JP6763191B2 - エアコンプレッサ分散制御システム - Google Patents
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Description
また、各種工場の生産設備においては、工場内で圧縮空気を利用する圧縮空気利用機器側に点在配置されたエアコンプレッサを1つの幹管に接続することにより、圧力損失を低減しつつ、圧縮空気を融通しあって供給不足を改善する対策がとられることがある。
そのため、エアコンプレッサと制御装置とを通信ネットワークを介して接続し、配線工事負担を軽減することが求められている。
したがって、距離的な理由等により無線が届きにくい場所にノード(無線装置21)を設置する場合であっても、中継用のノード(以下、「中継ノード」ともいう)を設けることで、他の無線装置21との相互通信を可能にできる。また、新たなノード(無線装置21)を追加する場合、配線工事負担が少なく、通信ネットワークを容易に拡張することができる。
さらに、中継ノードをメッシュ状に配置することにより、仮にある中継ノードに障害が発生した場合であっても、他の正常な中継ノードを介して通信を可能とすることができる。
このため、各端末装置には、各端末装置を識別するための識別情報(ID)が付されている。各端末間でデータの送受信を行う際には、送受信データには、送信側(送信元)の端末装置のID及び受信側(送信先)の端末装置のIDが付される。
また、無線装置21は、特定の端末装置に接続せず、端末装置間の通信を中継する中継ノードとして使用される。中継ノードは、通信ネットワークの構築されるエリアの形状に応じてメッシュ状に配置する。そうすることで、任意の端末装置間での無線通信を可能とするとともに、仮にある中継ノードに障害が発生した場合であっても、他の正常な中継ノードを介して通信を可能とすることができる。
なお、端末装置に接続された無線装置21は、端末装置間の通信を中継する中継ノードとしての機能も備える。すなわち、端末装置に接続された無線装置21は、当該端末装置と他の端末装置との通信を実行するとともに、他の任意の無線装置21間による通信を中継することができる。
同様に、特に断らない限り、エアコンプレッサ4、レシーバタンク5、圧縮空気利用機器6、圧力センサ7、電力計8、及び制御装置9がそれぞれ無線装置21を介してデータを受信することを、単にエアコンプレッサ4、レシーバタンク5、圧縮空気利用機器6、圧力センサ7、電力計8、及び制御装置9がデータを受信すると記載する。
幹管3は、供給配管32を介して例えばエアコンプレッサ4、及びレシーバタンク5に接続される。供給配管32には圧縮空気の吐出及び停止を行う供給弁34が設けられる。また、幹管3は利用配管31(枝管)を介して圧縮空気利用機器6に接続され、圧縮空気を圧縮空気利用機器6に供給する。利用配管31は、一般に、圧縮空気利用機器6に対応しており、圧縮空気の吐出及び停止を行う受弁33が設けられる。
また、複数のエアコンプレッサ4からなるエアコンプレッサ群を幹管3に接続するように構成してもよい。この場合、エアコンプレッサ群から吐出される圧縮空気は、当該エアコンプレッサ群の共有するレシーバタンク5を介して、幹管3に吐出するようにしてもよい。
なお、各エアコンプレッサ4は、スクリュー式、スクロール式、ターボ式、又はレシプロ式等、その構成を特に問わない。また、各エアコンプレッサ4の吐出容量は異なってもよい。
エアコンプレッサ4は、容量制御可能に構成されてもよい。例えばエアコンプレッサ4の吸込側に設けた容量調整弁の開度を調整するように構成してもよい。また、容量制御される吸込絞り機と、容量制御されないロードアンロード機とが混在してもよい。
リモートモードにおいては、ローカル制御部40は、制御装置9の指示に基づいて、当該エアコンプレッサ4の起動停止や容量制御を行う。
ローカルモードにおいては、例えば、エアコンプレッサ圧力センサ41の検出圧力値に基づいて、当該エアコンプレッサ4を自律制御する。例えば、エアコンプレッサ4と制御装置9との間で通信不良が発生し、エアコンプレッサ4を制御装置9によりリモート制御できなくなった場合、ローカル制御部40は、自律的にリモートモードからローカルモードに切換えることができる。ローカル制御部40は当該エアコンプレッサ圧力センサ41の検出圧力値に基づいて、当該エアコンプレッサ4を自律制御する。
