JP6774007B2 - 画像読み取り装置及び記録装置 - Google Patents

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本発明は、画像読み取り装置及び記録装置に関する。
従来から、読み取り部を走査して画像を読み取る画像読み取り装置が使用されている。
例えば、特許文献1には、読み取り部としての読み取りユニットをガイド部としてのガイドシャフトに沿って走査して画像を読み取る画像読み取り装置が開示されている。
特開2003−78719号公報
しかしながら、特許文献1の画像読み取り装置においては、読み取りユニットが待機位置(ホームポジション)にある場合などにおいて、落下などして強い衝撃が加わった場合、読み取りユニットがガイドシャフトを基準に回動してしまう場合があった。読み取りユニット(読み取り部)が回動すると、読み取りユニットがガイドシャフトから外れる場合があるほか、読み取りユニットがガイドシャフトから外れなかった場合であっても、その後の画像読み取り動作において、画像が斜めに読み取られてしまう場合があった。
一方、読み取り部の回動を抑制するために該読み取り部のロック機構(固定機構)を形成すると、装置構成が複雑化し、装置の大型化や高コスト化を招く場合がある。
そこで、本発明は、読み取り部を走査して画像を読み取る画像読み取り装置において、読み取り部が回動することを簡単な構成で抑制することを目的にする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の画像読み取り装置は、主走査方向に延設される読み取り部と、前記主走査方向と交差する副走査方向に前記読み取り部を移動させる移動部と、前記副走査方向における前記読み取り部の移動をガイドするガイド部と、前記副走査方向における前記読み取り部の移動が可能な状態で前記ガイド部を基準に前記読み取り部が回動することを抑制する回動抑制部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、副走査方向における読み取り部の移動が可能な状態でガイド部を基準に読み取り部が回動することを抑制する回動抑制部を備える。このため、読み取り部のロック機構を形成する必要が無いので、簡単な構成で、読み取り部が回動することを抑制することができる。
本発明の第2の態様の画像読み取り装置は、前記第1の態様において、前記回動抑制部は、前記主走査方向における前記ガイド部の位置とは異なる位置に形成され、前記副走査方向に延設される延設部と該延設部に嵌合する嵌合部とを有することを特徴とする。
本態様によれば、主走査方向におけるガイド部の位置とは異なる位置に形成され、該副走査方向に延設される延設部と該延設部に嵌合する嵌合部とを有し、ガイド部を基準に読み取り部が回動することを抑制する回動抑制部を備える。このため、副走査方向に延設される延設部と該延設部に嵌合する嵌合部とからなる簡単な構成で、読み取り部が回動することを抑制することができる。
本発明の第3の態様の画像読み取り装置は、前記第2の態様において、画像読み取り動作中において、前記延設部と前記嵌合部は、接触しないよう構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、画像読み取り動作中において、延設部と嵌合部は、接触しないよう構成されている。このため、画像読み取り動作中にこれら両者の接触に伴う摩擦力の上昇などに起因する読み取り動作の不良などを抑制できる。
なお、「接触しないよう構成されている」とは、常に接触している状態ではなければ足りる意味であり、全く接触しないことまでは要求しない意味である。
本発明の第4の態様の画像読み取り装置は、前記第2又は第3の態様において、前記嵌合部は、前記読み取り部に形成される突起部であり、前記延設部は、該突起部と対向する位置に形成される溝部であることを特徴とする。
本態様によれば、嵌合部は読み取り部に形成される突起部であり、延設部は該突起部と対向する位置に形成される溝部である。このため、嵌合部と延設部とを特に簡単に構成できる。
本発明の第5の態様の画像読み取り装置は、前記第2又は第3の態様において、前記嵌合部は、前記読み取り部に形成される溝部であり、前記延設部は、該溝部と対向する位置に形成される突起部であることを特徴とする。
本態様によれば、嵌合部は読み取り部に形成される溝部であり、延設部は該溝部と対向する位置に形成される突起部である。このため、画像読み取り装置の下部に溝部を形成することで該装置の下部が下側に出っ張るということを抑制できる。このため、例えば、画像読み取り装置の下部に記録部などを設ける構成の装置などにおいて、装置全体を小型化できる。
