JP6766692B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

この明細書の開示は、筐体と一体的に形成される放熱台座を有する電子装置に関する。
特許文献1に開示されている通り、電子部品が実装された回路基板を内部に収容する筐体において、その内側に放熱台座を有するものがある。放熱台座には、電子部品の搭載面に対向する位置に形成されるものと、搭載面とは反対側の反搭載面に対向する位置に形成されるものがある。
特に、搭載面に対向するような位置に形成される放熱台座は、基板上に実装された電子部品の配置に合わせて筐体の内側に突出するように形成される。放熱台座は電子部品の高さに合わせて筐体表面からの突出量が調整されており、その形状は段を成すようになっている。すなわち、背の高い部品に対向する位置に配置された放熱台座はその突出量が小さくされ、背の低い部品に対向する位置に配置された放熱台座はその突出量が大きくされる。そして、放熱台座と電子部品との間を放熱ゲルで熱的に接続することにより、電子部品が発生する熱に対して、筐体への放熱を実現する。
特開2003−289191号公報
ところで、ひとつの電子部品に対応する放熱台座に着目すると、その形成にあたっては、金型からの取り出しなどを考慮して、突出部の周囲をテーパ状にせざるを得ない。つまり、従来の放熱台座は、筐体面を下底とし、電子部品との対向面を上底とする台形を成して形状されている。このため、放熱台座を形成するために必要な筐体面における下底が占める領域は、電子部品の実装面積よりも広く取らなければならない。
特に、上記したように、相対的に背の低い電子部品に対応する放熱台座は、その突出量が大きくなるため、その形成に係る筐体面の面積は相対的に大きくなる。つまり、隣り合う放熱台座との距離が大きくなる。電子部品は、放熱台座の上底の対向位置に配置される必要があるから、放熱台座間の距離が大きくなるほど、電子部品の実装間距離が大きくなってしまう。すなわち、電子部品の体格以上に実装面積を占めてしまい、実装の高密度化や、それに伴う電子装置全体の小型化の障害となりうる。
そこで、この明細書の開示は上記問題点に鑑み、筐体への放熱を実現しつつ、電子部品の高密度実装を実現する電子装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、この明細書に開示される電子装置は、複数の電子部品(20)が実装された回路基板(10)と、回路基板を内部に収容する筐体(30)と、筐体における内側の面であって、電子部品と対向する一面(30a)に突出して形成され、放熱ゲル(50)を介して電子部品と筐体とを熱的に接続する放熱台座(40)と、を備える電子装置であって、放熱台座は、複数の電子部品に共通して熱的に接続されるように形成され、筐体の一面における占有面である下底(41)と、複数の電子部品に亘って対向する対向面(42)とを有し、対向面は、少なくとも2つの電子部品における相対的な高さの差に応じて、下底に対して傾斜して形成され、対向面は、少なくとも3つの電子部品における相対的な高さの差に応じて、下底に対して傾斜角度の互いに異なる複数の傾斜面を有し、複数の傾斜面のそれぞれが、複数の電子部品と対向し、放熱ゲルを介して対向する複数の電子部品と熱的に接続されている。この明細書に開示される他の電子装置は、複数の電子部品(20)が実装された回路基板(10)と、回路基板を内部に収容する筐体(30)と、筐体における内側の面であって、電子部品と対向する一面(30a)に突出して形成され、放熱ゲル(50)を介して電子部品と筐体とを熱的に接続する放熱台座(40)と、を備える電子装置であって、放熱台座は、複数の電子部品に共通して熱的に接続されるように形成され、筐体の一面における占有面である下底(41)と、複数の電子部品に亘って対向する対向面(42)とを有し、対向面は、少なくとも2つの電子部品における相対的な高さの差に応じて、下底に対して傾斜するとともに、傾斜が複数の電子部品に亘って対向するように形成され、放熱台座は、対向面の輪郭を構成する端辺であって、対向面における傾斜の開始端と傾斜の終了端のそれぞれに、対向面から電子部品側に向かって壁状に張り出した堰(43,44)を有し、回路基板における電子部品の実装面に直交する方向において、開始端は終了端よりも実装面から離れており、堰のうち、開始端に形成された第1の堰(43)のほうが、終了端に形成された第2の堰(44)よりも、対向面からの突出長さが長い。
