JP6771179B2 - 電力計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、一般に電力計測システムに関し、より詳細には、電流センサの検出結果に基づいて電力等を計測する電力計測システムに関する。
従来、電流トランス(CT)を使用して負荷の消費電力等を計測する計測装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の計測装置は、CTと、電流信号測定部と、試験電流源と、CT設置状態判定部とを備えている。
CTは、検出コイルとコアとを備える分割型CTである。検出コイルは、直列接続された第1検出コイルと第2検出コイルとを備える。コアは、フェライトなどの磁性材料で形成された第1コアと第2コアとを備えている。電流信号測定部は、電源線を流れる電流によりCTの検出コイルに誘起された誘導電流を測定する。試験電流源は、CTの設置状態を判定する際に使用される交流の定電流源である。CT設置状態判定部は、CT設置状態判定モードスイッチのON/OFFに基づいて、通常測定モードとCT設置状態判定モードとを切り替える。
CT設置状態判定部は、CT設置状態判定モードスイッチがOFFであれば、電流信号測定部を通常測定モードの接続構成とし、試験電流源をOFFにする。また、CT設置状態判定部は、CT設置状態判定モードスイッチがONであれば、電流信号測定部をCT設置状態判定モードの接続構成とし、試験電流源をONにする。そして、CT設置状態判定部は、試験電流源から第1検出コイルに出力される試験用電流信号によって第2検出コイルに誘起される誘導電流に基づいて、CTの設置状態が良好か否かを判定する。
特開2015−083947号公報
ところで、特許文献1に記載の計測装置では、通常測定モードで使用される検出コイルと、CT設置状態判定モードで使用される検出コイルとがコアに巻かれた、専用のCT(電流センサ)が必要であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされており、専用の電流センサを用いることなく、判定対象回路の状態を判定することができる電力計測システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電力計測システムは、電流センサと、電流計測部と、絶縁部と、信号出力部と、状態判定部とを備えている。前記電流センサは、貫通孔を有するコア及び前記コアに装着されたコイルを有し、前記コアを貫通する電力線に流れる電流によって前記コイルに誘導電流が誘起される。前記電流計測部は、前記電流センサに電気的に接続されており、前記コイルに誘起された前記誘導電流に基づいて前記電力線に流れる電流を計測する。前記絶縁部は、前記電流センサ及び前記電流計測部を含む判定対象回路に対して電気的に絶縁されている。前記信号出力部は、前記絶縁部を介して前記判定対象回路に判定用信号を出力する。前記状態判定部は、前記判定用信号によって前記判定対象回路に流れる判定用電流の大きさに基づいて前記判定対象回路の状態を判定する。前記電力計測システムでは、前記誘導電流の周波数と前記判定用電流の周波数とが異なっている。前記状態判定部は、前記判定対象回路の状態として前記電流センサの定格電流を判定するように構成されている。
本発明は、専用の電流センサを用いることなく、判定対象回路の状態を判定することができる、という効果がある。
図1Aは、本発明の実施形態1に係る電力計測システムにおいてコアの結合状態が正常である状況を示すブロック図である。図1Bは、同上の電力計測システムにおいてコアの結合状態が異常である状況を示すブロック図である。 図2は、同上の電力計測システムの構成を示すブロック図である。 図3は、同上の電力計測システムの動作を説明するためのグラフである。 図4Aは、同上の電力計測システムの動作を説明するための別のグラフである。図4Bは、図4AにおけるX1部を拡大したグラフである。 図5は、本発明の実施形態2に係る電力計測システムにおいてコアの結合状態が異常である状況を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る電力計測システムについて、図面を参照して具体的に説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態1,2に限定されない。したがって、これらの実施形態1,2以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
本実施形態の電力計測システムは、電流センサの検出結果に基づいて、需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測するために用いられる。ここでいう「需要家施設」は、電力の需要家の施設を意味しており、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の自家発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。本実施形態では、店舗や事務所などの非住宅施設を需要家施設の一例として説明する。ただし、この例に限らず、需要家施設は集合住宅や戸建住宅、集合住宅の各住戸などであってもよい。
