JP6765157B2 - 吸引磁場を応用したエネルギ発生システム - Google Patents

吸引磁場を応用したエネルギ発生システム Download PDF

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Description

この発明は、吸引磁場を応用したエネルギ発生システムに係り、特に永久磁石が設けられて回転可能なロータとロータの周辺に配設されたステータとを備え、また、ロータの回転運動を強く支持するサポート部材を備える吸引磁場を応用したエネルギ発生システムに関する。
従来、エネルギ発生システムとしては、回転軸に取り付けられて回転軸と一体に回転可能なロータ(回転子)と、ロータの円周方向に沿って設けられた少なくとも1個の永久磁石と、永久磁石と対向するようにロータの周辺に配設されたステータ(固定子)とを備えるものがある。
特許第3948511号公報
ところが、従来のエネルギ発生システムでは、その構造上、ロータの回転運動をより強く維持するためには、ステータのコイルに対してより多くの電力の供給が必要とされることから、消費電力を抑えてエネルギをより効率良く発生させる技術が望まれていた。
そこで、この発明は、ロータの回転運動を強く維持し、ロータの回転運動をサポートすることができる吸引磁場を応用したエネルギ発生システムを提供することを目的とする
この発明は、回転軸に取り付けられて前記回転軸と一体に回転可能なロータと、前記ロータの円周方向に沿って前記ロータに設けられた少なくとも1個の永久磁石と、前記永久磁石と対向するように前記ロータの周辺に配設されたステータとを備え、前記ステータは鉄芯と前記鉄芯の少なくとも一部に巻回されたコイルとから構成され、前記ロータが回転して前記ロータの前記永久磁石が前記ステータの前記鉄芯を通過するときに、前記鉄芯の一側部が前記永久磁石と反発し、前記鉄芯の他側部が前記永久磁石を吸引する極性になるような電流を前記コイルに供給する制御装置と、前記ロータの周辺で隣接する前記ステータ間には前記ロータの外周面に沿うようにサポート部材とを備え、前記サポート部材は、前記ロータの回転方向において回転方向前方部と回転方向中間部と回転方向後方部とからなり、前記回転方向中間部が内周面に段差突部を備え、前記回転方向前方部の厚さが前記回転方向後方部の厚さよりも大きく設定され、前記ロータの外周面と前記サポート部材の内周面との間では、前記サポート部材の前記回転方向前方部における回転方向前方隙間と前記サポート部材の前記回転方向中間部における回転方向中間隙間と前記サポート部材の前記回転方向後方部における回転方向後方隙間とが形成され、前記回転方向前方隙間が前記回転方向後方隙間よりも小さく設定され、また、空間を有した磁性体の積層構造により、前記サポート部材と前記ステータの前記鉄芯の断面との間で断面積において差が設けられたことを特徴とする。
この発明は、ロータの永久磁石がステータを通過するときに、鉄芯が永久磁石と反発する極性になるような電流をコイルに供給することにより、ロータの永久磁石をステータの鉄芯に対して反発させ、この反発力によってロータ回転維持されるが、ロータの永久磁石がステータの鉄芯の前を通過するとき、ロータの回転運動自体は、ロータの永久磁石によるサポート部材への吸引磁力及びサポート部材とステータの鉄芯との断面積の差から生じる吸引磁場の差を応用することによってサポートされ、回転モーメントを一時的に(又は局所的に)大きくさせて、エネルギを発生させることができる。
図1は3極型の構造の吸引磁場を応用したエネルギ発生システムの平面図である。(実施例) 図2は吸引磁場を応用したエネルギ発生システムの制御回路図である。(実施例) 図3は図1のIII−III線によるロータの断面図である。(実施例) 図4は鉄芯の平面図である。(実施例) 図5はサポート部材の平面図である。(実施例) 図6は図5の矢印VIによるサポート部材の側面図である。(実施例) 図7は永久磁石が鉄芯に近づくときの平面図である。(実施例) 図8は永久磁石が鉄芯を通過するときの平面図である。(実施例) 図9は永久磁石が鉄芯を通過した直後の平面図である。(実施例) 図10は永久磁石が鉄芯を通過した後の平面図である。(実施例) 図11は一側部にコイルを巻回した鉄芯の平面図である。(変形例1) 図12は一側部及び他側部にコイルを巻回した鉄芯の平面図である。(変形例2) 図13は他側部の先端側を一側部へ曲げた馬蹄形状の鉄芯の平面図である。(変形例3) 図14は回転方向前方部の端面を内周面から外周面側へ傾斜したサポート部材の平面図である。(変形例4) 図15は回転方向前方部の端面を外周面から内周面側へ傾斜したサポート部材の平面図である。(変形例5) 図16は回転方向前方部の端面に突端部を形成したサポート部材の平面図である。(変形例6) 図17は厚さが漸次に変化して内周面がスムーズな円弧形状に形成されたサポート部材の平面図である。(変形例7) 図18は内周面に複数(2つ)の段差突部を備えたサポート部材の平面図である。(変形例8) 図19は磁性材料の帯状体と非磁性材料の帯状体とを交互に積層して構成されたサポート部材の側面図である。(変形例9) 図20は2極型の構造の吸引磁場を応用したエネルギ発生システムの平面図である。(変形例10)
