JPH07303299A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JPH07303299A
JPH07303299A JP11426094A JP11426094A JPH07303299A JP H07303299 A JPH07303299 A JP H07303299A JP 11426094 A JP11426094 A JP 11426094A JP 11426094 A JP11426094 A JP 11426094A JP H07303299 A JPH07303299 A JP H07303299A
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JP
Japan
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piezoelectric element
electrode
thickness
reception
ultrasonic probe
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Withdrawn
Application number
JP11426094A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Wakabayashi
勝裕 若林
Yukihiko Sawada
之彦 沢田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電素子の小型化による絶対的な感度低下を
トランスデューサの構造変更で改善し、小径探触子でも
近距離場の観測が可能で、感度が高く、画像精度の良い
超音波探触子を提供する。 【構成】 4は圧電セラミックスで板状をなし、その表
裏の主平面に共通GND電極1および送信用プラス電極
3が形成されている。また、この圧電セラミックス4の
長手方向の一端に受信用プラス電極2が付設され、共通
GND電極1と受信用プラス電極2との間は共通GND
電極1と送信用プラス電極3との厚さt1より薄い厚さ
2 に形成されている。 【効果】 厚さt2 が薄いため、屈曲の共振により高電
圧となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用超音波内視鏡な
どに用いられる超音波探触子に係わり、より詳しくは超
音波探触子の圧電素子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波探触子は非破壊検査装置や
医療用の超音波診断装置として急速な需要の伸びをみせ
ている。超音波内視鏡の探触子は、超音波トランスデュ
ーサから高周波の音響振動(超音波)を生体中に放射
し、反射して戻ってきた超音波を超音波トランスデュー
サで受信し、僅かな界面特性の違いによって異なる情報
を処理することで、生体内部の断面像を得ている。
【0003】超音波トランスデューサの振動子は、大別
すると圧電素子、音響整合層、および背面負荷材から構
成されている。前記超音波トランスデューサは、上記圧
電素子表面に形成された電極に高周波の電圧パルスを印
加し、圧電素子を共振させて急速に変形を起こし、超音
波パルスを発生させるものである。
【0004】従来、超音波探触子には、送受一体型のト
ランスデューサ用いた超音波探触子として、特開昭58
−62554公報所載の技術が開示されている。
【0005】この技術を図30によって説明する。10
1および102は共振周波数の異なる独立した圧電セラ
ミック振動子で、その共振周波数は、それぞれの材質お
よび形状(長さL1 2 ,巾W1 2 ,厚さT1 2
によって定まる。103、104および105、106
は振動子101および102の表面に蒸着、メッキなど
の手段によって形成した表面電極である。107は振動
子101および102の後方に発射される超音波を吸収
するためのバッキングである。108および109は振
動子101および102の前方に配置されたマッチング
層で、それぞれ振動子101、102の共振周波数にお
ける振動の波長の1/4の厚さを有し、振動子101、
102から発射された超音波が効率よく生体に入射する
ようこれを整合する。110はマッチング層108、1
09を通過した超音波を収束する音響レンズである。
【0006】振動子101および102の表面電極10
3、104および105、106には図示していないリ
ード線によって振動子101および102の共振周波数
成分をもつ高周波パルスがそれぞれ印加される。この高
周波パルスによって振動子101および102に発生し
た超音波はマッチングン層108および109を通過し
て音響レンズ110によって収束され、生体に入射す
る。生体で反射した超音波は逆のコースをとって振動子
101および102に入り電気信号に変換される。
【0007】したがって複数個の振動子から発射される
超音波のうち、共振周波数の高い超音波は生体の浅い部
分につき距離分解の良好な探査を行い、共振周波数の低