まず、本実施形態の電力計測システムが適用される分電盤1の基本構成について、図2を参照して説明する。本実施形態では、交流100〔V〕/200〔V〕を取り出し可能な単相三線式配線の分電盤1を例に説明する。
分電盤1は、主幹ブレーカ10と、複数(図2の例では6個)の分岐ブレーカ(回路遮断器)20A〜20Fとを備えている。以下の説明において分岐ブレーカ20A〜20Fをとくに区別しない場合には、分岐ブレーカ20A〜20Fの各々を「分岐ブレーカ20」ともいう。
主幹ブレーカ10の一次側端子は、3線式の電力線(幹線)41を介して交流電源100に電気的に接続されている。主幹ブレーカ10の二次側端子には、L1相、L2相、N相の3本の接続導体42が電気的に接続されている。これら3本の接続導体42は、L1相、L2相、N相の電力線41と一対一に電気的に接続される。これら3本の接続導体42の各々は、例えば銅などの導電性材料で形成される。
複数の分岐ブレーカ20は、接続導体42に接続されることにより、主幹ブレーカ10の二次側端子に電気的に接続される。各分岐ブレーカ20は、電源端子と負荷端子とを有している。電源端子には、接続導体42が電気的に接続される。また、負荷端子には、分岐回路の一部を構成する電力線43が電気的に接続される。複数の分岐ブレーカ20A〜20Fのうち3つの分岐ブレーカ20A〜20Cは、L1相及びN相に接続される100〔V〕用の分岐ブレーカである。また、複数の分岐ブレーカ20A〜20Fのうち残りの3つの分岐ブレーカ20D〜20Fは、L2相及びN相に接続される100〔V〕用の分岐ブレーカである。
次に、本実施形態の電力計測システムの構成について、図1A、図1B及び図2を参照して説明する。
本実施形態の電力計測システムは、図2に示すように、複数(図2の例では8個)の電流センサ30A〜30Hと、計測装置2とを備えている。以下の説明において電流センサ30A〜30Hをとくに区別しない場合には、電流センサ30A〜30Hの各々を「電流センサ30」ともいう。
電流センサ30は、例えば分割型コアを有する電流センサであり、図1A及び図1Bに示すように、分割型コアとしてのコア301と、コイル302とを有している。コア301は、例えばフェライトなどの磁性材料で形成されており、図1Bの正面から見た形状がU字状である2つの第1コア301Aと第2コア301Bとを有している。コア301は、第1コア301Aと第2コア301Bとを結合させることで環状に形成されており、第1コア301Aと第2コア301Bとの間には矩形の貫通孔303が設けられている。コイル302は、例えば銅線などをコア301に巻くことで形成される。
この電流センサ30は、コア301の貫通孔303に電力線41(又は電力線43)を貫通させた状態で設置される。そして、コア301に貫通させた電力線41(又は電力線43)に電流が流れると、この電流によってコア301に磁束φ1が発生し、磁束φ1によってコイル302に誘導電流が誘起される。したがって、コイル302に誘起される誘導電流を検出することによって、電力線41(又は電力線43)に流れる電流を計測することができる。
電流センサ30Aは、図2に示すように、3本の電力線41のうちL1相の電力線41をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。また、電流センサ30Bは、3本の電力線41のうちL2相の電力線41をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。つまり、電流センサ30Aでは、分岐ブレーカ20A〜20Cに流れる電流が測定可能となる。また、電流センサ30Bでは、分岐ブレーカ20D〜20Fに流れる電流が測定可能となる。
電流センサ30Cは、図2に示すように、分岐ブレーカ20Aの負荷端子に電気的に接続されたL1相の電力線43をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。つまり、電流センサ30Cでは、分岐ブレーカ20Aに流れる電流が測定可能となる。また、電流センサ30D,30Eは、電流センサ30Cと同様に、それぞれ分岐ブレーカ20B,20Cの負荷端子に電気的に接続されたL1相の電力線43をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。つまり、電流センサ30D,30Eでは、それぞれ分岐ブレーカ20B,20Cに流れる電流が測定可能となる。
電流センサ30Fは、図2に示すように、分岐ブレーカ20Dの負荷端子に電気的に接続されたL2相の電力線43をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。つまり、電流センサ30Fでは、分岐ブレーカ20Dに流れる電流が測定可能となる。また、電流センサ30G,30Hは、電流センサ30Fと同様に、それぞれ分岐ブレーカ20E,20Fの負荷端子に電気的に接続されたL2相の電力線43をコア301の貫通孔303に貫通させた状態で設置される。つまり、電流センサ30G,30Hでは、それぞれ分岐ブレーカ20E,20Fに流れる電流が測定可能となる。