この発明は、ロータの永久磁石がステータの鉄芯を通過するときに、鉄芯が永久磁石と反発する極性になるような電流をコイルに供給するものにおいて、ロータの永久磁石の吸引磁力によりロータに強い回転モーメント(トルク)を生み出すような形状的特徴を持たせた強磁性体からなるサポート部材を、ロータの周囲に配置することにより、ロータの回転運動をサポートし、回転モーメントを一時的に(又は局所的に)大きくさせて、エネルギを発生させるという目的を実現するものである。
図1〜図10は、この発明の実施例を示すものである。
図1に示すように、吸引磁場を応用したエネルギ発生システム(以下、単に「エネルギ発生システム」という)1は、例えば、3極型の構造(電動機)であり、エネルギを発生するものである。
エネルギ発生システム1は、回転軸2に取り付けられて回転軸2と一体に回転可能なロータ(回転子)3と、ロータ3の円周方向に沿って設けられた少なくとも1個の永久磁石4と、永久磁石4と対向するようにロータ3の周辺に配設されたステータ(固定子:電磁石)5とを備え、また、強磁性体からなるサポート部材10を備える。回転軸2は、軸受(図示せず)に回転自在に支持され、ロータ3の回転を外部に伝えるものであり、例えば、発電システム(図示せず)などに連結される。
具体的に説明すると、この実施例において、図1に示すように、ロータ3は、平面視で、円形状のロータ本体6を備える。また、図3に示すように、ロータ本体6は、軸方向Xで、所定の長さHに形成される。ロータ本体6には、軸方向Xの中心部位で、回転軸2を挿着させるための軸用孔7が形成される。
図1に示すように、ロータ本体6には、円周方向等間隔(60度毎)で6個の永久磁石4が埋設される。ロータ3の周辺には、永久磁石4と対向するように、円周方向等間隔(120度毎)に、3個のステータ5が所定の支持手段(図示せず)によって支持される。
ロータ3は、回転軸2を中心として、この実施例では、例えば、時計方向と同じ回転方向Mへ回転する。なお、ロータ3を、ステータ5及びサポート部材10の設置方向を反転させることにより、反時計方向へ回転させることも可能である。
図1、図3に示すように、永久磁石4は、例えば、断面四角形状の長方体、若しくは円筒状の形状あって、磁極として、平面視で、一端側のN極部4Nと他端側のS極部4Sとが一体になって構成される。永久磁石4は、硬磁性材料で形成され、鉄などの磁性体を引きつけたり、あるいは、鉄などの磁性体に引きつけられる機能を有する。
図1に示すように、各永久磁石4は、平面視で、例えば、N極部4Nがロータ3の中心側に向かうとともにS極部4Sがロータ3の外方側に向かって、ロータ3の径方向で放射状に且つ円周方向等間隔(60度毎)にそれぞれ配置される。
永久磁石4のS極部4Sの端面4Eは、ロータ3の外周面3Fと同一平面内に配置される。
図1に示すように、ステータ5は、鉄芯(コア)8と、少なくとも鉄芯8の一部に巻回されたコイル9とからなり、且つロータ3のロータ本体6の長さHと略同じ長さに構成される。ステータ5及びサポート部材10は、ロータ3と相互作用して回転モーメント(トルク)を発生させるものである。
鉄芯8は、例えば、鉄製で略半筒状体に形成され、磁化しやすい強磁性体からなる。
鉄芯8は、この実施例において、例えば、図4に示すように、平面視で、U字形状に形成され、一側部8Aと、一側部8Aに並列した他側部8Bと、一側部8A及び他側部8Bの一端同士を連結する湾曲部8Cとからなる。一側部8Aと他側部8Bとは、この実施例では、平行に配置される。
図4に示すように、鉄芯8において、一側部8Aが厚さ(幅)D1に形成されるとともに、他側部8Bが一側部8Aの厚さD1よりも小さな厚さD2に形成され、湾曲部8Cが一側部8A側から他側部8B側へ向かって漸次小さな厚さD3に形成される。一側部8Aの厚さD1と他側部8Bの厚さD2と湾曲部8Cの厚さD3とにおいては、D1>D3>D2の関係にある。なお、鉄芯8においては、D1=D3=D2の関係で、同一厚さとすることも可能である。
鉄芯8は、図1に示すように、平面視で、一側部8Aがロータ3の回転方向Mの後方側に配置されるとともに、他側部8Bがロータ3の回転方向Mの前方側に配置される。また、鉄芯8は、一側部8Aの端面E1及び他側部8Bの端面E2が、ロータ3の外周面3Fに対向して配置される。
また、鉄芯8において、平面視で、一側部8Aが他側部8Bよりも所定に長く形成され、一側部8Aの端面E1と他側部8Bの端面E2との間が距離Lで離れている。
更に、鉄芯8においては、一側部8Aの端面E1が永久磁石4のS極部4Sの端面4Eと略同一に形成され、一側部8Aの端面E1の表面積が永久磁石4のS極部4Sの端面4Eの表面積と略同じく形成される。
