JP6760831B2 - 変位検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源から出射された光を用いた非接触センサによってヘッドとスケールの相対的な変位量を検出する変位検出装置に関し、特に原点位置を検出可能な変位検出装置に関するものである。
従来、直線変位や回転変位等の精密な測定を行う測定器として、スケールと検出ヘッドを備えた変位検出装置が広く利用されている。近年では、発光ダイオードやレーザの光を用いた変位検出装置が用いられている。そして、1nm以下の変位の測定が行える高分解能化された変位検出装置が求められている。
従来の、この種の変位検出装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。この特許文献1に記載された変位検出装置では、原点位置である基準位置を検出するために、第1パターン領域と第2パターン領域からなる定点検出用回折格子をスケールに設けている。また、ヘッドには、第1パターン領域により回折された光を受光する第1センサと、第2パターン領域により回折された光を受光する第2センサが設けられている。
そして、特許文献1に記載された変位検出装置では、第1センサの出力波形と第2センサの出力波形の差動波形を取得し、この差動波形の中点を原点位置として認識している。
特開2008−256655号公報
しかしながら、従来の特許文献1に記載された変位検出装置では、光を第1パターン領域と第2パターン領域の境界において第1パターン領域と第2パターン領域の両方に跨って照射させる必要があった。その結果、特許文献1に記載された変位検出装置では、光のスポット径が大きくなり、原点位置の検出精度を高めることが困難である、という問題を有していた。
本発明の目的は、原点位置の検出精度を高めることができる変位検出装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の変位検出装置は、スケールと、スケールと対向して配置されるヘッドと、を備え、ヘッドにおけるスケールに対する測定方向の原点位置を検出可能な変位検出装置である。変位検出装置は、光源と、ホログラムレンズと、受光部と、を備えている。光源は、ヘッドに設けられ、スケールに向けて光を照射する。ホログラムレンズは、スケールに設けられ、光源から出射された光を集光させる。受光部は、ヘッドに設けられ、ホログラムレンズによって集光された光を受光する。そして、ホログラムレンズの焦点位置は、受光部が配置された位置となる。
また、本発明の他の変位検出装置は、スケールと、ヘッドとを備えている。そして、変位検出装置は、光源と、反射ミラー又は回折格子と、コーナーキューブと、ホログラムレンズと、受光部と、を備えている。光源は、ヘッドに設けられ、スケールに向けて光を照射する。反射ミラー又は回折格子は、スケールに設けられ、光源から出射された光を反射する。コーナーキューブは、ヘッドに設けられ、反射ミラー又は回折格子により反射された光を再びスケールに向けて反射させる。ホログラムレンズは、スケールに設けられ、コーナーキューブにより反射された光を集光させる。受光部は、ヘッドに設けられ、ホログラムレンズによって集光された光を受光する。そして、ホログラムレンズの焦点位置は、受光部が配置された位置となる。
さらに、本発明の他の変位検出装置は、スケールと、ヘッドとを備えている。変位検出装置は、光源と、ホログラムレンズと、受光部と、を備えている。光源は、ヘッドに設けられ、スケールに向けて光を照射する。ホログラムレンズは、スケールに設けられ、光源から出射された光を集光させる。受光部は、ヘッドに設けられ、ホログラムレンズによって集光された光を受光する。また、ヘッドには、スケールに対する測定方向の相対位置を検出する際に用いられる相対位置用受光部が設けられている。そして、受光部は、スケールに対して、スケールの測定面と平行でかつ測定方向と直交する幅方向の位置が、相対位置用受光部におけるスケールに対する幅方向の位置と同じになる位置に配置されている。また、ホログラムレンズの焦点位置は、受光部が配置された位置となる。
