JP6761288B2 - 2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法および3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物 - Google Patents
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Description
例えば、下記反応式に示すように、2−アリルオキシ−1−ブロモ−3−メチル−ベンゼン(1)のジエチルエーテル溶液中に、−78℃の条件下、tert−ブチルリチウムを滴下して加え、ジヒドロフラン体(2)を経たシクロプロパン体(3)の形成をワンポットで実施し、2−シクロプロピル−6−メチル−フェノール(3)を製造する方法が知られている(特許文献2および非特許文献1)。
(1a)−78℃以下の超低温条件を維持するため、特殊な冷却設備および大量の液体窒素の使用が必要であり、工業的生産では、高コストとなり、工業的規模での製造に適しているとは言い難い。
(1b)非特許文献1に記載されるように、2−アリルオキシ−1−ブロモ−3−メチル−ベンゼンにおけるアリル基へのtert−ブチルアニオンの求核置換反応が競争反応として生じるため、副生成物が生じやすく、収率の点で課題がある。
(1c)極めて発火性の高いtert−ブチルリチウムと特殊引火物溶媒を併用しているため、特に工業的規模での製造において、安全性の点で懸念がある。
(1d)加えて、本発明者らが検討したところ、ブラインでの冷却が可能な−20℃の温度条件下、又は、より安全なn−ブチルリチウムを使用することで反応条件を穏和にすると、上記競争反応ゆえに、目的とする2−シクロプロピル−6−メチル−フェノールの収量が著しく低下する。
(2a)過剰のグリニャール試薬が必要であり、加えて、過剰のグリニャール試薬の溶解性確保のために、原料に対して多量の有機溶媒の使用を必要とし、生産性が低く工業生産に適しているとは言えない。
(2b)大過剰の臭化水素−酢酸溶液の使用が必要であり、臭素を含む有害な廃液が大量に発生するため、工業的な生産性が低く、又、環境に配慮した製造方法とは言い難い。
(2c)市販の入手可能な原料から目的物である2−シクロプロピルフェノール化合物への製造工程数が多く、製造効率および最終収率の点からも課題がある。
すなわち、本発明は、−78℃といった超低温条件下で反応させなくても、また極めて発火性の高いtert−ブチルリチウムと特殊引火物溶媒であるジエチルエーテルを併用しなくても、副反応を効果的に抑えることができ、さらに試薬および溶媒の使用量も抑えることができ、工業的製造における安全性が高く、生産性を大きく高めることができる、2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は上記2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法の実施を可能とする中間体を提供することを課題とする。
(1)
下記式(2)で表される化合物と、(A)金属M1、(B)金属M1および金属塩、または(C)有機金属化合物M2とを反応させて、下記式(1)で表される2−シクロプロピルフェノール化合物を得ることを含み、
上記金属M1がリチウムまたはマグネシウム、上記金属塩が塩化リチウム、臭化リチウム、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウムであり、上記有機金属化合物M2がアルキルリチウム、アリールリチウムまたはアルキルマグネシウムハライドであり、
上記の式(2)で表される化合物と、(A)金属M 1 、(B)金属M 1 および金属塩、または(C)有機金属化合物M 2 とを反応させる工程における反応温度が、−50〜130℃である、2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(2)
上記(B)において、上記金属M1がマグネシウムであって、上記金属塩が塩化リチウムである、(1)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(3)
上記(C)有機金属化合物M 2 が有機マグネシウム化合物である、(1)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(4)
下記式(3)で表される化合物とハロゲン化試薬とを反応させて上記式(2)で表される化合物を得ることを含む、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(5)
上記ハロゲン化試薬が、塩化チオニル、臭化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五臭化リン、四臭化炭素とトリフェニルホスフィンとの組み合わせ、メタンスルホニルクロリドまたはトルエンスルホニルクロリドである、(4)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(6)
上記ハロゲン化試薬が、塩化チオニル、または四臭化炭素とトリフェニルホスフィンとの組み合わせである、(4)または(5)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(7)
下記式(4)で表される化合物と有機金属化合物M3とを反応させて、上記式(3)で表される化合物を得ることを含み、
上記有機金属化合物M3がアルキルリチウム、アリールリチウム、アルキルマグネシウムハライドまたはアリールマグネシウムハライドである、(4)〜(6)のいずれか1つに記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(8)
