JP6773484B2 - 超音波トランスデューサ、それを用いた超音波プローブ、および電子機器 - Google Patents

超音波トランスデューサ、それを用いた超音波プローブ、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、超音波トランスデューサ、それを用いた超音波プローブ、および電子機器に関するものである。
超音波検査装置は、超音波を被検体内部に照射し、その反射波を受信して解析することにより内部構造を調査する。超音波検査では、被検体を非破壊、非侵襲で調べることができるので、医療目的の検査や建築構造物の内部の検査といった種々の用途に広く用いられている。
超音波検査装置では、圧電体が変換器(トランスデューサ)として用いられている。圧電体は、所定の電圧パルスが印加されることで変形して超音波を発信すると共に、当該超音波の反射波(エコー)が入射されることで変形して、当該圧電体の両端にエコーの強度に応じた電荷(電圧)を発生する。超音波検査装置は、この電荷(電圧)を電気信号として取得する。超音波検査装置は、圧電体に適宜なタイミングで超音波の送受信を行わせることで圧電体を超音波プローブとして機能させている。
近年、このような変換器(トランスデューサ)が複数、所定のパターンで配列された超音波プローブの小型化、高精度化が進んでいる。低電圧で高音圧が得られるように、低い電気インピーダンスで送信波が生成されるとともに、エコーによる微弱な入力を大きな電圧の変化として取得出来るように、高い電気インピーダンスでエコーに係る電気信号が取得されることが好ましい。そのため、超音波送信用変換器(トランスデューサ)とは別に反射波受信用変換器(トランスデューサ)をもつ超音波プローブが種々提案されている。
たとえば、特許文献1では、圧電セラミックスの厚み方向の振動で超音波を送受信し、圧電薄膜のたわみ振動で高調波を受信する構成が開示されている。また、特許文献2には、振動膜上に第1圧電体と第2圧電体とを重ねて形成し、第2圧電体のヤング率を第1圧電体よりも小さくすることで、第2圧電体からより大きな受信電気信号を受けられる構成が開示されている。
特開2011−071842号公報 特開2014−195494号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された構成では、未だエコーの受信により得られる情報の精度が低いという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みなされたもので、超音波の出力が大きく、受信感度にすぐれた超音波トランスデューサ、それを用いた超音波プローブ、および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の超音波トランスデューサ装置は、第1圧電素子を備える第1圧電基板と、第2圧電素子を備える第2圧電基板と、前記第1圧電基板と前記第2圧電基板との間に配置さ
れた第1支持部材と、を備え、前記第1圧電基板は、第1振動板と、第1圧電体層と、一対の第1電極とを有し、前記第1圧電素子は、前記第1圧電体層と、該第1圧電体層を挟む一対の前記第1電極により構成され、前記第2圧電基板は、第2振動板と、第2圧電体層と、一対の第2電極とを有し、前記第2圧電素子は、前記第2圧電体層と、該第2圧電体層を挟む一対の前記第2電極により構成され、前記第1支持部材は、互いに対向する第1の面と第2の面とを有し、前記第1圧電基板の前記第1振動板が前記第1の面側に配置され、前記第2圧電基板が前記第2の面側に配置され、平面視して、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子とは、重ならないように配置されるとともに、前記第1支持部材および前記第2圧電基板は、前記第1圧電素子に対応する位置に第1貫通孔を有し、前記第1圧電体層が、圧電磁器板であり、前記第2圧電体層が、圧電薄膜である。
本発明の超音波プローブは、上述の超音波トランスデューサと、該超音波トランスデューサを支持する筺体と、を備える。
本発明の電子機器は、上述の超音波トランスデューサと、前記第1電極および前記第2電極に接続された制御部とを備え、該制御部は、前記第1圧電素子に発信用の駆動信号を供給するとともに、前記第2圧電素子から受信信号を受領する。
本発明によれば、超音波の出力が大きくても他の振動モードによる超音波が発生しにくく、受信感度にすぐれた超音波トランスデューサ、それを用いた超音波プローブ、および電子機器を提供することができる。