本発明の変位検出装置によれば、原点位置の検出精度を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置のホログラムレンズの格子の間隔を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置のホログラムレンズによって反射された光の強度を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置のホログラムレンズ及びスケールを示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置のホログラムレンズと受光部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置における原点検出用の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置における受光部によって出力される信号の波形と、受光部に反射された光の強度を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置におけるスケールがピッチ方向に傾いた場合を示す説明図である。 従来の変位検出装置におけるスケールがピッチ方向に傾いた場合を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる変位検出装置におけるスケールがヨー方向に傾いた場合を示す説明図である。 受光部が原点検出用の回折格子上に配置された変位検出装置におけるスケールがヨー方向に傾いた場合を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる変位検出装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる変位検出装置におけるスケールがピッチ方向に傾いた場合を示す説明図である。
以下、本発明の変位検出装置の実施の形態例について、図1〜図13を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
また、以下の説明において記載される各種のレンズは、単レンズであってもよいし、レンズ群であってもよい。
1.第1の実施の形態例
1−1.変位検出装置の構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる変位検出装置の構成を図1〜図6を参照して説明する。
図1は、変位検出装置の構成を示す概略構成図である。
本例の変位検出装置1は、ヘッドとスケールを測定方向(以下、「第1の方向X」という)に相対的に移動させた際に原点位置からの第1の方向Xの変位量を検出する装置である。図1に示すように、変位検出装置1は、スケール2と、このスケール2と対向するヘッド3とを有している。
スケール2は、ヘッド3から照射された光を反射させる反射型のスケールである。スケール2は、平板状に形成されている。スケール2におけるヘッド3と対向する測定面2aには、図示しない相対位置検出用のトラックが設けられている。また、スケール2における測定面2aと平行をなし、第1の方向Xと直交する幅方向(以下、「第2の方向Y」という)の一端部には、後述する原点位置検出用の反射ミラー16と、ホログラムレンズ17が配置されている。なお、第1の方向X及び第2の方向Yと直交する方向、すなわちスケール2とヘッド3が対向する方向を第3の方向Zとする。
ヘッド3には、スケール2に設けた相対位置検出用のトラックを用いて、第1の方向Xの変位量を検出する相対位置用検出部が設けられている。さらに、ヘッド3は、原点位置検出用の光源11と、受光部12と、レンズ13と、コーナーキューブ14が設けられている。
光源11としては、例えば、半導体レーザダイオードや、スーパールミネッセンスダイオード、ガスレーザ、固体レーザ、発光ダイオード等を用いることができる。そして、光源11は、スケール2におけるY方向の一端部に向けて光L1を出射する。光源11における光L1が出射される側には、レンズ13が配置されている。
このレンズ13は、光源11とスケール2の測定面2aの間に配置される。レンズ13は、光源11から出射された光L1を平行光にコリメートする。そして、レンズ13によって平行光にコリメートされた光L1は、スケール2の測定面2aに入射する。
反射ミラー16には、レンズ13によって平行光にコリメートされた光L1が入射する。そして、反射ミラー16は、入射した光L1を再びヘッド3に設けたコーナーキューブ14に向けて反射させる。
なお、本例では、反射ミラー16を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コーナーキューブ14に向けて光L1を反射させる際に、レンズ13から入射する角度と、コーナーキューブ14に向かう角度が異なる場合には、反射ミラー16の代わりに回折格子を用いてもよい。これにより、レンズ13から入射した光L1を所定の角度で回折させると共に反射させることができ、ヘッド3に設けたコーナーキューブ14に所定の角度で光L1を入射させることができる。
