JP6757676B2 - 運搬車両及び路面推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬車両及び路面推定方法に係り、特に鉱山等のオフロード路面の推定技術に関する。
特許文献1には、「車両に設けられ、路面に照射するレーザ光の車両に対する俯角を変化させて、レーザ光を路面に照射する位置と車体との距離である前方注視点距離を可変にするレーザレーダと、照射されたレーザ光が障害物に反射した反射波からレーザレーダと障害物との距離を検出し、レーザレーダと障害物との距離と、路面に照射するレーザ光の車両に対する俯角とから、障害物の路面からの高さを演算する第1高さ演算部と、レーザ光が照射された障害物の影の長さを検出し、障害物の影の長さと、路面に照射するレーザ光の車両に対する俯角とから、障害物の路面からの高さを演算する第2高さ演算部と、障害物の路面からの高さ演算を、第1高さ演算部と、第2高さ演算部とに切替える切替え部とを設けた(要約抜粋)」車両用路上障害物検出装置が開示されている。
特開2007−248257号公報
前述した特許文献1では、路面からの高さを基準に障害物かどうかを判断しているが、この技術は、一般道のように路面がほぼ平らであることを前提としている。
しかし、鉱山のようなオフロードには、路面に凸凹や傾斜があるため、車両が接地している路面と、検出した障害物が接地している路面とは必ずしも同一平面上にあるとは限らない。従って障害物の高さを図った場合、その測定値には障害物が接地している路面と車両が接地している路面とのずれが含まれている可能性があり、測定値が実際の障害物の高さと一致しているとは限らない。従って、この点について、特許文献1では考慮されていない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、オフロード環境下においても車両から見た検出対象の路面を精度よく推定する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、本発明に係る運搬車両は、車両フレームと、車輪と、車体及び車輪の間に介装されたサスペンションと、前記車両フレームの前部に設置された左ライダーと、前記左ライダーに対して車幅方向に沿って右側に間隔を空けて前記車両フレームの前部に設置された右ライダーと、前記左ライダー及び前記右ライダーのそれぞれに接続され、前記左ライダーからの出力及び前記右ライダーからの出力に基づいて車体座標系で表された路面の平面位置を推定する路面推定装置と、を備え、前記左ライダーは、路面に向けてレーザを照射する左レーザ照射部、及び前記レーザが前記路面上の点である左計測点において反射され、当該左計測点からの反射光を受光して前記左計測点を示す左ライダー出力を生成する左受光センサを含み、前記右ライダーは、前記路面に向けてレーザを照射する右レーザ照射部、及び前記レーザが前記路面上の点である右計測点において反射され、当該右計測点からの反射光を受光して前記
右計測点を示す右ライダー出力を生成する右受光センサを含み、前記路面推定装置は、前記左ライダー出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の左計測点を結ぶ左交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出する左交線算出部と、前記右ライダー出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の右計測点を結ぶ右交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出する右交線算出部と、前記左交線及び前記右交線を、前記車両フレームの前後軸、前記車両フレームの左右軸、及び前記車両フレームの高さ軸からなる車体座標系に変換する車体座標変換部と、前記車体座標系に変換された前記左交線及び前記右交線のそれぞれに直交する直交ベクトルを算出する直交ベクトル算出部と、前記直交ベクトルを法線ベクトルとする平面を車体座標系上の位置座標として算出し、その平面を路面として推定する路面推定部と、を含む、ことを特徴とする。
本発明により、オフロード環境下においても路面を精度よく推定する技術を提供することができる。なお、上記した以外の課題、構成、効果は以下の実施形態において明らかにされる。