こうすることで、当該エアコンプレッサ4は、引き続き運転を継続させることができる。
エアコンプレッサ4は、無線メッシュネットワーク2を介して、制御装置9との間でデータの送受信を行うことができる。
エアコンプレッサ4から制御装置9に送信される情報として、エアコンプレッサ4におけるセンサ情報、電力情報、異常情報、稼働情報、管理情報等を含むことができる。
ここで、センサ情報としては、例えばエアコンプレッサ圧力センサ41の検出圧力値、及びエアコンプレッサ流量センサ42を設けた場合にはエアコンプレッサ流量センサ42の検出流量値を含む。電力情報としては、例えば当該エアコンプレッサ4の消費電力情報を含む。異常情報としては、例えばサーマルトリップエラー、ドライヤーエラー等の当該エアコンプレッサ4の運転に支障をきたす情報を含む。稼働情報としては、例えば当該エアコンプレッサ4の稼働時間、オン/オフ回数の情報を含む。管理情報としては、例えば当該エアコンプレッサ4が台数制御の対象に含まれるか否かの情報(リモートモード又はローカルモード)を含む。
エアコンプレッサ4は、これらの情報を送信する際に、各エアコンプレッサ4を識別する識別情報(ID)を付与して送信する。
また、エアコンプレッサ4が制御装置9から受信する情報として、当該エアコンプレッサ4を制御するための制御情報を含むことができる。制御情報としては、例えば当該エアコンプレッサ4を起動又は停止(発停)するための台数制御コマンドを含む。なお、制御装置9は制御情報をエアコンプレッサ4に送信する場合、送信先となるエアコンプレッサ4を識別する識別情報(ID)を付与して送信する。
レシーバタンク5は、例えば、幹管3における配管の太い個所に設置することができる。そうすることで、圧縮空気の負荷が増大した場合に圧縮空気のバックアップをすることができる。
レシーバタンク5には、レシーバタンク5の中に貯留される圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ(「レシーバタンク圧力センサ51」という)が取り付けられる。また、レシーバタンク5から幹管3に圧縮空気を供給する供給配管32に流量センサ(「レシーバタンク流量センサ52」という)を設けることができる。
そうすることで、レシーバタンク5は、無線メッシュネットワーク2を介して、レシーバタンク圧力センサ51の検出圧力値、及びレシーバタンク流量センサ52を設けた場合にはレシーバタンク流量センサ52の検出流量値を制御装置9に送信することができる。
また、レシーバタンク5よりも下流の供給配管32に供給弁34(容量調整弁)を設けることができる。
圧縮空気利用機器6には、予め自身の利用する圧縮空気の圧力並びに量に関する要求負荷情報が設定される。
圧縮空気利用機器6は、当該圧縮空気利用機器6の運転開始又は運転停止を指示するための入力部を備えることができる。入力部により、当該圧縮空気利用機器6の使用する圧縮空気の圧力並びに量に関する要求負荷情報が入力されるようにしてもよい。なお、入力が無い場合、予め設定された要求負荷情報がデフォルト値とされる。
各圧縮空気利用機器6は、電力線(図示せず)から電力計8、配電盤(図示せず)を経て電力が供給される。電力計8は、消費した電力の値を制御装置9に送る機能を有する。配電盤は圧縮空気利用機器6毎に開閉器(図示せず)を備え、個々の圧縮空気利用機器6への電力供給を遮断可能にするとともに漏電ブレーカとしての安全確保機能も有する。
圧縮空気利用機器6が接続される利用配管31には、管内の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ(「圧縮空気利用機器圧力センサ61」という)が取り付けられる。また、該利用配管31に圧縮空気の流量を検出する流量センサ(「圧縮空気利用機器流量センサ62」という)を取り付けることができる。そうすることで、圧縮空気利用機器6は、無線メッシュネットワーク2を介して、圧縮空気利用機器圧力センサ61の検出圧力値及び圧縮空気利用機器流量センサ62の検出流量値を制御装置9に送信することができる。
また、圧力センサ7は、端末装置以外の所定個所(例えば、幹管3の所定箇所)に設置することができる。この場合、圧力センサ7には、該圧力センサ7に対応付けられた無線装置21を接続することができる。こうすることで、圧力センサ7(無線装置21が接続された圧力センサ7)は、所定箇所における当該圧力センサ7の検出圧力値を制御装置9に送信することができる。