い超音波は生体の深部を探査することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、特開昭
58−62554公報に示されたトランスデューサを用
いた超音波探触子では、大きさに制限がない場合には、
近距離場から遠距離場まで、ある程度良好な感度が得ら
れる。
【0009】しかるに、例えば血管用超音波探触子のよ
うに、高周波化、小型化が必要なものでは、圧電素子も
小さくなり、必要とする感度を得ることが困難になって
きた。一般的に、感度は圧電素子の面積の二乗に比例し
て低下すると言われている。このような探触子において
は、圧電素子の面積を超音波探触子の径に合わせて小さ
くしていくと、S/N比が小さくなり、鮮明な画像が得
られなくなる。そのため、超音波探触子の小径化には感
度による制約を受けるという問題点があった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1、2または3に係る発明の目的
は、圧電素子の小型化による絶対的な感度低下をトラン
スデューサの構造変更で改善し、小径探触子でも近距離
場の観測が可能で、感度が高く、画像精度の良い超音波
探触子を提供することである。
【0011】請求項4、5または6に係る発明の目的
は、請求項1、2または3に係る発明の目的に加え、圧
電素子の幅と厚さの比に制約のある場合においても 、
圧電素子の小型化によるS/N比の低下を抑えた超音波
探触子を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1、2または3に係る発明は、板状圧電セラ
ミックスからなる圧電素子と、少なくとも1つの音響整
合層もしくは音響レンズと、背面負荷材とを有する超音
波探触子において、前記圧電素子は厚み方向に分極した
部分と長さ方向に分極した部分とからなり、長さ方向に
分極した部分の厚さの少なくとも一部を厚み方向に分極
した部分の厚さよりも薄く構成したことを特徴とする。
【0013】請求項4、5または6に係る発明は、板状
圧電セラミックスからなる圧電素子と、音響整合層もし
くは音響レンズと、背面負荷材とを有する超音波探触子
において、前記圧電素子は厚み方向に分極した部分と長
さ方向に分極された部分とからなり、長さ方向に分極し
た部分に切込みを設け、柔軟性を有する高分子物質を充
填して構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1、2または3に係る発明の作用は、受
信時に、圧電素子の長さ方向に分極した部分を使用し、
その部分の少なくとも一部の厚さを、厚み方向に分極し
た部分の厚さよりも薄く構成しているため、屈曲振動が
限定された高い周波数で起こりやすくなるとともに、振
動の減衰時間も短くなる。また、受信面積を同一とした
とき、受信部の圧電素子が薄いために変形が大きくな
り、大きな信号電圧を得ることができる。
【0015】請求項4、5または6に係る発明の作用
は、受信時に、圧電素子の長さ方向に分極した部分を使
用し、その部分に切込みを設け、柔軟性を有する高分子
物質を充填して構成することで、振動部分の剛性が減
り、屈曲振動を増幅させるとともに、減衰時間が短くな
る。それ故、この構成による超音波探触子のS/N比が
向上する。
【0016】
【実施例1】図1〜図5は第1実施例を示し、図1は圧
電素子の正面図、図2は圧電素子の平面図、図3および
図4はトランスデューサ部の正面図、図5は超音波探触
子の正面図である。
【0017】まず、本実施例の要部たる圧電素子6につ
いて説明する。図1および図2において、4は圧電セラ
ミックスで板状をなし、その表裏の主平面に共通GND
電極1および送信用プラス電極3が形成されている。ま
た、この圧電セラミックス4の長手方向の一端に受信用
プラス電極2が付設され、共通GND電極1と受信用プ
ラス電極2との距離aの間は共通GND電極1と送信用
プラス電極3との厚さt1 より薄い厚さt2 に形成され
ている。圧電セラミックス4は電気機械品質係数Qm
1500と高く、厚み方向および長さ方向の電気機械結
合係数(Kt ,K31)が大きいハード系PZT(チタン
酸ジルコン酸鉛)を用いた。
【0018】次に、圧電素子6の製造方法について説明
する。まず、圧電セラミックスの素材をブロック状に仕
上げ、長手方向の両側面に銀を焼付け、電極を形成す
る。そして、一方がプラス、他方がマイナスとなるよう
に長さ方向(図1矢印B)の分極をする。このプラス側
電極を受信用プラス電極2として残し、マイナス側電極
は除去する。
【0019】さらに主平面をラップ研磨し、所定の周波
数の厚さt1 に仕上げる。共通GND電極1と受信用プ
ラス電極3との距離aの領域を避けて、長さ方向の分極
が消去されないように、キュリー点TC より低い温度域
での蒸着法により、両主平面に銀電極を形成する。その
後、両電極間にて厚み方向(図1矢印A)の分極を行
い、マイナス側を共通GND電極1とし、プラス側を送
信用プラス電極3として使用する。また先に主平面の銀
