JP6759836B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
車両の電動パワーステアリング装置(EPS)は、トルクセンサにて操舵時のステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出し、操舵トルク及び車速センサからの車速に基づき、アシスト制御部にて電動モータ(以下、モータという)の制御目標値であるアシスト電流指令値を演算するようにしている。そして、電動パワーステアリング装置は、モータ制御部にてアシスト電流指令値に基づいてモータ電流指令値を算出し、モータドライバがモータ電流指令値に基づくモータ電流をモータに出力することにより、該モータを駆動するようにしている。また、近年の車両には、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems:先進運転支援システム)などの運転者の運転を支援する自動操舵システムが搭載されている。このような自動操舵システムでは、運転者の操舵感の向上や自動操舵を行うために、運転者の操舵に基づく制御量や、カメラやレーダーなどの計測手段が計測する自車両の周辺環境に基づく制御量などに基づいて、EPSのモータを制御している。
また、上記のような自動運転対応等のために、電動パワーステアリング装置では、上記したセンサ、アシスト制御部、モータ制御部、モータドライバ、及びモータを1系統として、2系統を備えて冗長化したシステム構成も提案されている(特許文献1)。このように冗長化することにより、より安定したモータ制御が可能となる。
しかし、単にシステムを冗長化したとしても、各系統のセンサが検出した操舵トルクや車速が異なると、各系統において算出されるアシスト電流指令値に基づいて、各系統のモータに対して異なるモータ電流指令値が出力されてしまうこととなり、好ましくない。
この問題を解消するために、下記で説明する電動パワーステアリング装置も提案されている。
図10に示すように電動パワーステアリング装置は、系統A及び系統BでそれぞれモータMA、MBを制御可能となっており、系統毎にセンサ部100A、100B、ECU140A、140B、モータドライバ130A、130Bを有する。また、ECU140A、140Bは、それぞれアシスト制御部110A、110B及びモータ制御部120A、120Bを有する。センサ部100A、100Bには、それぞれトルクセンサ及び車速センサを含む。
そして、一方の系統Aをメインとして、他方の系統Bをサブとして用い、通常時は、系統Aのセンサ部100Aが検出した操舵トルクTa及び車速Vaに基づき、アシスト制御部110Aがアシスト電流指令値αaを算出して、このアシスト電流指令値αaを系統A、系統Bのモータ制御部120A、120Bに分配している。このようにして、各系統のモータ制御部120A、120Bは、共通のアシスト制御部110Aが算出したアシスト電流指令値αaに基づいて、モータ電流指令値を算出することができる。なお、通常時は、系統Bのアシスト制御部110Bは、アシスト電流指令値の演算を停止している。
ここで、ECU140A、ECU140Bのいずれか一方は、センサ部100A及びアシスト制御部110Aが正常か否か等を監視している。そして、センサ部100A、アシスト制御部110Aのいずれか一方が異常の場合には、系統Bのセンサ部100Bが検出した操舵トルクTb及び車速Vbに基づき、アシスト制御部110Bがアシスト電流指令値αbを算出して、このアシスト電流指令値αbを系統A、系統Bのモータ制御部120A、120Bに分配するようにしている。
このように系統Aのセンサ部100A、アシスト制御部110Aの少なくともいずれかが異常の場合、系統Bのセンサ部100B、及びアシスト制御部110Bが代替して、各系統のモータ制御部120A、120Bは、共通のアシスト制御部110Bが算出したアシスト電流指令値αbに基づきモータ電流指令値を算出することができる。
特開2004−10024号公報
ところが、系統Bのアシスト制御部110Bは、切替直前までアシスト電流指令値(すなわち、アシスト制御量)の演算を停止しており、切替する場合は、この停止状態から起動されてアシスト電流指令値を算出するため、乗員に違和感を与えてしまう問題があった。
なお、従来、モータ制御装置において、2系統で各モータをそれぞれ制御する場合、制御量を一方の系統で演算した制御量を、他系統も共用できるようにして、他方の系統の制御量の演算を停止している。そして、その一方の系統で不具合が生じた後は、上記した電動パワーステアリング装置と同様に、他方の系統で制御量を演算する演算部を立ち上げすることが行われている。このため、前記電動パワーステアリング装置と同様に制御量の切替時には、乗員が違和感を感ずる。
本発明の目的は、系統間の制御量の切替時に、乗員が違和感を感ずることを抑制することができるモータ制御装置を提供することにある。