本発明の第6の態様の画像読み取り装置は、前記第5の態様において、前記突起部は、前記読み取り部の移動範囲において前記副走査方向の全域に形成されることを特徴とする。
本態様によれば、突起部は読み取り部の移動範囲において副走査方向の全域に形成される。このため、例えば、読み取り部が待機位置(ホームポジション)にある場合などだけではなく、読み取り部の移動範囲全域において、読み取り部が回動することを抑制することができる。
本発明の第7の態様の画像読み取り装置は、前記第1から第6のいずれか1つ態様において、前記回動抑制部は、前記ガイド部の位置よりも前記主走査方向における前記読み取り部の重心の位置側に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、回動抑制部は、ガイド部の位置よりも主走査方向における読み取り部の重心の位置側に形成されている。このため、回動の基準位置(ガイド部)を基準にして、装置の落下などにより、力が加わりやすい側で回動を抑制することができる。したがって、読み取り部が回動することを効果的に抑制することができる。
本発明の第8の態様の画像読み取り装置は、前記第7の態様において、前記回動抑制部は、前記主走査方向において、前記ガイド部の位置と前記読み取り部の重心の位置との間に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、回動抑制部は、主走査方向において、ガイド部の位置と読み取り部の重心の位置との間に形成されている。このため、回動抑制部をガイド部の近くに構成でき、例えば、回動抑制部とガイド部とを読み取り部における同じ部材に形成する場合、該部材を小型且つ簡単に構成できる。
本発明の第9の態様の記録装置は、前記1から8のいずれか1つの態様の画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置で読み取った画像を媒体に記録可能な記録部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、読み取り部の回動が抑制された状態で画像を読み取り、読み取られた該画像を記録することができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおいて手差しカバーを開いた状態を表す外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおいて画像読み取り装置を開いた状態を示す斜視図。 本発明に係るプリンターの内部構成を示す断面図。 画像読み取り装置の斜視図。 画像読み取り装置の平面図。 画像読み取り装置において原稿台を外した状態を示す斜視図。 読み取り部がホームポジションにある状態を示す平面図。 読み取り部がホームポジションから移動した状態を示す平面図。 読み取り部の平面図。 読み取り部の斜視図。 読み取り部の分解斜視図。 読み取り部の一部を表す断面図。 読み取り部の一部を表す断面図。 画像読み取り装置の一部を表す斜視図。 読み取り部のセンサーキャリッジの一部を表す斜視図。 読み取り部のセンサーキャリッジの一部を表す平面図。 画像読み取り装置の断面図。 画像読み取り装置の断面図。 別の実施形態の読み取り部の一部を表す断面図。 参考例に係るプリンターの読み取り部の一部を表す概略図。
まず、本発明の一実施例に係る画像読み取り装置、及び該画像読み取り装置を備えた記録装置の概略について説明する。本実施例において、記録装置の一例としてインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例に挙げる。
<プリンターの全体構成について>
最初に、プリンター1の全体構成について概説する。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、本発明に係るプリンターにおいて手差しカバーを開いた状態を表す外観斜視図である。図3は、本発明に係るプリンターにおいて画像読み取り装置を開いた状態を示す斜視図である。図4は、本発明に係るプリンターの内部構成を示す断面図である。図5は、画像読み取り装置の斜視図である。
