JP6761581B2 - 面付け装置 プログラム - Google Patents

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本発明は、オブジェクトを面付けする面付け装置およびプログラムに関する。
ラベル印刷機では、同一ラベルを数100m印刷するといった要望がある。従来のオフセットの印刷では、長距離の印刷でも問題ないが、電子写真方式のページプリンタを用いてロール紙に印刷する場合には、オブジェクトのカバレッジが低いと、現像機に対してトナー補給と廃トナーの排出が行われずに、劣化したトナーが蓄積し画像の低下が生じるという問題がある。
カバレッジの低いオブジェクトをカット紙に大量印刷する場合には、ジョブの途中で印刷を中断し、トナー補給と廃トナーの排出を行えば、上記の要因による画質の低下を防止できる。しかし、ロール紙の場合、トナー補給と廃トナー排出のために印刷を中断すると、定着による熱で、用紙にダメージを与えてしまうため、中断が不可であった。
そのため、カバレッジの低いオブジェクトを長距離印刷するようなジョブを実行する場合には、ジョブを分割して印刷し、ジョブとジョブの間でトナー補給と廃トナーの排出を行って画質の低下を防止する対応をとっていた。
また、特許文献1には、カバレッジが低い場合、トナー排出量が、閾値以上となるように、画像パターンを用紙のサイドに印刷する技術が開示されている。
特開2015−55673号公報
カバレッジの低いオブジェクトを長距離印刷する場合にジョブを分割する方法では、後加工を一度にすることができず、ジョブの切り貼りといった手間がかかる課題があった。
一方、特許文献1に開示のように、カバレッジを上げるために、不要なパッチ等を用紙のサイドに印刷する方法では、ユーザにとって不要な画像が印刷され、資源の無駄が生じてしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、資源の無駄を抑えて、カバレッジの低いオブジェクトを、画質低下を招くことなく長距離印刷可能に面付けする面付け装置およびプログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]印刷対象の第1オブジェクトのカバレッジを算出するカバレッジ算出部と、
前記第1オブジェクトのカバレッジが所定の閾値未満であることを含む画質低下条件が成立する場合に、印刷待ちの他のオブジェクトの中から、前記第1オブジェクトよりカバレッジが高い第2オブジェクトを選出する選出部と、
前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする面付け処理部と、
を有する
ことを特徴とする面付け装置。
上記発明および下記[8]に記載の発明では、印刷対象の第1オブジェクトのみを印刷すると低カバレッジに起因した画質低下が生じる場合に、印刷待ちのオブジェクトの中から、第1オブジェクトよりカバレッジの高い第2オブジェクトを選出し、第1オブジェクトと第2オブジェクトを混在させて面付けする。
[2]指定された印刷枚数の前記第1オブジェクトを、指定されたロール紙に面付けして印刷する場合の印刷距離を算出する印刷距離算出部をさらに有し、
前記画質低下条件は、前記第1オブジェクトのカバレッジが前記閾値未満であり、かつ、前記印刷距離算出部が算出した印刷距離が第2閾値を超える場合に成立する
ことを特徴とする[1]に記載の面付け装置。
上記発明および下記[9]に記載の発明では、カバレッジが閾値未満、かつ、印刷距離が第2閾値以上(長距離)となる場合に、低カバレッジに起因した画質低下が生じると判断する。
[3]前記選出部は、前記第2オブジェクトとして、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトを選出する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の面付け装置。
上記発明および下記[10]に記載の発明では、第1オブジェクトと第2オブジェクトを混在させて面付けした場合に全体としてのカバレッジが閾値以上になる第2オブジェクトを選出する。
[4]前記選出部は、前記印刷待ちの他のオブジェクトの中に前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトが複数存在する場合は、それらの中で前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の余白領域が最小になるオブジェクトを前記第2オブジェクトに選出する
ことを特徴とする[3]に記載の面付け装置。
上記発明および下記[11]に記載の発明では、カバレッジが閾値以上になる要件を満たしつつ面付け後の余白領域が最小になる第2オブジェクトを選出する。
[5]前記選出部は、前記第1オブジェクトを他のオブジェクトと混在して面付けする場合に取り得る前記第1オブジェクトのレイアウトパターンを検出し、検出した各レイアウトパターンと印刷待ちの他のオブジェクトの組み合わせの中から、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になりかつ余白領域が最小になるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出し、
前記面付け処理部は、前記選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[3]または[4]に記載の面付け装置。
上記発明および下記[12]に記載の発明では、第1オブジェクトが取り得る各レイアウトパターンを検出し、第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが閾値以上になりかつ余白領域が最小になるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出し、その選出したレイアウトパターンで、選出した第1オブジェクトと第2オブジェクトを面付けする。