上記の問題点を解決するために、本発明のモータ制御装置は、モータと、制御量の演算に要するパラメータを出力するパラメータ出力部と、前記パラメータに基づいて前記制御量を演算する制御量演算部と、制御量の切替えを行う切替部と、前記切替部を介して入力した制御量に基づいてモータ駆動指令を演算するモータ電流制御部と、前記モータ駆動指令に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動部と、を含む系統を1系統として、2系統を備え、前記2系統のうちの一方の系統は、該一方の系統における前記制御量演算部の前記制御量の使用不可の故障検出を行う故障検出部を備え、各系統の切替部は、通常時は、前記一方の系統で演算された前記制御量を各系統のモータ電流制御部に入力し、前記故障検出部の故障検出後には、前記2系統のうちの他方の系統で演算された前記制御量に切替えて該制御量を系統のモータ電流制御部に入力するモータ制御装置において、前記他方の系統の前記パラメータ出力部及び制御量演算部は、通常時においても、稼働しているものである。
上記の構成によれば、他方の系統のパラメータ出力部及び制御量演算部は、通常時においても稼働していることにより、故障検出部が故障検出後、新たに他方の系統の前記パラメータ出力部及び制御量演算部が稼働開始する場合に比して、制御量の演算に遅れが生じることがない。
また、前記故障検出部の故障検出後は、各系統の切替部は、前記制御量をローパスフィルタにてフィルタ処理して、自身の系統のモータ電流制御部に入力するようにしてもよい。
上記の構成により、制御量をローパスフィルタにてフィルタ処理して、自身の系統のモータ電流制御部に入力することにより、制御量が変更されたときの、乗員の違和感を抑制できる。
また、各系統の切替部は、前記故障検出部が故障検出した故障態様の内容に応じて、前記フィルタ処理におけるローパスフィルタの時定数を変更するものとしてもよい。
上記の構成により、故障態様の内容に応じて、ローパスフィルタの時定数が変更されることにより、故障態様の内容に応じて制御量が変更されたときの、乗員の違和感を適切に抑制する。
また、前記故障態様には、両系統における制御量演算部による制御量の差が故障判定閾値を越えている場合の第1故障態様と、該制御量の差が前記故障判定閾値以下の場合の第2故障態様とを含み、各系統の制御量演算部は、第1故障態様のときは、前記フィルタ処理におけるローパスフィルタの時定数を、第2故障態様に比して、小さくすることが好ましい。
上記の構成により、第1故障態様の場合、第2故障態様の場合よりも入力した制御量が早期に立ち上がらせることができる。このため、制御量の立上がりが第2故障態様の場合よりも早くなり、モータ制御の制御遅れを抑制することができる。
また、モータ制御装置が、各系統のモータを駆動することにより操舵系にアシストトルクを付与する電動パワーステアリング装置としてもよい。
上記の構成により、電動パワーステアリング装置において、上記した作用効果を容易に実現することができる。
本発明によれば、系統間の制御量の切替時に、乗員が違和感を感ずることを抑制することができる。
電動パワーステアリング装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態のモータ制御装置のブロック図。 系統30の第1制御演算部31が実行するフローチャート。 系統40の第2制御演算部41が実行するフローチャート。 系統30、40の切替部による切替えタイミングチャート。 系統30、40の切替部による切替えタイミングチャート。 第2実施形態の系統30の第1制御演算部31が実行するフローチャート。 第2実施形態の系統40の第2制御演算部41が実行するフローチャート。 他の実施形態のモータ制御装置のブロック図。 従来例のモータ制御装置のブロック図。
<第1実施形態>
図1〜図6を参照して、モータ制御装置の一実施形態について説明する。まず、本実施形態のモータ制御装置を適用した電動パワーステアリング装置の概要について説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置は、運転者のステアリングホイール10の操作に基づいて図示しない転舵輪を転舵させる操舵系としてのステアリング機構1、及び運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構2を備えている。
ステアリング機構1は、ステアリングホイール10の回転軸となるステアリングシャフト11、及びその下端部に図示しないラックアンドピニオン機構を介して連結された図示しないラックシャフトを備えている。ステアリング機構1では、運転者のステアリングホイール10の操作に伴いステアリングシャフト11が回転すると、その回転運動が前記ラックアンドピニオン機構を介してラックシャフトの軸方向の往復直線運動に変換される。このラックシャフトの往復直線運動がその両端に連結された図示しないタイロッドを介して図示しない転舵輪に伝達されることにより転舵輪の転舵角が変化し、車両の進行方向が変更される。