制御部91は、各端末装置から受信した情報に基づいて、エアコンプレッサ4、圧縮空気利用機器6、供給配管32に設けた供給弁34(容量調整弁)、利用配管31に設けた受弁33、配電盤等を制御することができる。制御部91についての詳細は後述する。
また、記憶部92は、各エアコンプレッサ4及び各圧縮空気利用機器6の位置情報を記憶する。そうすることで、制御装置9は、例えば、各圧縮空気利用機器6の近傍に配置されているエアコンプレッサ4を特定することができる。また、制御装置9は、任意のエアコンプレッサ4について当該エアコンプレッサ4の近傍に配置されているエアコンプレッサ4を特定することができる。
また、記憶部92は、エアコンプレッサ4におけるセンサ情報、電力情報、異常情報、稼働情報、レシーバタンク5のレシーバタンク圧力センサ51の検出圧力値等のセンサ情報、供給弁34(容量調整弁)の開度情報、圧縮空気利用機器6におけるセンサ情報、電力情報、異常情報、稼働情報、受弁33の開度情報等をリアルタイムに記憶することができる。
より具体的には、通信部910は、制御部91の含む機能部からのデータ送信要求を受けて、当該データの送信先(例えば、エアコンプレッサ4、レシーバタンク5、圧縮空気利用機器6、圧力センサ7、電力計8等)に接続して、送信先にデータ(例えば、制御コマンド、データ要求コマンド等)を送信する。この際、通信部910は、通信相手先と直接通信することが困難な場合、中継ノードを経由する通信ルートを算出し、算出した通信ルートを介して、送信先に当該データを送信する。送信先から、レスポンスデータ(例えば、制御コマンドに対するレスポンス、データ要求に対するレスポンス等)を受信すると、所定の機能部に受信バッファを介して、引き渡す。
稼働情報取得部911は、稼働情報を取得した時間、エアコンプレッサ4の稼働情報、及び圧縮空気利用機器6の稼働情報をテーブル形式(「稼働テーブル923」という)で記憶部92に格納する。
圧力情報取得部912は、取得した時間、検出先のエアコンプレッサ4、レシーバタンク5、及び圧縮空気利用機器6の識別情報、検出圧力値をテーブル形式(「圧力値テーブル924」という)で記憶部92に格納する。
また、流量情報取得部913は、エアコンプレッサ流量センサ42が設けられている場合にはエアコンプレッサ流量センサ42の検出流量値を、レシーバタンク流量センサ52が設けられている場合にはレシーバタンク流量センサ52の検出流量値をそれぞれ取得することができる。
流量情報取得部913は、取得した時間、検出先の圧縮空気利用機器6の識別情報、検出流量値、検出先のエアコンプレッサ4の識別情報、検出流量値、検出先のレシーバタンク5の識別情報、検出流量値、をテーブル形式(「流量値テーブル925」という)で記憶部92に格納する。
消費電力情報取得部914は、取得した時間、消費電力取得先のエアコンプレッサ4、及び圧縮空気利用機器6の識別情報、消費電力値をテーブル形式(「消費電力値テーブル926」という)で記憶部92に格納する。
なお、制御コマンド決定部915は、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報、稼働テーブル923、及び起動優先順位を参照して、当該エアコンプレッサ4と同じ群に含まれる停止状態のエアコンプレッサ4、又は当該エアコンプレッサ4の近くに配置された停止状態のエアコンプレッサ4の中から起動優先順位の高いエアコンプレッサ4を選択して当該エアコンプレッサ4に対する起動コマンドを指示するように決定するようにしてもよい。
なお、制御コマンド決定部915は、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報及び稼働テーブル923を参照して、当該レシーバタンク5の近くに配置された稼働している(稼働状態)エアコンプレッサ4を選択して当該エアコンプレッサ4に対する停止コマンドを指示するように決定してもよい。
