以下では、本発明の実施形態について説明する。なお以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.情報処理システムの構成
図1は、本実施形態の情報処理システム10の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように情報処理システム10では、サーバー装置12と複数の端末装置14が、インターネット、携帯電話網、LAN、WANなどのネットワーク16により接続されており、いわゆるクライアント・サーバー方式の通信システムが構成されている。そして複数の端末装置14のそれぞれは、ネットワーク16を介してサーバー装置12と互いに通信を行って種々の情報を送受信したり、ネットワーク16およびサーバー装置12を介して他の端末装置14と互いに通信を行って種々の情報を送受信したりする。
サーバー装置12は、CPU等のプロセッサー、ROMやRAM等の主記憶装置、ハードディスク等の外部記憶装置、キーボード等の入力装置、液晶ディスプレイ等の表示装置、通信装置等を備えている。そしてサーバー装置12では、CPUが、主記憶装置に記憶されているプログラムや、外部記憶装置から主記憶装置にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行し、通信装置によって端末装置14からの情報を受信したり、端末装置14に情報を送信したりする。
端末装置14は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、携帯ゲーム機、据え置きゲーム機など種々の形態の情報処理装置とすることができ、これらもCPU等のプロセッサー、ROMやRAM等の主記憶装置、フラッシュメモリ、ハードディスク等の外部記憶装置、タッチパネルやキーボード、マイク等の入力装置、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置、スピーカー等の音出力装置、通信装置等を備えている。そして端末装置14でも、CPUが、主記憶装置に記憶されているプログラムや、外部記憶装置から主記憶装置にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行し、通信装置によってサーバー装置12からの情報を受信したり、サーバー装置12や他の端末装置14に情報を送信したりする。
図2は、本実施形態のサーバー装置12の機能を示す機能ブロック図である。図2に示すように、本実施形態のサーバー装置12は、サーバー情報記憶媒体20、サーバー記憶部30、サーバー通信部36、サーバー情報処理部40を含む。なお、図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
サーバー情報記憶媒体20は、サーバー情報処理部40やサーバー通信部36が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク(DVD、BD)などにより実現できる。すなわちサーバー情報記憶媒体20には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
サーバー記憶部30は、サーバー情報処理部40やサーバー通信部36のワーク領域となるものであり、その機能はRAM(メインメモリ)や、VRAM(ビデオメモリ)などにより実現できる。詳細にはサーバー記憶部30は、サーバー情報記憶媒体20からプログラムやデータが読み込まれる主記憶部32を含む。
サーバー通信部36は、外部ネットワーク(例えば他のサーバー装置12や端末装置14)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサー(CPU(メインプロセッサー)、GPU(描画プロセッサー)、DSP等)、または通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
サーバー情報処理部40は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー記憶部30の各種プログラムやデータなどに基づいて、ゲーム処理などの各種処理を、主記憶部32をワーク領域として行うものであり、その機能は、各種プロセッサー、ASICなどのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
そしてサーバー情報処理部40は、サーバーゲーム処理部42、抽選部44、サーバーパラメーター更新部46、サーバー通信制御部48を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
サーバーゲーム処理部42は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、複数種類のゲームモードのうち選択されたゲームモードを実行する処理、ゲームを進行させる処理、イベント発生条件が満たされた場合にイベントを発生させる処理、ゲーム結果を演算する処理、あるいはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。
抽選部44は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤー(プレイヤー識別情報、プレイヤーID)に提供するキャラクターやアイテムなどのゲーム媒体を、複数のゲーム媒体から抽選により決定する抽選処理を行う。
詳細には本実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に、複数種類のゲーム媒体を抽選対象とした複数種類の抽選対象リストが記憶されており、抽選部44は、端末装置14から抽選処理を実行する要求を受け付けると、端末装置14からの要求に応じた抽選対象リストを選択する。ここで各種類の抽選対象リストの抽選対象は、全てが異なる種類のゲーム媒体となっているようにしてもよいし、同一の種類のゲーム媒体が含まれているようにしてもよいし、いずれのゲーム媒体も提供されないハズレが含まれているようにしてもよい。
そして抽選部44は、端末装置14から抽選処理を実行する要求を受け付けると、抽選用の乱数値をランダムに発生させる乱数発生部から1個の乱数値を取得し、選択した抽選対象リストに基づいて、取得した1個の乱数値に対応する抽選対象のゲーム媒体を、プレイヤーに提供するゲーム媒体として決定する。
ここで乱数発生部は、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現することができ、ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
そして本実施形態では、抽選部44は、1回の抽選において決定した抽選対象を抽選対象リストから削除せずに次回の抽選処理を行う復元抽出方式の抽選処理と、1回の抽選において決定した抽選対象を抽選対象リストから削除して次回の抽選処理を行う非復元抽出方式の抽選処理を実行可能となっている。
また抽選部44は、ゲーム内通貨や現実の通貨の支払いを要する有料の抽選処理や、ゲーム内通貨や現実の通貨の支払いを要しない無料の抽選処理を実行可能となっている。そして、復元抽出方式の抽選処理および非復元抽出方式の抽選処理のそれぞれとして、有料の抽選処理と無料の抽選処理を実行可能となっており、各抽選処理として、抽選対象のゲーム媒体の種類が異なったり、各抽選対象の当選確率が異なったりする複数種類の抽選処理を実行可能となっている。
サーバーパラメーター更新部46は、サーバー通信部36が受信した受信データや、サーバー情報処理部40で行われる種々の処理の結果や、主記憶部32に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤーごとに、あるいはキャラクターごとに、経験値、レベル、ゲーム内通貨などの種々のパラメーターを、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に更新する。
詳細には本実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に、各プレイヤーに対応づけてサーバーキャラクター情報記憶部22(ゲーム媒体記憶部)およびサーバープレイヤー情報記憶部24が設けられており、サーバーキャラクター情報記憶部22には、プレイヤー(プレイヤー識別情報、プレイヤーID)が所持し得る全てのキャラクターのそれぞれに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されており、サーバープレイヤー情報記憶部24には、キャラクターごとではなくプレイヤーに対応づけて、種々のパラメーターが記憶されている。そしてサーバーパラメーター更新部46は、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に、サーバーキャラクター情報記憶部22、あるいはサーバープレイヤー情報記憶部24に記憶されているパラメーターを更新する。