計測装置2には、電流センサ30A〜30Fの各々が電気的に接続されている。これにより、計測装置2では、電流センサ30A,30Bの出力に基づいて、L1相の電力線41に流れる電流、及びL2相の電力線41に流れる電流が測定可能となる。また、計測装置2では、電流センサ30C〜30Hの出力に基づいて、L1相の電力線43に流れる電流、及びL2相の電力線43に流れる電流が測定可能となる。ここに、本実施形態では、計測装置2が分電盤1の外部に設置されているが、この例に限らず、分電盤1の内部に設置されていてもよい。
計測装置2は、図1A及び図1Bに示すように、制御回路21と、絶縁部22と、信号出力部23と、計測用抵抗24とを備えている。
制御回路21は、例えばマイクロコンピュータを主構成とし、マイクロコンピュータのメモリに記録されたプログラムをCPU(Cnetral Processing Unit)で実行することにより、種々の機能を実現する。プログラムは、予めマイクロコンピュータのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
制御回路21は、図1A及び図1Bに示すように、電流計測部211と、状態判定部212とを有している。つまり、本実施形態では、制御回路21は、上記のプログラムをCPUで実行することにより、電流計測部211及び状態判定部212として機能する。また、制御回路21には、2本の信号線61が電気的に接続されている。これら2本の信号線61は、2本の接続線51を介して電流センサ30のコイル302に電気的に接続される。したがって、制御回路21は、2本の接続線51及び2本の信号線61を介して電流センサ30のコイル302に電気的に接続されている。また、2本の信号線61間には、計測用抵抗24が電気的に接続されており、これによりコイル302と計測用抵抗24とが直列回路(閉回路)を構成する。
電流計測部211は、コイル302に対して直列に電気的に接続された計測用抵抗24の両端間に生じる両端間電圧V1に基づいて、コイル302に誘起される誘導電流を計測する。ここで、制御回路21は、電力線41の線間電圧を監視しており、この線間電圧と電流計測部211の計測結果とを用いて演算することにより、消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として求めることができる。
状態判定部212は、電流センサ30のコイル302を含む判定対象回路3に誘起される判定用電流I1の大きさに基づいて、判定対象回路3の状態を判定するように構成されている。本実施形態では、判定対象回路3は、電流センサ30のコイル302、接続線51、信号線61及び計測用抵抗24で構成される閉回路である。なお、状態判定部212の判定動作については後述する。
絶縁部22は、図1A及び図1Bに示すように、円環状のコア221と、コイル222とを有している。コア221は、例えばフェライトなどの磁性材料で形成される。コイル222は、例えば銅線をコア221に巻くことにより形成されており、両端が信号出力部23に電気的に接続される。この絶縁部22は、図1A及び図1Bに示すように、判定対象回路3の一部を構成する2本の信号線61のうちの一方をコア221の中心孔に貫通させた状態で設置される。つまり、絶縁部22のコイル222は、信号線61に対して電気的に絶縁されている。
信号出力部23は、例えば振幅が一定の矩形波信号からなる判定用信号S1を出力する発振回路である。本実施形態では、信号出力部23は、例えば周波数が100〔Hz〕〜1000〔Hz〕の判定用信号S1を出力する。信号出力部23から絶縁部22のコイル222に出力された判定用信号S1は、絶縁部22を介して判定対象回路3に出力される。そして、判定対象回路3では、判定用信号S1によって判定用電流I1が誘起される。
ところで、電流センサ30が分割型コアを有する電流センサである場合、第1コア301Aと第2コア301Bとが正常に結合していない状態では、電力線41(又は電力線43)に流れる電流を正確に測定することができない。例えば、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合が正常であると、図1Aに示すように、電力線41(又は電力線43)に流れる電流によってコア301に磁束φ1(=φ11)が発生する。これに対して、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常であると、図1Bに示すように、第1コア301Aと第2コア301Bとの間にギャップG1が生じ、コア301に発生する磁束φ1(=φ12<φ11)が減少する。これにより、コイル302に誘起される誘導電流も減少するため、電力線41(又は電力線43)に流れる電流を正確に測定することができなくなる可能性がある。つまり、第1コア301Aと第2コア301Bとが正常に結合していない状態を放置していると、正確な電力計測を行うことができないことがある。そこで、本実施形態の電力計測システムでは、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定できるように、以下のように構成されている。
