JP6762672B2 - クライオポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、クライオポンプに関する。
クライオポンプは、極低温に冷却されたクライオパネルに気体分子を凝縮または吸着により捕捉して排気する真空ポンプである。クライオポンプは半導体回路製造プロセス等に要求される清浄な真空環境を実現するために一般に利用される。
クライオポンプはいわゆる気体溜め込み式の真空ポンプであるから、捕捉した気体を外部に定期的に排出する再生を要する。再生のためにクライオポンプは極低温から室温またはそれよりいくらか高い温度に加熱される。そのためにクライオポンプには通例、冷凍機の冷却ステージなどの冷却源に電気ヒータなどの熱源が付設されている。また冷凍機自体が冷凍サイクルに代えて、熱力学的な昇温サイクル(作動ガスの断熱圧縮を含む)を伴う加熱動作を可能とする場合もある。クライオパネル上に捕捉されていた氷は加熱により溶け最終的には気化し、クライオポンプの外に排出される。
特許第2725689号公報
本発明者らは、クライオポンプの再生について鋭意研究を重ねた結果、以下の課題を認識するに至った。クライオポンプに捕捉される水以外の種々の気体は室温レベルの再生温度で容易に気化するのでクライオポンプから排出されやすい。ところが、水はその温度域で液体状態をとる。液体の水は重力にしたがい下方に流れ、クライオポンプ内の底部またはその他の場所に溜まる。排出口が最下部にあるとは限らない。排出口より下に溜まった水を排出するには、水を蒸発させなければならない。水は蒸発するとき周囲から熱を奪う。溜まった水量が多いほど蒸発による吸熱量も増え、場合によっては水面が氷結しうる。
とくに、大量の水を排気できるよう設計された大容量のクライオポンプでは、水量が多いので、こうした氷結が起こりやすい。氷結にともない水の蒸発が顕著に抑制され、気化による排出が困難となり、再生時間が長くなってしまう。実用上許容できる時間内に再生が完了されないこともありうる。そこで、再生時間をより短くするうえで、より効率的に水を排出することが望まれる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、クライオポンプの再生時間を短縮することにある。
本発明のある態様によると、クライオポンプは、室温部と第1冷却ステージと第2冷却ステージとを備える冷凍機と、前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記第2冷却ステージと非接触に前記第2冷却ステージを囲む放射シールドと、クライオポンプ吸気口を有し、前記クライオポンプ吸気口と反対側にハウジング底面を備え、前記放射シールドと非接触に前記放射シールドを囲むシールド収容部と、前記シールド収容部を前記冷凍機の前記室温部に接続する冷凍機収容部と、を備えるクライオポンプハウジングと、前記クライオポンプハウジングの外から中に熱を与えるよう前記冷凍機収容部の外面または前記ハウジング底面に配置されたヒータと、を備える。
本発明のある態様によると、クライオポンプは、室温部と第1冷却ステージと第2冷却ステージとを備える冷凍機と、前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記第2冷却ステージを囲む放射シールドと、クライオポンプ吸気口を有し、前記クライオポンプ吸気口と反対側にハウジング底面を備え、前記放射シールドと非接触に前記放射シールドを囲むシールド収容部と、前記シールド収容部を前記冷凍機の前記室温部に接続する冷凍機収容部と、を備えるクライオポンプハウジングと、前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記冷凍機収容部と前記冷凍機との隙間に配置された伝熱部材と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、クライオポンプの再生時間を短縮することができる。
第1実施形態に係るクライオポンプを概略的に示す。 第2実施形態に係るクライオポンプを概略的に示す。 第3実施形態に係るクライオポンプを概略的に示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るクライオポンプ10を概略的に示す。図1には、クライオポンプ10の概略側面図を示す。
クライオポンプ10は、例えばイオン注入装置、スパッタリング装置、蒸着装置、またはその他の真空プロセス装置の真空チャンバに取り付けられて、真空チャンバ内部の真空度を所望の真空プロセスに要求されるレベルまで高めるために使用される。クライオポンプ10は、排気されるべき気体を真空チャンバから受け入れるためのクライオポンプ吸気口(以下では単に「吸気口」ともいう)12を有する。吸気口12を通じて気体がクライオポンプ10の内部空間に進入する。
