに、一部のスイッチング素子のスイッチングの回数を抑えることが、そのような電力変換回路の実現に繋がると考えた。
すなわち、本開示の第1態様は、
入力端部に交流電圧が印加され出力端部に出力電圧を出力する電力変換回路であって、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子、第5スイッチング素子、第6スイッチング素子、第7スイッチング素子、第8スイッチング素子、第1ダイオード、第2ダイオード、第3ダイオード、第4ダイオード、第5ダイオード、第6ダイオード、第7ダイオード、第8ダイオード、第1リアクトル、第2リアクトル、第1コンデンサ、第2コンデンサ、第3コンデンサ、第1クランプダイオード、第2クランプダイオードおよび制御器を有し、
前記第1スイッチング素子および前記第1ダイオードが逆並列に接続された第1並列接続体と、前記第2スイッチング素子および前記第2ダイオードが逆並列に接続された第2並列接続体と、前記第3スイッチング素子および前記第3ダイオードが逆並列に接続された第3並列接続体と、前記第4スイッチング素子および前記第4ダイオードが逆並列に接続された第4並列接続体と、前記第5スイッチング素子および前記第5ダイオードが逆並列に接続された第5並列接続体と、前記第6スイッチング素子および前記第6ダイオードが逆並列に接続された第6並列接続体と、前記第7スイッチング素子および前記第7ダイオードが逆並列に接続された第7並列接続体と、前記第8スイッチング素子および前記第8ダイオードが逆並列に接続された第8並列接続体と、が形成され、
前記第1並列接続体、第1接続点および前記第2並列接続体がこの順に接続された第1アームと、前記第3並列接続体、第2接続点および前記第4並列接続体がこの順に接続された第2アームと、前記第5並列接続体、第3接続点、前記第6並列接続体、第5接続点、前記第7並列接続体、第4接続点および前記第8並列接続体がこの順に接続された第3アームと、が形成され、
前記入力端部の一端、前記第1リアクトルおよび前記第1接続点をこの順に接続する第1経路と、前記第2接続点、前記第2リアクトルおよび前記出力端部の一端をこの順に接続する第2経路と、前記第2コンデンサ、第6接続点および前記第3コンデンサをこの順に接続する第3経路と、前記第3接続点、前記第1クランプダイオード、第7接続点、前記第2クランプダイオードおよび前記第4接続点をこの順に接続する第4経路と、前記第5接続点を前記入力端部の他端および前記出力端部の他端に接続する第5経路と、前記第6接続点および前記第7接続点を接続する第6経路と、が存在し、
前記第1コンデンサ、前記第3経路、前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームは互いに並列に接続され、
前記制御器は、前記第6スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第1の非スイッチング期間を設けるとともに、前記第7スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第2の非スイッチング期間を設ける、電力変換回路を提供する。
第1態様に係る電力変換回路では、第3アームは、3レベル化されたアームである。そして、第1アームと3レベル化された第3アームとの組み合わせが、単相3レベルコンバータとして機能する。この単相3レベルコンバータが、入力電源からの入力電力を直流電力に変換する。また、第2アームと3レベル化された第3アームとの組み合わせが、3レベルインバータとして機能する。この3レベルインバータが、上記単相3レベルコンバータによって得られた直流電力を、交流電力に変換する。得られた交流電力は外部負荷に供給され得る。このように、第1態様にによれば、3レベル化された第3アームが、単相3レベルコンバータおよび3レベルインバータによって共用される。これにより、交流−交流変換に必要なスイッチング素子の数を抑えつつ、入力側および出力側の両方においてスイッチング周波数に相当するキャリア成分のノイズを低減させることができる。すなわち、スイッチング素子の数を抑えつつ、第1リアクトルおよび第2リアクトルのインダクタンスを低くすることができる。総合的に見て、第1態様の構成は、電力変換回路の小型化の観点から有利である。
また、第6スイッチング素子および第7スイッチング素子は、交流電圧の半周期以上の期間にわたってスイッチングを行わない。このことは、第6スイッチング素子および第7スイッチング素子のスイッチング損失を低減させる。このため、電力変換回路に放熱フィンを取り付ける場合であっても放熱フィンのサイズを小さくすることができる。このことからも、上記の構成は、電力変換回路の小型化の観点から有利であるといえる。
本開示の第2態様は、
入力端部に交流電圧が印加され出力端部に出力電圧を出力する電力変換回路であって、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、第4スイッチング素子、第5スイッチング素子、第6スイッチング素子、第7スイッチング素子、第8スイッチング素子、第1ダイオード、第2ダイオード、第3ダイオード、第4ダイオード、第5ダイオード、第6ダイオード、第7ダイオード、第8ダイオード、第1リアクトル、第2リアクトル、第1コンデンサ、第2コンデンサ、第3コンデンサ、第1クランプダイオード、第2クランプダイオードおよび制御器を有し、
前記第1スイッチング素子および前記第1ダイオードが逆並列に接続された第1並列接続体と、前記第2スイッチング素子および前記第2ダイオードが逆並列に接続された第2並列接続体と、前記第3スイッチング素子および前記第3ダイオードが逆並列に接続された第3並列接続体と、前記第4スイッチング素子および前記第4ダイオードが逆並列に接続された第4並列接続体と、前記第5スイッチング素子および前記第5ダイオードが逆並列に接続された第5並列接続体と、前記第6スイッチング素子および前記第6ダイオードが逆並列に接続された第6並列接続体と、前記第7スイッチング素子および前記第7ダイオードが逆並列に接続された第7並列接続体と、前記第8スイッチング素子および前記第8ダイオードが逆並列に接続された第8並列接続体と、が形成され、
前記第1並列接続体、第1接続点および前記第2並列接続体がこの順に接続された第1アームと、前記第3並列接続体、第2接続点および前記第4並列接続体がこの順に接続された第2アームと、前記第5並列接続体、第3接続点、前記第6並列接続体、第5接続点、前記第7並列接続体、第4接続点および前記第8並列接続体がこの順に接続された第3アームと、が形成され、
前記入力端部の一端、前記第1リアクトルおよび前記第1接続点をこの順に接続する第1経路と、前記第2接続点、前記第2リアクトルおよび前記出力端部の一端をこの順に接続する第2経路と、前記第2コンデンサ、第6接続点および前記第3コンデンサをこの順に接続する第3経路と、前記第3接続点、前記第1クランプダイオード、第7接続点、前記第2クランプダイオードおよび前記第4接続点をこの順に接続する第4経路と、前記第5接続点を前記入力端部の他端および前記出力端部の他端に接続する第5経路と、前記第6接続点および前記第7接続点を接続する第6経路と、が存在し、
