JP6756479B2 - 二重ボトル容器の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、樹脂製の中空体であるアウターボトルの内側にインナーボトルが配置された二重ボトル容器の製造方法および二重ボトル容器に関する。
化粧品などを内容物として収容するための容器に二重ボトル容器がある。二重ボトル容器は、もっぱら外観上の見栄えを向上させる機能を担う樹脂製の中空体であるアウターボトルの内側に実質的な内容物の収納容器となるインナーボトルを配置した構造を有している。そして二重ボトル容器としては、例えば「オーバーモールド容器」と呼ばれるものがよく知られている。
オーバーモールド容器は、内容物が充填される中空の樹脂成形体(以下、インナーボトル)が、溶融樹脂の射出成形体(以下、アウター)で覆われた状態で一体化された構造であり、このオーバーモールド容器の製造法としては、例えば、以下の非特許文献1に記載されているように、インナーボトルをブロー成形などによって製造した後、そのインナーボトルを金型内に配置し、そのインナーボトルと内型として金型内に溶融樹脂を射出してアウターを成形し、インナーボトルとアウターとを一体化している。
このようなオーバーモールド容器などの二重ボトル容器では、例えば、有色樹脂のインナーボトルを、透明、あるいは磨りガラス状や色ガラス状など光透過性樹脂からなるアウターで覆うことで、インナーボトル内の内容物を遮光して外光による品質劣化を防止しつつ、重厚感や高級感といった、ガラスに似た触感や見た目の材質感を備えさせることができる。オーバーモールド容器の製造方法については例えば以下の特許文献1などに記載されている。また他の二重容器としては、以下の特許文献2に記載されているようなアウターボトルとインナーボトルをともにブロー成形品で成形したものがある。もちろん有底の中空筒状のアウターボトルにインナーとなる部材をはめ込むだけの単純な構造のものもある。なお本発明に関連して以下の非特許文献には、ブロー成形方法を含めた各種樹脂成形方法の概略が記載されている。
特開平06−23758号公報 特開2005−47172号公報
株式会社吉野工業所、"各形成方法の解説"、[online]、[平成27年11月18日検索]、インターネット<URL:http://www.yoshinokogyosho.co.jp/seikei.html>
二重ボトル容器について、オーバーモールド容器と同様の方法で製造する場合では、インナーボトルの外側に溶融樹脂を射出してアウターボトルを成形しているため、その射出成型時の圧力や熱によってインナーボトルが変形する可能性があり、均一で高い品質を維持することが難しい。また上記特許文献2に記載の技術ではアウターボトルもブロー成形品であるため、アウターボトルの肉厚は原理的に均一になる。言い換えれば局所的に肉厚にすることができない。肉厚が均一ではアウターボトルの形状は単純なものにならざるを得なくなり、造形的に優れたアウターボトルを製造することが難しい。例えばアウターボトルを透明な樹脂で形成するとともに、底や側面の一部を肉厚にするなどして優れた美観を備えさせることができない。
アウターボトルにインナーボトルを嵌め込む場合では、製造済みのアウターボトル内に製造済みのインナーボトルが挿入できる形状であることが必要であり、例えば、アウターボトルの内面形状とインナーボトルの外面形状が円筒形や底に向かって縮径する円錐台など、単純な形状に限られる。したがってこの場合も造形的に優れた二重ボトル容器を製造することが難しい。また単純に嵌め込むだけであるのでインナーボトルの外面とアウターボトルの内面とを間に隙間が生じ、異物が混入しやすい。液体であれば、毛細管現象によって隙間に液体が侵入する可能性があり、美観を大きく損ねることになる。もちろんアウターボトルとインナーボトルとの間に異物や液体が侵入すれば、品質的にも実用的にも問題がある。また衝撃などによってインナーボトルがアウターボトルから脱落する可能性もある。
そこで本発明は、高品質で美観に優れた二重ボトル容器を製造するための方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、上端に開口を有する樹脂の射出成形品からなるアウターボトルの内方に内容物が収納されるインナーボトルが配置されてなる二重ボトル容器の製造方法であって、
所定の形状に成形された前記アウターボトルと、上端に開口部を有して前記インナーボトルの前駆体として射出成形された有底筒状のパリソンを用い、
パリソンを加熱する加熱ステップと、
前記アウターボトルの内方に加熱した前記パリソンを位置決めした状態で配置するパリソン配置ステップと、
前記内方にパリソンが配置された状態の前記アウターボトルを、前記二重ボトル容器の外径に沿う内面形状を有する金型内に固定しつつ、前記パリソンをインジェクションブロー法によって成形することで、外面が当該アウターボトルの内面形状に沿う形状に形成された前記インナーボトルを形成するブロー成形ステップと、
