JP6757970B2 - 光検査装置及び光検査方法 - Google Patents

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本発明は、光検査装置及び光検査方法に関する。
従来、物品に光を透過させることで得られた透過画像に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成し、この処理画像に基づいて物品の検査を行う光検査装置が知られている。このような光検査装置では、複数の画像処理アルゴリズムが記憶部に予め記憶されており、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、検査時の画像処理に用いる最適な画像処理アルゴリズムが選択されて設定される。
この種の技術として、例えば特許文献1には、X線検査装置が記載されている。特許文献1に記載されたX線検査装置では、被検査物中から検出する異物の異物検出特性を選択し、選択した異物検出特性に近似する複数の画像処理アルゴリズムを、予め記憶された複数の画像処理アルゴリズムから抽出して表示部に表示する。
特許第5635903号公報
上述したような光検査装置では、画像処理アルゴリズムの設定に時間又は手間がかかってしまう可能性が未だあり、画像処理アルゴリズムを容易に設定する上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、画像処理アルゴリズムを容易に設定することが可能となる光検査装置及び光検査方法を提供することを目的とする。
本発明に係る光検査装置は、物品に光を透過させることで得られた透過画像に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成し、処理画像に基づいて物品の検査を行う光検査装置であって、複数の画像処理アルゴリズムを予め記憶する記憶部と、記憶部に記憶された複数の画像処理アルゴリズムの少なくとも1つを、検査時の画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定する設定部と、良品の物品に光を透過させることにより得られた良品透過画像に対して、記憶部に記憶された一の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して良品処理画像を生成する処理を、記憶部に記憶された複数の画像処理アルゴリズムについて行う画像処理部と、を備え、設定部は、画像処理部で生成した複数の良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて、記憶部に記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、設定する画像処理アルゴリズムの候補である複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する選出部を有する。
本発明に係る光検査方法は、物品に光を透過させることで得られた透過画像に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成し、処理画像に基づいて物品の検査を行う光検査方法であって、複数の画像処理アルゴリズムを予め記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された複数の画像処理アルゴリズムの少なくとも1つを、検査時の画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定する設定ステップと、良品の物品に光を透過させることにより得られた良品透過画像に対して、記憶ステップで記憶された一の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して良品処理画像を生成する処理を、記憶ステップで記憶された複数の画像処理アルゴリズムについて行う画像処理ステップと、を備え、設定ステップは、画像処理ステップで生成した複数の良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて、記憶ステップで記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、設定する画像処理アルゴリズムの候補である複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する選出ステップを有する。
適切な画像処理アルゴリズムを用いた画像処理の必要条件の一つとして、処理画像に物品が写らないことが見出される。そして、物品が良品である場合には、処理画像の画素の明るさに関する情報に基づくことで、複雑な演算を要さずに当該処理画像に物品が映っていないかどうかを把握でき、ひいては、用いた画像処理アルゴリズムが有効かどうかを簡便に判断できることが見出される。そこで、本発明に係る光検査装置及び光検査方法では、複数の良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する。これにより、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、有効である可能性が高い画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として簡便に選出できる。その結果、画像処理アルゴリズムの設定の際、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から選択するのではなく、数が絞り込まれた画像処理アルゴリズム候補の中から選択することが可能となる。したがって、画像処理アルゴリズムを容易に設定することが可能となる。