前記第1コンデンサ、前記第3経路、前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームは互いに並列に接続され、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子における前記交流電圧の一周期あたりのスイッチングの回数の最小値を基準回数と定義したとき、前記制御器は、前記第6スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数よりも少なくするとともに、前記第7スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数よりも少なくする、電力変換回路を提供する。
第2態様によれば、第1態様と同様の効果が得られる。
本開示の第3態様は、第2態様に加え、
前記制御器は、前記第6スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数の60%以下にするとともに、前記第7スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数の60%以下にする、電力変換回路を提供する。
第3態様は、スイッチング損失を低減させることに適している。
本開示の第4態様は、第1態様〜第3態様のいずれか1つに加え、
前記第6スイッチング素子および前記第7スイッチング素子は、IGBTであり、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子は、MOSFETである、電力変換回路を提供する。
第4態様に係る技術によれば、スイッチング素子全体の損失を抑制しつつ、電力変換回路に要するコストを抑えることができる。
本開示の第5態様は、第1態様〜第3態様のいずれか1つに加え、
前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子は、シリコンカーバイドを用いたMOSFETであり、
前記第5スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第7スイッチング素子および第8スイッチング素子はシリコンを用いたMOSFETである、電力変換回路を提供する。
第5態様によれば、耐圧を過度に確保することにより電力変換回路に要するコストが高くなることを防止しつつ、必要な耐圧を確保し易い。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る電力変換回路の構成図である。以下、図1等を参照しながら、実施の形態1に係る電力変換回路1の構成について説明する。
電力変換回路1は、第1スイッチング素子2a、第2スイッチング素子2b、第3スイッチング素子2c、第4スイッチング素子2d、第5スイッチング素子2e、第6スイッチング素子2f、第7スイッチング素子2g、第8スイッチング素子2h、第1ダイオード3a、第2ダイオード3b、第3ダイオード3c、第4ダイオード3d、第5ダイオード3e、第6ダイオード3f、第7ダイオード3g、第8ダイオード3h、第1リアクトル8、第2リアクトル9、第1コンデンサ10、第2コンデンサ11、第3コンデンサ12、第1クランプダイオード13、第2クランプダイオード14および制御器30を有している。電力変換回路1は、入力端部20および出力端部25も有している。また、電力変換回路1は、第4コンデンサ21および第5コンデンサ22も有している。
入力端部20は、入力電源7に接続され得る。入力電源7は、入力端部20に交流電圧を供給する。入力電源7は、例えば商用電源である。出力端部25は外部負荷26に接続され得る。出力端部25からは、出力電圧が出力される。本実施の形態では、電力変換回路1は、入力端部20に入力された交流電圧を昇圧することによって、出力電圧を生成する。本実施の形態では、電力変換回路1は、任意の周波数の出力電圧を生成できる。本実施の形態では、電力変換回路1は、PFC(Power Factor Correction)動作を行うように構成されている。
図1および2から理解されるように、電力変換回路1では、第1スイッチング素子2aおよび第1ダイオード3aが逆並列に接続された第1並列接続体c1が形成されている。第2スイッチング素子2bおよび第2ダイオード3bが逆並列に接続された第2並列接続体c2が形成されている。第3スイッチング素子2cおよび第3ダイオード3cが逆並列に接続された第3並列接続体c3が形成されている。第4スイッチング素子2dおよび第4ダイオード3dが逆並列に接続された第4並列接続体c4が形成されている。第5スイッチング素子2eおよび第5ダイオード3eが逆並列に接続された第5並列接続体c5が形成されている。第6スイッチング素子2fおよび第6ダイオード3fが逆並列に接続された第6並列接続体c6が形成されている。第7スイッチング素子2gおよび第7ダイオード3gが逆並列に接続された第7並列接続体c7が形成されている。第8スイッチング素子2hおよび第8ダイオード3hが逆並列に接続された第8並列接続体c8が形成されている。「スイッチング素子およびダイオードが逆並列に接続された」は、ダイオードの順方向電流の向きとスイッチング素子がオンのときに該スイッチング素子を流れる電流の向きとが互いに逆になるように、スイッチング素子およびダイオードが並列接続されている様を指す。
電力変換回路1では、第1並列接続体c1、第1接続点p1および第2並列接続体c2がこの順に接続された第1アームが形成されている。第3並列接続体c3、第2接続点p2および第4並列接続体c4がこの順に接続された第2アーム5が形成されている。第5並列接続体c5、第3接続点p3、第6並列接続体c6、第5接続点p5、第7並列接続体c7、第4接続点p4および第8並列接続体c8がこの順に接続された第3アーム6が形成されている。
電力変換回路1では、入力端部20の一端20a、第1リアクトル8および第1接続点p1をこの順に接続する第1経路r1が存在する。第2接続点p2、第2リアクトル9および出力端部25の一端25aをこの順に接続する第2経路r2が存在する。第2コンデンサ11、第6接続点p6および第3コンデンサ12をこの順に接続する第3経路r3が存在する。第3接続点p3、第1クランプダイオード13、第7接続点p7、第2クランプダイオード14および第4接続点p4をこの順に接続する第4経路r4が存在する。第5接続点p5を入力端部20の他端20bおよび出力端部25の他端25bに接続する第5経路r5が存在する。本実施形態では、第5経路r5は、入力端部20の他端20b、第5接続点p5および出力端部25の他端25bをこの順に接続している。第6接続点p6および第7接続点p7を接続する第6経路r6が存在する。
