JP6763459B1 - 飛行体の吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機体外部のスペースを有効利用してエアゾール容器を搭載可能とする飛行体の吐出装置を提供することにある。【解決手段】機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、前記エアゾール容器は機体外部に搭載され、前記エアゾール容器の中心軸が前記機体のピッチ軸に沿うように配置される、あるいは、機体の胴体部から延びる小翼、回転翼が設けられる腕部、離着陸用の脚部等の延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、無人飛行体等の移動体から液体、ガス、空気、音(ホーン)等を吐出する移動体の吐出装置に関し、特に、ガス圧によって内容物を噴出させるエアゾール容器を備えた飛行体の吐出装置に関する。
従来からこの種のエアゾール容器を利用した飛行体の吐出装置として、たとえば、特許文献1に記載のような蜂の駆除装置が知られている。この蜂の駆除装置は、機体内部に、薬剤を蜂の巣に供給する薬剤供給部を備え、この薬剤供給部に、噴射用器具としてエアゾール容器が装着されている。
そして、蜂を駆除する際には、機体に搭載されるカメラの画像を視認しながら無人飛行体を蜂の巣の近くまで飛行させてホバリングし、薬剤供給部(ノズル)の噴射孔を蜂の巣に向くように、コントローラ上に位置する移動ボタンを操作し、薬剤を噴霧するようになっている。
特開2017−104063号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、エアゾール容器を機体内部に装着する構成なので、エアゾール容器に合わせて機体を大幅に改造する必要がある。エアゾール容器の径や高さ等のサイズは様々で、サイズが合わないとさらに改造する必要がある。また、エアゾール容器を搭載するために、機体の形状、大きさも制約されてしまう。
そこで、エアゾール容器を飛行体の機体外部に取り付けることが考えられるが、機体の胴部が小型の場合、スペースを確保することが困難である。特に、カメラが装着されている場合に、カメラのスペースを回避する必要がある。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、機体外部のスペースを有効利用してエアゾール容器を搭載可能とする飛行体の吐出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、
機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
前記エアゾール容器は機体外部に搭載され、前記エアゾール容器の中心軸が前記機体のピッチ軸に沿うように配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続されていることを特徴とする。
このように、エアゾール容器を機体外部に搭載することにより、機体内部を改造することなく、搭載することができる。また、チューブを介してノズルを接続するようにすれば、エアゾール容器の搭載スペースに関わらず、ノズルを最適位置に配置することができる。また、長尺のエアゾール容器の中心軸をピッチ軸方向に向けることによって、ロール軸方向にカメラ等を配置するスペースを確保でき、スペースの有効利用を図ることができる。さらに、ピッチ軸方向(横向き)に配置することによって、重量バランスをとることができる。
また、第2の発明は、機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
エアゾール容器は、前記機体の胴体部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され
前記延長部は、機体に設けられた小翼であることを特徴とする。
また、第3の発明は、機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
エアゾール容器は、前記機体の胴体部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され、
前記延長部は、回転翼が設けられる腕部であることを特徴とする。
また、第4の発明は、機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
エアゾール容器は、前記機体の胴部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され、
前記延長部は、機体の胴部から下方に延びる離着陸用の脚部であり、
前記エアゾール容器は、前記下方に延びる脚部の途中に配置されていることを特徴とする。
このようにエアゾール容器を機体の胴体部から延びる延長部である小翼や腕部あるいは脚部に搭載することにより、機体のスペースの有効利用を図ることができる。また、チューブを介してノズルを接続するようにすれば、エアゾール容器の搭載スペースに関わらず、ノズルを最適位置に配置することができる。
また、第1の発明乃至の発明の飛行体の吐出装置は、次のように構成することができる。
1.エアゾール容器は複数搭載され、複数のエアゾール容器に接続されるチューブは、合流して一つのノズルに接続される。
このようにすれば、ノズルが一つで済む。
2.機体にはカメラが搭載され、前記ノズルとカメラは機体に対して可動に支持され、目標物に対してノズルの吐出方向とカメラの撮影方向を同期して移動する構成となっている。
このようにすれば、常にノズルの吐出方向をカメラで視認することができる。
3.ノズルが前記カメラに隣接して配置されている。
4.前記ノズルは前記カメラに取り付けられている。
このようにすれば、ノズルを確実にカメラと同期して移動させることができる。
5.ノズルは、前記カメラの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置に支持されている。
ノズル自体に方向変更装置を設けることなく、ノズルをカメラと同期して移動させることができる。
