JP6754672B2 - 生体情報測定用電極 - Google Patents

生体情報測定用電極 Download PDF

Info

Publication number
JP6754672B2
JP6754672B2 JP2016214600A JP2016214600A JP6754672B2 JP 6754672 B2 JP6754672 B2 JP 6754672B2 JP 2016214600 A JP2016214600 A JP 2016214600A JP 2016214600 A JP2016214600 A JP 2016214600A JP 6754672 B2 JP6754672 B2 JP 6754672B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
electrode
biological information
bundle
conductive bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016214600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018068837A (ja
Inventor
敏憲 秋山
敏憲 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Alps Alpine Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2016214600A priority Critical patent/JP6754672B2/ja
Publication of JP2018068837A publication Critical patent/JP2018068837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6754672B2 publication Critical patent/JP6754672B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

本発明は、生体情報測定用電極に関するものである。
近年、様々な生体の情報、例えば、脈波、心電、筋電、体脂肪、脳波等の生体情報の測定が行われている。このような生体情報の測定には、通常の電極とは異なり、安定して生体と接触させることのできる生体情報測定用電極が必要となるため、様々な生体情報測定用電極が提案されている。特に、毛髪や体毛のある生体(皮膚)に押し当てる生体情報測定用の電極に関しては、皮膚から生えた毛を避けつつ皮膚に接触させることが求められるとともに、皮膚との接触の安定性が求められていた。
このような生体情報測定用の電極の1つとして、例えば、金等の細線を束ねることにより電極チップを形成し、この電極チップが外筒の前方に突き出しており、ある程度の押し圧で皮膚に押し当てた際に、電極チップが上下に可動する構造の脳波測定用プローブが開示されている(例えば、特許文献1)。また、例えば、基材繊維に導電性高分子をコーティングしてなる導電性繊維を用い、この導電性繊維をベースに束ね、接触子(電極)としている生体電極が開示されている(例えば、特許文献2)。
実公平5−8969号公報 特開2015−16166号公報
特許文献1に記載されている脳波測定用プローブでは、皮膚と接触する電極チップが金属製であるため、硬い電極チップを軟らかい皮膚に押し当てると、頭が痛くなり苦痛を伴うと云う課題があった。この課題を少しでも低減するため、脳波測定用プローブでは、電極チップの先端部に電解液を供給できる機構を設け、弱い押し圧であっても電極チップと皮膚との接触性の安定性が図れるようにしていた。しかしながら、この電解液を供給するための複雑な機構を構成しなければいけないと云う別な課題も有していた。
一方、特許文献2に記載されている生体電極では、軟らかい(変形し易い)導電性繊維を用いているため、頭が痛くなり苦痛を伴うと云う課題は解消されている。しかしながら、大きく変形するため、生体電極と皮膚との接触圧を充分確保できず、接触抵抗が安定しないと云う課題があった。
このため、皮膚等の生体に接触させても苦痛を伴うことなく、生体情報の測定を精度良く安定して行うことのできる生体情報測定用電極が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、複数の導電線を有する導電束体と、前記導電束体と電気的に接続された端子部と、を有し、前記導電束体の先端部が生体と接触可能な生体情報測定用電極であって、前記導電線は、カーボン繊維により形成されており、前記導電束体の周囲に位置する保護部材を有し、前記導電束体は、前記カーボン繊維を一方向に揃えて形成されており、前記保護部材に対し前記一方向に移動可能であって、前記保護部材の一端部は、前記導電束体の前記先端部側を取り囲んでいることを特徴とする。