[6]前記選出部は、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能な第3オブジェクトを印刷待ちの他のオブジェクトの中からさらに選出し、
前記面付け処理部は、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[3]乃至[5]のいずれか1つに記載の面付け装置。
上記発明および下記[13]に記載の発明では、第2オブジェクトを面付け後の余白領域に第3オブジェクトをさらに面付けする。
[7]前記選出部は、前記第3オブジェクトを面付け後の余白領域が最小になるように前記第2、第3オブジェクトおよびレイアウトパターンを選出し、
前記面付け処理部は、前記選出部が選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[6]に記載の面付け装置。
上記発明および下記[14]に記載の発明では、レイアウトパターン、第2オブジェクト、第3オブジェクトの各種の組み合わせの中から、最終的な余白領域が最小になる組み合わせを選出し、その選出したレイアウトパターンを用いて、第1オブジェクト、第2オブジェクト、第3オブジェクトを面付けする。
[8]情報処理装置で実行されるプログラムであって、
印刷対象の第1オブジェクトのカバレッジを算出するカバレッジ算出ステップと、
前記第1オブジェクトのカバレッジが閾値未満であることを含む画質低下条件が成立する場合に、印刷待ちの他のオブジェクトの中から、前記第1オブジェクトよりカバレッジが高い第2オブジェクトを選出する選出ステップと、
前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする面付けステップと、
を有する
ことを特徴とするプログラム。
[9]指定された印刷枚数の前記第1オブジェクトを、指定されたロール紙に面付けして印刷する場合の印刷距離を算出する印刷距離算出ステップをさらに有し、
前記画質低下条件は、前記第1オブジェクトのカバレッジが前記閾値未満であり、かつ、前記印刷距離算出ステップで算出した印刷距離が第2閾値を超える場合に成立する
ことを特徴とする[8]に記載のプログラム。
[10]前記選出ステップでは、前記第2オブジェクトとして、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトを選出する
ことを特徴とする[8]または[9]に記載のプログラム。
[11]前記選出ステップでは、前記印刷待ちの他のオブジェクトの中に前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトが複数存在する場合は、それらの中で前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の余白領域が最小になるオブジェクトを前記第2オブジェクトに選出する
ことを特徴とする[10]に記載のプログラム。
[12]前記選出ステップでは、前記第1オブジェクトを他のオブジェクトと混在して面付けする場合に取り得る前記第1オブジェクトのレイアウトパターンを検出し、検出した各レイアウトパターンと印刷待ちの他のオブジェクトの組み合わせの中から、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になりかつ余白領域が最小になるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出し、
前記面付けステップでは、前記選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[10]または[11]に記載のプログラム。
[13]前記選出ステップでは、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能な第3オブジェクトを印刷待ちの他のオブジェクトの中からさらに選出し、
前記面付けステップでは、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[10]乃至[12]のいずれか1つに記載のプログラム。
[14]前記選出ステップでは、前記第3オブジェクトを面付け後の余白領域が最小になるように前記第2、第3オブジェクトおよびレイアウトパターンを選出し、
前記面付けステップでは、前記選出ステップで選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
ことを特徴とする[13]に記載のプログラム。
本発明に係る面付け装置およびプログラムによれば、カバレッジの低いオブジェクトを印刷する場合に、このオブジェクトと該オブジェクトよりカバレッジの高い他のオブジェクトを混在させて面付けするので、低カバレッジのオブジェクトを長距離印刷するジョブに係る印刷を画質の低下を招くことなく実行することができる。
本発明の面付け装置としての機能を備えた印刷装置とその周辺装置を示す図である。 本発明の面付け装置としての機能を備えた印刷装置を含む印刷システムの一例を示す図である。 本発明の面付け装置としての機能を備えた印刷装置の概略構成を示すブロック図である。 印刷装置のプリントエンジン部の概略構成を示す図である。 本発明の面付け装置としての機能を備えたプリンタコントローラ部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の面付け装置としての機能を備えたプリンタコントローラ部のジョブ管理方法を示す図である。 カバレッジの算出方法等を示す図である。 単位面積に含まれる各画素の濃度とカバレッジとの関係を例示する図である。 低カバレッジに起因して画質低下が生じるか否かを判断するための閾値(第1閾値、第2閾値)を示す図である。 ジョブ情報等からそのジョブを印刷するのに要する印刷距離を求めた例を示す図である。 本発明の面付け装置としての機能を備えたプリンタコントローラ部が第2ジョブを選出する処理を示す流れ図である。 面付け後の単位面積当たりのカバレッジの算出方法の一例を示す図である。 