電力変換回路1では、第1コンデンサ10、第3経路r3、第1アーム4、第2アーム5および第3アーム6は、互いに並列に接続されている。
[スイッチング素子2a〜2h]
スイッチング素子2a〜2hとしては、公知のスイッチング素子を用いることができる。本実施の形態では、スイッチング素子2a〜2hは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であり、具体的にはnチャネル型のMOSFETである。ただし、スイッチング素子2a〜2hは、pチャネル型のMOSFETであってもよい。以下、スイッチング素子2a〜2hをMOSFET2a〜2hと称することがある。
本実施の形態では、第1アーム4において、第1スイッチング素子2aおよび第2スイッチング素子2bが第1接続点p1を介して直列接続されている。具体的には、第1MOSFET2aのドレイン、第1MOSFET2aのソース、第1接続点p1、第2MOSFET2bのドレインおよび第2MOSFET2bのソースがこの順に並んでいる。
本実施の形態では、第2アーム5において、第3スイッチング素子2cおよび第4スイッチング素子2dが第2接続点p2を介して直列接続されている。具体的には、第3MOSFET2cのドレイン、第3MOSFET2cのソース、第2接続点p2、第4MOSFET2dのドレインおよび第4MOSFET2dのソースがこの順に並んでいる。
本実施の形態では、第3アーム6において、第5スイッチング素子2e、第6スイッチング素子2f、第7スイッチング素子2gおよび第8スイッチング素子2hがこの順に直列接続されている。第5スイッチング素子2eと第6スイッチング素子2fの間には第3接続点p3が存在する。第6スイッチング素子2fと第7スイッチング素子2gの間には第5接続点p5が存在する。第7スイッチング素子2gと第8スイッチング素子2hの間には第4接続点p4が存在する。具体的には、第5MOSFET2eのドレイン、第5MOSFET2eのソース、第3接続点p3、第6MOSFET2fのドレイン、第6MOSFET2fのソース、第5接続点p5、第7MOSFET2gのドレイン、第7MOSFET2gのソース、第4接続点p4、第8MOSFET2hのドレインおよび第8MOSFET2hのソースがこの順に並んでいる。
[ダイオード3a〜3h]
ダイオード3a〜3hは、還流ダイオードである。ダイオード3a〜3hとしては、公知のダイオードを用いることができる。
本実施の形態では、第1アーム4において、第1ダイオード3aおよび第2ダイオード3bが第1接続点p1を介して直列接続されている。具体的には、第1ダイオード3aのカソード、第1ダイオード3aのアノード、第1接続点p1、第2ダイオード3bのカソードおよび第2ダイオード3bのアノードがこの順に並んでいる。
本実施の形態では、第2アーム5において、第3ダイオード3cおよび第4ダイオード3dが第2接続点p2を介して直列接続されている。具体的には、第3ダイオード3cのカソード、第3ダイオード3cのアノード、第2接続点p2、第4ダイオード3dのカソードおよび第4ダイオード3dのアノードがこの順に並んでいる。
本実施の形態では、第3アーム6において、第5ダイオード3e、第6ダイオード3f、第7ダイオード3gおよび第8ダイオード3hがこの順に直列接続されている。第5ダイオード3eと第6ダイオード3fの間には第3接続点p3が存在する。第6ダイオード3fと第7ダイオード3gの間には第5接続点p5が存在する。第7ダイオード3gと第8ダイオード3hの間には第4接続点p4が存在する。具体的には、第5ダイオード3eのカソード、第5ダイオード3eのアノード、第3接続点p3、第6ダイオード3fのカソード、第6ダイオード3fのアノード、第5接続点p5、第7ダイオード3gのカソード、第7ダイオード3gのアノード、第4接続点p4、第8ダイオード3hのカソードおよび第8ダイオード3hのアノードがこの順に並んでいる。
[コンデンサ10〜12]
コンデンサ10〜12としては、公知のコンデンサを用いることができる。本実施の形態では、第2コンデンサ11の容量と第3コンデンサ12の容量は同じである。
以下、第1コンデンサ10の端子間電圧を電圧Vdc1と表記することがある。第2コンデンサ11の端子間電圧を電圧Vdc2と表記することがある。第3コンデンサ12の端子間電圧を電圧Vdc3と表記することがある。本実施の形態では、電圧Vdc2は、電圧Vdc1の半分である。電圧Vdc3は、電圧Vdc1の半分である。つまり、第1コンデンサ10の中間電位が第6接続点p6に現れる。
[クランプダイオード13および14]
クランプダイオード13および14としては、公知のダイオードを用いることができる。
本実施の形態では、第3接続点p3、第1クランプダイオード13のカソード、第1クランプダイオード13のアノード、第7接続点p7、第2クランプダイオード14のカソード、第2クランプダイオード14のアノードおよび第4接続点p4がこの順に並んでいる。
クランプダイオード13および14は、接続点p3およびp4の電位を、第1コンデンサ10の中間電位に追随する電位にクランプする。
[コンデンサ21および22ならびにリアクトル8および9]
第4コンデンサ21および第1リアクトル8は、ローパスフィルタ(LCフィルタ)を構成している。このローパスフィルタにより、各アームに流れ込む電流のリプルが低減され、該電流は歪みの小さい波(本実施形態では正弦波)となる。第5コンデンサ22および第2リアクトル9は、ローパスフィルタ(LCフィルタ)を構成している。このローパスフィルタにより、外部負荷26に供給される電圧は、歪みの小さい波(本実施形態では正弦波)となる。なお、コンデンサ21および22は省略可能である。この省略を行った場合であっても、第1リアクトル8は、各アームに流れ込む電流のリプルを低減する。また、第2リアクトル9は、外部負荷26に供給される電圧の歪みを小さくする。
[制御器30]
制御器30は、スイッチング素子2a〜2hを制御する。具体的に、制御器30は、図1に示すように、スイッチング素子2a〜2hのゲートの電圧を制御する(なお、図1の制御器30上方の「8」は、本実施の形態における制御対象であるスイッチング素子の数が8つであることを表している)。本実施の形態の制御器30は、スイッチング素子2a〜2hを、パルス幅変調に基づいて制御する。以下、本実施の形態の制御器30が行う制御について説明する。
まず、第1アーム4および第3アーム6に存するスイッチング素子2a,2bおよび2e〜2hの制御について説明する。制御器30は、搬送波と変調率(変調波)とを比較することによって、スイッチング素子2a,2bおよび2e〜2hのオン・オフのタイミングを定める。制御器30は、変調率を定めるための要素を有している。具体的に、制御器30は、図3に示すように、減算部31と、比例積分制御部(PI制御部)32と、減算部33と、比例積分制御部(PI制御部)34と、乗算部35と、除算部36と、変調率設定部37と、有している。