開示の生体情報測定用電極によれば、皮膚等の生体に接触させても苦痛を伴うことなく、生体情報の測定を精度良く安定して行うことができる。
比較例におけるカーボン繊維を用いた生体情報測定用の電極の説明図 比較例及び本実施の形態に用いるカーボン繊維の説明図 第1実施の形態における生体情報測定用電極の構造の説明図 第1実施の形態における生体情報測定用電極が皮膚に接触する様子の説明図 図4(b)の要部拡大図 第1実施の形態における生体情報測定用電極の変形例1及び変形例2の説明図 第1実施の形態における生体情報測定用電極の変形例3の説明図 第2実施の形態における複数の電極脚を有する生体情報測定用電極の斜視図 第2実施の形態における複数の電極脚を有する生体情報測定用電極の断面図 第2実施の形態における複数の電極脚を有する生体情報測定用電極の変形例の断面図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。また、以下の説明では、一例として生体の一部である毛髪や体毛のある皮膚に生体情報測定用電極を接触させて生体情報の測定を行う場合について説明するが、本実施の形態における生体情報測定用電極は、生体の一部であれば、毛髪や体毛のある皮膚以外の皮膚等(生体)に接触させるものであっても良い。
〔第1実施の形態〕
本実施の形態における生体情報測定用電極は、皮膚等の生体に接触させる電極として、導電性を有するカーボン繊維を用いていることを特徴としている。
(比較例)
ここで、先ず最初に、単にカーボン繊維を用いた電極では、生体情報の測定を正確に行うことが困難であることについて、比較例を用いて説明する。図1には、カーボン繊維を用いた比較例の電極900を例示する。図1では、1本のカーボン繊維或いは複数本のカーボン繊維が結束されたものを導電線911として模式化して図示している。尚、図1(a)は、電極900を皮膚40に接触させる前の状態を示し、図1(b)及び(c)は、電極900が皮膚40に接触している状態を示す。
先ず、この電極900は、図1(a)に示すように、カーボン繊維が結束された複数の導電線911が束ねられて、導電束体910を形成して構成されている。そして、電極900は、導電束体910の一方の端部910aが生体の皮膚40(図1(b)を参照)と接触する先端部であり、導電束体910の他方の端部910bが測定情報を取り出す端子部930に電気的に接続されている。
このような電極900を用いて生体情報を測定する際には、導電束体910の先端部を皮膚40に接触させて測定を行うことが必要となる。具体的には、生体情報の測定を行う際には、電極900の導電束体910の先端部となる一方の端部910aを皮膚40に接触させる(図1(b)を参照)。更に、電極900と皮膚40との接触を確実にするために、電極900を皮膚40に向かって押しつける。その際に、導電線911を形成しているカーボン繊維が直径が7μm〜10μmと細いため、導電線911は、皮膚40に向かって押しつけられると、図1(c)に示すように、皮膚40と接触している導電束体910の先端部の導電線911が、押される力により曲がってしまう。
このように、導電束体910を形成している導電線911が、先端部において曲がると、皮膚40と導電線911との接触面積が安定せず、接触抵抗が変化するため、安定した生体の測定を行うことができない。また、後述するように、導電線911を形成しているカーボン繊維が、先端部において曲がると、皮膚40と接触部分が変化し、抵抗が増加するため、正確な生体の測定を行うことができない。
尚、図1(b)に示すように、導電束体910の先端部となる一方の端部910aを皮膚40に触れる程度の極めて弱い力で接触させれば、導電線911の先端部は曲がることはない。しかしながら、皮膚40は人体等の一部であるため動くので、皮膚40から導電束体910の先端部が離れる場合があり、接触状態が安定せず正確な生体情報の測定を行うことができない。従って、生体情報の測定を行う際には、ある程度の力で電極900を皮膚40に向けて押しつける必要があるが、電極900を皮膚40に向けて押しつけると、図1(c)に示すように、導電束体910の先端部が曲がってしまう。
更に、導電線911を形成しているカーボン繊維が、先端部において曲がると、抵抗が増加することについて、比較例及び本実施の形態に用いるカーボン繊維の特性に基づき説明する。図2は、カーボン繊維(図2に示すCF)を示した説明図である。