鉄芯8には、この実施例において、一側部8A・他側部8B・湾曲部8Cの全てに、コイル9として、一側部コイル9A・他側部コイル9B・湾曲部コイル9Cがそれぞれ連続して巻回される。このように、ステータ5において、鉄芯8の全体にコイル9が巻回されることにより、ステータ5の鉄芯8の磁力が強くなり、ステータ5に通電した際に、永久磁石4のS極部4Sは、鉄芯8に対して、より少ない電力で強く反発する(強い反発力)。
コイル9は、電流が供給されることにより、つまり、電流が流されることにより、鉄芯8を磁化する機能を有する。つまり、ステータ5は、それ自体磁石の性質を有さず、通常は、鉄芯8が鉄(強磁性体)としてロータ3の永久磁石4を強く吸い寄せてロータ3の回転運動を強く支持するが、コイル9に電流が供給されることにより、鉄芯8が磁石となり、つまり、鉄芯8に磁力を発生させる電磁石になる。鉄芯8においては、コイル9への電流の供給方向(流れ方向)の設定により、一側部8Aの端面E1と他側部8Bの端面E2との極性が、各々S極及びN極に設定され、ロータ3の永久磁石4がステータ5の前を通過する際のロータ3の回転運動を強力にアシストする。
また、鉄芯8は、図4に示すように、一側部8Aの端面E1が一側部8Aの軸方向に対して直角方向に形成される一方、他側部8Bの端面E2がロータ3の外周面3Fに沿うように他側部8Bの外側面8Rから内側面8Gに向かって角度θ1で傾斜して形成される。鉄芯8においては、他側部8Bの端面E2がロータ3の外周面3Fに沿うように角度θ1で傾斜していることにより、他側部8Bの端面E2がN極になっているときに、永久磁石4のS極部4Sの端面4Eが他側部8Bの端面E2側へ磁力によって強く引き寄せられる。
なお、ステータ5においては、鉄芯8を構成する一側部8A・他側部8B・湾曲部8Cのそれぞれの厚さ(幅)を変更したり、コイル9を構成する一側部コイル9A・他側部コイル9B・湾曲部コイル9Cのそれぞれの巻数を変更したり、あるいは、コイル9を構成する一側部コイル9A・他側部コイル9B・湾曲部コイル9Cへの電流のそれぞれの大きさを変更することにより、鉄芯8の磁力の強さを変更可能である。
図1に示すように、ロータ3の周辺で隣接するステータ5・5間には、ロータ3の外周面3Fに沿うように、サポート部材10が備えられる。つまり、この実施例では、ロータ3の外周面3Fに沿うように、各隣接するステータ5・5・5間で、3つのサポート部材10・10・10が配設される。
サポート部材10は、図5に示すように、平面視で、ロータ3の回転方向Mにおいて、回転方向前方部10Aと回転方向中間部10Bと回転方向後方部10Cとからなり、内周面10Fと外周面10Rとで円弧形状に形成される。
サポート部材10は、図6に示すように、側面視で、複数の帯状体11が積層されて壁状体として構成され、また、ロータ3の軸方向Xの長さHと同等の長さHに形成される。 サポート部材10としては、図6に示すように、磁性体(鉄製)の帯状体11を複数積層した構造であったり、あるいは、図19に示すように、磁性帯状体22と非磁性帯状体23とを交互に複数積層した構造とする。この実施例では、図19に示すように、磁性帯状体22と非磁性帯状体23とを交互に複数積層した構造を採用して説明する。
サポート部材10は、図5に示すように、回転方向前方部10Aの端面E3がロータ3の回転方向Mの前方側のステータ5の鉄芯8の一側部8Aの先端側面に連結されるとともに、回転方向後方部10Cの端面E4がロータ3の回転方向Mの後方側のステータ5の鉄芯8の他側部8Bの先端側面に連結され、さらに、図1に示すように、回転方向中間部10Bがロータ3の外周面3Fを包囲するように配置される。
この実施例においては、図5に示すように、サポート部材10の回転方向前方部10Aの端面E3は、ステータ5の鉄芯8の一側部8Aの先端側面と平行に形成され、ステータ5の鉄芯8の一側部8Aの先端側面に連結される。
なお、ステータ5の鉄芯8の他側部8Bとサポート部材10の回転方向後方部10Cとの連結部位において、ステータ5の鉄芯8の他側部8Bの端面E2をサポート部材10の回転方向後方部10Cの外周面に連結することも可能である。この場合、例えば、ステータ5の鉄芯8の一側部8Aの端面E1と他側部8Bの端面E2との間の距離Lが大きくなるように、鉄芯8の他側部8Bの長さを短くするとともに、サポート部材10の回転方向後方部10Cを鉄芯8の他側部8Bの端面E2全体に接するように延長して形成する。これにより、ステータ5の鉄芯8の他側部8Bとサポート部材10とがより一体化するため、ステータ5に電流が流れて鉄芯8が磁化された際におけるステータ5の鉄芯8のロータ3の一方の永久磁石4のS極部4Sに対する磁気的相互作用が有効なまま、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の他側部8Bの正面(端面E2)を通過する際、ロータ3の回転運動は、妨げられることがなく、よりスムーズに維持される。
