JP6768367B2 - 発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置 - Google Patents
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(1)油を貯蔵する主油タンク31を起点とし、当該主油タンク31の油(低温)Lcは、循環ポンプ32で吸い上げられて昇圧され、上り勾配の供給管33および枝管33a,33bを経由して、タービンロータ34もしくは発電機の回転軸(シャフト)35を支える各軸受け36a,36bに供給される。
(2)前記軸受36a,36bでは、回転軸35と軸受36a,36bとの間に油Lcを注入することで、当該軸受36a,36bでの潤滑を促すと同時に回転軸35との摩擦で発生した熱を除去する。
(3)前記軸受36a,36bでの潤滑・除熱の役目を終えた油(高温)Lhは、当該各軸受け36a,36bからの戻り枝管12a,12bおよび下り勾配の戻り油管37(戻り油母管11)を通って、再び前記主油タンク31に戻って来る。なお、前記供給管33と戻り油管37は、油Lc(Lh)が可燃性流体であることへの安全対策から、従来、しばしば内側に供給管、外側に戻り管という二重構造の管で設計されることが多かったが、近年は夫々別々の一重管で設計されることが一般化している。
(4)前記主油タンク31には、一般に、熱交換器である油冷却器(オイルクーラ)39が当該主油タンク31と併設、若しくは内蔵されており、同主油タンク31に戻って来た昇温後の油(高温)Lhは、循環ポンプ38により前記油冷却器(オイルクーラ)39に循環されて降温され、一定の温度の油(低温)Lcとなるように制御される。
(5)前記主油タンク31には、ブロア(バキュームポンプ)40が設置されており、同主油タンク31内の空気を大気に排出することで、主油タンク31内の圧力を負圧に保持し、前記戻り油管37(戻り油母管11)から各戻り枝管12a,12bを介して各軸受部36a,36bを負圧にする。これにより、前記各軸受部36a,36bのシール部分からの油ミストの外部への飛散を防止するのと同時に、同軸受部36a,36bの周辺にタービン34から漏出した蒸気や発電機から漏出した冷却用ガスを吸引し排出している。
(1)主油タンク31の位置は軸受け部36a,36b,…の位置よりも下方になるよう配置されるのが一般的である。主油タンク31から軸受け部36a,36b,…への油Lcの「供給管33」は上り勾配の配管で構成され、油Lcは循環ポンプ32によって供給される。一方、軸受け部36a,36b,…からの油Lhの「戻り油管37」は下り勾配の配管で構成され、油Lhを重力により再び主油タンク31に戻す設計思想となっている。
(2)よって、プラント停止等で循環ポンプ32が停止しした場合、系統内を循環していた油Lc(Lh)は重力で主油タンク31に戻って来る。
(3)供給管33については、循環ポンプ32の出口に逆止弁が設置され、ポンプ停止後、供給管33内の油Lcは直ぐには主油タンク31に逆流しない。しかし時間経過とともに前記逆止弁及び温度計オリフィスからリークしながら主油タンク31に戻って来る。
(4)軸受け部36a,36b,…においては、前述した通り、外部への油(ミスト)漏れを防止すると共に不要な気体やガスを吸引して排出する必要があるので、同軸受け部36a,36b,…を負圧に保たなければならない。そして、前記軸受け部36a,36b,…を負圧にする手段の一つとして、前述した通り、軸受潤滑油系統の起点かつ最下流である主油タンク31の器内圧をバキュームポンプ(ブロア)40等で一括負圧に保つ方法が採用される。従って、軸受け部36a,36b,…と主油タンク31との間の戻り油管37(戻り油母管11)および戻り枝管12a,12b,…からなる配管内は、常に気相空間が保たれた液面流れにすることが必須になる。
(5)すなわち、前記軸受潤滑油系統の油管の設計は、供給配管(33,33a,33b,…)と戻り配管(37,11,12a,12b,…)とで設計思想が異なり、供給管33,33a,33b,…は満油流れ、戻り油管37,11,12a,12b,…は液面(自由表面)を持った流れとなる様に設計する。供給管33,33a,33b,…内は循環ポンプ32による昇圧で満油となるが、戻り油管37,11,12a,12b,…内は軸受け部36a,36b,…を常に負圧に保つ必要から、全管に渡って自由液面がある空間部を維持し、主油タンク31から軸受け部36a,36b,…までの気相空間の圧力が常時同じになるように設計しなければならない。
図1は、第1実施形態の配管装置を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図2は、第2実施形態の配管装置を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図4は、第3実施形態の配管装置を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図5は、第4実施形態の配管装置を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図6は、第5実施形態の配管装置を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図7Aは、第6実施形態の配管装置(実施例1)を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図8Aは、第7実施形態の配管装置(実施例1)を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図9Aは、第8実施形態の配管装置(実施例1)を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
図10Aは、第9実施形態の配管装置(実施例1)を示す断面図であり、同図(A)は構成説明図、同図(B)は作用説明図である。
16a,16b…第1,第2外部バイパス管、17a,17b…第1,第2内部バイパス管、18a,18b…第1,第2エキセントリックレジューサ、19T…(母管)拡大管、19T´…(枝管)拡大管。
Claims (8)
- 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管における前記液体の合流部より上流側と下流側との間の管内上部に沿って設けられ、当該合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを常時連通させる内部バイパス管と、を備え、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管における前記液体の合流部より上流側の管上部と前記枝管における前記液体の合流部より上流側の管壁との間に設けられ、当該母管の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを前記枝管の管内空間を介して常時連通させる外部バイパス管と、を備え、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管における前記液体の合流部より上流側の管と下流側の管との間に設けられ、当該合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを常時連通させる外部バイパス管と、を備え、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管における前記液体の合流部より上流側の管上部と前記枝管における前記液体の合流部より上流側の管壁との間に設けられた第1外部バイパス管と、
前記母管における前記液体の合流部より下流側の管上部と前記枝管における前記液体の合流部より上流側の管壁との間に設けられた第2外部バイパス管と、を備え、
前記母管の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを前記枝管の管内空間を介して常時連通させ、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管における前記液体の合流部より上流側の管内上部と前記枝管における前記液体の合流部より上流側の管内側壁との間に沿って設けられた第1内部バイパス管と、
前記母管における前記液体の合流部より下流側の管内上部と前記枝管における前記液体の合流部より上流側の管内側壁との間に沿って設けられた第2内部バイパス管と、を備え、
前記母管の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを前記枝管の管内空間を介して常時連通させ、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管と枝管との接続部における前記液体の合流部において、当該母管の口径をその上流側の口径より拡大させた拡大管と、を備え、
前記液体の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを常時連通させ、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管と枝管との接続部における前記液体の合流部において、当該枝管の口径をその上流側の口径より前記母管の上流方向へ偏心させて拡大させた拡大管と、を備え、
前記液体の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを常時連通させ、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。 - 傾斜して配置され気相空間を有する状態で液体を流す母管と、
この母管に上方から接続され、気相空間を有する状態で液体を流し当該液体を前記母管に流れる液体に合流させる枝管と、
前記母管と枝管との接続部における前記液体の合流部において、当該母管の口径をその上流側の口径より下方へ偏心させて拡大させた拡大管と、を備え、
前記液体の合流部より上流側の気相空間と下流側の気相空間とを常時連通させ、
前記気相空間は負圧に保たれる、
ことを特徴とする発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置。
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JP2016120055A JP6768367B2 (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置 |
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JP2016120055A Active JP6768367B2 (ja) | 2016-06-16 | 2016-06-16 | 発電プラントの軸受潤滑油系統に使用される配管装置 |
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