クライオポンプ10は、冷凍機16と、クライオポンプハウジング70とを備える。クライオポンプ10の内部の構成は、よく知られたものが採用されてもよく、また図2を参照して例示的構成を後述するので、ここでは詳述しない。
クライオポンプハウジング70は、シールド収容部74と、冷凍機収容部76とを備える。シールド収容部74は、吸気口12と反対側にハウジング底面70aを備える。シールド収容部74は、放射シールドと非接触に放射シールドを囲む。冷凍機収容部76は、シールド収容部74を冷凍機16の室温部26に接続する。
シールド収容部74は、一端が吸気口12として開放され他端がハウジング底面70aとして閉塞された円筒状またはドーム状の形状を有する。シールド収容部74は、吸気口12を画定する吸気口フランジ72を備える。
吸気口フランジ72をハウジング底面70aに接続するシールド収容部74の側壁には、吸気口12とは別に、冷凍機16を挿通する開口が形成されている。冷凍機収容部76はこの開口から冷凍機16の室温部26へと延びる円筒状の形状を有する。冷凍機収容部76はシールド収容部74と一体的に形成されている。
冷凍機収容部76の円筒状の側面には、再生中にクライオポンプ10から気体または液体を排出するためのラフバルブ78及びベントバルブ80が取り付けられている。ラフバルブ78はクライオポンプハウジング70を粗引きポンプ79に接続する。ベントバルブ80はクライオポンプ10の内部に生じうる高圧を外部環境に逃がすために設けられている。また、シールド収容部74にはクライオポンプ10の内部にパージガスを供給するためのパージバルブ82が取り付けられている。パージバルブ82はクライオポンプハウジング70をパージガス源83に接続する。粗引きポンプ79及びパージガス源83は通例、クライオポンプ10の構成要素とはみなされない。
ラフバルブ78、ベントバルブ80、及びパージバルブ82の配置は例示であり、とくに限定されない。冷凍機収容部76にはこうしたバルブが取り付けられていなくてもよい。ラフバルブ78及びベントバルブ80は、シールド収容部74に取り付けられていてもよい。また、冷凍機収容部76には、例えば真空計などのその他の構成要素が取り付けられていてもよい。
冷凍機収容部76の末端(すなわちシールド収容部74と反対側の端部)には、冷凍機16の室温部26に取り付けるための取付フランジ76aが設けられている。取付フランジ76aに対応する冷凍機フランジ26aが室温部26に設けられており、取付フランジ76aは冷凍機フランジ26aにボルトなどの適宜の締結具で固定される。室温部26は、冷凍機16を駆動するモータを収容するモータハウジングであってもよい。
クライオポンプ10は、クライオポンプハウジング70の外から中に熱を与えるよう冷凍機収容部76の外面に配置された第1ヒータ84を備える。第1ヒータ84は、電気ヒータである。第1ヒータ84は、シート状の形状を有し、冷凍機収容部76に円筒状の側面に巻き付けられている。第1ヒータ84は、冷凍機収容部76の全周を囲んでいるが、それは必須ではない。第1ヒータ84は、冷凍機収容部76の周方向に部分的に設けられていてもよい。第1ヒータ84の形状は任意であり、シート状には限られない。例えば、第1ヒータ84は、線状のヒータであってもよい。
第1ヒータ84はヒータ電源85に接続されている。クライオポンプ10の再生は一般に、昇温工程、排出工程、及びクールダウン工程を含む。昇温工程においてはクライオパネルが再生温度に加熱される。排出工程においてはクライオポンプ10に捕捉された気体が排出される。クールダウン工程においてはクライオパネルが真空排気運転のための極低温に再冷却される。ヒータ電源85は、クライオポンプ10の再生開始(例えば昇温工程の開始)に応答して第1ヒータ84をオンとし、排出工程の完了またはクールダウン工程の開始に応答して第1ヒータ84をオフとするよう構成されていてもよい。
第1ヒータ84の加熱温度の下限は水の氷結を妨げるよう選択され、上限は冷凍機16の耐熱温度に基づき選択されてもよい。第1ヒータ84の加熱温度は例えば、10℃から50℃の範囲、または20℃から40℃の範囲から選択されてもよい。この温度設定は、後述する第2ヒータ86についても同様である。
第1ヒータ84は、これに限られず、任意の形式の加熱器具であってもよい。例えば、第1ヒータ84は、冷凍機収容部76の外面に巻き付けられ、または冷凍機収容部76の外面に沿って延びる温調流体の配管を備え、この配管に例えば温水または暖かいガスが流れることで、クライオポンプハウジング70の外から中に熱が与えられてもよい。
後述する第2ヒータについても、第1ヒータ84と同様に、任意の形状を有してもよい。また第2ヒータは、任意の形式の加熱器具であってもよい。