サポート部材10の内周面10Fの回転方向中間部10Bには、略中央部位で段差突部(ギャップ)12が形成して備えられる。段差突部12は、内周面10Fに角度が付いた部分を形成するものであり、永久磁石4のS極部4Sを強く引き寄せる機能を有する。つまり、サポート部材10の内周面10Fの段差突部12は、磁力線の通り易い箇所(段差突部12の最も突出する高い部分)と磁力線の通りにくい箇所(段差突部12の最も突出する部分以外の低い部分)とを形成し、例えば、透磁率(磁束密度の大きさと磁場の強さとの比)の差によって永久磁石4を強く引き寄せる力(強い吸引力)を発生させ、ロータ3に強い回転モーメント(トルク)を与える。
また、図5に示すように、サポート部材10においては、平面視で、回転方向前方部10Aの厚さ(幅)t1と回転方向中間部10Bの厚さ(幅)t2と回転方向後方部10Cの厚さt3とにおいては、t1>t2>t3の関係がある。これにより、サポート部材10において、回転方向前方部8Aの厚さt1が回転方向後方部10Cの厚さt3よりも大きく設定され(t1>t3)、回転方向前方部10Aでは鉄量が最も多くなって永久磁石4の吸引磁力を強く働かせることが可能となり、ロータ3の回転モーメントの生成に寄与する。
図1に示すように、ロータ3の外周面3Fとサポート部材10の内周面10Fとの間には、平面視で、隙間(空隙)Sとして、サポート部材10の回転方向前方部10Aにおける回転方向前方隙間S1と、サポート部材10の回転方向中間部10Bにおける回転方向中間隙間S2と、サポート部材10の回転方向後方部10Cにおける回転方向後方隙間S3とが形成される。回転方向前方隙間S1と回転方向中間隙間S2と回転方向後方隙間S3とにおいては、S1≦S2<S3の関係にある。回転方向前方隙間S1は、例えば、1mm程度であり、回転方向後方隙間S3よりも小さく設定される(S1<S3)。隙間Sは、エネルギ発生システム1の効率や力率を向上させるものである。
このような構造のサポート部材10は、永久磁石4をより隙間Sが大きい箇所からより隙間が小さい側へ引き寄せる性質と、永久磁石4をより厚さの小さな箇所からより厚さの大きな箇所へ引き寄せる性質とを有し、また、非磁性帯状体23により磁性帯状体22間に空間が設けられた積層構造のサポート部材10の内周面10Fとステータ5の一側部8Aの端面4Eにおいて永久磁石4を吸い寄せる各々の断面積間に差が生じることから、永久磁石4をより断面積の小さな箇所からより断面積の大きな箇所へ強く引き寄せる性質を有するため、ロータ3の回転運動を強く維持(サポート)する。
図2に示すように、エネルギ発生システム1には、制御装置13が備えられる。
制御装置13は、例えば、操作開始用スイッチ14と、操作開始用スイッチ14に接続する制御部(制御ユニット)15と、制御部15及びステータ5のコイル9に接続するインバータ16と、インバータ16に接続する電源であるバッテリ17とを備える。なお、インバータ16内、又はインバータ16とコイル9間には、例えば、永久磁石4の位置を検出してオン・オフ動作可能な感知体(センサ)として、公知のリードスイッチ、トランジスタ、ブラシなどを設けることも可能である。
操作開始用スイッチ14は、エネルギ発生システム1を運転又は非運転とするように、人手でオン・オフ操作される。
制御部15は、ステータ5のコイル9への電流を供給又は遮断制御するものであり、また、コイル9への電流の流れる量の制御を行うものである。
このため、制御部15には、ロータ3の回転初期時の所定の回転状態を判断する判断部15Aが備えられ、一のプログラムとして、操作開始用スイッチ14がオン操作されると、ステータ5のコイル9に所定の電流を供給してロータ3の回転を開始させるとともに、判断部15Aがロータ3の所定の回転状態を判断したときには、コイル9への電流を抑える始動用プログラムP1が組み込まれている。
なお、エネルギ発生システム1の運転を開始するために、回転軸2を始動用モータなどで回転させることも可能である。又は、付勢力を発生するバネなどの付勢具を回転軸2に設け、付勢具の付勢力で回転軸2を初期回転させ、電力を不要にしてエネルギ発生システム1の運転を開始させることも可能である。
また、制御部15には、他のプログラムとして、ロータ3の永久磁石4がステータ5を通過するときに、つまり、永久磁石4のS極部4Sの端面4Eがステータ5の鉄芯8の一側部8Aの端面E1に対向したときに、ステータ5のコイル9へ電流を供給する一方、永久磁石4がステータ5の鉄芯8の一側部8Aの端面E1を通過した直後に、ステータ5のコイル9への電流を遮断する制御用プログラムP2が組み込まれている。
すなわち、制御部15は、ロータ3が回転して永久磁石4がステータ5を通過するときに、ステータ5の鉄芯8の一側部8Aが永久磁石4と反発する極性となるように、コイル9に電流を一瞬だけ供給するものである。具体的には、ステータ5のコイル9に電流が供給されたときに、先ず、ステータ5の鉄芯8の一側部8Aが永久磁石4のS極部4と同じ極性のS極となり、ロータ3の永久磁石4のS極部4Sが鉄芯8の一側部8Aに対して反発し、その反発力によってロータ3が強く回転し、同時に、ステータ5の鉄芯8の他側部8Bの端面E2がN極になっていることから、ロータ3の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8の他側部8Bの端面E2側に磁力によって引き寄せられ、そして、ロータ3の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8の一側部8Aを通過し、鉄芯8の他側部8Bに引き寄せられたと同時に、ステータ5のコイル9への電流が遮断される。
