JP6756479B2 - 二重ボトル容器の製造方法 - Google Patents
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Description
所定の形状に成形された前記アウターボトルと、上端に開口部を有して前記インナーボトルの前駆体として射出成形された有底筒状のパリソンを用い、
パリソンを加熱する加熱ステップと、
前記アウターボトルの内方に加熱した前記パリソンを位置決めした状態で配置するパリソン配置ステップと、
前記内方にパリソンが配置された状態の前記アウターボトルを、前記二重ボトル容器の外径に沿う内面形状を有する金型内に固定しつつ、前記パリソンをインジェクションブロー法によって成形することで、外面が当該アウターボトルの内面形状に沿う形状に形成された前記インナーボトルを形成するブロー成形ステップと、
を含み、
前記パリソンは、上端の開口部から下方の底部に至る途上に上下方向に対して放射方向に鍔状に張り出したフランジを備え、
前記フランジの下面には下方に突出する突起が周回して形成されているとともに、当該突起と前記アウターボトルの開口端とは互いに係合する形状に形成され、
前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁下面を前記アウターボトルの上端面に当接させるとともに、前記突起と前記開口端側とを互いに係合させる、
ことを特徴とする二重ボトル容器の製造方法としている。
前記パリソン配置ステップでは、前記突起を前記溝に挿入することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることもできる。より好適には前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの前記溝は、前記突起の形成箇所に対応する領域に間欠的に形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることである。
図1は、本発明が対象とする二重ボトル容器1の一例を示す図である。図1(A)は、当該二重ボトル容器(以下、容器1)の外観を示す斜視図であり、図1(B)は、(A)におけるa−a矢視断面に対応する図である。また図1(C)は図1(B)における円3内を拡大した図である。なお図1(D)は図1(A)〜(C)に示した二重ボトルの変形例の一部を拡大した図である。図1(A)に示したように、容器1は透明な硬質樹脂からなる有底円筒状のアウターボトル10内に、筒状のインナーボトル20がアウターボトル10と同軸となるように配置された構造を有している。ここで有底筒状のアウターボトル10の筒軸2方向を上下方向(または縦方向)とするとともに、インナーボトルの開口21を上方、底部22を下方として上下の各方向を規定すると、インナーボトル20は内容物の収納空間となる筒状の胴体部分(以下、収納部23)の上端側に縮径された円筒状の首部24が形成されて、その首部24がアウターボトル10の上端面11側から突出し、その首部24の先端に開口21が形成されている。首部24の周囲には雄ねじ25が形成されて、雌ねじが形成された筒状のキャップ(図示せず)がこの首部24に装着される。
つぎに図1に示した二重ボトル容器1の製造方法について説明する。図2は二重ボトル容器の製造方法の概略を示す縦断面図であり、図2(A)〜(C)に当該製造方法における流れを示した。まず図2(A)に示したように、二重ボトル容器を構成するアウターボトル10と、最終的にインナーボトルとなるパリソン30を射出成形によって成形して用意しておく。アウターボトル10は上方に開口13を有する有底円筒状であり、パリソン30は概して試験管状で、インナーボトルと同じ形状の首部24の基端にフランジ31が形成された外観形状を有している。またフランジ31の周縁32は薄肉となるように成形されている。またフランジ31の下方は最終的に収納部(図1、符号33参照)となる部位(以下、ブロー成形部33)である。次に図2(B)に示したように、アウターボトル10内にパリソン30を挿入するとともに、パリソン30をアウターボトル10内の所定の位置に配置する。ここではパリソン30のフランジ31の周縁32がアウターボトル10の開口13の内周側に形成された上記段差12に係合することによってパリソン30が位置合わせされた状態でアウターボトル10内に配置される。そしてパリソン30が周知のコールドパリソン法によってフランジ31より下方のブロー成形部33がブロー成形されると、図2(C)に示したように、当初フランジ31だった領域がインナーボトル20の肩部26となり、フランジ31の周縁32の薄肉の部分が肩部26の周縁27として残る。そしてブロー成形部33が収納部23として成形され、収納部23の外面28がアウターボトル10の内面14に密着して二重ボトル容器1が完成する。
図3に示した製造ライン200では、パリソン30やアウターボトル10を倒立状態で搬送していたが、もちろん正立状態で搬送してもよい。しかしパリソンはアウターボトルの開口端側から挿入するため、パリソンを正立状態で搬送する場合、製造ライン上あるいはその近傍にアウターボトルを正立状態で待機させておくとともに、パリソンを一度上方に移動させた後、そのパリソンを待機中のアウターボトルに対して上方から挿入し、その上でアウターボトルとパリソンを次工程の場所まで搬送する必要がある。したがって製造ライン状の搬送経路が複雑となり製造設備に係るコストが高くなる。一方倒立状態でパリソンを搬送させれば、製造ラインの上方にアウターを倒立状態で待機させておけばよく、搬送経路も単純なものとなり、結果として高品質で美観に優れた二重ボトル容器をより安価に提供することができる。
11 アウターボトルの上端面、12 アウターボトルの開口周縁の段差、
13 アウターボトルの開口、14 アウターボトルの内面、
15 アウターボトルの内周面、20,150 インナーボトル、