図2に示すように、カーボン繊維は、カーボン繊維の繊維軸方向(図2に示す破線矢印A)における比抵抗と繊維軸に垂直な方向(図2に示す破線矢印B)における比抵抗とは大きく異なっている。具体的には、破線矢印Aに示すカーボン繊維の繊維軸方向における比抵抗は、破線矢印Bに示す繊維軸に垂直な方向における比抵抗よりも、2〜3桁程度低い。従って、図1(c)に示すように、カーボン繊維の先端部(導電線911の先端部)が曲がってしまうと、カーボン繊維の側面と皮膚40とが接するため、カーボン繊維の端面と皮膚40とが接触した場合と比較して、導電線911、ひいては導電束体910と皮膚40との接触抵抗は高くなる。
以上より、導電束体910を形成している導電線911の先端部が曲がると、導電束体910を形成している導電線911と皮膚40との接触面積が変動するため、接触抵抗が変動し、また、皮膚40が導電線911を形成しているカーボン繊維の側面と接するため、接触抵抗は高くなる。従って、図1(c)に示すように、導電束体910を形成している導電線911の先端部が曲がってしまうと、安定して精度良く生体情報の測定を行うことができなくなる。
(生体情報測定用電極)
次に、第1実施の形態における生体情報測定用電極の構成について、図3に基づき説明する。図3(a)は、第1実施の形態における生体情報測定用電極の構造の断面を示す図であり、図3(b)は、導電束体110と端子部130とを接続したものの断面を示す図であり、図3(c)は、保護部材120に蛇腹体140を接続したものの断面を示す図である。尚、図3では断面を示しているが、生体情報測定用電極は立体的に形成されており、紙面の手前及び奥行き方向にも同様の形状となっている。
第1実施の形態における生体情報測定用電極は、図3(a)に示すように、複数の導電線111を有する導電束体110と、導電束体110の周囲に位置する保護部材120と、導電束体110と電気的に接続された端子部130と、一方向(図3に示す破線矢印C)に沿って変形可能な支持部材と、を備えて構成されている。尚、第1実施の形態では、支持部材として、一方向に伸縮自在の蛇腹体140を用いている。
先ず、導電束体110は、図3(a)及び図3(b)に示すように、導電性を有したカーボン繊維により形成された複数の導電線111を備えて構成されており、各々のカーボン繊維の繊維軸方向が同じ方向となるように、導電線111が一方向(図3に示す破線矢印C)に揃えられて束ねられている。そして、導電束体110の一方の端部110aである先端部が生体に接触する接触可能な部分となっており、導電束体110の他方の端部110bが端子部130に接続されている。尚、後述するが、端子部130が導電性を有する金属材料等により形成されており、導電束体110の他方の端部110bと端子部130とは電気的に接続されることとなる。
次に、保護部材120は、ポリプロピレン樹脂(PP、polypropylene)等の合成樹脂を射出成形して作製しており、円筒状に形成されている(図3(c)を参照)。そして、保護部材120は、図3(a)に示すように、その円筒状の内部に導電束体110を収容し、導電束体110の周囲に位置することとなる。尚、第1実施の形態では、保護部材120として、煮沸消毒に耐えられる程度の耐熱性を有した合成樹脂を好適に用いたが、これに限るものではない。また、絶縁性を有する合成樹脂料を好適に用いたが、これに限るものではなく、例えばカーボン等の導電性を有する材料であっても良い。また、保護部材120の形状が円筒状に形成されているが、その横断面形状が円に限るものではなく、例えばその横断面形状が多角形状等で筒状に形成されていても良い。
また、保護部材120は、図3(a)に示すように、保護部材120の一方の端部120aである一端部の近傍において、導電束体110の先端部を覆うようにして取り囲んでいる。そして、第1実施の形態では、導電束体110の先端部が保護部材120内に全て収容されている。尚、第1実施の形態では、保護部材120が導電束体110のほぼ全域を取り囲んだ円筒状であるが、これに限るものではなく、導電束体110の先端部側を取り囲んでいれば良い。
次に、端子部130は、上述したように導電性を有する金属材料等により形成されており、円板形状の基体部130kと基体部130kの中央部から突出した凸部130tとを有して構成されている。そして、端子部130の基体部130kと導電束体110の他方の端部110bとが、例えば、不図示の導電性接着剤により固定されて接続されている(図3(a)及び図3(b)を参照)。