次いで、この実施例に係るエネルギ発生システム1の動作について説明する。
先ず、制御装置13において、操作開始用スイッチ14がオン操作されると、制御部15は、インバータ16を介して、ステータ5のコイル9に鉄芯8の一側部8A端面E1がS極となるような電流を供給する。これにより、鉄芯8が磁化し、つまり、ステータ5が電磁石になり、ロータ3の永久磁石4のS極部4Sの端面4Eがステータ5の鉄芯8のS極になった一側部8Aの端面E1側と磁力によって反発し合うことにより、ロータ3の回転が開始される。
そして、制御部15は、判断部15Aでロータ3が所定の回転状態になったと判断すると、インバータ16を介して、ステータ5のコイル9への電流を遮断する。従って、ステータ5の鉄芯8の磁化が解除され、鉄芯8が「鉄」としての性質になり、次に来る永久磁石4に対して強い吸引作用を持つことから、ロータ3に強い回転モーメント(トルク)を与える。
そして、図7に示すように、ロータ3の回転によって一方の永久磁石4のS極部4Sが角度α1で鉄芯8の一側部8Aの手前に位置しているときには、一方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の厚さが大きく鉄量の多い回転方向前方部10Aによって鉄芯8の一側部8A側へ磁力によって引き寄せられるとともに、さらに、サポート部材10の内周面10Fとステータ5の鉄芯8の一側部8Aの端面4Eの断面積の差によって鉄芯8の一側部8A側へより強く引き寄せられることから、ロータ3が回転方向Mへ強く回転する。
同時に、上記の一方の永久磁石4とは回転軸2を挟んで反対側に位置する他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の段差突部12の手前に位置し、サポート部材10の段差突部12の存在及びサポート部材10の厚さが回転方向前方部10A側へ向かって大きく設定されていることにより、そのサポート部材10の性質により、この他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の回転方向前方部10A側へ磁力によって引き寄せられ、ロータ3が回転方向Mへ強く維持(サポート)される。
従って、ロータ3の回転運動は、上記の一方の永久磁石4が鉄芯8の一側部8A側へ引き寄せられるとともに、上記の他方の永久磁石4がサポート部材10の回転方向前方部10A側へ引き寄せられることの相乗効果により、回転方向Mへ強く維持される。
その後、図8に示すように、ロータ3がさらに回転し、一方の永久磁石4がステータ5を通過するとき、つまり、一方の永久磁石4のS極部4Sの端面4Eがステータ5の鉄芯8の一側部8Aの端面E1と対向したときに、制御部15は、インバータ17を介して、ステータ5のコイル9に鉄芯8が一方の永久磁石4のS極部4Sと反発する極性であるS極となるような電流を供給する。これにより、鉄芯8が磁化して磁石となり、つまり、ステータ5が電磁石になり、鉄芯8の一側部8AがS極になる一方、鉄芯8の他側部8BがN極になる。そして、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8のS極になった一側部8Aと反発し、鉄芯8の他側部8Bに吸引される。そして、その反発力と吸引力により、ロータ3が回転方向Mへ強く回転する。この一方の永久磁石4の鉄芯8に対する反発と吸引作用は、3極型の構造の場合に、ロータ3の一回転で、18(3×6)回行われることになる。また、エネルギ発生システム1においては、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8の一側部8Aの正面(端面E1)を通過する際に電流がステータ5に流れるため、永久磁石4がステータ5を通過する際の通電時間は、ロータ3の回転数の上昇に反比例して短くなる。
同時に、上記の一方の永久磁石4とは回転軸2を挟んで反対側に位置する他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の段差突部12に位置し、サポート部材10の段差突部12の存在及びサポート部材10の厚さが回転方向前方部10A側へ向かって大きく設定されていることから、そのサポート部材10の性質により、この他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の回転方向前方部10A側へ磁力によって引き寄せられ、ロータ3が回転方向Mへ強く維持(サポート)される。