本発明に係る光検査装置では、選出部は、複数の良品処理画像それぞれにおける物品検査領域内の画素値の合計又はバラツキに基づいて、複数の良品処理画像の中から1又は複数の良品処理画像を選出し、選出した1又は複数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出してもよい。この場合、良品処理画像の画素値の合計又はバラツキを利用して、画像処理アルゴリズム候補を選出できる。
本発明に係る光検査装置では、選出部は、複数の良品処理画像の中から、画素値の合計が大きい順又は小さい順で上位所定数の良品処理画像を選出し、選出した上位所定数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出してもよい。物品が良品である場合には、適切な画像処理であると、処理画像における物品検査領域内が真っ白又は真っ黒に近くなる場合があることが見出される。そこで、画素値の合計が大きい順又は小さい順で上位所定数の良品処理画像を選出し、これらに対応した画像処理アルゴリズムを選出することで、有効である可能性が一層高い画像処理アルゴリズムを画像処理アルゴリズム候補として選出できる。
本発明に係る光検査装置では、選出部は、複数の画像処理アルゴリズム候補の優先順位を、画像処理アルゴリズム候補に対応する良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて設定してもよい。複数の画像処理アルゴリズム候補を順序付けすることで、画像処理アルゴリズムの設定の際、複数の画像処理アルゴリズム候補の中から画像処理アルゴリズムを容易に選択することが可能となる。
本発明によれば、画像処理アルゴリズムを容易に設定することが可能となる光検査装置及び光検査方法を提供できる。
一実施形態に係るX線検査装置の外観を示す斜視図である。 図1のX線検査装置のシールドボックス内の構成を示す斜視図である。 図1のX線検査装置の機能ブロック図である。 図1のX線検査装置において画像処理アルゴリズムを設定する場合の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるX線検査装置(光検査装置)1は、食品等の物品Gの生産ラインに設置されている。X線検査装置1は、物品GにX線(光)を透過させることで得られたX線透過画像(透過画像)に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成する。X線検査装置1は、生成した処理画像に基づいて、物品Gに含まれる異物の有無を検査する。
物品G及び異物としては、特に限定されず、様々な物品及び異物を検査対象とすることができる。例えば物品Gは、フィルム包装材等のパッケージ内に食品等の内容物が収容された製品であってもよい。例えば物品Gはブロック肉であってもよく、検出すべき異物はSUS(ステンレス鋼)線であってもよい。X線検査装置1は、シールドボックス3と、コンベア5と、X線照射器7と、X線ラインセンサ9と、モニタ11と、を備えている。
シールドボックス3は、コンベア5、X線照射器7及びX線ラインセンサ9を収容している。シールドボックス3の両側面には、一対の開口部3aが設けられている。各開口部3aは、例えば鉛を含むゴムからなる遮蔽カーテン(図示省略)によって塞がれている。これにより、各開口部3aを介してシールドボックス3外にX線が漏洩することが抑制されている。
コンベア5は、一対の開口部3a間に掛け渡されるように、シールドボックス3内に配置されている。コンベア5は、コンベアモータ(図示省略)によって無端状のベルト5aを回転させることで、ベルト5a上に載置された物品Gを搬送する。これにより、物品Gは、一方の開口部3aを介してシールドボックス3内に搬入され、他方の開口部3aを介してシールドボックス3外に搬出される。
X線照射器7は、ベルト5aの上方に位置するように、シールドボックス3内に配置されている。X線照射器7は、ベルト5aの幅方向に沿ってベルト5aを横切るようにX線を照射する。これにより、X線照射器7は、コンベア5によって搬送される物品GにX線を照射する。X線照射器7は、物品Gに光を照射する光照射部を構成する。
X線ラインセンサ9は、ベルト5aの下方に位置するように、シールドボックス3内に配置されている。X線ラインセンサ9は、ベルト5aの幅方向に沿って一列に配置された複数の画素センサ9aを有している。これにより、X線ラインセンサ9は、コンベア5によって搬送される物品Gを透過したX線を検出する。X線ラインセンサ9は、物品Gを透過した光を検出する光検出部を構成する。
モニタ11は、処理画像等の各種情報を表示する表示部である。モニタ11は、例えば液晶ディスプレイである。モニタ11は、タッチパネル機能を有している。モニタ11は、オペレータによる各種条件の入力等を受け付けるマンマシンインタフェースとして機能する。