これにより、端子部130は、導電束体110を保持するとともに、導電束体110と電気的に接続される。つまり、端子部130は、電気信号を取り出すための端子の機能の他に、導電束体110を保持する保持部材の機能も有している。尚、端子部130と導電束体110の他方の端部110bとは、直接接続されていなくとも、電気的に接続されていれば良い。例えば、導電性を有した保持部材で導電束体110を保持し、リード線等を介して、この保持部材と端子部130とが接続されていても良い。
また、端子部130は、不図示の測定装置と接続する機能を有しており、導電束体110を介して得られた皮膚40からの電気信号を測定装置に伝えている。具体的には、端子部130は、不図示のリード線及び不図示のターミナルに接続されており、このターミナルと測定装置とが接続されている。
最後に、支持部材である蛇腹体140は、保護部材120と保持部材である端子部130とを接続するものであって、一方向(図3に示す破線矢印C)に沿って伸縮可能(変形可能)である。具体的には、蛇腹体140の一方は、保護部材120の他方の端部120bに接続されており、蛇腹体140の他方は、端子部130に接続されている。そして、蛇腹体140は、保護部材120の一方の端部120aが端子部130が設けられている方向に押されると縮み、保護部材120の一方の端部120aを押している力がなくなると、伸びることとなる。これにより、第1実施の形態における生体情報測定用電極は、導電束体110の一方向への可動を容易に行うことができ、導電束体110の先端部を皮膚に簡単に押しつけることができる。
また、第1実施の形態においては、一方向に伸縮自在の蛇腹体140に代えて、一方向に弾性を有して変形可能なバネ体或いはゴム体を用いても良い。本願においては、一方向に伸縮自在な蛇腹体140、一方向に弾性を有するバネ体或いはゴム体を一方向に沿って変形可能な支持部材と記載する場合がある。この場合には、端子部130は、導電束体110を保持する保持部材としての機能を有している。
以上のように、第1実施の形態においては、蛇腹体140等の変形可能な支持部材が、保護部材120に接続されているため、保護部材120の先端である一方の端部120aが、皮膚40に接触する際に、柔軟性をもって皮膚40に接触する。このため、導電束体110の先端部を皮膚40に苦痛を与えることなく、容易に押しつけることができる。
(生体情報測定用電極の接触)
次に、第1実施の形態における生体情報測定用電極を皮膚に接触させる場合について、図4及び図5に基づき説明する。図4は、第1実施の形態における生体情報測定用電極が皮膚に接触する様子を説明した説明図である。図5は、図4(b)で一点鎖線5Aで囲んだ部分の要部拡大図である。
第1実施の形態においては、最初に、図4(a)に示すように、導電束体110の先端部となる一方の端部110aを皮膚40側に向けて配設し、皮膚40に保護部材120の一方の端部120aを接触させる。その際には、導電束体110の先端部が保護部材120内に全て収容されているので、導電束体110の先端は、皮膚40と僅かに離間しているか、皮膚40と僅かに接触している状態となっている。
次に、端子部130側から皮膚40に向けて端子部130を押すと、図4(b)に示すように、蛇腹体140が一方向(図4に示す破線矢印C)に沿って縮み、端子部130に保持された導電束体110が保護部材120に対して(相対して)一方向に移動する。そして、図5に示すように、導電束体110の先端部(一方の端部110a)が皮膚40に押し付けられるとともに、導電束体110が曲がって変形する。
その際に、第1実施の形態においては、図5に示すように、皮膚40と接触する導電束体110の先端部側が保護部材120の一端部に取り囲まれているので、カーボン繊維により形成されている導電束体110の先端部側は、保護部材120により大きく変形することが規制される。このため、生体情報を測定する際に、端子部130側より導電束体110の先端部を皮膚40に向けて押しつけても、導電束体110の先端部側が、比較例の電極900(導電束体910)のように曲がって横に広がることはなく、導電束体110の先端部を皮膚40に確実に接触させることができる。この際、導電束体110の先端部となる一方の端部110aの端面が皮膚40と接触するため、導電束体110の先端部の側面が皮膚40と接することはない。従って、接触抵抗が高く変動することはなく、生体情報の測定を安定して正確に行うことができる。