なお、パージバルブ82及びパージガス源83からなるパージガス供給部によるクライオポンプ10へのパージガスの供給は一種の加熱手段とみなせるが、第1ヒータ84はこれを含まない。第1ヒータ84は、パージガス供給部とは異なる加熱器具としてクライオポンプ10に設けられている。
第1ヒータ84は、室温部26に隣接する冷凍機収容部76の基部76bの外面に配置されている。ここで、冷凍機収容部76の基部76bとは、冷凍機収容部76のうち室温部26に近い部分をいう。第1ヒータ84は、取付フランジ76aに隣接して冷凍機収容部76の基部76bに装着されている。図示のように冷凍機収容部76にバルブが設けられている場合には、第1ヒータ84は、室温部26に最も近いバルブ(例えばベントバルブ80)と室温部26の間に配置される。
クライオポンプ10は、図示される向きで真空チャンバに吸気口フランジ72が取り付けられうる。クライオポンプ10は、いわば縦向きで使用されうる。すなわち、吸気口12及びハウジング底面70aが上方に位置し冷凍機16の室温部26が下方に位置する状態で、クライオポンプ10が使用される場合がある。
クライオポンプ10の真空排気運転中にクライオパネル表面に凝縮により捕捉された水(すなわち氷)は、クライオポンプ10の再生中に加熱され溶ける。図示されるクライオポンプ10の縦向き配置の場合、溶けた水は、重力により下方へと流れ、冷凍機収容部76の底(室温部26の直上)に溜まりうる。水位がベントバルブ80を超えればベントバルブ80から水を液体のままクライオポンプ10の外に排出することができる。しかし、水位がベントバルブ80に達しない場合、排出するには溜まった水を蒸発させる必要がある。
蒸発による冷却作用は、冷凍機収容部76の底に溜まった水の温度を低下させる。最悪の場合、溜まった水の水面または全体が再び氷結されうる。典型的なクライオポンプは再生のために加熱手段を備える。しかし、この典型的な加熱手段は冷凍機収容部76の底から離れた場所(例えば冷凍機16の冷却ステージ)に配置されている。そのため、冷凍機収容部76の底に溜まった水を速やかに蒸発させるほどの加熱をしがたい。
冷凍機収容部76の底に溜まった水が、室温よりも低い温度、例えば水の凝固点近くまで冷却されると、冷凍機収容部76の底に溜まった水の水面からの水分の蒸発は顕著に抑制される。気化による水の排出が実質的に困難となり、再生時間が極端に長くなりうる。実用上許容できる時間内に再生が完了されないこともありうる。
ところが、第1実施形態に係るクライオポンプ10には、第1ヒータ84が冷凍機収容部76の基部76bに配置されている。したがって、第1ヒータ84を用いて、冷凍機収容部76の底に溜まった水を加熱し、その氷結を防ぐことができる。また、加熱により、水の蒸発を促進することもできる。よって、水を効率的に排出することができ、再生時間を短縮することができる。
なお、冷凍機収容部76に溜まりうる水に有効に熱を与えられる限り、第1ヒータ84は、任意の場所に配置されてもよい。例えば、第1ヒータ84は、冷凍機収容部76の基部76bから離れてシールド収容部74に近接して配置されてもよい。バルブやセンサなど付加的な構造物が冷凍機収容部76の基部76bに設けられている場合には、そうした構造物を避けた第1ヒータ84の配置が適当でありうる。
また、第1ヒータ84は、冷凍機収容部76の外面に装着されるので、こうしたヒータを有しない既設のクライオポンプに追加的に設置することができるという利点もある。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係るクライオポンプ10を概略的に示す。クライオポンプ10は、図示される向きで真空チャンバに吸気口フランジ72が取り付けられうる。クライオポンプ10は、いわば横向きで使用されうる。すなわち、吸気口12が上方に位置しハウジング底面70aが下方に位置する状態で、クライオポンプ10が使用される場合がある。
放射シールド30の底部には水抜き穴87が形成されていてもよい。この場合、再生中に溶けた水が水抜き穴87を通ってシールド収容部74の底に溜まりやすい。
クライオポンプ10は、クライオポンプハウジング70の外から中に熱を与えるようハウジング底面70aに配置された第2ヒータ86を備える。このようにすれば、図示されるクライオポンプ10の横向き配置の場合にシールド収容部74の底に溜まりうる水を第2ヒータ86で加熱することができる。よって、第2実施形態に係るクライオポンプ10によっても、第1実施形態に係るクライオポンプ10と同様に、水を効率的に排出し再生時間を短縮することができる。
第2ヒータ86は、シールド収容部74においてハウジング底面70aにのみ配置されている。第2ヒータ86は、シールド収容部74の側面には設けられていない。このようにすれば、平面的な形状の市販のヒータを第2ヒータ86として容易に用いることができる。シールド収容部74の側面及びハウジング底面70aの両方にヒータを取り付ける場合に比べて、第2ヒータ86の設置が容易である。ただし、必要に応じて、シールド収容部74の側面及びハウジング底面70aの両方に第2ヒータ86が設けられてもよい。