ダンプトラックの全体構成を示す斜視図 ダンプトラックの左側面図 ダンプトラックの全体構成を示す上面図 路面推定装置の概略構成図 路面推定方法における処理の流れを示すフローチャート 交線XL、XRを示す図 右ライダーの座標系を示す図 測距データの一例を示す図 同次変換行列を用いて右ライダーのライダー座標系を車体座標系へ変換する概念を示す図 直交ベクトルVを示す図 平面Sfを示す図 路肩間の計測点のみを用いた路面推定処理を示す図 左ライダー及び右ライダーによる路肩検出時のスキャン状態を示す概略斜視図 路肩点Pを示すグラフ 路面推定装置の変形例を示す概略構成図 左ライダー及び右ライダーの各レーザ走査面が平行である状態を示す図 山壁に近い場所を走行するダンプトラックの概略斜視図 山壁に近い場所を走行するダンプトラックの概略断面図 交線XL及び交線XRが平行でない場合の障害物検知距離を示す図 交線XL及び交線XRが平行な場合の障害物検知距離を示す図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。全図を通じて同一の構成については同一の符号を付け、重複説明を省略する。以下では、運搬車両の一例として鉱山用のダンプトラックを例に挙げて説明するが、油圧ショベルやホイールローダ等、運搬車両の種類は問わない。
<第1実施形態>
図1Aはダンプトラック1の全体構成を示す斜視図である。図1Bはダンプトラック1の左側面図である。図2はダンプトラック1の全体構成を示す上面図である。ダンプトラ
ック1は、ダンプトラックに乗車した運転手が運転操作をする所謂有人ダンプトラックでもよいし、ダンプトラックと無線通信回線を介して接続された管制サーバからの管制指示に従って、ダンプトラックが自律走行する、所謂無人ダンプトラックでもよい。
ダンプトラック1は、車両フレーム(vehicle frame)2と、車両フレーム2上に起伏可
能に設けられたベッセル3とを有する。更に車両フレーム2の前側上方に運転室4が設けられている。そして、車両フレーム2の下部には左右の前輪5及び後輪6が備えられる。なお,図1Bのように、車両フレーム2と前輪5及び後輪6のそれぞれとの間には、サスペンションコンプライアンスを持つサスペンション7、8が設けられている。
車両フレーム2の前部には左ライダー30Lが設置され、左ライダー30Lと車幅方向に沿って右側に間隔を空けて右ライダー30Rが設置される。本実施形態ではライダーは複数台設置されるが、2台に限定されない。左ライダー30L、及び右ライダー30Rのそれぞれは、レーザ光の照射方向を予め定めた所定の角度、例えば0.25度毎に徐々に変化させて路面上の計測点を走査していき、左ライダー30L、及び右ライダー30Rのそれぞれから路面上の各計測点までの距離を計測する。
以下、左ライダー30Lの走査面と路面との交線を交線XL、右ライダー30Rの走査面と路面との交線を交線XRと称する。図1A、図1B、図2に示すように、左ライダー30Lと右ライダー30Rとは、交線XL、交線XRがダンプトラック1の前方において交わるように車両フレーム2に設置される。即ち、左ライダー30Lのレーザ走査面と右ライダー30Rのレーザ走査面とは、車両フレームの前方路面において交差する。点Qは交線XL、交線XRの交点を示す。
ダンプトラック1は鉱山で掘削された鉱石や土砂等を運搬するためのものであり、その稼働フィールドは走行条件の悪いオフロードである。オフロード路面は、岩石や礫等の落下物があったり凹みや傾斜があったりするので、公道などの道路や舗装道路の路面と比較して平らではない。そのため、ダンプトラック1の前輪5及び後輪6の接地面と、左ライダー30Lや右ライダー30Rが検出した路面とは同一平面であるとは限らない。
両面が不一致である場合の不都合の一例として、例えば、被検出体の高さを被検出体の接地面から計測して得られた測定値には、ダンプトラック1の接地面と被検出体の接地面との面間の高さや向きの違いが含まれており、被検出体の測定値が被検出体の実測値に一致しなくなるおそれがある。よって、被検出体の高さを正確に検知するには、左ライダー30L及び右ライダー30Rが検出する路面を推定する必要がある。ここでいう路面を推定とは、より詳しくは車体座標系を用いて路面座標系を定義することを意味する。車体座標系は車両フレーム2の前後軸、車両フレーム2の左右軸、及び車両フレーム2の高さ軸からなる直交3軸からなる。
図3は、路面推定装置100の概略構成図である。
左ライダー30Lは、路面に向けてレーザを照射する左レーザ照射部32Lと、レーザが路面上の点である左計測点において反射され、その反射光を受光して左計測点を示す左ライダー出力を生成する左受光センサ34Lとを含む。
同様に右ライダー30Rは、右レーザ照射部32Rと、右計測点を示す右ライダー出力を生成する右受光センサ34Rとを含む。
路面推定装置100は、左交線算出部102L、右交線算出部102R、車体座標変換部104、直交ベクトル算出部106、及び路面推定部108を含む。左受光センサ34