コーナーキューブ14は、第1反射部14aと、第2反射部14bとを有する光学部品である。第1反射部14aと第2反射部14bは、略直角に組み合わさっている。第1反射部14aと第2反射部14bは、入射した光L1を反射させる。そして、コーナーキューブ14は、光L1が入射した方向に向けて反射光を出射する。なお、コーナーキューブ14に入射した光L1の入射角と、コーナーキューブ14によって反射された光L1の反射角は、等しくなる。
コーナーキューブ14としては、2つの反射ミラーによって構成されてもよく、あるいはプリズム等を用いてもよい。
コーナーキューブ14により反射された光L1は、スケール2の測定面2aに設けたホログラムレンズ17に入射する。ホログラムレンズ17は、入射した光L1を回折させて受光部12に向けて反射させる。また、ホログラムレンズ17は、複数の格子を有する反射型の回折格子である。
図2は、ホログラムレンズ17を第1の方向Xに沿って切断した場合のホログラムレンズ17の格子の間隔を示す説明図、なお、図2における横軸は、第1の方向Xを示し、縦軸は、ホログラムレンズ17の格子の高さを示している。
図2に示すように、格子の間隔は、ホログラムレンズ17における第1の方向Xの中心が広く設定されている。そして、格子の間隔は、中心から第1の方向Xの両側に離れるにつれて狭まっている。すなわち、ホログラムレンズ17における格子は、中心に向かうにつれて疎になり、中心から離れるにつれて密になっている。
図3は、ホログラムレンズ17によって反射された光L1における第1の方向Xの強度を示すグラフである。また、図3における横軸は、スケール2とヘッド3における第1の方向Xの相対位置を示し、縦軸は、ホログラムレンズ17によって反射された光の強度を示している。この図3では、第1の方向Xの長さが、1mmであるホログラムレンズ17にスポット径がφ1mmの平行光を入射させた例を示している。
図3に示すように、ホログラムレンズ17は、第1の方向Xの中心においてその反射させた光の強度が最も高くなる。すなわち、ホログラムレンズ17は、入射した光L1を回折し、反射させることで第1の方向Xの中心に集光させている。図3に示す例では、焦点距離10mmの位置に、スポット径が約φ4μmまで絞られた反射光を得ることができる。
図4は、光L1がスケール2の測定面2aに垂直に入射する場合のホログラムレンズ17の焦点Gの位置を示す平面図である。
図4に示すように、ホログラムレンズ17は、スケール2の測定面2a上を覆う点線で示す仮想のホログラムレンズ17a(以下、「仮想ホログラムレンズ」という)の一部を切り取ったものである。ここで、仮想ホログラムレンズ17aによって集光された光L1の焦点Gは、スケール2における第1の方向Xの原点位置X1上に配置される。また、仮想ホログラムレンズ17aによって集光された光L1の焦点Gは、スケール2の測定面2aにおける第2の方向Yの中心線2b上に配置される。すなわち、仮想ホログラムレンズ17aによって集光された光L1の焦点Gは、相対位置検出用の目盛が配置されるトラックの中心線2bを通る。
ここで、ホログラムレンズ17は、仮想ホログラムレンズ17aの一部を切り取ったものであるため、ホログラムレンズ17によって集光された光L1の焦点Gは、仮想ホログラムレンズ17aと一致する。そのため、ホログラムレンズ17によって集光された光L1の焦点Gは、スケール2における第1の方向Xの原点位置X1上、かつ測定面2aにおける第2の方向Yの中心線2b上に配置される。また、ホログラムレンズ17は、入射した光L1を受光部12に向けて反射させる。
図5は、受光部12とホログラムレンズの位置関係を示す説明図である。
図1及び図5に示すように、受光部12は、反射部材21と、第1の受光素子22と、第2の受光素子23とを有している。反射部材21は、三角柱状に形成されている。反射部材21は、第1反射面21aと、第2反射面21bとを有している。そして、反射部材21は、第1反射面21aと第2反射面21bが交わる頂点21cをスケール2に向けて配置される。また、第1反射面21aは、第1の方向Xの一側を向いており、第2反射面21bは、第1の方向Xの他側を向いている。
また、図4及び図5に示すように、反射部材21は、反射部材21の頂点21cがスケール2における第1の方向Xの原点位置X1上を通るように配置されている。さらに、反射部材21の頂点21cは、スケール2の測定面2aにおける第2の方向Yの中心線2b上に配置される。そのため、ホログラムレンズ17によって集光された光L1の焦点G(焦点位置)は、第2の方向Yと第3の方向Zで形成される面内において、反射部材21の頂点21cと一致する。したがって、ヘッド3が原点位置X1上に移動した場合、ホログラムレンズ17によって集光された光L1の焦点Gは、受光部12の反射部材21の頂点21cと一致する。そして、反射部材21には、ホログラムレンズ17によって反射された光L1が入射する。
