JP6761358B2 - 部品装着機 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降する部品装着具を備えた部品装着機に関する。
多数の電子部品(以下、「部品」と称する)が実装された基板を生産する対基板作業機として、はんだ印刷機、部品装着機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの対基板作業機を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。このうち部品装着機は、基板搬送装置、部品供給装置、および部品移載装置を備える。部品移載装置は、昇降する部品装着具を用いて部品供給装置から部品を採取し、基板搬送装置によって搬入された基板に装着する。
一般的に、部品装着具の昇降駆動は、モータなどの電動駆動部によって行われる。さらに、多くの場合、電動ブレーキ部を併用して、部品装着具の停止高さを正確に制御し、あるいは部品装着具を安全に停止させる。部品装着機の部品装着具に類似する産業用機械の可動部の停止制御に関する技術例が、特許文献1および2に開示されている。
特許文献1に開示されたロボットの絶対位置検出装置は、通電時にモータの回転位置情報を求める情報取得手段(制御部)と、元電源が遮断されたときにモータの回転が停止した後まで情報取得手段を機能させる電断遅延手段とを備える。さらに、実施形態には、電源ユニットで検出した元電源の遮断を制御部に通知し、電断遅延手段によって駆動される制御部がモータのブレーキ回路を起動する態様が示されている。これによれば、モータ停止後まで情報取得手段が機能するので、モータ回転位置の検出精度を向上できる、とされている。
また、特許文献2の産業用ロボットは、コントローラーの元電源のOFF時にツール取付軸の落下を防止するブレーキと、コントローラーの状態に関係なくブレーキを解除可能なスイッチと、ブレーキを解除した際にツール取付軸が所定範囲を越えて下降したことを検知する手段と、ツール取付軸が下降した際に駆動源を非励磁状態に保つ手段とを備える。これによれば、作業者が不注意でブレーキを解除したままロボットを作動させることを防止できる、とされている。
特開2001−269892号公報 特開平5−116093号公報
ところで、特許文献1の技術例では、元電源が遮断されたときに、モータやブレーキ回路よりも後まで制御部を機能させることにより、モータ回転位置の検出精度を向上できる。しかしながら、モータやブレーキ回路の駆動対象が特許文献2のツール取付軸に例示される昇降部材であると、元電源が遮断されたときに、昇降部材が自重によって落下するおそれがある。特に、元電源から別々の電源系統でモータおよびブレーキ回路に電源供給する構成では、電源の無くなるタイミングがばらばらになる。仮に、モータの電源が無くなった時点で、ブレーキ回路がフリーの状態であると、モータに駆動される昇降部材は、自重によって落下し始める。
さらに、モータやブレーキ回路を制御する制御部が第3の電源系統とされた構成では、昇降部材の落下の問題点は一層複雑化する。昇降部材が落下すると、様々な弊害が発生し得る。例えば、部品装着機の部品装着具が落下すると、部品装着具自身や機内の他の部分を自損したり、基板に損傷を与えたりするおそれが発生する。
この問題点に対して、特許文献2の技術は、ツール取付軸が所定範囲を越えて下降(落下)したことを検出する事後検出技術である。一方、部品装着機において、部品装着具は、基板の至近高さまで下降し、昇降ストロークの余裕が殆どない。このため、部品装着機に対して、特許文献2の事後検出技術を用いることはできず、部品装着具の落下を未然に防止する技術が必要となる。
本明細書では、予期せぬ元電源の遮断時または電圧低下時に、機内各部の電源が無くなる順序に関係なく、部品装着具の落下を未然に防止できる部品装着機を提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、部品供給装置から部品を採取して基板に装着する部品装着具を昇降駆動する電動駆動部と、少なくとも電源が供給されなくなったときに前記部品装着具の昇降動作を規制する電動ブレーキ部と、元電源から第1電圧を生成して前記電動駆動部に供給する第1電源部と、前記元電源から第2電圧を生成して前記電動ブレーキ部に供給する第2電源部と、前記元電源の電圧低下を検出したとき、前記第2電源部が前記第2電圧を生成しているか否かに関係なく前記電動ブレーキ部に前記部品装着具の前記昇降動作を規制させるブレーキ制御部と、を備え、前記ブレーキ制御部は、前記第1電源部が正常に動作する最低の入力電圧である動作保証電圧よりも高く、かつ前記第1電源部の定格入力電圧よりも低い閾電圧値を保持し、前記元電源が前記閾電圧値まで低下したときに前記電圧低下と判定する、部品装着機を開示する。
