JP6773992B1 - 情報処理装置,コンピュータの制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
[1−1.概要]
(1)実施形態の機能の概要
本実施形態は、設計図等の図面の作成及び編集を支援するCAD(Computer Aided Design)機能(「実施形態の機能」)を有する情報処理装置に関する。実施形態の機能は、独自形式の図面データ(ベクター画像データ)の他に、他の指定形式の図面データ(ラスター画像データ,ベクター画像データ)の読込み(インポート)に対応している。
図1は、レイヤの基本構造を示す。レイヤ100は、横幅と縦幅によりサイズが規定される矩形の平面である。レイヤ100内の位置は、左下を原点とし、横方向110をx軸,縦方向120をy軸とするxy平面の座標により特定される。
図4−1は、文字要素の結合前の状態を示す。ここでは、実施形態の機能が起動され、PDF形式の図面データがインポートされた後の典型的な状態が想定されている。レイヤ100には、例えば、複数の文字要素(411〜414,421〜425)が配置されている。
[1−2−1.概要]
実施形態の機能は、汎用の処理装置(例えば、PC(personal computer)など)に、処理装置向けOS(Operating System)と当該OS上で動作する所定プログラム(制御プログラム)がそれぞれインストールされることにより実現される。本実施形態では、実施形態の機能に係る各種処理が、処理装置上で実行されることが主として想定されている。
図5は、処理装置の電気的構成を例示する。典型的な処理装置は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)を含む制御処理装置510と、RAM(Random Access Memory)を含む主記憶装置520と、HDD(Hard Disc Drive)を含む補助記憶装置530と、各種のポインティングデバイスやキーボードを含む入力装置540と、ディスプレイやスピーカを含む出力装置550と、ネットワークカード(Network Interface Card)を含む通信制御装置560と、を有する。
図6は、情報処理装置の範囲文字結合機能に係る機能的構成を例示する。図6に例示されるように、情報処理装置10に実現される範囲文字結合機能は、設定部610,整理部620,判定部630,結合部640を含む。設定部610,整理部620,判定部630,結合部640はそれぞれ、情報処理装置10の制御処理装置510を少なくとも含んで構成される。
(1)概要
範囲文字結合機能の結合判定基準は、文字要素の縦方向のずれ度合いに関する縦条件,文字要素の横方向の離れ度合いに関する横条件,文字列の外観の関連度合いに関する外観条件の全部を満たすことである。なお、縦条件は整理部620におけるグループ化の際に考慮してもよい。
図7は、結合判定基準の主要な条件(縦条件及び横条件)を模式的に示す。縦条件は、文字要素711と文字要素712の縦方向721における差731が所定値に満たないことである。所定値は、実施形態の機能における数値の有効桁数等を考慮して設定されるのが好適である。横条件は、文字要素711と文字要素712の横方向722における間隔732が許容差以内であることである。許容差は、ユーザにより指定されるのが好適である。
外観条件は、文字要素の外観を規定する属性項目(図3の「フォント名」,「太文字設定」,「文字傾き設定」,「文字色」)の値のうち少なくともいずれかが一致することである。これらの値のうち少なくとも複数が一致することを条件としてもよいし、これらの値の全部が一致することを条件としてもよい。本実施形態では、これらの値の全部が一致することを条件とする。
[1−3−1.範囲文字結合手順]
図8は、範囲文字結合手順を例示する。図8に例示される手順の各ステップの処理は、情報処理装置10が実行する。
図9は、結合判定手順を例示する。図8に例示される手順は、グループ[a]の結合判定処理(図8のステップS850)に対応する。図8に例示される手順の各ステップの処理は、情報処理装置10が実行する。
範囲文字結合機能の結合判定基準は、縦条件,横条件,外観条件のうち少なくともいずれかに代えて、又はこれらの条件とともに、文字列の親和度合いに関する親和条件を満たすことでもよい。
[3−1.概要]
本発明は、1つ以上の文字から成る文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定し、特定される前記領域の中から該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と結合の要否判定に用いる所定条件の双方の判定結果を用いて少なくとも2つの前記領域を特定する。これにより、複数の領域が配置され得る面において結合対象の領域を簡易に特定可能である。
本発明は、少なくとも下記の形態を包含する。
〔A〕1つ以上の文字から成る文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1手段と、前記第1手段により特定される前記領域の中から該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と結合の要否判定に用いる所定条件の双方の判定結果を用いて少なくとも2つの前記領域を特定する第2手段と、を備える情報処理装置。
〔B〕1つ以上の文字から成る文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1段階と、前記第1段階において特定される前記領域の中から該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と結合の要否判定に用いる所定条件の双方の判定結果を用いて少なくとも2つの前記領域を特定する第2段階と、を含む、コンピュータの制御方法。