Lと左交線算出部102Lとは接続され、左受光センサ34Lから左ライダー出力が左交線算出部102Lに入力される。同様に右受光センサ34Rから右ライダー出力が右交線算出部102Rに入力される。車体座標変換部104は、左交線算出部102Lから左交線を取得し、右交線算出部102Rから右交線を取得し、車体座標系に変換する。路面推定部108は、車体座標系に変換された左交線及び右交線と、左交線算出部102Lから取得した変換前の左交線上の左計測点、右交線算出部102Rから取得した変換前の右交線上の右計測点を基に平面を求め、路面を推定する。路面推定部108は、推定した路面、より詳しくは路面座標を外部出力する。
次に図4〜図10を参照して、路面推定装置100を用いた路面推定方法について説明する。図4は、路面推定方法における処理の流れを示すフローチャートである。図5は交線XL、XRを示す図である。図6は、右ライダー30Rの座標系を示す図である。図7は、測距データの一例を示す図である。図8は、同次変換行列Hを用いて右ライダー30Rのライダー座標系ΣLrを車体座標系Σvへ変換する概念を示す図である。図9は、直交ベクトルVを示す図である。図10は、平面Sfを示す図である。
まず、図5に示すように、左ライダー30L及び右ライダー30Rにより走行路の路面を計測し、左ライダー30L及び右ライダー30Rのそれぞれから路面上の各計測点までの測距データを取得する(S1)。左ライダー30Lからの測距データが左ライダー出力、右ライダー30Rからの測距データが右ライダー出力に相当する。各ライダーの座標系で定義される。例えば、図6に示すように右ライダー30Rが計測した左計測点は、右ライダー30Rのライダー座標系ΣLrで表されている。
左交線算出部102L、及び右交線算出部102Rは、このS1にて取得した測距データに基づいて、図5に示すように交線XL、交線XRを算出する(S2)。図7に示すように路面計測点のレーザの反射強度は、路面のように同質なものであれば隣接する計測点間の反射強度変化は小さいと考えられる。一方、障害物がある場合は、例えば他の車両のように金属製の被検出体では、路面よりも反射強度が強く、隣接する計測点間の反射強度の変化が大きく不連続となると共に、車両の凹凸形状に起因して一点鎖点内の領域90内にある計測点のように、計測点が不連続に点在する。そこで、路面上の計測点はほぼ直線状に並ぶ特性を利用して、左交線算出部102L、及び右交線算出部102Rは、各計測点を結ぶ直線を抽出し、交線XL、交線XRを算出する。左交線算出部102L、及び右交線算出部102Rが直線検出に用いるアルゴリズムは、例えばHough変換でもよいし、RANSAC法でもよい。左交線算出部102L、及び右交線算出部102Rは、算出した左交線の座標及び右交線の座標を、車体座標変換部104に出力する。すなわち、左交線算出部102Lは左ライダー30Lが受講した反射光の隣接する計測点間の反射強度の変化が所定の範囲にある計測点を走査順に結んでできた線分を左交線として算出する。同様に右交線算出部102Rも右交線を算出する。
次に車体座標変換部104は、交線XL、XRを車体座標系Σv上で定義された方向ベクトルVxl、Vxrに変換する(S3)。図8では、同次変換行列Hを用いて右ライダー30Rのライダー座標系ΣLrを車体座標系Σvへ変換する概念を示すが、左ライダー30Lにも同次変換行列Hを用いて車体座標系Σvに変換する。
ここで,左ライダー30L、右ライダー30Rで求めた、それぞれのライダー座標系ΣLr、ΣLlでの計測点P,Pの車体座標系Σvへの変換は、それぞれの座標系の点を同次座標により、

と定義すると、P、PからPへの変換は,同次変換行列Hl、Hrを用いて、下式(2)で表せる。
この同次変換行列Hl、Hrは、左ライダー30L、右ライダー30Rの設置位置・姿勢から求めることができ、設計値やキャリブレーション結果に基づいて決定する。
車体座標変換部104は、右ライダー30Rの走査面と路面とが交差する交線XRを、次式で定義する。
同様に車体座標変換部104は、交線XLも、下式(4)で定義する。
車体座標変換部104は、車体座標系Σvでの直線の方向ベクトルは下式(5)により算出する。
車体座標変換部104は、車体座標系Σvに変換した交線XL、XRの座標を直交ベクトル算出部106に出力する。
直交ベクトル算出部106は、図9に示すように、車体座標系Σvで定義された方向べクトルVxl、Vxrに垂直な直交ベクトルVを算出し(S4)、路面推定部108に出力する。
最後に、路面推定部108は、図10に示すように直交ベクトルVを法線ベクトルとする平面のうち、交線XL、交線XR上の計測点を含む平面Sfを算出し、この平面Sfを路面と推定する(S5)。路面に凹凸がある場合、交線XL、交線XR上の計測点の全ての点を含む平面Sfが決まらないこともありうる。その場合、交線XL、交線XR上の計測点が最も多く含まれる点を平面Sfと決定してもよいし、交線XLと交線XRとの交点Qを含む面を平面Sfと決定してもよい。