本発明に係るプリンター1(図1)は、記録機構部本体2内に媒体(被記録媒体)の一例としての用紙P(P1及びP2)にインクジェット記録を行う記録部(後述する記録ヘッド30、図4参照)を備えて構成される記録機構部15と、記録機構部本体2の上部に設けられ、原稿(画像)を読み取る画像読み取り装置3(図3)を備えている。即ちプリンター1は、インクジェット記録機能に加えてスキャナー機能を備える複合機として構成されている。尚、図3は、プリンター1において記録機構部15の側面の外装を外した状態を示している。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向(後述する読み取り部37の移動方向としての副走査方向に対応)、Y方向が装置奥行き方向(読み取り部37が延設される主走査方向に対応)である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て右側を+X方向、左側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
また、以下において、プリンター1において用紙が搬送されていく搬送方向(+Y方向側)を「下流」といい、これと反対の方向(−Y方向側)を「上流」という。
画像読み取り装置3(図3)は、記録機構部15の記録機構部本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、記録機構部15の上部を閉じた状態(図1)と開いた状態(図3)とをとり得る。画像読み取り装置3の構成については後に更に詳述する。
尚、画像読み取り装置3はその上部に開閉可能なカバー4(図1)を備えており、このカバー4が原稿台3a(図4、図5)を開閉する様に構成されている。またこのカバー4には原稿押さえマット(不図示)が設けられており、カバー4を閉じた際に、原稿台3aに載置された原稿が前記原稿押さえマットにより押圧され、その被読み取り面が原稿台3aに密着するようになっている。
図1のプリンター1の装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。
また、装置前面において符号9は下段側トレイ13(図4)に設けられた開閉可能なカバーである。そして図4に示すように、このカバー9を開くことにより、下段側トレイ13、上段側トレイ14、排紙受けトレイ8、のこれらが露呈する様に構成されている。
排紙受けトレイ8は、図示しないモーターによって記録機構部本体2に収納された状態(図1)と、記録機構部本体2の前方側に突出した状態(図4)と、を取り得る様に設けられており、記録機構部本体2の前方側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される用紙を受けることができる。
下段側トレイ13と、その上部に設けられる上段側トレイ14は、複数枚の用紙を収容可能であり、それぞれが独立して記録機構部本体2に対して着脱可能となっている。また、一方側が未装着状態であっても、他方側が装着されていれば、当該装着されているトレイから用紙を送り出すことができる様になっている。
また、記録機構部本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を図2のように開くことにより、手差しトレイ7を利用した用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
本実施例のプリンター1は、下段側トレイ13、上段側トレイ14及び手差しトレイ7にセットされた用紙Pを記録機構部15による記録位置まで搬送し、さらに、記録がなされた用紙Pを排紙受けトレイ8に搬送する構成になっている。
<画像読み取り装置の概要構成について>
続いて、画像読み取り装置3の概要構成について説明する。
上記のように、図5は、画像読み取り装置の斜視図である。
また、図6は、画像読み取り装置の平面図である。図7は、画像読み取り装置において原稿台を外した状態を示す斜視図である。図8は、読み取り部がホームポジションにある状態を示す平面図である。図9は、読み取り部がホームポジションから移動した状態を示す平面図である。
画像読み取り装置3(図3)は、前述したように、記録機構部15の上部において、記録機構部15の記録機構部本体2に対して回動可能に連結されており、回動することにより記録機構部15の上部を開閉する。
より具体的には、画像読み取り装置3は、第1の連結部35および第2の連結部36において、記録機構部15に対して回動可能に連結されている。第1の連結部35および第2の連結部36には、それぞれに回動軸35a、36a(図5)が設けられており、記録機構部本体2側に設けられる不図示の軸受けに回動軸35a、36aが軸支されて、記録機構部15の上部を開閉するように画像読み取り装置3が回動する。
画像読み取り装置3は原稿台3a(図5)を備え、原稿台3aの上面が原稿を載置する原稿載置面となる。原稿台3aは本実施例では透明なガラス板である。原稿台3aの周囲は複数のフレーム33a、33b、33c、33d(図5、図6)により構成されており、これらフレーム33a、33b、33c、33dにより画設された矩形領域(図6、符号34)が、画像読み取り装置3の装置本体を構成する筐体40内を移動する読み取り部37によって読み取りが可能な原稿読み取り領域34となる。尚、複数のフレーム33a、33b、33c、33dは一体に形成されていてもよい。