蒸着を避けた領域、すなわち共通GND電極1と受信用
プラス電極2との距離aの部分の厚さをt1 より薄いt
2 となるように、両主平面を研削して受信面5を設け
た。以上により、圧電素子6が完成する。
【0020】本実施例の圧電素子6のサイズは、幅W=
0.6mm、長さL=1.5mm、厚さt1 =0.1mm(共
振周波数20MHz)である。なお、長さ方向に分極され
た部分で薄肉化したところは、厚さt2 =0.06mm、
距離a=0.3mmである。
【0021】この圧電素子6を用いたトランスデューサ
部21を、図3および図4により説明する。まず、圧電
素子6の共通GND電極1側の受信面5の上に音響整合
層10を設ける。この音響整合層10は厚さが1/4λ
(約30μmm、λは超音波の波長)となるように、エポ
キシ樹脂で形成する。つぎに共通GND電極1の上に、
後にリード線12が結線可能なようにその一部を避け
て、音響レンズ15を形成する。音響レンズ15は、音
響整合層10と同様に、面頂部の厚さを1/4λとし、
エポキシ樹脂にて形成する。
【0022】一方、圧電素子6の送信用プラス電極3側
には背面負荷材8が連接する。背面負荷材8は、エポキ
シ樹脂に、相異なる2種の粒径のタングステンをフィラ
ーとして混入した材料にて、凸型の部材に予め成形され
る。さらに前記凸型の部材の底面には、絶縁層9として
エポキシ樹脂層が付設されている。音響整合層10と音
響レンズ15とが圧電素子6と先に一体化され、つぎ
に、圧電素子6と背面負荷材8とが、図示せぬ嫌気性接
着剤にて加圧接着される。続いて、受信用プラス電極2
と背面負荷材8との間隙に、たとえばシリコン樹脂のよ
うな軟質の封止樹脂7を充填し、図3に示すトランスデ
ューサ部21を形成する。なお、このトランスデューサ
部21にて、超音波が放射される方向は、図3の中の矢
印31で示し、この方向は音響放射軸に対応する。
【0023】つぎに、このトランスデューサ部21の三
つの電極、すなわち共通GND電極1、受信用プラス電
極2および送信用プラス電極3に、それぞれリード線1
2a,12b,12cを半田11a,11b,11cに
て結線する。ついで、補強と絶縁を兼ねたエポキシ系の
封止樹脂13にて、主平面側に露出する電極部を被覆す
る。また受信用プラス電極2の露出する部分は、たとえ
ばシリコン樹脂などの軟質系の封止樹脂29にて被覆す
る(図4)。
【0024】最後に、上記トランスデューサ部21を内
視鏡用の超音波探触子20として実装した場合を、図5
を用いて説明する。
【0025】18は金属パイプで、フレキシブルシャフ
ト19がその一端にロウ付けされている。また金属パイ
プ18はトランスデューサ部21を収容し、固着するべ
く、所要の部分が切欠かれている。トランスデューサ部
21は金属パイプ18内に接着剤で固定され、さらに補
強のため、エポキシ系の封止樹脂13で固められてい
る。
【0026】ここで、上述した超音波探触子20の作用
について説明する。超音波探触子20は、送信時は共通
GND電極1と送信用プラス電極3との間に高周波の電
圧パルスを印加し、圧電素子6を厚み方向に共振させ
て、超音波パルスを発生させ、音響レンズ15を兼ねた
整合層を経て、超音波を放射する。
【0027】一方、被検体に当たり、反射したエコー波
は、圧電素子6に圧力を加えて変形させ、屈曲振動を発
生させる。この際、圧電素子6は、長さ方向に分極され
た部分の厚さt2 を厚み方向に分極された部分の厚さt
1 より薄くしてあるので、図3のP点を支点として屈曲
の共振も同時に起こし、受信用プラス電極2と共通GN
D電極1との間に大きな電圧が発生する。この発生した
電圧を受信用の信号として、図示しない画像処理装置に
取り込んで、画像化する。
【0028】なお、受信用プラス電極2近傍の補強およ
び絶縁用の封止樹脂7、29には、たとえばシリコン樹
脂などの柔軟性のあるものを使用したので、受信用プラ
ス電極2と共通GND電極1との屈曲振動が大きくな
り、より高い電圧が発生する。
【0029】本実施例の効果について記述する。超音波
探触子20では、受信時に共通GND電極1と受信用プ
ラス電極2との間に発生する電圧は、厚み方向の共通G
ND電極1と送信用プラス電極3との間よりも、電極間
距離がはるかに大きく、厚さt2 も薄いため、屈曲の共
振により高電圧となる。また、送信時には、音響レンズ
15により放射する超音波ビームを収束させ、受信時に
は、1/4λの音響整合層10によりエコー波の振動を
効率よく圧電素子6に伝えるため、伝達のロスが少なく
なる。また、送信時には音響レンズ15を通して、超音
波を発信するために、方位分解能が向上する。
【0030】以上により、小型のトランスデューサであ
っても、S/N比が向上し、図示しない画像処理装置に
より画像化して、解像度の高い画像を得ることができ
る。
【0031】本実施例の変形例について記述する。本実
施例では、圧電素子6は共通GND電極1と受信用プラ
ス電極2との間をa=0.3mmとしたが、送信時に使用
する部分の厚さt1 の2倍以上のa=0.2以上であれ