なお、スケール2の中心線2b上には、相対位置検出用の受光部31(図10参照)が配置される。そのため、受光部12の反射部材21における第2の方向Yの位置は、相対位置検出用の受光部31における第2の方向Yの位置と一致する。
また、図1及び図5に示すように、反射部材21における第1の方向Xの一側には、第1の受光素子22が配置され、反射部材21における第1の方向Xの他側には、第2の受光素子23が配置される。したがって、第1の受光素子22と第2の受光素子23は、反射部材21を間に挟んで対向して配置される。
さらに、反射部材21は、第1反射面21aに入射した光L1を第1の受光素子22に向けて反射させる。また、反射部材21は、第2反射面21bに入射した光L1を第2の受光素子23に向けて反射させる。なお、反射部材21の頂点21cに光L1が入射した場合、反射部材21は、光L1を均等に2つに分割して、第1の受光素子22と、第2の受光素子23に向けて反射させる。
第1の受光素子22と第2の受光素子23は、受光した光を電気に変換する例えば、フォトディテクタである。
図6は、変位検出装置1における原点検出用の制御部の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、変位検出装置1は、第1の受光素子22及び第2の受光素子23に接続された差動増幅器24と、A/D変換部25と、波形補正処理部26と、絶対位置演算部27とを有している。
第1の受光素子22と第2の受光素子23によって光源変換された信号は、差動増幅器24に出力される。差動増幅器24は、第1の受光素子22と第2の受光素子23から受信した信号を差動増幅する。そして、差動増幅器24で差動増幅された信号は、A/D変換部25によってA/D変換され、波形補正処理部26により補正される。波形補正処理部26で補正された信号は、絶対位置演算部27に出力され、この絶対位置演算部27によって原点位置X1が検出される。
1−2.変位検出装置における原点位置の検出動作
次に、上述した構成を有する変位検出装置1の原点位置の検出動作について図1〜図7を参照して説明する。
図7は、受光部12によって出力される信号の波形と、受光部12に反射された光L1の強度を示す説明図である。図7に示す実線は、受光部12に反射された光L1の強度を示し、一点鎖線は、第1の受光素子22の信号波形を示し、点線は、第2の受光素子23の信号波形を示している。また、二点鎖線は、第1の受光素子22と第2の受光素子23の出力の差である差動増幅器24で出力される信号を示している。なお、図7では、横軸にスケール2とヘッド3の第1の方向Xの相対位置を示し、縦軸に光及び信号の出力強度を示している。
図1に示すように、光源11から出射された光L1は、レンズ13によりコリメートされて平行光となる。このときの光L1のスポット径は、例えば、φ1mmである。そして、レンズ13により平行光にコリメートされた光L1は、反射ミラー16に入射する。反射ミラー16は、入射した光L1をコーナーキューブ14に向けて反射させる。
また、コーナーキューブ14は、入射した光L1を再びスケール2の測定面2aに向けて反射させる。コーナーキューブ14によって反射された光L1は、ホログラムレンズ17に入射する。ホログラムレンズ17は、入射した光L1を集光させる。これにより、ホログラムレンズ17の焦点Gでの光L1のスポット径は、φ40μmまで細く絞られる。
ここで、スケール2に対してヘッド3が原点位置X1よりも第1の方向Xの一側に位置している場合、ホログラムレンズ17によって反射された光L1は、図5に示すように、反射部材21の第1反射面21aに入射する。そして、光L1は、第1反射面21aによって反射されて第1の受光素子22に受光される。
そのため、図7に示すように、スケール2に対してヘッド3が原点位置X1よりも第1の方向Xの一側に位置している場合、第1の受光素子22によって出力される信号の値が大きくなり、第2の受光素子23によって出力される信号の値は、小さくなる。
また、スケール2に対してヘッド3が原点位置X1よりも第1の方向Xの他側に位置している場合、ホログラムレンズ17によって反射された光L1は、図5に示すように、反射部材21の第2反射面21bに入射する。そして、光L1は、第2反射面21bによって反射された第2の受光素子23に受光される。