本明細書で開示する部品装着機において、電動駆動部および電動ブレーキ部は、元電源から第1電源部または第2電源部を経由する別々の系統で電源供給される。このため、予期せぬ元電源の遮断時または電圧低下時に、どちらの電源が先に無くなるか不明となる。それでも、ブレーキ制御部は、元電源の電圧低下を検出したとき、第2電源部の状態に関係なく電動ブレーキ部に部品装着具の昇降動作を規制させる。すると、電動駆動部の電源が先に無くなり、部品装着具がフリー状態になって落下のおそれが生じても、電動ブレーキ部の規制の作用が働くため、部品装着具は実際には落下しない。また、電動ブレーキ部の電源が先に無くなって規制の作用が働く場合に、電動駆動部の電源が後で無くなっても部品装着具に落下のおそれは生じない。したがって、電動駆動部および電動ブレーキ部の電源が無くなる順序に関係なく、部品装着具の落下を未然に防止できる。
第1実施形態の部品装着機の主要部の構造を示す斜視図である。 第1実施形態の部品装着機の電源部の構成および制御部の構成を示した図である。 比較例の部品装着機の電源部の構成および制御部の構成を示した図である。 比較例の構成において、元電源が遮断されたときに部品装着具の落下が発生しない第1パターンのタイムチャートの図である。 比較例の構成において、元電源が遮断されたときに部品装着具の落下が発生する第2パターンのタイムチャートの図である。 第1実施形態において、元電源が遮断されたときのタイムチャートの図である。 第2実施形態の部品装着機の電源部の構成および制御部の構成を示した図である。
1.第1実施形態の部品装着機1の構造
第1実施形態の部品装着機1について、図1〜図6を参考にして説明する。図1は、第1実施形態の部品装着機1の主要部の構造を示す斜視図である。図1の左上から右下に向かう方向が基板Kを搬送するX軸方向であり、右上から左下に向かう方向が部品装着機1の前後方向となるY軸方向である。部品装着機1は、基板搬送装置2、部品供給装置3、部品移載装置4、部品カメラ5、図1では省略された電源部および制御部、機台9などで構成されている。
基板搬送装置2は、第1ガイドレール21および第2ガイドレール22、一対のコンベアベルト、ならびにクランプ装置などで構成される。第1ガイドレール21および第2ガイドレール22は、機台9の上部中央を横断してX軸方向に延在し、かつ互いに平行するように機台9に組み付けられる。第1ガイドレール21および第2ガイドレール22の直下に、互いに平行に配置された一対のコンベアベルトが並設される。一対のコンベアベルトは、コンベア搬送面に基板Kを戴置した状態で輪転して、基板Kを機台9の中央部に設定された装着実施位置に搬入および搬出する。また、機台9の中央部のコンベアベルトの下方にクランプ装置が設けられる。クランプ装置は、基板Kを押し上げて水平姿勢でクランプし、装着実施位置に位置決めする。
部品供給装置3は、部品装着機1の前側に設けられている。部品供給装置3は、着脱可能な多数のカセット式フィーダ31により構成される。カセット式フィーダ31は、本体32と、本体32の前側に設けられた供給リール33と、本体32の後端上部に設けられた部品取り出し部34とを備える。供給リール33には、多数の部品が所定ピッチで封入されたキャリアテープが巻回保持される。このキャリアテープは、図略のテープ送り機構により所定ピッチで送り出される。これにより、部品は、封入状態を解除されて部品取り出し部34に順次送り込まれる。
部品移載装置4は、一対のY軸レール41、Y軸移動台42、Y軸モータ43、X軸移動台44、X軸モータ45、装着ヘッド46、部品装着具47、および電動駆動部48などで構成される。一対のY軸レール41は、機台9の後部から前部の部品供給装置3の上方にかけて配設される。Y軸移動台42は、一対のY軸レール41に装荷されている。Y軸移動台42は、Y軸モータ43からボールねじ機構を介して駆動され、Y軸方向に移動する。X軸移動台44は、Y軸移動台42に装荷されている。X軸移動台44は、X軸モータ45からボールねじ機構を介して駆動され、X軸方向に移動する。