電子機器である超音波装置の構成の一例を示す模式図である。 超音波トランスデューサの第1の実施形態を示すもので、(a)は平面視した平面図、(b)は斜視図である。 図2(a)のA−A線断面図である。 (a)は第1圧電基板の電極配線を示す斜視図、(b)は第2圧電基板の電極配線を示す斜視図である。 (a)は第1支持部材および第2圧電基板の第1貫通孔の配置を示す平面図、(b)は第2支持部材の第1貫通孔および第2貫通孔の配置を示す平面図である。 第1の実施形態における超音波伝達媒体、音響レンズ、バッキング材の配置を示す断面図である。 超音波トランスデューサの第2の実施形態を示すもので、(a)は平面視した平面図、(b)は斜視図である。 図7(a)のB−B線断面図である。 (a)は第2圧電基板の第1貫通孔の配置を示す平面図、(b)は第1支持部材の第1貫通孔および第2貫通孔の配置を示す平面図である。 第2の実施形態における第2圧電基板の電極配線を示す斜視図である。 第2の実施形態における超音波伝達媒体、音響レンズ、バッキング材の配置を示す断面図である。
図1は、超音波トランスデューサを用いた電子機器の一例である超音波装置の構成を示す模式図である。超音波装置は、図1に示すように、超音波装置本体1と、超音波装置本体1に接続された超音波プローブ2とで構成される。超音波装置本体1は、操作部と出力表示部とを備えており、さらに制御部、送信部、受信部、送受信切替部、電圧供給部、画像処理部、記憶部などを備えていてもよい。
超音波プローブ2は、超音波(ここでは、1〜30MHz程度)を発生して生体などの被検体に対して発信するとともに、発信した超音波のうち被検体で反射された反射波(エコー)を受信して電気信号に変換する音響センサとして機能する。この超音波プローブ2は、超音波を送受信する超音波トランスデューサ(以下、超音波トランスデューサアレイ、UTAともいう)3と、超音波トランスデューサ3を支持する筺体4と、ケーブル5とを備えている。ケーブル5は、その一端に超音波装置本体1とのコネクタを有し、超音波プローブ2は、このケーブル5により超音波装置本体1に接続される。
<第1の実施形態>
UTA3は、図2(a)、(b)に示すように、超音波トランスデューサ素子(UT素子)である第1圧電素子UT1を備える第1圧電基板6と、同じく超音波トランスデューサ素子(UT素子)である第2圧電素子UT2を備える第2圧電基板7と、を備えている。第1圧電素子UT1と第2圧電素子UT2とは、図2(a)に示すように平面視して互いに重なりあわないように配置されている。第1圧電基板6と第2圧電基板7との間には、図2(b)に示すように第1支持部材8およびスペーサ9が介在している。なお、図2では、超音波トランスデューサ3の面方向をx方向およびy方向、厚さ方向をz方向として示している。UTA3は、UTA3に対してz方向のマイナス側に位置する被検体に向けて超音波を発信する。
図3は、図2(a)のA−A線断面図である。なお、本明細書の断面図では、説明を容易にするため、厚さ方向(z方向)を拡大して記載している。特に、第2圧電基板7の厚さを拡大して記載しており、断面図における各部の厚さは、実際の厚さ関係を反映したものではない。
第1圧電基板6は、第1圧電体層6aと第1振動板6bとが積層されたものである。第1圧電基板6の第1圧電素子UT1は、第1圧電体層6aと、第1圧電体層6aを挟んで配置された一対の第1電極6c、6dにより構成されている。
一対の第1電極6c、6dのうち、一方は第1圧電体層6aの表面に配置された第1個別電極6cである。他方の第1電極6dは、第1圧電体層6aと第1振動板6bとの間に配置された内部電極6dであり、第1圧電体層6aの表面に配置された内部電極用端子(図示せず)と、ビアホール(図示せず)を介して電気的に接続されている。第1圧電基板6は、複数の第1圧電素子UT1、すなわち複数の第1個別電極6cを備えていてもよい。
第2圧電基板7は、第2圧電体層7aと第2振動板7bとが積層されたものである。第2圧電基板7の第2圧電素子UT2は、第2圧電体層7aと、第2圧電体層7aを挟んで配置された一対の第2電極7c、7dにより構成されている。
一対の第2電極7c、7dのうち、一方は第2圧電体層7aの表面に配置された第2個別電極7cである。他方の第2電極7dは、第2圧電体層7aを挟んで第2個別電極7cと対向する位置に配置されている。第2圧電基板7は、複数の第2圧電素子UT2、すなわち複数の第2個別電極7cを備えていてもよい。
本実施形態では、第1圧電体層6aは、圧電磁器板により構成されており、第2圧電体層7aは、圧電薄膜により構成されている。
圧電磁器板とは、圧電性を有する複数の結晶粒子(および結晶粒界)により構成される板状の無機多結晶体であり、圧電セラミックス板ともいう。圧電磁器板を構成する結晶粒子は、通常アスペクト比が小さく、等方的に分布している。また、圧電磁器板は通常、配
向性が低い。圧電薄膜とは、圧電性を有する薄膜状の無機単結晶体、無機多結晶体、または有機材料(ポリマー)である。多結晶体の圧電薄膜は、通常、厚さ方向にのびる柱状晶により構成されている。圧電薄膜は通常、高い配向性を有しており、それにより高い圧電特性を有する。
<第1圧電基板>