ラベルのサイズや印刷個数の関係から余白が発生する例を示す図である。 面付け後の余白が最小になる第2ジョブ(第2オブジェクト)を選出する処理を示す流れ図である。 第2ジョブを面付け後の余白にさらに面付けする第3ジョブを選出する処理を示す流れ図である。 図15のステップS307の詳細を示す流れ図である。 3つのジョブを混在させて面付けした例を示す図である。 第1ジョブの第1オブジェクトが取り得るレイアウトパターンを示す図である。 レイアウトパターンb、レイアウトパターンcのそれぞれに第2オブジェクトを面付けした後の余白領域を示す図である。 レイアウトパターンb、レイアウトパターンcの余白領域に第2オブジェクトを面付けした後の余白領域に第3オブジェクトを面付けした状態を示す図である。 最終的なカバレッジが閾値以上かつ最終的な余白領域が最小になるレイアウトおよびオブジェクトの組み合わせを選出する処理を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の面付け装置としての機能を備えた印刷装置10とその周辺装置を示す図である。印刷装置10の前段にはロール紙の給紙装置5が接続され、印刷装置10の後段にはロール紙の巻き取り装置7が接続されている。
給紙装置5はロール紙を保持すると共に、保持しているロール紙をその先端から連続的に印刷装置10に向けて送り出す。印刷装置10は給紙装置5から連続的に供給されるロール紙に画像を次々と印刷して後段の巻き取り装置7に送り出す。巻き取り装置7は、印刷装置10から連続的に排出される用紙を巻き取って再びロール状にして保持する。
印刷装置10は、たとえば、生産工場で次々と流れてくるボトルにラベルを張り付ける場合に、該ラベルをロール紙に連続的に印刷しておく、といった用途に使用される。以下、このようなラベルを印刷対象のオブジェクトとしてロール紙に連続的に印刷する場合を例に説明する。
図2は、印刷装置10が接続された印刷システム4の一例を示している。印刷システム4は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク2に、印刷装置10と複数のクライアントPC3を接続して構成される。印刷装置10は、クライアントPC3から送られてきたジョブを受信して蓄積し、蓄積しているジョブに含まれる印刷データに基づいてラスタライズ処理を行って画像データ(ラスタデータ)を生成し、さらに面付け処理を行って、印刷を行う。
前述したようなラベル(オブジェクト)を印刷するジョブには、印刷するラベルの画像を示す印刷データ、ラベルの印刷枚数、納品形態(ロール紙、シートなど)などの情報が含まれる。ここでは、印刷装置10がジョブの管理と面付け処理を行う構成を例に説明するが、クライアントPC3側でジョブの管理や面付けを行い、面付け後の画像データを印刷装置10に送信して印刷する方式であってもよい。
図3は、印刷装置10の概略構成を示すブロック図である。印刷装置10は、ラベル印刷用のプリンタ機能を有しており、ロール紙上に画像を形成するプリントエンジン部11、ジョブを受信してラスタライズ処理を行って画像データ(ラスターデータ)を生成したり面付け処理を行ったりするプリンタコントローラ部12、受信したジョブを保存するための記憶装置部13、ユーザから各種の操作を受け付ける操作部14、装置動作を制御する制御部15などから構成される。
プリントエンジン部11は、電子写真方式のプリンタである。図4は、プリントエンジン部11の概略構成を示している。プリントエンジン部11、所謂、タンデム式の画像形成装置である。プリントエンジン部11は、給紙装置5から給紙されるロール紙上に、主走査方向とこれに直交する副走査方向に画素を配列した二次元画像を形成する。ロール紙の搬送方向を副走査方向とする。
プリントエンジン部11は、無端で環状に掛け渡された所定幅の中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21に沿って配列された像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kを有する。像形成ユニット22Yは中間転写ベルト21上にイエロ(Y)の色材像(ここではトナー像)を形成する。像形成ユニット22Mは中間転写ベルト21上にマゼンタ(M)のトナー像を形成する。像形成ユニット22Cは中間転写ベルト21上にシアン(C)のトナー像を形成し、像形成ユニット22Kは中間転写ベルト21上にブラック(K)のトナー像を形成する。
転写ベルト21上に形成されたトナー像は、二次転写位置Dにおいて、給紙装置5から供給されたロール紙に転写され、ロール紙に転写されたトナー像は下流の定着装置23を通る際に加圧加熱されてロール紙に定着される。クリーニング装置26は、転写後の中間転写ベルト21の表面に残留するトナーをブレード等で擦って除去し回収する。なお、色別の像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kを総称して像形成ユニット22とする。
像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kは、使用されるトナーの色は異なるが互いに構造は同一である。像形成ユニット22は、表面に静電潜像が形成される静電潜像担持体としての円筒状の感光体ドラム24を有し、その周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などを配置して備える。またレーザ素子であるレーザーダイオード(LD)、ポリゴンミラー、各種レンズおよびミラー等で構成されたプリントヘッド25を備えている。
各像形成ユニット22において、感光体ドラム24は図示省略の駆動部に駆動されて一定方向に回転し、帯電装置は感光体ドラム24を一様に帯電させ、プリントヘッド25は対応する色の画像データに基づく駆動信号に応じてオン/オフ制御されたレーザービームで感光体ドラム24を走査(主走査方向の走査)することによって感光体ドラム24の表面に静電潜像を形成する。