以下、上記ステップ5の具体例について説明する。
路面推定部108は、ステップ4で求めた直交ベクトルV(a,b,c)を用いて、以下のように路面を推定する。
まず求める平面の方程式をax+by+cz+d=0と定義する。このうち、a,b,cは、法線ベクトルVの各要素である。ここで、計算が楽になるのでz方向の距離を最小とする平面を求めることとする。そのために、下式(6)の如くzを定義する。
そして路面推定部108は、下式(7)に示す点列を最小二乗近似する平面z=a’x+b’y+d’を求める。
点(x,y,z)と平面との距離eは下式(8)として示せる。
よってすべての点列と平面との距離の二乗和は下式(9)として示せる。
路面推定部108は、式(9)を最小にするようなd’を求める。そこで、路面推定部108は、式(9)をd’で偏微分する。
路面推定部108は、d’を下式(11)により算出する。
従って、d=−cd’より、ax+by+cz+d=0を求めることができる。
本実施形態によれば、車輪と車両フレームとの間にサスペンションが介装され、車両フレームにライダーが設置されている運搬車両において、サスペンションコンプライアンスの影響により路面座標と車体座標とが不一致となった場合でも、車体座標系で路面平面の位置を推定することができる。
また本実施形態によれば、車両と路面とが同一平面にない場合にも、車体座標系Σvを用いて路面を定義する、即ち、車体座標系Σvを用いて路面座標系Σを定義することができ、車両が接地する路面と計測対象となる路面とを同一の座標系で表すことができる。
これにより、例えば車体に搭載した左ライダー30Lや右ライダー30Rなどの障害物検出センサからの出力を用いて障害物検出処理を実行する際には、障害物検出センサが検出した計測点の座標を車体座標系で表すことができるので、実際には車両と路面とが同一平面にない場合にも、車両と路面とが同一平面にあるものとして、障害物検出処理を実行することができる。
また、計測対象となる路面に対する車両の姿勢の傾きを検出する処理にも、本実施形態に係る路面推定処理を適用してもよい。例えば推定した路面の法線ベクトルと、車体座標系Σvにおける車高方向のベクトルとのずれ量を算出すると、路面に対する車両の車高方向の傾き姿勢を求めることができる。
本実施形態の変形例として、例えば路肩間の計測点のみを用いて路面を推定してもよい。図11は路肩間の計測点のみを用いた路面推定処理を示す図である。運搬車両の走行路の側方には路肩が設置されている。路肩は路面よりも高く、路面とは異なる平面をなす。よって、上述の路面推定装置100に路肩処理部103を備え、路肩と路面との連結点(路肩点)を検出し、路肩よりもダンプトラック1に近い側、即ち路面上の計測点のみを含む交線XL、XRを抽出し、これを用いて路面平面位置の推定を行ってもよい。この変形例について図12A、図12B、図13を参照して説明する。
図12Aは、左ライダー30L及び右ライダー30Rによる路肩検出時のスキャン状態を示す概略斜視図である。図12Bは、路肩点Pの検出処理を示す図である。図13は、路面推定装置の変形例を示す概略構成図である。
図13に示すように、本例では図3の路面推定装置100の構成に加え、路肩処理部103を含む。路肩処理部103は左路肩点検出部103L、右路肩点検出部103R、及び路肩間抽出部103Eを含む。
図12Aに示すように、ダンプトラック1は走行中、左ライダー30L及び右ライダー30Rにて路面A及び路肩Bを計測し、これら路面A及び路肩Bの測距データを取得する。
この取得した測距データに基づいて、左交線算出部102L及び右交線算出部102Rはスキャン面40R、40Lと路面Aとが交差する各交線XL、XRを算出し、左路肩点
検出部103L、右路肩点検出部103R、及び路肩間抽出部103Eに出力する。この段階では、交線XL、XRの其々には、スキャン面40Rと路面との交線XLとスキャン面40Rと左路肩との交線YLとが含まれる。
左路肩点検出部103Lは、左交線算出部102Lから取得した交線XLのデータを基に例えば図12Bに示すグラフを作成し、交線XLと交線YLとの交点を左路肩点PLとして検出し、路肩間抽出部103Eに出力する。同様に右路肩点検出部103Rは、交線XRを図12Bに示す通りプロットし、交線XRと交線YRとの交点を右路肩点PRして検出し、路肩間抽出部103Eに出力する。
路肩間抽出部103Eは、交線XLのうち左路肩点PLよりもダンプトラック1側に近い線分を抽出し、交線XRのうち右路肩点PRよりもダンプトラック1側に近い線分を抽出し、車体座標変換部104へ出力する。特に本実施形態では路肩間抽出部103Eは、交線XL、XRの交点Qを算出し、交線XLのうち交点Qから左路肩点PLまでを抽出すると共に、交線XRのうち交点Qから右路肩点PRまでを抽出してもよい。これにより、路肩の影響を削除して、路面の推定処理が行える。