6.ノズルは、前記カメラの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置とは別の方向変更装置に支持されている。
ノズル自体の方向変更装置を設けることで、ノズルの姿勢を調整することが可能となる。
7.カメラは、前記ノズルの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置に支持されている。
カメラ自体の方向変更装置を設けることなく、カメラをノズルと同期させて移動させることができる。
本発明によれば、機体外部のスペースを有効利用してエアゾール容器を搭載することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る飛行体の吐出装置を概念的に示すもので、(A)は平面図、(B)は飛行体を透視図として示した全体構成図である。 図2(A)は、図1のエアゾール容器組立体の断面図、(B)はチューブとノズルを示す図、(C)はノズルの具体例を示す断面図、(D)は(A)のB方向矢視図である。 図3(A)は図2のエアゾール容器のバルブ機構の一例を示す図、(B)は飛行用制御部の電源を利用する例を示す図である。 図4は吐出駆動部の他の方式を示す図である。 図5(A)は、吐出装置を搭載した飛行体の操縦端末と操作端末の遠隔操作例を示す説明図、(B)は制御ブロック図である。 図6(A)は、本発明の実施形態2に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は、底面図である。 図7(A)は、図6の方向変更装置を示す図、(B)は方向変更装置の他の構成例を示す図である。 図8(A)は、本発明の実施形態3に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は底面図である。 図9は、本発明の実施形態4に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図である。 図10(A)は、図9の装置の平面図、(B)は底面図である。 図11(A)は、図10の装置の複数のチューブのジョイント部の説明図、(B)は、一方向弁の断面図である。 図12(A)は、本発明の実施形態5に係る飛行体の吐出装置を搭載した飛行体の底面図、(B)は複数のノズルを保持するノズル保持部の概略斜視図である。 図13(A),(B)は、ノズル保持部の他の構成例を示す概略斜視図である。 図14は、本発明の実施形態6に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図である。 図15(A)は図14の飛行体の平面図、(B)は底面図である。 図16は、本発明の実施形態7に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図である。 図17(A)は図16の飛行体の平面図、(B)は底面図である。 図18は、本発明の実施形態8に係る飛行体の吐出装置の飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は(A)のB方向矢視図である。
以下に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、全体構成を説明する。図1は本発明の実施形態1に係る飛行体の吐出装置を概念的に示すもので、図1(A)は吐出装置を搭載した飛行体全体の平面図、図1(B)は飛行体を透視図として示す全体構成図である。
図1において、100は飛行体を示している。飛行体100は、いわゆるマルチコプタ等の無人航空機であり、機体101は、機体胴部102と、機体胴部102から放射状に延びる4本の腕部103と、離着陸のための脚部107と、を備え、腕部103の先端に、それぞれモータ105を介して4つの回転翼104が設けられている。図示例では、回転翼104が4つのクアッドコプタを例示しているが、3つ(トライコプタ)、6つ(ヘキサコプタ)等、公知の種々のマルチコプタが適用可能である。
図において、機体101のヨー軸をZ、ロール軸をX、ピッチ軸をYとし、紙面左方向を前、右方向を後ろとし、図1(B)のヨー軸Zに沿って紙面上方を上、紙面下方を下、図1(A)のピッチ軸Yに沿って紙面上方向を右、紙面下方向を左とする。
この飛行体100の機体101の外部、図示例では、機体胴部102の後面に、エアゾール容器10をスリーブ20内に組み込んだエアゾール容器組立体40が搭載されている。機体101には、エアゾール容器組立体40とは別の場所にノズル15が取付けられ、エアゾール容器10は、チューブ16を介してノズル15と接続され、ノズル15から内容物が吐出される。このエアゾール容器10を備えたエアゾール容器組立体40と、チューブ16と、ノズル15が、本実施形態の飛行体の吐出装置1に含まれる。
この実施形態では、エアゾール容器組立体40は、機体胴部102の後端面に搭載され、ノズル15は、吐出に適した機体胴部102の下面前端部に取り付けられている。ノズ
ル15は、ノズル支持部50を介して、機体胴部102から下方に離れた位置に保持され、吐出方向がロール軸Xと平行となるように向けられている。ノズル15が可動の場合には、吐出方向が変化するが、原点位置はロール軸と平行となるように設定される。また、図示例では、機体胴部102の前面に、カメラ106が搭載されている。
エアゾール容器組立体40は、エアゾール容器10の中心軸Nをピッチ軸Yと並行となるように搭載されている。
チューブ16は変形自在の可撓性のチューブであり、エアゾール容器10との接続部はピッチ軸Yと平行に向けられ、ノズル15との接続部では、ロール軸Xと平行方向に向けられるが、チューブ16が接続方向に従って変形し、任意の位置での接続が可能となっている。
チューブ16は、必ずしも全長にわたって可撓性である必要はなく、方向が変化する部分のみ一部変形可能となっていればよい。また、エアゾール容器組立体40とノズル15の配置位置が決まっていて、ノズル15も可動ではなく固定であれば、変形不能のチューブを所定のレイアウトで配管しておいてもよい。