現像装置は、感光体ドラム24上の静電潜像をトナーによって顕像化する。カバレッジの低いオブジェクトが長距離連続して印刷される場合に現像装置の中にあるトナーの補給および廃トナーの排出が進まないために本発明が問題とする画質低下が生じる。
感光体ドラム24の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト21と接触する転写箇所で中間転写ベルト21に転写される。
中間転写ベルト21は複数のローラに掛け渡すようにして巻回されて図中の矢印A方向に周回する。周回する過程で、各色のトナー像が像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kによって中間転写ベルト21上に順次重ね合わされてフルカラーのトナー画像が合成される。
図5は、プリンタコントローラ部12の概略構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ部12は、CPU(Central Processing Unit)31を有し、該CPU31にはシステムバスを介して、RAM(Random Access Memory)32、HDD(Hard Disk drive)33、ネットワーク通信部34、エンジンI/F部35等が接続されている。さらにエンジンI/F部35には、画像転送用のバッファ(転送用バッファ)36が接続されている。転送用バッファ36は、プリントエンジン部11に転送される画像データ(ラスタデータ)を一時的に保存するためのバッファメモリである。
HDD33は大容量不揮発の記憶装置であり、プログラムや各種のデータが格納される。CPU31はHDD33に格納されているプログラムを、RAM32にコピーした後、RAM32上のプログラムを実行する。RAM32は、CPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に記憶するワーク領域として使用される。
ネットワーク通信部34は、ネットワーク2を介して接続されたクライアントPC3やその他の外部装置と通信して各種のデータを送受信する機能を果たす。たとえば、クライアントPC3からジョブを受信する。
エンジンI/F部35は、転送用バッファ36に格納されている画像データを、プリントエンジン部11の動作に合わせて順次読み出してプリントエンジン部11に転送する等の機能を果たす。
CPU31は、RAM32上のプログラムを実行することで、面付け装置としての機能を果たす。具体的には、面付け装置が備えるカバレッジ算出部41、印刷距離算出部42、選出部43、面付け処理部44などの機能を果たす。
カバレッジ算出部41は、印刷対象のオブジェクト(本例ではラベル)のカバレッジを算出する。カバレッジは、対象領域に含まれる各画素の濃度値の合計を、対象領域全体を濃度値100%で印刷する場合の濃度値の合計で除した値である。カバレッジの詳細については後述する。
印刷距離算出部42は、ジョブで指定された印刷対象のラベルをそのジョブで指定された印刷枚数だけ、指定されたロール紙に面付けして印刷する場合に必要な印刷距離を算出する。
選出部43は、印刷対象の第1オブジェクト(第1ラベル)のみを連続的に印刷するとカバレッジが低くて所定の画質低下条件が成立する場合に、印刷待ちの他のオブジェクトの中から第1オブジェクトよりカバレッジが高い第2オブジェクト(第2ラベル)を選出する。ここでは、第1オブジェクトと混在して面付けした場合に、全体としてのカバレッジが、画質低下の生じない所定の閾値以上になるオブジェクトを、第2オブジェクトに選出する。
面付け処理部44は、第1オブジェクトと選出部33が選出した第2オブジェクト等を混在させて面付けする。
プリンタコントローラ部12は、面付け処理部34が決定した面付けにしたがって各ラベル(オブジェクト)を配置した画像データ(ラスタデータ)を生成してプリントエンジン部11に転送し、印刷を行わせる。
図6は、面付け装置としてのプリンタコントローラ部12におけるジョブの管理方法を例示している。プリンタコントローラ部12のHDD33には、クライアントPC3から送られてきたジョブが記憶される。より詳細には、クライアントPC3から受信したジョブに含まれるラベルの画像(図6ではジョブA〜Eの画像データ)と共に、各ジョブの管理情報が保存される。管理情報としては、ジョブ名、ラベル画像の幅および高さ、印刷枚数、ラベル画像の色成分(C,M,Y,K)毎のカバレッジ、納品形態等がある。カバレッジはプリンタコントローラ部12が画像データに基づいて算出する。このほか、管理情報には、印刷の設定に関する情報や納期、顧客名等のジョブ管理のための情報を含めるようにしてもよい。
図7は、カバレッジの算出方法等を示している。カバレッジは、単位面積当たりのトナーの使用量に関する情報である。C,M,Y,Kの色成分(版)で構成されたラベル画像の場合、色成分(C,M,Y,K)毎の各画素の濃度値を、すべての色成分について合計することで、ラベル画像全体としてのトナー使用量(各画素の濃度値の合計)Lを算出する。カバレッジは、カバレッジ =(各画素の濃度値の合計L) ÷ (全面が濃度100%の場合の合計) で表される。
ここでは、画像の画素値(各画素の濃度値)で求めるとしたが、スクリーン後の画素値の合計としたり、画素値と実際のトナー使用量の測定結果を元にした係数等をかけた値を使用したりするなどでもよい。
例えば、図8に示すように、ラベルのサイズを100x100mmとして、全面が濃度100%で塗りつぶされた場合のカバレッジは100%、全面が濃度50%で塗りつぶされた場合のカバレッジは50%、10%の領域を濃度100%で塗りつぶした場合のカバレッジは10%といった値になる。
図9は、カバレッジが低いことに起因して画質低下が生じるか否かを判断するための閾値を示す図である。図の横軸はカバレッジ(%)、縦軸は印刷距離(m)である。図中の斜線を施した領域で画質低下が生じる。この特性はプリントエンジン部の仕様に依存して異なる。図9は、カバレッジが3%以下のジョブを100m以上印刷し続けると、画質低下が起きる領域があるプリントエンジン部に対する閾値を示している。カバレッジに関する閾値(図9では3%)を第1閾値、印刷距離に関する閾値(図9では100m)を第2閾値とする。画質低下条件は、カバレッジが第1閾値未満、印刷距離が第2閾値以上の場合に成立する。