図3に示されるように、X線検査装置1は、制御部20を更に備えている。制御部20は、例えばコンピュータである。制御部20は、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、記録媒体であるRAM(RandomAccess Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含んで構成される。制御部20は、CPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより動作する。制御部20は、記憶部21、設定部23、及び画像処理部25を有している。記憶部21、設定部23及び画像処理部25は、制御部20において機能ブロックとして構成される。
記憶部21は、複数の画像処理アルゴリズムを予め記憶する。例えば記憶部21は、200以上の画像処理アルゴリズムを予め記憶する。画像処理アルゴリズムとは、X線透過画像に施す画像処理の処理手順を示す型である。画像処理アルゴリズムは、例えば、1つの画像処理フィルタ、又は、複数の画像処理フィルタの組み合わせによって構成される。
記憶部21に予め記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、インターネット等のネットワークを介して外部から取得することができる。記憶部21に予め記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、USBメモリ又はリムーバブルハードディスク等の外部記憶媒体から取得することができる。記憶部21に予め記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、生物界における遺伝及び進化のメカニズムを応用した手法である遺伝的アルゴリズム(GA=Genetic Algorithms)を採用して、X線検査装置1の仕様又は検査条件等に基づき複数の画像処理フィルタから自動生成することができる。なお、記憶部21に予め記憶する複数の画像処理アルゴリズムは、遺伝的アルゴリズムを採用して生成されたアルゴリズム以外に、複数の画像処理フィルタを人手で適宜組み合わせたアルゴリズム等でもよい。
設定部23は、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムの少なくとも1つを、物品検査時における画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定(予約)する。設定部23は、複数種(例えば200〜300種)の物品Gそれぞれについて、複数の画像処理アルゴリズムを複数の感度レベルに分けて設定する。例えば設定部23は、物品Gが「ハム」の場合の検査時における画像処理に用いる画像処理アルゴリズムを、感度レベル1〜7毎に設定することができる。
本実施形態の設定部23は、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する選出部23aを有する。画像処理アルゴリズム候補とは、設定部23で設定する画像処理アルゴリズムの候補であって、物品検査に有効である可能性が高いと判断された画像処理アルゴリズムである。画像処理アルゴリズム候補の数は、記憶部21に記憶された画像処理アルゴリズムの数が絞り込まれて、例えば5〜10程度とされる。選出部23aの詳細な処理については、後述する。
設定部23は、選出部23aで選出された複数の画像処理アルゴリズム候補のうち、オペレータによって選択された画像処理アルゴリズム候補を、物品検査時における画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定する。オペレータによる画像処理アルゴリズム候補の選択は、インタフェースとして機能するモニタ11を介して行うことができる。
画像処理部25は、X線ラインセンサ9から出力された信号に基づいて、物品GのX線透過画像を生成する。画像処理部25は、物品Gの検査時において、設定部23で設定した画像処理アルゴリズムを用いた画像処理をX線透過画像に施して、多階調で表現された濃淡画像である処理画像を生成する。画像処理部25は、生成した当該処理画像をモニタ11に表示させる。処理画像は、画像の濃淡を256階調で表した濃淡画像である。処理画像では、各画素の明るさに関する情報である濃淡が画素値(濃淡値)で表される。画素値は、0〜255の値を有している。画素値が0に近づくほど画素の濃淡は黒に近づく一方、画素値が255に近づくほど画素の濃淡は白に近づく。ここでは、異物が白く写り(つまり、異物に対応する領域の画素値が255に近く)、且つ、異物以外が黒く写る(つまり、異物以外の領域の画素値が0に近い)状態が、適切な処理画像とされる。
また、画像処理部25は、良品の物品GのX線透過画像である良品透過画像を生成する。画像処理部25は、良品透過画像に対して、記憶部21に記憶された一の画像処理アルゴリズム(任意の何れか一つの画像処理アルゴリズム)を用いた画像処理を施して良品処理画像を生成する画像処理を、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムについて繰り返し実行する。つまり、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムそれぞれ毎に良品画像処理を実行し、複数の良品処理画像を取得する。