を含み、
前記パリソンは、上端の開口部から下方の底部に至る途上に上下方向に対して放射方向に鍔状に張り出したフランジを備え、
前記フランジの下面には下方に突出する突起が周回して形成されているとともに、当該突起と前記アウターボトルの開口端とは互いに係合する形状に形成され、
前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁下面を前記アウターボトルの上端面に当接させるとともに、前記突起と前記開口端側とを互いに係合させる
ことを特徴とする二重ボトル容器の製造方法としている。
また前記アウターボトルは前記開口の周縁が切り欠かれて上端面に段差が形成され、前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁を当該段差に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることができる。
前記突起の外周面と前記アウターボトルの開口端側の内周面は互いに係合する形状に形成されて、前記パリソン配置ステップでは、当該突起の外周面を前記アウターボトルの前記開口端側の内周面に当接させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法としてもよい。そして前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの開口端側の内周面の形状は、前記突起の外周面に対応する領域当該突起の形成箇所に対応する領域で前記突起の外周面に沿う形状に成形されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすればより好ましい。
前記アウターボトルの上端面には当該突起が挿入される溝が周回して形成され、
前記パリソン配置ステップでは、前記突起を前記溝に挿入することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることもできる。より好適には前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの前記溝は、前記突起の形成箇所に対応する領域に間欠的に形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることである。
前記アウターボトルには、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが当該アウターボトル内に配置された状態で、前記アウターボトルの内面と前記パリソンの外面と前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡させる通気経路が形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法としてもよい。
前記フランジの下面または前記アウターボトルの前記上端面の少なくとも一方に放射外方向に延長する溝が形成されているとともに、当該溝は、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態で、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡するように形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることもできる。
あるいは前記パリソンはフランジの下面と上面とを連絡する通気口を備え、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態では、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とが前記通気口を介して連絡することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることもできる。 前記アウターボトルの内周面には凹部が形成されており、前記ブロー成形ステップでは、前記インナーボトルの外周面を当該凹部に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすればより好ましい。
前記アウターボトルの内周面に加飾フィルムを配置するステップを含み、前記ブロー成形ステップでは前記インナーボトルの外周面と前記アウターボトルの内周面とで当該加飾フィルムを挟持させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法とすることもできる。
本発明の二重ボトル容器の製造方法によれば、高品質で美観に優れた二重ボトル容器を製造することができ、当該方法で製造された二重ボトル容器は高品質で美観に優れたものとなる。なおその他の効果については以下の記載で明らかにする。