また、導電束体110の他方の端部110bは、端子部130に接続されており、導電束体110の一方の端部110aと皮膚40とが接触すると、皮膚40と端子部130との間の導電束体110の抵抗は、カーボン繊維の繊維軸方向であるため低くなっている。従って、生体情報の測定を正確に行うことができる。即ち、導電束体110を形成しているカーボン繊維は一方向である繊維軸方向に対して低抵抗となる導電異方性を有しており、カーボン繊維により形成された導電束体110の他方の端部110bは端子部130に接続されているので、それぞれの接触抵抗が低くなる。よって、導電束体110の一方の端部110aの端面が皮膚40と接触した場合、端子部130と皮膚40との間における導電束体110の抵抗は低いため、正確な生体情報の測定が可能となる。
また、第1実施の形態の蛇腹体140に代えて、一方向に弾性を有するバネ体又はゴム体を用いた場合には、生体情報の測定等が終了して生体より導電束体110が離れると、バネ体及びゴム体の弾性により、導電束体110は生体と接触していない元の状態、つまり導電束体110の先端部を保護部材120に収容した状態に戻ることとなる。このため、次に生体情報を測定する間でも、導電束体110の先端部を外的な衝撃から保護することができる。
(変形例)
第1実施の形態における生体情報測定用電極は、導電束体110の先端部となる一方の端部110aが皮膚40に接触していない状態では、図6(a)に示すように、保護部材120の一方の端部120aよりも導電束体110の一方の端部110aが出ていても良い(変形例1)。保護部材120の一方の端部120aよりも導電束体110が出ている場合では、保護部材120の一方の端部120aから導電束体110の一方の端部110aまでの長さL1は、0.5mm以下であることが好ましい。この範囲であれば、導電束体110の先端部が曲がることなく、皮膚40に確実に接触させることができるからである。
また、第1実施の形態における生体情報測定用電極は、図6(b)に示すように、保護部材120の一方の端部120aよりも導電束体110の一方の端部110aが引っ込んでいても良い(変形例2)。即ち、導電束体110の一方の端部110aが皮膚40に接触していない状態では、導電束体110の一方の端部110aである先端部が、保護部材120内に全て収容されているものであっても良い。保護部材120の一方の端部120aよりも導電束体110が引っ込んでいる場合では、保護部材120の一方の端部120aから導電束体110の一方の端部110aまでの長さL2は、例えば、3mm以下であることが好ましい。
この変形例2の場合、生体情報を測定する際には、最初に、皮膚40に保護部材120の一方の端部120aが接触し、この後、導電束体110の先端部が接触する。従って、導電束体110の先端部が皮膚40に接触しても、保護部材120により確実に規制されるため、導電束体110の先端部が広がることを抑制することができる。これにより、導電束体110の先端部と皮膚40との接触を確実にすることができ、高い信頼性で生体情報の測定を行うことができる。なお、云うまでもないが、一方向に伸縮自在の蛇腹体140の可動範囲は、前述した長さL2以上に設定している。
また、第1実施の形態における生体情報測定用電極は、図7に示すように、導電束体110の他方の端部110bの近傍において、導電束体110を保持する保持部材150を有する構成でも良い(変形例3)。その際には、保持部材の機能を有していた端子部130(前述した)は、電気信号を取り出すための端子の機能のみを有した端子部130C(図7を参照)となる。
〔第2実施の形態〕
次に、第2実施の形態について説明する。図8(a)は、第2実施の形態における生体情報測定用電極を上面側から見た斜視図であり、図8(b)は、第2実施の形態における生体情報測定用電極を底面側から見た斜視図である。図9は、図8(a)における一点鎖線8A−8Bより矢印で示す方向に切断した断面図である。
第2実施の形態における生体情報測定用電極は、図8(b)に示すように、互いに対応する1つの導電束体110と1つの保護部材120とにより、1組の電極脚が形成され、この電極脚が複数設けられたものである(図8(b)を参照)。そして、複数の電極脚を設けることにより、電極脚が1つの場合と比較して、皮膚40との接触部分が増え接触抵抗が低くなり、接触不良も低減するため、生体情報の測定を安定して正確に行うことができる。なお、電極脚は、図8(b)に示す9組と、限るものではない。
具体的には、第2実施の形態における生体情報測定用電極は、図8及び図9に示すように、複数の電極脚における保護部材120を一体的に支持している保護基体220と、複数の電極脚における導電束体110を一体的に保持している保持基体250と、複数の導電束体110と電気的に接続されている端子部230と、保護基体220と保持基体250とを接続している支持部材240と、を備えて構成されている。また、第2実施の形態では、支持部材240として、第1実施形態と同様に、一方向に伸縮自在の蛇腹体140を用いている。