減算部31は、電圧Vdc1と目標電圧値Vdc_refの差分(差分電圧)を演算する。電圧Vdc1は、図示しない電圧センサによって検出される。目標電圧値Vdc_refの与え方は特に限定されない。目標電圧値Vdc_refは、一例では、制御器30の外部から制御器30に与えられる。
PI制御部32は、比例積分制御によって、差分電圧をゼロに近づける(具体的にはゼロに収束させる)ピーク電流指令値Iac_pk_refを演算する。ピーク電流指令値Iac_pk_refは、入力電源7から電力変換回路1に入力されるピーク電流Iin_pkの指令値(目標値)である。ピーク電流は、交流電流の波高値である。
減算部33は、ピーク電流指令値Iac_pk_refからピーク電流Iin_pkを差し引いた差分(差分電流)を演算する。ピーク電流Iin_pkは、図示しない電流センサによって検出される。
PI制御部34は、比例積分制御によって、差分電流をゼロに近づける(具体的にはゼロに収束させる)ピーク線間電圧指令値Vpi_pk_refを演算する。ピーク線間電圧指令値Vpi_pk_refは、第1アーム4と第3アーム6との間のピーク線間電圧の指令値(目標値)である。第1アーム4と第3アーム6との間のピーク線間電圧は、第1接続点p1の電位から第5接続点p5の電位を差し引いた差分のピーク値である。ピーク線間電圧は、線間電圧の波高値である。
乗算部35は、ピーク線間電圧指令値Vpi_pk_refにsinwtを乗じることによって、線間電圧指令値Vm_refを演算する。sinwtは、入力電源7の電圧位相から演算された同期信号である。sinは正弦関数である。wは、入力電源7の電圧の角速度である。tは、時間である。
除算部36は、線間電圧指令値Vm_refを電圧Vdc1(検出値)で除することによって、第1アーム4および第3アーム6の変調率(変調波)m_refを演算する。変調率(変調波)m_refは、入力電源7の位相に同期した信号である。
変調率設定部37は、現在の制御周期における第1アーム4および第3アーム6の変調率をm_refに設定する。
制御器30は、図3に示す要素を用いた上述の制御を所定周期で繰り返す。こうして、変調率をm_refが逐次設定(更新)される。設定された変調率m_refは、図示しない比較部に与えられる。
比較部は、上記のようにして設定された変調率m_refを搬送波と比較することによって、スイッチング素子2a,2bおよび2e〜2hを制御する。
具体的には、比較部は、図4に示すように、第1搬送波と変調率(変調波)m_refを比較することによって、第1スイッチング素子2aおよび第2スイッチング素子2bを制御する。第1搬送波は、ゼロ点から正および負の両方向に延び、変調波m_refの振幅よりも大きい所望の振幅を有する波である。ゼロ点は、図4における左右に延びる直線に対応する。この直線は、wt=nπのときの変調率(変調波)m_refを結ぶことによって得られる直線である。nは整数である。第1搬送波より変調波が高い期間において、第1スイッチング素子2aがオンされ、第2スイッチング素子2bがオフされる。第1搬送波より変調波が低い期間において、第1スイッチング素子2aがオフされ、第2スイッチング素子2bがオンされる。つまり、第2スイッチング素子2bは第1スイッチング素子2aと相補的にオンされる。なお、図4において、「2a」と記載されている段は、第1スイッチング素子2aのオン・オフのタイミングを表す。「2b」と記載されている段は、第2スイッチング素子2bのオン・オフのタイミングを表す。
比較部は、図5に示すように、第2搬送波と変調率(変調波)m_refを比較することによって、第5スイッチング素子2eおよび第7スイッチング素子2gを制御する。第2搬送波は、ゼロ点から負の方向のみに延びる波である。ゼロ点は、図5における左右に延びる直線に対応する。この直線は、wt=nπのときの変調率(変調波)m_refを結ぶことによって直線である。nは整数である。第2搬送波よりも変調波が高い期間において、第5スイッチング素子2eがオフされ、第7スイッチング素子2gがオンされる。第2搬送波よりも変調波が低い期間において、第5スイッチング素子2eがオンされ、第7スイッチング素子2gがオフされる。つまり、第7スイッチング素子2gは第5スイッチング素子2eと相補的にオンされる。なお、図5において、「2e」と記載されている段は、第5スイッチング素子2eのオン・オフのタイミングを表す。「2g」と記載されている段は、第7スイッチング素子2gのオン・オフのタイミングを表す。
比較部は、図5に示すように、第3搬送波と変調率(変調波)m_refを比較することによって、第6スイッチング素子2fおよび第8スイッチング素子2hを制御する。第3搬送波は、第2搬送波と振幅が同じであり、第2搬送波と位相同期しており、ゼロ点から正方向のみに延びる波である。第3搬送波よりも変調波が高い期間において、第6スイッチング素子2fがオフされ、第8スイッチング素子2hがオンされる。第3搬送波よりも変調波が低い期間において、第6スイッチング素子2fがオンされ、第8スイッチング素子2hがオフされる。つまり、第8スイッチング素子2hは第6スイッチング素子2fと相補的にオンされる。なお、図5において、「2f」と記載されている段は、第6スイッチング素子2fのオン・オフのタイミングを表す。「2h」と記載されている段は、第8スイッチング素子2hのオン・オフのタイミングを表す。
以上のように、スイッチング素子2a,2bおよび2e〜2hは制御される。これにより、入力端部20に接続した第1アーム4と第3アーム6との間の線間電圧Vcnを制御することができ、入力電流(入力電源7から電力変換回路1に入力される電流)の瞬時値を適切な値に制御することが可能となる。念のために説明すると、線間電圧Vcnは、第1接続点p1の電位(第1アーム4の中点電圧)Vcから第5接続点p5の電位(第3アーム6の中点電圧)Vnを差し引いた差分である。
本実施の形態によれば、第3アーム6の中点電圧Vnを、第1コンデンサ10の端子間電圧Vdc1、第3コンデンサ12の端子間電圧Vdc3(端子間電圧Vdc1の2分の1の電圧)、ゼロ電圧の3つのレベルに制御することが可能となる。このことは、線間電圧Vcnもまた3つのレベルに制御することが可能であることを意味する。なぜなら、線間電圧Vcnは式1に示され、第1アーム4の中点電圧Vcが端子間電圧Vdc1とゼロ電圧の2つのレベルの電圧を遷移し、第3アーム6の中点電圧Vnは3つのレベルの電圧(端子間電圧Vdc1、ゼロ電圧および端子間電圧Vdc3)を遷移するためである。
Figure 0006775118
第2アーム5のスイッチング素子の制御について説明する。前述の通り第3アーム6の変調率m_refは決定されるので、第3アーム6のスイッチング素子のオン・オフのタイミングは分かり、第3アーム6の中点電圧Vnも分かる。第2アーム5の中点電圧(第2接続点p2の電位)Vinvと第3アーム6の中点電圧Vnとの間の線間電圧Voutの目標電圧Vout_refが設定されることで、第2アーム5の中点電圧Vinvの目標電圧Vo_refは、式2によって計算できる。念のために説明すると、線間電圧Voutは、第2アーム5の中点電圧Vinvから第3アーム6の中点電圧Vnを差し引いた差分である。目標電圧Vout_refは任意の値に設定され得る。本実施の形態では、目標電圧Vout_refは、任意の正弦波である。