装着ヘッド46は、X軸移動台44の前側に配設されている。装着ヘッド46は、部品装着具47を下側に有する。第1実施形態において、部品装着具47は、負圧を利用して部品を吸着する吸着ノズルとされている。これに限定されず、部品装着具47は、部品を挟持する挟持式保持具などであってもよい。部品装着具47は、電動駆動部48であるZ軸モータに駆動されて昇降する。
電動駆動部48として、電磁ブレーキを付属したサーボモータを例示できる。電磁ブレーキは、電動ブレーキ部49(図2参照)に相当する。これに限定されず、電動駆動部48および電動ブレーキ部49の組合せは、適宜変更できる。部品装着機1の停止操作を行うと、電動駆動部48は部品装着具47を安全な所定高さに移動し、その後に、電動ブレーキ部49は制動力を発生した状態となる。通常の停止操作によれば、部品装着具47が落下するおそれは発生しない。
また、装着ヘッド46は、部品装着具47を回転駆動する図略のR軸モータを有する。さらに、装着ヘッド46は、基板カメラ4Aを下側に有する。基板カメラ4Aは、位置決めされた基板Kのフィデューシャルマークを読み取る。これにより、基板Kの位置決め誤差が検出されて、部品装着具47が装着動作を行うときの位置制御に反映される。
部品カメラ5は、基板搬送装置2と部品供給装置3との間の機台9の上面に、上向きに設けられている。部品カメラ5は、部品装着具47が部品取り出し部34で部品を採取して基板Kに移動する途中の状態を撮影する。これにより、部品カメラ5は、部品装着具47および保持された部品を一緒に撮像できる。取得された撮像データは画像処理され、部品の吸着状態が確認される。部品の吸着位置や回転角のずれ、リードの曲がりなどが確認されると、必要に応じて装着動作が微調整され、装着が困難な部品は廃棄される。
2.第1実施形態の部品装着機1の電源部および制御部
次に、第1実施形態の部品装着機1の電源部および制御部について説明する。図2は、第1実施形態の部品装着機1の電源部の構成および制御部の構成を示した図である。部品装着機1は、元電源61から電源が供給される。元電源61には、図略の電源ブレーカや電源スイッチが適宜組み込まれている。元電源61の電源電圧として商用周波数の200Vが用いられ、これに限定されない。
部品装着機1は、電源部としてサーボアンプ62、第2電源部66、および第3電源部67を備える。サーボアンプ62、第2電源部66、および第3電源部67は、機台9に配設され、元電源61に接続される。サーボアンプ62、第2電源部66、および第3電源部67の定格入力電圧は、元電源61の定格電源電圧に一致している。サーボアンプ62、第2電源部66、および第3電源部67は、元電源61の瞬間的な停電および電圧低下に対応する図略の電源補償部を有する。電源補償部として、負荷に見合った静電容量を有するコンデンサを例示できる。
また、部品装着機1は、制御部としてCPU基板71、サーボ基板72、およびヘッド基板73を備える。CPU基板71およびサーボ基板72は、機台9に配設され、ヘッド基板73は、装着ヘッド46に配設される。
サーボアンプ62は、X軸アンプ63、Y軸アンプ64、および第1電源部65からなる。X軸アンプ63は、元電源61の電源電圧の通電時間帯または通電位相範囲を調整して、Y軸移動台42に配設されたX軸モータ45に供給する。Y軸アンプ64は、元電源61の電源電圧の通電時間帯または通電位相範囲を調整して、機台9に配設されたY軸モータ43に供給する。第1電源部65は、元電源61から第1電圧V1を生成して、装着ヘッド46に配設された電動駆動部48に供給する。また、第1電源部65は、第1電圧V1の通電時間帯を調整する機能を有する。第1電圧V1として直流48Vを例示でき、第1電源部65として交直変換機能を有する電源装置を例示できる。
第2電源部66は、元電源61から第2電圧V2を生成して、ヘッド基板73に供給する。ヘッド基板73は、第2電圧V2で駆動され、かつ第2電圧V2を電動ブレーキ部49に遮断可能に供給する。第2電圧V2として直流24Vを例示でき、第2電源部66として交直変換機能を有する電源装置を例示できる。
第3電源部67は、元電源61から第3電圧V3を生成し、CPU基板71およびサーボ基板72に供給する。第3電圧V3として直流24Vを例示でき、第3電源部67として交直変換機能を有する電源装置を例示できる。
