JP6769384B2 - 熱伝導性シリコーングリース組成物及びその硬化物 - Google Patents

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Description

本発明は熱伝導性シリコーングリース組成物に関し、熱伝導率に優れる熱伝導性シリコーングリース組成物及びその硬化物に関する。
一般に、電気・電子部品は使用中に熱が発生するので、これらの部品を適切に動作させるためには除熱が必要であり、従来、その除熱用に使用する種々の熱伝導性材料が提案されている。この場合の熱伝導性材料としては、(1)取り扱いが容易なシート状のものと、(2)放熱用グリースと称されるペースト状のものという2種類の形態のものがある。
これらの内、(1)のシート状のものは取り扱いが容易であるだけでなく安定性にも優れるという利点がある一方、接触熱抵抗が必然的に大きくなるため、放熱性能は放熱用グリースの場合より劣ることになる。またシート状を保つためにある程度の強度及び硬さが必要となるので、素子と筐体の間に生じる公差を吸収することができず、それらの応力によって素子が破壊されることもある。
これに対し、(2)の放熱用グリースの場合には、ディスペンス装置や印刷装置等を用いることによって電気・電子製品の大量生産にも適応できるだけでなく、接触熱抵抗が低いので放熱性能にも優れるという利点がある。しかしながら、良好なディスペンス性能や印刷性能を得るために放熱用グリースの粘度を低くした場合には、熱伝導性無機充填材の量が制限されて、十分な熱伝導率が確保できないために除熱が十分でなくなり、その結果素子が誤作動を起こすことがあった。
そこで、特定のオルガノポリシロキサンと、酸化亜鉛、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素等の増稠剤、及び1分子中にケイ素原子に直結した水酸基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン、並びにアルコキシシランとを組み合わせてベースオイルのブリードを抑えたグリース状シリコーン組成物(特許文献1);液状シリコーンと、一定の熱伝導率を有しモース硬度が6以上の熱伝導性無機充填剤、及び一定の熱伝導率を有し、モース硬度が5以下の熱伝導性無機充填剤を組み合わせてなる、熱伝導性及びディスペンス性に優れた熱伝導性シリコーン組成物(特許文献2);特定の基油と平均粒径が0.5〜50μmの金属アルミニウム粉体とを組み合わせてなる熱伝導性グリース組成物(特許文献3);平均粒径の異なる2種の窒化アルミニウム粉末を混合して使用することにより、シリコーングリース中の窒化アルミニウムの充填率を高めたシリコーングリース組成物(特許文献4);及びオイルの粘性を高めてブリードアウトを抑制したシリコーングリース組成物(特許文献5)等の、更に高性能な熱伝導性シリコーングリース組成物が提案されてきたが、使用される電気・電子部品の高性能化に十分対応することのできるものは未だ得られていない。
特開平11−49958号公報 特開平11−246884号公報 特開2000−63873号公報 特開2000−169873号公報 特開2003−301184号公報
従って、本発明の目的は、熱伝導率に優れる熱伝導性シリコーングリース組成物を提供することにある。
本発明者は上記の目的を達成するために鋭意検討を行った結果、特定のオルガノポリシロキサン、前記オルガノポリシロキサンよりもSP値が高く、アリル基を有する芳香族含有有機化合物、特定の水素官能基量のオルガノハイドロジェンポリシロキサン、熱伝導性無機充填材を組み合わせることにより、熱伝導率に優れる熱伝導性シリコーングリース組成物を得ることができることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、下記熱伝導性シリコーングリース組成物及びその硬化物を提供する。
[1].(A)オルガノポリシロキサン:20〜90質量部、
(B)アリル基を有する芳香族含有有機化合物:5〜40質量部、
(C)下記組成式(1)
Figure 0006769384
(式中、R1は独立に、脂肪族不飽和結合を含む基を除く、非置換又は置換の1価炭化水素基であり、dは28以上の整数、a+bが2以上の整数、c、e、fはそれぞれ0以上の整数、a+b+c+d+e+f=30〜400の整数であり、
eが0、fが0の場合、a+b=2
eが1以上、fが0の場合、a+b=2+e
eが0、fが1以上の場合、a+b=3+f
eが1以上、fが1以上の場合、a+b=3+e+fを満たす。)
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン:1〜19質量部、
(但し、(A)、(B)及び(C)成分の合計は100質量部である。)
(D)白金及び白金化合物からなる群より選択される触媒:触媒量、
(E)平均粒径が0.5〜100μmである熱伝導性無機充填材:(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部に対して200〜2,000質量部
を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物であって、(A)成分のSP値(SP(A))と(B)成分のSP値(SP(B))が、SP(B)−SP(A)>2であり、かつ熱伝導性シリコーングリース組成物の粘度が、25℃において50〜1,000Pa・sである熱伝導性シリコーングリース組成物。
[2].(A)成分が、下記一般式(2)
Figure 0006769384