従って、ロータ3の回転運動は、一方の永久磁石4が鉄芯8の一側部8Aと反発し、また、鉄芯8の他側部8Bへ吸引されるとともに、他方の永久磁石4がサポート部材10の回転方向前方部10A側へ引き寄せられることの相乗効果により、回転方向Mへ強く維持される。
そして、図9に示すように、ロータ3がさらに回転し、一方の永久磁石4のS極部4Sが鉄芯8の一側部8Aを通過した直後で、鉄芯8の一側部8Aに対して角度α2になったときには、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8のN極となった他側部8B側へ強く引き寄せられ、ロータ3が回転方向Mへ強く回転する。このタイミングで、制御部15は、ステータ5のコイル9への電流を遮断する。従って、ステータ5の鉄芯8の磁化が解除され、鉄芯8が「鉄」としての性質になり、サポート部材10と一体化するため、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8の他側部8Bの正面(端面E2)を通過する際に、ロータ3の回転運動が妨げられることなく維持される。
同時に、上記の一方の永久磁石4とは回転軸2を挟んで反対側に位置する他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の段差突部12に位置し、サポート部材10の段差突部12の存在及びサポート部材10の厚さが回転方向前方部10A側へ向かって大きく設定されていることから、そのサポート部材10の性質により、この他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の回転方向前方部10A側へ磁力によって引き寄せられ、ロータ3が回転方向Mへ強く回転する。
従って、ロータ3の回転運動は、一方の永久磁石4のS極部4Sが鉄芯8他側部8B側へ引き寄せられるとともに、他方の永久磁石4がサポート部材10の回転方向前方部10A側へ引き寄せられることの相乗効果により、回転方向Mへ強く維持される。
さらに、図10に示すように、ロータ3がさらに回転し、一方の永久磁石4のS極部4Sがステータ5の鉄芯8の他側部8Bを通過した後で、鉄芯8の他側部8Bに対して角度α3になったときに、上記の一方の永久磁石4のS極部4Sは、サポート部材10の回転方向後方部10Cに位置し、サポート部材10の回転方向前方部10A側へ隙間Sが小さくなっていることから、そのサポート部材10の性質により、回転方向前方部10A側へ磁力によって引き寄せられる。これにより、ロータ3は、回転方向Mへ強く回転する。
同時に、上記の一方の永久磁石4とは回転軸2を挟んで反対側に位置する他方の永久磁石4のS極部4Sが、鉄芯8の一側部8Aの手前に位置しており、この他方の永久磁石4のS極部4Sが、サポート部材10の厚さが大きく鉄量の多い回転方向前方部10Aによって鉄芯8の一側部8A側へ磁力によって引き寄せられことにより、ロータ3が回転方向Mへ強く回転する。
従って、ロータ3の回転運動は、一方の永久磁石4がサポート部材10の回転方向前方部10A側へ引き寄せられるとともに、他方の永久磁石4が鉄芯8の一側部8A側へ引き寄せられる相乗効果により、回転方向Mへ強く維持される。
この結果、この実施例においては、エネルギ発生システム1において、ロータ3に回転モーメントを与えるサポート部材10を配置することにより、ロータ3が回転してロータ3の永久磁石4がステータ5を通過するときに、鉄芯8の一側部8Aが永久磁石4と反発し、鉄芯8の他側部8Bが永久磁石4を吸引する極性になるような電流をコイル9に供給する。
これにより、永久磁石4と鉄芯8の一側部8Aとが反発し、同時に、鉄芯8の他側部8Bが永久磁石4を吸引する。この反発力と吸引力により、ロータ3の回転運動を強く維持(サポート)し、最低限の電力でロータ3の永久磁石4にステータ5を通過させることができる。
また、エネルギ発生システム1において、サポート部材10は、平面視で、ロータ3の回転方向Mにおいて回転方向前方部10Aと回転方向中間部10Bと回転方向後方部10Cとからなり、回転方向中間部10Bが内周面10Fに段差突部12を備え、回転方向前方部8Aの厚さ(幅)t1が回転方向後方部8Cの厚さ(幅)t3よりも大きく設定される。また、ロータ3の外周面3Fとサポート部材10の内周面10Fとの間では、平面視で、サポート部材10の回転方向前方部10Aにおける回転方向前方隙間S1とサポート部材10の回転方向中間部10Bにおける回転方向中間隙間S2とサポート部材10の回転方向後方部10Cにおける回転方向後方隙間S3とが形成され、回転方向前方隙間S1が回転方向後方隙間S3よりも小さく設定される。
これにより、サポート部材10が永久磁石4を引き寄せる性質により、永久磁石4がサポート部材10側に強く引き寄せられ(吸引力が大きい)、ロータ3の回転運動を強く維持し、最低限の電力でエネルギを効率良く発生させることができる。