すなわち、本実施例において画像読み取り装置3はフラットベッド型のスキャナーであり、原稿台3aの下側に、読み取り部37が原稿台3aに対して相対的に移動可能に設けられている。
読み取り部37は筐体40内に設けられ、主走査方向(Y軸方向)に延設されるとともに、後述する移動部としての移動機構43により、前記主走査方向と交差する副走査方向(X軸方向)に移動可能に構成されている。尚、本実施例では、前記主走査方向は原稿読み取り領域の短辺方向に対応しており、前記副走査方向が原稿読み取り領域の長辺方向に対応している。
読み取り部37は、その移動方向(X軸方向)において、原稿読み取り領域34の+X側の位置(図6において一点鎖線で示す読み取り部37の位置)から−X側の位置(図6において二点鎖線で示す読み取り部37の位置)まで移動する。したがって、符号38の点線で示す矩形領域が読み取り部37の移動領域38である。
尚、筐体40の−Y側の内壁面に沿って設けられるフレキシブルフラットケーブル52(以下、単にケーブル52と称する)は、図7または図8に示すように、固定部58によって内壁面に固定されている。ケーブル52において、固定部58よりも+X側の部分(可動部53、図8参照)はフリーの状態となっている。そして、可動部53は、図9に示すように読み取り部37が移動すると、読み取り部37の移動に追従して変形可能に構成されている。
さらに、画像読み取り装置3の詳細構成について説明する。
ここで、図10は、読み取り部37の平面図である。また、図11は、読み取り部37の斜視図である。また、図12は、読み取り部37におけるセンサーキャリッジ41及びスライダー23の分解斜視図である。また、図13は、読み取り部37の一部を表す−X側から見た断面図である。また、図14は、読み取り部37の一部を表す+X側から見た断面図である。また、図15は、画像読み取り装置3の一部を表す斜視図である。また、図16は、読み取り部37のセンサーキャリッジ41の一部を表す斜視図である。また、図17は、読み取り部37のセンサーキャリッジ41の一部を表す平面図である。また、図18は、画像読み取り装置3の+Y側から見た断面図である。また、図19は、画像読み取り装置3の−Y側から見た断面図である。また、図20は、別の実施形態の読み取り部37の一部を表す−X側から見た断面図である。そして、図21は、参考例に係るプリンターの読み取り部137の一部を表す概略図である。
読み取り部37は、読み取りセンサー39と、読み取りセンサー39を保持するセンサーキャリッジ41と、ガイド部42にガイドされる係合部27を備える摺動部としてのスライダー23と、によって構成されている(図10)。
読み取りセンサー39は、不図示の光源と受光部を備え、原稿台3aに載置された原稿に光源から光を照射し、該原稿からの反射光を受光部で受光して原稿の情報を読み取る光学センサーであり、例えばCCD(Charge Coupled Devices)方式或いはCIS(Contact Image Sensor)方式の光学センサーを用いることができる。
主走査方向(Y軸方向)に延設される読み取り部37を構成するセンサーキャリッジ41は、スライダー23が摺動することによって、副走査方向(X軸方向)にスライドして移動するように構成されている。詳細には、図10に示すように、その下部に設けられる係合部27においてガイド部42に対して移動可能に係合し、ガイド部42に案内されて、センサーキャリッジ41を移動させる動力源としてのモーター44(図8、図9)の動力によって副走査方向(X軸方向)にスライドして移動するように構成されている。
より具体的には、センサーキャリッジ41は、以下に詳述するベルト駆動による移動機構43(図7)により駆動され、ガイド部42に案内されてX軸方向にスライド移動する。すなわち、読み取り部37は、モーター44の動力によって移動するように構成されている。
なお、センサーキャリッジ41(読み取り部37)の移動機構43(図7)は、モーター44によって駆動される駆動プーリー45と、駆動プーリー45の回転に従動回転可能な複数の従動プーリーとしての第1従動プーリー46及び第2従動プーリー47と、これらのプーリーの間に係回される無端ベルト48を備えている。
上記のように、本実施例の画像読み取り装置3は、主走査方向に延設される読み取り部37と、主走査方向と交差する副走査方向に読み取り部37を移動させる移動機構43と、副走査方向における読み取り部37の移動をガイドするガイド部42と、を備えている。