このように、エアゾール容器10を機体101外部に搭載することにより、機体内部を改造することなく、エアゾール容器10を搭載することができる。また、チューブ16を介してノズル15を接続するようにすれば、エアゾール容器10の搭載位置に関わらず、ノズル15を吐出に最適な位置に配置することができる。また、長尺のエアゾール容器10の中心軸Nをピッチ軸Yと並行方向に向けることによって、機体胴部102のロール軸X方向に、カメラのジンバル等を配置するスペースを確保でき、スペースの有効利用を図ることができる。さらに、ピッチ軸方向(横向き)に配置することによって、左右の重量バランスをとることができる。
なお、図示例では、エアゾール容器組立体40を機体胴部102の後面に搭載しているが、機体胴部102の下面に搭載してもよいし、上面に搭載してもよいし、前面に搭載してもよい。
次に、図2を参照して、図1の吐出装置の構成について、より詳細に説明する。図2(A)は、図1のエアゾール容器組立体の断面図、(B)はチューブとノズルを示す図、(C)はノズルの具体例を示す断面図、(D)は(A)のD方向矢視図である。
上記した通り、エアゾール容器10はエアゾール容器組立体40として、機体101に搭載された状態で、機体101の上からエアゾール容器10の内容物を吐出するものである。吐出される内容物は、液体だけでなく、ガス、空気等の気体、粉体等を吐出するもの、さらに、音(ホーン)等を吐出する場合も含まれる。音の吐出は、たとえば、気体を噴出させる際に音が出るように構成される。
エアゾール容器10は、スリーブ(収容部材)20に収容された状態で機体101に搭載される。スリーブ20には、エアゾール容器10から内容物を吐出させるための吐出駆動部30が内蔵されている。スリーブ20とエアゾール容器10は一体として交換可能である。
以下、各部の構成について説明する。
[エアゾール容器について]
エアゾール容器10は、内部に充填された液化ガスや圧縮ガスのガス圧によって、内容物を噴出する容器であり、既存の金属製のエアゾール容器が適用可能であるし、耐圧性を有するプラスチック製の容器を用いることもできる。エアゾール容器10には、吐出方向や吐出形態に応じて流路が形成された各種アクチュエータがステム12に装着される。図示例では、エアゾール容器10のステム12に、フランジ部14bを有するアクチュエータ14を装着した例を示している。アクチュエータ14は、ストレートの吐出流路を備えた直線状の本体部14aと、本体部14aから軸直角方向に張り出すフランジ部14bと、を備えた構成となっている。このアクチュエータ14の本体部14aに、図2(B)に示すように、可撓性のチューブ16を介して、ノズル15が接続される。ノズル15は、
ノズル本体151と、ノズル本体151をチューブ16に接続するための接手部152とを有している。
図2(C)には、ノズル本体151と継手部152の具体的な構成を示すもので、ノズル本体151に、流路を絞った噴射口15aが設けられ、継手部152に連結固定されている。噴射口15aは、内容物を霧状に吐出するか、直線状の噴流として吐出するか、内容物の吐出形態、吐出方向に応じて、適宜選択される。
本実施形態1では、エアゾール容器10を機体胴部102の後面にピッチ軸Yと並行方向に搭載して使用するので、封入される噴射剤と内容物の形態としては、原液が内袋に収容され、内袋外周と容器本体内周との間に噴射剤が収容された隔離型が用いられる。隔離型であれば、エアゾール容器の姿勢が、横向き(ステムの位置が横)、下向き(ステムの位置が下)であっても吐出可能である。
もっとも、本実施形態1のように水平状態に搭載しない場合には、隔離型に限定されるものではなく、吐出時のエアゾール容器10の姿勢が、ステム12が上向きで使用される場合には、ディップチューブを備えた二相系、三相系の容器、ステムが下向きで使用される場合には、ディップチューブを有さない二相系、三相系の容器を適用可能である。
なお、噴射剤としては、一般的な炭化水素(液化石油ガス)(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、フッ化炭化水素(HFO−1234ZE)等の液化ガス、二酸化炭素(CO2)、窒素(N)、亜酸化窒素(NO)等の圧縮ガスが適用可能であるが、火災に対する安全性を考慮すると非引火性のフッ化炭化水素、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素等が好適であり、特に、環境負荷を考慮すると、窒素が好適である。
[スリーブ20の構成]
スリーブ20の材料としては、アルミ等の金属、プラスチック、または炭素繊維等の強度の高い軽量の素材で構成される。また、硬質の材料に限らず、軟質の材料、たとえば、シリコーンゴムやウレタンフォーム等のゴム材料を使用することもでき、要するにエアゾール容器10を収容する収容部の形状を保持することができる各種素材を用いることができる。「スリーブ」の用語は、円筒状のエアゾール容器10が収容される筒状の部材の意味で使用している。
スリーブ20は、エアゾール容器10より大径の円筒状のスリーブ本体21と、スリーブ本体21の一方の端部を覆う第1端部カバー部22と、他方の端部に設けられる第2端部カバー部23とで構成されている。
第1端部カバー部22はスリーブ本体21に対してねじ部を介して着脱可能にねじ込み固定される構成で、第2端部カバー部23はスリーブ本体21に対して取り外し不能に固定されている。第2端部カバー部23とスリーブ本体21が一体であってもよい。
第1端部カバー部22は、ドーム状のカバー本体222と、スリーブ本体21のめねじ部にねじ込まれるねじ筒部223とを備えた構成となっている。カバー本体222は、空力特性を考慮して先端に向かって徐々に小径となるように縮径された、先端が丸みを帯びた円錐状、あるいはドーム状の曲面となっている。このように空力特性のよい形状とすることにより、水平方向の風(横風)の影響が小さくなり、飛行の安定化を図ることができる。