これによれば、2つの電子部品との間において、放熱台座を構成する対向面が一体的な斜面として形成されるので、2つの電子部品の間の領域に対向する部分において、放熱台座にテーパを形成する必要がない。すなわち、テーパ部を形成するための筐体の一面を確保する必要がないので、電子部品間の距離をより短く実装することができる。従って、放熱台座による筐体への放熱を実現しつつ、電子部品の高密度実装を実現することができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図および上面図である。 第2実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例1に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例2に係る放熱台座の概略構成を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例3に係る放熱台座の概略構成を示す断面図である。 その他の実施形態に係る放熱台座の概略構成を示す断面図である。 その他の実施形態に係る放熱台座の概略構成を示す断面図である。 その他の実施形態に係る放熱台座の概略構成を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る電子装置の概略構成について説明する。
本実施形態における電子装置は、例えば車両に搭載され、アクチュエータの制御に係る回路基板を含む。この電子装置は、例えばトランスミッションコントロールユニット(TCU)など、アクチュエータの制御に係る電子部品が比較的多いものに採用すると好適である。
図1に示すように、この電子装置100は、回路基板10と、回路基板10の実装面10aに実装された電子部品20と、回路基板10を内部に収容する筐体30と、筐体30における内側の一面30aから突出して形成された放熱台座40と、放熱台座40と電子部品20とを仲介する放熱ゲル50と、を備えている。
回路基板10は、一般に知られたプリント基板であり、図示しないランドに電子部品20が、はんだ等の導電性接着剤によって固定されている。図1には、実装面10aに電子部品20が実装されている様子を例示しているが、実装面10aと反対の面に電子部品20の一部が実装されることを妨げない。
電子部品20は、コンデンサや抵抗器などのディスクリート部品やICチップなどであり、回路基板10の実装面10aに固定されている。本実施形態では、電子部品20が3つの部品で構成されている。具体的には、電子部品20は、部品としての高さが最も高い第1部品21と、高さが最も低い第3部品23と、高さが第1部品21と第3部品23の中間である第2部品22と、を少なくとも有している。この3つの部品21,22,23は並んで配置され、その並び方向に沿って、第1部品21、第2部品22、第3部品23の順で並んで実装されている。図1においては、電子部品20の並び方向をx方向と示している。なお、実装面10aに直交する方向をy方向とし、x方向とy方向とにより規定されるxy平面に直交する方向をz方向と呼称する。電子部品20の高さとは、電子部品20のy方向の体格長を意味する。
筐体30は、回路基板10を電子部品20とともに収容するケースであり、本実施形態では金属製である。筐体30の内部に面のうち、回路基板10の実装面10aに対向する面を一面30aと呼称する。筐体30は、外部に露出する面にフィン31を複数有している。
放熱台座40は、筐体30と一体的に形成される部分であり、電子部品20の熱を筐体30に伝熱するための熱の伝達経路となる。放熱台座40は、筐体30の内側の面であって、実装面10aに対向する一面30aに形成されている。放熱台座40は、一面30aから突出して形成されており、全体として四角錐台状の形状を成している。この錐台の下底41は一面30aの一部であり、略長方形である。一方、上底は電子部品20と対向する面であり、下底41と同様に略長方形である。上底は電子部品20に対向する面であり、以降、上底を対向面42と称する。放熱台座40は、下底41から対向面42に向かってy方向に突出して形成されている。放熱台座40をy方向から正面視すると、対向面42は下底41よりも面積が小さくなっている。つまり、放熱台座40は、その側面において、対向面42から下底41に向かってテーパ部を有している。このテーパ部が四角錐台状の放熱台座40の脚部である。