<第2実施形態>
第2実施形態は、交線XL及び交線XRが平行である場合の路面推定処理であり、上記ステップ5が異なる。以下、図14から図17を参照して第2実施形態について説明する。図14は、左ライダー30L及び右ライダー30Rの各レーザ走査面が平行である状態を示す図である。図15Aは、山壁に近い場所を走行するダンプトラック1の概略斜視図である。図15Bは、山壁に近い場所を走行するダンプトラック1の概略断面図である。図16は、交線XL及び交線XRが平行でない場合の障害物検知距離を示す図である。図17は、交線XL及び交線XRが平行な場合の障害物検知距離を示す図である。
第2実施形態は、図14に示すように交線XL及び交線XRが平行である場合を想定している。ここで、図15のような山壁に近い場所での走行のように、ダンプトラック1の進行方向よりも、それとは略垂直な方向に路面が傾いているような場合には、その方向の分解能が高くなるため路面推定精度を向上させることが可能となる。
また、交線XL及び交線XRが平行でない場合には、図16に示したように、ダンプトラックの正面の障害物は,正面から横にずれた障害物に比べて検知可能な距離が短くなるが、図17のように交線XL及び交線XRが平行であれば、障害物が正面にあるかどうかによって検知可能な距離が変わらないという利点がある。(ただし、交線XL及び交線XRが平行であると、XLとXRとの間の路面が計測できないという短所もある。)
そこで第2実施形態では、既述の図4のステップ4で求めた直交ベクトルV(a,b,c)を用いず、左右のライダーから得られた計測点P,Pを、車体座標系Σvに変換した点列(x,y,z),(x,y,z),・・・,(x,y,z)から、以下のように路面を推定する。
路面推定部108は、まず求める平面の方程式をax+by+cz+d=0と定義する。このうち、a,b,cは、法線ベクトルVの各要素である。ここで、計算が楽になるのでz方向の距離を最小とする平面を求めることとする。そのために、下式(12)の如くzを定義する。
そして路面推定部108は、下式(13)に示す点列を最小二乗近似する平面z=a’x+b’y+d’を求める。

点(x,y,z)と平面との距離eは下式(14)として示せる。
よってすべての点列と平面との距離の二乗和は下式(15)として示せる。
路面推定部108は、以下の連立方程式を解いて路面パラメータを推定する。

とおく。すると、式(16)より、下式、(17)が得られる。
これを解くと下式(18)が得られる。
以上により、平面z=a’x+b’y+d’を求めることができる。なお、二つの交線XR,XLが平行でない場合には、法線ベクトルが既知であることから、この連立方程式を解く必要がなくなり、計算量が大幅に削減される。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本発明を分りやすく説明するためのものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものだけに限定されるものではない。
例えば路肩検出の他例として、運搬車両に運搬車両の走行路及びその路肩の設置位置を含む地図情報を記憶した地図情報記憶部を搭載し、地図情報に記載された路肩の情報を用いて、ステップ1の左ライダー出力及び右ライダー出力の内、左右の路肩間の計測点データのみを抽出し、これから路面との左交線、右交線を路面を基準とする位置座標として算出してもよい。また複数のライダーを車体後部に取り付け、後退する際の路面検出に本発明を適用してもよい。
1:ダンプトラック、2:車両フレーム、3:ベッセル、4:運転室、5:前輪、6:後輪、30L:左ライダー、30R:右ライダー、XL:左交線、XR:右交線

Claims (6)

  1. 車両フレームと、
    車輪と、
    車体及び車輪の間に介装されたサスペンションと、
    前記車両フレームの前部に設置された左ライダーと、
    前記左ライダーに対して車幅方向に沿って右側に間隔を空けて前記車両フレームの前部に設置された右ライダーと、
    前記左ライダー及び前記右ライダーのそれぞれに接続され、前記左ライダーからの出力及び前記右ライダーからの出力に基づいて車体座標系で表された路面の平面位置を推定する路面推定装置と、を備え、
    前記左ライダーは、路面に向けてレーザを照射する左レーザ照射部、及び前記レーザが前記路面上の点である左計測点において反射され、当該左計測点からの反射光を受光して前記左計測点を示す左ライダー出力を生成する左受光センサを含み、
    前記右ライダーは、前記路面に向けてレーザを照射する右レーザ照射部、及び前記レーザが前記路面上の点である右計測点において反射され、当該右計測点からの反射光を受光して前記右計測点を示す右ライダー出力を生成する右受光センサを含み、