サーバー通信制御部48は、サーバー通信部36に他のサーバー装置12あるいは端末装置14と通信を行わせ、種々の情報を送受信するための処理を行う。例えばサーバー通信制御部48は、プレイヤーを情報処理システム10に新規登録する処理に必要な情報や、プレイヤーを情報処理システム10にログインさせる処理に必要な情報や、ログインさせたプレイヤーと協力あるいは対戦する相手プレイヤーを設定する処理に必要な情報や、複数の端末装置14を同期させる処理に必要な情報や、複数の端末装置14において共通のゲームを実行するための処理に必要な情報などをサーバー通信部36に送受信させる。またサーバー通信制御部48は、情報の宛先を示す宛先情報や、情報の送信元を示す送信元情報や、情報を生成した情報処理システム10を識別する識別情報などもサーバー通信部36に送受信させる。
特にサーバー通信制御部48は、抽選部44による抽選処理でプレイヤーに提供するキャラクターの識別情報やアイテムの識別情報を端末装置14に送信したり、サーバーパラメーター更新部46により更新された各種のパラメーターを端末装置14に送信したり、端末装置14において各種のプレイヤー入力が受け付けられたことを端末装置14から受信したりするための処理を行う。
図3は、本実施形態の端末装置14の機能を示す機能ブロック図である。図3に示すように、本実施形態の端末装置14は、プレイヤー入力検出部50、表示部52、音出力部54、端末情報記憶媒体56、端末記憶部60、端末通信部66、端末情報処理部100を含む。なお、図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
プレイヤー入力検出部50は、プレイヤーによる端末装置14に対する入力をプレイヤー入力として検出するためのものであり、その機能は、タッチセンサー、スイッチ、光学センサー、マイクなどにより実現できる。
表示部52は、表示画面に画像を表示するものであり、その機能は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどにより実現できる。
音出力部54は、音を出力するものであり、その機能は、スピーカー、ヘッドフォンなどにより実現できる。
端末情報記憶媒体56は、端末情報処理部100や端末通信部66が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク(DVD、BD)などにより実現できる。すなわち端末情報記憶媒体56には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
詳細には本実施形態では、端末情報記憶媒体56に、端末キャラクター情報記憶部57(ゲーム媒体記憶部)と、端末プレイヤー情報記憶部58が設けられており、所定のタイミングで、サーバーキャラクター情報記憶部22の記憶内容と端末キャラクター情報記憶部57の記憶内容が同期され、サーバープレイヤー情報記憶部24の記憶内容と端末プレイヤー情報記憶部58の記憶内容が同期される。
端末記憶部60は、端末情報処理部100や端末通信部66のワーク領域となるものであり、その機能はRAM(メインメモリ)や、VRAM(ビデオメモリ)などにより実現できる。詳細には端末記憶部60は、端末情報記憶媒体56からプログラムやデータが読み込まれる主記憶部62と、表示部52に表示させる画像が描画される描画バッファ64を含む。
端末通信部66は、外部ネットワーク(例えばサーバー装置12や他の端末装置14)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサーまたは通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
なお本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラム(データ)は、サーバー装置12からネットワーク16および端末通信部66を介して端末装置14の端末情報記憶媒体56(あるいは主記憶部62)にダウンロードするようにしてもよく、このようなサーバー装置12の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
端末情報処理部100は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末記憶部60の各種プログラムやデータなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、音生成処理などの各種処理を、主記憶部62をワーク領域として行うものであり、その機能は、各種プロセッサー(CPU(メインプロセッサー)、GPU(描画プロセッサー)、DSP等)、ASICなどのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
そして端末情報処理部100は、端末ゲーム処理部102、入力受付部103、表示制御部104、ヒット判定部105、端末パラメーター更新部106、画像生成部108、音生成部110、端末通信制御部112を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
端末ゲーム処理部102は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、複数種類のゲームモードのうち選択されたゲームモードを実行する処理、ゲームを進行させる処理、イベント発生条件が満たされた場合にイベントを発生させる処理、ゲーム結果を演算する処理、あるいはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。
入力受付部103は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、プレイヤーの入力を状況に応じた入力として受け付けたり、プレイヤーの入力を受け付けないようにしたりする。例えば、ボタンなどのGUIが表示されている状態でGUIがタップされると、表示されているGUIの種類に応じた入力として受け付ける。
具体的には入力受付部103は、キャラクターを移動させたり動作させたりするプレイヤーの入力を受け付ける他にも、抽選部44による抽選処理で決定されるキャラクターやアイテムの提供を受けるためのプレイヤーの入力、すなわちサーバー装置12において抽選部44による抽選処理を実行するためのプレイヤーの入力を受け付けたり、各種のパラメーターを変化させるためのプレイヤーの入力を受け付けたりする。
表示制御部104は、表示部52に表示される画像の表示制御を行う。具体的には、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、種々のオブジェクトやプリレンダリング画像(ムービー画像)の表示内容、表示態様、表示タイミングなどの表示制御を行う。
本実施形態では、背景を表示するための背景オブジェクトや、エフェクトを表示するためのエフェクトオブジェクトや、ボタンなどのGUI(Graphic User Interface)を表示するためのGUIオブジェクトや、キャラクターを表示するためのキャラクターオブジェクトや、建物、道具、乗り物、地形などのキャラクター以外の物を表示するための非キャラクターオブジェクトなどの種々のオブジェクトのオブジェクトデータや、種々のプリレンダリング画像の画像データが端末情報記憶媒体56に記憶されている。そして表示制御部104は、実行中のゲームモードの種類や、ゲームの進行状況などに応じて、主記憶部62に読み込まれたオブジェクトデータやプリレンダリング画像の画像データに基づいて、オブジェクトやプリレンダリング画像の表示制御を行う。
詳細には表示制御部104は、主記憶部62に読み込まれたオブジェクトデータに基づいて、オブジェクトを表すポリゴン、自由曲面、二次元画像などのプリミティブで構成されるオブジェクトを、オブジェクト空間に配置したり、移動あるいは動作させたりする処理を行う。具体的には表示制御部104は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果や、主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、1フレーム(例えば1/30秒)ごとに、オブジェクト空間におけるオブジェクトの位置や向き(回転角度)を決定し、決定した位置に決定された向きでオブジェクトを配置したり、オブジェクトを構成する複数のパーツのそれぞれを動作させたりする。