ところで、電子部品20は、背の高いものから順にx方向に並んでいる。第1部品21と第2部品22と第3部品23とがこの順で並び、実装面10aから見ればx方向に向かって電子部品20の高さが低く(あるいは高く)なっている。つまり、背の高さの差によって勾配が規定できる。
図1に示すように、対向面42は、実装された複数の電子部品20の高さに応じた傾斜が付けられている。換言すれば、対向面42は、少なくとも2つの電子部品20における相対的な高さの差に応じて、下底41に対して傾斜して形成されている。さらに言えば、電子部品20の筐体30に対向する面に対して、放熱台座40の対向面42が傾斜している。対向面42は、複数の電子部品20をカバーするような共通した一つの面となっており、第1部品21と第2部品22との間に対向する領域や、第2部品22と第3部品23との間に対向する領域でも、各電子部品21,22,23に対向する部分と同様の傾斜が維持されている。
本実施形態では、x方向において電子部品20の高さが低く(あるいは高く)なっていくので、対向面42もそれに合わせて傾斜している。具体的には、放熱台座40における下底41と対向面42との間の距離が、x方向に沿って変化している。放熱台座40は、第1部品21に対向する部分から第3部品23に対向する部分に向かって高さが連続的に高くなるようになっている。このため、対向面42から下底41に向かって張られる側面の距離も大きくなるので、図1の上面図に示すように、下底41はx方向に沿って、z方向に拡幅された形状となる。
なお、上記したように、対向面42はx方向について傾斜を有しているが、z方向には傾斜を有していない。これは、本実施形態において、電子部品20がx方向に並んでいるからであって、z方向に高さの異なる電子部品が並んでいる態様においては対向面42がz方向に傾斜する。
放熱ゲル50は、放熱台座40と電子部品20との間に介在し、電子部品20から放熱台座40へ熱を伝達するための部材である。放熱ゲル50は、放熱台座40と電子部品20との間から自然流出しない程度の粘性を有し、放熱台座40の対向面40に塗布法により所定厚みをもって塗布された状態で電子部品20との間に挟み込まれる。放熱ゲル50は第1部品21と第2部品22の間の領域や、第2部品22と第3部品23の間の領域に一部入り込み、電子部品20と面接触することによって、電子部品20が発生する熱を効率的に放熱台座40に伝熱する。
次に、本実施形態に係る電子装置100を採用することによる作用効果について説明する。
電子装置100における放熱台座40は、高さの異なる複数の電子部品21,22,23に亘って共通して設けられており、対向面42が電子部品21,22,23の高さに応じて連続した一体的な斜面を形成している。このため、ひとつの電子部品20と別の電子部品20との間でテーパ部を形成することなく、電子部品20と放熱台座40とをある程度の距離に近接させて放熱性を維持するように配置することができる。
具体的には、放熱台座40は、第1部品21と第2部品22の間に対応する部分や、放熱台座40は、第2部品22と第3部品23の間に対応する部分においてテーパ部を形成する必要がない。よって、テーパ部の形成に必要とされる一面30aの所定の領域を設ける必要がない。電子部品20の実装間距離は、部品間に対応する部分に形成されるテーパ部の大きさを考慮に入れて設計しなければならないが、本実施形態における電子装置100では、ひとつの電子部品20と別の電子部品20との間でテーパ部を形成する必要がないので、電子部品20をより高密度に実装することができる。
また、放熱台座40における対向面42は、連続した一体的な斜面であるから、放熱ゲル50の塗布に際して、面塗布を行うことができる。従来のように電子部品ひとつに対して水平な対向面を有する放熱台座が形成される態様では、電子部品ごとに点塗布を行う必要があるが、本実施形態に係る電子装置100では複数の電子部品20に対して一括して面状に塗布できるので、放熱ゲル50の塗布が容易になるとともに、塗布に係る工程数も低減することができる。