ばよい。また、圧電素子の厚さt1 =0.1mm、薄肉化
した部分は厚さt2 =0.06mmのものを使用したが、
1 >t2 であれば、薄肉化することにより屈曲振動が
大きくなり、同様な効果が得られる。なお、t2 の厚さ
は、強度上の問題からt2 =0.03mm以上が好まし
い。
【0032】また、結線には半田11を用いているが、
ワイヤーボンデングや導電性樹脂を使用してもよい。さ
らに、電極の付設手段は蒸着のほか、スパッタリングそ
の他のキュリー点以下で付設可能なものであればよい。
また、電極付設後に、分極する場合は、焼付けやメッキ
による電極の形成でもよい。電極用材料は銀のほか、
金、銅およびこれらを含む合金など、導電性のあるもの
ならばよい。
【0033】圧電素子6の母体たる圧電セラミックス4
は、機械的品質係数Qm が300以上であれば、受信電
圧を上げることが可能で、S/N比が向上し画像化した
際よい結果が得られる。なお、本発明の圧電セラミック
スの材料として、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系材
料をはじめ、チタン酸鉛(PT)系材料、チタン酸バリ
ウム系材料等を用いれば同様な効果が得られる。
【0034】受信用プラス電極2の近傍の補強および絶
縁用の封止樹脂7,29には、柔軟性のあるシリコン樹
脂を使用したが、絶縁性を有し柔軟性のあるゲル状のエ
ポキシ樹脂や、ブチルゴムをはじめとするゴム系の高分
子物質などでも同様の効果を得ることができる。
【0035】さらに、本実施例では、方位分解能の向上
のため、音響レンズ15を設けたが、その必要がないと
きはこれを省いて、音響整合層10を共通GND電極1
の上に延長して設ければよい。また音響整合層10の部
分は、適当な音響レンズに替えても、本実施例の基本的
な作用効果は変わらない。
【0036】
【実施例2】図6〜図11は第2実施例を示し、図6は
圧電素子の正面図、図7はトランスデューサ部の正面
図、図8は圧電素子の第1変形例を示す斜視図、図9は
圧電素子の第2変形例を示す正面図、図10は圧電素子
の第3変形例を示す正面図、図11は圧電素子の第4変
形例を示す正面図である。
【0037】本実施例の基本的な構成は前記第1実施例
と同様であり、同一の構成部分には同一番号を付すとと
もに、相違点についてのみ説明する。
【0038】本実施例の圧電素子6Aは、図6のよう
に、第1実施例の圧電素子6の受信面5に相当する部分
を研削せずにそのまま使用し、圧電セラミックス4Aの
送信用プラス電極3側のみ研削して、厚さt2 を確保し
たものである。圧電素子6Aは、共通GND電極1と送
信用プラス電極3との間の厚み周波数12MHz、厚さt
1 =約200μm、研削して薄くした部分の厚さt2
約100μmに形成されている。
【0039】またトランスデューサ部21Aは、図7に
示すように、音響整合層10Aと音響レンズ15Aが第
1実施例と若干相違している。まず、音響整合層10A
は、共通GND電極1と受信面5Aの双方にまたがっ
て、1/4λの厚さに形成され、さらにその上の共通G
ND電極1に相当する領域に音響レンズ15Aが形成さ
れる。この音響レンズは図示しない円筒型を、エポキシ
樹脂に押しつけて成形する。そのほかは、前記第1実施
例と同様にして、図7に示すトランスデューサ部21A
を得た。
【0040】このトランスデューサ部21Aの超音波探
触子への実装は、前記第1実施例と同様のため、説明を
省略する。
【0041】本実施例の超音波探触子としての作用およ
び効果は第1実施例と同様である。しかし、圧電セラミ
ックス4Aは片側のみの研削ですむため、受信部分の厚
さt2 の加工を容易にすることができるとともに、音響
整合層10Aが均一な受信面5Aに形成されるため、1
/4λの厚さを高精度にすることができ、受信感度がさ
らに向上するという効果がある。
【0042】本実施例および前記第1実施例では、図1
および図6に示すように、3個の平面電極を付設してい
るが、図8に示す圧電素子6Bのように、共通GND電
極1に替えて、送信用GND電極26と受信用GND電
極25に分割する構成にしてもよい。
【0043】さらに、本実施例では、長さ方向に分極さ
れた部分全体が薄板化されたものであったが、図9に示
す圧電素子6Cおよび図10に示す圧電素子6Dのよう
に、屈曲振動を起こしやすくするため、連続的に厚さを
変化させて薄板化してもよい。この場合も、エコー波に
より発生する電圧は大きくなるとともに、圧電素子の強
度を増すという効果も得られる。
【0044】なお、本実施例および前記第1実施例で
は、共通GND電極1と受信用プラス電極2との間のa
の距離すべてが薄板化されていたが、図11に示す圧電
素子6Eのように、共通GND電極1と受信用プラス電
極2との間の内の一部を薄板化してもよい。この際、
b,cのサイズは固有振動数により決定するもので、主
に、bのサイズにより受信信号の周波数特性を決定する
ことができる。
【0045】
【実施例3】図12は第3実施例を示し、トランスデュ
ーサ部21Bの正面図を表す。
