JP6772631B2 - 車両のランキンサイクルシステム及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のランキンサイクルシステム及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法に関する。
車両には、ディーゼルエンジン等の内燃機関の排気ガスの熱エネルギー(排熱エネルギー)の一部を回収して、この回収した排熱エネルギーによりエンジンに接続されるタービン等の膨張器を駆動させて、この膨張器の駆動力をエンジンのアシストに使用するランキンサイクルシステムが備えられることがある。
この一例として、液体の作動流体を圧送するポンプと、その作動流体を液体から高温の気体に加熱する加熱器と、その気体のエネルギーを車両用の回転動力に変換する膨張器と、気体の作動流体を冷却して液体に戻す復水器とを有する通常運転用の回路を備えた車両用蒸気エンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−89452号公報
ところで、従来の車両のランキンサイクルシステムでは、エンジンをアシストする必要がない場合には、作動流体を膨張器に通過させずに、膨張器をバイパスする通路に通過させて、膨張器を作動させないようにしていた。
このように、エンジンをアシストする必要がない場合にも、ランキンサイクルシステムにより回収した排熱エネルギーを有効活用するシステムや、このシステムを用いた制御方法等については、未だ良案が提案されていない。
本発明の目的は、内燃機関の排気ガスより回収した排熱エネルギーの活用効率を向上させることができる車両のランキンサイクルシステム及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の車両のランキンサイクルシステムは、内燃機関の排熱により作動流体を液体から気体に加熱蒸発させる蒸発器と、前記内燃機関に接続されて、前記蒸発器で加熱蒸発した作動流体により駆動される膨張器と、該膨張器を通過した作動流体を気体から液体に冷却凝縮させる凝縮器と、制御装置と、で構成される車両のランキンサイクルシステムにおいて、前記膨張器における作動流体が流れる方向を正逆に切り替える切替機構を備えていると共に、前記切替機構が、前記蒸発器と前記膨張器の間の作動流体の流路に第1流路切替装置を、前記膨張器と前記凝縮器の間の作動流体の流路に第2流路切替装置を備え、前記膨張器に作動流体が流入出する第1流入出口と第2流入出口を備えて、前記制御装置が、前記膨張器の動力を前記内燃機関のアシストに使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の第1流入出口より流入し、前記膨張器の第2流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と同じ方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関をアシストし、前記膨張器の動力を前記内燃機関の制動力の増大に使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の前記第2流入出口より流入し、前記第1流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と逆方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関の制動力を増大する制御を行うように構成されている。
また、上記の目的を達成するための本発明の車両のランキンサイクルシステムの制御方法は、内燃機関の排熱により作動流体を液体から気体に加熱蒸発させる蒸発器と、前記内燃機関に接続されて、前記蒸発器で加熱蒸発した作動流体により駆動される膨張器と、該膨張器を通過した作動流体を気体から液体に冷却凝縮させる凝縮器とで構成される車両のランキンサイクルシステムで、さらに、前記蒸発器と前記膨張器の間の作動流体の流路に備えた第1流路切替装置と、前記膨張器と前記凝縮器の間の作動流体の流路に備えた第2流路切替装置と、前記膨張器に作動流体が流入出する第1流入出口及び第2流入出口と、を備えて、前記膨張器における作動流体が流れる方向を正逆に切り替える切替機構を備えた車両のランキンサイクルシステムの制御方法において、前記膨張器の動力を前記内燃機関のアシストに使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の第1流入出口より流入し、前記膨張器の第2流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と同じ方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関をアシストし、前記膨張器の動力を前記内燃機関の制動力の増大に使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の前記第2流入出口より流入し、前記第1流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と逆方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関の制動力を増大する制御を行うことを特徴とする方法である。