より具体的には、エアコンプレッサ圧力センサ41の検出圧力値が低下し、エアコンプレッサ4の運転台数を増加させると判断した場合、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報、稼働テーブル923、及び起動優先順位を参照して、当該エアコンプレッサ4と同じ群に含まれる停止状態のエアコンプレッサ4、又は当該エアコンプレッサ4の近くに配置された停止状態のエアコンプレッサ4の中から起動優先順位の高いエアコンプレッサ4を選択して当該エアコンプレッサ4に対する起動コマンドを指示するように決定することができる。
なお、制御コマンド決定部915は、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報及び稼働テーブル923を参照して、当該圧力センサ7の近くに配置された停止状態のエアコンプレッサ4を選択して当該エアコンプレッサ4に対する起動コマンドを指示するように決定するようにしてもよい。
なお、制御コマンド決定部915は、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報及び稼働テーブル923を参照して、当該圧力センサ7の近くに配置された稼働している(稼働状態)エアコンプレッサ4を選択して当該エアコンプレッサ4に対する停止コマンドを指示するように決定するようにしてもよい。
制御コマンド決定部915は、消費電力情報取得部914の取得した消費電力に基づいて、複数のエアコンプレッサ4に対する制御コマンドを決定することができる。より具体的には、例えば、圧縮空気利用機器6の圧縮空気の消費量に応じて、エアコンプレッサ4の消費電力の少ないエアコンプレッサ4を優先して運転させることが可能となる。例えば、運転台数を増やす場合には、消費電力の少ないエアコンプレッサ4を優先して選択し、当該エアコンプレッサ4に対する起動コマンドを指示するように決定することができる。また、運転台数を減らす場合には、消費電力の多いエアコンプレッサ4を優先して選択し、当該エアコンプレッサ4を停止させるように決定することができる。
このように、本実施形態によると、末端のエアコンプレッサ4の消費電力に基づいて、どのエアコンプレッサ4を優先して起動させるか、また停止させるか、判断可能となるため、システム全体の消費電力を減少させることが可能となる。
エアコンプレッサ流量センサ42及びレシーバタンク流量センサ52を設けた場合、各流量センサの検出流量値を取得することで、エアコンプレッサ4の負荷率を把握することが可能となる。また、圧縮空気利用機器流量センサ62の検出流量値を取得することで、圧縮空気の消費量(圧縮空気の必要負荷)を算出することが可能となる。
そうすることで、制御コマンド決定部915は、圧縮空気の消費量(圧縮空気の必要負荷)及びエアコンプレッサ4の負荷率に基づいて、エアコンプレッサ4の台数制御をすることができる。
より具体的には、圧縮空気の必要負荷に対応したエアコンプレッサ4の台数を設定しておくことで、例えば過剰となるエアコンプレッサ4を特定し、停止させることが可能となる。
さらに、必要負荷に対して消費電力の少ないエアコンプレッサ4を優先して選択し、当該エアコンプレッサ4を起動させるように決定することができる。
なお、起動エアコンプレッサ決定部916は、記憶部92に記憶されたエアコンプレッサ4の位置情報及び稼働テーブル923を参照して、通信エラーの発生した当該エアコンプレッサ4の近くに配置された停止状態のエアコンプレッサ4を選択するようにしてもよい。
制御部91は、圧縮空気利用機器6における圧縮空気消費量に基づいて、圧縮空気利用機器6側の利用配管31に設けた受弁33の開度を調整することができる。
本実施形態によるエアコンプレッサ分散制御システム1は、以下のように動作する。
圧縮空気利用者は、圧縮空気を使用するにあたり、運転開始指示を圧縮空気利用機器6の入力部から入力することができる。
そうすることで、制御装置9は、無線メッシュネットワーク2を介して圧縮空気利用機器6の利用開始情報を受信し、記憶部92に記憶されている圧縮空気利用機器6の利用する圧縮空気の圧力並びに量に関する要求負荷情報に基づいて、必要な台数のエアコンプレッサ4を選択して無線メッシュネットワーク2を介して起動をかける。より具体的には、最初にドライヤに対して先行運転指示をし、ドライヤを運転させた後、エアコンプレッサ4を起動し、圧縮空気を生成させる。