【0046】本実施例の基本的な構成は、前記第1およ
び第2実施例と同様であり、同一の構成部分には同一番
号を付すとともに、相違点についてのみ説明する。
【0047】本実施例で用いた圧電素子6Aは、前記第
2実施例にて用いた図6に示すものと同一である。図1
2に示すように、この圧電素子6Aの受信用プラス電極
2を覆うように、銅製の金属ブロック14が図示しない
導電性接着剤にて固定されている。受信用プラス電極2
とリード線12bとの導通は、金属ブロク14にリード
線12bを半田11bにて結線することにより行われ
る。
【0048】また、音響レンズ15Bは、共通GND電
極1の上に形成され、音響整合層10Bは受信面5Aと
金属ブロック14にまたがるように、形成されている。
さらに、金属ブロック14付近の封止は、金属ブロック
14とリード線12bの結線部を覆うようになされてい
る。その他の構成は前記第2実施例と同じである。
【0049】本実施例のトランスデューサ部21Bで
は、圧電素子6Aがエコー波を受け、点Pを支点として
屈曲振動を起こす際、金属ブロック14は負荷質量とし
て働き、振動を大きく増幅させる。また、受信用プラス
電極2の面積が小さくて、直接リード線12bの結線が
困難な場合でも、金属ブロック14を介して導通をとる
ことができる。その他の作用効果は前記第2実施例と同
じである。
【0050】本実施例のトランスデューサ部21Bは、
金属ブロック14の振動増幅作用により、出力される電
圧が大きくなり、高い感度の超音波探触子が得られる。
また、受信用プラス電極2と金属ブロック14は、導電
性接着剤で接合されているため、リード線12bの結線
は、金属ブロック14で行えばよく、容易に結線ができ
るとともに、信頼性を向上させることができる。
【0051】本実施例では、銅製の金属ブロック14を
使用したが、金属の材質は銅に限ることなく導通性があ
るものならばよい。また、負荷質量が確保されれば非金
属であってもよく、たとえば、絶縁性物質の場合には、
受信用プラス電極2と画像処理装置をつなぐリード線1
2bとを結線できるように、穴をあけたり、溝や切欠き
などを設ければよい。
【0052】
【実施例4】図13〜図17は第4実施例を示し、図1
3は積層圧電素子の正面図、図14は積層圧電素子を用
いたトランスデューサ部の正面図、図15は積層圧電素
子の第1変形例を示す正面図、図16は積層圧電素子の
第2変形例を示す正面図、図17は積層圧電素子の第3
変形例を示す正面図である。
【0053】本実施例の基本的な構成は前記第1〜第3
実施例と同様であり、同一の構成部分には同一番号を付
すとともに、相違点についてのみ説明する。
【0054】本実施例の積層圧電素子27は、図13に
示すように、送信時に使用する部分が積層体となってい
る。図13において、1a,1bはそれぞれ共通GND
電極で、圧電セラミックス4E,4Fの外側に形成され
ている。17は内部電極で、圧電セラミックス4E、4
Fにサンドイッチされるように形成されている。また内
部電極17に連通するように、外部電極16が形成され
ている。この内部電極17と、外部電極16とで、送信
用プラス電極を構成する。2は受信用プラス電極であ
り、長手の圧電セラミックス4Eの一端で外部電極16
の反対側に形成されている。
【0055】積層圧電素子27の製造方法について説明
する。まず、ドクターブレード法により長短2枚のグリ
ーンシートを作製し、短い方のグリーンシートに内部電
極17となる銀パラジウム電極ペーストをスクリーン印
刷により付与する。そして、2枚のグリーンシートを熱
圧着して一体化させ、脱脂焼成を行う。焼成体は精密裁
断機により裁断して外形を整えた後、共通GND電極1
a、1b、受信用プラス電極2、外部電極16を銀蒸着
法により、形成する。
【0056】つぎに、送信時に使用する共通GND電極
1a,1b間を内部電極17がプラスとなるように(矢
印A,C)、厚み方向の分極を80℃のシリコン油中
で、直流電圧を印加して行う。その後共通GND電極1
aと受信用プラス電極2との間で、長さ方向の分極を同
様に行い(矢印B)、積層圧電素子27を作製する。
【0057】積層圧電素子27に、前記第1〜3実施例
と同様にして、音響整合層10、音響レンズ15、背面
負荷材8、金属ブロック14などを付設して、図14に
示すトランスデューサ部30を完成させる。
【0058】なお、音響整合層10Cは、共通GND電
極1a上にて結線のための一部のスペースを残し、エポ
キシ樹脂により1/4λの厚さに形成し、その後シリコ
ン樹脂より成る凸型の音響レンズ15Cを、カップリン
グ剤による表面処理をした後、接着により固着する。
【0059】また、送信時の信号線は、内部電極17と
電気的に導通するように形成した外部電極16から、直
接半田11dを半田付けにより、リード線12gと結線
した。その他の電極からの結線は前記までの実施例と同
様に、共通GND電極1a,1bにおいては、半田11
a,11cにより直接半田付けし、受信用プラス電極2
は金属ブロック14を介して半田11bにて結線し、リ