エアゾール容器10の底部側に位置する第2端部カバー部23は、一端がスリーブ本体21の後端部(エアゾール容器10の底部側の端部)に固定される筒状部231と、筒状部231の他端を閉塞する端板232とを備えた構成となっている。この第2端部カバー部23には、吐出駆動部30が収納されている。
[エアゾール容器10の支持構造]
スリーブ20の内径はエアゾール容器10の胴部11aの外径よりも大きく、エアゾール容器10は、スリーブ20の壁面から離間させて一定の距離をとって支持されている。エアゾール容器10の胴部11aをスリーブ20の内壁と離間させないで支持するようにしてもよいが、スリーブ20の内壁からエアゾール容器10の胴部11aを離間させるこ
とにより、離間スペースに断熱材や蓄熱材を介装することができる。
なお、スリーブ20は密閉構造ではなく、一部が通気する構造でもよい。例えば、網目構造、パンチングなどの構造を適用可能である。このようにすれば、エアゾール吐出時の自己冷却を外気で緩和させること、スリーブ20の軽量化を図れること等の効果がある。
一方、エアゾール容器10の底部11bは、容器保持部72に支持され、エアゾール容器10の頭部側は、第1端部カバー部22に設けられた押圧部材221によって支持されている。
押圧部材221は、第1端部カバー部22の頂部からエアゾール容器10の中心軸方向にステム12に向かって突出する筒状体221aと、筒状体221aの一端に設けられ第1端部カバー部22に固定される端部フランジ部221bと備えている。押圧部材221の筒状体221aの内周には、アクチュエータ14とノズル15を連結する連結チューブ16が軸方向に摺動自在に挿入され、筒状体221aの先端面が、アクチュエータ14のフランジ部14bに当接あるいは近接している。この押圧部材221は、第2端部カバー部23と一体成形してもよい。
次に、吐出駆動部30について説明する。
吐出駆動部30は、回転駆動源であるモータ31と、このモータ31の回転運動を、容器保持部72の直線運動に変換するカム機構32と、を有している。モータ31とカム機構32は、第2端部カバー部23に固定された不図示のフレームに組付けられている。カム機構32は、モータ31によって回転駆動されるカム32aと、容器保持部72には、カム32aのカム面に沿って移動するカムフォロワ32cが設けられている。図示例のカム32aは卵形の円板カムで、カム32aのカム軸はエアゾール容器10の中心軸に対して直交しており、カム32aの回転が、カムフォロワ32cを介して容器保持部72の直線運動に変換される。カム32aは円板カムなので、カム32aにカムフォロワ32cを常時当接させるためのスプリング等の付勢手段が適宜設けられる。
容器保持部72は、エアゾール容器10の底部11bに当接する円板部72aと、円板部72aの外径端部からエアゾール容器10の胴部11aの底部側の端部を保持する環状凸部72bと、円板部72aのモータ側の面の中央部に設けられる連結軸部72cとを備え、連結軸部72cにカムフォロワ32cが設けられている。
カム32aは、通常は、最小径部分がカムフォロワ32cに当接していて、容器保持部72が後退限位置にあり、エアゾール容器10のバルブ機構が閉弁状態で保持されている。モータ31によってカム32aを回転させることで、容器保持部72が軸方向に前進する。すなわち、後退限位置でカムフォロワ32cが当接するカム32aの接触位置は、回転中心からの径が小さく、前進限位置でカムフォロワ32cが当接するカム32aの接触位置は、回転中心から径が大きく設定されている。図示例では、カム32aの最大径部ではなく、最小径部から最大径部への移行部分で開弁するようになっているが、最大径部で開弁するように構成してもよい。
この容器保持部72の前進によって、エアゾール容器10が軸方向頭部側に移動し、このエアゾール容器10の移動によって、アクチュエータ14が押圧部材221の筒状体221aに押し付けられる。押圧部材221はスリーブ20の第1端部カバー部22に固定されているので、筒状体221aからの反力で、ステム12がエアゾール容器10内に押し込まれ、エアゾール容器10内のバルブ機構が開弁される。バルブ機構が開弁すると、ガス圧によって内容物が自動的に吐出される。
[バルブ機構の構成]
図3(A)には、上記吐出駆動部30によって開弁されるエアゾール容器10のバルブ機構13の一例を示している。
すなわち、ステム12には、先端開口部から軸方向に所定寸法延びる吐出流路12aが設けられ、ステム12の側面に弁孔となるステム孔12bが開口しており、このステム孔12bがマウンティングカップ11dの挿通孔の孔縁に装着されたガスケット13aの内
周面によって封止されている。
通常は、ガス圧とスプリング13bの付勢力でステム12が突出方向に付勢され、弁体となるガスケット13aの内周縁を軸方向に押圧することで、ガスケット13aの内周面が弁座を構成するステム孔12bの孔縁に密接して閉弁状態に維持されている。
上記した吐出駆動部30のカム機構32によって、可動板32bが前進限に移動すると、エアゾール容器10が第1端部カバー部22側に移動し、フランジ付きのアクチュエータ14のフランジ部14bが押圧部材221の端面に当接し、その反力によってステム12が相対的に容器内方に向かって押し込まれる。ステム12が押し込まれると、ガスケット13aの内周縁が容器の内方に向けて撓み、ガスケット13aの内周面がステム孔12bの孔縁から離れて開弁し、ガス圧で押された内容物がステム12の吐出流路12aから吐出される。
図示例のバルブ機構13は一例であり、このような構成に限定されるものではなく、通常は閉弁状態を維持し、ステム12を押し込むことによって開弁する種々の構成を適用することができる。
この例では、カム機構32によってモータ31の回転運動を直線運動に変換するようになっているが、カム機構32に限定されるものではなく、たとえば、ねじ送り機構や、ラックアンドピニオン等、モータ31の回転運動を直線運動に変換する機構であれば適用可能である。また、回転モータではなく、直線駆動用のリニアモータや、電磁ソレノイド等の直線駆動源を用い、運動変換機構を用いることなく、エアゾール容器10を軸方向に移動させる構成とすることもできる。
[吐出駆動部の別方式]