そして表示制御部104は、3次元ゲーム画像を表示させる場合には、オブジェクト空間内の所与(任意)の視点から見える画像を生成するための仮想カメラ(視点)の位置、回転角度(視線方向)および画角を制御する処理を行う。本実施形態では表示制御部104は、プレイヤー入力に基づいて移動や動作を行うキャラクターオブジェクトの位置および向きの変化に仮想カメラが追従するように、仮想カメラの位置および向きを制御する。
ヒット判定部105は、あるキャラクターオブジェクトの攻撃が他のキャラクターオブジェクトにヒットしたか否かを判定する(コリジョン判定)。詳細には、キャラクターオブジェクトの攻撃動作に攻撃範囲が設定されており、キャラクターオブジェクトが攻撃動作を行うと、その時点におけるキャラクターオブジェクトの向きに基づいて攻撃方向が決定され、決定された攻撃方向に攻撃範囲が設定されるが、ヒット判定部105は、設定された攻撃範囲が攻撃対象のキャラクターオブジェクトの範囲と重なるか否か判定し、重なる場合に攻撃がヒットしたと判定する。本実施形態では、キャラクターオブジェクトの攻撃動作として、殴る、蹴る、剣で切りつけるなどのように、キャラクターオブジェクトの近傍に攻撃範囲が設定されるものの他、銃を撃つ、火を噴く、魔法を使うなど、キャラクターオブジェクトから離れた位置に攻撃範囲が移動するものなど、複数種類の攻撃動作が用意されている。
端末パラメーター更新部106は、プレイヤーの経験値、レベル、ゲーム内通貨などの種々のパラメーターを、パラメーターの種類に応じた更新条件が成立した場合に更新する。特に、複数種類のキャラクターのそれぞれには、0になるとキャラクターが活動不能となるパラメーターとしてヒットポイント(ライフ、スタミナ)が設定されており、キャラクターへの攻撃がヒットしたと判定されると、端末パラメーター更新部106は、攻撃したキャラクターの攻撃力などのパラメーターに応じて、攻撃されたキャラクターのヒットポイントを減少させる。また、ヒットポイントを回復させるアイテムや魔法が使用されると、端末パラメーター更新部106は、アイテムや魔法の対象となったキャラクターのヒットポイントを増加させる。
画像生成部108は、プレイヤー入力検出部50が検出したプレイヤー入力や、端末通信部66が受信した受信データや、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果、特に表示制御部104で行われる種々の処理の結果や、主記憶部62に読み込まれたプログラムやデータなどに基づいて、1フレームごとに描画バッファ64にゲーム画像を描画する処理を行うことにより、各種のオブジェクトや、各種のプリレンダリング画像が表示されるゲーム画像を生成し、生成したゲーム画像を表示部52に出力してゲーム画像を表示させる。
音生成部110は、端末情報処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、または音声などのゲーム音を生成し、音出力部54に出力する。
端末通信制御部112は、端末通信部66にサーバー装置12あるいは他の端末装置14と通信を行わせ、種々の情報を送受信させるための処理を行う。例えば端末通信制御部112は、プレイヤーを情報処理システム10に新規登録する処理に必要な情報や、プレイヤーを情報処理システム10にログインさせる処理に必要な情報や、ログインさせたプレイヤーと協力あるいは対戦する相手プレイヤーを設定する処理に必要な情報や、複数の端末装置14を同期させる処理に必要な情報や、複数の端末装置14において共通のゲームを実行するための処理に必要な情報などを端末通信部66に送受信させる。また端末通信制御部112は、情報の宛先を示す宛先情報や、情報の送信元を示す送信元情報や、情報を生成した情報処理システム10を識別する識別情報なども端末通信部66に送受信させる。
特に端末通信制御部112は、抽選部44による抽選処理でプレイヤーに提供するキャラクターの識別情報やアイテムの識別情報をサーバー装置12から受信したり、サーバーパラメーター更新部46により更新された各種のパラメーターをサーバー装置12から受信したり、端末装置14において各種のプレイヤー入力が受け付けられたことをサーバー装置12に送信したりするための処理を行う。
2.本実施形態の制御手法
以下では、本実施形態の制御手法について、本実施形態のゲームプログラムをスマートフォン(端末装置14)のゲームアプリとして適用した場合を例に挙げて詳細に説明する。
本実施形態のゲームプログラムは、複数種類のゲームモードを実行可能に構成されており、主たるゲームモードであるクエストモードでは、プレイヤーがプレイヤーキャラクターを移動させたり動作させたりアイテムを用いたりすることにより、アイテムやヒットポイントなどのパラメーターを消費しながら敵キャラクターとの戦闘を行い、戦闘の結果に応じて経験値やレベルやゲーム内通貨などのパラメーターを増加させたり、アイテムを獲得したりしながらクエストをクリアするアクションRPGをプレイすることができるように構成されている。
詳細には本実施形態では、1体のプレイヤーキャラクターと、プレイヤーが所持するキャラクターから選択された3体のノンプレイヤーキャラクターによるプレイヤーパーティーが編成され、クエストモードでは、プレイヤーがプレイヤーキャラクターを移動させたり動作させたりすると、3体のノンプレイヤーキャラクターは自動的に移動および動作が制御されることにより、プレイヤーパーティーが敵キャラクターと戦闘を行うように構成されている。
また、本実施形態のゲームプログラムは、クエストモードの他にも、プレイヤーパーティーの編成や編成の変更を行ったり、プレイヤーが所持するキャラクターの強化を行ったりするキャラモードや、ゲーム内通貨を消費してキャラクターやアイテムなどのゲーム媒体(以下ではキャラクターも含め単にアイテムという。)を購入するショップモードや、ゲーム内通貨を消費して抽選によってアイテムの提供を受ける抽選モードなど、複数種類の従たるゲームモードを実行可能に構成されている。
ここで本実施形態の抽選モードでは、プレイヤーがいつでも利用可能な通常抽選の他にも、ゲームの運営者が開催するイベントの期間中にプレイヤーが利用可能となるイベント抽選を実行可能に構成されている。そして本実施形態では、通常のクエストなどの通常のゲームの結果に応じて獲得できたり、現実の通貨により購入できたりする通常ゲーム内通貨を消費することにより通常抽選が実行され、イベント用のクエストなどのイベント用のゲームの結果に応じて獲得できるイベント用ゲーム内通貨を消費することによりイベント抽選が実行される。また本実施形態では、通常抽選が実行される場合には、上述した復元抽出方式の抽選処理が行われ、イベント抽選が実行される場合には、上述した非復元抽出方式の抽選処理が行われる。特に本実施形態では、サーバー情報記憶媒体20に、イベント抽選の初期の抽選対象リストとして、抽選対象が異なる複数種類の初期リストが格納されており、イベント抽選が実行される場合には、予め定められた順序でいずれか1つの初期リストに基づいて、非復元抽出方式の抽選処理が行われる。
図4は、イベント抽選で用いられる複数種類の初期リストの例を示す図である。本実施形態では、イベント抽選の抽選段階として、第1抽選段階〜第50抽選段階の50段階の抽選段階が、第1抽選段階から順に設定される。そして図4に示すように、第1抽選段階〜第50抽選段階の50段階の抽選段階のそれぞれで用いる初期リストとして、第1初期リスト〜第50初期リストの50種類の初期リストがサーバー情報記憶媒体20に格納されている。
そして、第1初期リスト〜第50初期リストのそれぞれでは、複数種類のアイテムが抽選対象として設定されている。例えば第1初期リストでは、「特殊アイテム1」や「アイテムA」は、抽選対象として1個(獲得可能個数)ずつしか設定されていないが、「アイテムa」や「アイテムb」は、抽選対象として複数個(獲得可能個数)ずつ設定されている。
また、第1初期リスト〜第50初期リストのそれぞれの間では、抽選対象として設定されているアイテムの一部または全部が異なっており、抽選対象の数も異なっている。例えば第1初期リストでは、抽選対象に「特殊アイテム1」や「アイテムA」が含まれているが、第2初期リストでは、抽選対象に「特殊アイテム1」や「アイテムA」は含まれていない一方で、第1初期リストでは抽選対象に含まれていない「特殊アイテム2」や「アイテムC」が含まれている。また、例えば第1初期リストや第2初期リストでは、「0」〜「99」の100個の抽選対象が対応づけられているが、第47初期リストでは、「0」〜「299」の300個の抽選対象が対応づけられている。
そして、第1初期リスト〜第47初期リストのそれぞれでは、このイベントにおけるイベント抽選でのみプレイヤーが獲得可能な「特殊アイテム1」〜「特殊アイテム47」の47種類の特殊アイテムのうちのいずれか1個の特殊アイテムが抽選対象として設定されており、プレイヤーが「特殊アイテム1」〜「特殊アイテム47」の47種類の特殊アイテムのいずれかあるいは全てを獲得することを目的としてイベント抽選が行われるようにしている。なお本実施形態では、47種類の特殊アイテムは、いずれもプレイヤーパーティーに参加可能なキャラクターとなっている。