ード線12d,e,fと導通する構成となっている。他
の構成については、前記第1〜3実施例と同じなので説
明を省略する。
【0060】本実施例の作用について説明する。上記構
成の超音波探触子の送受信の動作原理は前記第1〜3実
施例と同様で、送信時には共通GND電極1a,1bと
内部電極17との間に電圧パルスを印加し、厚み方向の
共振で超音波を発生させる。そして受信時には、共通G
ND電極1aと受信用プラス電極2との間で起きた屈曲
振動を利用し、共通GND電極1aと受信用プラス電極
2との間に発生する電圧を画像処理装置に取り込み、画
像化する。
【0061】このように、送信時の圧電素子が2層に積
層されているため、印加する電圧が単層の場合の1/2
であっても、単層の場合と同一レベルの振動が発生し、
超音波が発信される。その他の作用は第1〜3実施例と
同じである。
【0062】本実施例の特有の効果は、振動子として積
層体を使用しているため、送信時に圧電素子に入力する
電圧を低くしても、単層の場合と同一の屈曲振動を得る
ことができるので、低電圧での駆動が可能となり、駆動
回路が容易となるほか、超音波探触子を人体に挿入する
ものでは、安全であるということができる。
【0063】また、送信時に、音響レンズ15Cを通し
て超音波を発信し、受信時には最も効率的な厚みの音響
整合層10Cを通して、超音波を受けるため、感度を落
とすことなく、方位分解能を向上させることができると
ともに、音響レンズが凸型のレンズであるため、気泡な
どがレンズ面に付きにくくなり、操作性も向上する。
【0064】なお、本実施例では、積層圧電素子とし
て、図13のものを使用したが、この形状に限定され
ず、図15に示す積層圧電素子27Aのように、受信部
の厚さが連続的に変化していたり、図16〜図17に示
す積層圧電素子27B,27Cのように受信部の位置が
厚み方向の中央付近にあっても同様な効果が得られる。
【0065】
【実施例5】図18〜図25は第5実施例を示し、図1
8は圧電素子の平面図、図19は圧電素子の斜視図、図
20〜図25はそれぞれ圧電素子の第1〜第6変形例を
示す斜視図である。
【0066】本実施例の基本的な構成は前記第1実施例
と同様であり、同一の構成部分には同一番号を付すとと
もに、相違点についてのみ説明する。
【0067】本実施例の圧電素子6Fは、図18および
図19に示すように、受信時に使用する共通GND電極
1と受信用プラス電極2との間に音響放射軸31と平行
に切込み28を設けている。この切込み28は、電極を
圧電セラミックス4Gに付設し、分極後に精密裁断機を
使用して、共通GND電極1と受信用プラス電極2との
間の形状がほぼ等しくなるように、2本設けた。これに
より、受信時に使用する部分が3分割されることとな
る。
【0068】この切込み28のある圧電素子6Fの受信
用プラス電極2へのリード線の結線は、まず、切込み2
8にシリコン樹脂を充填し、3ヶ所に分かれた受信用プ
ラス電極2をエポキシ系の導電性樹脂で相互につなぎ、
さらにリード線とも導電性樹脂を用いて結線した。
【0069】この圧電素子6Fのトランスデューサ部や
超音波探触子への実装手段は、前記実施例と同様のため
説明を省略する。
【0070】本実施例の作用について説明する。上記構
成の超音波探触子の送受信の動作原理は前記第1〜4実
施例と同様で、送信時には共通GND電極1と送信用プ
ラス電極3との間に電圧パルスを印加し、厚み方向の共
振で超音波を発生させる。そして受信時には、共通GN
D電極1と受信用プラス電極2との間で起きた屈曲振動
を利用し、共通GND電極1と受信用プラス電極2との
間に発生する電圧を画像処理装置に取り込み、画像化す
る。
【0071】その際、3ヶ所に分割した受信部におい
て、不要な幅方向の長さ方向振動が低減し、受信波の周
波数特性が良好になる。また、切込み28の部分は、セ
ラミックスよりも柔軟性のあるシリコン樹脂を充填した
ので、受信部たる共通GND電極1と受信用プラス電極
2との間の屈曲振動が大きくなる。
【0072】本実施例の特有の効果は、圧電素子6Fの
受信部たる長さ方向に分極した部分に、音響放射軸と平
行に切込みを設けたので、不要な幅方向の振動を低減
し、また切込み部分へのシリコン樹脂の充填により屈曲
振動を増幅させ、これらによりS/N比が向上して、画
像精度のよい超音波探触子が得られる。
【0073】さて、本実施例では、圧電素子として、図
18〜図19に示すものを使用したが、これに限定され
ず、図20、図21または図25に示した圧電素子6
G,6Hまたは6Lのように、前記第1〜第3実施例に
て示した共通GND電極1と受信用プラス電極2の間を
薄肉化したものや、図22〜図24に示した圧電素子6
I〜6Kのように 連続的に厚さを変えたものに切込み
を設けたものなどを用いてもよい。また、図示しない
が、第4実施例で示した積層圧電素子のように、送信部
が積層体であっても、受信部分の一部または全体に同様
な切込み28を設けてもよい。
【0074】なお、切込みの本数は圧電素子の幅Wによ
り、最適値が異なる。図25に示す圧電素子6Lは切込