更に、上記のように、鉄芯8が永久磁石4と反発する極性になるような電流をコイル9に供給するとともに、サポート部材10が永久磁石4を引き寄せることにより、これらの相乗効果によってロータ3の回転運動を強く維持し、最低限の電力でエネルギを効率良く発生させることができる。また、非磁性帯状体23を挟み込んで積層されたサポート部材10と鉄芯8の一側部8Aの端面4Eには、配置された磁性金属に関して断面積に差が設けられており、これにより、ロータ3に強い回転モーメントが与えられている。
また、鉄芯8は、平面視で、一側部8Aと一側部8Aに並列した他側部8Bと一側部8A及び他側部8Bの一端同士を連結する湾曲部8CとからなってU字形状に形成され、他側部8Bの端面E4がロータ3の外周面3Fに沿うように角度θ1傾斜して形成されている。
これにより、鉄芯8が永久磁石4を引き寄せる力(吸引力)を強くし、ロータ3の回転運動を強く維持し、最低限の電力でエネルギを効率良く発生させることができる。
以下に、図11〜図20に基づいて、この発明に係る第1〜第10の変形例について説明する。
第1の変形例としては、図11に示すように、ステータ5において、鉄芯8の一側部8Aにのみ一側部コイル9Aを巻回することも可能である。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、構造を簡単にすることができる。
第2の変形例としては、図12に示すように、ステータ5において、鉄芯8の一側部8A・他側部8Bにのみ一側部コイル9A・他側部コイル9Bを巻回することも可能である。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、構造を簡単にすることができる。
第3の変形例としては、図13に示すように、ステータ5において、鉄芯8の他側部8Bを、一側部8A側へ角度θ2で傾斜し、馬蹄形状に形成した。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、鉄芯8において他側部8の先端を一側部8A側へ近づけて磁力をさらに強くすることができる。
第4の変形例としては、図14に示すように、サポート部材10において、回転方向前方部10Aの端面E3を、内周面10Fから外周面10R側に角度θ3で傾斜して形成した。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、サポート部材10と鉄芯8との間で空間を形成して永久磁石4を引き寄せる力を強くすることができる。
第5の変形例としては、図15に示すように、サポート部材10において、回転方向前方部10Aの端面E3を、外周面10Rから内周面10F側に角度θ4で傾斜して形成した。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、サポート部材10と鉄芯8との間で空間を形成して永久磁石4を鉄芯8の一側部8Aに引き寄せる力を強くすることができる。
第6の変形例としては、図16に示すように、サポート部材10において、回転方向前方部10Aの端面E3には、端面E3の中央部位から内周面10F側に角度θ5で傾斜するとともにから端面E3の中央部位から外周面10R側に角度θ6で傾斜して中央部位で突端部21を形成した。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、サポート部材10と鉄芯8との間で空間を形成して永久磁石4を鉄芯8の一側部8Aに引き寄せる力を強くすることができる。
第7の変形例としては、図17に示すように、サポート部材10において、回転方向前方部10Aから回転方向後方部10Bに向かって漸次に厚さが小さくなるように、内周面10Fを円滑な面で円弧形状に形成した。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、ロータ3の円滑な回転状態を担保することができる。
第8の変形例としては、図18に示すように、サポート部材10において、内周面10Fに複数の段差突部12として、例えば、2つの段差突部12A・12Bを備えた。これにより、上記の実施例と同様な効果を奏するとともに、角度の付いた部分を多くしてロータ3の回転運動を強く維持させることができる。
第9の変形例としては、図19に示すように、サポート部材10は、磁性材料からなる磁性帯状体22と非磁性材料からなる非磁性帯状体23とを交互にして積層して構成される。あるいは、サポート部材10としては、下側の磁性帯状体22と上側の磁性帯状体22との間で、非磁性帯状体23の代わりに空間部分を形成した構造とすることも可能である。これにより、永久磁石4のS極部4Sの端面4Eの表面域に対して、サポート部材10にあっては、非磁性部分又は空間部分の存在により、その磁性部分(鉄量部分:密度)が鉄芯8の一側部8Aの端面E1の磁性部分(鉄量部分:密度)よりも小さく設定される。つまり、永久磁石4のS極部4Sの端面4Eの表面域に対して、サポート部材10の総鉄量<鉄芯8の総鉄量の関係にある。
