JP6754208B2 - 可食シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、可食シートの製造方法、これを用いたソフトカプセルの製造方法、可食シートの製造装置、及びソフトカプセルの製造装置に関する。
特許文献1では、ゼラチン水溶液をスプレッダーボックスに供給し、この水溶液を薄膜状に吐出した後、冷却ドラム上で冷却し、可食シートを形成することが開示されている。より詳細に説明すると、脱イオン水とグリセリン等で60℃で約20,000cpsに粘度調整されたゼラチン水溶液をゼラチンタンクに収容し、このゼラチンタンクからスプレッダーボックスへゼラチン水溶液を供給している。そして、スプレッダーボックスでは、ゼラチン水溶液を自重により吐出させている。
また、特許文献1では、こうして形成された可食シートを用いてソフトカプセルを製造することも開示されている。すなわち、表面に凹部が形成された一対のダイロールの間に、一対の可食シートを挟みながら、各可食シートに半殻を形成し、これら半殻を接合することで、カプセル殻を形成している。そして、半殻を接合する過程で、カプセル殻の中に内容液を注入している。また、半殻の接合とともに、凹部の周縁の切断刃によってカプセル殻を可食シートから切り出し、内容液が収容されたソフトカプセルを形成している。
特公平05−088143号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置では、次のような問題があった。上記スプレッダーボックスでは、ゼラチン水溶液の液面レベルをフロート等で制御し、自重のみで冷却ドラム上に吐出するため、作成される可食シートの厚みのばらつきが制御しがたいという問題がある。特に、可食シートの厚みが小さくなるほど、この問題は顕著になり、破れが生じるなど、品質上の問題となっていた。また、通常、厚みのばらつきが小さいシートを形成するためには吐出される組成物の粘度は小さいほうが好ましいが、粘度を小さくするために高温にし過ぎると、ゼラチンのようなゲル化剤が劣化してしまうため、吐出される組成物にゲル化剤、特にゼラチンを含有する場合、加熱することで液状にしても、一定程度の粘度を有する状態で吐出されることになる。このため、ゲル化剤を含有する組成物を吐出することにより、厚みのばらつきが抑制された可食シートを得ることは非常に困難であった。
また、上記特許文献1に記載の方法で、厚みの小さいソフトカプセルを製造すると、厚みが小さい部分から破れが生じ、内容液の漏れが発生するおそれもある。また、半殻の接合部分の厚みがばらつきによって小さくなると、半殻の接合が適切に行われず、接合部分から内容液が漏れる可能性がある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、可食シートの厚みのばらつきを抑制することができる可食シートの製造方法、製造装置、これを用いたソフトカプセルの製造方法、及びソフトカプセルの製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る可食シートの製造方法は、マニホールド及び当該マニホールドと連通するスリット状の吐出口を有する塗工具に対し、ポンプによる供給量の制御に基づいて、液状のゲル化剤含有組成物を供給する工程と、前記ゲル化剤含有組成物を、冷却部材上に供給する工程と、前記ゲル化剤含有組成物を、前記冷却部材上で冷却しながら、当該冷却部材とともに移動させることで、可食シートを形成する工程と、を備えている。
この構成によれば、マニホールドを備えた塗工具を用いるとともに、ポンプによって供給量を制御しながら、液状のゲル化剤含有組成物を塗工具に供給することができるため、塗工具からは、正確な厚さのゲル化剤含有組成物を吐出することができる。したがって、冷却ドラム上に形成される可食シートの厚みがばらつくのを防止することができる。特に、本実施形態が対象とする可食シートは、劣化により粘性が変化するなど、厚みに影響を与える要素が多いため、上記のような製造装置を用いると有利である。
上記可食シートの製造方法において、前記冷却部材は、種々の構成が可能である。例えば、冷却部材は、前記吐出口の形成方向に軸線が延びる冷却ドラムにより構成され、前記塗工具から吐出された前記ゲル化剤含有組成物は、前記冷却ドラム上で冷却されながら、当該冷却ドラムの回転とともに移動されることで、前記可食シートが形成されるものとすることができる。これによって、プレート状の冷却部材を設ける場合に比べて、可食シートを冷却するための距離を同等に獲得しながら冷却部材を小型化することが可能となる。