(第2実施形態)
図2に示すように、本実施形態における電子装置101の放熱台座40は、堰43,44を有している。2つの堰43,44のうち、第1の堰43は、対向面42を構成する4辺の輪郭線のうち、z方向に沿う輪郭線であって第1部品21側に輪郭に沿って形成されている。第1の堰43は対向面42から突出して形成されている。一方、第2の堰44は、対向面42を構成する4辺の輪郭線のうち、z方向に沿う輪郭線であって第3部品23側に輪郭に沿って形成されている。第2の堰44は対向面42から突出して形成されている。
換言すれば、第1の堰43は、対向面42の傾斜の開始端に沿って形成され、第2の堰44は、対向面42の傾斜の終了端に沿って形成されている。
本実施形態における堰43,44は、対向面42からy方向に突出するものであり、その突出量は、第1の堰43よ第2の堰44とで互いに等しくなっている。なお、堰43,44はz方向に延びて形成されているが、突出量はz方向の位置に依存せず一律である。
放熱ゲル50は、第1の堰43と第2の堰44の間の、対向面42上に塗布され、電子部品20と放熱台座40とを熱的に接続する。
本実施形態における電子装置101を採用すれば、堰43,44が放熱ゲル50の流動に対して堰として機能するから、放熱ゲル50が対向面42上から流出することを抑制できる。とくに、振動等によって電子部品20と筐体30との相対位置がx方向にずれるような力が作用しても、放熱ゲル50が対向面42上から流出することを抑制することができる。
(変形例1)
上記した第2実施形態の例では、第1の堰43と第2の堰43の対向面42からの高さが等しい態様について説明したが、堰43,44の高さは任意であって、互いに異なっていても良い。例えば、対向面42の一面30aからの距離が短い側に形成された第1の堰43について、図3に示すように、第2の堰44よりも高くなるように形成すれば、放熱ゲル50の対向面42外への流出をより抑制できる。ただし、堰43,44の高さを高くすれば、堰43,44を設けるためのテーパが必要になり、電子部品20の実装位置を制限することもあるので、堰43,44の高さは、放熱ゲル50の粘性と電子部品20の実装状況に応じて適宜調整されるべきである。
また、上記した第2実施形態の例では、第1の堰43と第2の堰43が、それぞれ対向面42の傾斜の開始端辺と終了端辺に形成される例を示したが、このほか対向面42から突出した第2の堰45を設けても良い。このような堰45は、放熱ゲル50に対してアンカー効果を発揮し、放熱ゲル50の流出をより抑制することができる。
(変形例2)
また、上記変形例では、堰43,44,45にそれぞれ端面が存在し、各堰43,44,45が独立して存在している例について説明したが、例えば、図4に示すように、対向面42を構成する4辺の輪郭線のうち、x方向に沿う輪郭線に沿って堰46,47が形成されていても良い。つまり、堰43の一端と堰44の一端が堰46で連結され、堰43の他端と堰44の他端が堰47で連結されて、全体として枡上の郭を形成しても良い。これによれば、振動等によって電子部品20と筐体30との相対位置がz方向にずれるような力が作用しても、放熱ゲル50が対向面40上から流出することを抑制することができる。
(第3実施形態)
上記した第1実施形態および第2実施形態では、放熱台座40における対向面42が複数の電子部品20に対向する折り目のない平面として形成される例を示した。しかしながら、対向面42は折れ曲がって形成されてもよい。
図5に示すように、本実施形態における電子装置103は、放熱台座40の対向面42が第1面42aと第2面42bとを有する。第1面42aの傾斜角度は、第1部品21と第1面42aとの距離と、第2部品22と第1面42aとの距離が所定の値で一定になるように決定される。具体的には、電子部品20の実装面10aを正面視したときにおける第1部品21の中心と第1面42aとの、実装面10aに直交する方向の距離をLとするとき、第2部品22の中心と第1面42aとの、実装面10aに直交する方向の距離もLになるように、第1面42aの傾斜角度が決定されている。