第1ヒータ84と同様に、第2ヒータ86は、ヒータ電源85に接続されている。
クライオポンプ10は、第1ヒータ84と第2ヒータ86の両方を備えてもよい。
続いて、図2を参照して、クライオポンプ10の内部の構成要素について例示的な構成を説明する。この構成は、図1に示されるクライオポンプ10に適用可能である。また、後述の図3に示されるクライオポンプ10にも適用可能である。
なお以下では、クライオポンプ10の構成要素の位置関係をわかりやすく表すために、「軸方向」、「径方向」との用語を使用することがある。軸方向は吸気口12を通る方向(図1において中心軸Aに沿う方向)を表し、径方向は吸気口12に沿う方向(中心軸Aに垂直な方向)を表す。便宜上、軸方向に関して吸気口12に相対的に近いことを「上」、相対的に遠いことを「下」と呼ぶことがある。つまり、クライオポンプ10の底部から相対的に遠いことを「上」、相対的に近いことを「下」と呼ぶことがある。径方向に関しては、吸気口12の中心(図1において中心軸A)に近いことを「内」、吸気口12の周縁に近いことを「外」と呼ぶことがある。なお、こうした表現はクライオポンプ10が真空チャンバに取り付けられたときの配置とは関係しない。例えば、クライオポンプ10は鉛直方向に吸気口12を下向きにして真空チャンバに取り付けられてもよい。
また、軸方向を囲む方向を「周方向」と呼ぶことがある。周方向は、吸気口12に沿う第2の方向であり、径方向に直交する接線方向である。
クライオポンプ10は、冷凍機16、第1クライオパネルユニット18、第2クライオパネルユニット20、及び、クライオポンプハウジング70を備える。
冷凍機16は、例えばギフォード・マクマホン式冷凍機(いわゆるGM冷凍機)などの極低温冷凍機である。冷凍機16は、二段式の冷凍機である。そのため、冷凍機16は、第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24を備える。冷凍機16は、第1冷却ステージ22を第1冷却温度に冷却し、第2冷却ステージ24を第2冷却温度に冷却するよう構成されている。第2冷却温度は第1冷却温度よりも低温である。例えば、第1冷却ステージ22は65K〜120K程度、好ましくは80K〜100Kに冷却され、第2冷却ステージ24は10K〜20K程度に冷却される。
また、冷凍機16は、第2冷却ステージ24を第1冷却ステージ22に構造的に支持するとともに第1冷却ステージ22を冷凍機16の室温部26に構造的に支持する冷凍機構造部21を備える。そのため冷凍機構造部21は、径方向に沿って同軸に延在する第1シリンダ23及び第2シリンダ25を備える。第1シリンダ23は、冷凍機16の室温部26を第1冷却ステージ22に接続する。第2シリンダ25は、第1冷却ステージ22を第2冷却ステージ24に接続する。室温部26、第1シリンダ23、第1冷却ステージ22、第2シリンダ25、及び第2冷却ステージ24は、この順に直線状に一列に並ぶ。
第1シリンダ23及び第2シリンダ25それぞれの内部には第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサ(図示せず)が往復動可能に配設されている。第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサにはそれぞれ第1蓄冷器及び第2蓄冷器(図示せず)が組み込まれている。また、室温部26は、第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサを往復動させるための駆動機構(図示せず)を有する。駆動機構は、冷凍機16の内部への作動気体(例えばヘリウム)の供給と排出を周期的に繰り返すよう作動気体の流路を切り替える流路切替機構を含む。
冷凍機16は、作動気体の圧縮機(図示せず)に接続されている。冷凍機16は、圧縮機により加圧された作動気体を内部で膨張させて第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24を冷却する。膨張した作動気体は圧縮機に回収され再び加圧される。冷凍機16は、作動気体の給排とこれに同期した第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサの往復動とを含む熱サイクルを繰り返すことによって寒冷を発生させる。
図示されるクライオポンプ10は、いわゆる横型のクライオポンプである。横型のクライオポンプとは一般に、冷凍機16がクライオポンプ10の中心軸Aに交差する(通常は直交する)よう配設されているクライオポンプである。
