JP6770740B2 - 樹脂分配金型 - Google Patents

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本発明は、溶融樹脂を吐出してシート状樹脂成形物を成形するための樹脂分配金型に係り、特に不織布シート、樹脂フィルム又は樹脂シートの製造用ダイを構成する金型として好適に用いられる樹脂分配金型に関する。
従来、この種の樹脂分配金型は、シート幅方向に延びるマニホールドとそこから吐出部側に延びる同じくシート横方向に連続したスリットより構成され、これらマニホールド及びスリットは二つ割りの金型部材の合わせ面に形成される空間で構成されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような樹脂分配金型は、品質を維持するためにはマニホールド部分、スリット部分、さらに二つのブロックの合わせ面等に精密仕上げが要求され、きわめて加工に時間を要する。また、この二つ割のブロックは、供給される溶融樹脂の圧力に耐え、溶融樹脂が漏えいしないように、各々厚肉で十分な強度を備えたものとされ、マニホールドに沿った多数の位置において太いボルトで互いに強固に締結されている。
二つ割のブロックの組み合わせではなく単一ブロックからこれらマニホールド及びスリットを加工することも可能であるが、樹脂圧に耐える強度を維持するためにその肉厚、重量はさらに大きくなる。このように、従来の樹脂分配金型は、重量が大きく、特に、メルトブローン型の不織布製造用のものでは、さらに熱風用の流路なども設けられるため、成形する不織布シートの幅が広く、ノズル列が1m〜2mと長くなれば、数百キロ以上の重量になり、金型を加熱するために必要なヒータの容量も非常に大きく、生産コスト上昇の原因となる。
特開2011−173263号公報 特開2014−88639号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、軽量で且つ加工が容易であり、金型製造コスト、管理コスト、シート生産コストを低減でき、品質の安定化も実現できる樹脂分配金型を提供する点にある。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 溶融樹脂を吐出してシート状樹脂成形物を成形するダイを構成し、供給される溶融樹脂をシート幅方向に分配するための樹脂分配金型であって、シート幅方向に貫通した貫通孔より構成され、外部から溶融樹脂が供給されるマニホールド、及び該マニホールドのシート幅方向に沿った複数の位置から各々分岐し、吐出部側に延びる複数の分流孔を有する金型本体と、前記金型本体のシート幅方向の端部に設けられ、前記マニホールドの流路端部を閉塞する閉塞部材とを備えたことを特徴とする樹脂分配金型。
(2) 少なくとも前記マニホールドのシート幅方向である長さ方向の全領域又は一部領域と、そこから延びる前記分流孔とが、単一ブロックに形成された複数の貫通孔の組み合わせにより構成されている(1)記載の樹脂分配金型。
(3) 前記マニホールドが、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一なストレートの貫通孔よりなる(1)又は(2)記載の樹脂分配金型。
(4) 前記分流孔が、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一なストレートの貫通孔よりなる(1)〜(3)の何れかに記載の樹脂分配金型。
(5) 前記閉塞部材が、マニホールド端部から内部に嵌入され、マニホールド内面の当該端部から最も近い分流孔の開口端縁に臨む位置まで延びる樹脂規制凸部を有し、これにより前記分流孔の開口よりも端部側への樹脂の移動が規制される(1)〜(4)の何れかに記載の樹脂分配金型。
(6) 前記金型本体が、各分流孔の前記マニホールドと反対の側に連通する、シート幅方向に連続した凹溝よりなる樹脂排出部を有する(1)〜(5)の何れかに記載の樹脂分配金型。
(7) 前記金型本体が、前記マニホールドの一部及び前記分流孔を有する単一ブロックを、前記部分的マニホールドが互いに連通するようにシート幅方向に複数連結して構成される(1)〜(6)の何れかに記載の樹脂分配金型。
(8) 前記シート状樹脂成形物が、不織布シート、樹脂フィルム又は樹脂シートである(1)〜(7)の何れかに記載の樹脂分配金型。