そのため、図7に示すように、スケール2に対してヘッド3が原点位置X1よりも第1の方向Xの他側に位置している場合、第2の受光素子23によって出力される信号の値が大きくなり、第1の受光素子22によって出力される信号の値は、小さくなる。
さらに、スケール2に対してヘッド3が原点位置X1に位置している場合、ホログラムレンズ17によって反射された光L1は、図5に示すように、反射部材21の頂点21cに入射する。光L1は、反射部材21により、均等に2つに分割されると共に第1の受光素子22と、第2の受光素子23に向けて反射される。このため、第1の受光素子22と第2の受光素子23には、光L1が略均等に入射する。
そのため、図7に示すように、第1の受光素子22と第2の受光素子23の出力信号の差は、0となる。したがって、差動増幅器24で差動増幅された信号が0Vを交差する点が、原点位置X1であると検出される。
本例の変位検出装置1によれば、ホログラムレンズ17によって光L1を細く絞り、その焦点を受光部12が配置された位置を同じ位置になるように設定している。これにより、差動増幅器24で差動増幅された信号が0Vを交差する点の間隔を狭めることができ、変位検出装置1における原点位置X1の検出精度を高めることができる。
なお、本例の変位検出装置1では、フォトディテクタである2つの受光素子22、23と反射部材21で受光部12を構成した例を説明したが、これに限定されるものではない。受光部12としては、光位置センサ(Position Sensitive Detector、PSD)を用いてもよい。そして、光位置センサの特定の位置の電圧の変化によって変位検出装置1における原点位置X1を検出するようにしてもよい。この場合、ホログラムレンズ17の焦点Gは、光位置センサの受光面となる。このときの、光位置センサの出力は、上述した差動増幅器24の出力に相当する。
1−3.変位検出装置の傾き補正動作
次に、上述した構成を有する変位検出装置1の傾き補正動作について図8〜図11を参照して説明する。
まず、スケール2がピッチ方向に傾いた場合、すなわちスケール2が第3の方向Zに角度θで傾いた場合について図8及び図9を参照して説明する。
図8は、本例の変位検出装置1におけるスケール2が第3の方向Zに角度θで傾いた場合を示す説明図、図9は、コーナーキューブ14及び反射ミラー16を有さない従来の変位検出装置のスケール200が第3の方向Zに角度θで傾いた場合を示す説明図である。
図9に示すように、従来の変位検出装置の場合、光源110から光L1が、第3の方向Zと平行にスケール200の測定面200aに向けて出射される。光L1は、レンズ130で平行光にコリメートされてホログラムレンズ160に入射される。このホログラムレンズ160は、本例の変位検出装置1と同様に、スケール200の測定面200aに配置され、光L1を集光させる。
従来の変位検出装置では、スケール200が第3の方向Zに角度θで傾いた場合、ホログラムレンズ160に入射された光L1は、第3の方向Zに対して角度2θで傾いた状態で反射される。そのため、ホログラムレンズ160から反射された光L1は、受光部120に受光されない。そして、この受光部120とホログラムレンズ160の焦点位置の差が、原点位置X1の検出誤差となる。
これに対して、本例の変位検出装置1は、図8に示すように、スケール2に入射された光L1を反射ミラー16で一度反射させると共に、コーナーキューブ14によって再びスケール2のホログラムレンズ17に向けて入射させている。光源11から光L1が第3の方向Zと平行に出射された場合、光L1は、第3の方向Zに対して角度+2θで傾いた状態で反射ミラー16により反射される。すなわち、光L1は、コーナーキューブ14に対して角度+2θで傾いた状態で入射する。
ここで、光L1は、コーナーキューブ14に入射した角度と同じ角度で出射される。そのため、コーナーキューブ14によって反射された光L1は、3の方向Zに対して角度−2θで傾いた状態でコーナーキューブ14から出射される。これにより、コーナーキューブ14によってスケール2の傾きを補正することができる。その結果、ホログラムレンズ17によって集光された光L1を確実に受光部12に入射させることができ、原点位置X1の検出誤差を解消することができる。
次に、スケール2がヘッド3に対してヨー方向に傾いた場合、すなわちアジマスずれが生じた場合について図10及び図11を参照して説明する。
図10は、本例の変位検出装置1においてスケール2がヘッド3に対してヨー方向に角度θで傾いた場合を示す説明図である。図11は、従来の変位検出装置のスケール2がヘッド3に対してヨー方向に角度θで傾いた場合を示す説明図である。