本発明の実施例に係る製造方法によって製造される二重ボトル容器の一例を示す図である。 本発明の実施例に係る二重ボトル容器の製造方法の概略を示す図である。 上記製造方法に基づいて二重ボトル容器を製造するための製造ラインの一例を示す図である。 本発明の実施例に係る二重ボトル容器の製造方法において、インナーボトルの位置合わせ精度を向上させることができる製造方法の例を示す図である。 本発明の実施例に係る二重ボトル容器の製造方法において、ブロー成形を容易にするために使用されるパリソンの例を示す図である。 上記ブロー成形を容易にするための製造方法の概略を示す図である。 本発明の実施例に係る二重ボトル容器の製造方法において、インナーボトルをアウターボトル内により強固に固定するための例を示す図である。
===二重ボトル容器の構造===
図1は、本発明が対象とする二重ボトル容器1の一例を示す図である。図1(A)は、当該二重ボトル容器(以下、容器1)の外観を示す斜視図であり、図1(B)は、(A)におけるa−a矢視断面に対応する図である。また図1(C)は図1(B)における円3内を拡大した図である。なお図1(D)は図1(A)〜(C)に示した二重ボトルの変形例の一部を拡大した図である。図1(A)に示したように、容器1は透明な硬質樹脂からなる有底円筒状のアウターボトル10内に、筒状のインナーボトル20がアウターボトル10と同軸となるように配置された構造を有している。ここで有底筒状のアウターボトル10の筒軸2方向を上下方向(または縦方向)とするとともに、インナーボトルの開口21を上方、底部22を下方として上下の各方向を規定すると、インナーボトル20は内容物の収納空間となる筒状の胴体部分(以下、収納部23)の上端側に縮径された円筒状の首部24が形成されて、その首部24がアウターボトル10の上端面11側から突出し、その首部24の先端に開口21が形成されている。首部24の周囲には雄ねじ25が形成されて、雌ねじが形成された筒状のキャップ(図示せず)がこの首部24に装着される。
図1(B)に示したように、インナーボトル20の収納部23と首部24との境界である肩部26がアウターボトルの上端面11から露出しており、この例では肩部26とアウターボトル10の上端面11とが面一となるように成形されている。なお図1(C)に示したように、インナーボトル20の肩部26の周縁27は外方に少し突出して鍔状に形成されている。そしてアウターボトル10の内面14の上端側には、そのインナーボトル20の肩部26の周縁27を下支えしつつ、この周縁27の鍔状の形状に係合する段差12が形成されている。もちろんアウターボトル10やインナーボトル20の成形精度のバラツキがある場合、あるいは肩部26の周縁の角にRが設けらている場合には、肩部26の鍔状の形状に段差12が正確に係合せず、面一にならなかったり、段差12と肩部部26の縁端とに隙間が生じる可能性がある。そしてこのような可能性が憂慮される場合には、敢えて段差12を設けず、図1(D)に示しように肩部26の周縁27をアウターボトル10の上端面11によって下支えさせるだけでもよい。
===二重ボトル容器の製造方法===
つぎに図1に示した二重ボトル容器1の製造方法について説明する。図2は二重ボトル容器の製造方法の概略を示す縦断面図であり、図2(A)〜(C)に当該製造方法における流れを示した。まず図2(A)に示したように、二重ボトル容器を構成するアウターボトル10と、最終的にインナーボトルとなるパリソン30を射出成形によって成形して用意しておく。アウターボトル10は上方に開口13を有する有底円筒状であり、パリソン30は概して試験管状で、インナーボトルと同じ形状の首部24の基端にフランジ31が形成された外観形状を有している。またフランジ31の周縁32は薄肉となるように成形されている。またフランジ31の下方は最終的に収納部(図1、符号33参照)となる部位(以下、ブロー成形部33)である。次に図2(B)に示したように、アウターボトル10内にパリソン30を挿入するとともに、パリソン30をアウターボトル10内の所定の位置に配置する。ここではパリソン30のフランジ31の周縁32がアウターボトル10の開口13の内周側に形成された上記段差12に係合することによってパリソン30が位置合わせされた状態でアウターボトル10内に配置される。そしてパリソン30が周知のコールドパリソン法によってフランジ31より下方のブロー成形部33がブロー成形されると、図2(C)に示したように、当初フランジ31だった領域がインナーボトル20の肩部26となり、フランジ31の周縁32の薄肉の部分が肩部26の周縁27として残る。そしてブロー成形部33が収納部23として成形され、収納部23の外面28がアウターボトル10の内面14に密着して二重ボトル容器1が完成する。