良品の物品Gとは、異物が含まれていない物品Gである。良品透過画像は、良品の物品GにX線を透過させることにより得られたX線透過画像である。良品透過画像は、良品の物品GにX線照射器7からX線を照射し、良品の物品Gを透過したX線をX線ラインセンサ9で検出した場合において、当該X線ラインセンサ9から出力された信号に基づき生成される。良品処理画像は、良品透過画像に画像処理が施されて成る処理画像である。
さらにまた、画像処理部25は、設定部23による画像処理アルゴリズムの設定時において、複数の画像処理アルゴリズム候補のうちの一つを用いた画像処理をX線透過画像に施して処理画像を生成する処理を、複数の画像処理アルゴリズム候補全てについて行う。画像処理部25は、生成した複数の当該処理画像の少なくとも何れかを、オペレータによる選択操作に応じてモニタ11に表示させる。
ここで、設定部23は、前述したように、選出部23aを有している。選出部23aは、画像処理部25で生成した複数の良品処理画像における濃淡に基づいて、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する。
選出部23aは、複数の良品処理画像それぞれにおける物品検査領域内の画素値の合計に基づいて、複数の良品処理画像の中から1又は複数の良品処理画像を選出し、選出した1又は複数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出する。具体的には、選出部23aは、複数の良品処理画像の中から、物品検査領域内の画素値(以下、単に「画素値」ともいう)の合計が小さい順で上位所定数の良品処理画像を選出し、選出した上位所定数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出する。
物品検査領域は、良品処理画像内において物品Gが存在するとされた領域である。物品検査領域は、予め設定することができる。選出部23aは、良品処理画像に対して物品検査領域外(背景領域)のマスク領域をマスクする処理を施し、物品検査領域内の画素値の合計を算出してもよい。所定数は、予め又はオペレータの操作により定められた数であり、5〜10程度である。
選出部23aは、画素値の合計が小さい順で上位所定数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを画像処理アルゴリズム候補として選出する場合、画素値の合計が小さいほど優先度が高くなるような優先順位を当該画像アルゴリズム候補に設定する。例えば選出部23aは、画素値の合計が最小の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、優先順位が最上位の画像処理アルゴリズム候補として選出する。
以上に説明したX線検査装置1を用いて物品Gを検査する場合、まず、X線照射器7から物品Gに対してX線を照射し、物品Gを透過したX線をX線ラインセンサ9で検出する。X線ラインセンサ9から出力された信号に基づいて、画像処理部25によりX線透過画像を生成する。画像処理部25により、設定部23で設定した画像処理アルゴリズムを用いた画像処理をX線透過画像に施して処理画像を生成し、当該処理画像をモニタ11に表示させる。これにより、オペレータは、モニタ11に表示させた処理画像をチェックすることで、物品Gに含まれる異物の有無を検査する。
次に、X線検査装置1で実施される検査方法(光検査方法)において、検査時の画像処理に用いる画像処理アルゴリズムを設定する場合の一例を説明する。
図4に示されるように、X線検査装置1の記憶部21に、複数の画像処理アルゴリズムを予め記憶させる(ステップS1:記憶ステップ)。なお、上記ステップS1は、画像処理アルゴリズムの設定に先立って実施してもよいし、設定の都度に実施してもよい。続いて、良品の物品Gを用意し、良品の物品Gに対してX線を照射する(ステップS2)。良品の物品Gを透過したX線をX線ラインセンサ9で検出する。X線ラインセンサ9の検出結果に基づいて、画像処理部25により良品透過画像を生成する(ステップS3)。
画像処理部25により、良品透過画像に対して、記憶部21に記憶されたi番目の画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して、良品処理画像を生成する(ステップS4)。なお、iは、1以上でN(記憶部21に記憶された画像処理アルゴリズムの総数)以下の整数である。iの初期値は1に設定されている。
選出部23aにより、良品処理画像における画素値の合計を算出し、記憶部21に記憶する(ステップS5)。上記ステップS5において、画素値の合計は、例えば次の演算により算出できる。すなわち、良品処理画像の全域(幅W,高さH)のうちの予め設定されたマスク領域以外において、各画素(x,y)の画素値c(x,y)を足し合わせることで、画素値の合計Cを算出できる。
上記ステップS4及び上記ステップS5の処理について、記憶部21に記憶された複数の画像処理アルゴリズム全てを用いて実施した(i=N)か否かを判定する(ステップS6)。上記ステップS6でNOの場合、iをカウントアップすると共に、上記ステップS4の処理に戻る。なお、上記ステップS4及び上記ステップS6の処理が、画像処理ステップを構成する。