アシスト機構2は、ステアリングシャフト11にアシストトルクを付与するモータ17A、17Bを備えている。モータ17A、17Bの回転が図示しない減速機を介してステアリングシャフト11に伝達されることでステアリングシャフト11にアシストトルクが付与され、ステアリング操作が補助される。
モータ17A、17Bは、いわゆるSPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)である。なお、モータ17A、17Bは、SPMモータに限定するものではなく、IPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)であってもよい。また、モータ17A、17Bはブラシレスモータであってもよく、ブラシ付きモータであってもよい。
電動パワーステアリング装置には、ステアリングホイール10の操作量や車両の状態量を検出する各種センサが設けられている。各種センサについては後述する。
(モータ制御装置4の構成)
次に、モータ17A、17Bを制御するモータ制御装置4を説明する。
図2に示すように、モータ制御装置4は、系統30、40の2つの制御系からなる冗長化システムを構成している。系統30と系統40とは、系統30が後述する故障検出部35の機能を有する以外は、相互に同一の機能を有する。
系統30は、第1制御演算部31及び三相(U相、V相、W相)のインバータ回路からなる第1モータ駆動部32を備えている。第1制御演算部31は、マイクロプロセスユニット(MPU)からなり、制御プログラムが実行されることによりアシスト制御部33、切替部37、電流制御部34及び故障検出部35の機能を有する。
アシスト制御部33は、後述する各種パラメータ(操舵トルク、車速等)を入力して、これらパラメータに基づいて、アシストマップ等を用いて制御量としてのアシスト制御量(アシスト電流指令値)を演算する。なお、前記各種パラメータには、前記操舵トルク、車速以外に、図示しない外部装置からの入力信号を含む。アシスト制御部33は、制御量演算部に相当する。
切替部37は、アシスト制御部33またはアシスト制御部43からアシスト制御量を入力し、いずれか一方のアシスト制御量を選択的に電流制御部34に出力する。アシスト制御部43は、制御量演算部に相当する。
なお、後述する系統40のアシスト制御部43から系統30の第1制御演算部31へのアシスト制御量の入力、及び、系統30のアシスト制御部33から系統40の第2制御演算部41へのアシスト制御量の入力は、マイコン間通信により行われる。
電流制御部34は、切替部37から入力した前記アシスト制御量(アシスト電流指令値)に基づいて、各相の制御信号I*1を第1モータ駆動部32に出力することにより、第1モータ駆動部32をPWM駆動させる。制御信号I*1は、モータ駆動指令に相当する。これにより、前記制御信号I*1に応じた駆動電力が第1モータ駆動部32からモータ17Aに供給される。
故障検出部35は、後述する故障タイプαか、故障タイプβかの判定を行う。そして、この故障タイプの判定結果の故障検出信号を切替部37及び系統40の切替部47に出力する。
なお、系統30の故障検出部35から系統40への故障検出信号の入力はマイコン間通信にて行われる。
系統40は、第2制御演算部41及び三相(U相、V相、W相)のインバータ回路からなる第2モータ駆動部42を備えている。第2制御演算部41は、マイクロプロセスユニット(MPU)からなり、制御プログラムが実行されることにより、アシスト制御部43、切替部47及び電流制御部44の機能を有する。
アシスト制御部43は、後述する各種パラメータ(操舵トルク、車速等)を入力して、これらパラメータに基づいて、アシストマップ等を用いてアシスト制御量(アシスト電流指令値)を演算する。
なお、前記各種パラメータには、アシスト制御部33での説明した内容と同様に前記操舵トルク、車速以外に、図示しない外部装置からの入力信号を含む。
なお、アシスト制御部43が採用するアシストマップは、アシスト制御部33が採用するアシストマップと同じものである。アシスト制御部43の作用の詳細については後述する。切替部47は、アシスト制御部33またはアシスト制御部43からアシスト制御量を入力し、いずれか一方のアシスト制御量を選択的に電流制御部44に出力する。
電流制御部44は、切替部47から入力したアシスト制御量(アシスト電流指令値)に基づいて、各相の制御信号I*2を第2モータ駆動部42に出力することにより、第2モータ駆動部42をPWM駆動させる。制御信号I*2は、モータ駆動指令に相当する。
これにより、前記制御信号I*2に応じた駆動電力が第2モータ駆動部42からモータ17Bに供給される。
(センサについて)
本実施形態では、系統30、40毎に相互に同一構成の各種センサが設けられている。