(式中、R2は独立に非置換又は置換の1価炭化水素基である。X1、X2、X3はR2又は−R3−SiRg(OR43-gで示される基であり、それぞれ異なってもよい。R3は酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基、R4は独立に炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、gは1〜3の整数である。m及びnはそれぞれ1≦m≦1,000、0≦n≦1,000である。)
で示され、25℃における粘度が0.005〜100mPa・sである3官能の加水分解性オルガノポリシロキサンであり、(B)成分が、分子中にエポキシ基及びフェノール性水酸基から選ばれる有機基を有するSP値が10以上の化合物であり、(E)成分が、金属系粉末、金属酸化物系粉末、金属水酸化物粉末及び金属窒化物粉末から選択される少なくとも1種以上である[1]記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
[3].(C)成分が、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に30個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、(B)成分中のアリル基1個に対して、(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の個数が0.1〜1.5個となる量であり、使用時に(B)成分中のアリル基と(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子との反応を必須とする[1]又は[2]記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
[4].(E)成分が、アルミニウム、銀、銅、ニッケル、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、及び金属ケイ素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせである[1]〜[3]のいずれかに記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
[5].[1]〜[4]のいずれかに記載の熱伝導性シリコーングリース組成物の硬化物。
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物は、熱伝導率に優れることから、使用中に熱が発生する電気・電子部品からの排熱に好適である。
[(A)成分]
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物を構成する(A)成分のオルガノポリシロキサンは、25℃における粘度が好ましくは0.005〜100mPa・sの液状シリコーンであり、0.01〜50mPa・sであることがより好ましい。25℃における粘度が0.005mPa・sより小さいと、得られるシリコーングリース組成物の保管時の分離等が発生し安定性に乏しくなり、100mPa・sより大きいと、組成物の吐出が困難となるおそれがある。なお、上記は、B型回転粘度計(ブルックフィールド粘度計)で測定した絶対粘度である。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができるが、下記一般式(2)で表される3官能の加水分解性オルガノポリシロキサン又はこれを含有することが好ましい。
Figure 0006769384
(式中、R2は独立に非置換又は置換の1価炭化水素基である。X1、X2、X3はR2又は−R3−SiRg(OR43-gで示される基であり、それぞれ異なってもよい。R3は酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基、R4は独立に炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、gは1〜3の整数である。m及びnはそれぞれ1≦m≦1,000、0≦n≦1,000である。)
本発明に用いるより好ましいオルガノポリシロキサン(A)は、下記一般式(3)
Figure 0006769384
(式中、R2は独立に非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R4は独立に炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、pは5〜100の整数であり、gは1〜3の整数である。)
で表され、好ましくは25℃における粘度が0.005〜100mPa・sのオルガノポリシロキサンである。
オルガノポリシロキサン(A)は、熱伝導性シリコーングリース組成物を得るために、(E)成分の熱伝導性無機充填材を本発明組成物に高充填しても、該組成物の流動性を保ち、該組成物に良好な取り扱い性を付与する役割も兼ね備えている。