図3に二重ボトル容器の製造ラインの一例を示した。製造ライン200上では加熱工程s1、パリソン配置工程s2、ブロー成形工程s3の各工程が実施され、この例ではアウターボトル10やパリソン30が開口(13,21)側を鉛直下方に向けた倒立状態で製造ライン200上に供給されてくる。なお相対的な上下関係については、図1や図2と同様に規定することとする。すなわち図3では鉛直下方が二重ボトル容器の上方となる。
まず開口側が治具201によって固定されつつ倒立状態で製造ライン200に供給されたパリソン30がヒーター202による加熱工程s1によってその後のブロー成形工程s3において変形可能な状態にまで加熱される。つぎのパリソン配置工程s2では、加熱されたパリソン30に対して鉛直上方から倒立状態にあるアウターボトル10を装着する。このときパリソン30のフランジ31の周縁(図2、符号32参照)が、アウターボトル10の上端面11に形成されている段差(図2、符号12参照)に係合する。それによってパリソン30のブロー成形部33が位置決めされた状態でアウターボトル10内に挿入される。そしてブロー成形工程s3では、金型203内にアウターボトル10を固定しつつ、パリソン30に対してブロー成形を行い、当該パリソン30をインナーボトル(図1,図2、符号20)に成形する。概略的には、パリソン30の開口(図2、符号21)を介して上方(鉛直下方)から下方(鉛直上方)に向かって延伸ロッド(図示せず)を当該パリソン30のブロー成形部33の内方に挿入してパリソン30を下方(鉛直上方)に延伸させるとともに、その延伸ロッドの内部を通って当該ロッドの表面に案内された圧搾空気をパリソン30内に導入してパリソン30をアウターボトル10の内面形状に沿う外形に成形する。それによって図1や図2(C)に示した二重ボトル容器1が完成する。なおブロー成形の手順などについては上記非特許文献1に詳しく記載されている。
このように本実施例の二重ボトル容器の製造方法によれば、アウターボトルの内面形状をインナーボトルのブロー成形用金型として機能させている。そのため射出成形によって内外の形状を自由に成形可能なアウターボトル内にインナーボトルが配置させることができる。そしてアウターボトルの内面形状が複雑であっても、インナーボトルの外面をアウターボトルの内面形状に沿わせて密着させることができる。したがって高品質で美観に優れた二重ボトル容器を提供することができる。もちろんオーバーモールド容器のように、金型内にてブロー成形済みのインナーボトルの外側に溶融樹脂を射出してアウターボトルを成形しないため、インナーボトルが射出成形時の熱や圧力で変形することがない。とくにオーバーモールド容器では、高級化粧品等に用いられる容器のように、ガラスを模した底の厚いアウターボトルを成形する際には、インナーボトルの周囲の溶融樹脂の量に大きな偏りが生じるためインナーボトルを当初の形状に維持することが難しい。言い換えれば、インナーボトルの変形によってアウターボトルの内面形状も変形してしまう。当然のことながら上記特許文献2に記載の発明のように、アウターボトルもブロー成形すれば部分的に厚さが異なるアウターボトルを成形すること自体が極めて難しい。なおインナーボトルはインジェクションブロー法を用いて成形すればよく、上記のコールドパリソン法に代えてホットパリソン法によって成形することとしてもよい。
===その他の実施例===
図3に示した製造ライン200では、パリソン30やアウターボトル10を倒立状態で搬送していたが、もちろん正立状態で搬送してもよい。しかしパリソンはアウターボトルの開口端側から挿入するため、パリソンを正立状態で搬送する場合、製造ライン上あるいはその近傍にアウターボトルを正立状態で待機させておくとともに、パリソンを一度上方に移動させた後、そのパリソンを待機中のアウターボトルに対して上方から挿入し、その上でアウターボトルとパリソンを次工程の場所まで搬送する必要がある。したがって製造ライン状の搬送経路が複雑となり製造設備に係るコストが高くなる。一方倒立状態でパリソンを搬送させれば、製造ラインの上方にアウターを倒立状態で待機させておけばよく、搬送経路も単純なものとなり、結果として高品質で美観に優れた二重ボトル容器をより安価に提供することができる。
図1に示した二重ボトル容器1では、インナーボトル20の肩部26の周縁27がアウターボトル10の開口周縁に形成された段差に係合する構造を有していた。すなわち図2に示したように、パリソン30のフランジ31の周縁32をアウターボトル10の上記段差12を係合させることで、パリソン30をアウターボトル10に対して位置合わせしていた。しかしアウターボトルの段差とインナーボトルの肩部の周縁とを係合させる場合、インナーボトルとアウターボトルとの接触面積が小さく、位置合わせ精度を極めて高くすることが難しい。そこでインナーボトルのフランジとアウターボトルの上端面との係合構造を工夫することで位置合わせ精度をより高めることが考えられる。