上記可食シートの製造方法において、前記塗工具は、前記マニホールド及び前記吐出口を通過する前記ゲル化剤含有組成物を加熱する加熱手段を備えることができる。これにより、ゲル化剤含有組成物を、吐出口から吐出するまで、ゲル化剤含有組成物を液状に保持することができる。特に、ゲル化剤含有組成物は、温度によって粘性が変わるため、塗工具内に温度を適温に保つことで、ゲル化剤含有組成物の粘性も制御することができ、これによっても、可食シートの厚みがばらつくのを防止することができる。
ここで、前記加熱手段は、種々の方法で形成することができるが、例えば、前記マニホールド及び吐出口の周囲に埋め込まれたヒータにより構成することができる。
上記可食シートの製造方法において、前記ゲル化剤含有組成物に含有されるゲル化剤は、ゼラチン、ペクチン、カラギーナン、でんぷん、及びプルランから選ばれる一種以上とすることができる。
本発明に係るソフトカプセルの製造方法は、上述したいずれかの可食シートの製造方法により、第1可食シート、及び第2可食シートを製造する工程と、周縁に切断刃を有する複数の凹部が表面に形成され、平行状態で近接する第1及び第2ダイロールの間に、前記第1及び第2可食シートを供給する工程と、前記第1ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第1可食シートと、前記第2ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第2可食シートとを、前記両ダイロールの回転に伴って接合することでカプセル殻を形成しつつ、当該カプセル殻の形成の過程で、その内部に内容液を注入する工程と、前記両ダイロールの回転とともに、前記カプセル殻を前記第1及び第2可食シートから切断し、ソフトカプセルを形成する工程と、を備え、前記切断刃の高さH、及び前記第1及び第2ダイロールの間に供給される第1及び第2可食シートの合計厚さの平均tが、t>2×Hの関係を充足する。
この構成によれば、次の効果を得ることができる。すなわち、t>2×Hの関係により、両ドラムの間で重ね合わされた可食シートは、両ダイロールの表面によって押圧され、その一部が凹部の内側に向けて押し出されていく。そして、カプセルからの外縁は、両切断刃の近接に伴い押圧され、両切断刃が接触したところで、可食シートから切り出される。この切り出しまでに、可食シートは、凹部の内側に向けて押し出されているため、切断刃で切り出された半殻の接合部分は、ソフトカプセルの内側に向けて突出しており、厚みが大きくなっている。したがって、半殻の接合部分からの内容液の漏れを防止することができる。
本発明に係る可食シートの製造装置は、液状のゲル化剤含有組成物が収容された収容部と、マニホールド及び当該マニホールドと連通するスリット状の吐出口、を有する塗工具と、前記塗工具に対し、前記収容部から前記液状のゲル化剤含有組成物を供給するとともに、当該ゲル化剤含有組成物の供給量を制御可能なポンプと、前記該吐出口から吐出された液状のゲル化剤含有組成物が供給される、当該ゲル化剤含有組成物を冷却する冷却部材と、を備えている。
上記可食シートの製造装置において、前記冷却部材は、種々の構成が可能である。例えば、冷却部材は、前記吐出口の形成方向に軸線が延びる冷却ドラムにより構成され、前記塗工具から吐出された前記ゲル化剤含有組成物は、前記冷却ドラム上で冷却されながら、当該冷却ドラムの回転とともに移動されることで、前記可食シートが形成されるものとすることができる。
上記可食シートの製造装置において、前記塗工具は、前記マニホールド及び前記吐出口を通過する前記ゲル化剤含有組成物を加熱する加熱手段を備えることができる。
ここで、前記加熱手段は、前記マニホールド及び吐出口の周囲に埋め込まれたヒータにより構成することができる。
上記可食シートの製造装置において、前記塗工具は、前記冷却ドラムに対して固定することができる。
また、本発明に係るソフトカプセルの製造装置は、上述したいずれかの可食シート製造装置と同一構成であって、それぞれ、第1及び第2可食シートを製造する第1可食シート製造部及び第2可食シート製造部と、周縁に切断刃を有する複数の凹部が表面に形成され、平行状態で近接する第1及び第2ダイロールと、内容液を供給する内容液供給部と、を備え、前記第1ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第1可食シートと、前記第2ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第2可食シートとを、前記両ダイロールの回転に伴って接合することでカプセル殻を形成しつつ、当該カプセル殻の形成の過程で、その内部に前記内容液供給部から内容液を注入し、前記両ダイロールの回転とともに、前記カプセル殻を前記第1及び第2可食シートから切断し、ソフトカプセルを形成するように構成されており、前記切断刃の高さH、及び前記第1及び第2ダイロールの間に供給される第1及び第2可食シートの合計厚さの平均tが、t>2×Hの関係を充足する。