図1に示すように、ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10側に結合された入力軸11aと、ステアリング機構1側に結合された出力軸11bとに分割されていて、入力軸11aと出力軸11bは互いにトーションバー12によって相互に連結されている。このトーションバー12は、運転者のステアリングホイール10の操舵に応じてねじれが生じ、このときのねじれの方向及びねじれ量をトルクセンサ5a、5bにて検出する。トルクセンサ5aが検出した操舵トルクTh1は、第1制御演算部31に入力され、トルクセンサ5bが検出した操舵トルクTh2は、第2制御演算部41に入力される。なお、操舵トルクTh1、Th2は、電圧信号である。
また、車両には、その車速を検出する車速センサ6a、6bが設けられている。車速センサ6aが検出した車速S1は第1制御演算部31に入力され、車速センサ6bが検出した車速S2は、第2制御演算部41に入力される。
本実施形態では、トルクセンサ5a、5b、及び車速センサ6a、6b等がパラメータ出力部に相当し、これらのセンサが検出する検出信号は、パラメータに相当する。なお、図示しない外部装置もパラメータ出力部に相当するが、本実施形態では、説明の便宜上、トルクセンサ5a、5b、及び車速センサ6a、6bをパラメータ出力部として代表的に説明する。
(実施形態の作用)
上記のように構成されたモータ制御装置4の作用を説明する。
(系統30について)
図3は系統30の第1制御演算部31が制御プログラムに従って制御周期毎に実行するフローチャートである。
S10では、第1制御演算部31(アシスト制御部33)は、常時演算を実施し、アシスト制御量を演算する。
S20では、第1制御演算部31(切替部37)は、故障タイプαの有無を故障検出部35の検出に基づいて判定する。
具体的には、第1制御演算部31(切替部37)は、トルクセンサ5aから入力された操舵トルクTh1(電圧信号)が故障タイプαの判別閾値αr以下か否かで故障タイプαの有無を判定する。
Th1≦判別閾値αrの場合は、故障タイプαであるとして、第1制御演算部31(切替部37)は、S30に移行し、そうでない場合はS50に移行する。故障タイプαは、第1故障態様に相当する。
S30では、第1制御演算部31(切替部37)はアシスト制御部43からのアシスト制御量を、電流制御部34に出力する。
S40では、第1制御演算部31は、出力するアシスト制御部43からのアシスト制御量を、第1ローパスフィルタ(LPF)を介して、電流制御部34に出力し、S90に移行する。なお、第1ローパスフィルタは、カットオフ周波数が予め設定された基準値よりも大きくしたもの、すなわち、フィルタの時定数を小さくしたものである。
図5は、系統30のアシスト制御量が極端に下降して系統40のアシスト制御量との差が大きくなった場合に、系統30に故障タイプαの故障が検出された一例を示している。
同図において、故障発生(故障検出)があると、系統30のアシスト制御量から系統40のアシスト制御量に切替えされて、系統40のアシスト制御量が第1ローパスフィルタを介して出力されたときの状態を2点鎖線で示している。2点鎖線で示すように、第1ローパスフィルタを介して出力されることにより、アシスト制御量の立上がりが早期にされる。
S50では、第1制御演算部31(切替部37)は、故障タイプβの有無を判定する。
具体的には、第1制御演算部31(切替部37)の故障検出部35は、第1制御演算部31と、図示しない前記外部装置との間の通信が途絶したか否かを判定する。なお、アシスト制御部33、43にそれぞれ入力する前記外部装置の入力信号(パラメータ)は、それぞれ別個に独立して入力されているものであって、同種のパラメータである。故障検出部35は、第1制御演算部31と前記外部装置との間の通信が異常の場合は、その旨を切替部37に通知する。
第1制御演算部31(切替部37)は、この通信が異常である旨の通知がされている場合は、故障タイプβであると判定して、S60に移行し、そうでない場合はS80に移行する。前記故障タイプβは、第2故障態様に相当する。
S60では、S30と同様に、第1制御演算部31(切替部37)はアシスト制御部43からのアシスト制御量を電流制御部34に出力し、S70に移行する。
S70では、第1制御演算部31は、出力するアシスト制御部43からのアシスト制御量を、第2ローパスフィルタ(LPF)を介して、電流制御部34に出力し、S90に移行する。なお、第2ローパスフィルタは、カットオフ周波数が予め設定された基準値以下であって、すなわち、フィルタの時定数を大きくしたものである。
図6は、系統30のアシスト制御量が下降して系統40のアシスト制御量との差が小さくなった場合に、系統30に故障タイプβの故障が検出された例を示している。同図において、故障発生(故障検出)があると、系統30のアシスト制御量から系統40のアシスト制御量に切替えされて、系統40のアシスト制御量が第2ローパスフィルタを介して出力されたときの状態を実線で示している。図6に示すように、この場合には、系統30のアシスト制御部33の演算結果であるアシスト制御量はなくなっていないため、違和感がないようにゆっくり系統40のアシスト制御部43の演算結果であるアシスト制御量に切替える。