上記Yが臭素原子またはヨウ素原子である、(7)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(9)
上記有機金属化合物M3がアルキルリチウムまたはアリールリチウムである、(7)または(8)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(10)
上記有機金属化合物M3がn−ブチルリチウムである、(7)〜(9)のいずれか1つに記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(11)
上記R1〜R4が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す、(1)〜(10)のいずれか1つに記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(12)
上記式(2)で表される化合物が、下記式(3)で表される化合物とハロゲン化試薬との反応により得られたものである、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(13)
上記式(3)で表される化合物が、下記式(4)で表される化合物と有機金属化合物M3との反応により得られたものであって、
上記有機金属化合物M3がアルキルリチウム、アリールリチウム、アルキルマグネシウムハライドまたはアリールマグネシウムハライドである、(12)に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
(15)
下記式(2)で表される、3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
(15)
上記R2 及びR4が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基または炭素数1〜3のアルキル基を示す、(14)に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
(16)
上記R2 及びR4が水素原子を示す、(14)または(15)に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
(17)
上記R2および上記R3が結合してベンゼン環を形成している、または、上記R3および上記R4が結合してベンゼン環を形成している、(14)に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
(18)
上記のR3およびR4が結合してベンゼン環を形成している場合のR2、ならびに、上記のR2およびR3が結合してベンゼン環を形成している場合のR4が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基または炭素数1〜3のアルキル基を示す、(17)に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
(19)
上記のR3およびR4が結合してベンゼン環を形成している場合のR2、ならびに、上記のR2およびR3が結合してベンゼン環を形成している場合のR4が、水素原子を示す、(18)に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
本明細書において、特定の符号で表示された置換基および連結基等(以下、置換基等という)が複数あるとき、あるいは複数の置換基等を同時もしくは択一的に規定するときには、それぞれの置換基等は互いに同一でも異なっていてもよいことを意味する。このことは、置換基等の数の規定についても同様である。
また、本発明の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物は、2−シクロプロピルフェノール化合物の上記優れた製造方法の実施を可能とすることができる。
なかでも、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基またはイソプロピル基がさらに好ましく、メチル基またはエチル基が特に好ましく、メチル基が最も好ましい。
なかでも、炭素数2〜4のアルケニル基が好ましく、ビニル基、1−メチルビニル基、アリル基、1−プロペニル基または1−メチル−2−プロペニル基がより好ましい。
なかでも、取扱い容易性の観点から、炭素数5〜6のアルキニル基が好ましく、1−ペンチニル基又は1−ヘキシニル基がより好ましい。
なかでも、炭素数1〜3のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基又はエトキシ基がより好ましく、メトキシ基がさらに好ましい。
上記置換基としては、後述の置換基Pが挙げられ、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基(−NH2)、カルボキシ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数3〜6のアルキニル基(炭素−炭素三重結合を置換基末端に有しない基が好ましい。)、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルケニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アリール基、ヘテロ環基およびカルバモイル基(−CONRaRb)(式中、RaおよびRbは、各々独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基または炭素数3〜6のアルキニル基(炭素−炭素三重結合を置換基末端に有しない基が好ましい。)を示す。)から選択される基が好ましい。