上記式(2)及び(3)中、R2は独立に非置換又は置換の好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは1〜6、更に好ましくは1〜3の1価炭化水素基である。その例としては、直鎖状アルキル基、分岐鎖状アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基等が挙げられる。直鎖状アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基が挙げられる。分岐鎖状アルキル基としては、例えば、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基が挙げられる。環状アルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。アルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基が挙げられる。アリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基が挙げられる。アラルキル基としては、例えば、2−フェニルエチル基、2−メチル−2−フェニルエチル基が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−(ノナフルオロブチル)エチル基、2−(ヘプタデカフルオロオクチル)エチル基が挙げられる。R2としては、メチル基、フェニル基、ビニル基が好ましい。
上記R3は酸素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基である。
上記R4は独立に炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基又はアシル基である。アルキル基としては、例えば、R2について例示したのと同様の直鎖状アルキル基、分岐鎖状アルキル基、環状アルキル基等が挙げられる。アルコキシアルキル基としては、例えば、メトキシエチル基、メトキシプロピル基等が挙げられる。アシル基としては、例えば、炭素数2〜8が好ましく、アセチル基、オクタノイル基等が挙げられる。R4はアルキル基であることが好ましく、特にはメチル基、エチル基であることが好ましい。
n、mは上記の通りであるが、好ましくはn+mが10〜50であり、pは5〜100の整数であり、好ましくは10〜50である。gは1〜3の整数であり、好ましくは3である。なお、分子中にOR4基は1〜6個、特に3又は6個有することが好ましい。
オルガノポリシロキサン(A)の好適な具体例としては、下記のものを挙げることができる。
Figure 0006769384
このオルガノポリシロキサン(A)は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部中、20〜90質量部である。20質量部よりも少ないと熱伝導性シリコーングリース組成物が増粘して吐出不可となってしまい、90質量部より多いと低粘度になりすぎてオルガノポリシロキサン(A)がブリードしてしまうために、20〜90質量部の範囲で用いるものであり、好ましくは30〜80質量部の範囲である。
[(B)成分]
(B)成分のアリル基を有する芳香族含有有機化合物は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(B)成分としては、分子中にエポキシ基及びフェノール性水酸基から選ばれる有機基を有する有機化合物であることが好ましい。この場合、エポキシ基を有する化合物としては、下記のエポキシ樹脂が挙げられる。分子構造、分子量等は25℃における粘度が10〜1,000,000mPa・sのものが好ましい。なお、上記はB型回転粘度計(ブルックフィールド粘度計)で測定した絶対粘度である。このようなエポキシ化合物としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン又はこのハロゲン化物のジグリシジルエーテル及びこれらの縮重合物(いわゆるビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等)、レゾルシンのジグリシジルエーテル、1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ジフェニルエーテル、1,2−ジオキシベンゼン或いはレゾルシノール、多価フェノールとエピクロルヒドリンとを縮合させて得られるエポキシグリシジルエーテル、ナフタレン環含有エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂等が挙げられ、上記のエポキシ基のオルソ位にはアリル基を有する。
なお、上記エポキシ樹脂にモノエポキシ化合物を適宜併用してもよく、このモノエポキシ化合物としては、スチレンオキシド、フェニルグリシジルエーテル等が例示され、これらのエポキシ基のオルソ位にはアリル基を有する。また、用いるエポキシ樹脂は必ずしも1種のみに限定されるものではなく、2種もしくはそれ以上を併用することができる。
フェノール基含有の化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、トリメチロールアリルオキシフェノール、低重合度のフェノールノボラック樹脂等のフェノール樹脂等が挙げられ、これらのフェノール性水酸基のオルソ位にはアリル基を有する。
(B)成分の配合量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部中、5〜40質量部であり、好ましくは10〜30質量部の範囲である。(B)成分が少なすぎると、所望の熱伝導率が達成できない、(B)成分が多すぎると、高粘度となり作業性が悪化する。
[(C)成分]
(C)成分は、下記組成式(1)
Figure 0006769384
(式中、R1は独立に、脂肪族不飽和結合を含む基を除く、非置換又は置換の1価炭化水素基であり、dは28以上の整数、a+bが2以上の整数、c、e、fはそれぞれ0以上の整数、a+b+c+d+e+f=30〜400の整数であり、
eが0、fが0の場合、a+b=2