S80では、第1制御演算部31(切替部37)は、アシスト制御部33からのアシスト制御量を電流制御部34に出力する。
S90では、第1制御演算部31(電流制御部34)は、切替部37からのアシスト制御量を第1モータ駆動部32に出力する。
(系統40について)
次に系統40について説明する。
図4は系統40の第2制御演算部41が制御プログラムに従って制御周期毎に実行するフローチャートである。この制御プログラムは、系統30の第1制御演算部31が図3で説明した制御プログラムの実行と同期して実行される。
S110では、第2制御演算部41(アシスト制御部43)は、常時演算を実施し、アシスト制御量を演算する。なお、第2制御演算部41(アシスト制御部43)が常時演算を実施とは、通常時、すなわち、故障検出部35にて故障検出がされていない状態である正常の時をいう。本実施形態で特徴的であるのは、この通常時においても、系統40のトルクセンサ5b、車速センサ6b、図示しない外部装置等のパラメータ出力部、及びアシスト制御部43が稼働していることである。
S120では、第2制御演算部41(切替部47)は、S20で行う第1制御演算部31の処理と同様に故障タイプαの有無を判定する。
S130では、第2制御演算部41(切替部47)はアシスト制御部43からのアシスト制御量を、電流制御部44に出力する。
S140では、第2制御演算部41は、出力するアシスト制御部43からのアシスト制御量を、第1ローパスフィルタ(LPF)を介して、電流制御部44に出力し、S190に移行する。
S150では、第2制御演算部41(切替部47)は、故障タイプβの有無を判定する。第2制御演算部41(切替部47)は、故障タイプβがある示す故障検出信号が系統30の故障検出部35から入力されている場合は、S160に移行し、そうでない場合はS180に移行する。
S160では、S130と同様に、第2制御演算部41(切替部47)はアシスト制御部43からのアシスト制御量を、電流制御部44に出力し、S170に移行する。
S170では、第2制御演算部41は、出力するアシスト制御部43からのアシスト制御量を、第2ローパスフィルタ(LPF)を介して、電流制御部44に出力し、S190に移行する。
S180では、第2制御演算部41(切替部47)は、アシスト制御部33からのアシスト制御量を電流制御部44に出力する。
S190では、第2制御演算部41(電流制御部44)は、切替部47からのアシスト制御量を第2モータ駆動部42に出力する。
上記のようにして、故障が検出されていない場合は、系統30のアシスト制御部33からのアシスト制御量を共通にして、このアシスト制御量に基づいて電流制御部34、44にて演算された制御信号I*1、I*2が第1モータ駆動部32、第2モータ駆動部42に出力される。そして、第1モータ駆動部32、第2モータ駆動部42からは、制御信号I*1、I*2に応じた駆動電力が第1モータ駆動部32及び第2モータ駆動部42からモータ17A、17Bに供給される。電流制御部34、44は、モータ電流制御部に相当する。
また、故障が検出されている場合は、系統40のアシスト制御部43からのアシスト制御量を共通にし、さらに、故障タイプα、及び故障タイプβの種別に応じて、第1ローパスフィルタ、及び第2ローパスフィルタが選択される。そして、選択されたローパスフィルタを介して、アシスト制御量は、電流制御部34、44にそれぞれ入力され、さらに電流制御部34、44にて演算された制御信号I*1、I*2が第1モータ駆動部32、第2モータ駆動部42に出力される。また、第1モータ駆動部32、第2モータ駆動部42からは、制御信号I*1、I*2に応じた駆動電力が第1モータ駆動部32及び第2モータ駆動部42からモータ17A、17Bに供給される。
ここで、故障タイプαの場合、S40、S140において、アシスト制御量を第1ローパスフィルタにてフィルタ処理して、電流制御部34、44に入力される。このときの第1ローパスフィルタは、カットオフ周波数が予め設定された基準値よりも大きくしたものであり、フィルタの時定数を小さくしたものである。
図5に示すように、このため系統30のアシスト制御量が故障発生時に小さくなっても、故障発生後に採用された系統40のアシスト制御量へ早期に戻すことができる。
なお、仮に、第1ローパスフィルタを使用しない場合は、故障発生後に採用された系統40のアシスト制御量を電流制御部34、44に入力しても、すぐには、系統40のアシスト制御量へ達する時間は遅延することとなる。このため、運転者に違和感を与えることを抑制できる。
また、系統30と図示しない外部装置との通信が途絶した故障タイプβの場合、アシスト制御部33でのアシスト制御量の演算が該外部装置に関するパラメータは除外されて演算されている。