Figure 0006775118
式2から理解されるように、目標電圧Vo_refが入力電源7の電圧と同位相であっても同位相でなくても、第2アーム5の中点電圧Vinvを制御することによって所望の目標電圧Vo_refを得ることができる。
制御器30(比較部)は、目標電圧Vo_refを用いて第3スイッチング素子2cおよび第4スイッチング素子2dを制御する。具体的には、制御器30は、目標電圧Vo_refを電圧Vdc1(検出値)で除することによって、第2アーム5の変調率を演算する。制御器30は、図5に示した第1搬送波と同様の搬送波と、第2アーム5の変調率(変調波)を比較する。搬送波より変調波が高い期間において、第3スイッチング素子2cがオンされ、第4スイッチング素子2dがオフされる。搬送波より変調波が低い期間において、第3スイッチング素子2cががオフされ、第4スイッチング素子2dがオンされる。つまり、第4スイッチング素子2dは第3スイッチング素子2cと相補的にオンされる。なお、変調率m_refと同様、第2アーム5の変調率もまた所定周期で逐次設定される。
図6に、各部電圧の時間遷移の例を示す。
以上のように、本実施の形態の電力変換回路1では、入力端部20に交流電圧が印加される。そして、電力変換回路1は、出力端部25に出力電圧を出力する。電力変換回路1は、第1スイッチング素子2a、第2スイッチング素子2b、第3スイッチング素子2c、第4スイッチング素子2d、第5スイッチング素子2e、第6スイッチング素子2f、第7スイッチング素子2g、第8スイッチング素子2h、第1ダイオード3a、第2ダイオード3b、第3ダイオード3c、第4ダイオード3d、第5ダイオード3e、第6ダイオード3f、第7ダイオード3g、第8ダイオード3h、第1リアクトル8、第2リアクトル9、第1コンデンサ10、第2コンデンサ11、第3コンデンサ12、第1クランプダイオード13、第2クランプダイオード14および制御器30を有している。電力変換回路1では、第1スイッチング素子2aおよび第1ダイオード3aが逆並列に接続された第1並列接続体c1と、第2スイッチング素子2bおよび第2ダイオード3bが逆並列に接続された第2並列接続体c2と、第3スイッチング素子2cおよび第3ダイオード3cが逆並列に接続された第3並列接続体c3と、第4スイッチング素子2dおよび第4ダイオード3dが逆並列に接続された第4並列接続体c4と、第5スイッチング素子2eおよび第5ダイオード3eが逆並列に接続された第5並列接続体c5と、第6スイッチング素子2fおよび第6ダイオード3fが逆並列に接続された第6並列接続体c6と、第7スイッチング素子2gおよび第7ダイオード3gが逆並列に接続された第7並列接続体c7と、第8スイッチング素子2hおよび第8ダイオード3hが逆並列に接続された第8並列接続体c8と、が形成されている。第1並列接続体c1、第1接続点p1および第2並列接続体c2がこの順に接続された第1アーム4と、第3並列接続体c3、第2接続点p2および第4並列接続体c4がこの順に接続された第2アーム5と、第5並列接続体c5、第3接続点p3、第6並列接続体c6、第5接続点p5、第7並列接続体c7、第4接続点p4および第8並列接続体c8がこの順に接続された第3アーム6と、が形成されている。入力端部20の一端20a、第1リアクトル8および第1接続点p1をこの順に接続する第1経路r1と、第2接続点p2、第2リアクトル9および出力端部25の一端25aをこの順に接続する第2経路r2と、第2コンデンサ11、第6接続点p6および第3コンデンサ12をこの順に接続する第3経路r3と、第3接続点p3、第1クランプダイオード13、第7接続点p7、第2クランプダイオード14および第4接続点p4をこの順に接続する第4経路r4と、第5接続点p5を入力端部20の他端20bおよび出力端部25の他端25bに接続する第5経路r5と、第6接続点p6および第7接続点p7を接続する第6経路r6と、が存在する。第1コンデンサ10、第3経路r3、第1アーム4、第2アーム5および第3アーム6は互いに並列に接続されている。制御器30は、第6スイッチング素子2fがスイッチングを行わない期間であって交流電圧の半周期以上の期間である第1の非スイッチング期間を設けるとともに、第7スイッチング素子2gがスイッチングを行わない期間であって交流電圧の半周期以上の期間である第2の非スイッチング期間を設ける。なお、一具体例では、第1の非スイッチング期間は、交流電圧の半周期以上3/4周期以下である。第2の非スイッチング期間は、交流電圧の半周期以上3/4周期以下である。
図9に示す構成では、第3アーム115におけるスイッチング素子112eと112fの間の電圧は、2つのレベルを遷移するに過ぎない。つまり、第3アーム115は2レベル化されているに過ぎない。これに対し、本実施の形態では、第3アーム6の中点電圧Vnは3つのレベルの電圧を遷移する。つまり、第3アーム6は、3レベル化されたアームである。そして、第1アーム4と3レベル化された第3アーム6との組み合わせが、単相3レベルコンバータとして機能する。この単相3レベルコンバータが、入力電源7からの入力電力を直流電力に変換する。また、第2アーム5と3レベル化された第3アーム6との組み合わせが、3レベルインバータとして機能する。この3レベルインバータが、上記単相3レベルコンバータによって得られた直流電力を、交流電力に変換する。得られた交流電力は外部負荷26に供給される。このように、本実施の形態では、3レベル化された第3アーム6が、単相3レベルコンバータおよび3レベルインバータによって共用される(この共用がなされない場合、コンバータとインバータとで必要なアームの数は2×2=4つとなり、必要なスイッチング素子の数も多くなる)。これにより、交流−交流変換に必要なスイッチング素子の数を抑えつつ、入力電源7側および外部負荷26側の両方においてスイッチング周波数に相当するキャリア成分のノイズを低減させることができる。すなわち、スイッチング素子の数を抑えつつ、波形整形を行うリアクトル8および9のインダクタンスを低くすることができる。総合的に見て、本実施の形態の構成は、電力変換回路の小型化の観点から有利である。
また、第6スイッチング素子2fおよび第7スイッチング素子2gが交流電圧の半周期以上の期間にわたってスイッチングを行わない。このことは、第6スイッチング素子2fおよび第7スイッチング素子2gのスイッチング損失を低減させる。このため、電力変換回路1に放熱フィンを取り付ける場合であっても放熱フィンのサイズを小さくすることができる。このことからも、上記の構成は、電力変換回路1の小型化の観点から有利であるといえる。