これにより、従来は、圧力圧損を見越して、末端のエアコンプレッサ4の目標圧力を高めに設定したため、圧縮空気の供給量が必要な量よりも多めになり、無駄な圧縮空気を生成し、消費電力が上がる傾向があった。これに対して、本実施形態によると、例えば、末端のエアコンプレッサ4の圧力に基づいて判断することが可能となるため、末端のエアコンプレッサ4の目標圧力を高めに設定することなく、無駄な圧縮空気を生成せず、消費電力を減少させることが可能となる。
これにより、従来は、起動優先順位に基づいて、起動又は停止させるエアコンプレッサ4を一律に決定したが、本実施形態によると、検出圧力値の低下又は上昇の検出された個所の近くにあるエアコンプレッサ4に対する制御を可能とする。そうすることで、より信頼性の高い最適な台数制御を実行することができる。
これにより、圧縮空気利用機器6の必要空気量に対して、圧力低下を招くことなく、必要蒸気量を引き続き供給することができる。
これにより、システム全体の消費電力を減少させることが可能となる。
これにより、複数の圧縮空気利用機器6に対して圧縮空気を融通し合うことができる。
これにより、エアコンプレッサ4から圧縮空気利用機器6に至る配管の圧力損失を少なくし、無駄な圧縮空気を生成せず、消費電力を減少させることが可能となる。
本実施形態において、制御装置9にオペレータが遠隔監視するための監視装置を備え、エアコンプレッサ4、及び圧縮空気利用機器6から取得する電力情報、異常情報、稼働情報等に基づいて、例えば、アラームを出力することができる。
また、エアコンプレッサ4、及び圧縮空気利用機器6から取得する、センサ情報、電力情報、稼働情報、管理情報等に基づいて、これらのデータを制御装置9又は管理用装置に解析させることで、圧縮空気利用機器6毎に圧縮空気の消費パターン、及びエアコンプレッサ4の稼働パターン等を作成することができる。
こうすることで、例えば、消費電力の少ない改善策を検討することを可能とする。
2 メッシュ型の無線ネットワーク
21 無線装置
3 幹管
31 利用配管(枝管)
32 供給配管
4 エアコンプレッサ
40 ローカル制御部
41 エアコンプレッサ圧力センサ
42 エアコンプレッサ流量センサ
5 レシーバタンク
51 レシーバタンク圧力センサ
52 レシーバタンク流量センサ
6 圧縮空気利用機器
61 圧縮空気利用機器圧力センサ
62 圧縮空気利用機器流量センサ
7 圧力センサ
8 電力計
9 制御装置
91 制御部
910通信部
911 稼働情報取得部
912 圧力情報取得部
913 流量情報取得部
914 消費電力情報取得部
915 制御コマンド決定部
916 起動エアコンプレッサ決定部
917 エアコンプレッサ制御部
92 記憶部
920 エアコンプレッサ管理情報
921 圧縮空気利用機器管理情報
923 稼働テーブル
924 圧力値テーブル
925 流量値テーブル
926 消費電力値テーブル
Claims (9)
- 複数の無線装置を含み、任意の無線装置間で直接相互通信が可能、又は別の無線装置が中継して相互通信が可能となるメッシュ型の無線ネットワークと、
圧縮空気の輸送経路となる幹管と、
前記幹管に供給配管を介して接続され、一又は複数の圧縮空気利用機器に圧縮空気を送る複数のエアコンプレッサと、
前記幹管に供給配管を介して接続され、圧縮空気の負荷が増大した場合の圧縮空気のバックアップをするレシーバタンクと、
前記幹管から圧縮空気を圧縮空気利用機器に供給する利用配管と、
前記利用配管の管内の圧縮空気の圧力を検出するために前記圧縮空気利用機器に設けられた圧縮空気利用機器圧力センサと、
前記複数の無線装置のうちの少なくとも1台と接続される制御装置と、
を備えたエアコンプレッサ分散制御システムであって、
前記エアコンプレッサ、前記レシーバタンク、及び前記圧縮空気利用機器は、それぞれ前記複数の無線装置のうち1台と接続され、
前記制御装置は、
制御部と、
記憶部と、を備え
前記制御部は、
前記制御装置に接続された前記無線装置を介して前記無線ネットワークに含まれる任意の無線装置との間で相互通信を行う通信部と、
前記通信部により、前記圧縮空気利用機器圧力センサが設けられた前記圧縮空気利用機器に接続される前記無線装置との間で相互通信を行い、前記圧縮空気利用機器圧力センサの検出圧力値を取得する圧力情報取得部と、
前記圧力情報取得部の取得した、前記圧縮空気利用機器圧力センサの検出圧力値に基づいて、前記複数のエアコンプレッサに対する制御コマンドを決定する制御コマンド決定部であって、前記記憶部に記憶されたエアコンプレッサの位置情報を参照して、前記圧縮空気利用機器圧力センサの設けられた前記圧縮空気利用機器の近くに配置されたエアコンプレッサを特定し、前記エアコンプレッサを起動又は停止させる制御コマンド決定部と、