CPU基板71は、装着ヘッド46に現時点で必要とされる水平二方向の目標移動速度、および、部品装着具47に現時点で必要とされる目標昇降速度を逐次演算する。詳述すると、CPU基板71は、制御の履歴などに基づいて装着ヘッド46の現在位置、および部品装着具47の現在高さを把握できる。また、CPU基板71は、装着動作の詳細仕様を記述した装着ジョブデータを保持し、または、装着ジョブデータにアクセスできるようになっている。したがって、CPU基板71は、装着ジョブデータの詳細仕様を満足するように、目標移動速度および目標昇降速度を演算することができる。CPU基板71は、演算結果に基づいてサーボ指令Csを作成し、サーボ基板72に指令する。
サーボ基板72は、サーボ指令Csに基づいてサーボ制御信号Ssを作成し、サーボアンプ62に出力する。X軸アンプ63およびY軸アンプ64は、サーボ制御信号Ssに基づいて、通電時間帯または通電位相範囲を調整する。これにより、装着ヘッド46の実際の移動速度が、目標移動速度に調整される。また、第1電源部65は、サーボ制御信号Ssに基づいて、第1電圧V1の通電時間帯を調整する。これにより、部品装着具47の実際の昇降速度が、目標昇降速度に調整される。
また、CPU基板71は、部品装着具47を昇降させるときにブレーキ解除信号Sbをヘッド基板73に指令し、部品装着具47を停止させるときにブレーキ解除信号Sbを無くす。なお、CPU基板71は、第3電圧V3が供給されなくなると停止し、このとき、ブレーキ解除信号Sbは自動的に無くなる。ヘッド基板73は、ブレーキ解除信号Sbを受け取っている間、第2電圧V2を電動ブレーキ部49に供給する。ヘッド基板73は、ブレーキ解除信号Sbが無くなると、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給を停止する。
電動ブレーキ部49は、第2電圧V2が供給されたときに、電動駆動部48を制動せず、部品装着具47の昇降動作を許容する。電動ブレーキ部49は、第2電圧V2が供給されないときに、電動駆動部48を制動して、部品装着具47の昇降動作を規制する。電動ブレーキ部49は、第2電圧V2の供給が停止されてから制動が完了するまでに、概ね一定の制動動作時間Tb(図4〜図6参照)を要する。
さらに、CPU基板71は、ブレーキ制御部74の機能を含む。ブレーキ制御部74は、元電源61の電圧低下を検出したとき、第2電源部66が第2電圧V2を生成しているか否かに関係なく電動ブレーキ部49に部品装着具47の昇降動作を規制させる。
詳述すると、ブレーキ制御部74には、元電源61の電圧情報が入力されている。また、ブレーキ制御部74は、元電源61の電圧低下を判定する閾電圧値を保持している。閾電圧値は、第1電源部65が正常に動作する最低の入力電圧である動作保証電圧よりも高く、かつ第1電源部65の定格入力電圧よりも低く設定される。第1電源部65の定格入力電圧が元電源61の定格電源電圧に等しい200Vで、動作保証電圧が100Vである場合に、閾電圧値は、例えば120Vに設定される。
この例の場合、第1電源部65は、元電源61の電源電圧が100Vに低下するまで正常に動作して、正規の第1電圧V1を電動駆動部48に供給する。ブレーキ制御部74は、元電源61の電源電圧が120V以下まで低下すると、ブレーキ解除信号Sbを強制的に遮断する。つまり、ブレーキ制御部74は、電動駆動部48が普通に動作している時点で、早めに電圧低下を検出する。ヘッド基板73は、ブレーキ解除信号Sbが無くなったときに、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給を停止する。これにより、電動ブレーキ部49は、電動駆動部48を制動して、部品装着具47の昇降動作を規制する。
なお、ブレーキ制御部74は、ブレーキ解除信号Sbを強制的に遮断することに代え、第2電源部66を停止する第2方法を用いてもよいし、第2電源部66とヘッド基板73との間の電源線を遮断する第3方法を用いてもよい。第2方法および第3方法において、第2電圧V2は、ヘッド基板73に供給されず、したがって、電動ブレーキ部49にも供給されない。