先ず、電極脚は、図9に示すように、複数の導電線111を有する導電束体110と、導電束体110の周囲に位置する保護部材120と、で、1対を構成し、複数設けられている(図8(b)を参照)。そして、それぞれの電極脚において、皮膚40と接触する導電束体110の先端部側が保護部材120の一端部に取り囲まれている。
次に、保護基体220は、ポリカーボネート樹脂(PC、polycarbonate)等の耐熱性の合成樹脂を射出成形して作製しており、図8(b)に示すように、円板形状に形成されている。そして、保護基体220は、複数の保護部材120を一体的に支持している。なお、第2実施の形態においては、保護基体220と複数の保護部材120とは、一体で射出成形して作製している。尚、第2実施の形態では、保護基体220として、煮沸消毒に耐えられる程度の耐熱性を有した合成樹脂を好適に用いたが、これに限るものではない。また、絶縁性を有する合成樹脂料を好適に用いたが、これに限るものではなく、例えばカーボン等の導電性を有する材料であっても良い。
次に、保持基体250は、導電性を有する金属材料等により作製されており、図8(a)に示すように、円板形状に形成されている。そして、保持基体250は、図9に示すように、複数の導電束体110の他方の端部110bと接続しており、不図示の導電性接着剤で複数の導電束体110を固定し、複数の導電束体110を一体的に保持している。これにより、保持基体250は、複数の導電束体110と電気的に接続されることとなる。
次に、端子部230は、導電性を有する金属材料等により形成されており、図8(a)に示すように、円柱形状に形成されている。そして、端子部230は、図8(a)及び図9に示すように、不図示の導電性接着剤で保持基体250の中央部分に固定されて接続されている。これにより、端子部230は、保持基体250を介して、複数の導電束体110と電気的に接続されることとなる。
また、端子部230は、第1実施の形態と同様に、不図示の測定装置と接続する機能を有しており、導電束体110を介して得られた皮膚40からの電気信号を測定装置に伝えている。尚、端子部230と保持基体250とは、直接接続していなくても良く、例えばリード線等で電気的に接続されていても良い。
最後に、支持部材240は、第1実施の形態と同様に、一方向に沿って伸縮可能(変形可能)な蛇腹体140を用いている。そして、支持部材240は、図8に示すように、蛇腹体140を4つ用いて、保護基体220と保持基体250とを接続している。なお、第1実施の形態と同様に、一方向に伸縮自在の蛇腹体140に代えて、一方向に弾性を有して変形可能なバネ体或いはゴム体を用いても良い。
以上のように構成された第2実施の形態における生体情報測定用電極は、皮膚40と接触する導電束体110の先端部側が保護部材120の一端部に取り囲まれているので、カーボン繊維により形成されている導電束体110の先端部側は、保護部材120により大きく変形することが規制される。このため、生体情報を測定する際に、端子部230側より導電束体110の先端部を皮膚40に向けて押しつけても、導電束体110の先端部側が、比較例の電極900(導電束体910)のように曲がって横に広がることはなく、導電束体110の先端部を皮膚40に確実に接触させることができる。そして、導電束体110の先端部となる一方の端部110aの端面が皮膚40と接触することとなり、導電束体110の先端部の側面が皮膚40と接することが生じない。従って、接触抵抗が高くなることもなく、接触抵抗が変動することもなく、生体情報の測定を安定して正確に行うことができる。
また、第2実施の形態における生体情報測定用電極は、保護基体220により複数の保護部材120を一体的に支持し、保持基体250により複数の導電束体110を一体的に保持することにより、端子部230側から複数の導電束体110の先端部を皮膚40に押しつけた際に、複数の導電束体110の先端部を皮膚40に同時に、均一に押しつけることができる。これにより、容易に生体情報の測定を安定して正確に行うことができる。
(変形例)
第2実施の形態における生体情報測定用電極は、図10に示すように、複数の導電束体110の他方の端部110bの近傍において、保持部材である保持基体250Cを配設し、保持基体250Cにより複数の導電束体110を一体的に保持する構成としても良い。その際には、この保持基体250Cと保護基体220とは、支持部材240により接続されている(変形例4)。この場合においても、複数の導電束体110の先端部を皮膚40に押しつけた際に、複数の導電束体110の先端部を皮膚40に同時に、均一に押しつけることができる。即ち、複数の保護部材120が一体的に保持されている保護基体220と、複数の導電束体110を一体的に保持する保持基体250Cとが、支持部材240である蛇腹体140により接続されているので、複数の保護部材120及び複数の導電束体110をまとめて、皮膚40に押しつけることができる。このことにより、複数の導電束体110の先端部の端面を皮膚40に容易に押しつけることができる。