eが1以上、fが0の場合、a+b=2+e
eが0、fが1以上の場合、a+b=3+f
eが1以上、fが1以上の場合、a+b=3+e+fを満たす。)
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(C)成分は、本組成物の硬化剤であり、(A)成分及び(B)成分と混合及び加熱することにより硬化して使用する。未硬化状態では、排熱に十分な熱伝導率を達成することができず、硬化によって十分な熱伝導率を示す。
1としては、アルケニル基等の脂肪族不飽和結合を含む基を除く、非置換又は置換の炭素数1〜10、好ましくは1〜6の、1価炭化水素基が挙げられ、具体的には、直鎖状アルキル基、分岐鎖状アルキル基、環状アルキル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン化アルキル基が例示され、より具体的には、上記(A)成分で例示したものと同様のもので、脂肪族不飽和結合を含む基を除くものを例示することができる。R1としては、好ましくは直鎖状アルキル基、アリール基が好ましく、メチル基、フェニル基がより好ましい。
dは28以上の整数であり、28〜198が好ましい。dが28未満の場合は、付加反応後の熱伝導率が低くなる傾向がある。aは0〜30が好ましく、bは0〜30が好ましく、a+bは2以上の整数であり、2〜50が好ましい。c、e、fは0以上の整数であり、それぞれcは0〜200、eは0〜20、fは0〜20が好ましく、a+b+c+d+e+f=30〜400の整数であり、40〜350が好ましい。
eが0、fが0の場合、a+b=2
eが1以上、fが0の場合、a+b=2+e
eが0、fが1以上の場合、a+b=3+f
eが1以上、fが1以上の場合、a+b=3+e+fを満たす。
また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は特に限定されず、例えば、直鎖状、分岐鎖状、一部分岐を有する直鎖状、環状、樹枝状(デンドリマー状)が挙げられる。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、これらの分子構造を有する単一の重合体、これらの分子構造を有する共重合体、又はこれらの混合物であってもよい。上記ケイ素原子結合水素原子は分子鎖末端部分及び分子鎖非末端部分のどちらか一方にのみ存在していてもよいし、その両方に存在していてもよい。
(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖、側鎖メチルハイドロジェンシロキシ基ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖、側鎖メチルハイドロジェンシロキシ基ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖、側鎖メチルハイドロジェンシロキシ基ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、式:(CH33SiO1/2で表されるシロキサン単位と式:(CH32HSiO1/2で表されるシロキサン単位と式:SiO4/2で表されるシロキサン単位とからなるオルガノシロキサン共重合体、及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
なお、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、基本的にシロキサン骨格からなり、アルコキシ基は含まないものである。
(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、ケイ素原子に直接結合する水素の割合が全体(ケイ素原子に直接結合するの官能基)に対して10〜45%が好ましく、20〜40%がより好ましい。上記水素の割合が全体の官能基に対して10%未満だと、十分な熱伝導率が不十分となるおそれがあり、45%を超えると、硬化物が脆くなるおそれがある。また、分子中にケイ素原子に結合した水素原子は30個以上が好ましく、30〜150個がより好ましく、40〜120個が更に好ましい。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの25℃における粘度は特に限定されないが、好ましくは1〜100,000mPa・sの範囲内であり、特に好ましくは1〜50,000mPa・sの範囲内である。該粘度がこの範囲内であると、本組成物の取扱作業性を確保し易く、本組成物の硬化物の良好な物性を確保し易い。なお、この粘度は、B型回転粘度計(ブルックフィールド粘度計)による測定値である。
(C)成分の配合量は、(B)成分中のアリル基1モルに対して、本(C)成分中のケイ素原子結合水素原子(SiH基)の量が、0.1〜1.5モルの範囲内となる量が好ましく、0.15〜1.2モルの範囲内となる量であることがより好ましい。(C)成分の配合量が上記範囲内であると、本組成物はより十分に硬化する。
(C)成分の配合量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部中、1〜19質量部であり、2〜15質量部が好ましく、2〜10質量部がより好ましい。この範囲とすることで、熱伝導性シリコーングリース組成物の粘度と熱伝導率とのバランスが良好となる。
[(D)成分]