そして本実施形態では、プレイヤーが初めてイベント抽選によるアイテムの提供を受ける場合には、イベント抽選の抽選段階が第1抽選段階に設定され、イベント抽選において用いる初期リストとしてまずは第1初期リストが設定される。そして、第1抽選段階のイベント抽選では、第1初期リストの抽選対象のうちいずれか1個の抽選対象が決定されると、決定された1個の抽選対象が、第1抽選段階のイベント抽選の抽選対象から削除(除外)される。そして、決定された1個の抽選対象が、プレイヤーが獲得した既獲得アイテム(獲得済みアイテム)として、第1抽選段階の既獲得リストに追加される(設定部)。
そして、第1初期リストの抽選対象の数に対応する回数のイベント抽選が行われることにより、第1抽選段階のイベント抽選の抽選対象から第1初期リストの全ての抽選対象が削除されると、すなわち第1初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されると、イベント抽選の抽選段階が第2抽選段階に設定され、イベント抽選において用いる初期リストとして第2初期リストが設定される。
ここで本実施形態では、第1初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供される前であっても、第1抽選段階のイベント抽選において「特殊アイテム1」が提供されると、プレイヤーによるリセット入力が受け付け可能に設定され、リセット入力が受け付けられると、イベント抽選の抽選段階が第2抽選段階に設定され、イベント抽選において用いる初期リストとして第2初期リストが設定される(リセット制御部)。
そして、第2抽選段階のイベント抽選では、第2初期リストの抽選対象のうちいずれか1個の抽選対象が決定されると、決定された1個の抽選対象が、第2抽選段階のイベント抽選の抽選対象から削除される。そして、決定された1個の抽選対象が既獲得アイテムとして、第2抽選段階の既獲得リストに追加される。そして、第2初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されるか、「特殊アイテム2」が提供されてリセット入力が受け付けられると、イベント抽選において用いる初期リストとして第3初期リストが設定される。
そして本実施形態では、第1初期リスト〜第47初期リストのそれぞれにおける1個の特殊アイテムが、現在設定されている初期リストを次の初期リストにリセットすることが可能となるリセットアイテム(特別ゲーム媒体)として設定されている。なお本実施形態では、第1抽選段階〜第47抽選段階までの各抽選段階では、次の抽選段階が設定されると、前の抽選段階に戻ることができないようになっている。
こうして、イベント抽選が繰り返し行われることにより、第47初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されるか、「特殊アイテム47」が提供されてリセット入力が受け付けられると、すなわちプレイヤーが「特殊アイテム1」〜「特殊アイテム47」の47種類の特殊アイテムの全てを獲得すると、イベント抽選において用いる初期リストとして第48初期リストが設定される。
ここで本実施形態では、第48初期リスト〜第50初期リストのそれぞれでは、この回のイベントにおけるイベント抽選でのみプレイヤーが獲得可能な特殊アイテムは抽選対象として設定されていないが、通常抽選においても獲得可能な「アイテムX」〜「アイテムZ」の3種類のアイテムのうちのいずれか1個のアイテムが抽選対象として設定されており、また、「アイテムa」や「アイテムb」等が、抽選対象として複数個ずつ設定されている。なお本実施形態では、「アイテムX」〜「アイテムZ」の3種類のアイテムは、いずれもプレイヤーパーティーに参加可能なキャラクターとなっているとともに、リセットアイテムとなっている。
そして、第48初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されるか、「アイテムX」が提供されてリセット入力が受け付けられると、イベント抽選において用いる初期リストとして第49初期リストが設定され、第49初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されるか、「アイテムY」が提供されてリセット入力が受け付けられると、イベント抽選において用いる初期リストとして第50初期リストが設定されるが、第50初期リストの全ての抽選対象がプレイヤーに提供されるか、「アイテムZ」が提供されてリセット入力が受け付けられると、イベント抽選において用いる初期リストとして第48初期リストが設定される。
すなわち本実施形態では、第1初期リストから順に第47初期リストまでの47種類の初期リストのそれぞれが、イベント抽選において用いる初期リストとして設定されると、それ以降は、第48初期リストから順に第50初期リストまでの3種類の初期リストのそれぞれが、イベント抽選において用いる初期リストとして循環的に設定される。
図5は、本実施形態のゲームプログラムによりスマートフォンのタッチパネルディスプレイの表示領域200に表示されるゲーム画像の例を示す図である。図5に示す例では、表示領域200の下部に6つの角丸四角形のモードボタン202が表示されており、プレイヤーにより6つのモードボタン202のいずれかがタップされると、タップされたモードボタン202が他のモードボタン202とは異なる色に変化するとともに、タップされたモードボタン202に対応するゲームモードが実行され、実行中のゲームモードの起点となるゲーム画像が表示される。
本実施形態では、6つのモードボタン202のうち最右端に表示されている抽選モードに対応するモードボタン202がタップされると、図示しないが、抽選モードの起点となる抽選モードTOP画像が表示され、抽選モードTOP画像において、通常抽選を行うことを選択するための通常抽選選択ボタンと、イベント抽選を行うことを選択するためのイベント抽選選択ボタンが表示される。そして、イベント抽選選択ボタンがタップされると、図5に示すように、イベント抽選に関する入力を受け付けるためのイベント抽選画像204が表示される。
詳細にはイベント抽選画像204では、イベント抽選画像204の左上部に、抽選モードTOP画像に戻るための戻るボタン206が表示され、戻るボタン206の右方に、いずれのイベントのイベント抽選であるかを示すイベント抽選の名称が表示され、イベント抽選の名称の下方に、そのイベントの開催期間が表示される。
そしてイベント抽選画像204の左下部には、現在設定されているイベント抽選の抽選段階がいずれの抽選段階であるかを示す段階表示208が表示される。図5の例では、現在の抽選段階が第1抽選段階であることにより、段階表示208として「1箱目」と表示されている。そして段階表示208の右方には、現在設定されている第1初期リストの抽選対象のうち、プレイヤーに提供されていない残りの抽選対象の数と、元の抽選対象の数を示す残り数表示210が表示される。図5の例では、第1抽選段階のイベント抽選が10回行われることにより、残り数表示210として「90/100」と表示されている。
そして段階表示208の下方には、現在の抽選段階のリセット入力を受け付けるためのリセットボタン212が表示される。本実施形態では、現在の抽選段階のリセットアイテムをプレイヤーが獲得しているか否かに関わらずリセットボタン212が表示されるようになっている。そして、現在の抽選段階のリセットアイテムをプレイヤーが獲得している状態でリセットボタン212がタップされると、現在の抽選段階が次の抽選段階にリセットされる。一方、現在の抽選段階のリセットアイテムをプレイヤーが獲得していない状態でリセットボタン212がタップされると、図示しないが、リセットアイテムを獲得していないことをプレイヤーに通知する表示が表示され、現在の抽選段階はリセットされない。
そしてリセットボタン212の右方には、現在設定されている初期リストの内容を確認するための抽選確認ボタン214が表示される。そして抽選確認ボタン214がタップされると、図5に示すイベント抽選画像204の手前側に、図6に示す抽選確認画像216が表示される。
図6に示すように、本実施形態の抽選確認画像216では、抽選確認画像216の右最上部に、現在の抽選段階が、特殊アイテムが抽選対象として設定されている47段階の抽選段階のうちの何段階目かを示す段階表示218が表示される。図6の例では、現在の抽選段階が第1抽選段階であることにより、段階表示218として「1/47箱目」と表示されている。また抽選確認画像216の左上部には、段階表示208および残り数表示210が表示され、段階表示208および残り数表示210の下方に、リセットアイテムを獲得すると抽選段階をリセットすることができるようになることをプレイヤーに知らせる注意表示220が表示される。