なお、ヒドロキシ基、アミノ基およびカルボキシ基は、保護されていてもいなくてもよい。保護されている場合、反応に併せて、保護基として通常これらの基に用いられる保護基を用いることができ、例えば、ヒドロキシ基の保護基としては、エーテル系保護基(メチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基及びtert−ブチル基等)、アセタール系保護基(メトキシメチル基、エトキシエチル基、2−テトラヒドロピラニル基、メチルチオメチル基、ベンジルオキシメチル基及びメトキシエトキシメチル基等)、アシル系保護基(アセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル基)ならびにシリルエーテル系保護基(トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基及びtert−ブチルジフェニルシリル基等)が挙げられ、アミノ基の保護基としては、フタロイル基、カルバメート系保護基(Boc基(tert−ブトキシカルボニル基)及びCbz基(ベンジルオキシカルボニル基)等)ならびにスルホン系保護基(メタンスルホニル基、トルエンスルホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基等)が挙げられ、カルボキシ基の保護基としては、エステル型保護基(メチル基、ベンジル基及びtert−ブチル基等)が挙げられる。なかでも、エーテル系保護基、アセタール系保護基又はシリルエーテル系保護基を好ましく用いることができる。
なかでも、炭素数6〜12の芳香族環が好ましく、炭素数6〜10の芳香族環がより好ましく、ベンゼン環がさらに好ましい。
本発明の製造方法により得られる式(1)で表される化合物としては、以下の置換基を有する化合物が好ましい。
(a1)R1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
(a2)R2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(a3)R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(a4)R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
ここで、R1およびR2、R2およびR3またはR3およびR4が結合してベンゼン環を形成することも好ましい。
本発明の製造方法に用いられる式(2)で表される化合物および本発明の式(2)で表される化合物としては、以下の置換基を有する化合物が好ましい。
(b1)R1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
(b2)R2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(b3)R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(b4)R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
(b5)Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
ここで、R1およびR2、R2およびR3またはR3およびR4が結合してベンゼン環を形成することも好ましい。
本発明の製造方法に用いられる式(3)で表される化合物としては、以下の置換基を有する化合物が好ましい。
(c1)R1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
(c2)R2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(c3)R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(c4)R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
ここで、R1およびR2、R2およびR3またはR3およびR4が結合してベンゼン環を形成することも好ましい。
本発明の製造方法に用いられる式(4)で表される化合物としては、以下の置換基を有する化合物が好ましい。
(d1)R1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
(d2)R2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(d3)R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
(d4)R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基又は炭素数1〜3のアルキル基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
(d5)Yは塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子であり、臭素原子又はヨウ素原子が好ましい。
ここで、R1およびR2、R2およびR3またはR3およびR4が結合してベンゼン環を形成することも好ましい。
各工程に用いられる試薬、溶媒および反応条件等について、下記に詳細を記載するが、各工程の反応を阻害しない限り、特に限定されるものではない。
上記工程においては、式(4)で表される化合物におけるYと有機金属化合物M3との反応により、式(4)で表される化合物は対応する有機金属化合物へと変換され、続く閉環反応によりジヒドロフラン体が形成される。例えば、有機金属化合物M3として有機リチウム化合物を用いる工程では、Yとリチウムの交換反応(リチオ化反応)が生じる。
ここで、R1〜R4は、式(4)で表される化合物と有機金属化合物M3との反応に余り影響を与えない。
