JP6765230B2 - 非接触センサの配設構造 - Google Patents
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Description
上部センサS1は、上述したように長尺の平板形状を成しており、先端部(スライドドア12の開口部側の端部)は、スライドドア12の内側に向けて湾曲した湾曲部S1aとされている。そして、上部センサS1は、複数(図では5個)のクリップ27aにより、内側プロテクタ24に固定されている。また、下部センサS2も同様に、複数(図では2個)のクリップ27bにより、内側プロテクタ24に固定されている。上部センサS1、及び下部センサS2を複数個所で固定することにより、センサのばたつきによる異音の発生や、垂れ下がり部への水溜り、凍結等を防止できる。また、高圧洗浄機等による高圧水流が加えられた場合の破損、めくれ、等を防止できる。
図8は、開放しているスライドドア12を閉鎖させる操作を示す説明図である。例えば、乗員Pが多くの荷物Z1を所持している場合には、乗員Pは手動操作でスライドドア12を閉鎖することが難しい。このような場合には、乗員Pは、プロテクタ20の下方に足を入れるキック操作を行うことにより、スライドドア12を閉鎖させることができる。
図9(a)は、乗員Pがキック操作を行ったときの上部センサS1の検出信号を示し図9(b)は、下部センサS2の検出信号を示している。乗員Pがキック操作を行うことにより、図9(a)に示すように、時刻t1で上部センサS1の検出信号が閾値d1を上回り、時刻t3で閾値d1を下回る。また、図9(b)に示すように、時刻t2で下部センサS2の検出信号が閾値d2を上回り、時刻t4で閾値d2を下回る。このように、上部センサS1の検出信号は、乗員Pのキック操作により、一定時間(この例では、時間T1)だけ閾値d1を上回る。また、下部センサS2の検出信号は、上部センサS1よりも若干遅れて、一定時間(この例では、時間T2)だけ閾値d2を上回る。そして、コントローラ51は、上部センサS1の検出信号が閾値d1を上回り、更に、下部センサS2の検出信号が閾値d2を上回った場合に、乗員Pによるキック操作が実行されたものと判断し、操作検出信号を出力する。
図10は、閉鎖しているスライドドア12を開放させる操作を示す説明図である。例えば、乗員Pが多くの荷物Z1を所持している場合等では、スライドドア12を手動操作でスライドドア12を開放することが難しい。このような場合においても、閉鎖時と同様に、乗員Pはキック操作を行うことにより、スライドドア12を開放することができる。
次に、乗員Pによるキック操作以外の動作が行われたときに、スライドドア12が誤動作しないことについて説明する。
図11は、スライドドア12の乗降口近傍で、乗員Pが地面に落ちた物体q1を手32を伸ばして拾う様子を示す説明図である。乗降口近傍で物体q1を拾うために手32を伸ばすと、上部センサS1により手32が検出され、更に、手の甲32aがプロテクタ20の下側に進入する可能性がある。しかし、下部センサS2の端部は、上部センサS1よりも短く形成され、スライドドア12の開口部近傍まで達していない。このため、上部センサS1及び下部センサS2の双方で手32、甲32aが検出される可能性は低く、スライドドア12が誤動作することを回避できる。
図15は、スライドドア12が開放されているときに、乗員Pがスライドドア12の近傍に立っている状況を示す説明図である。本実施形態では、下部センサS2の端部はスライドドア12の開口部近傍に達していないので、乗員Pがスライドドア12の近傍に立っているだけでは、乗員Pの脛31bが上部センサS1で検出されることはあり得るが、甲31aが下部センサS2で検出される可能性は低い。即ち、上部センサS1及び下部センサS2では、前述した図12(a)、(b)に示した如くの検出信号が得られることになる。従って、乗員Pがスライドドア12の近傍に立っているだけでは、上部センサS1及び下部センサS2が共に検出信号を出力する可能性は低く、スライドドア12が誤動作することを防止できる。
図17は、コントローラ51、ECU52、及びBCM53によるデータ転送の流れを示すシーケンス図であり、以下、図17を参照して、本実施形態の処理手順について説明する。