図4にパリソンのフランジとアウターボトルの上端面との係合構造の例を示した。この図4では当該係合構造に関わる領域を拡大した縦断面図を示した。まず図4(A)に示した係合構造では、パリソン50のフランジ51の下面52に下方に突出して周回する突起53が形成されており、当該突起53の外周面54がアウターボトル40の内面14の上端領域41に当接している。なおこの例では当該内面14の上端領域41の形状がフランジ51の突起53の外周面54の形状に沿う形状に形成されている。また図4(B)に示した係合構造では、パリソン70のフランジ71の下面72に形成されている突起73がアウターボトル60の上端面11に周回して形成されている溝61に挿入されている。このようにパリソンのフランジとアウターボトルとの接触面積が大きくなるように双方を係合させることでパリソンの位置合わせ精度を高めることができる。なお突起(53,73)をフランジ(51,71)の下面(52,72)の全周にわたって周回させず、欠的に形成しておいてもよい。そして図4(A)、(B)に示した例では、アウターボトル40の内面14において突起53に係合する上端領域41を当該突起53に対応して間欠的に設けておけばよい。図4(C)、(D)に示した例では、アウターボトル60の上端面11における上記溝61を間欠的に形成しておけばよい。それによってインナーボトルを軸周りに強くひねったときに当該インナーボトルが回転するのを防止することもできる。もちろん製造ラインにおいて、アウターボトル内にパリソンを配置する工程に使用される装置側で十分な位置合わせ精度が得られるのであれば、フランジとアウターボトルとを相互に係合し合う形状に成形しなくてもよい。またパリソンにフランジを設けなくても、ブロー成形の工程に用いる金型の内面形状が、最終的な二重ボトル容器に形状に沿う形状であれば、フランジも不要である。しかし製造装置側で位置合わせ確保する場合にはその製造装置が自ずと高価なものとなる。したがって安価な射出成形品であるパリソンやアウターボトルによって位置合わせ精度を確保する方が二重ボトル容器の製造コストを抑制しやすい。
上記実施例に係る製造方法において、パリソンをアウターボトルに挿入すると、アウターボトルの開口がインナーボトルのフランジによって塞がれるため、このフランジの下面とパリソンの外面とアウターボトルの内面とによって閉鎖空間が形成される。そのためブロー成形に際しパリソンの外形が徐々に拡大していくのに伴って閉鎖空間内の圧力が上昇していき、パリソンが徐々に変形し難くなる。そこでパリソン内に導入する圧搾空気の圧力を徐々に高めていくなど、複雑な制御が必要となる可能性がある。そこで上記閉鎖空間とアウターボトルの外方とを連絡する通気経路をパリソンのフランジやアウターボトルの適宜な部位に設けてもよい。図5にフランジに通気経路を備えたパリソンの例を示した。ここでは当該パリソンを下方から見た斜視図によって示している。図5に示したパリソン80は、先に図4(A)にて示したパリソン50と同様に、フランジ81の下面82に突起83が形成されている。しかしフランジ81の下面82に、内周側から外周側に向けて放射状に延長する溝(以下、通気用溝84)が形成されている。その通気用溝84はフランジ81の下面82に形成されている突起83を横断してフランジ81の縁端85にて開放している。図6はこのパリソン80を図4(A)に示したものと同じアウターボトル40内に配置した状態を示した。図6に示したように、パリソン80におけるブロー成形部33の外面34とアウターボトル40の内面14とによって形成される閉鎖空間100が、フランジ81に形成されている通気用溝84を介してアウターボトル40の外方と連絡している。それによって閉鎖空間100の圧力がこの溝84を介して外方に逃げることができ、ブロー成形に関わる制御が容易になり、結果として二重ボトル容器をより安価に提供することが期待できる。パリソンのフランジに溝を形成せず、アウターボトルの上端面に形成しても同様の効果が得られる。溝をフランジの下面とアウターボトルの上面の双方に形成することもできる。もちろんアウターボトルの側面や底面に内外を連絡する通気口を設けたり、パリソンのフランジを上下方向に貫通するように通気口を設けてもよい。しかし二重ボトル容器の美観を考慮すればパリソンのフランジの下面やアウターボトルの上端面に溝状の通気口を設けることが望ましい。なおブロー成形後は上記閉鎖空間の内側にインナーボトルがブローされて当該インナーボトルの外面がアウターボトルの内面と密着し、閉鎖空間内にて開放していた溝の端部が塞がれる。そのためアウターボトルの外方からインナーボトルとアウターボトルとの界面に液体などが侵入することはない。なおパリソンのフランジに上面と下面とを連絡する通気口を形成しておいてもブロー成形工程時に上記閉鎖空間内の空気をアウターボトル外に排気することができる。