本実施の形態に係る面付け装置としてのプリンタコントローラ部12は、印刷対象の1つのジョブに係るラベル(第1オブジェクト)のカバレッジが第1閾値未満、かつ、印刷距離が第2閾値以上の場合に画質低下条件が成立したと判断し、画質低下の防止対策を実施する。具体的には、第1オブジェクトよりカバレッジの高い印刷待ちの他のジョブに係るラベル(第2オブジェクト)を、第1オブジェクトと混在して面付けすることで、全体のカバレッジを閾値(3%)より高めることを行う。
図10は、印刷対象の1つのジョブを印刷するのに要する印刷距離を求める例を示している。ラベル画像の縦横のサイズと印刷枚数および印刷に使用するロール紙の幅の情報から、印刷距離を求め、該印刷距離が第2閾値以上になるか否かを判断する。
たとえば10x10mmのラベル画像を幅330mmの用紙に3行で面付けした場合、ラベルの印刷個数が20,000枚であれば、図10(a)に示すように、印刷距離は66mとなり、第2閾値未満になるが、40,000枚であれば、図10(b)に示すように、約133mとなり印刷距離が第2閾値以上になる。
次に、印刷対象の1つのジョブ(第1ジョブとする)に係るラベル(第1オブジェクトとする)を単独で印刷した場合に、画質低下条件が成立する(カバレッジが第1閾値未満、かつ、印刷距離が第2閾値以上)と判断した場合に、印刷待ちの他のジョンに係るラベル(第2オブジェクト)を第1オブジェクトと混在して面付けする場合の処理を図11に基づいて説明する。
プリンタコントローラ部12は、第1ジョブを単独で印刷した場合に画質低下条件が成立すると判断した場合に、図11に示す処理を行う。
プリンタコントローラ部12は、まず、HDD33に保持している第1ジョブ以外の印刷待ちのジョブの中から、面付けに適合するか否かが未判断の、いずれか1つのジョブを抽出する(ステップS101)。この抽出したジョブを着目ジョブとする。
次にプリンタコントローラ部12のカバレッジ算出部41は、着目ジョブに係るラベル(オブジェクト)のカバレッジを算出し、選出部43は、算出されたカバレッジが第1閾値以上か否かを判断する(ステップS102)。第1閾値未満ならば(ステップS102;No)、ステップS101に戻って、他の未判断のジョブを着目ジョブに抽出する。
着目ジョブのカバレッジが第1閾値以上ならば(ステップS102;Yes)、プリンタコントローラ部12の選出部43は、着目ジョブに係るラベルのサイズが第1オブジェクトと混在して面付け可能なサイズか否かを判断する(ステップS103)。第1オブジェクトと混在して面付け可能なサイズでなければ(ステップS103;No)、ステップS101に戻って他の未判断のジョブを着目ジョブに抽出する。
着目ジョブに係るラベルのサイズが第1オブジェクトと混在して面付け可能なサイズならば(ステップS103;Yes)、プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、第1オブジェクトと着目ジョブに係るラベル(オブジェクト)を混在させた面付け処理を実施し(ステップS104)、プリンタコントローラ部12のカバレッジ算出部41は、面付け後の単位面積当たりのカバレッジが第1閾値以上か否かを判断する(ステップS105)。
面付け後の単位面積当たりのカバレッジが第1閾値未満ならば(ステップS105;No)、ステップS101に戻って他の未判断のジョブを抽出する。面付け後の単位面積当たりのカバレッジが第1閾値以上の場合は(ステップS105;Yes)、プリンタコントローラ部12の選出部43は、着目ジョブを第1ジョブと混在して面付けするジョブ(第2ジョブとする)に確定して(ステップS106)、本処理を終了する。
プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、ステップS106で確定した第2ジョブに係るラベル(第2オブジェクト)と第1ジョブに係るラベル(第1オブジェクト)とを混在して面付けし、そのプリントデータ(ラスターデータ)を生成し、これをプリントエンジン部11に転送して印刷させる。
図12は、面付け後の単位面積当たりのカバレッジの算出方法の一例を示している。面付け後は、ロール紙の幅方向の1列に対して(これを単位面積として)カバレッジを算出する。ラベルのサイズが異なる場合は、行方向(ロール紙の長さ方向)に複数面付けした後に、ラベルの印刷個数から印字距離を算出し、その領域において(この領域を単位面積として)カバレッジが閾値以上か否かを判断する。たとえば、A3サイズの領域を単位面積としてカバレッジを算出する。
図11に示す処理では、最初にステップS105でYesとなった着目ジョブを面付けする第2ジョブに確定したが、第1ジョブに係るラベルと他のジョブに係るラベルとを混在して面付けすると、図13に示すように、ラベルのサイズや印刷個数の関係から、余白が発生し、また、混在させるジョブによって余白のサイズが異なる。そこで、図14に示す処理では、印刷待ちのジョブの中から、面付け後のカバレッジが第1閾値以上であって余白が最小になるジョブを、第1ジョブと混在して面付けする第2ジョブに選択する。
図14の処理のステップS201〜ステップS205は、図11に示す処理のステップS101〜ステップS105に対応しておりその説明は省略する。第1ジョブと着目ジョブを混在して面付けした後のカバレッジが第1閾値以上になる場合(ステップS205;Yes)、プリンタコントローラ部12の選出部43は、着目ジョブを第1ジョブと混在して面付けするジョブの候補の1つにする(ステップS206)。その後、第1ジョブ以外の印刷待ちの全てのジョブについて、面付け候補になるか否かの判断を行ったか否かを調べ(ステップS207)、未判断のジョブがあれば(ステップS207;No)、ステップS201に戻って処理を継続する。