図2(A)に示した吐出駆動部30は一例であって、吐出駆動部30の構成としては、他の構成を適用することもできる。
すなわち、図2(A)では、エアゾール容器10をスリーブ20内で移動させているが、エアゾール容器10は固定し、アクチュエータ14を押し込む構成としてもよいし、機械的に移動させる構成ではなく、エアゾール容器10のバルブ機構は常時開としに保持し、外部弁によって、吐出と停止を切り替えるようにしてもよい。
図4は、吐出駆動部30を、エアゾール容器10の内部のバルブ機構13ではなく、外部弁30Cによって駆動するようにしたものである。外部弁30Cは、図示するように、ソレノイドによって停止位置と吐出位置を切り替える2方向切り替え弁を用いることができる。通常は停止位置に保持しておき、吐出時にはソレノイドを駆動して吐出位置に切り替え、内容物を吐出させるように構成する。このような外部弁30Cを用いた場合、管路30Dにエアゾール容器10のステム12を接続するだけなので、エアゾール容器10の取付けが容易で、開閉制御も容易となる。既存のエアゾール容器10を使用する場合には、たとえば、エアゾール容器10を組み付ける際に、ステム12を押し込んで内部のバルブを常時開の状態に保持するように構成する。
[電気設備]
次に、図1(B)に戻って、上記吐出駆動部30を駆動するための電気設備について説明する。図1(B)には、飛行体に搭載される電気設備について、概念的に記載している。
吐出駆動部30やカメラ106等の搭載装置を制御する搭載装置制御部210が、飛行体100の飛行を制御する飛行制御部110とは別に設けられており、飛行制御部110と共に、機体101側に設けられている。また、吐出駆動部30及び攪拌装置70を駆動するための操作用電源211が、飛行体100を駆動するための電源(飛行制御部110に組み込まれているものとし、図示せず)とは別に設けられ、機体101側に搭載されている。
また、吐出装置1やカメラ106を遠隔操作するためのアンテナを含む搭載装置用通信部212が、飛行体100を遠隔操作するためのアンテナを含む飛行用通信部112とは
別に設けられ、機体101に搭載されている。
搭載装置用制御部210、搭載装置用通信部212及び搭載装置用電源211は、飛行制御部110、飛行用通信部112及び飛行用電源の一部、あるいは全てに、その役割を持たせてもよい。図3(B)は、飛行制御部110に配置されている電源を共用する例である。
[機体との支持構造]
エアゾール容器組立体40の機体101への取付けは、特に図示しないが、たとえば、スライドレールとT形溝のスライド式の嵌合構造、バヨネット結合のような回転方向に掛け外しが可能な構成としてもよいし、ねじ止め、クリップ結合、クランプ等、取り外しと取り付けを容易化した種々の支持手段を適用可能である。
機体101側に配置された搭載装置用制御部210及び搭載装置用電源211と吐出駆動部30のモータ31等と電気的に接続する電気接点を設けてもよいし、スリーブ20から機体101に配置されたコネクタにケーブルなどで直接接続してもよい。他にも、スリーブ20内に二次電池などの電源および無線通信機を有し、機体101側に配置された飛行制御部110からの電気信号を無線通信により、スリーブ20内の搭載装置用制御部210と送受信してもよい。
ノズル15は、ノズル支持部50を介して、機体の前部に支持されている。ノズル支持部50についても、スライドレールとT形溝のスライド式の嵌合構造、バヨネット結合のような回転方向に掛け外しが可能な構成としてもよいし、ねじ止め、クリップ結合、クランプ等、取り外しと取り付けを容易化した種々の支持手段を適用可能である。このノズル支持部50については、ジンバル等の方向変更装置を備えた構成とすれば、方向の制御が可能となる。
次に、本発明の飛行体の吐出装置の作用について説明する。
[交換作業]
予め、図2(A)に示すような、スリーブ20内にエアゾール容器10を収容した交換用のエアゾール容器組立体40を準備しておく。交換作業は、機体胴部102からエアゾール容器組立体40を外し、新たなエアゾール容器組立体40を装着する。ノズル15も交換する場合には、ノズル15をノズル支持部50から外し、ノズル15及びチューブごと、エアゾール容器組立体を取り外す。交換後のエアゾール容器組立体40は、スリーブ20からエアゾール容器10を取り出し、ガス及び内容物を完全に放出させて廃棄する。スリーブ20は繰り返し利用することができる。また、この実施形態では、スリーブ20を機体101に固定したまま、エアゾール容器10のみを交換することもできる。
[撒布作業]
次に、撒布作業について、図5を参照して説明する。図5(A)は、吐出装置を搭載した飛行体の操縦端末と操作端末の遠隔操作例を示す説明図、(B)は簡単な制御ブロック図である。
[撒布作業]
撒布作業は、たとえば図5に示すように、飛行体100の飛行は操縦端末120により遠隔操作され、吐出装置1は、操作端末160により遠隔操作される。操作端末160は飛行体100に搭載されたカメラ106のコントローラとしても使用される。操作端末160には、たとえば、吐出ボタン163や停止ボタン164が設けられ、操作者はディスプレイ167上の画像を見ながら、吐出ボタン163を押すと、吐出指令信号が送信され、飛行体100に搭載された搭載装置用通信部212に受信される。受信された吐出指令信号に基づいて、搭載装置制御部210により吐出駆動部30が駆動され、エアゾール容器10のステム12が押し込まれて内容物が吐出される。停止ボタン164を押すと、停止指令信号が送信され、吐出駆動部30によってステム12の押し込みが開放されて吐出が停止する。
吐出と停止の切り替えは、ボタンの操作だけでなく、予め記憶されたプログラムに従って、自動的に切り替えることもできる。たとえば、航路を予めプログラムしておいて、GPSからの信号によって、地図上の位置及び高度計によって高さを検出し、所定の位置に達すると吐出を開始し、所定のエリアの吐出が終了すると吐出を停止するようにすることもできる。