また、機台9とY軸移動台42、および機台9と装着ヘッド46を結ぶ電源線および制御信号線は、平型ケーブルにまとめられている。平型ケーブルは、複数の電線を一列に帯状に並べたものであり、可撓性を有している。Y軸移動台42が移動する際に、平型ケーブルは追従して変形するので大きな操作力は不要である。これにより、Y軸移動台42のスムーズな移動が可能となる。
3.第1実施形態の部品装着機1の動作および作用
次に、第1実施形態の部品装着機1の動作および作用について、比較例と比較しながら説明する。図3は、比較例の部品装着機1Uの電源部の構成および制御部の構成を示した図である。比較例の部品装着機1Uは、ブレーキ制御部74を有さず、その他の部分の構成が第1実施形態と同じになっている。
図4は、比較例の構成において、元電源61が遮断されたときに部品装着具47の落下が発生しない第1パターンのタイムチャートの図である。また、図5は、比較例の構成において、元電源61が遮断されたときに部品装着具47の落下が発生する第2パターンのタイムチャートの図である。図4および図5において、横軸は時間の経過を表し、波形は上から順番に元電源61の電圧波形Vs、第1電圧V1の波形、第3電圧V3の波形、および電動ブレーキ部49の制動力Fbを表す。
一方、図6は、第1実施形態において、元電源61が遮断されたときのタイムチャートの図である。図6において、横軸は時間の経過を表し、波形は上から順番に元電源61の電圧波形Vs、第1電圧V1の波形、第3電圧V3の波形、ブレーキ解除信号Sbの状態、および電動ブレーキ部49の制動力Fbを表す。図4、図5、および図6に記載された時刻t1〜時刻t4は、同一の時間経過を表している。
第1実施形態および比較例において、通常の停止操作以外により、予期せぬ元電源61の遮断または電圧低下が発生し得る。例えば、部品装着機1の稼働中に停電が発生したり、誤って電源ブレーカが遮断操作されたりする場合がある。これらの場合、第1電圧V1、第2電圧V2、および第3電圧V3が無くなるタイミングやその順番は、部品装着機1の稼働状況に応じて変化する。第2電圧V2が先に無くなる場合には、電動駆動部48の動作中に電動ブレーキ部49の制動動作が始まるので、部品装着具47の落下は未然に防止される。このため、以降では、第2電圧V2が遅れて無くなる場合を想定する。
図4に示される比較例の第1パターンで、時刻t1以前に部品装着機1は普通に動作しており、時刻t1に元電源61が遮断された。時刻t1の後、電源補償部の作用により、わずかな時間だけ第1電圧V1および第3電圧V3が維持される。時刻t2に、第3電圧V3が無くなってCPU基板71が停止する。すると、ブレーキ解除信号Sbが無くなって、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給が停止される。
電動ブレーキ部49は、時刻t2に制動動作を開始し、以降、制動力Fbが徐々に増加する。そして、時刻t2から制動動作時間Tbが経過した時刻t4に、電動ブレーキ部49の制動力Fbが最大となって制動が完了する。その後の時刻t5に、第1電圧V1が無くなる。このとき、部品装着具47がフリー状態になって落下のおそれが生じても、既に電動ブレーキ部49の制動が完了しているので、部品装着具47は実際には落下しない。
これに対して、図5に示される比較例の第2パターンでは、時刻t4に制動が完了する以前の時刻t3に、第1電圧V1が無くなる。時刻t3から時刻t4までの間、部品装着具47は、フリー状態となり、自重によって落下する。また、第3電圧V3の無くなる時刻t2が遅れる場合、部品装着具47が落下する時間幅は、さらに長くなる。これにより、部品装着具47自身や機内の他の部分を自損したり、基板Kに損傷を与えたりするおそれが発生する。
一方、図6に示される第1実施形態では、元電源61が遮断された時刻t1のすぐ後の時刻t11に、ブレーキ制御部74が元電源61の電圧低下を検出する。ブレーキ制御部74は、直ちにブレーキ解除信号Sbを強制的に遮断する。このため、電動ブレーキ部49は、図4および図5の時刻t2よりも早い時刻t11に制動動作を開始し、制動力Fbが増加し始める。そして、時刻t11から制動動作時間Tbが経過した時刻t12に、電動ブレーキ部49の制動が完了する。この時刻t12は、第1電圧V1が無くなる図5および図6の時刻t3よりも早い。