二重ボトル容器において、インナーボトルはアウターボトル内でブロー成形したものであるので、インナーボトルの外面とインナーボトルの内面は密着されているものの相溶状態で互いに固着されているわけではない。そのため例えば、アウターボトルの上端面から突出するインナーボトルを強く上方に引っ張ったり、アウターボトルに対して首部を相対的に強くひねったりすると、インナーボトルの位置がアウターボトル内でずれる可能性がある。そこで中空円筒状のアウターボトルの内側側面(内周面)に凹部を形成して、その凹部にインナーボトルの外側側面(外周面)を係合させてもよい。図7はインナーボトルの外周面とアウターボトルの内周面が係合するように形成された二重ボトル容器を示す図であり、なおここでは図4(A)に示したパリソン50を用いている。図7(A)と図7(C)はブロー成形の前と後のそれぞれにおけるパリソン50の外周面35あるいはインナーボトル150の外面28とアウターボトル40の内面14の形状を示す図であり、図7(B)および図7(D)は、図7(A)における円4内および図7(B)における円5内を拡大した図である。図7(A)、(B)に示したように、アウターボトル90の内周面15には適所に凹部91が形成されており、図7(C)、(D)に示したように、ブロー成形によってインナーボトル150を成形すると、インナーボトル150の外周面29が上記凹部91の形状に沿って密着し、インナーボトル150の外周面29とアウターボトルの内周面15がこの凹部91の形成箇所で係合した状態で二重ボトル容器1が完成する。それによってインナーボトル150がアウターボトル90内で位置ずれをおこすことを確実に防止することができる。アウターボトル90の内面14の凹部91を軸2を中心に周回する方向に複数設けておけば、上述した間欠的な突起と同様にインナーボトル150の回転を防止することができる。なおアウターボトルの内周面に意匠を兼ねた凹凸を形成しておけば、その凹凸を利用してインナーボトルの位置ずれや回転を防止することもできる。
光透過性樹脂からなるアウターボトルの内周面に加飾フィルムを配置しておき、そのアウターボトル内にパリソンを配置してブロー成形を行えば、アウターボトルの外方から視認できる加飾をインナーボトルとアウターボトルの界面に施すことができる。この場合オーバーモールド容器における加飾とは異なり、加飾の図案が崩れたり流動したりすることがない。すなわちオーバーモールド容器では成形済みのインナーボトルの外周面に加飾フィルムを配置した状態でアウターボトルを射出成形するため、加飾フィルムが射出成形時の熱や圧力で変形して加飾の図案が崩れたり、フィルムの一部が溶融樹脂とともに流動したりしてしまうのである。一方上記実施例の製造方法を転用すれば、加飾フィルムがインナーボトルの外周面とアウターボトルの内周面との間に挟持されるだけなので、美観に優れた加飾を容易に施すことが可能となる。
なおアウターボトルの外形は円筒状に限らず、上端側に開口が形成されていれば、角筒状や球形、ワイングラス状など適宜な形状とすることができる。アウターボトルの内面形状も適宜な形状を採用することができる。またアウターボトルの内面や外面には例えば微細な彫刻模様状の凹凸からなる加飾が射出成形工程や射出成形後の切削工程などによって形成されていてもよい。またアウターボトルは軟質樹脂で成形されていてもよい。
1 二重ボトル容器、10,40,60,90 アウターボトル、
11 アウターボトルの上端面、12 アウターボトルの開口周縁の段差、
13 アウターボトルの開口、14 アウターボトルの内面、
15 アウターボトルの内周面、20,150 インナーボトル、
21 インナーボトルの開口、23 収納部、24 首部、
26 インナーボトルの肩部、27 肩部の周縁、30,50,70,80 パリソン、31,51,71,81 パリソンのフランジ、52,72,82 フランジの下面、
53,73 フランジ下面の突起、61 アウターボトル上端面の溝、85 通気用溝、91 アウターボトル外周面の凹部

Claims (11)

  1. 上端に開口を有する樹脂の射出成形品からなるアウターボトルの内方に内容物が収納されるインナーボトルが配置されてなる二重ボトル容器の製造方法であって、
    所定の形状に成形された前記アウターボトルと、上端に開口部を有して前記インナーボトルの前駆体として射出成形された有底筒状のパリソンを用い、
    パリソンを加熱する加熱ステップと、
    前記アウターボトルの内方に加熱した前記パリソンを位置決めした状態で配置するパリソン配置ステップと、
    前記内方にパリソンが配置された状態の前記アウターボトルを、前記二重ボトル容器の外径に沿う内面形状を有する金型内に固定しつつ、前記パリソンをインジェクションブロー法によって成形することで、外面が当該アウターボトルの内面形状に沿う形状に形成された前記インナーボトルを形成するブロー成形ステップと、
    を含み、