この第9の変形例の構造によれば、ロータ3が回転して永久磁石4がサポート部材10の回転方向後方部10Cに位置したときに、サポート部材10の鉄量と鉄芯8の鉄量との差による吸引磁力の特性、回転方向後方隙間S3の存在、及びサポート部材10の内周面1010Fの段差突部12の存在により、永久磁石4が、サポート部材10の回転方向中間部10B・回転方向前方部10A、及びロータ3の回転方向Mの前方側に位置する鉄芯8の一側部8A側に強く引き寄せられるようになり(強い吸引力)、ロータ3の回転方向Mへの回転運動が増進される。
第10の変形例としては、図20に示すように、エネルギ発生システム1として、2極型の構造とすることも可能である。この場合、エネルギ発生システム1は、ロータ3に設けられた4つの永久磁石4と、ロータ3の周辺の2つのステータ5と、ロータ3の周辺で隣接するステータ5間の2つのサポート部材10とを備える。この場合でも、上記の実施例と同様な効果を奏することができる。
なお、2極型や3極型の構造に限られず、他の複数極型の構造とすることも可能である。
この発明に係る吸引磁場を応用したエネルギ発生システムを、発電システムなどの各種の装置やシステムに利用可能である。
1 エネルギ発生システム(吸引磁場を応用したエネルギ発生システム)
2 回転軸
3 ロータ
4 永久磁石
4N 永久磁石のN極部
4S 永久磁石のS極部
5 ステータ(電磁石)
8 ステータの鉄芯
8A 鉄芯の一側部
8B 鉄芯の他側部
8C 鉄芯の湾曲部
9 ステータのコイル
9A 一側部コイル
9B 他側部コイル
9C 湾曲部コイル
10 サポート部材
10A サポート部材の回転方向前方部
10B サポート部材の回転方向中間部
10C サポート部材の回転方向後方部
12 サポート部材の段差突部
13 制御装置
14 操作開始用スイッチ
15 制御部
16 インバータ
17 バッテリ
S 隙間
S1 回転方向前方隙間
S2 回転方向中間隙間
S3 回転方向後方隙間

Claims (4)

  1. 回転軸に取り付けられて前記回転軸と一体に回転可能なロータと、
    前記ロータの円周方向に沿って前記ロータに設けられた少なくとも1個の永久磁石と、
    前記永久磁石と対向するように前記ロータの周辺に配設されたステータとを備える吸引磁場を応用したエネルギ発生システムにおいて、
    前記ステータは鉄芯と前記鉄芯の少なくとも一部に巻回されたコイルとから構成され、
    前記ロータが回転して前記ロータの前記永久磁石が前記ステータの前記鉄芯を通過するときに、前記鉄芯の一側部が前記永久磁石と反発し、前記鉄芯の他側部が前記永久磁石を吸引する極性になるような電流を前記コイルに供給する制御装置と、
    前記ロータの周辺で隣接する前記ステータ間には前記ロータの外周面に沿うようにサポート部材とを備え、
    前記サポート部材は、前記ロータの回転方向において回転方向前方部と回転方向中間部と回転方向後方部とからなり、前記回転方向中間部が内周面に段差突部を備え、前記回転方向前方部の厚さが前記回転方向後方部の厚さよりも大きく設定され、
    前記ロータの外周面と前記サポート部材の内周面との間では、前記サポート部材の前記回転方向前方部における回転方向前方隙間と前記サポート部材の前記回転方向中間部における回転方向中間隙間と前記サポート部材の前記回転方向後方部における回転方向後方隙間とが形成され、前記回転方向前方隙間が前記回転方向後方隙間よりも小さく設定され、また、空間を有した磁性体の積層構造により、前記サポート部材と前記ステータの前記鉄芯の断面との間で断面積において差が設けられた
    ことを特徴とする吸引磁場を応用したエネルギ発生システム。
  2. 請求項1に記載された吸引磁場を応用したエネルギ発生システムにおいて、
    前記鉄芯は、一側部と前記一側部に並列した他側部と前記一側部及び前記他側部の一端同士を連結する湾曲部とからなってU字形状に形成され、前記他側部の端面が前記ロータの外周面に沿うように傾斜して形成された
    ことを特徴とする吸引磁場を応用したエネルギ発生システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された吸引磁場を応用したエネルギ発生システムにおいて、
    前記サポート部材は、前記回転方向前方部の端面が、前記サポート部材の内周面側から外周面側に向けて、又は前記サポート部材の外周面側から内周面側に向けて、所定の角度で傾斜して形成された
    ことを特徴とする吸引磁場を応用したエネルギ発生システム。
  4. 請求項1又は請求項2に記載された吸引磁場を応用したエネルギ発生システムにおいて、
    前記サポート部材は、前記回転方向前方部の端面の中央部位から前記サポート部材の内周面側に向けて所定の角度で傾斜するとともに、前記回転方向前方部の端面の中央部位から前記サポート部材の外周面側に向けて所定の角度で傾斜することで、前記回転方向前方部の端面の中央部位に突端部が形成された
    ことを特徴とする吸引磁場を応用したエネルギ発生システム。
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