第1圧電体層6aに用いる圧電磁器板としては、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛系(PZT系)材料の圧電磁器(焼結体)や、ビスマス層状化合物系材料、タングステンブロンズ型化合物材料、ニオブ系材料、チタン酸バリウム系材料等のペロブスカイト型化合物材料などの非鉛系圧電材料の圧電磁器(焼結体)を用いればよい。第1振動板6bは、第1圧電体層6aと同じ圧電磁器板であってもよいし、異なる磁器板であってもよい。
第1圧電基板6が複数の第1圧電素子UT1を備える場合、第1圧電体層6aおよび第1振動板6bは、それぞれが複数の第1圧電素子UT1にわたって連続した単板であってもよいし、いずれか一方(好ましくは第1振動板6b)が連続した単板で、他方がそれぞれの第1圧電素子UT1ごとに独立した複数の磁器板であってもよい。第1圧電体層6aおよび第1振動板6bの厚さは、それぞれたとえば5〜40μmとすればよい。
第1電極(第1個別電極6c、内部電極6d)の材料としては、導電性を有するものならばいずれでもよく、Au、Ag、Pd、Pt、Cu、Al、Niやそれらの合金などを用いることができる。具体的には、例えばAg−Pd合金を例示できる。第1電極(第1個別電極6c、内部電極6d)の厚さは、導電性を有しかつ第1圧電体層6aの変位を妨げない程度である必要があり、一般に、0.1〜3μm、好ましくは0.2〜1.5μmであるのがよい。第1圧電基板6が複数の第1圧電素子UT1を備える場合、内部電極6dは、それぞれの第1圧電素子UT1ごとに独立した電極であってもよいが、複数の第1圧電素子UT1にわたって連続した1枚の共通電極であってもよい。内部電極6dは、第1圧電体層6aおよび第1振動板6bと同時焼成により形成してもよい。
第1個別電極6cは、図4(a)に示すように、第1個別電極本体6c1と第1個別電極本体6c1から引き出された第1引出電極6c2とにより構成される。第1引出電極6c2は、第1個別電極本体6c1と、第1圧電基板6の端部に設けられた接続端子6c3とを電気的に接続している。各第1個別電極本体6c1における位相ずれを低減するという点から、各第1引出電極6c2の長さは、同じ長さとすることが好ましい。なお、図4(a)に示す第1引出電極6c2の配置は一例であり、実際の配置は、超音波の送信特性の最適化や加工の容易さという観点から適宜選択すればよい。
第1個別電極本体6c1(第1圧電素子UT1)の大きさや形状は、使用する超音波の周波数に応じて適宜設定すればよい。たとえば、第1個別電極本体6c1(第1圧電素子UT1)の形状は、円形状または矩形状とすればよく、大きさは、1MHzの超音波を使用する場合であれば、たとえば直径または1辺の長さを0.4〜0.6mmなどとすればよい。
内部電極6dは、第1圧電体層6aの表面に配置された内部電極用端子6d3(図4(a)参照)と、第1圧電体層6aに設けられたビアホール(図示せず)を介して電気的に接続されている。第1個別電極6c、内部電極用端子6d3は、第1圧電体層6a上に、たとえば印刷法などにより形成すればよい。
第1圧電素子UT1は、主として超音波の発信に用いる。第1圧電素子UT1は、第1電極6c、6d間に挟まれた第1圧電体層6aが厚さ方向に分極されており、第1電極6c、6d間に電圧を印加することでたわみ変形する、ユニモルフ構造の圧電素子である。
第1圧電素子UT1では、第1圧電体層6aを圧電磁器板とし、たわみ変形により超音波を発生する。したがって、第1圧電体層6aの厚さや第1圧電素子UT1の大きさ(第1個別電極6cの面積)を調整することにより、発信する超音波の周波数を容易に制御することができる。さらに、厚み縦振動を利用した方式では曲げ、ねじれなど他の振動モードが発生しやすいが、たわみ変形方式ではこのような不要な共振モード発生しにくい。さらに圧電磁器を用いることにより、圧電薄膜を圧電体層とした圧電素子よりも高い出力が得られる。
<第2圧電基板>
第2圧電体層7aに用いる圧電薄膜としては、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛系(PZT系)材料の圧電薄膜や、ビスマス層状化合物系材料、タングステンブロンズ型化合物材料、ニオブ系材料、チタン酸バリウム系材料等のペロブスカイト型化合物材料などの非鉛系圧電材料の圧電薄膜、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)またはPVDF系共重合体などの有機強誘電体材料の圧電薄膜、またはこれらを併用したコンポジット材料の圧電薄膜を用いればよい。たとえばPZT系材料や非鉛圧電材料の圧電薄膜の場合、第2振動板7bとなるSi材料やステンレス材料などの基材上に他方の第2電極7dを形成した後、スパッタリング法や溶液塗布法(ゾル・ゲル法や金属有機化合物分解法(MOD))、有機金属化学気相成長法(MOCVD)、エアロゾル堆積法などの周知の成膜法により、圧電薄膜を形成すればよい。圧電薄膜を形成した後、基材の圧電薄膜を形成した側とは反対側の面を研削、研磨、ウエットエッチング、またはドライエッチングして、所望の厚さを有する第2振動板7bとしてもよい。第2振動板7bは、第2圧電素子UT2の振動板であると同時に、第2圧電体層7aである圧電薄膜を支持する基材としての機能も有する。基材としては、Si材料、ステンレス材料のほか、コバール、サファイア、石英などの材料を用いてもよい。