そして注意表示220の下方には、現在の抽選段階のイベント抽選において抽選対象となるアイテム、すなわちプレイヤーが獲得していない未獲得アイテムのアイコン、名称および残り数と、現在の抽選段階のイベント抽選の抽選対象から削除されたアイテム、すなわちプレイヤーが獲得した既獲得アイテムのアイコン、名称および残り数を示す残りアイテム一覧表示222が表示される。本実施形態では、既獲得アイテムのアイコンおよび名称は、未獲得アイテムのアイコンおよび名称よりも色が暗く表示され、既獲得アイテムのアイコンおよび名称の内容をプレイヤーが識別することができるが、未獲得アイテムのアイコンおよび名称よりも目立たないことにより、既獲得アイテムのアイコンおよび名称であることをプレイヤーが認識できるようになっている。なお、既獲得アイテムの残り数は、未獲得アイテムのアイコン、名称および残り数と同様に色が明るく表示される。
図6の例では、第1抽選段階における残りアイテム一覧表示222として、「キャラクターM」のアイコンと、「キャラクターM」の名称が明るく表示され、残り数が「1/1人」と表示されていることにより、「キャラクターM」が未獲得アイテムであることが表示されている。ここで「キャラクターM」は、図4で示した第1初期リストにおける「特殊アイテム1」に対応しておりリセットアイテムとなっているため、「キャラクターM」のアイコンの下部に「リセット」と表示されていることにより、「キャラクターM」がリセットアイテムであることが表示されている。
また図6の例では、第1抽選段階における残りアイテム一覧表示222として、「スタージュエル50個」のアイコンと、「スタージュエル50個」の名称が明るく表示され、残り数が「17/20個」と表示されていることにより、「スタージュエル50個」が未獲得アイテムであることが表示されている。ここで1個の「スタージュエル50個」は、図4で示した第1初期リストにおける「アイテムj」という1個の抽選対象に対応しており、第1初期リストでは20個の「アイテムj」すなわち20個の「スタージュエル50個」が抽選対象として設定されている。そして図6の例では、20個の「アイテムj」のうち3個の「アイテムj」が獲得されているが17個の「アイテムj」が獲得されていないため、「スタージュエル50個」の残り数が「17/20個」と表示されている。
従って本実施形態では、第1初期リストの20個の「アイテムj」の全てが獲得されると、「スタージュエル50個」のアイコンと、「スタージュエル50個」の名称が暗く表示され、残り数が「0/20個」と表示されることにより、「スタージュエル50個」が既獲得アイテムであることが表示される。
また図6の例では、第1抽選段階における残りアイテム一覧表示222として、「イヤリング」のアイコンと、「イヤリング」の名称が暗く表示され、残り数が「0/1個」と表示されていることにより、「イヤリング」が既獲得アイテムであることが表示されている。
そして本実施形態では、残りアイテム一覧表示222が上下方向にスワイプあるいはフリックされると、残りアイテム一覧表示222が上下方向にスクロール表示され、現在の抽選段階における全ての未獲得アイテムのアイコン、名称および残り数と、現在の抽選段階における全ての既獲得アイテムのアイコン、名称および残り数を表示させることができるようになっている。
そして抽選確認画像216の最下部には、OKボタン224が表示され、OKボタン224がタップされると、抽選確認画像216が消去されて、図5に示すイベント抽選画像204が表示される。
そして図5に示すように、イベント抽選画像204の右中央部には、プレイヤーが所持するイベント用ゲーム内通貨の数を示すメダル数表示226が表示される。図5の例では、メダル数表示226として「7620個」と表示されている。そしてメダル数表示226の下方には、一度に1回のイベント抽選を行うことを指定するための第1抽選ボタン228と、一度に10回のイベント抽選を行うことを指定するための第2抽選ボタン230と、一度に最大で表示された回数のイベント抽選を行うことを指定するための第3抽選ボタン232が表示される。図5の例では、第3抽選ボタン232に「90回引く」と表示されているため、プレイヤーは第3抽選ボタン232をタップすることにより、一度に最大で90回のイベント抽選を行うことを指定することができる。
そして本実施形態では、1回のイベント抽選に要するイベント用ゲーム内通貨が5個に設定されており、第1抽選ボタン228、第2抽選ボタン230および第3抽選ボタン232のそれぞれには、それぞれをタップした場合に行われるイベント抽選の回数とともに、その回数のイベント抽選が行われた場合に要するイベント用ゲーム内通貨の数が表示されている。図5の例では、第1抽選ボタン228には「1回引く」と表示されているとともに、1回のイベント抽選に要するイベント用ゲーム内通貨の数が「5個」と表示され、第2抽選ボタン230には「10回引く」と表示されているとともに、10回のイベント抽選に要するイベント用ゲーム内通貨の数が「50個」と表示され、第3抽選ボタン232には「90回引く」と表示されているとともに、90回のイベント抽選に要するイベント用ゲーム内通貨の数が「450個」と表示されている。
なお図5の例では、第2抽選ボタン230には「10回引く」と表示されているが、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数が10以下である場合には、第2抽選ボタン230に、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数と同一の回数のイベント抽選を一度に行うことが表示される。例えば、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数が7である場合には、第2抽選ボタン230に「7回引く」と表示される。
またイベント抽選画像204の右上部には、イベント抽選に関する設定を行うための抽選設定ボタン234が表示される。そして抽選設定ボタン234がタップされると、図5に示すイベント抽選画像204の手前側に、図7に示す抽選設定画像236が表示される。
図7に示すように、本実施形態の抽選設定画像236では、抽選設定画像236の上部に、一度に連続して行うイベント抽選の最大回数をプレイヤーが設定するための最大回数設定ボタン238が表示される。そして、最大回数設定ボタン238がタップされると、図示しないが、「設定なし」および11〜100までの90個の値が表示されたプルダウンメニューが表示され、いずれかの値がタップされると、タップされた値が一度に連続して行うイベント抽選の最大回数として指定される。
そして、抽選設定画像236の最下部に表示される決定ボタン240がタップされると、抽選設定画像236が消去されて、図5に示すイベント抽選画像204が表示されるが、イベント抽選の最大回数が指定された状態で決定ボタン240がタップされると、イベント抽選の最大回数として指定された値に対応する回数が、第3抽選ボタン232に表示される。
詳細には、イベント抽選の最大回数として指定された値が、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数以下である場合には、イベント抽選の最大回数として指定された値がそのままイベント抽選の最大回数として第3抽選ボタン232に表示される。一方、イベント抽選の最大回数として指定された値が、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数よりも大きい場合には、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数がイベント抽選の最大回数として第3抽選ボタン232に表示される。
図5の例では、図7で示した最大回数設定ボタン238のプルダウンメニューにおいて、イベント抽選の最大回数が最大値の100に指定された状態で決定ボタン240がタップされたが、第1抽選段階における残りの抽選対象の数が90個であることにより、第3抽選ボタン232に「90回引く」と表示されている。
そして図5の例では、「1回引く」と表示された第1抽選ボタン228がタップされると、1回のイベント抽選が行われ、表示領域200にイベント抽選を演出するイベント抽選演出画像が表示された後に、1回のイベント抽選において決定された1個の抽選対象が、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
また、「10回引く」と表示された第2抽選ボタン230がタップされると、一度に10回のイベント抽選が行われ、表示領域200にイベント抽選演出画像が表示された後に、10回のイベント抽選において決定された10個の抽選対象が、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。また、「90回引く」と表示された第3抽選ボタン232がタップされると、一度に90回のイベント抽選が行われ、表示領域200にイベント抽選演出画像が表示された後に、90回のイベント抽選において決定された90個の抽選対象が、プレイヤーが獲得したアイテムとして表示される。
