JP6764708B2 - トロリ線の接続部研磨装置 - Google Patents
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Description
このようなトロリ線の接続部に生じた摺面の段差を除去するための装置として、従来、特許文献2に記載されたものが知られている。この装置は、トロリ線に沿って固定されるガイド部材と、このガイド部材に沿って移動可能な保持部材と、カッタをトロリ線の摺面に臨ませて保持部材に保持される切削器とを具備する。ガイド部材は、トロリ線の軸線に対して上下方向に傾いた案内面を有する。切削器は、この案内面に沿って移動しつつ、トロリ線の摺面を傾斜して切削し、2つのトロリ線の突合せ接続部の段差を除去する。
互いに摩耗量が異なるトロリ線同士を接続するため、接続面には必ず段差が生じ、実務上、その段差は極めて微小であるが(概ね1〜2mm程度)、高速走行する車両のパンタグラフが離線することなくトロリ線の接続箇所を摺動するためには、この段差を接続点を中心に数十cm程度の範囲にわたり平滑化する必要がある。つまり、この段差を平滑化する際は、もともときわめて微小な傾斜を、摩耗量の差に応じて角度調整しつつ摺面加工する必要がある。
上記課題を解決するための、本発明の接続部研磨装置1は、摺面Sの摩耗量が相対的に大きい第1の架空トロリ線T1と、摺面Sの摩耗量が相対的に小さい第2の架空トロリ線T2との接続部C付近における相互の摺面Sの段差をなくすための研磨装置であって、第1及び第2のクランプ部材2,3により、第1及び第2の架空トロリ線T1,T2との接続部Cに跨って取り付けられる。第1のクランプ部材2は、第1のトロリ線T1の接続部Cから所定距離離れた部位を上下に挟み、当該トロリ線T1の摺面Sの位置に対応した高さ位置に固定される。第2のクランプ部材3は、第2のトロリ線T2の接続部Cから所定距離離れた部位を上下に挟み当該トロリ線T2の摺面Sの位置に対応した高さ位置に固定される。ガイドシャフト7が、第1のトロリ線T1の摺面Sと第2のトロリ線T2の摺面Sとの摩耗量の相違に基づく高低差にしたがった傾斜を持つように第1のクランプ部材2と第2のクランプ部材3との間に架設される。ガイドシャフト7にフレーム部材8が支持される。フレーム部材8は、ガイドシャフト7に支持される支持部9と、それの下部にガイドシャフト7と平行に配置されるベース部10とを具備する。ベース部10上に、これと平行に上下に移動自在に昇降ベース11が設けられる。昇降ベース11は、ベース部10上に重なる元位置とベース部10から上方へ離れた研磨位置との間を上下に移動自在である。昇降ベース11上に研磨機構16が設けられる。研磨機構16は、昇降ベース11と平行に第1及び第2のトロリ線T1,T2の摺面Sに対面する上向きの研磨面を具備し、モータにより駆動される。ベース部10と昇降ベース11との間に昇降調整ボルト13が介設される。昇降調整ボルト13は、昇降ベース11を昇降させて、研磨機構16の研磨面を第1及び第2のトロリ線の摺面Sに圧接させる。
本発明に係るより具体的な接続部研磨装置においては、さらに、ストップカラー15を備えた位置決めボルト14と、押しばね22を介して昇降ベース11をベース部10上に支持する昇降調整ボルト13とにより、摺面Sの研磨量を好適に制御することができる。
接続部研磨装置1は、摺面Sの摩耗量が相対的に大きい第1の架空トロリ線T1と、摺面Sの摩耗量が相対的に小さい第2の架空トロリ線T2との接続部Cに跨って装着され、両トロリ線T1,T2の摺面Sの段差を除去する研磨装置である。
なお、ガイドシャフト7と下クランプ4とが、図1において互いに直角に結合されているため、2つのクランプ部材2,3間に高低差が生じると、厳密には、ガイドシャフト7に撓みが生じなければならない。しかしながら、上下クランプ4,5間の締め付け力は蝶ボルト6の手による締め付けによるものであって、相対的に強固なものではないので、クランプ部材2,3が、極めて微少に傾くなど、機構的な遊びが生じる。このことにより、ガイドシャフト7は、前記の微小な傾斜を持って無理なく配置されることになる。
なお、より高度な精密性が必要なら、例えば図5に示すように、ガイドシャフト7を、下クランプ4に対して、トロリ線T1,T2の延線方向に沿う鉛直側面に沿って枢ピン24を介して回転自在に枢支する構成を採用することもできる。
2 第1のクランプ部材
3 第2のクランプ部材
4 下部クランプ
4a 水平面
5 上部クランプ
5a 溝
6 締め付けボルト
7 ガイドシャフト
8 フレーム部材
9 支持部
10 ベース部
10a ねじ孔
10b ねじ孔
11 昇降ベース
11a 挿通孔
11b 挿通孔
11c 挿通孔
12 ブッシュ
13 昇降調整ボルト
13a ノブ
13b ばね受けリング
14 位置決めボルト
14a ノブ
15 ストップカラー
16 研磨機構
17 駆動プーリ
17a 駆動軸
18 従動プーリ
18a 従動軸
19 研磨ベルト
20 ベルトシュー
21 支持筒
21a フランジ
22 ばね
23 ガイドピン
23a ストッパ
24 枢ピン
T1 第1のトロリ線
T2 第2のトロリ線
S 摺面
Claims (5)
- 摺面の摩耗量が相対的に大きい第1の架空トロリ線と、摺面の摩耗量が相対的に小さい第2の架空トロリ線との接続部付近における相互の摺面の段差をなくすための研磨装置であって、
前記第1の架空トロリ線の、前記接続部から所定距離離れた部位を上下に挟み、当該第1の架空トロリ線の摺面の位置に対応した高さ位置に固定される第1のクランプ部材と、
前記第2の架空トロリ線の、前記接続部から所定距離離れた部位を上下に挟み当該第2の架空トロリ線の摺面の位置に対応した高さ位置に固定される第2のクランプ部材と、
前記第1の架空トロリ線の摺面と前記第2の架空トロリ線の摺面との摩耗量の相違に基づく高低差にしたがった傾斜を持つように前記第1のクランプ部材と前記第2のクランプ部材との間に架設されるガイドシャフトと、