第2面42bについても同様であって、電子部品20の実装面10aを正面視したときにおいて、第3部品23の中心と第2面42bとの、実装面10aに直交する方向の距離がLになるように、第2面42bの傾斜角度が決定されている。第1面42aと第2面42bは傾斜角度が異なり、それぞれの面が、特許請求の範囲に記載の、傾斜角度の異なる複数の傾斜面、に相当する。
第1面42aと第2面42bは互いに連結しつつ対向面42を構成し、その折り目は第2部品22の中心点の直上にある。
このように、各電子部品20と対向面42との距離を一定に保つように対向面42が形成されていることによって、電子部品20に対する放熱台座40への放熱効率を均一化でき、例えば特定の電子部品のみが過剰に過熱してしまうことを抑制できる。
(変形例3)
なお、対向面42の傾斜角度の決定において、すべての電子部品20の高さを反映させる必要はない。図6に例示する電子装置104は、電子部品20として、第1部品21、第2部品22、第3部品23、第4部品24を有し、この順でx方向に並んで実装されている。第2部品22はもっとも背が低く、第3部品23、第4部品24、第1部品21の順に背が高くなっている。
図6に示す放熱台座40は、対向面42として、第3面42cと第4面42dが連結することで形成されている。このうち、第3面42cは、第1部品21と第3部品23の高さ勾配から傾斜角度が決定されている。これは、第2部品22の高さを対向面42の傾斜に反映させると、第3面42cと第1部品21が干渉する虞があるためである。すなわち、電子部品20の実装面10aを正面視したときにおける第1部品21の中心と第3面42cとの、実装面10aに直交する方向の距離をLとするとき、第3部品23の中心と第3面42cとの、実装面10aに直交する方向の距離もLになるように、第3面42cの傾斜角度が決定されている。第4面42dについては、電子部品20の実装面10aを正面視したときにおいて、第4部品24の中心と第4面42dとの、実装面10aに直交する方向の距離がLになるように、第4面42dの傾斜角度が決定されている。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態について説明したが、上記した実施形態になんら制限されることなく、この明細書に開示する主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
図7に示すように、ひとつの放熱台座40において、対向面42の一部が下底41と平行な面を有していても良い。図7に示す例では、電子部品20のうち、第2部品22と第3部品23の高さが同一である。このような態様では、2つの電子部品22,23における相対的な高さの差がないため、対向面42は下底41と平行になる。ただし、第1部品21と第2部品22に対応する対向面42、および、第3部品23と第4部品24に対応する対向面42は、2つの電子部品における相対的な高さの差に応じて、下底に対して傾斜して形成されている。
また、上記した各実施形態では、対向面42が曲率のない平面、あるいは折れ目を有する平面の集合体として形成される例について説明したが、対向面42が下底41に対して傾斜するとは、平面のみを指すものではなく、例えば図8に示すように、対向面42が電子部品20の相対的な高さに応じて曲率をもった曲面として形成されているものも含むものである。
また、上記した各実施形態では、対向面42が平滑な面である例について説明したが、図9に示すように、対向面42に穿たれて形成された穿孔部48を有していても良い。穿孔部48を有することにより、放熱ゲル50が穿孔部48の内部に侵入し、アンカー効果により対向面42から流出しにくくすることができる。
10…回路基板,20…電子部品,30…筐体,40…放熱台座,41…下底,42…対向面,50…放熱ゲル

Claims (10)

  1. 複数の電子部品(20)が実装された回路基板(10)と、
    前記回路基板を内部に収容する筐体(30)と、
    前記筐体における内側の面であって、前記電子部品と対向する一面(30a)に突出して形成され、放熱ゲル(50)を介して前記電子部品と前記筐体とを熱的に接続する放熱台座(40)と、を備える電子装置であって、
    前記放熱台座は、複数の前記電子部品に共通して熱的に接続されるように形成され、前記筐体の前記一面における占有面である下底(41)と、複数の前記電子部品に亘って対向する対向面(42)とを有し、