本発明の車両のランキンサイクルシステム及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法によれば、膨張器の動力を内燃機関のアシストに使用できるだけでなく、作動流体が膨張器を流れる方向を逆方向にして、膨張器の回転方向を内燃機関のアシスト時の回転方向と逆方向に切り替えることで、膨張器の動力を内燃機関の制動力の増大にも使用することができる。
その結果、内燃機関の排気ガスより回収した排熱エネルギーの活用効率を向上させることができる。
本発明の車両のランキンサイクルシステムの構成で、作動流体が正流路を通過するときを示す図である。 本発明の車両のランキンサイクルシステムの構成で、作動流体が逆流路を通過するときを示す図である。 本発明の車両のランキンサイクルシステムの制御フローを示す図である。 従来技術の車両のランキンサイクルシステムの構成を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の車両のランキンサイクルシステム及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の車両のランキンサイクルシステム1は、ポンプ11と、ボイラー(蒸発器)12と、タービン(膨張器)13と、凝縮器14とを備えて構成されるシステムである。
ポンプ11は、液体状態の作動流体WF(例えば、水)をボイラー12に圧送する装置である。ボイラー12は、ポンプ11より圧送された作動流体WFをエンジン(内燃機関)20の排気ガスGと熱交換させることで、排気ガスGの熱エネルギー(排熱エネルギー)により作動流体WFを液体から気体に加熱蒸発させる装置である。タービン13は、ボイラー12で加熱蒸発した気体状態の作動流体WFにより駆動される装置で、この装置に接続されるエンジン20にこの作動流体WFによる駆動力を供給する装置である。凝縮器14は、タービン13を通過した作動流体WFをエンジン冷却水等の冷却媒体Wと熱交換させることで、作動流体WFを気体から液体に冷却凝縮させて、液体状態の作動流体WFをポンプ11に送出する装置である。
すなわち、このランキンサイクルシステム1は、ポンプ11より圧送された液体状態の作動流体WFをボイラー12で排気ガスGの熱エネルギーを利用して気体に加熱蒸発させた後、この気体状態の作動流体WFによりタービン13に駆動力を発生させて、この駆動力によりエンジン20をアシストするとともに、タービン13を通過した作動流体WFを凝縮器14で冷却媒体Wにより冷却凝縮させて液体状態の作動流体WFをポンプ11に送出するシステムである。
より端的に言えば、ランキンサイクルシステム1は、エンジン20の排気ガスGの熱エネルギーの一部を回収して、この回収したエネルギーにより駆動されるタービン13の駆動力によりエンジン20をアシストするシステムである。
なお、本実施形態では、膨張器13としてタービンを用いているが、気体の膨張力を利用して駆動力を発生させる装置であれば、タービン以外の装置(例えば、ピストン)でもよい。また、ボイラー12で熱交換する作動流体WFと排気ガスGの温度差は、使用状況にもよるが、50℃〜150℃程度である。
また、本発明のランキンサイクルシステム1を制御する制御装置30を備える。この制御装置30は、エンジン20の運転状態等に応じて、ポンプ11による作動流体WFの圧送量等を制御する装置である。
ところで、図4に示す従来技術の車両のランキンサイクルシステム1Xでは、さらに、ボイラー12とタービン13の間の作動流体WFの流路からバイパスバルブ51を介して分岐して、タービン13と凝縮器14の間の作動流体WFの流路に合流するバイパス通路50を備えていた。そして、エンジン20をアシストする必要がある場合には、制御装置30によりバイパスバルブ51を制御して、作動流体WFがボイラー12からタービン13に流れるようにし、エンジン20をアシストする必要がない場合には、制御装置30によりバイパスバルブ51を制御して、作動流体WFをタービン13に通過させずに、バイパス通路50に通過させて、タービン13を駆動させないようにしていた。
これに対し、本発明の車両のランキンサイクルシステム1は、エンジン20のアシストが不要の場合にも、ランキンサイクルシステム1により回収した排熱エネルギーを有効活用することができ、エンジン20の排気ガスGより回収した排熱エネルギーの活用効率を向上させることができるシステムである。