印刷待ちの全てのジョブについて、面付け候補になるか否かの判断が終了した場合は(ステップS207;Yes)、面付けの候補にしたジョブの中から面付け後の余白領域が最初のものを、第1ジョブと混在して面付けする第2ジョブに確定して(ステップS208)本処理を終了する。すなわち、面付けの候補にされたジョブが複数存在する場合には、それらの中で面付け後の余白領域が最小になるジョブを第2ジョブに選出する。
プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、ステップS208で確定した第2ジョブに係るラベル(第2オブジェクト)と第1ジョブに係るラベル(第1オブジェクト)とを混在して面付けし、そのプリントデータ(ラスターデータ)を生成し、これをプリントエンジン部11に転送して印刷させる。
これまでは、第1ジョブと他の1つのジョブを混在させて面付けする場合について説明したが、次に、第1ジョブと他の2以上のジョブを混在させて面付けする場合について説明する。
図15は、第1ジョブと混在して面付けする第2ジョブを選出し、その後、第2ジョブを面付け後の余白領域に面付けする第3ジョブを選出する場合の処理を示している。ステップS301〜ステップS306は、図11のステップS101〜ステップS106と同一であり、その説明は省略する。ステップS306までの処理で第2ジョブが選出され、ステップS307で、その余白に面付けする第3ジョブを選出する。
図16は、図15のステップS307の詳細を示す流れ図である。第1ジョブ、第2ジョブ以外の印刷待ちのジョブの中から、面付けに適合するか否かを未判断のいずれか1つのジョブを抽出する(ステップS321)。抽出したジョブを着目ジョブとする。
次にプリンタコントローラ部12のカバレッジ算出部41は、着目ジョブに係るラベル(オブジェクト)のカバレッジを算出し、選出部43は、算出されたカバレッジが第1閾値以上か否かを判断する(ステップS322)。第1閾値未満ならば(ステップS322;No)、ステップS321に戻って他の未判断のジョブを着目ジョブに抽出する。
着目ジョブのカバレッジが第1閾値以上ならば(ステップS322;Yes)、プリンタコントローラ部12の選出部43は、着目ジョブに係るラベルのサイズが、第1オブジェクトと第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能なサイズか否かを判断する(ステップS323)。面付け可能なサイズでなければ(ステップS323;No)、ステップS321に戻って他の未判断のジョブを着目ジョブに抽出する。
着目ジョブに係るラベルのサイズが、第1オブジェクトと第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能なサイズならば(ステップS323;Yes)、プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、第1オブジェクトと第2オブジェクトを面付け後の余白領域に着目ジョブに係るラベルを面付けし(ステップS324)、プリンタコントローラ部12のカバレッジ算出部41は、該面付け後のカバレッジが第1閾値以上か否かを判断する(ステップS325)。
面付け後のカバレッジが第1閾値未満ならば(ステップS325;No)、ステップS321に戻って別の未判断のジョブを抽出する。面付け後のカバレッジが第1閾値以上の場合は(ステップS325;Yes)、プリンタコントローラ部12の選出部43は、着目ジョブを余白領域に面付けするジョブ(第3ジョブ)に確定して(ステップS326)、本処理を終了する。
プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、第1ジョブに係るラベル(第1オブジェクト)と第2ジョブに係るラベル(第2オブジェクト)と第3ジョブに係るラベル(第3オブジェクト)とを混在して面付けし、そのプリントデータ(ラスターデータ)を生成し、これをプリントエンジン部11に転送して印刷させる。
なお、第3ジョブまで面付けする場合においても、図14と同様の処理により、余白領域が最小になるように第2ジョブや第3ジョブを選択するようにしてもよい。また、第3ジョブを面付け後の余白領域にさらに別のジョブを面付けするようにして、任意の複数個のジョブを混在して面付けするようにしてもよい。あるいは、これ以上、面付けするジョブがなくなるまで、面付けしてもよい。
図17は、3つのジョブを混在させて面付けした例を示している。同図(a)は、第1ジョブに係るラベル(第1オブジェクト、ラベルA)を2行に配列し、その余白に第2ジョブに係るラベル(第2オブジェクト、ラベルC)を面付けし、その余白に第3ジョブに係るラベル(第3オブジェクト、ラベルD)を面付けした例である。同図(b)は、第1ジョブに係るラベル(第1オブジェクト、ラベルA)を1行に配列し、その余白に第2ジョブに係るラベル(第2オブジェクト、ラベルE)を面付けし、その余白に第3ジョブに係るラベル(第3オブジェクト、ラベルD)を面付けした例である。
次に、複数のジョブに係るラベル(オブジェクト)を混在して面付けする際に、各種のレイアウトを考慮して、余白が最小になるような面付けを行う場合の手順について説明する。
(手順1)第1ジョブのラベル(第1オブジェクト)と他のジョブのラベルとを混在して面付けする際に、第1ジョブのラベル(第1オブジェクト)が取り得るレイアウトパターンを検出する。ここでは、図18に示すように、用紙幅に対して、第1ジョブのラベル(第1オブジェクト)を最大で3行に配列可能とする(図18のレイアウトパターンa)。図18のレイアウトパターンbは、第1ジョブのラベルを2行にレイアウトしたものであり、レイアウトパターンcは、第1ジョブのラベルを1行にレイアウトしたものである。
(手順2)図18のレイアウトパターンbとレイアウトパターンcに対して、第2ジョブのラベル(第2オブジェクト)を面付けする(図19参照)。これにより、それぞれのレイアウトパターンb、cにおいて、第2ジョブを面付けした後の余白領域が定まる。