ここで、超音波トランスデューサアレイUTAを平面視したとき、図2に示すように、第2振動板7bの輪郭は、第1圧電基板6の輪郭よりもひとまわり大きいものとする。すなわち、第1圧電基板6と第2振動板7bとを重ねて平面視した時、第2振動板7bの輪郭が第1圧電基板6の輪郭よりも外側に位置している。
第2圧電基板7が複数の第2圧電素子UT2を備える場合、第2圧電体層7aは、それぞれの第2圧電素子UT2ごとに独立した複数の膜であってもよいし、複数の第2圧電素子UT2にわたって連続した単一の膜であってもよい。ただし、第2圧電体層7aが単一の膜である場合、第2振動板7bの輪郭が第2圧電体層7aの輪郭よりも外側に位置しているのがよい。第2圧電体層7aの厚さは、第1圧電体層6aよりも薄い、たとえば5μm以下とすればよい。また、第2振動板7bの厚さは、第1振動板6bよりも薄い、たとえば1〜5μmとすればよい。
第2個別電極7cは、形成した圧電薄膜(第2圧電体層7a)上に、たとえばスパッタ法などの方法で形成すればよい。第2個別電極7cの材料は、第1電極6c、6dと同様、導電性を有するものならばいずれでもよい。第2個別電極7cの厚さは、導電性を有しかつ第2圧電体層7aの変位を妨げない程度である必要があり、たとえば0.2μm以下、好ましくは0.05〜0.1μmであるのがよい。
第2個別電極7cは、図4(b)に示すように、第2個別電極本体7c1と第2個別電極本体7c1から引き出された第2引出電極7c2とにより構成される。第2引出電極7c2は、第2個別電極本体7c1と、第2圧電基板7の端部に設けられた接続端子7c3とを電気的に接続している。各第2引出電極7c2の長さは、各第2個別電極本体7c1における位相ずれを低減するという点から、同じ長さとすることが好ましい。なお、図4(b)に示す第2引出電極7c2の配置は一例であり、実際の配置は、超音波の受信特性
の最適化や加工の容易さというという観点から適宜選択すればよい。第2個別電極本体7c1(第2圧電素子UT2)の大きさや形状は、使用する超音波の周波数に応じて適宜設定すればよい。たとえば、第2個別電極本体7c1(第2圧電素子UT2)の形状は、円形状または矩形状とすればよく、大きさは、1MHzの超音波を使用する場合であれば、たとえば直径または1辺の長さを0.2〜0.3mmなどとすればよい。
第2振動板7b(基材)は、その表面にSiO、TiO、ZrOなどの酸化膜を有していてもよい。その酸化膜上に他方の第2電極7d(以下、単に第2電極7dともいう)が配置され、さらに第2電極7d上に圧電薄膜(第2圧電体層7a)が配置されている。第2振動板7bの表面の酸化膜の厚さは、たとえば2μm以下、特には1μm以下とすればよい。
他方の第2電極7dの厚さは、第2個別電極7cと同様、たとえば0.2μm以下、好ましくは0.05〜0.1μmであるのがよい。他方の第2電極7dは、それぞれの第2圧電素子UT2ごとに独立した電極であってもよいが、複数の第2圧電素子UT2にわたって連続した1枚の共通電極であってもよい。
第2電極7dは、第2振動板7bの端部の基材露出部に配置された他方の第2電極用端子7d3(図4(b)参照)と、電気的に接続されている。
第2圧電素子UT2は、主として超音波の受信に用いる。第2圧電素子UT2は、第2電極7c、7d間に挟まれた第2圧電体層7aが厚さ方向に分極されており、超音波の反射波(エコー)が入射することでたわみ変形して、第2電極7c、7d間にエコーの強度に応じた電荷(電圧)を発生する、ユニモルフ構造の圧電素子である。第2圧電体層7aを圧電薄膜とすることで、微弱なエコーであっても第2圧電体層7aをたわみ変形させることが可能となり、受信感度が向上する。
<支持部材およびスペーサ>
本実施形態では、第1圧電基板6と第2圧電基板7との間に、第1支持部材8およびスペーサ9が配置されている。第1支持部材8は、互いに対向する一対の面である第1の面8aと第2の面8bとを有している。第1の面8a側には、第1圧電基板6の第1振動板6bが配置され、第2の面8b側には、第2圧電基板7の第2圧電体層7a(および第2個別電極7c)が、スペーサ9を介して対向している。すなわち、第2圧電基板7は、第1支持部材8の第2の面8bとは離間している。スペーサ9が第1支持部材8と第2圧電基板7との間に介在し、第2圧電基板7の第2個別電極7c(第2圧電素子UT2)上に空間が存在することにより、第2圧電素子UT2が超音波エコーによりたわみ変形することが可能となる。また、第2圧電基板7の第2振動板7b上には、第2支持部材10が配置されている。
第1支持部材8および第2圧電基板7は、図2、3および図5(a)に示すように、平面視して第1圧電基板6の第1圧電素子UT1に対応する位置に、第1個別電極本体6c1と相似形状で同じ大きさ、または第1個別電極本体6c1よりもひとまわり大きい第1貫通孔11を有している。また、スペーサ9は、第1圧電素子UT1および第2圧電素子UT2が設けられた領域の外側に設けられるとともに、第1貫通孔11を囲むように設けられている。