より詳細には、本発明の車両のランキンサイクルシステム1では、図1に示すように、ボイラー12とタービン13の間の作動流体WFの流路に、流路を切り替える(スイッチィングする)第1電磁切替弁(第1流路切替装置)40を、タービン13と凝縮器14の間の作動流体WFの流路に第2電磁切替弁(第2流路切替装置)41を備える。また、タービン13に作動流体WFが流入出する流入出口として、第1流入出口13aと第2流入出口13bを備えて、第1流入出口13aを作動流体WFの流入口とするときは第2流入出口13bを作動流体WFの流出口に、第2流入出口13bを作動流体WFの流入口とするときは第1流入出口13aを作動流体WFの流出口として構成する。これらの第1電磁切替弁40、第2電磁切替弁41、タービン13の第1流入出口13a及び第2流入出口13bにより、タービン13における作動流体WFが流れる方向を正逆に切り替える切替機構を構成する。
そして、図1に示すように、制御装置30により、ボイラー12とタービン13が第1電磁切替弁40の第1位置40aを介して接続されており、かつ、タービン13と凝縮器14が第2電磁切替弁41の第1位置41aで接続されているときには、第1電磁切替弁40を通過した作動流体WFがタービン13の第1流入出口13aより流入し、第2流入出口13bより流出して、エンジン20の回転方向と同じ方向にタービン13を回転させた(タービン13をエンジン20に対して正トルクが発生するように作動させた)後、第2電磁切替弁41を通過するようにする。このときの第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WFの流路を正流路OF(図1の太線部)と称す。
一方、図2に示すように、制御装置30により、ボイラー12とタービン13が第1電磁切替弁40の第2位置40bを介して接続されており、かつ、タービン13と凝縮器14が第2電磁切替弁41の第2位置41bで接続されているときには、第1電磁切替弁40を通過した作動流体WFがタービン13の第2流入出口13bより流入し、第1流入出口13aより流出して、エンジン20の回転方向と逆方向にタービン13を回転させた(タービン13をエンジン20に対して逆トルクが発生するように作動させた)後、第2電磁切替弁41を通過するようにする。このときの第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WFの流路を逆流路RF(図2の太線部)と称す。
これらの正流路OFと逆流路RFは、制御装置30により、作動流体WF用の流路との第1電磁切替弁40及び第2電磁切替弁41の接続位置を切り替えることで切り替わる。
そして、制御装置30が、タービン13の動力をエンジン20のアシストに使用する場合は、第1電磁切替弁40及び第2電磁切替弁41を制御して、第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WF用の流路を正流路OFに切り替えて、作動流体WFをタービン13の第1流入出口13aより流入し、第2流入出口13bより流出して、エンジン20の回転方向と同じ方向にタービン13を回転させる制御を行う。すなわち、タービン13の回転動力によりエンジン20をアシストする制御を行う。
本発明では、さらに、制御装置30が、タービン13の動力をエンジン20の制動力の増大に使用する場合は、第1電磁切替弁40及び第2電磁切替弁41を制御して、第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WF用の流路を逆流路RFに切り替えて、作動流体WFをタービン13の第2流入出口13bより流入し、第1流入出口13aより流出して、エンジン20の回転方向と逆方向にタービン13を回転させる制御を行う。すなわち、タービン13の回転動力により、タービン13とは逆方向に回転するエンジン20の回転を阻害して、エンジン20の制動力を増大させる制御を行う。
以上をまとめると、本発明では、制御装置30が、エンジン20をアシストする場合は、切替機構により作動流体WFがタービン13を流れる方向を正方向(正流路OF)にしてタービン13を正回転させてエンジン20をアシストし、エンジン20の制動力を増大する場合は、切替機構により作動流体WFがタービン13を流れる方向を逆方向(逆流路RF)にしてタービン13を逆回転させてエンジン20の制動力を増大する制御を行う。
この構成によれば、タービン13の動力をエンジン20のアシストに使用できるだけでなく、タービン13に作動流体WFが流入出する作動流体WFの流入出口(13b、13a)をエンジン20のアシスト時の流入出口(13a、13b)と逆に切り替えて、タービン13の回転方向をエンジン20のアシスト時の回転方向と逆方向に切り替えることで、タービン13の動力をエンジン20の制動力の増大(エンジンブレーキの増大)にも使用することができる。