溶媒としては、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル及びテトラヒドロフランなどのエーテル化合物溶媒がより好ましく、安全性の点からは、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテルまたはシクロペンチルメチルエーテルがさらに好ましく、溶解性の点からは、テトラヒドロフランが最も好ましい。
溶媒の使用量は、特に限定されないが、上記式(4)で表される化合物に対して、1〜10倍量(volume/wight、以下v/wと略す。)であればよく、1〜5倍量(v/w)が好ましく、1〜3倍量(v/w)がより好ましい。
アルキルリチウムおよびアルキルマグネシウムハライドの炭素数は、それぞれ、1〜6が好ましく、1〜4がより好ましく、アリールリチウムおよびアリールマグネシウムハライドの炭素数は、それぞれ、6〜12が好ましく、6〜10がより好ましい。
有機リチウム化合物としては、アルキルリチウム(メチルリチウム、n−ブチルリチウム(ノルマルブチルリチウム、以下同じ。)、sec−ブチルリチウム及びtert−ブチルリチウム等)またはアリールリチウム(フェニルリチウム等)が好ましく、アルキルリチウムがより好ましく、安全性の点からは、メチルリチウム、n−ブチルリチウム又はsec−ブチルリチウムがさらに好ましく、n−ブチルリチウムが特に好ましい。
有機マグネシウム化合物としては、アルキルマグネシウムハライド(メチルマグネシウムハライド、エチルマグネシウムハライド、プロピルマグネシウムハライド、イソプロピルマグネシウムハライド、n−ブチルマグネシウムハライド、sec−ブチルマグネシウムハライド、tert−ブチルマグネシウムハライド等。ハライドはクロリド、ブロミド及びヨージドのいずれかを示す。)またはアリールマグネシウムハライド(フェニルマグネシウムハライド等。ハライドはクロリド、ブロミド及びヨージドのいずれかを示す。)が好ましい。
有機金属化合物M3としては、なかでも、有機リチウム化合物が好ましく、アルキルリチウムまたはアリールリチウムがより好ましく、アルキルリチウムがさらに好ましく、n−ブチルリチウムが特に好ましい。
有機金属化合物M3は上記式(4)で表される化合物に対して過剰量を必要としない。有機金属化合物M3の使用量は、上記式(4)で表される化合物に対して、1〜2倍モルであればよく、1〜1.5倍モルが好ましく、1〜1.2倍モルがより好ましい。
反応時間(試薬または化合物の滴下時間を除く、以下本明細書において同じ。)は、1分間〜10時間であればよく、5分間〜5時間が好ましく、10分間〜1時間がより好ましい。
上記工程においては、式(3)で表される化合物とハロゲン化試薬との反応により、3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン体が形成される。
ここで、R1〜R4は、式(3)で表される化合物とハロゲン化試薬との反応に余り影響を与えない。
溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、またはこれらの混合溶媒が好ましく、ジクロロメタンまたは酢酸エチルがより好ましい。
溶媒の使用量は、上記式(3)で表される化合物に対して、1〜30倍量(v/w)が好ましく、1〜20倍量(v/w)がより好ましく、1〜15倍量(v/w)が更に好ましい。
反応時間は、10分間〜20時間であればよく、10分間〜10時間が好ましく、10分間〜5時間がより好ましい。
上記工程においては、式(2)で表される化合物におけるXと金属M1、金属M1および金属塩、または有機金属化合物M2との反応により、式(2)で表される化合物が対応する有機金属化合物へと変換され、続く閉環反応によりシクロプロパン体が形成される。例えば、金属M1としてマグネシウムを用いる工程では、Xとマグネシウムとの反応により有機マグネシウムハロゲン化物が形成される。
ここで、R1〜R4は、式(2)で表される化合物と、金属M1、金属M1および金属塩、または有機金属化合物M2との反応に余り影響を与えない。
溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよびシクロペンチルメチルエーテルなどのエーテル化合物溶媒が好ましく、安全性の点からは、テトラヒドロフランまたはシクロペンチルメチルエーテルがより好ましく、テトラヒドロフランがさらに好ましい。
溶媒の使用量は、上記式(4)で表される化合物に対して、1〜15倍量(v/w)であればよく、1〜10倍量(v/w)が好ましく、1〜5倍量(v/w)がより好ましい。
有機金属化合物M2としては、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物が好ましく、前述の式(3)で表される化合物の製造で挙げた有機リチウム化合物および有機マグネシウム化合物の記載を好ましく参照することができる。なかでも、アルキルリチルム、アリールリチウムまたはアルキルマグネシウムハライドが好ましく、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、フェニルリチウム、tert−ブチルマグネシウムクロリドまたはイソプロピルマグネシウムクロリドがより好ましく、安全性の点からは、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、フェニルリチウム、tert−ブチルマグネシウムクロリドまたはイソプロピルマグネシウムクロリドがさらに好ましく、n−ブチルリチウム、tert−ブチルマグネシウムクロリドまたはイソプロピルマグネシウムクロリドが特に好ましい。
有機金属化合物M2のうち、有機リチウム化合物を使用する場合には、配位性添加剤を添加することも好ましく、前述の配位性添加剤を好ましく参照することができる。有機金属化合物M2のなかでも、安価である点から有機マグネシウム化合物が好ましい。