本発明によれば、可食シートの厚みのばらつきを抑制することができる。
本発明に係る可食シートの製造装置の一実施形態を示す概略構成図である。 塗工具の側面図である。 図2のA−A線断面図である。 ソフトカプセルの製造装置の概略構成図である。 ダイロールの平面図である。 ソフトカプセルの製造の工程を示す断面図である。 ソフトカプセルの製造の工程を示す断面図である。 ソフトカプセルの製造の工程を示す断面図である。
<A.第1実施形態:可食シートの製造装置及び製造方法>
以下、本発明に係る可食シートの製造装置及び製造方法の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は可食シートの製造装置の概略構成図である。
<1.可食シートの製造装置>
図1に示すように、本実施形態に係る可食シートの製造装置は、液状のゲル化剤含有組成物が収容された収容部1と、この液状のゲル化剤含有組成物を薄膜状に吐出する塗工具2と、この塗工具2から吐出された液状のゲル化剤含有組成物を冷却するための冷却ドラム3と、を備えている。また、収容部1と塗工具2とは、ゲル化剤含有組成物を流すための管部材4により連結されており、さらにこの管部材4にはポンプ5が取り付けられている。以下、各部材について説明する。
<1−1.塗工具>
次に、図2及び図3を参照しつつ、塗工具について説明する。図2は塗工具の側面図、図3は図2のA−A線断面図である。以下では、図2の左側を前、右側を後、紙面に垂直な方向を幅方向、上側を上、下側を下として、方向を示すこととし、他の図面についても、この方向に従って説明を行うこととする。
図2及び図3に示すように、塗工具2は、ステンレス、真鍮などの金属で矩形の板状に形成された2つのパーツ、つまり第1パーツ21と第2パーツ22とを重ね合わせ、これらを複数のボルト23で固定することで構成されている。第1パーツ21の下端部には傾斜面211が形成され、同様に第2パーツ22の下端部にも傾斜面221が形成されている。そして、両パーツ21,22の傾斜面211,221の先端が互いに向き合うように、両パーツ21,22が重ね合わされており、これによって、塗工具2の下端部は山型に形成されている。そして、この山型の頂部に幅方向に延びる吐出口24が形成されている。吐出口24の前後方向の幅(図2の左右方向の長さ)は、例えば、0.5〜3mmとすることができ、好ましくは1〜2mmとすることができ、吐出口24の幅方向の長さ(図2の紙面に垂直な方向の長さ)は、例えば、100〜120mmとすることができる。
図2の左側に配置された第1パーツ21の上端付近には、前面から後面に向かって貫通する円形の注入孔212が形成されている。また、第1パーツ21の後面には、注入孔212と対応する位置に平面視矩形状の第1通路213が形成されている。この第1通路213は、後面から、第1パーツ21の前後方向の厚さの中間付近まで延びており、前面側の端部に注入孔212が連結されている。そして、第1通路213は、前面にいくにしたがって、上下方向の幅が狭くなるように、傾斜面216が形成されている。この傾斜面216は、注入孔212の連結部分から後方にいくにしたがって、下方に傾斜するように形成されている。
一方、第2パーツ22には、第1パーツ21の第1通路213と対応する位置から、下端まで延びる矩形状の浅い凹部により構成される第2通路222が形成されている。この第2通路222は、第2パーツ22の下端から外部に開放しており、この開放部分が上述した吐出口24を構成している。このような第1及び第2パーツ21,22が重ね合わされることで、両パーツ21,22の間には、第1通路213及び第2通路222で構成されるゲル化剤含有組成物の流路、つまりマニホールドが形成される。そして、この塗工具2は、第2通路222から吐出口24へ向かう方向が鉛直方向に延びるように配置されている。
また、第1パーツ21において、第1通路213の下側には、幅方向に貫通する2つの貫通孔215が上下方向に並ぶように形成されている。そして、これら貫通孔215それぞれと対向するように、第2パーツ22にも幅方向に延び、上下方向に並ぶ2つの貫通孔224が形成されている。このような配置により、各パーツ21,22における2つの貫通孔215,224は、それぞれ、第2通路222を挟むように配置されている。また、各貫通孔215,224には、棒状のヒータ26が挿入されており、これによって、ヒータ26の熱が第1通路213及び第2通路222に、塗工具2の幅方向全体に亘って伝導し、マニホールドを通過するゲル化剤含有組成物を加熱するようになっている。
<1−2.冷却ドラム>