    前記対向面は、少なくとも2つの前記電子部品における相対的な高さの差に応じて、前記下底に対して傾斜して形成され
    前記対向面は、少なくとも3つの前記電子部品における相対的な高さの差に応じて、前記下底に対して傾斜角度の互いに異なる複数の傾斜面を有し、
    前記複数の傾斜面のそれぞれが、複数の前記電子部品と対向し、前記放熱ゲルを介して対向する複数の前記電子部品と熱的に接続されている電子装置。
  2. 前記複数の傾斜面は、第1の傾斜面(42a、42c)と、前記第1の傾斜面に連なり、前記第1の傾斜面とは前記傾斜角度が異なる第2の傾斜面(42b、42d)と、を含む請求項1に記載の電子装置。
  3. 複数の前記電子部品は、前記第1の傾斜面と対向する第1の電子部品と、前記第2の傾斜面と対向する、前記第1の電子部品とは別の第2の電子部品と、を含み、
    前記回路基板における前記電子部品の実装面を正面視したときにおける前記第1の電子部品の中心と、前記第1の傾斜面との、前記実装面に直交する方向の距離が、前記正面視したときにおける前記第2の電子部品の中心と、前記第2の傾斜面との、前記実装面に直交する方向の距離に等しい請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記放熱台座は、前記対向面の輪郭を構成する端辺であって、前記対向面における傾斜の開始端と傾斜の終了端の少なくとも一方に、前記対向面から前記電子部品側に向かって壁状に張り出した堰(43,44)を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記堰は、前記対向面からの突出量が一律とされている請求項4に記載の電子装置。
  6. 複数の電子部品(20)が実装された回路基板(10)と、
    前記回路基板を内部に収容する筐体(30)と、
    前記筐体における内側の面であって、前記電子部品と対向する一面(30a)に突出して形成され、放熱ゲル(50)を介して前記電子部品と前記筐体とを熱的に接続する放熱台座(40)と、を備える電子装置であって、
    前記放熱台座は、複数の前記電子部品に共通して熱的に接続されるように形成され、前記筐体の前記一面における占有面である下底(41)と、複数の前記電子部品に亘って対向する対向面(42)とを有し、
    前記対向面は、少なくとも2つの前記電子部品における相対的な高さの差に応じて、前記下底に対して傾斜するとともに、前記傾斜が複数の前記電子部品に亘って対向するように形成され
    前記放熱台座は、前記対向面の輪郭を構成する端辺であって、前記対向面における傾斜の開始端と傾斜の終了端のそれぞれに、前記対向面から前記電子部品側に向かって壁状に張り出した堰(43,44)を有し、
    前記回路基板における前記電子部品の実装面に直交する方向において、前記開始端は前記終了端よりも前記実装面から離れており、前記堰のうち、前記開始端に形成された第1の堰(43)のほうが、前記終了端に形成された第2の堰(44)よりも、前記対向面からの突出長さが長い電子装置。
  7. 前記対向面は、少なくとも3つの前記電子部品における相対的な高さの差に応じて、前記下底に対して傾斜角度の異なる複数の傾斜面を有する請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記対向面は、前記回路基板における前記電子部品の実装面を正面視したときにおける前記電子部品の中心と、前記対向面との、前記実装面に直交する方向の距離が、複数の前記電子部品に対して所定値となるように傾斜して形成される請求項6または請求項7に記載の電子装置。
  9. 前記放熱台座は、前記対向面の輪郭に沿って、前記対向面から前記電子部品側に向かって壁状に張り出した郭を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子装置。
  10. 前記対向面は、複数の穿孔部(48)を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子装置。
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