金属M1および有機金属化合物M2のなかでも、安価である点から金属M1が好ましく、マグネシウムがより好ましい。
金属M1および有機金属化合物M2は、上記式(2)で表される化合物に対して過剰量を必要としない。金属M1および有機金属化合物M2の使用量は、上記式(2)で表される化合物に対して、1〜3倍モルであればよく、1〜2倍モルが好ましく、1〜1.5倍モルがより好ましい。
上記金属塩としては、塩化リチウム、臭化リチウム、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウムが好ましく、塩化リチウム、臭化リチウム、塩化マグネシウムまたは臭化マグネシウムがより好ましく、塩化リチウムがさらに好ましい。
なかでも、式(2)におけるXが塩素原子の場合、反応速度を向上させ、副反応を抑制可能な点から、金属M1と金属塩の組み合わせが好ましく、マグネシウムと塩化リチウムの組み合わせがより好ましい。また、式(2)におけるXが臭素原子又はヨウ素原子の場合、製造操作の簡便性の点から、金属M1単独での使用が好ましく、マグネシウムがより好ましい。
金属M1と金属塩の混合モル比は、金属M1:金属塩=1:0.1〜1:3であればよく、1:0.3〜1:2が好ましく、1:0.5〜1:1.5がより好ましい。
反応時間は、10分間〜50時間であればよく、10分間〜30時間が好ましく、10分間〜20時間がより好ましい。
芳香族炭化水素化合物溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンおよびメシチレンが挙げられる。
脂肪族炭化水素化合物溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、オクタン、ペンタンおよびシクロペンタンが挙げられる。
ハロゲン化炭化水素化合物溶媒としては、例えば、ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエチレンおよびテトラクロロエチレン等)ならびにハロゲン化芳香族炭化水素化合物溶媒(クロロベンゼンおよびジクロロベンゼン等)が挙げられる。
エーテル化合物溶媒としては、例えば、ジアルキルエーテル(ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテルおよびシクロヘキシルメチルエーテル等)、アルキルアリールエーテル(アニソール等)、テトラヒドロフランならびにジオキサン(1,2−、1,3−及び1,4−の各異性体を含む)が挙げられる。
エステル化合物溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピルおよび酢酸ブチルが挙げられる。
置換基Pとしては、下記のものが挙げられる。
アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、ベンジル、2−エトキシエチル、1−カルボキシメチル等)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、オレイル等)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルキニル基、例えば、エチニル、ブタジイニル、フェニルエチニル等)、シクロアルキル基(好ましくは炭素原子数3〜20のシクロアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル等、ただし本明細書においてアルキル基というときには通常シクロアルキル基を含む意味である。)、シクロアルケニル基(好ましくは炭素原子数3〜20のシクロアルケニル基、例えば、シクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、4−メチルシクロヘキセニル等、ただし本明細書においてアルケニル基というときには通常シクロアルケニル基を含む意味である。)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリール基、例えば、フェニル、1−ナフチル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−メチルフェニル等)、アラルキル基(好ましくは炭素数7〜23のアラルキル基、例えば、ベンジル、フェネチル等)、ヘテロ環基(好ましくは炭素原子数2〜20のヘテロ環基、好ましくは、環構成原子として酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選択される少なくとも1つを有する5又は6員環のヘテロ環基が好ましく、例えば、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−イミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、2−チアゾリル、2−オキサゾリル、ピロリドン基等)、アルコキシ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、ベンジルオキシ等)、アリールオキシ基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、1−ナフチルオキシ、3−メチルフェノキシ、4−メトキシフェノキシ等、ただし本明細書においてアルコキシ基というときには通常アリーロイル基を含む意味である。