制御回路21が信号出力部23を制御して、信号出力部23から判定用信号S1が出力されると、この判定用信号S1は、絶縁部22を介して判定対象回路3に出力される。判定対象回路3では、判定用信号S1によってコイル302に判定用電流I1が流れる。ここで、第1コア301Aと第2コア301Bとが正常に結合しておらず、第1コア301Aと第2コア301Bとの間にギャップG1が生じている状態では、コア301の透磁率が低下する。コア301の透磁率とコイル302のインダクタンスとは比例関係にあり、コア301の透磁率が低下するとコイル302のインダクタンスも低下する。上述の判定用電流I1は、コイル302のインダクタンスによって変化し、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合に比べて、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合のほうが大きくなる。つまり、判定用信号S1によってコイル302に流れる判定用電流I1の大きさによって、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。
ここで、本実施形態の状態判定部212は、判定用電流I1そのものではなく、判定用電流I1によって計測用抵抗24の両端間に生じる両端間電圧V1に基づいて、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定するように構成されている。つまり、本実施形態では、電力線41(又は電力線43)に流れる電流を計測するための計測用抵抗24を、判定用電流I1を計測するための抵抗として兼用している。両端間電圧V1と判定用電流I1とは比例関係にあり、判定用電流I1が大きくなると両端間電圧V1も大きくなる。第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合、図1Aに示すように、コイル302に流れる判定用電流I1はI11となる。このとき、計測用抵抗24の両端間電圧V11は、計測用抵抗24の抵抗値をR1とすると、R1とI11との積で表される(V1=V11=I11×R1)。一方、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合、図1Bに示すように、コイル302に流れる判定用電流I1はI12(>I11)となる。このとき、計測用抵抗24の両端間電圧V1は、R1とI12との積で表される(V1=V12=I12×R1)。両者の両端間電圧V1を比較すると、I12がI11よりも大きいことから、V12はV11よりも大きくなる。つまり、状態判定部212は、計測用抵抗24の両端間電圧V1の大きさによって、第1コア301A及び第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。
図3は、信号出力部23から出力される判定用信号S1の周波数f1と、計測用抵抗24の両端間に生じる両端間電圧V1との関係を示すグラフである。第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合には、実線で示す曲線a1のように、周波数f1が増加するに従って両端間電圧V1は減少するように変化する。また、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合には、破線で示す曲線a2のように、周波数f1が増加するに従って両端間電圧V1は減少するように変化する。そして、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合には、すべての周波数f1において、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合よりも両端間電圧V1が大きくなる。そのため、曲線a1と曲線a2との間に閾値を設けることで、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。
以下、判定用信号S1の周波数f1が図3におけるf11である場合を例に説明する。判定用信号S1の周波数f1がf11のときの閾値をVthとすると、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合の両端間電圧V12は閾値Vthよりも大きくなる(曲線a2参照)。一方、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合の両端間電圧V12は閾値Vthよりも小さくなる(曲線a1参照)。したがって、状態判定部212は、両端間電圧V1が閾値Vthよりも大きいときは、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常と判定する。また、状態判定部212は、両端間電圧V1が閾値Vthよりも小さいときは、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常と判定する。