また、読み取り部37を構成するスライダー23には、ガイド部42に対して移動可能に係合する係合部27に加えて、筐体40の底面40aに形成された溝部16a(図5、図7から図9、図15)に嵌合する突起部16bが形成されている(図10から図13、図15)。すなわち、本実施例の画像読み取り装置3は、溝部16aと突起部16bとからなり、副走査方向における読み取り部37の移動が可能な状態でガイド部42を基準に読み取り部37が回動方向Rに回動することを抑制する、回動抑制部16を備えている。このため、読み取り部37のロック機構を形成する必要が無いので、簡単な構成で、読み取り部37が回動することを抑制することができる構成になっている。
別の表現をすると、本実施例の画像読み取り装置3においては、該副走査方向に延設される延設部としての溝部16aと、該溝部16aに嵌合する嵌合部としての突起部16bとで、回動抑制部16を形成している(図13、図15)。このように、主走査方向におけるガイド部42の位置とは異なる位置において、回動抑制部16を形成していることにより、読み取り部37が回動することを抑制することが可能になっている。すなわち、図10において、読み取り部37がガイド部42を基準に回動方向Rに回動することを抑制可能になっている。
また、本実施例の回動抑制部16は、副走査方向に延設される溝部16aと該溝部16aに嵌合する突起部16bとで構成されているため、本実施例の画像読み取り装置3は、副走査方向に延設される溝部16aと該溝部16aに嵌合する突起部16bとからなる簡単な構成で、読み取り部37が回動することを抑制している。
なお、本実施例の画像読み取り装置3においては、回動抑制部16は副走査方向に延設される延設部と該延設部に嵌合する突起部とで形成されているが、このような構成に限定されず、例えば、副走査方向に延設される延設部と該延設部に度当てされる度当て部などで構成してもよい。
ここで、上記について、別の表現をすると、本実施例のプリンター1は、上記の画像読み取り装置3と、画像読み取り装置3で読み取った画像を用紙Pに記録可能な記録ヘッド30と、を備えている。このため、本実施例のプリンター1は、読み取り部37の回動が抑制された状態で画像を読み取り、読み取られた該画像を記録することができる構成になっている。
一方、図21で表される参考例のプリンターでは、ガイド部を基準に読み取り部137が回動することを抑制するために、ロック機構116として、読み取り部137に突状部材116bを形成し、画像読み取り装置103の本体部分に該突状部材116bを嵌め込む嵌め込み部材116aを形成している。
このような構成では、ロック機構116が複雑化するとともに、装置が大型化してしまう。
また、図13で表されるように、溝部16aと突起部16bとの間には隙間Sが形成されている。
別の表現をすると、本実施例の画像読み取り装置3は、画像読み取り動作中において溝部16aと突起部16bとが接触しないよう構成されている。
本実施例の画像読み取り装置3のように、画像読み取り動作中において、延設部(溝部16a)と嵌合部(突起部16b)が、接触しないよう構成されていることで、画像読み取り動作中にこれら両者の接触に伴う摩擦力の上昇などに起因する読み取り動作の不良などを抑制できる。
なお、「接触しないよう構成されている」とは、常に接触している状態ではなければ足りる意味であり、全く接触しないことまでは要求しない意味である。
また、図13及び図14で表されるように、本実施例の画像読み取り装置3においては、凸状のガイド部42に凹状の係合部27を被せるようにガイド部と被ガイド部とを形成している。このため、読み取り部37が回動しようとしても側面部24a及び24bがガイド部42と接触することにより効果的に読み取り部37の回動を抑制できるように構成している。
また、図10で表されるように、本実施例の画像読み取り装置3では、突起部16b(すなわち、回動抑制部16)は、係合部27(すなわち、ガイド部42)の位置よりも主走査方向における読み取り部37の重心Cの位置側に形成されている。装置を落下させた場合などにおいては、ガイド部42の位置を基準にすると、重心Cの位置側の方が、力が加わりやすい。
しかしながら、本実施例の画像読み取り装置3では、回動抑制部16は、ガイド部42の位置よりも主走査方向における読み取り部37の重心Cの位置側に形成されている。このため、回動の基準位置(ガイド部42)を基準にして、装置の落下などにより、力が加わりやすい側で回動を抑制することができる構成になっている。したがって、読み取り部37が回動することを効果的に抑制することができる構成になっている。