上記ステップS6でYESの場合、選出部23aにより、算出した画素値の合計が小さい順で上位所定数(ここでは、小さい順に5つ)の良品処理画像を選出する(ステップS7)。上記ステップS7では、バブルソートを用いたソートアルゴリズムにより上位所定数の良品処理画像を選出することができる。続いて、選出部23aにより、上位所定数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出する(ステップS8:選出ステップ)。このとき、複数の画像処理アルゴリズム候補には、対応する良品処理画像の画素値の合計が小さいほど上位となる優先順位を設定する。
選出された複数の画像処理アルゴリズム候補は、その識別子(番号又は名称等)が優先順位の順序で並べられてモニタ11に表示される。オペレータは、表示された複数の識別子のうちの何れかを、モニタ11を介して適宜選択する。その結果、オペレータによって選択された識別子に対応する画像処理アルゴリズム候補が、物品Gの検査に用いる画像処理アルゴリズムに設定されることとなる(ステップS9:設定ステップ)。
ところで、適切な画像処理アルゴリズムを用いた画像処理の必要条件として、処理画像に物品Gが写らないこと、及び、処理画像に異物が明確に写ることが挙げられる。異物が明確に処理画像に写ることを判定するには、複雑な演算が必要となり、多くの時間が必要になってしまう。一方、物品Gが良品であると、処理画像の濃淡に基づくことで、複雑な演算を要さずに当該処理画像に物品Gが映っていないかどうかを把握でき、ひいては、用いた画像処理アルゴリズムが有効かどうかを簡便に判断できることが見出される。
そこで、本実施形態に係るX線検査装置1及びX線検査方法では、複数の良品処理画像における濃淡に基づいて、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する。これにより、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から、有効である可能性が高い画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として簡便に選出できる。その結果、画像処理アルゴリズムの設定の際、記憶された複数の画像処理アルゴリズムの中から選択するのではなく、数が絞り込まれた画像処理アルゴリズム候補の中から選択することが可能となる。
したがって、画像処理アルゴリズムの設定にかかる手間及び時間を低減でき、画像処理アルゴリズムを容易に設定することが可能となる。簡便に短い時間で適切な画像処理アルゴリズムを選択することが可能となる。オペレータの勘に頼った画像処理アルゴリズムの抽出ないし選出を減らすことができるため、異物検出感度のバラツキの抑制、及び、異物検出感度の向上も可能となる。
X線検査装置1では、選出部23aは、複数の良品処理画像それぞれにおける物品検査領域内の画素値の合計に基づいて、複数の良品処理画像の中から1又は複数の良品処理画像を選出し、選出した1又は複数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出する。この場合、良品処理画像の画素値の合計を利用して、画像処理アルゴリズム候補を選出できる。
X線検査装置1では、選出部23aは、複数の良品処理画像の中から、画素値の合計が小さい順で上位所定数の良品処理画像を選出し、選出した上位所定数の良品処理画像の生成に用いられた画像処理アルゴリズムを、画像処理アルゴリズム候補として選出してもよい。物品Gが良品である場合には、適切な画像処理であると、処理画像における物品検査領域内が真っ黒(画素値が0)に近くなる場合があることが見出される。そこで、画素値の合計が小さい順で上位所定数の良品処理画像を選出し、これらに対応した画像処理アルゴリズムを選出することで、有効である可能性が一層高い画像処理アルゴリズムを画像処理アルゴリズム候補として選出することが可能となる。
X線検査装置1では、選出部23aは、複数の画像処理アルゴリズム候補の優先順位を、画像処理アルゴリズム候補に対応する良品処理画像における濃淡に基づいて設定する。複数の画像処理アルゴリズム候補を順序付けすることで、画像処理アルゴリズムの設定の際、複数の画像処理アルゴリズム候補の中から画像処理アルゴリズムを容易に選択することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態において、記憶部21、設定部23、選出部23a及び画像処理部25は、機能ブロックとして構成されるものに限定されず、ハード構成として構成されていてもよい。記憶部21、設定部23、選出部23a及び画像処理部25の少なくとも何れかは、外部の情報処理センター等の施設のコンピュータが有していてもよい。
上記実施形態では、選出部23aで選出された複数の画像処理アルゴリズム候補の少なくとも1つが、オペレータによってモニタ11を介して選択されて、物品検査時における画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定されたが、これに限定されない。複数の画像処理アルゴリズム候補の少なくとも1つが、公知の演算処理によって自動的に選択されて、物品検査時における画像処理に用いる画像処理アルゴリズムに設定されてもよい。この場合、数が絞り込まれた画像処理アルゴリズム候補の中から自動的に選択されることになるため、画像処理アルゴリズムの設定にかかる演算処理時間を低減できる。