次に、本発明の飛行体の吐出装置の他の実施形態について説明する。以下の説明では上記実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとし、同一の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略するものとする。
[実施形態2]
図6は、本発明の実施形態2に係る飛行体の吐出装置を示しており、図6(A)は、飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は、底面図である。
この実施形態2では、エアゾール容器を内蔵したエアゾール容器組立体40が機体胴部102の後面に搭載され、ノズル15が機体胴部102の前端部に取り付けられている点は、実施形態1と同一であり、ノズル15が、機体胴部102の下面前端部に方向変更装置500を介して支持されるカメラ106に取り付けられている点で相違する。
方向変更装置500は、3軸ジンバルで、互いに直交する3軸回りに回転自由度を有し、機体胴部102に対して、カメラ106の方向を、あらゆる方向に向けることができる。
図7(A)は、図6の方向変更装置を示す図、(B)は方向変更装置の他の構成例を示す図である。
図7(A)の装置は、機体胴部102に対して、第1回転軸511回りに回転自在に支持される第1支持腕501と、第1支持腕501に対して、第1回転軸511と直交する第2回転軸512を中心に回転自在に支持される第2支持腕502と、第2支持腕502に対して、第1回転軸511及び第2回転軸512に対して直交方向の第3回転軸513を介して回転自在に支持される第3支持腕503を有し、第3支持腕503に取付部材を介してカメラ106が取付固定される。そして、第1回転軸511の回りに第1支持腕501を回転駆動する第1モータ521と、第2回転軸512の回りに第2支持腕502を回転駆動する第2モータ522と、第3回転軸513回りに第3支持腕503を回転駆動する第3モータ523と、を備えている。
この例では、カメラ106の光軸方向が、第1回転軸、第2回転軸及び第3回転軸のセンターに向けて合わせられている。
方向変更装置500としては、回転軸は3軸でなくても2軸でもよいし、1軸でもよい。また、上記第1回転軸、第2回転軸及び第3回転軸は1点で交わっているが交わっていなくてもよい。
図7(B)は、2軸の方向変更装置500の例で、機体胴部102に対して、第1回転軸511回りに回転自在に支持される第1支持腕501と、第1支持腕501に対して、第1回転軸511と直交する第2回転軸512を中心に回転自在に支持される第2支持腕502とを有し、この第2支持腕にカメラが支持されている。第1支持腕は第1モータによって回転駆動され、第2支持腕が第2モータ522によって回転駆動される点は、3軸ジンバルと同様であるが、第1支持腕501の第1回転軸511と第2回転軸512が交わらない構成となっている。また、第1支持腕501と第2支持腕502は板材で構成された安価な構成例である。
このようにすれば、カメラ106の方向が変更されると、ノズル15はカメラ106と同期して移動し、ノズル15の吐出方向が、カメラ106に追随して変更され、常に、吐出状態をカメラ106の視野範囲に入れて視認することができる。
[実施形態3]
図8は、本発明の実施形態3に係る飛行体の吐出装置を示している。(A)は、飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は底面図である。
この実施形態3も、実施形態1と同様に、エアゾール容器を内蔵したエアゾール容器組立体40が機体胴部102の後面に搭載され、ノズル15が機体胴部102の前端部に取り付けられている点は、実施形態1と同一であり、ノズル15が、機体胴部102の前端部に、方向変更装置500を介して支持され、カメラがノズル15に取り付けられている点で相違する。
このようにすれば、ノズル15の方向が変更されると、カメラ106はノズル15と同期して移動し、ノズル15の吐出方向にカメラ106が追随し、常に、吐出状態をカメラ106の視野範囲に入れて視認することができる。
特に、この実施形態では、ノズル15の中心軸の延長線が、第1の回転軸511、第2の回転軸512及び第3の回転軸513のすべてと交わるようになっている。すなわち、第3の回転軸513とは同一線上にあり線上に交わり、直交する第2回転軸512及び第3回転軸513とは、交差して点状に交わるように配置されている。
このようにすれば、内容物吐出時のノズル15からの反力が、第1回転軸511、第2回転軸512及び第3回転軸513のすべてに対してモーメントが作用せず、第1モータ521、第2モータ522及び第3モータ523に、吐出反力のモーメントが作用しない。したがって、吐出反力によるモーメントによって、第1モータ521、第2モータ522及び第3モータ523の保持トルクが負けて、ノズル15及びカメラ106の方向が振れるおそれが無いという利点がある。
[実施形態4]
図9及び図10は、本発明の実施形態4に係る飛行体の吐出装置を示すもので、図9は飛行体を透視図として示す全体構成図、図10(A)は、図9の装置の平面図、(B)は底面図である。
この実施形態4では、ノズル15が機体胴部102の前端部に方向変更装置500を介して支持されるカメラに取り付けられている点は、実施形態2と同様であるが、エアゾール容器10を備えたエアゾール容器組立体40が、機体胴部102から延びる延長部である小翼108に搭載されている点で、実施形態2と相違する。
小翼108は機体胴部102の左右側面から左右に、ピッチ軸と平行方向に突出して延長された部分で、図示例では、左右の小翼108の下面に、一つずつ、計二つのエアゾール容器組立体40が搭載されている。そして、各エアゾール容器組立体40に接続される2つのチューブ16は、合流して一つのノズル15に接続されている。
このようにすれば、ノズル15が一つで済み、配管構成を簡素化できる。
図11は、チューブ16の合流部に配置されるジョイント部17の一例を示している。図11(A)は配管構成を示す図、(B)は、一方向弁の断面図である。