前記通信部により、前記複数のエアコンプレッサに接続される前記無線装置との間で相互通信を行い、前記制御コマンド決定部の決定した、前記複数のエアコンプレッサに対する制御コマンドを前記複数のエアコンプレッサに対して送信するエアコンプレッサ制御部と、
を備えるエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記エアコンプレッサ、前記レシーバタンク、及び前記圧縮空気利用機器のいずれの端末装置以外の所定の個所に設けられ、前記複数の無線装置のうち1台と接続される、前記圧縮空気の圧力を検出する複数の圧力センサを備え、
前記制御コマンド決定部は、
前記圧力情報取得部により前記所定の前記圧力センサの設けられた箇所における圧縮空気の前記圧力センサの検出圧力値に基づいて、前記記憶部に記憶されたエアコンプレッサの位置情報を参照して前記圧力センサの近くに配置されたエアコンプレッサを特定し、前記エアコンプレッサを起動又は停止させる、請求項1に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記レシーバタンクに設けられ、前記レシーバタンクの中に貯留される圧縮空気の圧力を検出するレシーバタンク圧力センサを備え、
前記制御コマンド決定部は、
前記圧力情報取得部の取得した、前記レシーバタンク圧力センサの検出圧力値に基づいて、前記記憶部に記憶されたエアコンプレッサの位置情報を参照して前記レシーバタンク圧力センサの設けられた前記レシーバタンクの近くに配置されたエアコンプレッサを特定し、前記エアコンプレッサを起動又は停止させる制御コマンドを決定する、請求項1又は請求項2に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記エアコンプレッサに設けられ、前記エアコンプレッサから吐出される圧縮空気の圧力を検出するエアコンプレッサ圧力センサを備え、
前記制御コマンド決定部は、
前記圧力情報取得部の取得した、前記エアコンプレッサ圧力センサの検出圧力値に基づいて、前記複数のエアコンプレッサに対する制御コマンドを決定する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記制御部は、さらに、
前記エアコンプレッサとの間で通信できない通信エラーが発生した場合、前記複数のエアコンプレッサにおいて設定された起動優先順位に基づいて、起動するエアコンプレッサを決定する起動エアコンプレッサ決定部を備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記エアコンプレッサは、さらに、
ローカル制御部を備え、
前記ローカル制御部は、前記制御装置からの指示に基づいて、当該エアコンプレッサの起動制御又は停止制御を行うとともに、前記制御装置との間で通信が途絶えた場合、前記エアコンプレッサの吐出する圧力値に応じて、自律制御する、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記エアコンプレッサの消費電力を測定する電力計をさらに備え、
前記制御部は、さらに、
前記無線装置を介して直接又はその間にある無線装置を介して、前記電力計の測定する前記エアコンプレッサの消費電力を取得する消費電力情報取得部を備え、
前記制御コマンド決定部は、さらに、
前記消費電力情報取得部の取得した消費電力に基づいて、前記複数のエアコンプレッサに対する制御コマンドを決定する、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。 - 前記幹管と前記利用配管とは、リング型接続、始端と末端を有する非環状の幹管に対して利用配管を接続するバス型接続、又は前記レシーバタンクを中心とするスター型接続により接続される、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。
- 前記リング型接続における前記幹管は、格子状又は網目状に構成される、請求項8に記載のエアコンプレッサ分散制御システム。
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