また、本実施の形態では、制御器30は、第5スイッチング素子2eがスイッチングを行わない期間であって交流電圧の半周期以上(一具体例では半周期以上3/4周期以下)の期間である第3の非スイッチング期間を設けるとともに、第8スイッチング素子2hがスイッチングを行わない期間であって交流電圧の半周期以上(一具体例では半周期以上3/4周期以下)の期間である第4の非スイッチング期間を設ける。本実施の形態では、第1の非スイッチング期間において、第6スイッチング素子2fがオンに維持される。第2の非スイッチング期間において、第7スイッチング素子2gがオンに維持される。第3の非スイッチング期間において、第5スイッチング素子2eがオフに維持される。第4の非スイッチング期間において、第8スイッチング素子2hがオフに維持される。図5の例では、第1の非スイッチング期間および第4の非スイッチング期間は同一期間である。第2の非スイッチング期間および第3の非スイッチング期間は同一期間である。
本実施の形態の電力変換回路1の制御器30を、以下の特徴を有する制御器と捉えることもできる。すなわち、第1スイッチング素子2a、第2スイッチング素子2b、第3スイッチング素子2cおよび第4スイッチング素子2dにおける交流電圧の一周期あたりのスイッチングの回数の最小値を基準回数と定義したとき、制御器30は、第6スイッチング素子2fの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数よりも少なくするとともに、第7スイッチング素子2gの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数よりも少なくする。そして、この特徴が第6スイッチング素子2fおよび第7スイッチング素子2gのスイッチング損失を低減させていると考えることもできる。
具体的には、制御器30は、第6スイッチング素子2fの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数の60%以下にするとともに、第7スイッチング素子2gの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数の60%以下にするものであってもよい。このようにすることは、スイッチング損失を低減させることに適している。
より具体的には、制御器30は、第6スイッチング素子2fの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数の40%以上60%以下にするとともに、第7スイッチング素子2gの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数の40%以上60%以下にするものであってもよい。
また、本実施の形態では、制御器30は、第5スイッチング素子2eの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数よりも少なくする(具体的には基準回数の60%以下にする、より具体的には基準回数の40%以上60%以下にする)。また、制御器30は、第8スイッチング素子2hの一周期あたりのスイッチングの回数を基準回数よりも少なくする(具体的には基準回数の60%以下にする、より具体的には基準回数の40%以上60%以下にする)。
図5の例では、最大値がゼロである搬送波を下側搬送波(第2搬送波)と定義し、最小値がゼロであり下側搬送波の振幅と同じ振幅を有し下側搬送波と位相同期した搬送波を上側搬送波(第3搬送波)と定義したとき、制御器30は、下側搬送波よりも変調波が高い期間において第7スイッチング素子2gをオンにし、下側搬送波よりも変調波が低い期間において第5スイッチング素子2eをオンにし、上側搬送波よりも変調波が高い期間において第8スイッチング素子2hをオンにし、上側搬送波よりも変調波が低い期間において第6スイッチング素子2fをオンにする。このようにすれば、スイッチング素子2e〜2hを適切に制御することができる。
また、本実施の形態の電力変換回路1では、制御器30は、第1コンデンサ10の端子間電圧を第1の目標値(目標電圧値Vdc_ref)に近づけるとともに入力端部20の一端20aに流入する電流の波高値を第2の目標値(ピーク電流指令値Iac_pk_ref)に近づける変調波であって交流電圧と位相同期した変調波を生成する。このようにすれば、スイッチング素子2e〜2hの動作を規定する変調波(変調率m_ref)を適切に設定することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る電力変換回路の構成図である。以下、図7を参照しながら、実施の形態2に係る電力変換回路1aの構成について説明する。なお、以下では、実施の形態1に係る電力変換回路1の構成要素と同一の構成要素の説明は省略することがある。
電力変換回路1aと電力変換回路1との相違点は、第6スイッチング素子2fが第6スイッチング素子15aに変更され、第7スイッチング素子2gが第7スイッチング素子15bに変更されている点である。第6スイッチング素子15aおよび第7スイッチング素子15bは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。以下、第6スイッチング素子15aおよび第7スイッチング素子15bを、IGBT15aおよびIGBT15bと称することがある。
IGBT15aは、第6スイッチング素子2fと同じタイミングでオン・オフされる(図5参照)。IGBT15bは、第7スイッチング素子2gと同じタイミングでオン・オフされる(図5参照)。図4と図5との比較から理解されるように、IGBT15aおよびIGBT15bでは、MOSFET2a〜2dに比べて、スイッチングの頻度が低い。
スイッチングの頻度が高い場合には、IGBTで生じる損失は、MOSFETで生じる損失に比べて大きくなり易い。なぜなら、IGBTでは、テール電流等が原因で、スイッチング時間(主にオンからオフに切り替わるのに要する時間)が長くなり、スイッチング損失が大きくなる傾向にあるためである。一方、スイッチングの頻度が低い場合には、IGBTで生じる損失は、MOSFETで生じる損失に比べて小さくなり易い。なぜなら、この場合にはスイッチング損失よりも導通損失が支配的となり、IGBTの導通損失はMOSFETの導通損失よりも小さくなる傾向にあるためである。この傾向は、スイッチング素子の通電電流が大きいときに顕在化する。なお、IGBTの導通損失はコレクタ−エミッタ間の飽和電圧Vceに基づいたものである。MOSFETの導通損失は、オン抵抗で決定されるドレイン−ソース間電圧Vdsに基づいたものである。以上の理由で、損失を低減させる観点からは、スイッチングの頻度が高いスイッチング素子としてMOSFETを用い、スイッチングの頻度が低いスイッチング素子としてIGBTを用いることが合理的である(損失低減という効果は、特に、通電電流が大きいときに効果的になり易い)。