21 インナーボトルの開口、23 収納部、24 首部、
26 インナーボトルの肩部、27 肩部の周縁、30,50,70,80 パリソン、31,51,71,81 パリソンのフランジ、52,72,82 フランジの下面、
53,73 フランジ下面の突起、61 アウターボトル上端面の溝、85 通気用溝、91 アウターボトル外周面の凹部
Claims (11)
- 上端に開口を有する樹脂の射出成形品からなるアウターボトルの内方に内容物が収納されるインナーボトルが配置されてなる二重ボトル容器の製造方法であって、
所定の形状に成形された前記アウターボトルと、上端に開口部を有して前記インナーボトルの前駆体として射出成形された有底筒状のパリソンを用い、
パリソンを加熱する加熱ステップと、
前記アウターボトルの内方に加熱した前記パリソンを位置決めした状態で配置するパリソン配置ステップと、
前記内方にパリソンが配置された状態の前記アウターボトルを、前記二重ボトル容器の外径に沿う内面形状を有する金型内に固定しつつ、前記パリソンをインジェクションブロー法によって成形することで、外面が当該アウターボトルの内面形状に沿う形状に形成された前記インナーボトルを形成するブロー成形ステップと、
を含み、
前記パリソンは、上端の開口部から下方の底部に至る途上に上下方向に対して放射方向に鍔状に張り出したフランジを備え、
前記フランジの下面には下方に突出する突起が周回して形成されているとともに、当該突起と前記アウターボトルの開口端とは互いに係合する形状に形成され、
前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁下面を前記アウターボトルの上端面に当接させるとともに、前記突起と前記開口端側とを互いに係合させる、
ことを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。 - 請求項1において、前記アウターボトルは前記開口の周縁が切り欠かれて上端面に段差が形成され、前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁を当該段差に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1または2において、前記突起の外周面と前記アウターボトルの開口端側の内周面は互いに係合する形状に形成され、前記パリソン配置ステップでは、当該突起の外周面を前記アウターボトルの前記開口端側の内周面に当接させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項3において、前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの開口端側の内周面の形状は、前記突起の外周面に対応する領域当該突起の形成箇所に対応する領域で前記突起の外周面に沿う形状に成形されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1または2において、前記アウターボトルの上端面には前記突起が挿入される溝が周回して形成され、前記パリソン配置ステップでは、前記突起を前記溝に挿入することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項5において、前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの前記溝は、前記突起の形成箇所に対応する領域に間欠的に形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記アウターボトルには、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが当該アウターボトル内に配置された状態で、前記アウターボトルの内面と前記パリソンの外面と前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡させる通気経路が形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記フランジの下面または前記アウターボトルの前記上端面の少なくとも一方に放射外方向に延長する溝が形成されているとともに、当該溝は、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態で、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡するように形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記パリソンはフランジの下面と上面とを連絡する通気口を備え、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態では、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とが前記通気口を介して連絡することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれかにおいて、前記アウターボトルの内周面には凹部が形成されており、前記ブロー成形ステップでは、前記インナーボトルの外周面を当該凹部に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
- 請求項1〜10のいずれかにおいて、前記アウターボトルの内周面に加飾フィルムを配置するステップを含み、前記ブロー成形ステップでは前記インナーボトルの外周面と前記アウターボトルの内周面とで当該加飾フィルムを挟持させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
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