また、第2実施の形態における生体情報測定用電極は、図10に示すように、第1実施の形態と同様に、導電束体110のそれぞれに対応して端子部130をそれぞれ設けた構成でも良い(変形例5)。その際には、それぞれの端子部130と不図示の測定装置とが、リード線等を介して電気的に接続されている。
また、第2実施の形態における生体情報測定用電極は、図10に示すような端子部130を複数設ける構成ではなく、1つの端子部を設ける構成でも良い(変形例6)、その際には、この端子部と保持基体250Cとをリード線等を介して電気的に接続させている。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
40 皮膚
110 導電束体
110a 一方の端部
110b 他方の端部
111 導電線
120 保護部材
120a 一方の端部
120b 他方の端部
130 端子部
140 蛇腹体
220 保護基体
250 保持基体

Claims (9)

  1. 複数の導電線を有する導電束体と、
    前記導電束体と電気的に接続された端子部と、
    を有し、前記導電束体の先端部が生体と接触可能な生体情報測定用電極であって、
    前記導電線は、カーボン繊維により形成されており、
    前記導電束体の周囲に位置する保護部材を有し、
    前記導電束体は、前記カーボン繊維を一方向に揃えて形成されており、前記保護部材に対し前記一方向に移動可能であって、
    前記保護部材の一端部は、前記導電束体の前記先端部側を取り囲んでいることを特徴とする生体情報測定用電極。
  2. 前記導電束体の前記一方向における端部を保持する保持部材と、該保持部材と接続され前記一方向に沿って変形可能な支持部材と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定用電極。
  3. 前記導電束体と前記保護部材とにより電極脚が形成されており、
    前記電極脚が複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の生体情報測定用電極。
  4. 前記電極脚における各々の前記保護部材が一体的に支持されている保護基体を有し、
    前記保持部材は、前記電極脚における各々の前記導電束体を一体的に保持する保持基体を有し、
    前記保護基体と前記保持基体とが前記支持部材で接続されていることを特徴とする請求項3に記載の生体情報測定用電極。
  5. 前記支持部材が前記保護部材に繋がれていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の生体情報測定用電極。
  6. 前記支持部材は、前記一方向に弾性を有するバネ体或いはゴム体、または前記一方向に伸縮自在の蛇腹体のいずれかであることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の生体情報測定用電極。
  7. 前記保護部材の形状は筒状であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の生体情報測定用電極。
  8. 前記導電束体の前記先端部は、前記保護部材内に全て収容されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の生体情報測定用電極。
  9. 前記導電束体における前記先端部は、前記導電束体の一方の端部であり、
    前記導電束体の他方の端部は、前記端子部に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の生体情報測定用電極。
JP2016214600A 2016-11-01 2016-11-01 生体情報測定用電極 Active JP6754672B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214600A JP6754672B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 生体情報測定用電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016214600A JP6754672B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 生体情報測定用電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018068837A JP2018068837A (ja) 2018-05-10