第2支持部材10は、図2、3および図5(b)に示すように、平面視して第1圧電基板6の第1圧電素子UT1に対応する位置に、第1個別電極本体6c1と相似形状で同じ大きさ、または第1個別電極本体6c1よりもひとまわり大きい第1貫通孔11を有している。第2支持部材10は、さらに、平面視して第2圧電基板7の第2圧電素子UT2に
対応する位置に、第2個別電極本体7c1と相似形状で同じ大きさ、または第2個別電極本体7c1よりもひとまわり大きい第2貫通孔12を有している。なお、各図においては、第1個別電極本体6c1よりもひとまわり大きい第1貫通孔11、および第2個別電極本体7c1よりもひとまわり大きい第2貫通孔12について示した。
第1支持部材8および第2支持部材10の厚さは、それぞれたとえば100μm以下とすればよい。スペーサ9の厚さは、たとえば200μm以下とすればよい。
第1圧電素子UT1は、たわみ変形により超音波を発生し、発生した超音波は第1貫通孔11を通して被検体に入射する。被検体の内部で反射した超音波のエコーは、第2貫通孔12を通して第2圧電素子UT2に入射し、UT2をたわみ変形させる。
本実施形態においては、第1圧電基板6の第1振動板6bが第1支持部材8と接合されており、第1支持部材8と接合されない第1圧電体層6aの面に第1個別電極6cおよび内部電極用端子6d3が配置されている。すなわち、第1圧電基板6の第1電極6c、6dいずれも、超音波を発信する面(第1振動板6b)とは反対側(z方向のプラス側)の面に電極配線(6c2)および端子(6c3、6d3)を有している。
また、第2圧電基板7の第2振動板7bが、第2支持部材10と接合されており、スペーサ9と接合されている第2圧電体層7aの面に第2個別電極7cが配置されており、第2振動板7bの第2電極7dを有する面(第2支持部材10と接合されない側の面)に他方の第2電極用端子7d3が配置されている。すなわち、第2圧電基板7の第2電極7c、7dはいずれも、超音波(エコー)が入射する面(第2振動板7bの第2支持部材10と接合される面)とは反対側(z方向のプラス側)に電極配線(7c2)および端子(7c3、7d3)を有している。このような構成では、超音波による電極配線への影響(寄生容量、電気的インピーダンスなどの変動)を受けにくく、分解能にすぐれた超音波トランスデューサアレイUTAとすることができる。
第1貫通孔11および第2貫通孔12には、図6に示すように超音波伝達媒体(音響整合層)13を配置してもよい。超音波伝達媒体13には、圧電体と被検体(たとえば生体)との中間の音響インピーダンスを有する材料、たとえばエポキシ樹脂などを用いればよい。超音波伝達媒体13は、第1圧電素子UT1と被検体との音響インピーダンスの差を低減し、超音波を効率よく被検体内部に入射できるよう音響整合を取る機能を有している。なお、図6では第1振動板6b、内部電極6d、第2振動板7b、および第2電極7dの記載を省略した。超音波伝達媒体13は、少なくとも第1圧電素子UT1の被検体側(z方向のマイナス側)に位置する第1貫通孔11、および第2圧電素子UT2の被検体側(z方向のマイナス側)に位置する第2貫通孔12に配置されていればよい。超音波伝達媒体13は、第2支持部材10上に配置されていてもよい。
超音波伝達媒体13上には、UT1から発射された超音波を収束させる音響レンズ14が配置されていてもよい。音響レンズ14の材料としては、たとえばシリコーン樹脂などを用いればよい。なお、音響レンズ14を配置せず、保護層を設けてもよい。
第1圧電基板6の第1個別電極6cを有する面には、バッキング材15が配置されていてもよい。バッキング材15は、第1圧電素子UT1から、被検体とは反対側(z方向のプラス側)に発信される超音波を吸収する。バッキング材としては、たとえば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などを用いればよい。
第1圧電基板6と第1支持部材8とは、たとえば熱硬化性の接着剤で接合される。同様に、第2圧電基板7とスペーサ9および第2支持部材10とは、たとえば熱硬化性の接着
剤で接合される。接着剤は、電気的絶縁性を有するものがよい。スペーサ9は、第1支持部材8と一体化していてもよいし、スペーサ9と第1支持部材8とが接着剤で接合されていてもよい。
第1支持部材8、スペーサ9、および第2支持部材10の材料としては、剛性が高い材料、たとえばステンレスなどの金属、またはガラスエポキシ樹脂(ガラス繊維にエポキシ樹脂をしみ込ませ熱硬化処理を施したもの)などを用いればよい。
なお、金属製の第1支持部材8は、第1の面8aを酸化膜や絶縁性の樹脂膜などの絶縁膜で被覆するのがよい。金属製のスペーサ9は、第2圧電基板7と接合される面を酸化膜や絶縁性の樹脂膜などの絶縁膜で被覆するのがよい。金属製の第2支持部材10は、第2圧電基板7に接合される面が酸化膜や絶縁性の樹脂膜などの絶縁膜で被覆されているのがよい。