ところで、本実施形態の電力計測システムでは、計測用抵抗24の両端間電圧V1を計測することによって、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態だけでなく、電流センサ30の接続の有無や判定対象回路3の断線の有無などを判定することもできる。例えば、電流センサ30が接続されていない場合には、絶縁部22を介して信号出力部23から判定対象回路3に判定用信号S1を出力しても、計測用抵抗24の両端間電圧V1は0〔V〕である。また、電流センサ30は接続されているが、判定対象回路3の一部で断線している場合には、計測用抵抗24の両端間電圧V1は、予め決められた基準値よりも小さくなる。以上のことから、状態判定部212は、計測用抵抗24の両端間電圧V1が基準値よりも小さい(0〔V〕を含む)場合には、電流センサ30が接続されていないか、判定対象回路3において断線が生じていると判定することができる。言い換えると、状態判定部212は、計測用抵抗24の両端間電圧V1が基準値以上である場合、電流センサ30が接続されていると判定する。すなわち、本実施形態の電力計測システムによれば、判定対象回路3の状態として、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態だけでなく、電流センサ30の接続の有無や、判定対象回路3の断線の有無などを判定することもできる。
ところで、信号出力部23から出力される判定用信号S1の周波数f1は、電力線41(又は電力線43)に電流が流れることによってコイル302に誘起される誘導電流の周波数f2とは異なっていることが好ましい。例えば、交流電源100の周波数が50〔Hz〕である場合には、誘導電流の周波数f2も50〔Hz〕である。したがって、この場合には、判定用信号S1の周波数f1は50〔Hz〕以外の周波数であることが好ましい。これにより、制御回路21は、判定用信号S1によってコイル302に誘起される判定用電流I1と、電力線41(又は電力線43)に電流が流れることによってコイル302に誘起される誘導電流とを区別することができる。その結果、電力計測を行いながらも判定対象回路3の状態を判定することができる。
さらに、コイル302に誘起される誘導電流の周波数f2が、上述のように、系統電源(交流電源100)の周波数である場合には、判定用電流I1の周波数f1は、この周波数を基本周波数とした高調波の周波数とは異なっていることがより好ましい。例えば、誘導電流の周波数f2が50〔Hz〕である場合、高調波は、150〔Hz〕、250〔Hz〕、350〔Hz〕、…となる。したがって、この場合には、判定用信号S1の周波数f1を200〔Hz〕又は400〔Hz〕にすることが好ましい。これにより、制御回路21は、判定用信号S1によってコイル302に誘起される判定用電流I1と、電力線41(又は電力線43)に電流が流れることによってコイル302に誘起される誘導電流とを区別することができる。その結果、電力計測を行いながらも判定対象回路3の状態を判定することができる。
図4Aは、信号出力部23から出力される判定用信号S1の周波数f1と、計測用抵抗24の両端間電圧V1との関係を示す別のグラフである。また、図4Bは、図4AにおけるX1部を拡大したグラフである。図4A及び図4Bにおける曲線b1〜b4は、それぞれ定格電流が50A、100A、250A及び400Aの電流センサ30において第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合を示している。一方、図4A及び図4Bにおける曲線b5〜b8は、それぞれ定格電流が50A、100A、250A及び400Aの電流センサ30において第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常である場合を示している。
図4Aを参照すると、定格電流がいずれの場合でも第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常であるときと異常であるときとで、同一の周波数f1に対する両端間電圧V1に差が生じている。とくに、周波数f1を100〔Hz〕〜1000〔Hz〕の間で設定することにより、両者を明確に判別することができる。例えば、周波数f1がf12(100〔Hz〕<f12<1000〔Hz〕)のときの閾値をVthとすると、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が異常であるとき、定格電流がいずれの場合でも両端間電圧V1は閾値Vthよりも大きくなる。これに対して、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常であるとき、定格電流がいずれの場合でも両端間電圧V1は閾値Vthよりも小さくなる。したがって、状態判定部212は、計測用抵抗24の両端間電圧V1と閾値Vthとの大小によって、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。
また、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かをより正確に判定するためには、例えば100〔Hz〕〜1000〔Hz〕の間で周波数f1を変動させることが好ましい。この場合、周波数f1を変動させることによって得られる電圧特性に基づいて、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することになる。