図6に示すように、この場合、アシスト制御部33により算出されたアシスト制御量は、外部装置に関するパラメータ、操舵トルク、車速に基づいてアシスト制御部43により演算されたアシスト制御量との差が、故障タイプαの場合よりも小さな差となる。
そこで、S70、S170において、アシスト制御量を、カットオフ周波数が予め設定された基準値以下にした(すなわち、フィルタの時定数を大きくした)第2ローパスフィルタにてフィルタ処理して、電流制御部34、44に入力するようにしている。
この結果、故障タイプβの故障発生時には、系統40のアシスト制御量との差が小さいため、故障発生後に採用された系統40のアシスト制御量への移行は徐々に行うことにより、運転者に違和感を与えることが抑制できる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のモータ制御装置4は、モータ17A、17Bと、操舵トルクTh1、Th2を出力するトルクセンサ5a、5b、車速センサ6a、6b等と、パラメータに基づいてアシスト制御を演算するアシスト制御部33、43と、アシスト制御量の切替えを行う切替部37、47を有する。また、モータ制御装置4は、切替部を介して入力したアシスト制御量に基づいて制御信号(モータ駆動指令)を演算する電流制御部(モータ電流制御部)と、制御信号に基づいてモータを駆動するモータ駆動部とを含む系統を1系統として、2系統を備えている。そして、一方の系統30には、系統30におけるアシスト制御部33のアシスト制御量の使用不可の故障検出を行う故障検出部35を備える。
また、各系統の切替部37、47は、通常時、すなわち、正常時は、一方の系統30で演算されたアシスト制御量を各系統の電流制御部34、44(モータ電流制御部)に入力する。また、故障検出部35の故障検出後には、他方の系統40のアシスト制御部43(制御量演算部)のアシスト制御量に切替えて、電流制御部34、44(モータ電流制御部)に入力する。
そして、他方の系統40のトルクセンサ5b、車速センサ6b等(パラメータ出力部)及びアシスト制御部43(制御量演算部)は、通常時においても、稼働している。
このことにより、故障検出部35が故障検出後、新たに他方の系統40のパラメータ出力部及びアシスト制御部43(制御量演算部)が稼働開始する場合に比して、アシスト制御量(制御量)の演算に遅れが生じることがない。この結果、系統間の制御量の切替時に、乗員が違和感を感ずることを抑制することができる。
(2)本実施形態のモータ制御装置4では、故障検出部35の故障検出後、各系統の切替部37、47は、アシスト制御量(制御量)をローパスフィルタ(第1、第2ローパスフィルタ)にてフィルタ処理して、自身の系統の電流制御部34、44(モータ電流制御部)に入力する。この結果、本実施形態では、アシスト制御量(制御量)が変更されたときの、乗員の違和感を抑制できる。
(3)本実施形態のモータ制御装置4では、各系統の切替部37、47は、故障検出部35が故障検出した故障態様の内容に応じて、ローパスフィルタの時定数を変更する。
この結果、本実施形態によれば、故障態様の内容に応じて、ローパスフィルタの時定数が変更されることにより、故障態様の内容に応じて制御量が変更されたときの、乗員の違和感を適切に抑制できる。
(4)本実施形態のモータ制御装置4は、各系統のモータ17A、17Bを駆動することによりステアリング機構1(操舵系)にアシストトルクを付与する電動パワーステアリング装置としている。この結果、本実施形態では、電動パワーステアリング装置において、(1)〜(3)に記載の効果を容易に実現することができる。
<第2実施形態>
図7及び図8を参照して、第2実施形態を説明する。
本実施形態のモータ制御装置4は、第1実施形態のモータ制御装置4とハード構成は同じであるため、同一構成については、同一符号を付してその説明を省略し、異なる作用について説明する。
図7は、系統30の第1制御演算部31が制御プログラムに従って制御周期毎に実行するフローチャートである。
図7のフローチャートでは、前記実施形態における図3のフローチャートとは、故障検出部35による故障判定が異なり、すなわち、S20、S50の代わりに、S20Aの判定ステップがあるところが異なっている。なお、図7及び図8のフローチャートにおいて、図3、図4のフローチャートと同じ処理ステップについては同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
S20Aでは、判定が「YES」の場合は、S30に移行し、判定が「NO」の場合、S80の処理が行われる。また、S30の処理の後、S32の判定ステップが設けられていて、S32において、判定が「YES」の場合は、S40に移行し、判定が「NO」の場合、S70の処理が行われるところが前記実施形態の図3のフローチャートと異なっている。
以下、前記実施形態と異なるS20A、S32について具体的に説明する。