みを一本にした例である。また、切込みの幅は、シリコ
ン樹脂を充填できる幅があればよい。本実施例では、充
填材として、シリコン樹脂を用いたが、ゲル状のエポキ
シ樹脂やプチルゴムなどのゴム系の高分子物質を用いて
もよい。
【0075】
【実施例6】図26〜図29は第6実施例を示し、図2
6は圧電素子の斜視図、図27は圧電素子の第1変形例
を示す斜視図、図28は圧電素子の第2変形例を示す斜
視図、図29は圧電素子の第3変形例を示す斜視図であ
る。
【0076】本実施例の基本的な構成は前記第5実施例
と同様であり、同一の構成部分には同一番号を付すとと
もに、相違点についてのみ説明する。
【0077】本実施例の圧電素子6Mは、図26に示す
ように、送信時に使用する共通GND電極1と送信用プ
ラス電極3との間の音響放射面である共通GND電極1
と平行に切込み28を設けている。この切込み28は、
電極を圧電セラミックスに付設し、分極後に精密裁断機
を使用して、共通GND電極1と送信用プラス電極3と
の間の形状がほぼ等しくなるように、1本設けた。これ
により、受信時に使用する部分が2分割されることとな
る。
【0078】この切込み28のある圧電素子6Mの受信
用プラス電極2へのリード線の結線は、まず、切込み2
8にシリコン樹脂を充填し、2ヶ所に分かれた受信用プ
ラス電極2をエポキシ系の導電性樹脂で相互につなぎ、
さらにリード線とも導電性樹脂を用いて結線した。
【0079】この圧電素子6Jのトランスデューサ部や
超音波探触子への実装手段は、前記実施例と同様のため
説明を省略する。
【0080】本実施例の基本的作用は前記第5実施例と
同様のため説明を省略する。ただし、2ヶ所に分割した
受信部たる受信用プラス電極2と共通GND電極1との
間での屈曲振動は、切込み28にセラミックスよりも柔
軟性があるシリコン樹脂を充填したので、振動部分の剛
性が減り、屈曲振動の減衰時間が短くなる。また、受信
部たる受信用プラス電極2と共通GND電極1との屈曲
振動の振幅が大きくなる。
【0081】本実施例の特有の効果は、圧電素子6Mの
受信部たる長さ方向に分極した部分に、音響放射面と平
行に切込み28を設け,その切込み部分へのシリコン樹
脂の充填により屈曲振動を増幅させ、さらに減衰時間の
短縮によりS/N比が向上して、画像精度のよい超音波
探触子が得られる。
【0082】さて、本実施例では、圧電素子として、図
26に示すものを使用したが、これに限定されず、図2
7に示した積層圧電素子27Dの形状のものであっても
よい。この場合、内部電極17Aの厚さが切込み28A
の幅と同じになる。また、図28に示した圧電素子6N
のように、受信部として使用する共通GND電極1と受
信用プラス電極2との間の幅が連続的に変化するもので
も同様な効果が得られる。
【0083】なお、図29に示したように、受信時に使
用する部分の共通GND電極1と受信用プラス電極2と
の間の厚さを連続的に変えた構成の圧電素子6C(図9
参照)に、音響放射面に平行な切込み28と、音響放射
軸に平行な切込み28を設けた圧電素子6Pを使用する
と、幅W方向の不要振動が減少しS/N比が向上する効
果と、受信時の屈曲振動が大きくなり感度が向上する効
果が同時に得られる。
【0084】また、図示しないが、第4実施例で示した
積層圧電素子のように、送信部が積層体であっても、受
信部分の一部または全体に同様な切込み28を設けても
よい。
【0085】なお、切込みの本数は圧電素子の幅および
厚さにより、最適値が異なる。本実施例では、音響放射
面と平行に1本の例を示したが、複数本もありうる。切
込みの幅は、シリコン樹脂を充填できる幅があればよい
が、受信部の圧電素子の最小断面積が0.1mm2 以上で
あるほうが好ましい。
【0086】
【発明の効果】請求項1〜3に係る発明によれば、圧電
素子の小型化による絶対的な感度低下を改善し、感度が
高く、画像精度のよい超音波探触子を提供することがで
きる。請求項2に係る発明によれば、上記効果に加え、
低電圧での駆動が可能となり、安全性を向上することが
できる。請求項3に係る発明によれば、上記効果に加
え、屈曲振動の増幅を阻害することなく、圧電素子の強
度を維持することができる。
【0087】請求項4〜6に係る発明によれば、圧電素
子の幅と厚さの比に制約がある場合であっても、圧電素
子の小型化による絶対的な感度低下を改善し、感度が高
く、画像精度のよい超音波探触子を提供することができ
る。請求項5に係る発明によれば、上記効果に加え、径
方向の不要振動を減らし、圧電素子の小型化によるS/
N比の低下を抑えることができる。請求項6に係る発明
によれば、上記効果に加え、屈曲振動の減衰時間を短縮
させ、画像を鮮明にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧電素子を示す正面図である。
【図2】実施例1の圧電素子を示す平面図である。
【図3】実施例1のトランスデューサ部を示す正面図で
ある。
【図4】実施例1のトランスデューサ部を示す正面図で
ある。
【図5】実施例1の超音波探触子を示す正面図である。