その結果、エンジン20の排気ガスGより回収した排熱エネルギーの活用効率を向上させることができる。
また、上記の車両のランキンサイクルシステム1において、車両が減速走行中である場合を、タービン13の動力をエンジン20の制動力の増大に使用する場合とし、車両が加速走行中または定速走行中である場合を、タービン13の動力をエンジン20のアシストに使用する場合とする。すなわち、車両が減速走行中であるときには、タービン13の動力によりエンジン20の制動力を増大させる一方、減速走行中以外のときには、常にタービン13の動力によりエンジン20をアシストする。
この構成によれば、車両が減速走行中であるときには、タービン13によるエンジン20の制動力の増大分だけ、フットブレーキによる制動力を低減させることができる。その結果、フットブレーキの使用頻度を低減させることができ、フットブレーキの耐久性を向上させることができる。
また、車両が減速走行中以外のときには、タービン13によるエンジン20のアシスト分だけ、エンジン20の出力を低減させることができる。その結果、エンジン20の燃料噴射量を低減させることができ、エンジン20の燃費を向上させることができる。
なお、図示しないが、図1の構成に、さらに、図4に示すようなバイパス通路50及びバイパスバルブ51を備えて、エンジン20の排気通路(図示しない)に備えたPM捕集用の微粒子捕集装置(図示しない)の強制PM再生制御時等で、排気ガスGが過剰に高温化して、排気ガスGとボイラー12で熱交換する作動流体WFも過剰に高温化するときに、制御装置30によりバイパスバルブ51を制御して、作動流体WFがタービン13を通過せずにバイパス通路50を通過するようにしてもよい。
このようにすることで、タービン13に作動流体WFの過剰な熱エネルギーが流入しないので、タービン13の耐久性を向上させることができる。
なお、排気ガスG及び作動流体WFが過剰に高温化したか否かの判定は、例えば、排気通路または作動流体用の流路に温度センサー(図示しない)を備えて、この温度センサーの検出値が設定閾値(実験等により設定される最適値)以上となったか否かにより行う。
次に、本発明の車両のランキンサイクルシステムの制御方法について、図3に示す制御フローを基に説明する。図3の制御フローは、エンジン20の運転中に予め設定した制御時間を経過する度に上級の制御フローより呼ばれてスタートする制御フローとして示している。
図3の制御フローがスタートすると、ステップS10にて、車両が減速走行中であるのか否かを判定する。この判定は、例えば、車両に備えた車速センサ(図示しない)の検出値の単位時間当たりの変動量の正負に応じて行う。ステップS10にて、車両が減速走行中である場合(YES)には、ステップS20に進み、ステップS20にて、第1電磁切替弁40及び第2電磁切替弁41を制御して、第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WF用の流路を逆流路RFに切り替えて、作動流体WFをタービン13の第2流入出口13bより流入し、第1流入出口13aより流出して、エンジン20の回転方向と逆方向にタービン13を回転させて、タービン13の回転動力によりエンジン20の回転を阻害して、エンジン20の制動力を増大させる制御を行う。ステップS20の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
一方、ステップS10にて、車両が減速走行中ではない場合(NO)には、ステップS30に進み、ステップS30にて、第1電磁切替弁40及び第2電磁切替弁41を制御して、第1電磁切替弁40と第2電磁切替弁41の間の作動流体WF用の流路を正流路OFに切り替えて、作動流体WFをタービン13の第1流入出口13aより流入し、第2流入出口13bより流出して、エンジン20の回転方向と同じ方向にタービン13を回転させて、タービン13の回転動力によりエンジン20をアシストする制御を行う。ステップS30の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
以上より、本発明の車両のランキンサイクルシステム1を基にした、本発明の車両のランキンサイクルシステムの制御方法は、エンジン20の排熱により作動流体WFを液体から気体に加熱蒸発させる蒸発器12と、エンジン20に接続されて、蒸発器12で加熱蒸発した作動流体WFにより駆動される膨張器13と、この膨張器13を通過した作動流体WFを気体から液体に冷却凝縮させる凝縮器14と、膨張器13における作動流体WFが流れる方向を正逆に切り替える切替機構と、で構成される車両のランキンサイクルシステムの制御方法において、エンジン20をアシストする場合は、切替機構により作動流体WFが膨張器13を流れる方向を正方向にして膨張器13を正回転させてエンジン20をアシストし、エンジン20の制動力を増大する場合は、切替機構により作動流体WFが膨張器13を流れる方向を逆方向にして膨張器13を逆回転させてエンジン20の制動力を増大する制御を行うことを特徴とする方法となる。