BCM53は、ステップc1において、キー照合を実施する。ステップc2でキー照合を完了する。この処理では、乗員Pが所持する車両11のキーが検出されている場合に照合完了とする。BCM53は、ステップc3において、照合結果をECU52に送信する。ECU52は、ステップb3にて照合結果を受信する。BCM53は、ステップc4において、スライドドア12の開閉指令信号を出力する。
こうして、乗員Pによるキック操作により、スライドドア12を開閉操作が実行されるのである。
このようにして、本実施形態に係る非接触センサの配設構造を採用したスライドドア12では、スライドドア12の下部に上部センサS1、及び下部センサS2を備えている。また、上側の非接触センサである上部センサS1の乗降口側端部は、下側の非接触センサである下部センサS2の乗降口側端部よりも、乗降口に近い位置に配置されている。従って、乗員Pがキック操作を行ったことを確実に検出して、スライドドア12の開閉操作を行うことができる。また、手を伸ばして物体を拾うような動作や、スライドドア12の前に乗員が立っている場合に、スライドドア12が開閉動作するという誤動作の発生を防止することができる。
次に、本発明の変形例について説明する。前述した実施形態では、上部センサS1、及び下部センサS2の双方で物体を検出した場合に、コントローラ51が操作検出信号を出力して、スライドドア12を開放、或いは閉鎖する構成とした。これに対して、変形例では、上部センサS1、及び下部センサS2が物体を検出するタイミングに基づいて、キック操作が行われているか否かを判断する。
12 スライドドア
12a 下端部
20 プロテクタ(サイドシルプロテクタ)
21 サイドシルパネル
22 内側パネル
23 外側パネル
24 内側プロテクタ
24a 上端部
24b 内側凸部
24c 外側凸部
24d 底面部
24e 蓋体
25 外側プロテクタ
25a 屈曲部
25b 底面部
25c 内側凸部
26 両面テープ
27a、27b、27c クリップ
28 ビス
31 足
31a 甲
31b 脛
32 手
32a 甲
51 コントローラ
52 パワースライドドアECU
53 BCM(Body Control Module)
P 乗員
q1 物体
R1 検出領域
R2 検出領域
S1 上部センサ(非接触センサ)
S1a 湾曲部
S2 下部センサ(非接触センサ)
Z1 荷物
Claims (4)
- 乗降口を開閉するスライドドアに設けられ、略水平方向に延設されるとともに、上下に間隔を開けて対をなす非接触センサを有し、上側の非接触センサの前記乗降口側端部は、下側の非接触センサの前記乗降口側端部よりも、前記乗降口に近い位置に配置されていること
を特徴とする非接触センサの配設構造。 - 前記上側の非接触センサは、前記スライドドアの側方を向く指向性を有し、前記下側の非接触センサは、前記スライドドアの下方を向く指向性を有すること
を特徴とする請求項1に記載の非接触センサの配設構造。 - 前記スライドドアの下部に設けられ、スライドドアの外面を覆う外装部品を有し、前記非接触センサは、前記外装部品のスライドドアへの取付面側に設けられること
を特徴とする請求項1または2に記載の非接触センサの配設構造。 - 前記外装部品は、スライドドアの外面を覆うように取り付けられる内側部材、及び該内側部材の外面を覆うように取り付けられる外側部材からなり、前記非接触センサは、前記外側部材と前記内側部材との間に設けられること
を特徴とする請求項3に記載の非接触センサの配設構造。
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JP2016127567A JP6765230B2 (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 非接触センサの配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016127567A JP6765230B2 (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 非接触センサの配設構造 |
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- 2016-06-28 JP JP2016127567A patent/JP6765230B2/ja active Active
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