図4Bに示すように、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常である場合でも、定格電流の違いによって両端間電圧V1に差が生じる(曲線b1〜b4参照)。この場合も同様に、100〔Hz〕〜1000〔Hz〕の間で周波数f1を変動させて、その結果得られる電圧特性に基づいて電流センサ30の定格電流を判定することになる。
以上説明したように、本実施形態の電力計測システムは、電流センサ30と、電流計測部211と、絶縁部22と、信号出力部23と、状態判定部212とを備えている。電流センサ30は、貫通孔303を有するコア301及びコア301に装着されたコイル302を有する。コイル302には、コア301の貫通孔303を貫通する電力線41(又は電力線43)に流れる電流によってコイル302に誘導電流が誘起される。電流計測部211は、コイル302に電気的に接続されており、コイル302に誘起された誘導電流に基づいて電力線41(又は電力線43)に流れる電流を計測する。信号出力部23は、コイル302を含む判定対象回路3に対して判定用信号S1を出力する。絶縁部22は、判定対象回路3と信号出力部23とを電気的に絶縁する。状態判定部212は、判定用信号S1によって判定対象回路3に流れる判定用電流I1の大きさに基づいて判定対象回路3の状態を判定する。この構成によれば、例えばコア301(301A,301B)の結合状態に応じてインダクタンスが変化するような場合には、判定用電流I1の大きさの違いからコア301(301A,301B)の結合状態を判定することができる。また、電流センサ30に判定用電流I1を流すための絶縁部22及び信号出力部23を追加するだけでよく、専用の電流センサを用いなくてもよい。すなわち、上述の実施形態の電力計測システムによれば、専用の電流センサを用いることなく、判定対象回路3の状態を判定することができる。
また、本実施形態の電力計測システムのように、電流計測部211は、コイル302と直列に電気的に接続された計測用抵抗24の両端間に生じる両端間電圧V1に基づいて誘導電流を計測するように構成されていることが好ましい。この場合、状態判定部212は、判定用信号S1によって計測用抵抗24の両端間に生じる両端間電圧V1(V11,V12)に基づいて判定対象回路3の状態を判定するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、判定用電流I1を計測するための抵抗を、電力を計測するための計測用抵抗24で兼用しているので、判定用電流I1を計測するための抵抗を削減することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、判定用電流I1を計測するための抵抗が別途設けられていてもよい。
また、本実施形態の電力計測システムのように、コア301は、互いに結合可能な第1コア301Aと第2コア301Bとを有し、第1コア301Aと第2コア301Bとの間に貫通孔303が形成されていることが好ましい。この場合、状態判定部212は、判定対象回路3の状態として第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、判定対象回路3に流れる判定用電流I1を計測するだけで、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、例えばコア301は非分割のコアであってもよい。
また、本実施形態の電力計測システムのように、状態判定部212は、判定対象回路3の状態として電流センサ30の定格電流を判定するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、判定対象回路3に流れる判定用電流I1を計測するだけで、電流センサ30の定格電流を判定することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、判定対象回路3の状態として電流センサ30の定格電流を判定するように構成されていなくてもよい。
また、本実施形態の電力計測システムのように、状態判定部212は、判定対象回路3の状態として電流センサ30と電流計測部211とが電気的に接続されているか否かを判定するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、判定対象回路3に流れる判定用電流I1を計測するだけで、電流センサ30と電流計測部211とが電気的に接続されているか否かを判定することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、判定対象回路3の状態として電流センサ30と電流計測部211とが電気的に接続されているか否かを判定するように構成されていなくてもよい。
また、本実施形態の電力計測システムのように、誘導電流の周波数f2と判定用電流I1の周波数f1とが異なっていることが好ましい。この構成によれば、電力線41(又は電力線43)に電流が流れることによってコイル302に誘起される誘導電流と、判定用信号S1によって判定対象回路3に流れる判定用電流I1とを区別することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、誘導電流の周波数f2と判定用電流I1の周波数f1とが同じであってもよい。