すなわち、ジョイント部17は、ノズルが接続される一つの出口側管部17aと、チューブ16,16が接続される2つの入口側管部17b,17bとを有する二股の部材で、2つの入口側管部17b,17bには、一方向弁17c,17cが設けられている。
これら二つの一方向弁17c,17cは、同じ構成で、所定圧を超える吐出方向の流れは許容し、吐出方向と逆方向の流れは遮断するもので、たとえば、図11(B)に示すように、入口ポート17c1と出口ポート17c2が設けられたハウジング17c3内に、入口ポート17c1の孔縁に接離する弁体17c4と、弁体17c4を入口ポート17c1の孔縁に接触させて常時閉弁状態に維持するスプリング17c5とが配置されている。弁体17c4は、スプリング17c5を受けるばね受け部17c6と、半球状の凸部17c7を有し、凸部17c7が入口ポート17c1を開閉する。
したがって、一方のチューブ16から内容物が送られてくると、内容物が送られてくる一方向弁17c、図11(B)では下側の)、ノズル15から吐出される。この吐出圧は、他方の一方向弁17cにも作用するが(図11(B)中、上側)、一方向弁17cを閉じる方向となるので、逆流を阻止することができる。
[実施形態5]
図12は、本発明の実施形態5に係る飛行体の吐出装置を示すもので、(A)は飛行体の底面図、(B)は複数のノズルを保持するノズル保持部の概略斜視図である。
この実施形態5では、ノズル15が機体胴部102の前端部に方向変更装置500を介して支持されるカメラ106に取付けられ、エアゾール容器10を備えたエアゾール容器組立体40が、機体胴部102から延びる延長部である小翼108に2つ搭載されている点で、実施形態4と同じであるが、各チューブ16,16に対応して2つのノズル15,15を備えている点で相違する。
図12(B)は、二つのノズル15,15を支持するノズル保持部材18を示しており
、ノズル保持部材18を介して、カメラ106に支持される。
図13(A),(B)は、ノズル保持部材18の他の構成例を示す概略斜視図である。
図13(A)は、3つのノズル15を一列に保持したノズル保持部材18を示す例、図13(B)は、基本的な構成が、3つのノズル15を3列、二次的に保持したノズル保持部材18を示す例で、中央には、ノズル15ではなくてカメラ106のレンズを配置し、カメラ106を、8つのノズル15で正方形状に取り囲むように配列されている。
[実施形態6]
図14及び図15は、本発明の実施形態6に係る飛行体の吐出装置を示すもので、図14は飛行体を透視図として示す全体構成図、図15(A)は飛行体の平面図、(B)は底面図である。
この実施形態6では、ノズル15が機体胴部102の前端部に方向変更装置500を介して支持されるカメラ106に取付けられている点、エアゾール容器10を備えたエアゾール容器組立体40が機体胴部102から延びる延長部に2つ搭載されている点、各エアゾール容器組立体40からのチューブ16が一つのノズル15に合流している点で実施形態4と同じであるが、機体胴部102から延びる延長部として、回転翼104を支持する腕部103に搭載されている点で相違する。図示例では、後方の2つの腕部103に搭載されているが、前方の腕部103に搭載してもよい。
このように腕部103をエアゾール容器組立体40の搭載位置とすることにより、エアゾール容器組立体40を搭載するスペースの有効利用を図ることができる。
[実施形態7]
図16及び図17は、本発明の実施形態7に係る飛行体の吐出装置を示すもので、図16は飛行体を透視図として示す全体構成図、図17(A)は飛行体の平面図、(B)は底面図である。
この実施形態7も、ノズル15が機体胴部102の前端部に方向変更装置500を介して支持されるカメラ106に取付けられている点、エアゾール容器10を備えたエアゾール容器組立体40が機体胴部102から延びる延長部に2つ搭載されている点、各エアゾール容器組立体40からのチューブ16が一つのノズル15に合流している点で実施形態4と同じであるが、機体胴部102から延びる延長部として、離着陸用の脚部107に搭載されている点で相違する。この例では、脚部107,107は左右2か所にあり、エア
ゾール容器組立体40,40が、各脚部107,107に搭載されている。
このように脚部107をエアゾール容器組立体40の搭載位置とすることにより、エアゾール容器組立体40を搭載するスペースの有効利用を図ることができる。
[実施形態8]
図18は、本発明の実施形態8に係る飛行体の吐出装置を示している。(A)は、飛行体を透視図として示す全体構成図、(B)は(A)のB方向矢視図である。
この実施形態8では、ノズル15を方向変更装置500を介して機体胴部102に支持している点で実施形態3(図8)と同様であるが、エアゾール容器組立体40が、機体胴部102から延びる延長部である離着陸用の脚部107に搭載されている点、さらに、カメラ106も、ノズル15の方向変更装置500とは別の方向変更装置500で支持され
ている。
このカメラ106の方向変更装置500と、ノズル15の方向変更装置500は、機体胴部102の下面に固定された取付フレーム109に、互いに隣接して左右に並べて取り付けられている。
このようにノズル15の方向変更装置500を、カメラ106の方向変更装置500とは別に設ければ、カメラ106と同期させて移動させることもできるし、カメラ106と同期させず、ノズル15の方向を制御することができる。
以上、実施形態1〜実施形態3では、機体胴部102の後面にエアゾール容器組立体40を一つだけ搭載した例について説明したが、複数搭載してもよいことはもちろんであり、機体胴部102の後面だけでなく、下面、上面、前面を使って搭載することも可能である。その場合に、実施形態4に記載されたように、複数のチューブを一つのノズルに合流させる構成、実施形態5に記載されたように、複数のノズルを隣接させて配置する構成、さらにカメラと隣接する構成を適用することができる。
さらに、複数のエアゾール容器組立体40を搭載するという観点では、機体胴部102と共に、実施形態4〜6に示すように、機体胴部102から延長した小翼、腕部103、脚部107の少なくとも1つにも搭載させて、複数配置することも可能である。
また、複数配置ということであれば、機体胴部102、小翼108、腕部103、脚部