また、第1圧電基板6の第1個別電極6c上および第2圧電基板7の第2個別電極7c上に、絶縁性の樹脂膜などを配置してもよい。
上述したように、本実施形態では、超音波を発信する第1圧電素子UT1に圧電磁器板を用い、たわみ変形により超音波を発信させることで、高い出力の超音波の発信が可能で、かつ他の振動モードによる超音波が励起されにくい。また、本実施形態では、エコーを受信する第2圧電素子UT2に圧電薄膜を用い、エコーの受信によりたわみ変形させることでエコーの受信感度が向上する。その結果、超音波診断などの画質を向上させることができ、また、音響整合層13を簡素化することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、超音波トランスデューサアレイUTAを平面視したとき、第2振動板7b(第2圧電基板7)の輪郭は、図7(a)に示すように、第1圧電基板6の輪郭より大きい必要はない。第1圧電基板6と第2振動板7b(第2圧電基板7)とを重ねて平面視した時、第2振動板7bの輪郭が第1圧電基板6の輪郭と重なっている、または、第2振動板7bの輪郭が第1圧電基板6の輪郭よりも内側に位置していてもよい。なお、第2圧電体層7aが単一の膜である場合、第2振動板7bの輪郭が第2圧電体層7aの輪郭よりも外側に位置しているのがよい。
図8は図7(a)のB−B線断面図である。第2の実施形態では、図7(a)、図8、図9(b)に示すように、第1圧電基板6と第2圧電基板7との間に配置されている第1支持部材8が、第1貫通孔11のほか、第2圧電素子UT2に対応する位置に、第2個別電極本体7c1と相似形状で同じ大きさ、または第2個別電極本体7c1よりも一回り大きい第2貫通孔12を有している。また、第1支持部材8と第2圧電基板7とは、直接接合されている。すなわち、第2の実施形態では、第1支持部材8と第2圧電基板7との間にスペーサを配さなくてもよい。第1支持部材8が第2貫通孔12を有し、第2圧電基板7の第2圧電素子UT2上に空間が存在することにより、第2圧電素子UT2が超音波エコーによりたわみ変形することが可能となる。
また、第2の実施形態では、第2支持部材を有していなくてもよい。なお、各図においては、第1個別電極本体6c1よりもひとまわり大きい第1貫通孔11、および第2個別電極本体7c1よりもひとまわり大きい第2貫通孔12について示した。
さらに、第2圧電基板7は、第2振動板7bが第1支持部材8と接合されている。第2圧電体層7aの面には、第2個別電極7cが配置されており、第2振動板7bの第2電極7dを有する面(第1支持部材8と接合されない側の面)に他方の第2電極用端子7d3
が配置されている。すなわち、第2圧電基板7の第2電極7c、7dはいずれも、図10に示すように、超音波(エコー)が入射する側(z方向のマイナス側)の面に電極配線(7c2)および端子(7c3、7d3)を有している。
第1貫通孔11には、図11に示すように超音波伝達媒体(音響整合層)13を配置してもよい。超音波伝達媒体13は、第2圧電基板7の第2圧電体層7aおよび第2個別電極7c上に配置されていてもよい。
なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、超音波伝達媒体13上に、UT1から発射された超音波を収束させる音響レンズ14が配置されていてもよい。また、第1圧電基板6の第1個別電極6cを有する面には、バッキング材15が配置されていてもよい。
金属製の第1支持部材8は、第2の面8bが酸化膜や絶縁性の樹脂膜などの絶縁膜で被覆されているのがよい。
第2実施形態では、第1実施形態と比べてスペーサ9および第2支持部材10を備える必要がなく、より薄型の超音波トランスデューサアレイUTAとすることができる。
<超音波装置>
超音波装置本体1の制御部は、操作入力部であるキーボード、またはマウスなどの入力デバイスに対する、外部からの入力操作に基づき、超音波プローブ2に駆動信号を出力して超音波を出力させる。また、制御部は、超音波プローブ2から、超音波受信による受信信号を取得して各種処理を行い、必要に応じて出力表示部の表示画面などに結果などを表示させる。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、HDD(Hard Disk Drive)、およびRAM(Random Access Memory)などを備えている。CPUは、HDDに記憶されている各種プログラムを読み出し、当該読み出したプログラムに従って超音波装置の各部の動作を統括制御する。HDDは、超音波装置を動作させる制御プログラム、各種処理プログラム、および各種設定データ等を記憶する。これらのプログラムや設定データは、HDDの他、例えば、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリーを用いた補助記憶装置に、読み書き更新可能に記憶させてもよい。RAMは、SRAMやDRAMなどの揮発性メモリーであり、CPUに作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