なお図7に示す抽選設定画像236では、最大回数設定ボタン238の下方に、イベント抽選演出画像の表示有無を切り替えるための演出切替ボタン242が表示され、演出切替ボタン242をタップするごとに、イベント抽選演出画像が表示されるようにしたり、イベント抽選演出画像が表示されないようにしたりすることができる。
こうして本実施形態では、プレイヤーが第2抽選ボタン230あるいは第3抽選ボタン232をタップすれば、一度に多くの回数のイベント抽選が行われるようにして、イベント抽選に要するプレイヤーの手間や時間を少なくすることができるようにしている。しかし、例えば一度に行われる10回のイベント抽選のうちの4回目のイベント抽選で、プレイヤーがイベント抽選の目的としているアイテムを獲得できていた場合には、残りの6回のイベント抽選に要するイベント用ゲーム内通貨が無駄に消費されたと感じられてしまうおそれがある。
そこで本実施形態では、プレイヤーの選択により一度に複数回のイベント抽選が行われるようにするとともに、現在の抽選段階のイベント抽選の抽選対象のうち、プレイヤーが獲得したいアイテムを抽選停止アイテム(特定ゲーム媒体)として設定できるようにしている。そして、一度に行われる複数回のイベント抽選のうちのいずれかの回のイベント抽選で抽選停止アイテムが決定された場合には、その回以降のイベント抽選が行われずに、プレイヤーが獲得したアイテムとして抽選停止アイテムが表示されるようにしている。
詳細には本実施形態では、現在の抽選段階の初期リストに設定されている全てのアイテムのそれぞれについて、抽選停止アイテムとして設定されているか否かを管理するための抽選停止フラグが対応づけられており、抽選停止アイテムとして設定されているアイテムについては、抽選停止フラグがONに設定され、抽選停止アイテムとして設定されていないアイテムについては、抽選停止フラグがOFFに設定される(管理部)。そして本実施形態では、現在の抽選段階の初期リストに設定されている全てのアイテムのそれぞれの抽選停止フラグの設定状態がリスト化され、抽選停止リストとして管理されている。
従って本実施形態では、例えば「キャラクターM」のように、1つの初期リストにおいて1個の抽選対象が設定されているアイテムについても、「スタージュエル50個」のように、1つの初期リストにおいて複数個の抽選対象が設定されているアイテムについても、1種類のアイテムについて1個の抽選停止フラグが対応づけられることになる。
そして本実施形態では、図7で示した抽選設定画像236では、演出切替ボタン242の下方に、抽選停止アイテムを設定するための抽選停止アイテム設定表示244が表示される。そして、抽選設定画像236が上下方向にスワイプあるいはフリックされると、抽選設定画像236が上下方向にスクロール表示され、図8に示すように、抽選停止アイテム設定表示244の内容を表示させることができるようになっている。
そして図8に示す抽選停止アイテム設定表示244では、図6で示した残りアイテム一覧表示222と同様に、現在の抽選段階の未獲得アイテムのアイコン、名称および残り数と、現在の抽選段階の既獲得アイテムのアイコン、名称および残り数が表示されつつ、既獲得アイテムのアイコンおよび名称は、未獲得アイテムのアイコンおよび名称よりも暗く表示される。
そして、抽選停止アイテム設定表示244の最上部には、選択したアイテムを獲得すると、一度に行われる複数回のイベント抽選が停止されることをプレイヤーに知らせる注意表示246が表示される。
そして抽選停止アイテム設定表示244では、各未獲得アイテムのアイコンおよび各既獲得アイテムのアイコンの左方に、各未獲得アイテムまたは各既獲得アイテムを抽選停止アイテムとして設定するか否かを選択するための抽選停止選択ボタン248が表示され、抽選停止選択ボタン248をタップするごとに、対応する各未獲得アイテムまたは各既獲得アイテムを抽選停止アイテムとして設定したり、抽選停止アイテムとして設定しないようにしたりすることができる。
本実施形態では、抽選停止アイテム設定表示244の初期状態では、各未獲得アイテムまたは各既獲得アイテムはいずれも抽選停止アイテムとして設定されておらず、各未獲得アイテムまたは各既獲得アイテムに対応する抽選停止選択ボタン248のチェックマークが白色で表示される。そして、いずれかの未獲得アイテムまたは既獲得アイテムに対応する抽選停止選択ボタン248が、チェックマークが白色で表示されている状態でタップされると、タップされた抽選停止選択ボタン248に対応する未獲得アイテムまたは既獲得アイテムが抽選停止アイテムとして設定され、タップされた抽選停止選択ボタン248のチェックマークがピンク色で表示される。
一方、いずれかの未獲得アイテムまたは既獲得アイテムに対応する抽選停止選択ボタン248が、チェックマークがピンク色で表示されている状態でタップされると、タップされた抽選停止選択ボタン248に対応する未獲得アイテムまたは既獲得アイテムの抽選停止アイテムとしての設定が解除され、タップされた抽選停止選択ボタン248のチェックマークが白色で表示される。
図8の例では、第1抽選段階における抽選停止アイテム設定表示244として、「キャラクターM」のアイコンと、「キャラクターM」の名称が明るく表示され、残り数が「1/1人」と表示されていることにより、「キャラクターM」が未獲得アイテムであることが表示されている。そして、「キャラクターM」のアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248のチェックマークがピンク色で表示されていることにより、リセットアイテムである「キャラクターM」が抽選停止アイテムとして設定されていることが表示されている。
また図8の例では、第1抽選段階における抽選停止アイテム設定表示244として、「スタージュエル50個」のアイコンと、「スタージュエル50個」の名称が明るく表示され、残り数が「17/20個」と表示されていることにより、「スタージュエル50個」が未獲得アイテムであることが表示されている。そして、「スタージュエル50個」のアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248のチェックマークがピンク色で表示されていることにより、「スタージュエル50個」が抽選停止アイテムとして設定されていることが表示されている。
ここで本実施形態では、「スタージュエル50個」のように、1つの初期リストにおいて同一種類のアイテムが複数個の抽選対象として設定されている場合には、そのようなアイテムのアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248が、チェックマークが白色で表示されている状態でタップされると、1つの初期リストにおける同一種類のアイテムが全体として抽選停止アイテムとして設定される。
図8の例では、「スタージュエル50個」のアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248が、チェックマークが白色で表示されている状態でタップされると、17個の「スタージュエル50個」が抽選停止アイテムとして設定される。
また図8の例では、第1抽選段階における抽選停止アイテム設定表示244として、「イヤリング」のアイコンと、「イヤリング」の名称が暗く表示され、残り数が「0/1個」と表示されていることにより、「イヤリング」が既獲得アイテムであることが表示されている。そして、「イヤリング」のアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248のチェックマークが白色で表示されていることにより、「イヤリング」が抽選停止アイテムとして設定されていないことが表示されている。
なお本実施形態では、既獲得アイテムのアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248であっても、チェックマークが白色で表示されている状態でタップされると、タップされた抽選停止選択ボタン248のチェックマークがピンク色で表示され、対応する既獲得アイテムが抽選停止アイテムとして設定されるが、既獲得アイテムは、現在の抽選段階におけるイベント抽選で再び決定されることがないため、既獲得アイテムが抽選停止アイテムとして設定されても意味がない。
そして本実施形態では、抽選停止アイテム設定表示244が上下方向にスワイプあるいはフリックされると、抽選停止アイテム設定表示244が上下方向にスクロール表示され、現在の抽選段階の初期リストにおける全ての未獲得アイテムおよび全ての既獲得アイテムの抽選停止選択ボタン248、アイコン、名称および残り数を表示させることができるようになっている。