(D)成分は、白金及び白金化合物からなる群より選択される触媒であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。この触媒は、(B)成分のアリル基と(C)成分のSiH基との間の付加反応の促進成分である。この(D)成分は、例えば白金の単体、塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−アルコール錯体、白金配位化合物等が挙げられる。
(D)成分の配合量は触媒量であるが、具体的には、(B)及び(C)成分の合計質量に対し、白金原子として0.1ppm(質量)より小さくても触媒としての効果がなく、500ppmを超えても効果が増大することがなく、不経済であるため、0.1〜500ppmの範囲が好ましく、0.1〜400ppmがより好ましい。
[制御剤]
本発明においては、(D)成分の触媒活性を抑制する目的で、制御剤を使用することが好ましい。制御剤は、室温でのヒドロシリル化反応の進行を抑え、シェルフライフ、ポットライフを延長させるものである。制御剤としては公知の反応制御剤を使用することができ、アセチレン化合物、各種窒素化合物、有機りん化合物等が利用できる。具体的には、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、3−ブチン−1−オール等のアセチレン化合物、トリアリルイソシアヌレート及びトリアリルイソシアヌレート誘導体等の各種窒素化合物、トリフェニルホスフィン等の有機りん化合物等が例示できる。
制御剤の配合量は、(B)及び(C)成分の合計100質量部に対して0.01質量部より少ないと十分なシェルフライフ、ポットライフが得られないおそれがあり、1.5質量部より多いと硬化性が低下するおそれがあるため、0.01〜1.5質量部の範囲が好ましく、0.01〜1.0質量部の範囲がより好ましい。
本発明において、オルガノポリシロキサン(A)と非シリコーン系有機化合物(B)のSP値をそれぞれSP(A)、SP(B)とすると、SP(B)>SP(A)であり、(A)成分のSP値(SP(A))と(B)成分のSP値(SP(B))が、SP(B)−SP(A)>2であり、好ましくはSP(B)−SP(A)≧2.5、更に好ましくはSP(B)−SP(A)≧3であり、SP(B)−SP(A)≧4が特に好ましい。SP(A)、SP(B)のそれぞれの値は上記範囲であれば特に限定されないが、SP(A)は5以上が好ましく、SP(B)は10以上が好ましく、SP(B)の上限は30以下とすることができる。
本明細書においてSP値とは、沖津俊直、「接着」、高分子刊行会、40巻8号(1996)p342−350に記載された、下記表1に記載した沖津による各種原子団のΔF、Δv値を用い、下記式(4)により算出した溶解性パラメータδを意味する。また、混合溶剤、共重合体の場合は、下記式(5)により算出した溶解性パラメータδを意味する。
δ=ΣΔF/ΣΔv (4)
δmix=φ1δ1+φ2δ2+・・・φnδn (5)
式中、ΔFは、下記表1におけるΔFを表し、Δvは、下記表1におけるモル容積Δvを表す。φは、容積分率又はモル分率を表し、φ1+φ2+・・・φn=1である。
Figure 0006769384
例えば、溶剤としてのヘプタンのSP値は以下のように求める。
ヘプタンは、原子団として、−CH3を2個、−CH2−を5個有する。各々の原子団について表1よりΔF、Δv値を求める。
ΣΔF=205×2+132×5=1070
ΣΔv=31.8×2+16.5×5=146.1
従って、上記式(4)よりヘプタンのδhepは、以下のように求められる。
δhep=ΣΔF/ΣΔv=1070/146.1=7.32
同様に下記式(i)の2官能フェノール樹脂は、原子団として、−CH2−を3個、CH2=を2個、−CH=を2個、−OH(Arom)を2個、−C63(Arom)を2個有する。各々の原子団について表1よりΔF、Δv値を求める。
ΣΔF=2594.0
ΣΔv=241
従って、上記式(4)より2官能フェノール樹脂のδphOHは、以下のように求められる。
δphOH=d*ΣΔF/ΣΔv=1.15*2594.0/241=12.4
Figure 0006769384
同様に下記式(ii)の2官能エポキシ樹脂は、原子団として、−CH2−を7個、>CH−を2個、CH2=を2個、−CH=を2個、−O−(Epoxy)を2個、−O−(Arom,Lin)を2個、−C63(Arom)を2個有する。各々の原子団について表1よりΔF、Δv値を求める。
ΣΔF=2646.0
ΣΔv=283
従って、上記式(4)より2官能フェノール樹脂のδepoxyは、以下のように求められる。
δepoxy=d*ΣΔF/ΣΔv=1.20*2646.0/283=11.2
Figure 0006769384
理科年表,第84冊,物54(410)より、シリコーンの熱伝導率は0.16W/mK、エポキシ樹脂(BisフェノールA)は0.21W/mKとなっている。
(A)成分と(B)成分とを混合すると、SP値の差が2より大きければ両者は分離する。金属や金属酸化物、金属窒化物の表面は大気中の酸素と水分の影響により、表面に水酸基もしくはアミノ基が存在する。この表面官能基によってSP値の高いアリル基を有する芳香族含有有機化合物は熱伝導性無機充填材と強い相互作用を持つようになる。意図的にSP値が異なり、SP値の高い(B)成分をシリコーンのマトリックス中に浮かぶ熱伝導性無機充填材の島の間にアリル基を有する芳香族含有有機化合物によって橋かけを行うことにより、従来のシリコーン系熱伝導性放熱グリースに無かった放熱特性を示すようになった。また、アリル基を有する芳香族含有有機化合物に熱硬化性を付与することにより、グリースがズレて変形した場合や、低温や高温環境でも熱伝導性無機充填材とアリル基を有する芳香族含有有機化合物の熱のパスが保持されるために、熱伝導特性が変化しないことが期待できる。