第1クライオパネルユニット18は、放射シールド30と入口クライオパネル32とを備え、第2クライオパネルユニット20を包囲する。第1クライオパネルユニット18は、クライオポンプ10の外部またはクライオポンプハウジング70からの輻射熱から第2クライオパネルユニット20を保護するための極低温表面を提供する。第1クライオパネルユニット18は第1冷却ステージ22に熱的に結合されている。よって第1クライオパネルユニット18は第1冷却温度に冷却される。第1クライオパネルユニット18は第2クライオパネルユニット20との間に隙間を有しており、第1クライオパネルユニット18は第2クライオパネルユニット20と接触していない。第1クライオパネルユニット18はクライオポンプハウジング70とも接触していない。
放射シールド30は、クライオポンプハウジング70の輻射熱から第2クライオパネルユニット20を保護するために設けられている。放射シールド30は、クライオポンプハウジング70と第2クライオパネルユニット20との間にあり、第2クライオパネルユニット20を囲む。放射シールド30は、クライオポンプ10の外部から内部空間14に気体を受け入れるためのシールド主開口34を有する。シールド主開口34は、吸気口12に位置する。
放射シールド30は、シールド主開口34を定めるシールド前端36と、シールド主開口34と反対側に位置するシールド底部38と、シールド前端36をシールド底部38に接続するシールド側部40と、を備える。シールド側部40は、軸方向にシールド前端36からシールド主開口34と反対側へと延在し、周方向に第2冷却ステージ24を包囲するよう延在する。
シールド側部40は、冷凍機構造部21が挿入されるシールド側部開口44を有する。シールド側部開口44を通じて放射シールド30の外から第2冷却ステージ24及び第2シリンダ25が放射シールド30の中に挿入される。シールド側部開口44は、シールド側部40に形成された取付穴であり、例えば円形である。第1冷却ステージ22は放射シールド30の外に配置されている。
シールド側部40は、冷凍機16の取付座46を備える。取付座46は、第1冷却ステージ22を放射シールド30に取り付けるための平坦部分であり、放射シールド30の外から見てわずかに窪んでいる。取付座46は、シールド側部開口44の外周を形成する。第1冷却ステージ22が取付座46に取り付けられることによって、放射シールド30が第1冷却ステージ22に熱的に結合されている。
このように放射シールド30を第1冷却ステージ22に直接取り付けることに代えて、ある実施形態においては、放射シールド30は、追加の伝熱部材を介して第1冷却ステージ22に熱的に結合されていてもよい。伝熱部材は、例えば、両端にフランジを有する中空の短筒であってもよい。伝熱部材は、その一端のフランジにより取付座46に固定され、他端のフランジにより第1冷却ステージ22に固定されてもよい。伝熱部材は、冷凍機構造部21を囲んで第1冷却ステージ22から放射シールド30に延在してもよい。シールド側部40は、こうした伝熱部材を含んでもよい。
図示される実施形態においては、放射シールド30は一体の筒状に構成されている。これに代えて、放射シールド30は、複数のパーツにより全体として筒状の形状をなすように構成されていてもよい。これら複数のパーツは互いに間隙を有して配設されていてもよい。例えば、放射シールド30は軸方向に2つの部分に分割されていてもよい。この場合、放射シールド30の上部は、両端が開放された筒であり、シールド前端36とシールド側部40の第1部分とを備える。放射シールド30の下部も両端が開放された筒であり、シールド側部40の第2部分とシールド底部38とを備える。シールド側部40の第1部分と第2部分との間には周方向に延びるスリットが形成されている。このスリットが、シールド側部開口44の少なくとも一部を形成してもよい。あるいは、シールド側部開口44は、その上半分がシールド側部40の第1部分に形成され、下半分がシールド側部40の第2部分に形成されてもよい。
放射シールド30は、第2クライオパネルユニット20を囲むガス受入空間50を、吸気口12とシールド底部38との間に形成する。ガス受入空間50は、クライオポンプ10の内部空間14の一部であり、第2クライオパネルユニット20に径方向に隣接する領域である。
入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の外部の熱源(例えば、クライオポンプ10が取り付けられる真空チャンバ内の熱源)からの輻射熱から第2クライオパネルユニット20を保護するために、吸気口12(またはシールド主開口34、以下同様)に設けられている。また、入口クライオパネル32の冷却温度で凝縮する気体(例えば水分)がその表面に捕捉される。