また、さらに詳細には、図10で表されるように、本実施例の画像読み取り装置3では、突起部16b(すなわち、回動抑制部16)は、主走査方向において、係合部27(すなわち、ガイド部42)の位置と読み取り部37の重心Cの位置との間に形成されている。このため、回動抑制部16をガイド部42の近くに構成でき、例えば、本実施例のスライダー23のように、回動抑制部16とガイド部42とを読み取り部37における同じ部材に形成する場合、該部材(すなわち、本実施例ではスライダー23)を小型且つ簡単に構成できる。また、回動抑制部16を、主走査方向において、ガイド部42の位置と読み取り部37の重心Cの位置との間に形成することで、読み取り部37が多少回動した場合であっても、読み取り部37の回動方向Rの振動をすぐに(例えば1回の回動で)解消することができる。
ここで、本実施例の画像読み取り装置3は、嵌合部は読み取り部37に形成される突起部16bであり、延設部は該嵌合部と対向する位置に形成される溝部16aである。このため、嵌合部と延設部とを特に簡単に構成できている。
一方、本実施例の画像読み取り装置3の構成とは逆に、図20で表されるように、嵌合部が読み取り部37に形成される溝部16dであり、延設部が該溝部16dと対向する位置に形成される突起部16cであってもよい。このような構成であれば、画像読み取り装置3の下部に溝部16dを形成することで該装置の下部が下側に出っ張るということを抑制できる。このため、例えば、画像読み取り装置の下部に記録部などを設ける構成の装置などにおいて、装置全体を小型化できる。
なお、画像読み取り装置3が図20で表されるような構成であった場合、突起部16cは、副走査方向の全域に形成されていなくても、読み取り部37の移動領域38の全域の移動が可能になる。
しかしながら、突起部16cは、読み取り部37の移動範囲(移動領域38の全域)において副走査方向の全域に形成されることが好ましい。例えば、読み取り部37が待機位置(ホームポジション)にある場合などだけではなく、読み取り部37の移動範囲全域において、読み取り部37が回動することを抑制することができるためである。
本実施例の読み取り部37は、上記のように、センサーキャリッジ41とスライダー23とを有する。これらを固定する場合、最初に、スライダー23に形成された度当て凸部59a及び59bをセンサーキャリッジ41に形成された度当て凹部65a及び65bに挿入し、一方の側(例えば+X方向)に度当てする。そして、その状態を維持しつつ、雄ネジ26aを孔部51aを通して雌ネジ57aにネジ止めするとともに、雄ネジ26bを孔部51bを通して雌ネジ57bにネジ止めする。そして、その後、雄ネジ26cを孔部57cを通して雌ネジ51cにネジ止めする(図12、図16及び図17参照)。
このように、第1の方向から雄ネジ26a及び26bを孔部51a及び51bを通して雌ネジ57a及び57bにネジ止めした後、該第1の方向と交差する第2の方向から雄ネジ26cを孔部57cを通して雌ネジ51cにネジ止めすることで、スライダー23に対してセンサーキャリッジ41の配置がずれることを抑制できる。例えば、該第1の方向から固定することなく第2の方向からネジ止めしようとすると、ネジを回す方向に、スライダー23に対してセンサーキャリッジ41が回動してしまうためである。
また、本実施例の画像読み取り装置3には、図5、図7から図9、図18及び図19で表されるように、異音防止材22a及び22bが形成されている。異音防止材22a及び22bは、読み取り部37の副走査方向の移動に伴ってケーブル52が移動し、該ケーブル52の移動に伴う筐体40の底面40aとの擦れに伴う異音の発生を低減するためのものである。具体的には、ケーブル52と底面40aとが擦れる(接触する)代わりに、ケーブル52と異音防止材22a及び22bとが擦れる(接触する)よう構成されている。なお、図18及び図19で表されるように、異音防止材22a及び22bの端部には斜面部66a、66b及び66cが形成されており、ケーブル52と異音防止材22a及び22bの端部とが引っ掛からないようになっている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…プリンター(記録装置)、2…記録機構部本体、3…画像読み取り装置、
4…カバー、5…操作パネル、6…手差しカバー、7…手差しトレイ、
8…排紙受けトレイ、9…カバー、13…下段側トレイ、14…上段側トレイ、
15…記録機構部、16…回動抑制部、16a…溝部(延設部)、
16b…突起部(嵌合部)、16c…突起部(延設部)、16d…溝部(嵌合部)、
22a…異音防止材、22b…異音防止材、23…スライダー、
24a、24b…側面部、26a、26b、26c…雄ネジ、
27…係合部(被ガイド部)、30…記録ヘッド(記録部)、