図11に示すように、従来の変位検出装置では、受光部12が原点位置を示す回折格子上に配置される。すなわち、図11に示す例では、ホログラムレンズ17上に受光部12が配置され、受光部12は、相対位置検出用の受光部31に対して第2の方向YにΔY離れた位置に配置される。また、受光部12と相対位置検出用の受光部31は、第1の方向Xに長さT1離れている。
スケール2がヘッド3に対してヨー方向に角度θで傾いた場合、受光部12が検出する原点位置X1と相対位置検出用の受光部31が検出した相対位置X0の間隔は、長さT1に対して、長さΔY・sinθのずれが発生する。
これに対して、図10に示すように、本例の変位検出装置1では、受光部12が、スケール2の中心線2b上に配置され、受光部12の第2の方向Yの位置は、相対位置検出用の受光部31における第2の方向Yの位置と一致している。そのため、本例の変位検出装置1では、受光部12と相対位置検出用の受光部31の第2の方向Yの差ΔYが0である(ΔY=0)。これにより、スケール2がヘッド3に対してヨー方向に角度θで傾いても、受光部12が検出する原点位置X1にずれが生じることがない。その結果、受光部12が検出する原点位置X1と相対位置検出用の受光部31が検出した相対位置X0の間隔は、常に一定の間隔T1となる。
2.第2の実施の形態例
次に、図12及び図13を参照して第3の実施の形態例にかかる変位検出装置について説明する。
図12は、第2の実施の形態例にかかる変位検出装置を示す概略構成図である。
この第2の実施の形態例にかかる変位検出装置71が第1の実施の形態例にかかる変位検出装置1と異なる点は、透過型のスケールを用いた点である。そのため、第1の実施の形態例にかかる変位検出装置1と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12に示すように、変位検出装置71は、スケール72と、ヘッド73とを有している。スケール72は、入射された光を透過させる透過型のスケールである。また、スケール72には、第1の実施の形態例にかかるスケール2と同様に、相対位置検出用の目盛が設けられている。また、ヘッド73には、相対位置検出用の目盛を用いて相対位置を検出するための相対位置用検出部を有している。
ヘッド73は、スケール72における第3の方向Zの一方と他方を覆うように配置される。ヘッド73は、光源81と、レンズ83と、反射ミラー86と、受光部82とを有している。
光源81、レンズ83及び受光部82は、スケール72における第3の方向Zの一方に配置されている。光源81から出射された光L1は、レンズ83を介して平行光にコリメートされたスケール72に入射する。スケール72に入射した光L1は、スケール72を透過し、スケール72における第3の方向Zの他方に出射される。
反射ミラー86は、スケール72における第3の方向Zの他方に配置されている。反射ミラー86は、スケール72を透過した光L1を再びスケール72に向けて反射させる。なお、反射ミラー86を用いた例を説明したが、反射型の回折格子を用いてもよい。これにより、回折角度を調整することでスケール72に反射させる角度を任意に設定することができる。
また、スケール72には、ホログラムレンズ87が配置されている。ホログラムレンズ87は、透過型のホログラムレンズであり、透過した光を回折させて、集光する。また、ホログラムレンズ87の焦点Gは、受光部82が配置された位置に設定されている。このホログラムレンズ87には、反射ミラー86によって反射され、かつスケール72を透過した光L1が入射する。そして、ホログラムレンズ87は、受光部82に光L1を回折させて集光させる。
図13は、スケール72がピッチ方向に傾いた場合、すなわちスケール72が第3の方向Zに角度θで傾いた場合を示す説明図である。
図13に示すように、反射ミラー86と受光部82がヘッド73に設けられており、スケール72が傾いても、反射ミラー86と受光部82の位置関係は、変化しない。そのため、スケール72が第3の方向Zに角度θで傾いても、反射ミラー86によって反射された光L1は、スケール72及びホログラムレンズ87を透過して受光部82に入射される。