送信部は、制御部から入力される制御信号に従って超音波プローブ2に供給するパルス信号を出力し、超音波プローブ2に超音波を発生させる。送信部は、例えば、クロック発生回路、パルス発生回路、パルス幅設定部、及び、遅延回路を備えている。クロック発生回路は、パルス信号の送信タイミングや送信周波数を決定するクロック信号を発生させる回路である。パルス発生回路は、所定の周期で予め設定された電圧振幅のバイポーラー型の矩形波パルスを発生させる回路である。パルス幅設定部は、パルス発生回路から出力される矩形波パルスのパルス幅を設定する。パルス発生回路で生成された矩形波パルスは、パルス幅設定部への入力前又は入力後に、超音波プローブ2の個々の第1圧電素子UT1ごとに異なる配線経路に分離される。遅延回路は、生成された矩形波パルスを各第1圧電素子UT1に送信するタイミングに応じて、これらの配線経路ごとに設定された遅延時間それぞれ遅延させて出力させる回路である。
受信部は、制御部の制御に従って超音波プローブ2から入力された受信信号を取得する。受信部は、例えば、増幅器、A/D変換回路、整相加算回路を備えている。増幅器は、超音波プローブ2の各第2圧電素子UT2により受信された超音波に応じた受信信号を、
予め設定された所定の増幅率でそれぞれ増幅する回路である。A/D変換回路は、増幅された受信信号を、所定のサンプリング周波数でデジタルデータに変換する回路である。整相加算回路は、A/D変換された受信信号に対して、第2圧電素子UT2毎に対応した配線経路毎に遅延時間を与えて時相を整え、これらを加算(整相加算)して音線データを生成する回路である。なお、受信部は、各第1圧電素子UT1により受信された超音波を取得するように構成されていてもよい。
送受信切替部は、制御部の制御に基づいて第1圧電素子UT1から超音波を発振する場合に、駆動信号を送信部から第1圧電素子UT1に送信させる一方、第2圧電素子UT2(および第1圧電素子UT1)から送信された超音波の反射波(エコー)を受信する場合に、受信信号を受信部に出力させるための切り替え動作を行う。
電圧供給部は、外部電源やバッテリーなどから供給される電力を所定の電圧で制御部などの各部や超音波プローブ2に供給する。
画像処理部は、制御部のCPUとは独立して制御演算を行うCPUやRAMなどを備え、超音波の受信データに基づく診断用画像を生成するための演算処理を行う。診断用画像としては、出力表示部に略リアルタイムで表示させる画像データやその一連の動画データ、スナップショットの静止画データなどが含まれる。
記憶部は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリーである。或いは、高速書き換えが可能な各種不揮発性メモリーやこれらの組み合わせであっても良い。記憶部は、画像処理部で処理されたリアルタイム表示用の診断用画像データをフレーム単位で記憶する。記憶部に記憶された超音波診断用画像データは、制御部の制御に従って読み出され、出力表示部に送信されたり、通信部を介して超音波診断装置の外部に出力されたりする。
操作入力部は、押しボタンスイッチ、キーボード、マウス、若しくはトラックボール、又はこれらの組合せを備えており、ユーザーの入力操作を操作信号に変換し、超音波装置本体1に入力する。或いは、操作入力部としてタッチセンサーを備え、出力表示部の表示画面に対するタッチ動作を検出して動作種別や位置に係る走査信号を出力する構成を有していてもよい。
出力表示部は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescent
)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイといった種々の表示方式のうち、いずれかを用いた表示画面と、その駆動部とを備える。出力表示部は、制御部から出力された制御信号や、画像処理部で生成された画像データに従って表示画面(各表示画素)の駆動信号を生成し、表示画面上に超音波検査にかかるメニュー、ステータスや、受信された超音波に基づく計測データの表示を行う。また、一または複数のランプ(LEDランプなど)を備え、その点灯状態により電源のオンオフなどの表示を行わせることができる。
これらの操作入力部や出力表示部は、超音波装置本体1の筐体に一体となって設けられたものであってもよいし、USBケーブルやHDMI(登録商標)ケーブルなどを介して超音波装置本体1の外部に取り付けられていてもよい。また、超音波装置本体1に操作入力端子や表示出力端子が設けられ、これらの端子に従来の操作用及び表示用の周辺機器を接続して利用するものであってもよい。
本実施形態の超音波トランスデューサは、たとえば、体外式の超音波プローブ、電子内視鏡またはカテーテルに挿入される体内式の超音波プローブ、電子内視鏡と一体化された