S20Aでは、第1制御演算部31(切替部37)は、故障検出部35が故障を検出したか否か、すなわち、故障の有無判定(検出)を行う。
この判定は、前記実施形態のS20及びS50で述べた故障の有無判定を含む。すなわち、トルクセンサ5aから入力された操舵トルクTh1が判別閾値αr以下か否か、及び、第1制御演算部31と図示しない前記外部装置との間の通信が途絶したか否かを判定する。
操舵トルクTh1が判別閾値αr以下の場合、或いは、前記通信が途絶している場合の少なくともいずれか一方が成立している場合には、判定を「YES」として、S30に移行する。また、操舵トルクTh1が判別閾値αrを超えていて、かつ、前記通信が途絶している場合には、判定を「NO」として、S80に移行する。
S32では、第1制御演算部31(切替部37)は、アシスト制御部33が演算したアシスト制御量とアシスト制御部43が演算したアシスト制御量の差の絶対値が、予め設定された判定値を超えている場合は、第1故障態様として判定を「YES」にしてS40に移行する。判定値は、故障判定閾値に相当する。また、第1制御演算部31(切替部37)は、アシスト制御部33が演算したアシスト制御量とアシスト制御部43が演算したアシスト制御量の差の絶対値が、予め設定された判定値以下の場合には、第2故障態様として、判定を「NO」にしてS70に移行する。
図8を参照して、系統40の第2制御演算部41の処理について説明する。
図8は、系統40の第2制御演算部41が制御プログラムに従って図7のフローチャートと同期して制御周期毎に実行するフローチャートである。
図8のフローチャートでは、前記実施形態における図4のフローチャートとは、故障検出部35による故障判定が異なり、すなわち、S120、S150の代わりに、S120Aの判定ステップがあるところが異なっている。
また、S120Aにおいて、判定が「YES」の場合は、S130に移行し、判定が「NO」の場合、S180の処理が行われる。また、S130の処理の後、S132の判定ステップが設けられていて、S132では、判定が「YES」の場合は、S140に移行し、判定が「NO」の場合、S170の処理が行われるところが前記実施形態の図4のフローチャートと異なっている。
以下、前記実施形態と異なるS120A、S132について具体的に説明する。
S120Aでは、第2制御演算部41(切替部47)は、故障検出部35が故障を検出したか否か、すなわち、故障の有無判定(検出)を行う。
この判定は、前記実施形態のS120及びS150で述べた故障の有無判定を含む。すなわち、トルクセンサ5aから入力された操舵トルクTh1が判別閾値αr以下か否か、及び、第1制御演算部31と図示しない前記外部装置との間の通信が途絶したか否かを判定する。
操舵トルクTh1が判別閾値αr以下の場合、或いは、前記通信が途絶している場合の少なくともいずれか一方が成立している場合には、判定を「YES」として、S130に移行する。また、操舵トルクTh1が判別閾値αrを超えていて、かつ、前記通信が途絶している場合には、判定を「NO」として、S180に移行する。
S132では、第2制御演算部41(切替部47)は、アシスト制御部33が演算したアシスト制御量とアシスト制御部43が演算したアシスト制御量の差の絶対値が、予め設定された判定値を超えている場合には、判定を「YES」にしてS140に移行する。また、第2制御演算部41(切替部47)は、アシスト制御部33が演算したアシスト制御量とアシスト制御部43が演算したアシスト制御量の差の絶対値が、予め設定された判定値以下の場合には、判定を「NO」にしてS170に移行する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の故障態様には、両系統におけるアシスト制御部(制御量演算部)33、43によるアシスト制御量の差が判定値(故障判定閾値)を越えている場合(第1故障態様)と、アシスト制御量の差が判定値(故障判定閾値)以下の場合(第2故障態様)を含む。そして、各系統のアシスト制御部(制御量演算部)33、43は、第1故障態様のときは、フィルタ処理におけるローパスフィルタの時定数を、第2故障態様に比して、小さくする。
この結果、第1故障態様の場合、第2故障態様の場合よりも入力したアシスト制御量(制御量)が早期に立ち上がらせることができる。このため、アシスト制御量の立上がりは故障タイプβの場合よりも早くなり、モータ制御の制御遅れを抑制することができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更してもよい。
・第1実施形態及び第2実施形態において、S40、S140では、第1ローパスフィルタを介して、系統40から出力したアシスト制御量を電流制御部34、44に出力したが、第1ローパスフィルタを介さないで、系統40から出力したアシスト制御量を電流制御部34、44に直接出力してもよい。
・前記実施形態では、系統30のパラメータ出力部を、トルクセンサ5a及び車速センサ6aとし、系統40のパラメータ出力部を、トルクセンサ5b及び車速センサ6bとした。