〔C〕1つ以上の文字から成る文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1機能と、前記第1機能により特定される前記領域の中から該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と結合の要否判定に用いる所定条件の双方の判定結果を用いて少なくとも2つの前記領域を特定する第2機能と、をコンピュータに実現させる制御プログラム。
〔D〕1つ以上の文字から成る文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1機能と、前記第1機能により特定される前記領域の中から該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と結合の要否判定に用いる所定条件の双方の判定結果を用いて少なくとも2つの前記領域を特定する第2機能と、をコンピュータに実現させる制御プログラムを記録する記録媒体。
上記〔A〕「情報処理装置」には、下記の技術的限定を加えてもよい。また、同様の技術的限定を、上記〔B〕「制御方法」,上記〔C〕「制御プログラム」及び上記〔D〕「記録媒体」にそれぞれ加えてもよい。
(1)前記所定条件は、前記領域の横方向の離れ度合いに関する横条件を含む。
(2)前記所定条件は、前記文字列の外観の関連度合いに関する外観条件を含む。
(3)前記外観条件は、フォント名,太文字設定,文字傾き設定,文字色にそれぞれ対応する複数の属性値のうち少なくともいずれかが一致していることである。
(4)前記外観条件は、複数の前記属性値のうち少なくとも複数が一致していることである。
(5)前記所定条件は、前記文字列の親和度合いに関する親和条件を含む。
(6)前記親和条件は、複数の前記領域にそれぞれ含まれる複数の文字列を仮に連結した連結文字列が指定フレーズに含まれることである。
(7)前記指定フレーズは、前記面内の他の領域に含まれる文字列,前記面のプロパティに含まれる文字列,検索ログ又は置換ログに含まれる文字列,ユーザ辞書に含まれる文字列にそれぞれ対応する複数のフレーズうちのいずれかである。
100 レイヤ
610 設定部
620 整理部(第1手段の一例)
630 判定部(第2手段の一例)
640 結合部
Claims (9)
- 1つ以上の文字から成りフォント名が特定可能な文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1手段と、
前記第1手段により特定される前記領域の中から、該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と、前記文字列の外観の関連度合いに関する外観条件を少なくとも含む所定条件と、の双方の判定結果を用いて、フォント名が一致しない前記文字列を含む前記領域が含まれないように、少なくとも2つの前記領域を結合の対象として特定する第2手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記所定条件は、前記領域の横方向の離れ度合いに関する横条件をさらに含む、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記外観条件は、前記フォント名に対応する属性値が少なくとも一致していることである、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記外観条件は、太文字設定,文字傾き設定,文字色にそれぞれ対応する複数の属性値のうち少なくともいずれかがさらに一致していることである、
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記所定条件は、前記文字列の親和度合いに関する親和条件をさらに含む、
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記親和条件は、複数の前記領域にそれぞれ含まれる複数の文字列を仮に連結した連結文字列が指定フレーズに含まれることである、
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記指定フレーズは、前記面内の他の領域に含まれる文字列,前記面のプロパティに含まれる文字列,検索ログ又は置換ログに含まれる文字列,ユーザ辞書に含まれる文字列にそれぞれ対応する複数のフレーズうちのいずれかである、
請求項6に記載の情報処理装置。 - 1つ以上の文字から成りフォント名が特定可能な文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1段階と、
前記第1段階において特定される前記領域の中から、該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と、前記文字列の外観の関連度合いに関する外観条件を少なくとも含む所定条件と、の双方の判定結果を用いて、フォント名が一致しない前記文字列を含む前記領域が含まれないように、少なくとも2つの前記領域を結合の対象として特定する第2段階と、
を含む、コンピュータの制御方法。 - 1つ以上の文字から成りフォント名が特定可能な文字列をそれぞれ含む複数の領域が配置され得る面上で基準方向に対する配置角度が近似する複数の前記領域を特定する第1機能と、
前記第1機能により特定される前記領域の中から、該領域の縦方向のずれ度合いに関する縦条件と、前記文字列の外観の関連度合いに関する外観条件を少なくとも含む所定条件と、の双方の判定結果を用いて、フォント名が一致しない前記文字列を含む前記領域が含まれないように、少なくとも2つの前記領域を結合の対象として特定する第2機能と、
をコンピュータに実現させる制御プログラム。
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