また、本実施形態の電力計測システムのように、誘導電流の周波数f2は、系統電源(交流電源100)の周波数であることが好ましい。この場合、判定用電流I1の周波数f1は、系統電源の周波数を基本周波数とした高調波の周波数とは異なる周波数であることが好ましい。この構成によれば、判定用電流I1の周波数f1を誘導電流に含まれない周波数とすることにより、誘導電流と判定用電流I1とを区別することができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、判定用電流I1の周波数f1が、系統電源の周波数を基本周波数とした高調波の周波数と同じであってもよい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
上述の実施形態では、信号出力部23から出力される判定用信号S1が1つの場合について例示したが、信号出力部23から出力される判定用信号S1の数は2つ以上であってもよい。この場合、例えば周波数が異なる2つの判定用信号S1を信号出力部23から出力してもよいし、位相が異なる2つの判定用信号S1を信号出力部23から出力してもよい。言い換えると、信号出力部23は、周波数及び位相のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の判定用信号S1を絶縁部22を介して判定対象回路3に出力するように構成されていることが好ましい。そして、この場合には、状態判定部212は、2つ以上の判定用信号S1に対応する2つ以上の判定用電流I1の大きさに基づいて判定対象回路3の状態を判定するように構成されていることが好ましい。状態判定部212は、いずれの場合でも、2つの判定用信号S1によって判定対象回路3に流れる2つの判定用電流I1の大きさに基づいて、判定対象回路3の状態を判定することになる。そのため、上述の実施形態のように、1つの判定用電流I1に基づいて判定対象回路3の状態を判定する場合に比べて判定精度を向上させることができる。ただし、この構成は電力計測システムの必須の構成ではなく、信号出力部23から判定対象回路3に出力される信号の数は1つであってもよい。
また、上述の実施形態では、分割型のコア301(301A,301B)を有する電流センサ30を例に説明したが、非分割のコアを有する電流センサであってもよい。さらに、上述の実施形態では、信号出力部23から出力される判定用信号S1が矩形波信号である場合を例示したが、この例に限らず、例えば正弦波信号であってもよいし、三角波信号であってもよい。
また、上述の実施形態では、分岐ブレーカ20の負荷端子に電気的に接続された電力線43に流れる電流を電流センサ30により測定しているが、分岐ブレーカ20の電源端子側を流れる電流を電流センサ30により測定するように構成されていてもよい。さらに、主幹ブレーカ10の二次側端子に電気的に接続された接続導体42に流れる電流を電流センサにより測定するように構成されていてもよい。この場合、電流センサを取り付ける位置によって分岐ブレーカ20に流れる電流をグループ単位で測定することができる。例えば、図2において、分岐ブレーカ20Bと分岐ブレーカ20Cとの間のL1相の接続導体42に電流センサ30を取り付けた場合には、分岐ブレーカ20Bと分岐ブレーカ20Cとに流れる電流を一括で測定することができる。
また、上述の実施形態では、信号出力部23と制御回路21とが別体であるが、信号出力部23と制御回路21とが一体に設けられていてもよい。さらに、上述の実施形態では、非住宅施設の分電盤1を例に説明したが、集合住宅や戸建住宅などに用いられる住宅用の分電盤に上述の電力計測システムを適用してもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る電力計測システムについて、図5を参照して説明する。上述の実施形態1では、コア221と、コア221に装着されたコイル222とで絶縁部22が構成されているが、実施形態2では、一対のコンデンサC1,C2により絶縁部22Aが構成されている。なお、電流センサ30については実施形態1と同様であり、ここでは電流センサ30についての説明を省略する。
本実施形態の計測装置2は、制御回路21と、絶縁部22Aと、信号出力部23と、計測用抵抗24と、電流制限部25と、計測用抵抗26とを備えている。なお、制御回路21、信号出力部23及び計測用抵抗24は実施形態1と同様であり、ここでは制御回路21、信号出力部23及び計測用抵抗24についての説明を省略する。
絶縁部22Aは、図5に示すように、一対のコンデンサC1,C2を有している。コンデンサC1の一端は、信号出力部23に電気的に接続されており、コンデンサC1の他端は、計測用抵抗26の一端に電気的に接続されている。計測用抵抗26の他端は、一方の信号線61に電気的に接続されている。コンデンサC2の一端は、信号出力部23に電気的に接続されており、コンデンサC2の他端は、他方の信号線61に電気的に接続されている。つまり、本実施形態では、信号出力部23、絶縁部22A、コイル302及び計測用抵抗26で閉回路を構成している。