107への搭載を、適宜組み合わせて、複数搭載としてもよい。
の場合、実施形態4〜7に記載のように、一つのノズルに合流させてもよいし、カメラに隣接する位置に複数のノズルをまとめて配置することができる。
なお、上記実施形態では、エアゾール容器をスリーブに格納して飛行体に搭載しているが、必ずしもスリーブに格納して搭載する必要はなく、たとえば、胴部を把持する把持手段によって、エアゾール容器を飛行体に搭載するようになっていてもよい。
また、上記各実施形態では、液体物噴出装置が搭載される飛行体としてマルチコプタを使用する例について説明したが、本発明の移動体の吐出装置は、ヘリコプターにも適用できるし、回転翼(ロータ)を用いる飛行体だけではなく、固定翼機、飛行船、滑空機等の無人航空機に適用することができるし、無人に限らず有人航空機にも適用可能である。
1 吐出装置
10 エアゾール容器
11a 胴部、11b 底部、11d マウンティングカップ
12 ステム、12a 吐出流路、12b ステム孔
13 バルブ機構
13a ガスケット、13b スプリング
14 アクチュエータ
14a 本体部、14b フランジ部
15 ノズル、15a 噴射孔
151 ノズル本体、152 継手部
16 連結チューブ
20 スリーブ(収容部材)
21 スリーブ本体
21a 径方向支持部
22 第1端部カバー部、
221 押圧部材、221a 筒状体、221b 端部フランジ部
222 カバー本体、223 ねじ筒部
23 第2端部カバー部
231 筒状部、232 端板
30 吐出駆動部
31 モータ、32a カム、32b 可動板、
32c カムフォロワ
72 容器保持部、72a 円板部、72b 環状凸部、
72c 連結軸部
30C 外部弁、30D 管路
40 エアゾール容器組立体
50 ノズル支持部
17 ジョイント部(図11)
17a 出口側管部、17b 入口側管部、
17c 一方向弁
17c1 入口ポート、17c2 出口ポート、17c3 ハウジング
17c4 弁体、17c5 スプリング、17c6 ばね受け部
17c7 凸部
18 ノズル保持部材(図12、図13)
110 飛行制御部、112 飛行用通信部、
210 搭載装置制御部、211 搭載装置用電源、
212 搭載装置用通信部
120 操縦端末、
160 操作端末、163 吐出ボタン、164 停止ボタン
167 ディスプレイ
N エアゾール容器の中心軸
100 飛行体
101 機体、102 機体胴部、103 腕部、
104 回転翼、105 モータ、106 カメラ、107 脚部
108 小翼、
109 取付フレーム
500 方向変更装置
501 第1支持腕、502 第2支持腕、503 第3支持腕
511 第1回転軸、512 第2回転軸、513 第3回転軸
521 第1モータ、522 第2モータ、523 第3モータ
N エアゾール容器の中心軸
X ロール軸、Y ピッチ軸、Z ヨー軸

Claims (11)

  1. 機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
    前記エアゾール容器は機体外部に搭載され、前記エアゾール容器の中心軸が前記機体のピッチ軸に沿うように配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続されていることを特徴とする飛行体の吐出装置。
  2. 機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
    前記エアゾール容器は、前記機体の胴部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され、
    前記延長部は、機体に設けられた小翼であることを特徴とする飛行体の吐出装置。
  3. 機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
    前記エアゾール容器は、前記機体の胴部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され、
    前記延長部は、回転翼が設けられる腕部であることを特徴とする飛行体の吐出装置。
  4. 機体に搭載されるエアゾール容器からノズルを介して内容物を吐出する飛行体の吐出装置であって、
    前記エアゾール容器は、前記機体の胴部から延びる延長部に配置され、前記エアゾール容器と前記ノズルはチューブを介して接続され、
    前記延長部は、機体の胴部から下方に延びる離着陸用の脚部であり、
    前記エアゾール容器は、前記下方に延びる脚部の下端部より上方に配置されていることを特徴とする飛行体の吐出装置。
  5. 前記エアゾール容器は複数搭載され、複数のエアゾール容器に接続されるチューブは、合流して一つのノズルに接続される請求項1乃至のいずれか1項に記載の飛行体の吐出装置
  6. 前記機体にはカメラが搭載され、前記ノズルとカメラは機体に対して可動に支持され、目標物に対してノズルの吐出方向とカメラの撮影方向を同期して移動する構成となっている請求項1乃至のいずれか1項に記載の飛行体の吐出装置。
  7. 前記ノズルが前記カメラに隣接して配置されている請求項に記載の飛行体の吐出装置。
  8. 前記ノズルは前記カメラに取り付けられている請求項に記載の飛行体の吐出装置。
  9. 前記ノズルは、前記カメラの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置に支持されている請求項に記載の飛行体の吐出装置。
  10. 前記ノズルは、前記カメラの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置とは別の方向変更装置に支持されている請求項に記載の飛行体の吐出装置。
  11. 前記カメラは、前記ノズルの姿勢を可変とする回転自由度を有する方向変更装置に支持されている請求項に記載の飛行体の吐出装置。
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