なお抽選停止アイテム設定表示244の最上部には、「全て解除」と表示された全解除ボタン250が表示され、全解除ボタン250がタップされると、全ての未獲得アイテムまたは既獲得アイテムの抽選停止アイテムとしての設定が解除される。
そして抽選設定画像236の最下部には、キャンセルボタン252と決定ボタン240が表示され、キャンセルボタン252がタップされると、抽選設定画像236において入力された設定内容が反映されずに抽選設定画像236が消去されて、図5に示すイベント抽選画像204が表示される。一方、決定ボタン240がタップされると、抽選設定画像236において入力された設定内容が反映されつつ抽選設定画像236が消去されて、図5に示すイベント抽選画像204が表示される。
そして本実施形態では、1個または複数個の抽選対象が抽選停止アイテムとして設定されている状態で、第2抽選ボタン230または第3抽選ボタン232がタップされることにより、一度に連続して複数回のイベント抽選を行うことが選択されると、各回のイベント抽選が行われるごとに、抽選停止アイテムとして設定されている抽選対象が決定されたか否か判断される(判定部)。
そして、抽選停止アイテムとして設定されている抽選対象の全てが決定された場合には、選択された回数のイベント抽選の全てが行われていなくても、抽選処理が終了され、残りの回数のイベント抽選が行われなくなる。すると、図9に示すように、プレイヤーが獲得したアイテムが表示される抽選結果画像254の手前に、プレイヤーが抽選停止アイテムを獲得したことにより、抽選処理が終了されたことをプレイヤーに知らせる抽選停止画像256が表示される。
図9に示すように、本実施形態の抽選停止画像256では、今回の一度に行われた複数回のイベント抽選において、全ての抽選停止アイテムが決定されるまでに要したイベント抽選の回数とイベント用ゲーム内通貨の個数が表示される。例えば、図8に示す抽選停止アイテム設定表示244において、「キャラクターM」のみが抽選停止アイテムとして設定された状態で決定ボタン240がタップされ、図5に示すイベント抽選画像204において「10回引く」と表示された第2抽選ボタン230がタップされ、一度に行う10回のイベント抽選のうちの4回目のイベント抽選が行われたところで、「キャラクターM」が決定された場合には、図9に示すように、20個のイベント用ゲーム内通貨を消費して4回のイベント抽選が行われたところで、残りの回数のイベント抽選の進行が停止されたことが表示される。
そして、抽選停止画像256の最下部には、OKボタン257が表示され、OKボタン257がタップされると、抽選停止画像256が消去されて、図10に示す抽選結果画像254が表示される。
一方、抽選停止アイテムとして設定されている抽選対象の全てが決定されない場合には、抽選処理が途中で終了されず、選択された回数のイベント抽選の全てが行われてから、抽選処理が終了される。するとこの場合には、図9に示す抽選停止画像256が表示されずに、図10に示す抽選結果画像254が表示される。
例えば、図8に示す抽選停止アイテム設定表示244において、「キャラクターM」と「スタージュエル50個」が抽選停止アイテムとして設定された状態で決定ボタン240がタップされ、図5に示すイベント抽選画像204において「10回引く」と表示された第2抽選ボタン230がタップされた場合には、一度に行う10回のイベント抽選のいずれかの回のイベント抽選において、「キャラクターM」あるいは何個かの「スタージュエル50個」が決定された場合であっても、残り数である17個の「スタージュエル50個」の全てが獲得されないため、選択された回数のイベント抽選の全てが行われてから、抽選処理が終了される。
図10に示すように、本実施形態の抽選結果画像254では、抽選結果画像254の中央部に、今回の一度に行われた複数回のイベント抽選において、プレイヤーが獲得したアイテムのアイコンが表示される。図10の例では、4回のイベント抽選が行われることにより、「キャラクターM」と、1個の「スタージュエル50個」と、2個の「スタミナドリンク+100」の4個のアイテムをプレイヤーが獲得したことが表示されている。
そして抽選結果画像254の右下部には、「もう一度引く」と表示され、前回タップされた抽選ボタンに対応する回数のイベント抽選を一度に行うことを選択するための再抽選ボタン258が表示される。そして再抽選ボタン258の右方には、OKボタン260が表示され、OKボタン260がタップされると、抽選結果画像254が消去されて、図5に示すイベント抽選画像204が表示される。
また抽選結果画像254の左下部には、現在設定されている初期リストの内容を確認するための抽選確認ボタン262が表示される。そして抽選確認ボタン262がタップされると、図10に示す抽選結果画像254の手前側に、図6で示した抽選確認画像216が表示される。ここで抽選確認ボタン262には、現在の抽選段階における残りの抽選対象の数と元の抽選対象の数を示す残り数表示210が表示される。図10の例では、第1抽選段階のイベント抽選が14回行われることにより、残り数表示210として「86/100」と表示されている。
そして抽選確認ボタン262の右方には、現在の抽選段階のリセット入力を受け付けるためのリセットボタン264が表示され、リセットボタン264の右方には、リセットアイテムを獲得したことをプレイヤーに知らせる注意表示266が表示される。
本実施形態では、現在の抽選段階のリセットアイテムをプレイヤーが獲得している場合に、抽選結果画像254においてリセットボタン264が表示されるようになっており、リセットボタン264がタップされると、現在の抽選段階が次の抽選段階にリセットされる。図10の例では、今回の一度に行われた複数回のイベント抽選において、プレイヤーがリセットアイテムである「キャラクターM」を獲得したため、リセットボタン264が表示されており、リセットボタン264がタップされると、現在の抽選段階が第1抽選段階から第2抽選段階にリセットされる。
こうして本実施形態では、プレイヤーの選択により一度に複数回のイベント抽選が行われるようにしつつ、一度に行われる複数回のイベント抽選のうちのいずれかの回のイベント抽選で、プレイヤーが抽選停止アイテムを獲得することができた場合には、残りの回数のイベント抽選が行われずに抽選処理が終了されることにより、プレイヤーが目的とするアイテムを獲得するまでに要するイベント用ゲーム内通貨の消費が抑制されるようにすることができる。
特に本実施形態では、プレイヤーにより抽選停止アイテムとしてリセットアイテムが設定された場合には、プレイヤーがリセットアイテムを獲得するまでに要するイベント用ゲーム内通貨の消費が抑制されつつ、プレイヤーがリセットアイテムを獲得すると、図10に示す抽選停止画像256においてリセットボタン264をタップするか、図5に示すイベント抽選画像204においてリセットボタン212をタップすることにより、次の抽選段階のイベント抽選が行われるようにすることができる。
更に本実施形態では、プレイヤーの違いや抽選段階の違いによって獲得したいアイテムは異なるため、プレイヤーが獲得したいアイテムがリセットアイテム以外のアイテムである場合や、リセットアイテムを獲得した後もプレイヤーがリセットアイテム以外の特定のアイテムの獲得を目的としてイベント抽選を行う場合があり、そのような場合であっても、プレイヤーが目的とするアイテムを獲得するまでに要するイベント用ゲーム内通貨の消費が抑制されるようにすることができる。
以下では、本実施形態のサーバー装置12または端末装置14で行われる処理の流れを、図11〜図13のフローチャートを用いて説明する。
図11は、端末装置14で行われるプレイヤー情報取得処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すプレイヤー情報取得処理では、まずは入力受付部103が、イベント抽選選択ボタンへのタップを受け付けると(ステップS100でY)、すなわち図5のイベント抽選画像204を表示させる入力を受け付けると、または、図5の抽選確認ボタン214あるいは図10の抽選確認ボタン262へのタップを受け付けると(ステップS101でY)、端末通信制御部112が、サーバー装置12に、イベント抽選に関するプレイヤー情報の送信要求を行う(ステップS102)。そして端末通信制御部112が、サーバー装置からプレイヤー情報として、プレイヤーの現在の抽選段階と、現在の抽選段階のイベント抽選によってプレイヤーが獲得した抽選対象のリストである既獲得リストと、現在の抽選段階の抽選停止リストを受信する(ステップS104)。