以上を考慮し、実施の形態2では、第6スイッチング素子15aおよび第7スイッチング素子15bとしてIGBTを採用し、第1スイッチング素子2a、第2スイッチング素子2b、第3スイッチング素子2cおよび第4スイッチング素子2dとしてMOSFETを採用している。このようにすることで、スイッチング素子全体の損失を抑制することが可能となる。このことにより、放熱フィンのサイズをより小さくすることが可能となる。また、IGBTはMOSFETに比べて安価であるため、IGBTの採用はコストの観点からも有利である。
なお、第5スイッチング素子2eおよび第8スイッチング素子2hとして、IGBTを採用してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1のスイッチング素子2a〜2hの種類を具体的に特定した例を、実施の形態3として説明する。図8は、実施の形態3に係る電力変換回路の構成図である。以下、図8を参照しながら、実施の形態3に係る電力変換回路1bの構成について説明する。
図8において、第1スイッチング素子16aは、第1スイッチング素子2aの具体例である。第2スイッチング素子16bは、第2スイッチング素子2bの具体例である。第3スイッチング素子16cは、第3スイッチング素子2cの具体例である。第4スイッチング素子16dは、第4スイッチング素子2dの具体例である。第5スイッチング素子2mは、第5スイッチング素子2eの具体例である。第6スイッチング素子2nは、第6スイッチング素子2fの具体例である。第7スイッチング素子2oは、第7スイッチング素子2gの具体例である、第8スイッチング素子2pは、第8スイッチング素子2hの具体例である。スイッチング素子16a〜16dは、シリコンカーバイドを用いたMOSFETである。スイッチング素子2m〜2pは、シリコンを用いたMOSFETである。
スイッチング素子16a〜16dの各々に印加される電圧は、スイッチング素子2m〜2pの各々に印加される電圧よりも大きい。具体的に、スイッチング素子16a〜16dの各々には、第1コンデンサ10の端子間電圧Vdc1が印加され、スイッチング素子2m〜2pの各々には、端子間電圧Vdc1の半分の電圧が印加される。このため、スイッチング素子16a〜16dとしてスイッチング素子2m〜2pよりも高耐圧のものを用い、スイッチング素子2m〜2pとしてスイッチング素子16a〜16dよりも低耐圧で安価なものを用いることが合理的である。
以上を考慮し、実施の形態3では、第1スイッチング素子16a、第2スイッチング素子16b、第3スイッチング素子16cおよび第4スイッチング素子16dとしてシリコンカーバイドを用いたMOSFETを採用し、第5スイッチング素子2m、第6スイッチング素子2n、第7スイッチング素子2oおよび第8スイッチング素子2pとしてシリコンを用いたMOSFETを採用している。スイッチング素子16a〜16dは、シリコンカーバイドを用いたMOSFETであるため、高耐圧である。スイッチング素子2m〜2pは、シリコンを用いたMOSFETであるため、安価にできる。また、スイッチング素子16a〜16dおよびスイッチング素子2m〜2pは、MOSFETであるため、スイッチング損失が小さい。つまり、実施の形態3によれば、耐圧を過度に確保することにより電力変換回路に要するコストが高くなることを防止しつつ、必要な耐圧を確保し易い。また、スイッチング損失が抑えられる。このことは、電力変換回路の小型化に繋がる(実施の形態1参照)。さらに、シリコンカーバイトのようなワイドバンドギャップ半導体を用いたMOSFETでは、シリコンを用いたMOSFETに比べ、低いオン抵抗および低い導通損失を実現し易い。また、動作ポイントによっては(例えば、通電電流によっては)、シリコンカーバイトのドレイン−ソース間電圧をIGBTの飽和電圧よりも低くし、シリコンカーバイトの導通損失をIGBTの導通損失よりも小さくすることも可能である。このため、シリコンカーバイトの採用は、導通損失を低減させ放熱フィンを小型化する観点から有利であり得る。
上記の実施の形態に係る電力変換回路は、スイッチング素子数の使用数量が少なく、入出力共にリプルが小さい交流−交流電力変換回路であり、分散型電源、各種電源装置等として有用である。
1,1a,1b,101 電力変換回路
2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,111a,111b,111c,111d,111e,111f スイッチング素子
2m,2n,2o,2p シリコンを用いたMOSFET
3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h,112a,112b,112c,112d,112e,112f ダイオード
4,5,6,113,114,115 アーム
7,119 入力電源
8,9,117a、117b リアクトル
10,11,12,21,22,116,118a,118b コンデンサ
13,14 クランプダイオード
15a,15b IGBT
16a,16b,16c,16d シリコンカーバイドを用いたMOSFET
20 入力端部
25 出力端部
26,120 外部負荷
30 制御器
31,33 減算部
32,34 PI制御部
35 乗算部
36 除算部
37 変調率設定部
c1,c2,c3,c4,c5,c6,c7,c8 回路
p1,p2,p3,p4,p5,p6,p7,p113,p114,p115 接続点
r1,r2,r3,r4,r5,r6 経路

Claims (12)

  1. 入力端部に交流電圧が印加され出力端部に出力電圧を出力する電力変換回路であって、
    (i)第1スイッチング素子と第1ダイオードとが逆並列に接続された第1並列接続体と、前記第1並列接続体に直列に接続され、第2スイッチング素子と第2ダイオードとが逆並列に接続された第2並列接続体と、前記第1並列接続体と前記第2並列接続体との間に配置された第1接続点とを有する第1アームと、
    (ii)第3スイッチング素子と第3ダイオードとが逆並列に接続された第3並列接続体と、前記第3並列接続体に直列に接続され、第4スイッチング素子と第4ダイオードとが逆並列に接続された第4並列接続体と、前記第3並列接続体と前記第4並列接続体との間に配置された第2接続点とを有する第2アームと、
    (iii)第5スイッチング素子と第5ダイオードとが逆並列に接続された第5並列接続体と、前記第5並列接続体に直列に接続され、第6スイッチング素子と第6ダイオードとが逆並列に接続された第6並列接続体と、第7スイッチング素子と第7ダイオードとが逆並列に接続された第7並列接続体と、前記第7並列接続体に直列に接続され、第8スイッチング素子および第8ダイオードが逆並列に接続された第8並列接続体と、前記第6並列接続体と前記第7並列接続体との間に配置された第3接続点とを有する第3アームと、を備え、
    前記入力端部の一端と、第1リアクトルと、前記第1接続点とをこの順に接続する第1経路と、前記第2接続点と、第2リアクトルと、前記出力端部の一端とをこの順に接続する第2経路と、前記入力端部の他端と、前記第3接続点と、前記出力端部の他端とをこの順に接続する第3経路とを有し、