(手順3)各レイアウトパターンについて、第2ジョブを面付けした後の余白領域にレイアウト可能なジョブを検出し、それぞれの余白領域にレイアウトする。図20は、第2ジョブを面付けした後の余白領域にさらに別のジョブを面付けした状態を示している。この例では、レイアウトパターンbについては第2ジョブ面付け後の余白領域に面付け可能なジョブは1つのみ検出され、レイアウトパターンcについては第2ジョブ面付け後の余白領域に面付け可能なジョブが2つ検出されている。これらの中では最終的な余白量はレイアウトパターンc-2が最も小さい。
上記(手順1)〜(手順3)を全てのジョブについて繰り返して行い、最終的な余白量が最も少ないレイアウトパターンとオブジェクトの組み合わせを決定する。ここでは、3つのジョブを面付けする例を示したが、4以上のジョブを面付けする、あるいはこれ以上余白領域に面付けできなくなるまでジョブを面付けするようにしてもよい。
なお、第1ジョブの第1オブジェクトに第2ジョブの第2オブジェクトのみを混在させて面付けする場合においても、第1オブジェクトのレイアウトパターンを検出し、それぞれのレイアウトパターンで余白が最小になる第2オブジェクトを選出し、最終的にカバレッジが第1閾値以上になりかつ最も余白領域が小さくなるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出するようにしてもよい。
図21は、最終的なカバレッジが閾値以上かつ最終的な余白領域が最小になるレイアウトおよびジョブの組み合わせを選出する処理の流れを示している。まず、第1ジョブの第1オブジェクトと他のオブジェクトとを混在して面付けする際に第1オブジェクトが取り得るレイアウトパターンを検出する(ステップS401)。
次に、検出したそれぞれのレイアウトパターンについてLoop1内の処理を行う。
Loop1内では、Loop2の処理をすべての印刷待ちのジョブについてLoop2内の処理が完了するまで行う。Loop2内の処理では、着目するレイアウトパターンで第1ジョブの第1オブジェクトを面付けし、該面付け後の余白に第2ジョブを面付けした後(ステップS402)、Loop3の処理を行う。
Loop3では、第2ジョブ面付け後の余白に第3ジョブを面付けし(ステップS403)、その状態でのカバレッジおよび余白領域のサイズを求める(ステップS404)ことを、ステップS404で面付けした第2ジョブ以外のすべての印刷待ちのジョブについて行う(Loop3)。
入れ子になったLoop1〜Loop3を抜けたら、最終的なカバレッジが第1閾値以上、かつ、最終的な余白領域が最も小さい、レイアウトパターン、第2オブジェクト、第3オブジェクトの組み合わせを選択して(ステップS405)処理を終了する。
プリンタコントローラ部12の面付け処理部44は、ステップS405で選択した組み合わせに従って、第1オブジェクトと第2オブジェクトと第3オブジェクトを混在して面付けし、そのプリントデータ(ラスターデータ)を生成し、これをプリントエンジン部11に転送して印刷させる。
このように実施の形態に係る印刷システムでは、カバレッジの低い第1オブジェクトをロール紙に長距離連続印刷すると画質低下が生じるような場合に、第1オブジェクトと該第1オブジェクトよりカバレッジの高い第2オブジェクトが混在するように面付けして、全体としてのカバレッジを閾値以上にするので、資源の無駄を抑えて、低下カバレッジのオブジェクトを画質の劣化を招くことなく長距離連続印刷することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、C,M,Y,Kを色成分とするカラーの印刷装置を例に説明したが、これら以外の色成分を有する印刷装置や単色の印刷装置においても本発明は同様に適用することができる。
実施の形態では、カバレッジが第1閾値未満、かつ、印刷距離が第2閾値以上の場合に画質低下条件が成立するとしたが、カバレッジが第1閾値以下の条件のみで画質低下条件が成立するようにしてもよい。
また、実施の形態では、印刷装置10のプリンタコントローラ部12において、ジョブの管理や2以上のオブジェクトを混在させた面付け処理を行う例を示したが、ジョブの管理や面付け処理は、たとえば、クライアントPC3や専用の面付け装置など、プリンタコントローラ部12とは別の装置で行ってもよい。また、本発明は、クライアントPC3等の情報処理装置に実施の形態で説明した面付け処理の機能を実行させるプログラムとされてもよい。
2…ネットワーク
3…クライアントPC
4…印刷システム
5…給紙装置
7…巻き取り装置
10…印刷装置
11…プリントエンジン部
12…プリンタコントローラ部
13…記憶装置部
14…操作部
15…制御部
21…中間転写ベルト
22…像形成ユニット
23…定着装置
24…感光体ドラム
25…プリントヘッド
26…クリーニング装置
31…CPU
32…RAM
33…HDD
34…ネットワーク通信部
35…エンジンI/F部
36…転送用バッファ
41…カバレッジ算出部
42…印刷距離算出部
43…選出部
44…面付け処理部

Claims (14)

  1. 印刷対象の第1オブジェクトのカバレッジを算出するカバレッジ算出部と、
    前記第1オブジェクトのカバレッジが所定の閾値未満であることを含む画質低下条件が成立する場合に、印刷待ちの他のオブジェクトの中から、前記第1オブジェクトよりカバレッジが高い第2オブジェクトを選出する選出部と、
    前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする面付け処理部と、
    を有する
    ことを特徴とする面付け装置。
  2. 指定された印刷枚数の前記第1オブジェクトを、指定されたロール紙に面付けして印刷する場合の印刷距離を算出する印刷距離算出部をさらに有し、
    前記画質低下条件は、前記第1オブジェクトのカバレッジが前記閾値未満であり、かつ、前記印刷距離算出部が算出した印刷距離が第2閾値を超える場合に成立する
    ことを特徴とする請求項1に記載の面付け装置。
  3. 前記選出部は、前記第2オブジェクトとして、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトを選出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の面付け装置。