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素原子数2〜20のアルコキシカルボニル基、例えば、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル等)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、3−メチルフェノキシカルボニル、4−メトキシフェノキシカルボニル等)、アミノ基(好ましくは炭素原子数0〜20のアミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基を含み、例えば、アミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチルアミノ、アニリノ等)、スルファモイル基(好ましくは炭素原子数0〜20のスルファモイル基、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル等)、アシル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシル基、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル等)、アリーロイル基(好ましくは炭素原子数7〜23のアリーロイル基、例えば、ベンゾイル等、ただし本明細書においてアシル基というときには通常アリーロイル基を含む意味である。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシルオキシ基、例えば、アセチルオキシ等)、アリーロイルオキシ基(好ましくは炭素原子数7〜23のアリーロイルオキシ基、例えば、ベンゾイルオキシ等、ただし本明細書においてアシルオキシ基というときには通常アリーロイルオキシ基を含む意味である。)、カルバモイル基(好ましくは炭素原子数1〜20のカルバモイル基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル等)、アシルアミノ基(好ましくは炭素原子数1〜20のアシルアミノ基、例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、アルキルスルファニル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルスルファニル基、例えば、メチルスルファニル、エチルスルファニル、イソプロピルスルファニル、ベンジルスルファニル等)、アリールスルファニル基(好ましくは炭素原子数6〜26のアリールスルファニル基、例えば、フェニルスルファニル、1−ナフチルスルファニル、3−メチルフェニルスルファニル、4−メトキシフェニルスルファニル等)、アルキルスルホニル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル等)、アリールスルホニル基(好ましくは炭素原子数6〜22のアリールスルホニル基、例えば、ベンゼンスルホニル等)、アルキルシリル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルキルシリル基、例えば、モノメチルシリル、ジメチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル等)、アリールシリル基(好ましくは炭素原子数6〜42のアリールシリル基、例えば、トリフェニルシリル等)、アルコキシシリル基(好ましくは炭素原子数1〜20のアルコキシシリル基、例えば、モノメトキシシリル、ジメトキシシリル、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル等)、アリールオキシシリル基(好ましくは炭素原子数6〜42のアリールオキシシリル基、例えば、トリフェニルオキシシリル等)、ホスホリル基(好ましくは炭素原子数0〜20のホスホリル基、例えば、−OP(=O)(RP)2)、ホスホニル基(好ましくは炭素原子数0〜20のホスホニル基、例えば、−P(=O)(RP)2)、ホスフィニル基(好ましくは炭素原子数0〜20のホスフィニル基、例えば、−P(RP)2)、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルイミノ基((メタ)アクリルアミド基)、ヒドロキシ基、スルファニル基、カルボキシ基、リン酸基、ホスホン酸基、スルホン酸基、シアノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)が挙げられる。
また、これらの置換基Pで挙げた各基は、上記の置換基Pがさらに置換していてもよい。
化合物、置換基および連結基等がアルキル基、アルキレン基、アルケニル基、アルケニレン基、アルキニル基および/またはアルキニレン基等を含むとき、これらは環状でも鎖状でもよく、また直鎖でも分岐していてもよく、上記のように置換されていても無置換でもよい。
1H−NMRスペクトルは、内部基準としてテトラメチルシランを用い、Bruker AV300(Bruker社製)を用いて測定し、全δ値をppmで示した。
各実施例における略号は、以下の意味を有する。
Me:メチル
1H−NMR(CDCl3)δ値:7.40−7.36(1H,m), 7.14−7.10(1H,m), 6.90(1H,t, J=7.6Hz), 4.18(1H,dd,J=10.8, 3.6Hz), 3.89(1H,dd,J=10.8, 6.0Hz), 3.46−3.40(1H,m), 2.90(1H,dd,J=4.8, 4.4Hz), 2.73(1H,dd,J=4.8, 2.1Hz), 2.35(3H,s)
1H−NMR(CDCl3)δ値:7.08−7.03(1H,m), 7.01−6.96(1H,m), 6.79(1H,t, J=7.6Hz), 4.64(1H,t,J=9.2Hz), 4.48(1H,dd,J=9.2, 5.6Hz), 3.86−3.75(2H,m), 3.68−3.60(1H,m), 2.21(3H,s), 1.55(1H,t,J=5.6Hz,−OH)