    前記パリソンは、上端の開口部から下方の底部に至る途上に上下方向に対して放射方向に鍔状に張り出したフランジを備え、
    前記フランジの下面には下方に突出する突起が周回して形成されているとともに、当該突起と前記アウターボトルの開口端とは互いに係合する形状に形成され、
    前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁下面を前記アウターボトルの上端面に当接させるとともに、前記突起と前記開口端側とを互いに係合させる、
    ことを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  2. 請求項1において、前記アウターボトルは前記開口の周縁が切り欠かれて上端面に段差が形成され、前記パリソン配置ステップでは、前記フランジの周縁を当該段差に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  3. 請求項1または2において、前記突起の外周面と前記アウターボトルの開口端側の内周面は互いに係合する形状に形成され、前記パリソン配置ステップでは、当該突起の外周面を前記アウターボトルの前記開口端側の内周面に当接させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  4. 請求項3において、前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの開口端側の内周面の形状は、前記突起の外周面に対応する領域当該突起の形成箇所に対応する領域で前記突起の外周面に沿う形状に成形されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  5. 請求項1または2において、前記アウターボトルの上端面には前記突起が挿入される溝が周回して形成され、前記パリソン配置ステップでは、前記突起を前記溝に挿入することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  6. 請求項5において、前記突起は間欠的に複数箇所に形成され、前記アウターボトルの前記溝は、前記突起の形成箇所に対応する領域に間欠的に形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記アウターボトルには、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが当該アウターボトル内に配置された状態で、前記アウターボトルの内面と前記パリソンの外面と前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡させる通気経路が形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  8. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記フランジの下面または前記アウターボトルの前記上端面の少なくとも一方に放射外方向に延長する溝が形成されているとともに、当該溝は、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態で、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とを連絡するように形成されていることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  9. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記パリソンはフランジの下面と上面とを連絡する通気口を備え、前記パリソン配置ステップにより前記パリソンが前記アウターボトル内に前記パリソンが配置された状態では、前記アウターボトルの内面、前記パリソンの外面、および前記パリソンの前記フランジの下面とによって形成される閉鎖空間と、前記アウターボトルの外方とが前記通気口を介して連絡することを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて、前記アウターボトルの内周面には凹部が形成されており、前記ブロー成形ステップでは、前記インナーボトルの外周面を当該凹部に係合させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかにおいて、前記アウターボトルの内周面に加飾フィルムを配置するステップを含み、前記ブロー成形ステップでは前記インナーボトルの外周面と前記アウターボトルの内周面とで当該加飾フィルムを挟持させることを特徴とする二重ボトル容器の製造方法。
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