本発明の車両のランキンサイクルシステム1及び車両のランキンサイクルシステムの制御方法によれば、エンジン20の排気ガスGより回収した排熱エネルギーの活用効率を向上させることができる。
なお、図1、図2、図4では、エンジン20とボイラー12を直接接続しているが、実際には、エンジン20より排気ガス浄化処理装置(図示しない)等を介して大気に通じる排気通路(排気管)より分岐して、ボイラー12に接続している。
1、1X 車両のランキンサイクルシステム
12 ボイラー(蒸発器)
13 タービン(膨張器)
13a 第1流入出口
13b 第2流入出口
14 凝縮器
20 エンジン(内燃機関)
30 制御装置
40 第1電磁切替弁(第1流路切替装置)
41 第2電磁切替弁(第2流路切替装置)
G 排気ガス
WF 作動流体

Claims (3)

  1. 内燃機関の排熱により作動流体を液体から気体に加熱蒸発させる蒸発器と、前記内燃機関に接続されて、前記蒸発器で加熱蒸発した作動流体により駆動される膨張器と、該膨張器を通過した作動流体を気体から液体に冷却凝縮させる凝縮器と、制御装置と、で構成される車両のランキンサイクルシステムにおいて、
    前記膨張器における作動流体が流れる方向を正逆に切り替える切替機構を備えていると共に、前記切替機構が、前記蒸発器と前記膨張器の間の作動流体の流路に第1流路切替装置を、前記膨張器と前記凝縮器の間の作動流体の流路に第2流路切替装置を備え、前記膨張器に作動流体が流入出する第1流入出口と第2流入出口を備えて、
    前記制御装置が、
    前記膨張器の動力を前記内燃機関のアシストに使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の第1流入出口より流入し、前記膨張器の第2流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と同じ方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関をアシストし、
    前記膨張器の動力を前記内燃機関の制動力の増大に使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の前記第2流入出口より流入し、前記第1流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と逆方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関の制動力を増大する制御を行うように構成されている車両のランキンサイクルシステム。
  2. 前記車両が減速走行中である場合を、前記膨張器の動力を前記内燃機関の制動力の増大に使用する場合とし、前記車両が加速走行中または定速走行中である場合を、前記膨張器の動力を前記内燃機関のアシストに使用する場合とする請求項1に記載の車両のランキンサイクルシステム。
  3. 内燃機関の排熱により作動流体を液体から気体に加熱蒸発させる蒸発器と、前記内燃機関に接続されて、前記蒸発器で加熱蒸発した作動流体により駆動される膨張器と、該膨張器を通過した作動流体を気体から液体に冷却凝縮させる凝縮器とで構成される車両のランキンサイクルシステムで、さらに、前記蒸発器と前記膨張器の間の作動流体の流路に備えた第1流路切替装置と、前記膨張器と前記凝縮器の間の作動流体の流路に備えた第2流路切替装置と、前記膨張器に作動流体が流入出する第1流入出口及び第2流入出口と、を備えて、前記膨張器における作動流体が流れる方向を正逆に切り替える切替機構を備えた車両のランキンサイクルシステムの制御方法において、
    前記膨張器の動力を前記内燃機関のアシストに使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の第1流入出口より流入し、前記膨張器の第2流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と同じ方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関をアシストし、
    前記膨張器の動力を前記内燃機関の制動力の増大に使用する場合は、前記第1流路切替装置及び前記第2流路切替装置を制御して、作動流体を前記膨張器の前記第2流入出口より流入し、前記第1流入出口より流出して、前記内燃機関の回転方向と逆方向に前記膨張器を回転させることで前記内燃機関の制動力を増大する制御を行うことを特徴とする車両のランキンサイクルシステムの制御方法。
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