図9に示すように上記の構成に加えて、系統30のパラメータ出力部として、舵角センサ7aを追加し、系統40のパラメータ出力部として、舵角センサ7bを追加したモータ制御装置に具体化してもよい。舵角センサ7a、7bは、それぞれステアリングホイール10が操舵された際のその時々の舵角を検出する。
この例では、系統30、40のアシスト制御部33、43は、図示しない上位ECUから目標舵角が入力されるようになっており、アシスト制御部33、43は、前記目標舵角と舵角センサが検出した実舵角との差をなくすための制御量を演算する。この場合、系統30の故障検出部35は、前記実施形態における故障検出に加えて、舵角センサの故障検出も行う。このような構成のモータ制御装置に、具体化してもよい。
・各実施形態では、操舵トルクと車速に基づいてアシスト制御量の演算を行うが、アシスト制御量の演算は少なくとも操舵トルクを含んでいればよい。
・前記実施形態では、故障検出された場合、2つの故障態様の故障に応じて、2つの相互に異なる時定数のローパスフィルタを採用したが、故障態様は、2つに限定するものではなく、1つ、または3つ以上であってもよく、この場合、その故障態様に応じて相互に異なる時定数のローパスフィルタで処理で行ってもよい。
・本発明の実施形態は、電動パワーステアリング装置のモータ制御装置に限定するものではなく、電動パワーステアリング装置以外のモータ制御装置に具体化してもよい。
1…ステアリング機構(操舵系)、2…アシスト機構、
4…モータ制御装置、5a、5b…トルクセンサ(パラメータ出力部)、
6a、6b…車速センサ(パラメータ出力部)、
10…ステアリングホイール、11…ステアリングシャフト、
17A、17B…モータ、30…系統、31…第1制御演算部、
32…第1モータ駆動部、33…アシスト制御部(制御量演算部)、
34…電流制御部(モータ電流制御部)、35…故障検出部、
37…切替部、40…系統、41…第2制御演算部、
42…第2モータ駆動部、43…アシスト制御部(制御量演算部)、
44…電流制御部(モータ電流制御部)、47…切替部、
100A、100B…センサ部、110A、110B…アシスト制御部、
120A、120B…モータ制御部、
130A、130B…モータドライバ、
140A、140B…ECU、MA、MB…モータ、A、B…系統、
αa、αb…アシスト電流指令値、Ta、Tb…操舵トルク、
Va、Vb…車速、S1、S2…車速、
Th1、Th2…操舵トルク、
α…故障タイプ(第1故障態様)、β…故障タイプ(第2故障態様)。

Claims (5)

  1. モータと、制御量の演算に要するパラメータを出力するパラメータ出力部と、前記パラメータに基づいて前記制御量を演算する制御量演算部と、制御量の切替えを行う切替部と、前記切替部を介して入力した制御量に基づいてモータ駆動指令を演算するモータ電流制御部と、前記モータ駆動指令に基づいて前記モータを駆動するモータ駆動部と、を含む系統を1系統として、2系統を備え、
    前記2系統のうちの一方の系統は、該一方の系統における前記制御量演算部の前記制御量の使用不可の故障検出を行う故障検出部を備え、
    各系統の切替部は、通常時は、前記一方の系統で演算された前記制御量を各系統のモータ電流制御部に入力し、前記故障検出部の故障検出後には、前記2系統のうちの他方の系統で演算された前記制御量に切替えて該制御量を系統のモータ電流制御部に入力するモータ制御装置において、
    前記他方の系統の前記パラメータ出力部及び制御量演算部は、通常時においても、稼働しているモータ制御装置。
  2. 前記故障検出部の故障検出後は、各系統の切替部は、前記制御量をローパスフィルタにてフィルタ処理して、自身の系統のモータ電流制御部に入力する請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 各系統の切替部は、前記故障検出部が故障検出した故障態様の内容に応じて、前記フィルタ処理におけるローパスフィルタの時定数を変更する請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記故障態様には、両系統における制御量演算部による制御量の差が故障判定閾値を越えている場合の第1故障態様と、該制御量の差が前記故障判定閾値以下の場合の第2故障態様とを含み、
    各系統の制御量演算部は、第1故障態様のときは、前記フィルタ処理におけるローパスフィルタの時定数を、第2故障態様に比して、小さくする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載のモータ制御装置が、各系統のモータを駆動することにより操舵系にアシストトルクを付与する電動パワーステアリング装置であるモータ制御装置。
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