  4. 前記選出部は、前記印刷待ちの他のオブジェクトの中に前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトが複数存在する場合は、それらの中で前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の余白領域が最小になるオブジェクトを前記第2オブジェクトに選出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の面付け装置。
  5. 前記選出部は、前記第1オブジェクトを他のオブジェクトと混在して面付けする場合に取り得る前記第1オブジェクトのレイアウトパターンを検出し、検出した各レイアウトパターンと印刷待ちの他のオブジェクトの組み合わせの中から、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になりかつ余白領域が最小になるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出し、
    前記面付け処理部は、前記選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の面付け装置。
  6. 前記選出部は、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能な第3オブジェクトを印刷待ちの他のオブジェクトの中からさらに選出し、
    前記面付け処理部は、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1つに記載の面付け装置。
  7. 前記選出部は、前記第3オブジェクトを面付け後の余白領域が最小になるように前記第2、第3オブジェクトおよびレイアウトパターンを選出し、
    前記面付け処理部は、前記選出部が選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項6に記載の面付け装置。
  8. 情報処理装置で実行されるプログラムであって、
    印刷対象の第1オブジェクトのカバレッジを算出するカバレッジ算出ステップと、
    前記第1オブジェクトのカバレッジが閾値未満であることを含む画質低下条件が成立する場合に、印刷待ちの他のオブジェクトの中から、前記第1オブジェクトよりカバレッジが高い第2オブジェクトを選出する選出ステップと、
    前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする面付けステップと、
    を有する
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 指定された印刷枚数の前記第1オブジェクトを、指定されたロール紙に面付けして印刷する場合の印刷距離を算出する印刷距離算出ステップをさらに有し、
    前記画質低下条件は、前記第1オブジェクトのカバレッジが前記閾値未満であり、かつ、前記印刷距離算出ステップで算出した印刷距離が第2閾値を超える場合に成立する
    ことを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記選出ステップでは、前記第2オブジェクトとして、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトを選出する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のプログラム。
  11. 前記選出ステップでは、前記印刷待ちの他のオブジェクトの中に前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になるオブジェクトが複数存在する場合は、それらの中で前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の余白領域が最小になるオブジェクトを前記第2オブジェクトに選出する
    ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記選出ステップでは、前記第1オブジェクトを他のオブジェクトと混在して面付けする場合に取り得る前記第1オブジェクトのレイアウトパターンを検出し、検出した各レイアウトパターンと印刷待ちの他のオブジェクトの組み合わせの中から、前記第1オブジェクトと混在して面付けした場合の単位面積当たりのカバレッジが前記閾値以上になりかつ余白領域が最小になるレイアウトパターンと第2オブジェクトの組み合わせを選出し、
    前記面付けステップでは、前記選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のプログラム。
  13. 前記選出ステップでは、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトを面付け後の余白領域に面付け可能な第3オブジェクトを印刷待ちの他のオブジェクトの中からさらに選出し、
    前記面付けステップでは、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1つに記載のプログラム。
  14. 前記選出ステップでは、前記第3オブジェクトを面付け後の余白領域が最小になるように前記第2、第3オブジェクトおよびレイアウトパターンを選出し、
    前記面付けステップでは、前記選出ステップで選出したレイアウトパターンを用いて前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトと前記第3オブジェクトを混在させて面付けする
    ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
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