以上にしてなる本願発明に係る樹脂分配金型、及びそれを備えるシート状樹脂成形物製造用ダイによれば、従来のものに比べて、強固な締結力に耐える強度を維持する必要がなくなることから、樹脂圧に対する耐久性を維持しつつ全体としてブロックの肉量を削減して軽量化することが可能となり、製造コストや管理コストを低減でき、ヒータ容量も小さくでき、生産コストを低減できる。
また、マニホールドと従来のスリットの代わりとなる複数の分流孔とはいずれも単一ブロックからドリル加工等で貫通孔を加工することができ、その場合、より容易に形成することができ、従来のような組み合わせの精度による品質のばらつきも生じなく、品質安定化も実現できる。
本発明の第1実施形態に係る樹脂分配金型を用いた不織布製造用ダイの一例を示す正面図。 同じく不織布製造用ダイの側面図。 図1のA−A断面の部分拡大図。 図2のB−B断面の部分拡大図。 同じく不織布製造用ダイの要部の分解斜視図。 (a)は同じく不織布製造用ダイの変形例を示す正面図、(b)は他の変形例を示す正面図。 同じく不織布製造用ダイのさらに他の変形例を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る樹脂分配金型を用いたフィルム製造用ダイの一例を示す断面図。 同じくフィルム製造用ダイに用いるノズル体の要部を示す斜視図。 同じくノズル体の要部を示す分解斜視図。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
先ず、図1〜図6に基づき、本発明に係る樹脂分配金型の第1実施形態を説明する。
本実施形態に係る樹脂分配金型1は、図1〜図5に示すように、ノズル体7やエアリップ8が更に組み付けられることで、樹脂分配金型1及びノズル体7を通じて吐出した樹脂を、ノズル体7とエアリップ8との間の流路を通じて樹脂吐出口付近に噴出する熱風で延伸・細径化させ、ノズル72に対面して設けられる図示しないベルトコンベアからなるコレクタ上に集積する繊維で不織布シートを得るメルトブローン式不織布製造用ダイ9を構成する。樹脂分配金型1に組み付けられるノズル体7やエアリップ8の構造、組み付け形態は、従来から公知のものを広く適用でき、以下で説明する構造に限定されるものではない。
樹脂分配金型1には、外部の押出機から押し出されてギヤポンプにより圧送されてきた溶融樹脂が、図示しない配管を通じて樹脂供給路10に供給される。樹脂分配金型1は、このように外部から供給される溶融樹脂を、マニホールド11を通じてシート幅方向(図1の左右横方向、すなわち本例の樹脂分配金型1の長手方向)に分配したうえで、ノズル体7へ当該溶融樹脂を供給するための金型である。
従来のこの種の樹脂分配金型は、シート幅方向に延びるマニホールドとそこから吐出部側に延びる同じくシート横方向に連続したスリットより構成され、これらマニホールド及びスリットは二つ割りの金型部材の合わせ面に形成される空間で構成されていた。本発明に係る樹脂分配金型1は、同じくシート幅方向に沿って延びるマニホールド11、及び該マニホールド11から吐出部側に延びる複数の分流孔12,…を有する金型本体2により構成されている。
マニホールド11は、従来のものと同様、外部から供給される溶融樹脂を当該シート幅方向に一旦広げるためのものであるが、そこからスリットではなく複数の分流孔12、…により溶融樹脂を吐出部側に流通させるように構成したことで、二つ割りの合わせ面としなくても強度が維持でき、以下に説明するように単一ブロックに対してドリル等で穴あけ加工することにより、これらマニホールド11及び複数の分流孔12,…を容易に実現でき、重量軽減、製造コストの低減が図れる構造とされている。
マニホールド11は、シート幅方向に貫通する貫通孔より構成され、各分流孔12についても、マニホールド11のシート幅方向に沿った複数の位置から各々分岐して吐出部側に延設された貫通孔より構成されている。金型本体2の樹脂吐出部側と反対の側には、上記のとおり外部から溶融樹脂を受け入れてマニホールド11に導く樹脂供給路10が形成されている。
マニホールド11、分流孔12,…はいずれも単一ブロックに対してドリル加工で形成された、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一な真っ直ぐなストレート孔であり、樹脂供給路10も同じくドリル加工で形成された断面円形の真っ直ぐなストレート孔とされている。これにより、マニホールド11、分流孔12,…、及び樹脂供給路10を容易に形成することができる。