    前記路面推定装置は、
    前記左ライダー出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の左計測点を結ぶ左交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出する左交線算出部と、
    前記右ライダー出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の右計測点を結ぶ右交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出する右交線算出部と、
    前記左交線及び前記右交線を、前記車両フレームの前後軸、前記車両フレームの左右軸、及び前記車両フレームの高さ軸からなる車体座標系に変換する車体座標変換部と、
    前記車体座標系に変換された前記左交線及び前記右交線のそれぞれに直交する直交ベクトルを算出する直交ベクトル算出部と、
    前記直交ベクトルを法線ベクトルとする平面を車体座標系上の位置座標として算出し、その平面を路面として推定する路面推定部と、を含む、
    ことを特徴とする運搬車両。
  2. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記左ライダーのレーザ走査面と前記右ライダーのレーザ走査面とは、前記車両フレームの前方路面において交差する、
    ことを特徴とする運搬車両。
  3. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記左交線算出部は、前記左受光センサが受光した反射光の隣接する計測点間の反射強度変化が所定の範囲にある計測点を走査順に結んでできた線分を前記左交線として算出し、
    前記右交線算出部は、前記右受光センサが受光した反射光の隣接する計測点間の反射強度変化が所定の範囲にある計測点を走査順に結んでできた線分を前記右交線として算出する、
    ことを特徴とする運搬車両。
  4. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記路面推定装置は、
    前記左交線を基に、前記運搬車両が走行する路面の側方に位置する路肩と前記路面との連結点である左路肩点を検出する左路肩点検出部と、
    前記右交線を基に、前記路肩と前記路面との連結点である右路肩点を検出する右路肩点検出部と、
    前記左交線から前記左路肩点よりも前記運搬車両に近い線分を抽出すると共に、前記右交線から前記右路肩点よりも前記運搬車両に近い線分を抽出する路肩間抽出部と、
    を更に備え、
    前記車体座標変換部は、前記路肩間抽出部が抽出した線分を前記車体座標系に変換する、
    ことを特徴とする運搬車両。
  5. 請求項1に記載の運搬車両において、
    前記左ライダーのレーザ走査面と前記右ライダーのレーザ走査面とは平行である、
    ことを特徴とする運搬車両。
  6. 運搬車両の車両フレームの前部に設置された左ライダーが路面に向けて照射したレーザが、前記路面上の点である左計測点において反射され、当該左計測点からの反射光を受光して検出した左計測点を示す左ライダー出力、及び前記左ライダーに対して車幅方向に沿って右側に間隔を空けて車両フレームの前部に設置された右ライダーが路面に向けて照射したレーザが、前記路面上の点である右計測点において反射され、当該右計測点からの反射光を受光して検出した右計測点を示す右ライダー出力に基づいて車体座標系で表された路面の平面位置を推定する路面推定方法であって、
    前記左ライダーからの出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の左計測点を結ぶ左交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出すると共に、右ライダーからの出力に基づき、前記レーザのスキャン面及び前記路面との交線からなる、複数の右計測点を結ぶ右交線を、前記路面を基準とする位置座標として算出するステップと、
    前記左交線及び前記右交線を、前記車両フレームの前後軸、前記車両フレームの左右軸、及び前記車両フレームの高さ軸からなる車体座標系に変換するステップと、
    前記車体座標系に変換された前記左交線及び前記右交線のそれぞれに直交する直交ベクトルを算出するステップと、
    前記直交ベクトルを法線ベクトルとする平面を車体座標系上の位置座標として算出し、その平面を路面と推定するステップと、
    を含むことを特徴とする路面推定方法。
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