[(E)成分]
(E)成分は、平均粒径が0.5〜100μmである熱伝導性無機充填材であり、熱伝導性シリコーングリース組成物に熱伝導性を付与するものであり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(E)成分の熱伝導性無機充填材としては、金属系粉末、金属酸化物系粉末、金属水酸化物粉末、金属窒化物粉末が挙げられ、具体的には、アルミニウム、銀、銅、ニッケル、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、及び金属ケイ素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせが好ましい。
(E)成分の平均粒径は0.5〜100μmであることが必要である。平均粒径が0.5μmより小さくても、100μmより大きくても、グリース組成物が不均一になり、高粘度となるので、1〜20μmであることが好ましい。熱伝導性無機充填材の粒径は、レーザ回析・錯乱法(例えば、日機装株式会社製の粒度分析計 マイクロトラックMT3300EX)により測定した、体積基準の累積平均径である。
(E)成分の配合量は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部に対して200〜2,000質量部であり、700〜1,500質量部が好ましい。200質量部より小さいと十分な熱伝導率が得られないだけでなく、グリースとしての強度が保てないためズレやすくなる。また、2,000質量部より大きいとグリース状を保つことができない。
[製造方法]
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物を製造する場合には、(A)、(B)及び(C)成分と(E)成分とその他成分を加えて、トリミックス、ツウィンミックス、プラネタリミキサー(何れも井上製作所(株)製混合機の登録商標)、ウルトラミキサー(みずほ工業(株)製混合機の登録商標)、ハイビスディスパーミックス(特殊機化工業(株)製混合機の登録商標)等の混合機を用いて混合する。必要であれば50〜170℃に加熱してもよい。
[熱伝導性シリコーングリース組成物]
グリース粘度(熱伝導性シリコーングリース組成物の粘度)は25℃において50〜1,000Pa・sであり、好ましくは100〜500Pa・sである。粘度が低すぎると、フィラーの沈降が激しく使用前に混合撹拌が必要となり、粘度が高すぎると、精密な吐出が困難となる。なお、グリース組成物の粘度は、株式会社マルコム製の型番PC−1TL(回転数10rpm)での測定値である。
[熱伝導性シリコーングリース組成物の硬化物]
また、使用時に(B)成分中のアリル基と(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子との反応を必須とすることもでき、本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物を150℃、120分加熱し、(B)成分中のアリル基と(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子とを反応させることが好ましい。この場合の硬化物の硬度は、アスカーCによる測定で10〜90、特に30〜80である。本発明は、このように、硬化(又は増粘)することにより、未硬化のグリースに比較して熱伝導率の向上が見られる。硬化は使用時にさせることが好ましい。上記反応を必須とする場合、(C)成分が、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に30個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、(B)成分中のアリル基1個に対して、(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の個数が0.1〜1.5個となる量であることが好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。本発明の優位性をより明確にするために行った実施例及び比較例に係る試験は以下の通りである。なお、式中のMeはメチル基を示す。
〔(A)オルガノポリシロキサン、(B)アリル基を有する芳香族含有有機化合物の粘度〕
ブルックフィールド型回転粘度計にて25±0.5℃、ローターNo.4、10rpmの回転数で測定を行った。
〔グリース粘度〕
熱伝導性シリコーングリース組成物の粘度の測定は、株式会社マルコム製の型番PC−1TL(回転数10rpm)を用いて25℃で行った。
〔熱伝導率〕
熱伝導率は、京都電子工業株式会社製のTPA−501を用いて、25℃において測定した。
なお、表中の(A)〜(E)成分は下記の通りである。
[(A)成分]
A−1:オルガノポリシロキサン(SP値8.0,粘度30mPa・s)
Figure 0006769384
[(B)成分]
B−1:アリル基含有ビスフェノールF型フェノール樹脂(SP値13.5,粘度25,000mPa・s)
Figure 0006769384
[(C)成分]
C−1:オルガノハイドロジェンポリシロキサンD50
ケイ素原子に直接結合する水素原子の割合:24.8%
Figure 0006769384
C−2:オルガノハイドロジェンポリシロキサンD70
ケイ素原子に直接結合する水素原子の割合:34.7%
Figure 0006769384
C−3:オルガノハイドロジェンポリシロキサンD198