JP6754672B2 true JP6754672B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=62113262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016214600A Active JP6754672B2 (ja) 2016-11-01 2016-11-01 生体情報測定用電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6754672B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6802730B2 (ja) * 2017-02-22 2020-12-16 アルプスアルパイン株式会社 生体情報測定用電極

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4706679A (en) * 1986-01-27 1987-11-17 Westinghouse Electric Corp. Disposable monitor for an EEG head set
JPH066116B2 (ja) * 1990-07-24 1994-01-26 幸雄 関根 動物用生体電極装置
JP5516137B2 (ja) * 2010-06-28 2014-06-11 ソニー株式会社 生体信号検出電極及び生体信号検出装置
JP6003437B2 (ja) * 2012-09-14 2016-10-05 ソニー株式会社 生体信号測定電極及び生体信号測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018068837A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110074396A1 (en) Biosensor and electrode structure thereof
JP4368258B2 (ja) センサ・ガイドワイヤアセンブリ
JP6112534B2 (ja) 脳波計測用電極、脳波計測用電極を備える脳波計測用電極付キャップ
JP5842198B2 (ja) 脳波測定用電極、脳波測定用部材、及び、脳波測定装置
CN104470424B (zh) 用于转换器的干式应用的转换器组件
CN109141697A (zh) 应变片、压力传感器以及介入医疗导管
JP2015090335A (ja) 検査治具
JP6754672B2 (ja) 生体情報測定用電極
US10194489B2 (en) Electric heater and method for manufacturing electric heater
KR20090121210A (ko) 카테터용 핸들
EP3261532B1 (en) Electroencephalogram electrode
CN106450994B (zh) 用于仪器探头的具有脊部的电缆组件
TW201538984A (zh) 接觸檢查裝置
JP2020513259A (ja) 小型センサに対する電気接続
JP6486551B2 (ja) 生体電極、生体電極の製造方法、生体から電気信号を収集する方法
US10004419B2 (en) Electrode for measuring living body signal
JP6802730B2 (ja) 生体情報測定用電極
JP6047756B2 (ja) 蔓巻バネ、コネクタ、電極及び電位計
JP2022105485A (ja) 脳波ドライ電極
EP4024020B1 (en) Strain gauge, force sensor and interventional medical catheter
JP3943372B2 (ja) インピーダンス測定用の多端子構造
WO2019181389A1 (ja) 生体情報測定用電極
JP2002301038A (ja) 硬膜下電極
JPWO2016185525A1 (ja) 脳電極
JP2007178311A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6754672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150