超音波内視鏡などに適用可能である。また、発信した超音波を収束させて被検体を発熱させる用途にも適用可能である。
1 超音波装置本体
2 超音波プローブ
3 超音波トランスデューサ(アレイ)
6 第1圧電基板
6a 第1圧電体層
6b 第1振動板
6c 第1個別電極(第1電極)
6d 内部電極(第1電極)
7 第2圧電基板
7a 第2圧電体層
7b 第2振動板
7c 第2個別電極(第2電極)
7d 第2電極(第2電極)
8 第1支持部材
9 スペーサ
10 第2支持部材
11 第1貫通孔
12 第2貫通孔
13 超音波伝達媒体
14 音響レンズ
15 バッキング材

Claims (12)

  1. 超音波を発信する第1圧電素子を備える第1圧電基板と、超音波を受信する第2圧電素子を備える第2圧電基板と、前記第1圧電基板と前記第2圧電基板との間に配置された第1支持部材と、を備え、
    前記第1圧電基板は、第1振動板と、第1圧電体層と、一対の第1電極とを有し、前記第1圧電素子は、前記第1圧電体層と、該第1圧電体層を挟む一対の前記第1電極により構成され、
    前記第2圧電基板は、第2振動板と、第2圧電体層と、一対の第2電極とを有し、前記第2圧電素子は、前記第2圧電体層と、該第2圧電体層を挟む一対の前記第2電極により構成され、
    前記第1支持部材は、互いに対向する第1の面と第2の面とを有し、前記第1圧電基板の前記第1振動板が前記第1の面側に配置され、前記第2圧電基板が前記第2の面側に配置され、
    平面視して、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子とは、重ならないように配置されるとともに、前記第1支持部材および前記第2圧電基板は、前記第1圧電素子に対応する位置に第1貫通孔を有し、
    前記第1圧電体層が、圧電磁器板であり、前記第2圧電体層が、圧電薄膜であ
    前記第2圧電基板の前記第2圧電体層が、前記第1支持部材の前記第2の面と対向するように配置され、前記第2圧電体層と前記第2の面との間に、スペーサが介在するとともに、
    前記第2振動板上に配置された第2支持部材を備え、
    該第2支持部材は、前記第1圧電素子に対応する位置に前記第1貫通孔を有するとともに、前記第2圧電素子に対応する位置に第2貫通孔を有しており、
    前記第1圧電素子は前記第1貫通孔を介して超音波を発信し、前記第2圧電素子は前記第2貫通孔を介して超音波を受信し、
    前記第1貫通孔の開口面積が前記第2貫通孔の開口面積よりも大きい、
    超音波トランスデューサ。
  2. 前記圧電磁器板の材料が、チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電材料である、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記圧電薄膜の材料が、チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電材料である、請求項1または2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記第1圧電体層の厚さが、5〜40μmの範囲である、請求項1〜のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記第2圧電体層の厚さが、5μm以下である、請求項1〜のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記第1圧電基板が、複数の前記第1圧電素子を備える、請求項1〜のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。
  7. 前記複数の第1圧電素子は、単一の前記第1圧電体層に配置されている、請求項に記載の超音波トランスデューサ。
  8. 前記第2圧電基板が、複数の前記第2圧電素子を備える、請求項1〜のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。
  9. 前記複数の第2圧電素子は、単一の前記第2圧電体層に配置されている、請求項に記載の超音波トランスデューサ。
  10. 前記第1貫通孔に、超音波伝達媒体が配置されている、請求項1〜のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の超音波トランスデューサと、該超音波トランスデューサを支持する筺体と、を備える、超音波プローブ。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の超音波トランスデューサと、前記第1電極および前記第2電極に接続された制御部とを備え、該制御部は、前記第1圧電素子に発信用の駆動信号を供給するとともに、前記第2圧電素子から受信信号を受領する、電子機器。
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