1H−NMR(CDCl3)δ値:7.08−7.04(1H,m), 7.03−6.99(1H,m), 6.80(1H,t,J=7.6Hz), 4.66(1H,t,J=9.2Hz), 4.47(1H,dd,J=9.2, 5.2Hz), 3.92−3.83(1H,m), 3.63(1H,dd,J=10.0, 5.2Hz), 3.40(1H,t,J=10.0Hz), 2.21(3H,s)
1H−NMR(CDCl3)δ値:7.03−6.97(1H,m), 6.97−6.92(1H,m), 6.76(1H,t,J=7.6Hz), 5.55(1H,s,−OH), 2.22(3H,s), 1.82−1.73(1H,m), 1.00−0.93(2H,m), 0.67−0.61(2H,m)
1H−NMR(CDCl3)δ値:7.09−7.04(1H,m), 7.03−6.98(1H,m), 6.80(1H,t,J=7.6Hz), 4.65(1H,t,J=9.6Hz), 4.50(1H,dd,J=9.6, 5.2Hz), 3.84−3.73(2H,m), 3.60(1H,dd,J=10.4, 9.2Hz), 2.21(3H,s)
Claims (19)
- 下記式(2)で表される化合物と、(A)金属M1、(B)該金属M1および金属塩、または(C)有機金属化合物M2とを反応させて、下記式(1)で表される2−シクロプロピルフェノール化合物を得ることを含み、
前記金属M1がリチウムまたはマグネシウム、前記金属塩が塩化リチウム、臭化リチウム、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウムであり、前記有機金属化合物M2がアルキルリチウム、アリールリチウムまたはアルキルマグネシウムハライドであり、
前記の式(2)で表される化合物と、(A)金属M 1 、(B)該金属M 1 および金属塩、または(C)有機金属化合物M 2 とを反応させる工程における反応温度が、−50〜130℃である、2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記(B)において、前記金属M1がマグネシウムであって、前記金属塩が塩化リチウムである、請求項1に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記(C)有機金属化合物M 2 が有機マグネシウム化合物である、請求項1に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記ハロゲン化試薬が、塩化チオニル、臭化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五臭化リン、四臭化炭素とトリフェニルホスフィンとの組み合わせ、メタンスルホニルクロリドまたはトルエンスルホニルクロリドである、請求項4に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記ハロゲン化試薬が、塩化チオニル、または四臭化炭素とトリフェニルホスフィンとの組み合わせである、請求項4または5に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記Yが臭素原子またはヨウ素原子である、請求項7に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記有機金属化合物M3がアルキルリチウムまたはアリールリチウムである、請求項7または8に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記有機金属化合物M3がn−ブチルリチウムである、請求項7〜9のいずれか1項に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記R1〜R4が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子または炭素数1〜3のアルキル基を示す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の2−シクロプロピルフェノール化合物の製造方法。
- 前記R2 及びR4が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基または炭素数1〜3のアルキル基を示す、請求項14に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
- 前記R2 及びR4が水素原子を示す、請求項14または15に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
- 前記R2および前記R3が結合してベンゼン環を形成している、または、前記R3および前記R4が結合してベンゼン環を形成している、請求項14に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
- 前記のR3およびR4が結合してベンゼン環を形成している場合の前記R2、ならびに、前記のR2およびR3が結合してベンゼン環を形成している場合の前記R4が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜3のアルコキシ基または炭素数1〜3のアルキル基を示す、請求項17に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
- 前記のR3およびR4が結合してベンゼン環を形成している場合のR2、ならびに、前記のR2およびR3が結合してベンゼン環を形成している場合のR4が、水素原子を示す、請求項18に記載の3−ハロメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン化合物。
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