上記実施形態では、異物が黒く写り(つまり、異物に対応する領域の画素値が0に近く)、且つ、異物以外が白く写る(つまり、異物以外の領域の画素値が255に近い)状態を、適切な処理画像としてもよい。この場合、物品Gが良品であると、適切な画像処理が施された処理画像は真っ白に近くなることが見出される。よってこの場合、選出部23aは、画素値の合計が大きい順で上位所定数の良品処理画像を選出してもよい。
上記実施形態では、選出部23aは、良品処理画像の画素値の合計に基づくことに代えてもしくは加えて、良品処理画像の画素値のバラツキに基づいて、複数の良品処理画像の中から1又は複数の良品処理画像を選出してもよい。これは、物品Gが良品の場合、適切な画像処理が施された処理画像の画素値は、所定のバラツキを有する場合があることが見出されるためである。ここでの「バラツキ」は、例えば均一性、不均一性、又は分布パターン等と同義である。
上記実施形態では、本発明をX線検査装置1に適用したが、本発明は、光を利用して物品の検査を行う光検査装置であればよい。本発明において、光とは、X線、近赤外線、その他の電磁波であってもよい。ただし、光としてX線を利用する場合には、物品Gが包装されている場合であっても、包材や、包材に施された印刷に影響されることなく、物品Gを検査することができる。
1…X線検査装置(光検査装置)、21…記憶部、23…設定部、23a…選出部、G…物品。

Claims (5)

  1. 物品に光を透過させることで得られた透過画像に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成し、前記処理画像に基づいて前記物品の検査を行う光検査装置であって、
    複数の前記画像処理アルゴリズムを予め記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムの少なくとも1つを、前記検査時の前記画像処理に用いる前記画像処理アルゴリズムに設定する設定部と、
    良品の前記物品に光を透過させることにより得られた良品透過画像に対して、前記記憶部に記憶された一の前記画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して良品処理画像を生成する処理を、前記記憶部に記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムについて行う画像処理部と、を備え、
    前記設定部は、
    前記画像処理部で生成した複数の前記良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて、前記記憶部に記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムの中から、設定する前記画像処理アルゴリズムの候補である複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する選出部を有する、光検査装置。
  2. 前記選出部は、
    複数の前記良品処理画像それぞれにおける物品検査領域内の画素値の合計又はバラツキに基づいて、複数の前記良品処理画像の中から1又は複数の良品処理画像を選出し、
    選出した1又は複数の前記良品処理画像の生成に用いられた前記画像処理アルゴリズムを、前記画像処理アルゴリズム候補として選出する、請求項1に記載の光検査装置。
  3. 前記選出部は、
    複数の前記良品処理画像の中から、前記画素値の合計が大きい順又は小さい順で上位所定数の前記良品処理画像を選出し、
    選出した上位所定数の前記良品処理画像の生成に用いられた前記画像処理アルゴリズムを、前記画像処理アルゴリズム候補として選出する、請求項2に記載の光検査装置。
  4. 前記選出部は、複数の前記画像処理アルゴリズム候補の優先順位を、前記画像処理アルゴリズム候補に対応する前記良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて設定する、請求項1〜3の何れか一項に記載の光検査装置。
  5. 物品に光を透過させることで得られた透過画像に対して、画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して処理画像を生成し、前記処理画像に基づいて前記物品の検査を行う光検査方法であって、
    複数の前記画像処理アルゴリズムを予め記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムの少なくとも1つを、前記検査時の前記画像処理に用いる前記画像処理アルゴリズムに設定する設定ステップと、
    良品の前記物品に光を透過させることにより得られた良品透過画像に対して、前記記憶ステップで記憶された一の前記画像処理アルゴリズムを用いた画像処理を施して良品処理画像を生成する処理を、前記記憶ステップで記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムについて行う画像処理ステップと、を備え、
    前記設定ステップは、
    前記画像処理ステップで生成した複数の前記良品処理画像における画素の明るさに関する情報に基づいて、前記記憶ステップで記憶された複数の前記画像処理アルゴリズムの中から、設定する前記画像処理アルゴリズムの候補である複数の画像処理アルゴリズム候補を選出する選出ステップを有する、光検査方法。
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