ただし、長手方向に長いマニホールド11は、ドリル加工ではなく金型本体2の押出成形時に成形し、このマニホールド11に対して、上記の如くドリル加工で分流孔12,…や樹脂供給路10を形成することもできる。少なくともマニホールド11や分流孔12が単一ブロックからドリル加工で形成できるものが上記のとおり加工の容易性の点で好ましいが、これに更に附属的な別ブロックを組み合わせても勿論よい。
金型本体2のシート幅方向の両端部には、それぞれマニホールド11の流路端部を閉塞する閉塞部材3が設けられている。閉塞部材3は、内外二枚のサイドブレート301、302で構成され、内側のサイドプレート301の内面側には、マニホールド端部11aから内部に嵌入され、マニホールド11内面の当該端部11aから最も近い分流孔の開口端縁12bに臨む位置まで延びる樹脂規制凸部31が設けられている。
この樹脂規制凸部31により、分流孔12の開口よりも端部11a側への樹脂の移動が規制され、樹脂溜まり、これによる樹脂劣化を防止できるように構成されている。金型本体2は図示しないヒータにより所定温度に加熱され、樹脂の溶融状態を維持されているが、滞留時間が長いと樹脂劣化が無視できなくなる。
閉塞部材3は、金型本体2をシート幅方向に貫通するタイロッド40及びナット41により金型本体2の端部に固定されている。本例ではタイロッド40が閉塞部材3の四隅に合計4本設けられている。このようなタイロッド40は、従来の二つ割りの金型本体を締結していたボルトに比べて強度の低い細いものでよく、金型本体2の肉厚も従来に比べて小さくすることができ、重量軽減を図ることができる。
すなわち、樹脂圧力がかかるのは、マニホールドの円径断面である。例えば、マニホールドの内径を15mmとすれば、圧力20Mpaとしても360kgゆえに、4本のボルト(例えば10mm径:引張許容強度1本あたり960kg)でも十分である。従来のように二つ割りの広い面積が圧力を受けるのではないので多数の大きなボルトナットで組み付ける必要がなく、軽量・コンパクトになり、ヒータ容量も小さくできるのである。
このように本実施形態では従来のように二つ割りでマニホールド等を構成するものではなく単一ブロックのドリル加工等で実現したものであるが、従来と同様、二つ割りの金型で構成することも勿論できる。この場合、従来に比べて互いに独立した貫通孔となる分流孔が強度を維持するため、分割金型同士の組み付け力を低減でき、したがって従来のものに比べて同じく重量軽減が可能となる。
金型本体2の樹脂排出側には、従来の不織布製造用ダイと同様、ノズル体7を取り付けるためのノズル部用凹部21、エアリップ8を取り付けるためのエアリップ用凹部22、22が設けられるとともに、ノズル体7、エアリップ8をそれぞれ固定するための固定ボルト71、81が螺合するネジ孔23、24が開設されている。
各分流孔12のマニホールド11とは反対側には、シート幅方向に連続した凹溝よりなる樹脂排出部13が前記各分流孔12に連通して設けられている。樹脂排出部13は、ノズル部用凹部21の内面のノズル体7の開口溝70に対応する位置に開口し、該ノズル部用凹部21にノズル体7が取り付けられることで前記開口溝70と連通し、溶融樹脂がノズル体7に供給されるリップ部である。
金型本体2のマニホールド11を通じてシート幅方向に広がった溶融樹脂は、分流孔12,…、及びシート幅方向に連続した空間である樹脂排出部13を通じて、ノズル体7の開口溝70に流入し、各ノズル72からシート幅方向に略均等な樹脂圧、樹脂量で繊維状に吐出する。
ノズル体7と金型本体2、エアリップ8との間には、ノズル72の吐出口の近傍まで熱風を流通させる流路82及びスリット83が形成され、金型本体2には、当該熱風を流路82に供給するための流路25、26が形成されている。流路26は、溶融樹脂に比較して作用する内圧が低いためスリットでもよいが、上記分流孔12,…と同じようにドリル加工で形成される複数の貫通孔としてもよい。流路25に対して熱風を供給する流路については、図示省略するが閉塞部材3など適宜な位置に形成される。