図12は、端末装置14で行われる抽選停止リスト更新処理の流れを示すフローチャートである。図12に示す抽選停止リスト更新処理では、まずは入力受付部103が、図8の抽選停止アイテム設定表示244におけるいずれかのアイテムの抽選停止選択ボタン248へのタップを受け付けると(ステップS110でY)、抽選停止選択ボタン248がタップされたアイテムに対応する抽選停止フラグがOFFである場合に(ステップS112でY)、端末ゲーム処理部102(管理部)が、抽選停止選択ボタン248がタップされたアイテムに対応する抽選停止フラグをONに設定する(ステップS114)。一方、抽選停止選択ボタン248がタップされたアイテムに対応する抽選停止フラグがOFFでない場合に(ステップS112でN)、抽選停止選択ボタン248がタップされたアイテムに対応する抽選停止フラグをOFFに設定する(ステップS116)。
そして、図8の決定ボタン240がタップされると(ステップS118でY)、端末通信制御部112が、抽選停止リストをサーバー装置12に送信する(ステップS120)。一方、図8のキャンセルボタン252がタップされると(ステップS122でY)、抽選停止リストをサーバー装置12に送信せずに処理を終了する。
図13は、サーバー装置12で行われる抽選処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す抽選処理では、まずはサーバー通信制御部48が、端末装置12からイベント抽選の実行要求と、一度に行われるイベント抽選の抽選回数を受信すると(ステップS130でY)、サーバー情報処理部40が、サーバー装置12のデータベース(サーバープレイヤー情報記憶部24)から、端末装置14に対応するプレイヤーの現在の抽選段階と、現在の抽選段階の既獲得リストと、現在の抽選段階の抽選停止リストを取得する(ステップS132)。そしてサーバー情報処理部40が、現在の抽選段階の初期リストと、現在の抽選段階の既獲得リストの差分から、プレイヤーが獲得していない抽選対象が設定された抽選リストを作成する(ステップS134)。
すると抽選部44が、抽選リストを参照して1回の抽選を実行し(ステップS136)、サーバー情報処理部40が、今回の抽選で獲得した抽選対象をメモリ(主記憶部32)上で既獲得リストに追加する(ステップS138)。そしてサーバー情報処理部40が、今回の抽選で獲得した抽選対象をメモリ上で抽選リストから削除する(ステップS140)。
そして、抽選停止リストにおいてONに設定された抽選停止フラグが存在する場合であって(ステップS141でY)、今回の抽選で獲得した抽選対象に対応するアイテムの抽選停止フラグがONである場合には(ステップS142でY)、今回の抽選で獲得した抽選対象に対応するアイテムの残り数が0である場合に(ステップS143でY)、サーバー情報処理部40が、抽選停止リストにおいて、今回の抽選で獲得した抽選対象に対応するアイテムの抽選停止フラグをOFFに設定する(ステップS144)。そして、抽選停止リストにおいてONに設定された抽選停止フラグが残存する場合であって(ステップS146でY)、まだ全ての抽選対象が獲得されておらず、すなわち抽選リストに抽選対象が残存しており(ステップS148でY)、かつ指定された抽選回数の抽選が行われていない場合に(ステップS150でN)、抽選部44が、再び抽選リストを参照して1回の抽選を実行する(ステップS136)。
一方、抽選停止リストにおいてONに設定された抽選停止フラグが残存していない場合や(ステップS146でN)、全ての抽選対象が獲得されている場合、すなわち抽選リストに抽選対象が残存していない場合や(ステップS148でN)、指定された抽選回数の抽選が行われた場合に(ステップS150でY)、サーバー情報処理部40が、更新後の既獲得リストと抽選停止リストをデータベースに格納し(ステップS152)、サーバー通信制御部48が、端末装置12に抽選結果を送信し(ステップS154)、抽選処理を終了する。
ここで本実施形態では、今回の抽選で獲得した抽選対象をメモリ上で既獲得リストに追加し(ステップS138)、今回の抽選で獲得した抽選対象をメモリ上で抽選リストから削除し(ステップS140)、抽選処理を終了する場合に更新後の既獲得リストと抽選停止リストをデータベースに格納する(ステップS152)ため、複数回の抽選回数が指定された場合であっても、1回の抽選を実行するごとにデータベースにアクセスするのではなく、指定された抽選回数の抽選が実行されること等により抽選処理を終了させる場合にデータベースにアクセスするようにして、データベースにアクセスする頻度が少なくなるようにしている。
3.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
まず上記実施形態では、通常ゲーム内通貨を消費することにより通常抽選が実行され、イベント用ゲーム内通貨を消費することによりイベント抽選が実行される例を挙げて説明したが、通常抽選とイベント抽選で共通のゲーム内通貨を消費することにより通常抽選またはイベント抽選が実行されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、通常抽選が実行される場合に、復元抽出方式の抽選処理が行われ、イベント抽選が実行される場合に、非復元抽出方式の抽選処理が行われる例を挙げて説明したが、通常抽選が実行される場合に、非復元抽出方式の抽選処理が行われるようにしてもよいし、イベント抽選が実行される場合に、復元抽出方式の抽選処理が行われるようにしてもよい。
上記実施形態では、現在の抽選段階の初期リストに設定されている全てのアイテムのそれぞれについて抽選停止フラグが対応づけられている例を挙げて説明したが、現在の抽選段階の初期リストに設定されている全ての抽選対象のそれぞれについて抽選停止フラグが対応づけられているようにしてもよい。この場合には、例えば「キャラクターM」のように、1つの初期リストにおいて1個の抽選対象が設定されているアイテムについては、1種類のアイテムについて1個の抽選停止フラグが対応づけられ、「スタージュエル50個」のように、1つの初期リストにおいて複数個の抽選対象が設定されているアイテムについては、1種類のアイテムについて複数個の抽選停止フラグが対応づけられるようにしてもよい。
また上記実施形態では、1つの初期リストにおいて同一種類のアイテムが複数個の抽選対象として設定されている場合には、1つの初期リストにおける同一種類のアイテムは全体として抽選停止アイテムとして設定するか否かをプレイヤーが指定できるようになっている例を挙げて説明したが、抽選停止アイテムとして設定する抽選対象の個数をプレイヤーが指定できるようにしてもよい。
この場合には、例えば「スタージュエル50個」のアイテムのアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248がタップされると、図示しないが、1からそのアイテムの残り数までの値が表示されたプルダウンメニューが表示され、いずれかの値がタップされると、対応するアイテムについては、タップされた値と同一の個数の抽選対象が抽選停止アイテムとして設定されるようにしてもよい。図8の例では、「スタージュエル50個」のアイコンの左方の抽選停止選択ボタン248がタップされると、1から17までの値が表示されたプルダウンメニューが表示され、例えば5がタップされると、5個の「スタージュエル50個」が抽選停止アイテムとして設定されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、既獲得アイテムも抽選停止アイテムとして設定できるようになっている例を挙げて説明したが、既獲得アイテムは抽選停止アイテムとして設定できないようにしてもよい。
また上記実施形態では、抽選処理において、現在の抽選段階の初期リストと現在の抽選段階の既獲得リストの差分から、プレイヤーが獲得していない抽選対象が設定された抽選リストを作成する例を挙げて説明したが、初期リストを参照してイベント抽選を行うことにより、初期リストの抽選対象から1個の抽選対象が決定され、決定された1個の抽選対象が初期リストから削除(除外)されるようにしてもよい。そしてこの場合には、1つの初期リストの全ての抽選対象が削除されると、次の初期リストを参照してイベント抽選を行うようにしてもよい。
また上記実施形態では、図6で示したように、残りアイテム一覧表示222では、プレイヤーが3個の「スタージュエル50個」を獲得していても、1個の「スタージュエル50個」のアイコンが表示され、残り数が「17/20個」と表示される例を挙げて説明したが、プレイヤーが3個の「スタージュエル50個」を獲得している場合には、3個の「スタージュエル50個」のアイコンが重なるように表示され、残り数が「17/20個」と表示されるようにしてもよい。この場合には、プレイヤーが獲得した「スタージュエル50個」の数が増えるごとに、5個を限度として重なるように表示されるアイコンの数も増えるが、プレイヤーが獲得した「スタージュエル50個」の数が6個以上になっても、重なるように表示されるアイコンの数は増えないようにしてもよい。