    前記第1経路と前記第3経路との間に接続された第1コンデンサ及び前記第1リアクトルを有する第1ローパスフィルタを構成し、前記第2経路と前記第3経路との間に接続された第2コンデンサ及び前記第2リアクトルを有する第2ローパスフィルタを構成し、
    第3コンデンサ、前記第1アーム、前記第2アームと前記第3アームとは、並列に接続され、
    直列に接続された第4コンデンサと第5コンデンサとは、前記第3コンデンサの両端に接続され、
    第1ダイオードは、前記第4コンデンサと前記第5コンデンサとの間の第4接続点から前記第5並列接続体と前記第6並列接続体との間の第5接続点までにおいて、この方向で接続され、
    第2ダイオードは、前記第7並列接続体と前記第8並列接続体との間の第6接続点から前記第4接続点までにおいて、この方向で接続されている、
    電力変換回路。
  2. 前記第1スイッチング素子から前記第8スイッチング素子のON/OFFを制御する制御器をさらに有し、
    前記制御器は、前記第6スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第1の非スイッチング期間を設けるとともに、前記第7スイッチング素子がスイッチングを行わない期間であって前記交流電圧の半周期以上の期間である第2の非スイッチング期間を設ける、請求項1に記載の電力変換回路。
  3. 前記制御器は、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子における前記交流電圧の一周期あたりのスイッチングの回数の最小値を基準回数と定義したとき、前記制御器は、前記第6スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数よりも少なくするとともに、前記第7スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数よりも少なくする、請求項1に記載の電力変換回路。
  4. 前記制御器は、前記第6スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数の60%以下にするとともに、前記第7スイッチング素子の前記一周期あたりのスイッチングの回数を前記基準回数の60%以下にする、請求項に記載の電力変換回路。
  5. 前記第6スイッチング素子および前記第7スイッチング素子は、IGBTであり、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子は、MOSFETである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換回路。
  6. 前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子は、シリコンカーバイドを用いたMOSFETであり、前記第5スイッチング素子、前記第6スイッチング素子、前記第7スイッチング素子および第8スイッチング素子はシリコンを用いたMOSFETである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換回路。
  7. 電力変換回路を用いた電力変換方法であって、
    前記電力変換回路は、
    (i)第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、がこの順に接続された第1アームと、
    (ii)第3スイッチング素子と、第4スイッチング素子と、がこの順に接続された第2アームと、
    (iii)第5スイッチング素子と、第6スイッチング素子と、第7スイッチング素子と、第8スイッチング素子と、がこの順に接続された第3アームと、を備え、
    前記電力変換方法は、
    前記第1アームと前記第3アームとの組み合わせを単相3レベルコンバータとして機能させ、前記単相3レベルコンバータにより第1交流電力を直流電力に変換することと、
    前記第2アームと前記第3アームとの組み合わせを単相3レベルインバータとして機能させ、前記単相3レベルインバータにより前記直流電力を第2交流電力に変換することと、を含む、電力変換方法。
  8. 前記電力変換回路は、
    前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームに流れ込む電流のリプルを低減する第1リアクトルと、
    前記電力変換回路から外部負荷に供給される電圧の歪みを小さくする第2リアクトルと、
    を備える、
    請求項7に記載の電力変換方法。
  9. 第1コンデンサと、第2コンデンサおよび第3コンデンサの直列回路と、前記第1アームと、前記第2アームと、前記第3アームと、は互いに並列に接続されている、
    請求項7または8に記載の電力変換方法。
  10. 前記第3アームは、前記第6スイッチング素子と前記第7スイッチング素子の間に配置された中点を有し、
    前記中点の電圧は、前記第1コンデンサの端子間電圧と、前記第3コンデンサの端子間電圧と、前記第1コンデンサおよび前記第3コンデンサの接続点の電圧と、の3つのレベルに制御される、
    請求項9に記載の電力変換方法。
  11. 前記第5スイッチング素子および前記第6スイッチング素子の接続点と、前記第7スイッチング素子および前記第8スイッチング素子の接続点とが、直列に接続された2つのダイオードを介して接続されており、
    前記2つのダイオードの接続点と、前記第2コンデンサおよび前記第3コンデンサの接続点と、が接続されている、
    請求項9または10に記載の電力変換方法。
  12. 前記第1スイッチング素子は、第1ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第2スイッチング素子は、第2ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第3スイッチング素子は、第3ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第4スイッチング素子は、第4ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第5スイッチング素子は、第5ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第6スイッチング素子は、第6ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第7スイッチング素子は、第7ダイオードと逆並列に接続され、
    前記第8スイッチング素子は、第8ダイオードと逆並列に接続されている、
    請求項7から11のいずれか一項に記載の電力変換方法。
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