入口クライオパネル32は、吸気口12において第2クライオパネルユニット20に対応する場所に配置されている。入口クライオパネル32は、吸気口12の開口面積の中心部分を占有し、放射シールド30との間に環状の開放領域51を形成する。開放領域51は、吸気口12においてガス受入空間50に対応する場所にある。ガス受入空間50が第2クライオパネルユニット20を囲むように内部空間14の外周部にあるので、開放領域51は、吸気口12の外周部に位置する。開放領域51はガス受入空間50の入口であり、クライオポンプ10は、開放領域51を通じてガス受入空間50にガスを受け入れる。
入口クライオパネル32は取付部材(図示せず)を介してシールド前端36に取り付けられる。こうして入口クライオパネル32は放射シールド30に固定され、放射シールド30に熱的に接続されている。入口クライオパネル32は第2クライオパネルユニット20に近接しているが、接触はしていない。
入口クライオパネル32は、吸気口12に配設される平面的な構造を備える。入口クライオパネル32は例えば、同心円状または格子状に形成されたルーバーまたはシェブロンを備えてもよいし、平板(例えば円板)のプレートを備えてもよい。入口クライオパネル32は、吸気口12の全体を横断するように配設されていてもよい。その場合、開放領域51は、プレートの一部を欠落させ、または、ルーバーまたはシェブロンの一部の羽板を欠落させることによって形成されていてもよい。
第2クライオパネルユニット20は、クライオポンプ10の内部空間14の中心部に設けられている。第2クライオパネルユニット20は、複数のクライオパネル60と、パネル取付部材62と、を備える。パネル取付部材62は、第2冷却ステージ24から軸方向に上方および下方に向けて延びている。第2クライオパネルユニット20は、パネル取付部材62を介して第2冷却ステージ24に取り付けられている。このようにして、第2クライオパネルユニット20は、第2冷却ステージ24に熱的に接続されている。よって、第2クライオパネルユニット20は第2冷却温度に冷却される。
第2クライオパネルユニット20においては、少なくとも一部の表面に吸着領域64が形成されている。吸着領域64は非凝縮性気体(例えば水素)を吸着により捕捉するために設けられている。吸着領域64は、吸気口12から見えないように、上方に隣接するクライオパネル60の陰となる場所に形成されている。つまり、吸着領域64は各クライオパネル60の上面中心部と下面全域に形成されている。ただし、トップクライオパネル60aの上面に吸着領域64は設けられていない。吸着領域64は例えば吸着材(例えば活性炭)をクライオパネル表面に接着することにより形成される。
また、第2クライオパネルユニット20の少なくとも一部の表面には凝縮性気体を凝縮により捕捉するための凝縮領域66が形成されている。凝縮領域66は例えば、クライオパネル表面上で吸着材の欠落した区域であり、クライオパネル基材表面例えば金属面が露出されている。
複数のクライオパネル60が、シールド主開口34からシールド底部38へと向かう方向に沿って(即ち中心軸Aに沿って)パネル取付部材62上に配列されている。複数のクライオパネル60はそれぞれ中心軸Aに垂直に延在する平板(例えば円板)であり、互いに平行にパネル取付部材62に取り付けられている。説明の便宜上、複数のクライオパネル60のうち最も吸気口12に近いものをトップクライオパネル60aと呼び、複数のクライオパネル60のうち最もシールド底部38に近いものをボトムクライオパネル60bと呼ぶことがある。
第2クライオパネルユニット20は、吸気口12とシールド底部38との間で軸方向に沿って細長く延びている。第2クライオパネルユニット20の軸方向の垂直投影の外形寸法よりも、軸方向における第2クライオパネルユニット20の上端から下端までの距離は長い。例えば、クライオパネル60の幅または直径よりも、トップクライオパネル60aとボトムクライオパネル60bとの間隔が大きい。
複数のクライオパネル60は図示されるようにそれぞれ同一形状を有してもよいし、異なる形状(例えば異なる径)を有してもよい。複数のクライオパネル60のうちあるクライオパネル60は、その上方に隣接するクライオパネル60と同一形状を有するか、または大型であってもよい。その結果、ボトムクライオパネル60bはトップクライオパネル60aより大きくてもよい。ボトムクライオパネル60bの面積は、トップクライオパネル60aの面積の約1.5倍〜約5倍であってもよい。
また、複数のクライオパネル60の間隔は図示されるように一定であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
クライオポンプハウジング70は、第1クライオパネルユニット18、第2クライオパネルユニット20、及び冷凍機16を収容するクライオポンプ10の筐体であり、内部空間14の真空気密を保持するよう構成されている真空容器である。クライオポンプハウジング70は、第1クライオパネルユニット18及び冷凍機構造部21を非接触に包含する。クライオポンプハウジング70は、冷凍機16の室温部26に取り付けられている。