次に、冷却ドラム3について説明する。冷却ドラム3は、円筒状に形成されており、塗工具2の直下で、その軸線X周りに回転可能に配置されている。より詳細に説明すると、塗工具2の吐出口24は、冷却ドラム3の外周面の最上部と対応する位置に配置されており、冷却ドラム3に対し、その直径方向に沿ってゲル化剤含有組成物が供給される。また、この冷却ドラム3は、その軸線Xが塗工具2の吐出口24の延びる方向(幅方向)と平行になるように配置されており、吐出口24と冷却ドラム3の表面との間には、わずかな距離gが形成されている。この距離gは、吐出される液状のゲル化剤含有組成物の厚みにもよるが、例えば、0.2〜0.4mmとすることができる。より詳細には、ゲル化剤含有組成物の、塗工時の厚みが約0.35mmであるときには、0.25〜0.35mmとすることができる。さらに、この冷却ドラム3の表面は、金属などで形成されており、この表面が冷却ドラムの内部から冷やされている。冷却ドラム3の表面の温度は、例えば、10〜30℃とすることができる。
<1−3.収容部、管部材及びポンプ>
続いて、収容部1、管部材4、及びポンプ5について説明する。収容部1は、液状のゲル化剤含有組成物を収容する容器であり、ゲル化剤含有組成物を液状に保つため、収容部1はヒータなどで加熱されている。
管部材4は、塗工具2の注入孔212に接続されており、収容部1から液状のゲル化剤含有組成物を塗工具2に供給する。液状のゲル化剤含有組成物は、冷えるとゲル化するため、加熱しておく必要がある。そのため、管部材4は、ヒータなどで加熱しておく。管部材4を加熱する方法としては、例えば、約60℃に設定したバンド状のヒータ(例えば、シリコンラバーヒーター SBH2137:株式会社八光電機製)で加熱する方法などが挙げられる。
ポンプ5は、収容部1から液状のゲル化剤含有組成物を吸引し、塗工具2へ供給するものであり、塗工具2へのゲル化剤含有組成物の供給量を制御可能となっている。例えば、液状のゲル化剤含有組成物を定量で塗工具2に供給するように制御されている。
<2.液状のゲル化剤含有組成物>
次に、ゲル化剤含有組成物について説明する。まず、組成物としては、可食シートの原料となる以下のものを採用することができ、例えば、ゲル化剤としてゼリー強度が250gである豚ゼラチン100重量部に対して、グリセリンを35重量部、水を97重量部含有するゲル化剤含有組成物(60℃における粘度が19,000mPa.s)が挙げられる。なお、ゲル化剤含有組成物の60℃における粘度としては、通常5,000〜25,000mPa・sであり、可食シートの厚みのばらつきを抑制するという観点から、7,000〜25,000mPa・sが好ましく、10,000〜20,000mPa・sがより好ましく、15,000〜20,000mPa・sが更に好ましい。なお、60℃における粘度とは、60℃の温度条件下でB型粘度計(DV―II+Pro:株式会社日本S.T.ジョンソン商会製)を用いて測定される値であり、M
4ローターを用いて回転数10rpmで回転開始から30秒後に測定される。
上記塗工具から吐出されるゲル化剤含有組成物の厚みは、例えば、0.2〜0.9mmとすることが好ましく、0.2〜0.6mmとすることがより好ましく、0.2〜0.4mmとすることがさらに好ましい。
また、他のゲル化剤としては、ゼラチン、ペクチン、カラギーナン、でんぷん、及びプルランから選ばれる一種以上を適宜、選択することができる。
<3.可食シートの製造方法>
次に、上記のように構成された製造装置を用いた、可食シートの製造方法について説明する。
まず、ポンプ5によって液状のゲル化剤含有組成物を吸引し、供給量を一定に保つように制御しつつ、このゲル化剤含有組成物を塗工具2に供給する。このときのゲル化剤含有組成物の塗工具2への供給量は、塗工されるゲル化剤含有組成物の幅、厚み及びライン速度を鑑みて最適な供給量となるよう適宜設定されるものであり、特に限定されないが、例えば、40〜100mL/分とすることができる。そして、塗工具2の注入孔212に供給されたゲル化剤含有組成物は、第1通路213において幅方向に広がり、第2通路222において薄膜状に形成され、吐出口24から吐出される。この過程において、塗工具2は、ヒータ26によりマニホールドの周囲が加熱されているため、液化状態を維持したまま吐出される。そして、吐出口24から吐出されたゲル化剤含有組成物は、冷却ドラム3上に供給され、冷却される。これにより、ゲル化剤含有組成物は、ゲル状に固化する。このとき、冷却ドラム3は、回転しているため、ゲル化剤含有組成物は、冷却ドラム3上に連続的に供給される。そして、冷却されたゲル化剤含有組成物は、冷却ドラム3の表面に薄膜状に形成されていき、これが可食シート100となる。可食シート100は、冷却ドラムが約270度回転する間、冷却ドラム上で移動し、この後、冷却ドラム3から離間し、他のローラを介して、他の処理装置へと移動する。