上部において前記ガイドシャフトに支持される支持部と、当該支持部の下部に支持され前記ガイドシャフトの下方に間隔を置いて当該ガイドシャフトと平行に配置されるベース部とを具備するフレーム部材と、
前記ベース部上に重なる元位置と当該ベース部から上方へ離れた研磨位置との間を当該ベース部と平行に上下に移動自在に設けられる昇降ベースと、
前記昇降ベース上に支持され、当該昇降ベースと平行に前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線の摺面に対面する上向きの研磨面を具備し、モータにより駆動される研磨機構と、
前記ベース部と前記昇降ベースとの間に介設され、当該昇降ベースを昇降させて前記研磨機構の研磨面を前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線に圧接させる昇降調整ボルトとを具備することを特徴とするトロリ線の接続部研磨装置。 - 摺面の摩耗量が相対的に大きい第1の架空トロリ線と、摺面の摩耗量が相対的に小さい第2の架空トロリ線との接続部付近における相互の摺面の段差をなくすための研磨装置であって、
前記第1の架空トロリ線の、前記接続部から所定距離離れた部位を上下に挟み、当該第1の架空トロリ線の摺面の位置に対応した高さ位置に固定される第1のクランプ部材と、
前記第2の架空トロリ線の、前記接続部から所定距離離れた部位を上下に挟み当該第2の架空トロリ線の摺面の位置に対応した高さ位置に固定される第2のクランプ部材と、
前記第1の架空トロリ線の摺面と前記第2の架空トロリ線の摺面との摩耗量の相違に基づく高低差にしたがった傾斜を持つように前記第1のクランプ部材と前記第2のクランプ部材との間に架設されるガイドシャフトと、
上部において前記ガイドシャフトに支持される支持部と、当該支持部の下部に支持され前記ガイドシャフトの下方に間隔を置いて当該ガイドシャフトと平行に配置されるベース部とを具備するフレーム部材と、
前記ベース部上に重なる元位置と当該ベース部から上方へ離れた研磨位置との間を当該ベース部と平行に上下に移動自在に設けられる昇降ベースと、
前記第1の架空トロリ線の下方に位置して前記ベース部の垂直のねじ孔に上向きに螺挿され、前記昇降ベースの挿通孔を自在に貫通して上方へ延び、途上にストップカラーを具備し、前記昇降ベースが元位置にあるとき前記ストップカラーが当該昇降ベースに当接する元位置と上端が前記第1の架空トロリ線の摺面に当接して前記ストップカラーと前記ベース部との間に隙間ができるセット位置との間で上下に進退調整自在の位置決めボルトと、
前記昇降ベース上に支持され、当該昇降ベースと平行に前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線の摺面に対面する上向きの研磨面を具備し、モータにより駆動される研磨機構と、
前記ベース部の垂直のねじ孔に螺挿され、当該ベース部に対して下位の元位置と上位の押し上げ位置との間で上下に進退調整自在の昇降調整ボルトと、
前記昇降調整ボルトと前記昇降ベースとの間に介設され、当該昇降ベースと当該昇降調整ボルトとが元位置にあるとき放勢され、当該昇降調整ボルトが押し上げ位置にあるとき蓄勢されつつ、前記研磨機構の研磨面が前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線の摺面に圧接される研磨位置まで前記昇降ベースを押し上げる押しばねと、
前記昇降ベースが研磨位置に到達したとき、当該昇降ベースと前記ストップカラーとの間に所定の僅少隙間が残されるように、前記ストップカラーの前記位置決めボルト上の位置が設定され、
前記昇降ベースが研磨位置に到達した後、前記押しばねの蓄勢力により、前記昇降ベースを前記僅少隙間に相当する距離だけ押し上げて、当該僅少隙間に相当する厚さだけ前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線の摺面を研磨するよう構成されることを特徴とするトロリ線の接続部研磨装置。 - 前記研磨機構は、前記ガイドシャフトに対して水平直交方向に配置され駆動モータに接続される駆動軸により前記昇降ベース上に支持される駆動プーリと、前記駆動プーリに対して前記ガイドシャフトの軸線方向に対向し当該ガイドシャフトに対して水平直交方向の回転軸により前記昇降ベース上に支持される従動プーリと、上向きの研磨面が前記昇降ベースと平行に前記第1の架空トロリ線及び第2の架空トロリ線の摺面に対面するように、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に掛け回される研磨ベルトとを具備することを特徴とする請求項1または2に記載のトロリ線の接続部研磨装置。
- 前記研磨ベルトの研磨面の下面側に当接するベルトシューをさらに具備し、前記昇降調整ボルトはさらに前記昇降ベースの挿通孔を自在に貫通するように設けられ、当該昇降調整ボルトの上端と前記ベルトシューとの間に前記押しばねが介設されることを特徴とする請求項3に記載のトロリ線の接続部研磨装置。
- 前記フレーム部材は、前記ガイドシャフトに、それの軸線方向に沿って支持位置を変更可能に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のトロリ線の接続部研磨装置。
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JP2016127832A JP6764708B2 (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | トロリ線の接続部研磨装置 |
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