クライオポンプハウジング70の前端によって、吸気口12が画定されている。クライオポンプハウジング70は、その前端から径方向外側に向けて延びている吸気口フランジ72を備える。吸気口フランジ72は、クライオポンプハウジング70の全周にわたって設けられている。クライオポンプ10は、吸気口フランジ72を用いて真空排気対象の真空チャンバに取り付けられる。
上記の構成のクライオポンプ10の真空排気運転を以下に説明する。クライオポンプ10の作動に際しては、まずその作動前に他の適当な粗引きポンプで真空チャンバ内部を1Pa程度にまで粗引きする。その後、クライオポンプ10を作動させる。冷凍機16の駆動により第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24がそれぞれ第1冷却温度及び第2冷却温度に冷却される。よって、これらに熱的に結合されている第1クライオパネルユニット18、第2クライオパネルユニット20もそれぞれ第1冷却温度及び第2冷却温度に冷却される。
入口クライオパネル32は、真空チャンバからクライオポンプ10に向かって飛来する気体を冷却する。入口クライオパネル32の表面には、第1冷却温度で蒸気圧が充分に低い(例えば10−8Pa以下の)気体が凝縮する。この気体は、第1種気体と称されてもよい。第1種気体は例えば水蒸気である。こうして、入口クライオパネル32は、第1種気体を排気することができる。第1冷却温度で蒸気圧が充分に低くない気体の一部は、吸気口12から内部空間14へと進入する。あるいは、気体の他の一部は、入口クライオパネル32で反射され、内部空間14に進入しない。
内部空間14に進入した気体は、第2クライオパネルユニット20によって冷却される。第2クライオパネルユニット20の表面には、第2冷却温度で蒸気圧が充分に低い(例えば10−8Pa以下の)気体が凝縮する。この気体は、第2種気体と称されてもよい。第2種気体は例えばアルゴンである。こうして、第2クライオパネルユニット20は、第2種気体を排気することができる。
第2冷却温度で蒸気圧が充分に低くない気体は、第2クライオパネルユニット20の吸着材に吸着される。この気体は、第3種気体と称されてもよい。第3種気体は例えば水素である。こうして、第2クライオパネルユニット20は、第3種気体を排気することができる。したがって、クライオポンプ10は、種々の気体を凝縮または吸着により排気し、真空チャンバの真空度を所望のレベルに到達させることができる。
排気運転が継続されることによりクライオポンプ10には気体が蓄積されていく。蓄積した気体を外部に排出するために、クライオポンプ10の再生が行われる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態に係るクライオポンプ10を概略的に示す。
クライオポンプ10は、第1冷却ステージ22に熱的に結合され、冷凍機収容部76と冷凍機16との隙間に配置された伝熱部材88を備える。図示される伝熱部材88は、2本の伝熱棒を含むが、1本または3本以上の伝熱棒を含んでもよい。伝熱部材88は、第1冷却ステージ22と同様に、高熱伝導率材料、例えば銅で形成されている。
伝熱部材88は、一端が第1冷却ステージ22に固定され、他端が冷凍機収容部76の基部76bの近傍に位置する。伝熱部材88は、冷凍機収容部76と第1シリンダ23との間で第1シリンダ23に沿って延びている。伝熱部材88は、第1シリンダ23と平行に直線的に延びていてもよいし、湾曲して(例えば第1シリンダ23のまわりをらせん状に)延びていてもよい。伝熱部材88の形状は任意である。
伝熱部材88の末端は、冷凍機16の室温部26から僅かに離れており、室温部26とは物理的に非接触である。伝熱部材88と室温部26との距離は例えば数mm程度である。伝熱部材88は、第1シリンダ23とも接触していない。
冷凍機16は、いわゆる逆転昇温を可能とする。冷凍機16は、逆転可能モータ90を備え、逆転可能モータ90の回転方向に応じて第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24冷却と加熱とを切り替えるよう構成されている。第1冷却ステージ22が冷却されるとき伝熱部材88も冷却され、第1冷却ステージ22が加熱されるとき伝熱部材88も加熱される。逆転可能モータ90は、室温部26に収容されている。冷凍機16の逆転昇温をクライオポンプ10の再生のための熱源として用いることは、既によく知られているので、ここではその詳細は述べない。
なお、第1冷却ステージ22に電気ヒータなどの加熱要素が配置され、これにより伝熱部材88が加熱されてもよい。