図6(a),(b)は、それぞれマニホールド11の一部(部分的マニホールド110)と複数の分流孔12,…とを有する単一ブロック20A、20B(、20C)を、複数個、部分的マニホールド110が互いに連通するようにシート幅方向に連結して金型本体2を構成した変形例である。
シート幅の寸法が大きくなると、金型本体2に必要なマニホールド11の長さも長くなる。しかし、ドリル加工は長いほど難しくなる。孔径を大きくすれば加工の難化を避けることもできるが、孔径が大きいと溶融樹脂の滞留時間も長くなり、樹脂の劣化の問題が生じるため孔径を大きくすることもできない。そこで、図6(a),(b)に示すように単一ブロック20A,20B(、20C)を連結して構成すれば、単一ブロック一つあたりに加工するマニホールド(部分的マニホールド110)の長さを抑え、孔径を大きくすることなくドリル加工の難化も回避でき、樹脂劣化の問題も生じない。
このように、シート幅が大きくなれば、上記の問題を避けうる適当な長さの単一ブロックを複数つなぎ合わせ、両端に閉塞部材3を設けてタイロッド40及びナット41で上述と同様、締め付けて一体化すればよい。図6の例では、各単一ブロックに樹脂供給路10を設けているが、これに何ら限定されず、少なくとも1つの単一ブロックに樹脂供給路10を設ければよい。
図7は、粘性の高い樹脂であってもマニホールド11の全域に行き渡り、当該樹脂を該マニホールド11を通じてシート幅方向に均等に分配できるように、マニホールド11に連通して設けられる各分流孔12の孔径を、樹脂供給路10から遠いほど大きく、本例ではマニホールド11の略中央の位置に開口する樹脂供給路10に最も近い領域A1に、孔径の最も小さい分流孔12Aが配され、この領域A1から離れる領域ほど孔径の大きい分流孔が配されている。すなわち領域B1/B2に配される分流孔12Bの孔径は、樹脂供給路10の開口により近い領域A1に配される分流孔12Aの孔径よりも大きく設定され、領域C1/C2に配される分流孔12Cの孔径は樹脂供給路10の開口により近い領域B1/B2に配される分流孔12Bの孔径よりも大きくなるように設定されている。
図7は、領域に属する複数の分流孔を一単位として、段階的にその孔径を変化させたが、一部又は全部の分流孔を、領域単位ではなく隣接する個々の分流孔ごとに連続的にその孔径を変化させてもよい。また、孔径の変化に代えて、或いは孔径の変化に加えて、分流孔の間隔を変化させてもよい。間隔を比較的狭くすれば、孔径を比較的大きくしたのと同様の効果が得られる。すなわち分流孔12の間隔を、樹脂供給路10から遠いほど狭く設定すればよい。
次に、図8〜図10に基づき、本発明に係る樹脂分配金型の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る樹脂分配金型1Aは、図8〜図10に示すように、板状に溶融樹脂を吐出するスリット状のノズル72Dを有するノズル体7Dが更に組み付けられ、樹脂分配金型1A及びノズル体7Dを通じて、シート状に吐出(押出)した樹脂を図示しないドラムに薄く延伸させながら巻き取り、フィルムシートを得るフィルムシート製造用ダイ9Aを構成する。スリット状のノズル体7Aの構造、組み付け形態は、従来から公知のものを広く適用でき、以下で説明する構造に限定されるものではない。
樹脂分配金型1Aを構成する金型本体2Aは、第1実施形態の金型本体2から熱風供給用の流路等を省略したものである。その他の構成、変形例については、基本的には上記第1実施形態の樹脂分配金型1と同様である。すなわち、金型本体2Aはマニホールド11から複数の分流孔12、…により溶融樹脂を吐出部側に流通させるように構成され、これらマニホールド11、分流孔12,…はいずれも単一ブロックに対してドリル加工で形成された、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一な真っ直ぐなストレート孔とされている。
マニホールド11は、ドリル加工ではなく金型本体2の押出成形時に成形し、このマニホールド11に対して、上記の如くドリル加工で分流孔12,…や樹脂供給路10を形成することもできる。その他、金型本体2Aのシート幅方向の両端部に閉塞部材3が設けられ、タイロッド40及びナット41により金型本体2Aの端部に固定されている点など、第1実施形態の樹脂分配金型1と同様であるので、説明を省略する。