なお、ブレーキ解除信号Sbが遮断される時刻t11は、第3電圧V3が無くなる時刻t2に依存しない。ただし、時刻t2が極端に早い場合に、ブレーキ制御部74は、動作の途中で停止する。この場合、CPU基板71の全体が停止するので、ブレーキ解除信号Sbは自動的に無くなる。この場合にも、電動ブレーキ部49は、概ね時刻t11に制動動作を開始する。
したがって、第1実施形態によれば、第2電圧V2が先に無くなる場合には、電動駆動部48の動作中に電動ブレーキ部49の制動動作が働く。また、第2電圧V2が無くなる以前に、第1電圧V1の無くなる時刻(t3、t5)が変動しても、ブレーキ制御部74の働きにより、それ以前に電動ブレーキ部49の制動が完了する。このため、部品装着具47が落下するおそれは発生しない。
4.第1実施形態の部品装着機1の態様および効果
第1実施形態の部品装着機1は、部品供給装置3から部品を採取して基板Kに装着する部品装着具47を昇降駆動する電動駆動部48と、少なくとも電源が供給されなくなったときに部品装着具47の昇降動作を規制する電動ブレーキ部49と、元電源61から第1電圧V1を生成して電動駆動部48に供給する第1電源部65と、元電源61から第2電圧V2を生成して電動ブレーキ部49に供給する第2電源部66と、元電源61の電圧低下を検出したとき、第2電源部66が第2電圧V2を生成しているか否かに関係なく電動ブレーキ部49に部品装着具47の昇降動作を規制させるブレーキ制御部74と、を備える。
これによれば、電動駆動部48および電動ブレーキ部49は、元電源61から第1電源部65または第2電源部66を経由する別々の系統で電源供給される。このため、予期せぬ元電源61の遮断時または電圧低下時に、どちらの電源が先に無くなるか不明となる。それでも、ブレーキ制御部74は、元電源61の電圧低下を検出したとき、第2電源部66の状態に関係なく電動ブレーキ部49に部品装着具47の昇降動作を規制させる。すると、電動駆動部48の電源が先に無くなり、部品装着具47がフリー状態になって落下のおそれが生じても、電動ブレーキ部49の規制の作用が働くため、部品装着具47は実際には落下しない。また、電動ブレーキ部49の電源が先に無くなって規制の作用が働く場合に、電動駆動部48の電源が後で無くなっても部品装着具47に落下のおそれは生じない。したがって、電動駆動部48および電動ブレーキ部49の電源が無くなる順序に関係なく、部品装着具47の落下を未然に防止できる。これにより、部品装着具47自身や機内の他の部分を自損したり、基板Kに損傷を与えたりするおそれが回避される。
さらに、電動ブレーキ部49は、第2電圧V2が供給されないときに部品装着具47の昇降動作を規制し、第2電圧V2が供給されたときに部品装着具47の昇降動作を許容し、ブレーキ制御部74は、元電源61の電圧低下を検出したときに、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給を停止する。これによれば、電動ブレーキ部49の電源を遮断することにより制動力Fbを確保して、部品装着具47の落下を確実に未然に防止できる。
さらに、ブレーキ制御部74は、電源が供給されなくなったときに、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給を自動的に停止する。これによれば、ブレーキ制御部74が第1電圧V1および第2電圧V2と異なる第3電圧V3で駆動され、第3電圧V3が最初に無くなっても問題が発生しない。換言すると、電動駆動部48、電動ブレーキ部49、およびブレーキ制御部74の電源が無くなる順序に関係なく、部品装着具47の落下を未然に防止できる。
さらに、ブレーキ制御部74は、第1電源部65が正常に動作する最低の入力電圧である動作保証電圧(100V)よりも高く、かつ第1電源部65の定格入力電圧(200V)よりも低い閾電圧値(120V)を保持し、元電源61が閾電圧値まで低下したときに電圧低下と判定する。これによれば、第1電源部65が正常に動作し、電動駆動部48が普通に動作している電圧低下の初期の段階で、電動ブレーキ部49の制動動作を開始できるので、部品装着具47の落下をさらに一層確実に未然に防止できる。
また、第1実施形態の部品装着機1は、部品装着具47を昇降可能に保持するとともに、機台9に対して移動可能な装着ヘッド46をさらに備え、ブレーキ制御部74は、機台9に設けられる。これによれば、装着ヘッド46の移動制御や部品装着具47の昇降制御を行うCPU基板71と一体的にブレーキ制御部74を設けることができる。したがって、部材点数の増加やコストの上昇が抑制される。