図示されるクライオポンプ10の縦向き配置の場合、伝熱部材88の末端が冷凍機収容部76の底に溜まる水に浸りうる。よって、第1冷却ステージ22によって加熱された伝熱部材88は、冷凍機収容部76の底に溜まる水を加熱することができる。第3実施形態に係るクライオポンプ10によっても、第1実施形態に係るクライオポンプ10と同様に、水を効率的に排出し再生時間を短縮することができる。
クライオポンプ10は、第1ヒータ84と伝熱部材88の組み合わせ、または、第2ヒータ86と伝熱部材88の組み合わせを備えてもよい。クライオポンプ10は、第1ヒータ84、第2ヒータ86、及び伝熱部材88を備えてもよい。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上記の説明においては横型のクライオポンプを例示したが、本発明は、縦型その他のクライオポンプにも適用可能である。なお、縦型のクライオポンプとは、冷凍機16がクライオポンプ10の中心軸Aに沿って配設されているクライオポンプをいう。この場合、クライオポンプハウジング70においては、冷凍機16を挿通する開口がハウジング底面70aに形成される。冷凍機収容部76はこの開口から冷凍機16の室温部26へと延び、シールド収容部74を室温部26に接続する。第1ヒータ84が、冷凍機収容部76の外面、例えば、冷凍機収容部76の基部76bの外面に配置されてもよい。第2ヒータ86が、ハウジング底面70aに配置されてもよい。
10 クライオポンプ、 12 吸気口、 16 冷凍機、 22 第1冷却ステージ、 24 第2冷却ステージ、 26 室温部、 30 放射シールド、 70 クライオポンプハウジング、 70a ハウジング底面、 74 シールド収容部、 76 冷凍機収容部、 84 第1ヒータ、 86 第2ヒータ、 88 伝熱部材、 90 逆転可能モータ。

Claims (5)

  1. 室温部と第1冷却ステージと第2冷却ステージとを備える冷凍機と、
    前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記第2冷却ステージと非接触に前記第2冷却ステージを囲む放射シールドと、
    クライオポンプ吸気口を有し、前記クライオポンプ吸気口と反対側にハウジング底面を備え、前記放射シールドと非接触に前記放射シールドを囲むシールド収容部と、前記シールド収容部を前記冷凍機の前記室温部に接続する冷凍機収容部と、を備えるクライオポンプハウジングと、
    前記クライオポンプハウジングの外から中に熱を与えるよう前記冷凍機収容部の外面または前記ハウジング底面に配置されたヒータと、
    前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記冷凍機収容部と前記冷凍機との隙間に配置された伝熱部材と、を備え
    クライオポンプによって真空排気されるべき真空チャンバに、前記クライオポンプ吸気口及び前記ハウジング底面が上方に位置し前記冷凍機の前記室温部が下方に位置する状態で取付可能であることを特徴とするクライオポンプ。
  2. 前記ヒータは、前記室温部に隣接する前記冷凍機収容部の基部の外面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
  3. 室温部と第1冷却ステージと第2冷却ステージとを備える冷凍機と、
    前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記第2冷却ステージを囲む放射シールドと、
    クライオポンプ吸気口を有し、前記クライオポンプ吸気口と反対側にハウジング底面を備え、前記放射シールドと非接触に前記放射シールドを囲むシールド収容部と、前記シールド収容部を前記冷凍機の前記室温部に接続する冷凍機収容部と、を備えるクライオポンプハウジングと、
    前記第1冷却ステージに熱的に結合され、前記冷凍機収容部と前記冷凍機との隙間に配置された伝熱部材と、を備え
    クライオポンプによって真空排気されるべき真空チャンバに、前記クライオポンプ吸気口及び前記ハウジング底面が上方に位置し前記冷凍機の前記室温部が下方に位置する状態で取付可能であることを特徴とするクライオポンプ。
  4. 前記冷凍機は、逆転可能モータを備え、前記逆転可能モータの回転方向に応じて前記第1冷却ステージ及び前記伝熱部材の冷却と加熱とを切り替えるよう構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクライオポンプ。
  5. 前記伝熱部材は、前記室温部とは物理的に非接触であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のクライオポンプ。
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