ケイ素原子に直接結合する水素原子の割合:29.6%
Figure 0006769384
C−4:オルガノハイドロジェンポリシロキサンD16(比較品)
ケイ素原子に直接結合する水素原子の割合:20.2%
Figure 0006769384
C−5:オルガノハイドロジェンポリシロキサンD200(比較品)
ケイ素原子に直接結合する水素原子の割合:19.9%
Figure 0006769384
(E)成分:
E−1:酸化亜鉛粉末(平均粒径1.1μm)
E−2:アルミニウム粉末(平均粒径10μm)
熱伝導性無機充填材の粒径は、日機装株式会社製の粒度分析計であるマイクロトラックMT3300EXにより測定した、体積基準の累積平均径である。
また、アリル基とオルガノハイドロジェンポリシロキサンの反応触媒((D)成分として、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のジメチルビニルシリル末端封鎖のジメチルポリシロキサン溶液)を用いた[PL−5(信越化学工業(株)製)]。
Figure 0006769384
Figure 0006769384
表2及び3の結果は、本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物は、熱伝導率に優れることから、使用中に熱が発生する電気・電子部品からの排熱に優れていることを実証するものである。
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物は、熱伝導率に優れ、使用中に熱が発生する電気・電子部品からの排熱に好適である。

Claims (5)

  1. (A)オルガノポリシロキサン:20〜90質量部、
    (B)アリル基を有する芳香族含有有機化合物:5〜40質量部、
    (C)下記組成式(1)
    Figure 0006769384
    (式中、R1は独立に、脂肪族不飽和結合を含む基を除く、非置換又は置換の1価炭化水素基であり、dは28以上の整数、a+bが2以上の整数、c、e、fはそれぞれ0以上の整数、a+b+c+d+e+f=30〜400の整数であり、
    eが0、fが0の場合、a+b=2
    eが1以上、fが0の場合、a+b=2+e
    eが0、fが1以上の場合、a+b=3+f
    eが1以上、fが1以上の場合、a+b=3+e+fを満たす。)
    で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン:1〜19質量部、
    (但し、(A)、(B)及び(C)成分の合計は100質量部である。)
    (D)白金及び白金化合物からなる群より選択される触媒:触媒量、
    (E)平均粒径が0.5〜100μmである熱伝導性無機充填材:(A)、(B)及び(C)成分の合計100質量部に対して200〜2,000質量部
    を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物であって、(A)成分のSP値(SP(A))と(B)成分のSP値(SP(B))が、SP(B)−SP(A)>2であり、かつ熱伝導性シリコーングリース組成物の粘度が、25℃において50〜1,000Pa・sである熱伝導性シリコーングリース組成物。
  2. (A)成分が、下記一般式(
    Figure 0006769384
    (式中、R 2 は独立に非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R 4 は独立に炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、pは5〜100の整数であり、gは1〜3の整数である。)
    で表され、25℃における粘度が0.005〜100mPa・sである3官能の加水分解性オルガノポリシロキサンであり、(B)成分が、分子中にエポキシ基及びフェノール性水酸基から選ばれる有機基を有するSP値が10以上の化合物であり、(E)成分が、金属系粉末、金属酸化物系粉末、金属水酸化物粉末及び金属窒化物粉末から選択される少なくとも1種以上である請求項1記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
  3. (C)成分が、分子中にケイ素原子に結合した水素原子を1分子中に30個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、(B)成分中のアリル基1個に対して、(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の個数が0.1〜1.5個となる量であり、使用時に(B)成分中のアリル基と(C)成分中のケイ素原子に結合した水素原子との反応を必須とする請求項1又は2記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
  4. (E)成分が、アルミニウム、銀、銅、ニッケル、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、及び金属ケイ素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせである請求項1〜3のいずれか1項記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の熱伝導性シリコーングリース組成物の硬化物。
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