5.第2実施形態の部品装着機1A
次に、第2実施形態の部品装着機1Aについて、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図7は、第2実施形態の部品装着機1Aの電源部の構成および制御部の構成を示した図である。第2実施形態において、ブレーキ制御部77の機能は、CPU基板71でなくヘッド基板76に含まれる。ブレーキ制御部77には、元電源61の電圧情報が入力されている。元電源61の電圧情報は、第1実施形態で説明した平型ケーブルを経由して入力される。
ブレーキ制御部77は、元電源61の電源電圧が閾電圧値まで低下すると、第2電圧V2の電動ブレーキ部49への供給を停止する。これにより、図5を用いて説明した第1実施形態と同様の動作および作用が発生する。第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、部品装着具47の落下を未然に防止する効果が生じる。
また、第2実施形態の部品装着機1Aは、部品装着具47を昇降可能に保持するとともに、機台9に対して移動可能な装着ヘッド46をさらに備え、ブレーキ制御部77は、装着ヘッド46に設けられる。これによれば、ヘッド基板76と一体的にブレーキ制御部77を設けることができる。したがって、部材点数の増加やコストの上昇が抑制される。
6.実施形態の応用および変形
なお、第1および第2実施形態で説明した電源部の構成および制御部の構成は一例であって、様々な変形が可能である。例えば、センサなどの小さな電気負荷に電源を供給する別の電源装置をさらに備えてもよい。また、例えば、CPU基板71およびサーボ基板72は一体に構成することも可能である。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:部品装着機 1A:部品装着機 1U:比較例の部品装着機 2:基板搬送装置 3:部品供給装置 4:部品移載装置 46:装着ヘッド 47:部品装着具 48:電動駆動部 49:電動ブレーキ部 61:元電源 62:サーボアンプ 65:第1電源部 66:第2電源部 67:第3電源部 71:CPU基板 74:ブレーキ制御部 76:ヘッド基板 77:ブレーキ制御部 9:機台 V1:第1電圧 V2:第2電圧 V3:第3電圧 Vs:元電源の電圧波形 Fb:制動力 Tb:制動動作時間

Claims (4)

  1. 部品供給装置から部品を採取して基板に装着する部品装着具を昇降駆動する電動駆動部と、
    少なくとも電源が供給されなくなったときに前記部品装着具の昇降動作を規制する電動ブレーキ部と、
    元電源から第1電圧を生成して前記電動駆動部に供給する第1電源部と、
    前記元電源から第2電圧を生成して前記電動ブレーキ部に供給する第2電源部と、
    前記元電源の電圧低下を検出したとき、前記第2電源部が前記第2電圧を生成しているか否かに関係なく前記電動ブレーキ部に前記部品装着具の前記昇降動作を規制させるブレーキ制御部と、を備え、
    前記ブレーキ制御部は、
    前記第1電源部が正常に動作する最低の入力電圧である動作保証電圧よりも高く、かつ前記第1電源部の定格入力電圧よりも低い閾電圧値を保持し、
    前記元電源が前記閾電圧値まで低下したときに前記電圧低下と判定する、
    部品装着機。
  2. 前記電動ブレーキ部は、前記第2電圧が供給されないときに前記部品装着具の前記昇降動作を規制し、前記第2電圧が供給されたときに前記部品装着具の前記昇降動作を許容し、
    前記ブレーキ制御部は、前記元電源の前記電圧低下を検出したときに、前記第2電圧の前記電動ブレーキ部への供給を停止する請求項1に記載の部品装着機。
  3. 前記ブレーキ制御部は、電源が供給されなくなったときに、前記第2電圧の前記電動ブレーキ部への供給を自動的に停止する請求項2に記載の部品装着機。
  4. 前記部品装着具を昇降可能に保持するとともに、機台に対して移動可能な装着ヘッドをさらに備え、
    前記ブレーキ制御部は、前記機台または前記装着ヘッドに設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の部品装着機。
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