金型本体2Aの樹脂排出側に設けられるノズル体7Dは、シート幅方向に連続した開口溝70及び同じくシート幅方向に連続したスリット状のノズル72Dが形成されている。金型本体2のマニホールド11を通じてシート幅方向に広がった溶融樹脂は、分流孔12,…、及びシート幅方向に連続した空間である樹脂排出部13を通じて、ノズル体7Dの開口溝70に流入し、ノズル72Dから溶融樹脂が均一厚の板状に吐出する。
ノズル体7Dは、対向面に前記開口溝70を構成するテーパー状の凹溝73aが形成された二つ割の分割ノズル体73、73を、シート幅方向の両端部で固定ボルト74により組み付けたものであり、組み付けの際に当該両端部にスペーサ板75を介在させることでノズル72Dの隙間が設定されている。ノズル体7Dは、分割ノズル体73、73が組み付けられた状態で、第1実施形態と同様、固定ボルト71により上記樹脂分配金型1Aの樹脂吐出側の面に樹脂排出部13と開口溝70とが連通するように固定されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、例えばノズル体を組み付けるのではなく上記単一ブロックに一体的に形成し、樹脂分配金型自体が最終的に樹脂を吐出するノズルを備えるものなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1,1A 樹脂分配金型
2,2A 金型本体
3 閉塞部材
7,7A−7D ノズル体
8 エアリップ
9,9A ダイ
10 樹脂供給路
11 マニホールド
11a 端部
12、12A,12B,12C 分流孔
12b 開口端縁
13 樹脂排出部
20A,20B,20C 単一ブロック
21 ノズル部用凹部
22 エアリップ用凹部
23,24 ネジ孔
25,26 流路
31 樹脂規制凸部
40 タイロッド
41 ナット
70 開口溝
71 固定ボルト
72,72D ノズル
73 分割ノズル体
73a 凹溝
74 固定ボルト
75 スペーサ板
81 固定ボルト
82 流路
83 スリット
110 部分的マニホールド
301 サイドブレート
302 サイドプレート
A1,B1,B2,C1,C2 領域

Claims (8)

  1. 溶融樹脂を吐出してシート状樹脂成形物を成形するダイを構成し、供給される溶融樹脂をシート幅方向に分配するための樹脂分配金型であって、
    シート幅方向に貫通した貫通孔より構成され、外部から溶融樹脂が供給されるマニホールド、及び該マニホールドのシート幅方向に沿った複数の位置から各々分岐し、吐出部側に延びる複数の分流孔を有する金型本体と、
    前記金型本体のシート幅方向の端部に設けられ、前記マニホールドの流路端部を閉塞する閉塞部材と、
    を備えたことを特徴とする樹脂分配金型。
  2. 少なくとも前記マニホールドのシート幅方向である長さ方向の全領域又は一部領域と、そこから延びる前記分流孔とが、単一ブロックに形成された複数の貫通孔の組み合わせにより構成されている請求項1記載の樹脂分配金型。
  3. 前記マニホールドが、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一なストレートの貫通孔よりなる請求項1又は2記載の樹脂分配金型。
  4. 前記分流孔が、断面円形で軸方向に沿って断面積が均一なストレートの貫通孔よりなる請求項1〜3の何れか1項に記載の樹脂分配金型。
  5. 前記閉塞部材が、マニホールド端部から内部に嵌入され、マニホールド内面の当該端部から最も近い分流孔の開口端縁に臨む位置まで延びる樹脂規制凸部を有し、これにより前記分流孔の開口よりも端部側への樹脂の移動が規制される請求項1〜4の何れか1項に記載の樹脂分配金型。
  6. 前記金型本体が、各分流孔の前記マニホールドと反対の側に連通する、シート幅方向に連続した凹溝よりなる樹脂排出部を有する請求項1〜5の何れか1項に記載の樹脂分配金型。
  7. 前記金型本体が、前記マニホールドの一部及び前記分流孔を有する単一ブロックを、前記部分的マニホールドが互いに連通するようにシート幅方向に複数連結して構成される請求項1〜6の何れか1項に記載の樹脂分配金型。
  8. 前記シート状樹脂成形物が、不織布シート、樹脂フィルム又は樹脂シートである請求項1〜7の何れか1項に記載の樹脂分配金型。
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