その結果、この第2の実施の形態例にかかる変位検出装置71では、コーナーキューブを設けなくてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる変位検出装置1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する変位検出装置71によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる変位検出装置1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、光源から照射される光は、気体中だけでなく、液体中又は真空中の空間を飛ばして光を供給するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例にかかる変位検出装置は、回折格子がその平面と平行をなして回転するロータリーエンコーダや、高さ方向の変位を検出する変位検出装置と組み合わせて3次元の測定を行う変位検出装置等その他各種の変位検出装置に適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1、71…変位検出装置、 2、72…スケール、 2a…測定面、 2b…中心線、 3、73…ヘッド、 11、81…光源、 12、82…受光部、 13、83…レンズ、 14…コーナーキューブ、 14a…第1反射部、 14b…第2反射部、 16、86…反射ミラー、 17、87…ホログラムレンズ、 17a…仮想ホログラムレンズ、 21…反射部材、 21a…第1反射面、 21b…第2反射面、 21c…頂点、 22…第1の受光素子、 23…第2の受光素子、 24…差動増幅器、 27…絶対位置演算部、 31…受光部(相対位置検出用)、 G…焦点、 X1…原点位置

Claims (4)

  1. スケールと、前記スケールと対向して配置されるヘッドと、を備え、前記ヘッドにおける前記スケールに対する測定方向の原点位置を検出可能な変位検出装置において、
    前記ヘッドに設けられ、前記スケールに向けて光を照射する光源と、
    前記スケールに設けられ、前記光源から出射された光を集光させるホログラムレンズと、
    前記ヘッドに設けられ、前記ホログラムレンズによって集光された光を受光する受光部と、を備え、
    前記ホログラムレンズの焦点位置は、前記受光部が配置された位置となる
    変位検出装置。
  2. スケールと、前記スケールと対向して配置されるヘッドと、を備え、前記ヘッドにおける前記スケールに対する測定方向の原点位置を検出可能な変位検出装置において、
    前記ヘッドに設けられ、前記スケールに向けて光を照射する光源と、
    前記スケールに設けられ、前記光源から出射された光を反射する反射ミラー又は回折格子と、
    前記ヘッドに設けられ、前記反射ミラー又は前記回折格子により反射された光を再び前記スケールに向けて反射させるコーナーキューブと、
    前記スケールに設けられ、前記コーナーキューブにより反射された光を集光させるホログラムレンズと、
    前記ヘッドに設けられ、前記ホログラムレンズによって集光された光を受光する受光部と、を備え、
    前記ホログラムレンズの焦点位置は、前記受光部が配置された位置となる
    変位検出装置。
  3. スケールと、前記スケールと対向して配置されるヘッドと、を備え、前記ヘッドにおける前記スケールに対する測定方向の原点位置を検出可能な変位検出装置において、
    前記ヘッドに設けられ、前記スケールに向けて光を照射する光源と、
    前記スケールに設けられ、前記光源から出射された光を集光させるホログラムレンズと、
    前記ヘッドに設けられ、前記ホログラムレンズによって集光された光を受光する受光部と、を備え、
    前記ヘッドには、前記スケールに対する前記測定方向の相対位置を検出する際に用いられる相対位置用受光部が設けられ、
    前記受光部は、前記スケールに対して、前記スケールの測定面と平行でかつ前記測定方向と直交する幅方向の位置が、前記相対位置用受光部における前記スケールに対する前記幅方向の位置と同じになる位置に配置され、
    前記ホログラムレンズの焦点位置は、前記受光部が配置された位置となる
    変位検出装置。
  4. 前記スケールには、前記光源から出射された光を反射する反射ミラー又は回折格子が設けられ、
    前記ヘッドには、前記反射ミラー又は前記回折格子により反射された光を再び前記スケールに向けて反射させるコーナーキューブと、前記スケールに対する前記測定方向の相対位置を検出する際に用いられる相対位置用受光部が設けられ、
    前記ホログラムレンズには、前記コーナーキューブにより反射された光が入射し、
    前記受光部は、前記スケールに対して、前記スケールの測定面と平行でかつ前記測定方向と直交する幅方向の位置が、前記相対位置用受光部における前記スケールに対する前記幅方向の位置と同じになる位置に配置される
    請求項1に記載の変位検出装置。
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