電流制限部25は、一対のインダクタL1,L2を有している。インダクタL1は、計測用抵抗24の一端とコンデンサC2の他端との間に電気的に接続されている。インダクタL2は、計測用抵抗24の他端と計測用抵抗26の他端との間に電気的に接続されている。ここで、上述の計測用抵抗24の抵抗値は低く、例えば2,3〔Ω〕程度である。したがって、電流制限部25が設けられていない場合には、信号出力部23から出力される判定用信号S1によってコイル302に流れる判定用電流I2が、抵抗値の低い計測用抵抗24へと流れ、計測用抵抗26に流れなくなる。そのため、本実施形態では、判定用電流I2が計測用抵抗24に流れないように、計測用抵抗24の入力部分に電流制限部25を設けている。つまり、本実施形態では、判定用電流I2によって計測用抵抗26の両端間に生じる両端間電圧V2に基づいて、判定対象回路3の状態を判定するように構成されている。
次に、本実施形態の状態判定部212の判定動作について説明する。制御回路21が信号出力部23を制御して、例えば周波数が10〔kHz〕の判定用信号S1を出力すると、この判定用信号S1は、絶縁部22Aを介して判定対象回路3へと出力される。その結果、判定対象回路3には判定用電流I2が流れ、計測用抵抗26の両端間には、判定用電流I2によって両端間電圧V2が生じる。したがって、状態判定部212は、上述の実施形態1と同様に、計測用抵抗26の両端間電圧V2の大きさによって、第1コア301Aと第2コア301Bとの結合状態が正常か否かを判定することができる。また、状態判定部212は、計測用抵抗26の両端間電圧V2の大きさによって、電流センサ30の接続の有無や判定対象回路3の断線の有無を判定したり、電流センサ30の定格電流を判定したりすることができる。
なお、実施形態2の電力計測システムにおいて、実施形態1(変形例を含む)の構成を適用することは可能である。
3 判定対象回路
22,22A 絶縁部
23 信号出力部
24 計測用抵抗
30,30A〜30H 電流センサ
41,43 電力線
100 交流電源(系統電源)
211 電流計測部
212 状態判定部
301 コア
301A 第1コア
301B 第2コア
302 コイル
303 貫通孔
f1,f2 周波数
I1,I11,I12 判定用電流
S1 判定用信号
V1,V11,V12,V2 両端間電圧

Claims (6)

  1. 貫通孔を有するコア及び前記コアに装着されたコイルを有し、前記コアの前記貫通孔を貫通する電力線に流れる電流によって前記コイルに誘導電流が誘起される電流センサと、
    前記コイルに電気的に接続されており、前記コイルに誘起された前記誘導電流に基づいて前記電力線に流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記コイルを含む判定対象回路に対して判定用信号を出力する信号出力部と、
    前記判定対象回路と前記信号出力部とを電気的に絶縁する絶縁部と、
    前記判定用信号によって前記判定対象回路に流れる判定用電流の大きさに基づいて前記判定対象回路の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記誘導電流の周波数と前記判定用電流の周波数とが異なっており、
    前記状態判定部は、前記判定対象回路の状態として前記電流センサの定格電流を判定するように構成されている
    ことを特徴とする電力計測システム。
  2. 前記電流計測部は、前記コイルと直列に電気的に接続された計測用抵抗の両端間に生じる両端間電圧に基づいて前記誘導電流を計測するように構成されており、
    前記状態判定部は、前記判定用信号によって前記計測用抵抗の両端間に生じる前記両端間電圧に基づいて前記判定対象回路の状態を判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電力計測システム。
  3. 前記コアは、互いに結合可能な第1コアと第2コアとを有し、前記第1コアと前記第2コアとの間に前記貫通孔が形成されており、
    前記状態判定部は、前記判定対象回路の状態として前記第1コアと前記第2コアとの結合状態が正常か否かを判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電力計測システム。
  4. 前記状態判定部は、前記判定対象回路の状態として前記電流センサと前記電流計測部とが電気的に接続されているか否かを判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力計測システム。
  5. 前記誘導電流の周波数は、系統電源の周波数であり、
    前記判定用電流の周波数は、前記系統電源の周波数を基本周波数とした高調波の周波数とは異なる周波数である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力計測システム。
  6. 前記信号出力部は、周波数及び位相のうち少なくとも一方が異なる2つ以上の前記判定用信号を前記絶縁部を介して前記判定対象回路に出力するように構成されており、
    前記状態判定部は、前記2つ以上の判定用信号に対応する2つ以上の前記判定用電流の大きさに基づいて前記判定対象回路の状態を判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力計測システム。
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