【図6】実施例2の圧電素子を示す正面図である。
【図7】実施例2のトランスデューサ部を示す正面図で
ある。
【図8】実施例1および2の圧電素子の第1変形例を示
す斜視図である。
【図9】実施例2の圧電素子の第2変形例を示す正面図
である。
【図10】実施例2の圧電素子の第3変形例を示す正面
図である。
【図11】実施例1および2の圧電素子の第4変形例を
示す正面図である。
【図12】実施例3のトランスデューサ部を示す正面図
である。
【図13】実施例4の積層圧電素子を示す正面図であ
る。
【図14】実施例4の積層圧電素子を用いたトランスデ
ューサ部を示す正面図である。
【図15】実施例4の積層圧電素子の第1変形例を示す
正面図である。
【図16】実施例4の積層圧電素子の第2変形例を示す
正面図である。
【図17】実施例4の積層圧電素子の第3変形例を示す
正面図である。
【図18】実施例5の圧電素子を示す平面図である。
【図19】実施例5の圧電素子を示す斜視図である。
【図20】実施例5の圧電素子の第1変形例を示す斜視
図である。
【図21】実施例5の圧電素子の第2変形例を示す斜視
図である。
【図22】実施例5の圧電素子の第3変形例を示す斜視
図である。
【図23】実施例5の圧電素子の第4変形例を示す斜視
図である。
【図24】実施例5の圧電素子の第5変形例を示す斜視
図である。
【図25】実施例5の圧電素子の第6変形例を示す斜視
図である。
【図26】実施例6の圧電素子を示す斜視図である。
【図27】実施例6の圧電素子の第1変形例を示す斜視
図である。
【図28】実施例6の圧電素子の第2変形例を示す斜視
図である。
【図29】実施例6の圧電素子の第3変形例を示す斜視
図である。
【図30】従来の超音波探触子を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 共通GND電極 2 受信用プラス電極 3 送信用プラス電極 4 圧電セラミックス 5 受信面 6 圧電素子 7 軟質系封止樹脂 8 背面負荷材 9 絶縁層 10 音響整合層 11 半田 12 リード線 13 封止樹脂 14 金属ブロック 15 音響レンズ 16 外部電極 17 内部電極 18 ハウジング 19 フレキシブルシャフト 20 超音波探触子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状圧電セラミックスからなる圧電素子
    と、少なくとも1つの音響整合層もしくは音響レンズ
    と、背面負荷材とを有する超音波探触子において、 前記圧電素子は厚み方向に分極した部分と長さ方向に分
    極した部分とからなり、長さ方向に分極した部分の厚さ
    の少なくとも一部が厚み方向に分極した部分の厚さより
    も薄く構成したことを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子は、複数枚積層された積層
    体からなることを特徴とする請求項1記載の超音波探触
    子。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子は、前記長さ方向に分極し
    た部分の厚さが連続的に変化してなることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の超音波探触子。
  4. 【請求項4】 板状圧電セラミックスからなる圧電素子
    と、音響整合層もしくは音響レンズと、背面負荷材とを
    有する超音波探触子において、 前記圧電素子は厚み方向に分極した部分と長さ方向に分
    極した部分とからなり、長さ方向に分極した部分に切込
    みを設け、柔軟性を有する高分子物質を充填して構成し
    たことを特徴とする超音波探触子。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子に設けた切込みは音響放射
    軸と平行であることを特徴とする請求項4記載の超音波
    探触子。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子に設けた切込みは音響放射
    面と平行であることを特徴とする請求項4記載の超音波
    探触子。
JP11426094A 1994-04-29 1994-04-29 超音波探触子 Withdrawn JPH07303299A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015180901A (ja) * 2015-07-22 2015-10-15 国立大学法人東北大学 超音波発受信器および超音波計測装置
JP2016161537A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 三菱日立パワーシステムズ株式会社 薄膜超音波センサの設置方法及び超音波探傷装置

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