33a、33b、33c、33d…フレーム、34…原稿読み取り領域、
35…第1の連結部、36…第2の連結部、37…読み取り部、38…移動領域、
39…読み取りセンサー、40…筐体、40a…底面、41…センサーキャリッジ、
42…ガイド部、43…移動機構(移動部)、44…モーター(動力源)、
45…駆動プーリー、46…第1従動プーリー、47…第2従動プーリー、
48…無端ベルト、51a、51b…孔部、51c…雌ネジ、
52…フレキシブルフラットケーブル(ケーブル)、53…可動部、
57a、57b…雌ネジ、57c…孔部、58…固定部、
59a、59b…度当て凸部、65a、65b…度当て凹部、
66a、66b、66c…斜面部、103…画像読み取り装置、116…ロック機構、
116a…嵌め込み部材、116b…突状部材、137…読み取り部、C…重心、
P、P1、P2…用紙(媒体、被記録媒体)、S…隙間

Claims (7)

  1. 主走査方向に延設される読み取り部と、
    前記主走査方向と垂直に交差する副走査方向に前記読み取り部を移動させる移動部と、
    筐体に固定され、前記副走査方向における前記読み取り部の移動をガイドするガイド部と、
    前記副走査方向における前記読み取り部の移動が可能な状態で前記ガイド部を基準に前記読み取り部が前記主走査方向及び前記副走査方向とともに垂直な方向を回動軸として回動することを抑制する回動抑制部と、
    を備え
    前記回動抑制部は、前記主走査方向における前記ガイド部の位置とは異なる位置に形成され、前記筐体に固定され前記副走査方向に延設される溝部または突起部である延設部と、前記読み取り部に固定され該延設部に隙間を介して嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記延設部と前記嵌合部は、画像読み取り動作中において接触しないよう構成されていることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 主走査方向に延設される読み取り部と、
    前記主走査方向と垂直に交差する副走査方向に前記読み取り部を移動させる移動部と、
    筐体に固定され、前記副走査方向における前記読み取り部の移動をガイドするガイド部と、
    前記副走査方向における前記読み取り部の移動が可能な状態で前記ガイド部を基準に前記読み取り部が前記主走査方向及び前記副走査方向とともに垂直な方向を回動軸として回動することを抑制する回動抑制部と、
    を備え
    前記回動抑制部は、
    前記主走査方向における前記ガイド部の位置とは異なる位置に形成され、前記筐体に固定され前記副走査方向に延設される溝部または突起部である延設部と、前記読み取り部に固定され該延設部に隙間を介して嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記ガイド部の位置よりも前記主走査方向における前記読み取り部の重心の位置側に形成され、
    前記主走査方向において、前記ガイド部の位置と前記読み取り部の重心の位置との間に形成されていることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項2に記載の画像読み取り装置において、
    前記延設部と前記嵌合部は、画像読み取り動作中において接触しないよう構成されていることを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置において、
    前記嵌合部は、前記読み取り部に形成される突起部であり、
    前記延設部は、該突起部と対向する位置に形成される溝部であることを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置において、
    前記嵌合部は、前記読み取り部に形成される溝部であり、
    前記延設部は、該溝部と対向する位置に形成される突起部であることを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 請求項5に記載の画像読み取り装置において、
    前記突起部は、前記読み取り部の移動範囲において前記副走査方向の全域に形成されることを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像読み取り装置と、
    前記画像読み取り装置で読み取った画像を媒体に記録可能な記録部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
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