<4.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、マニホールドを備えた塗工具2を用いるとともに、ポンプ5によって供給量を制御しながら、液状のゲル化剤含有組成物を塗工具2に供給することができるため、塗工具2からは、正確な厚さのゲル化剤含有組成物を吐出することができる。したがって、冷却ドラム3上に形成される可食シートの厚みがばらつくのを防止することができる。可食シートの厚みが小さい場合、具体的には、塗工時の可食シートの厚みの平均が0.5mm未満、特に0.35mm未満の場合であって、乾燥後の可食シートの厚みの平均が0.23mm未満、特に0.2mm未満である場合、可食シートの破れや、ソフトカプセルとした場合の内容液の漏れなどが特に問題となるが、本実施形態によれば、このような品質不良を防止することができる。また、本実施形態が対象とする可食シートは、劣化により粘性が変化するなど、厚みに影響を与える要素が多いため、上記のような製造装置を用いると有利である。
また、上記装置では、ポンプ5によってゲル化剤含有組成物を塗工具2に供給しているため、例えば、自重によりゲル化剤含有組成物を供給する従来のスプレッダーボックスのような装置と比べると、装置を配置する位置に制限がない。すなわち、スプレッダーボックスは、自重によりゲル化剤含有組成物を吐出するため、吐出口が概ね鉛直下向きでなくてはならないが、本実施形態に係る装置では、ポンプ5によってゲル化剤含有組成物を供給し、吐出するため、塗工具2の向きは制限されない。したがって、例えば、吐出口24からゲル化剤含有組成物が水平方向に吐出するように塗工具2を配置することもできる。
また、長時間塗工することでゲル化剤が加水分解などにより変質し、ゲル化剤含有組成物の粘度が低下するなどの変化が生じるため、従来のスプレッダーボックスを用いた場合では、吐出口24と冷却ドラム3の表面との間の距離gを頻繁に調整する必要があったが、上記装置では、ポンプ5によってゲル化剤含有組成物を塗工具2に供給しているため、距離gの調整が不要となるか、少なくとも調整をする回数が抑制される。
<B.第2実施形態:ソフトカプセルの製造装置及び製造方法>
<1.ソフトカプセルの製造装置>
次に、ソフトカプセルの製造装置及び製造方法について、説明する。本実施形態で対象とするソフトカプセルは、上述した可食シートによって、球状のカプセルの殻を形成し、内部に薬液などの内容液を収容したものである。以下、詳細に説明する。
図4はソフトカプセルの製造装置の概略構成図で、図5はダイロールの平面図、図6〜図8はソフトカプセルの製造の工程を示す断面図である。図4に示すように、この製造装置は、一対のダイロールを備えている。ここでは、図4の左側を第1ダイロール61、右側を第2ダイロール62と称することとする。両ダイロール61,62は、各軸心S1,S2が平行になるように、且つ、外周面に形成された後述する切断刃が、互いに接触するように配置されている。そして、各ダイロール61,62には、それぞれ可食シート101,102が供給され、両可食シート101,102は重ね合わされながら、両ダイロール61,62の間に進入するようになっている。
図4〜図8に示すように、各ダイロール61,62の表面には、半球状の複数の凹部611,621が形成されており、隣接するダイロール61,62の凹部611,621が、ダイロール61,62の回転に伴って合わさることで、ソフトカプセルの球状の外形を形成するようになっている。また、各凹部611,621の周縁には、環状の切断刃612,622が形成されている。各切断刃612,622の先端は、平坦に形成されており、隣接するダイロール61,62の切断刃612,622の先端が当接することで、後述するように、両可食シート101,102からソフトカプセルを切り出すようになっている。また、図6に示すように、切断刃612,622の、ダイロール61,62の表面からの突出高さHは、例えば、0.25〜0.35mmとすることができる。そして、この突出高さHは、ダイロール61,62に供給される2枚の可食シート101,102の合計厚さtとの関係として、t>2×Hを充足することが好ましい。
両ダイロール61,62の接触位置の直上には、内容液を供給するための供給装置(内容液供給部)7が配置されている。この供給装置7には、複数のノズル71が設けられており、各ノズル71から内容液が供給されるようになっている。また、両ダイロール61,62の接触位置において、各ダイロール61,62の凹部611,621が合わさって球形の型を形成する位置の直上に、供給装置7のノズル71が、それぞれ配置されている。そして、各ノズル71からは、間欠的に内容液が供給されるように、電磁バルブなどで、吐出のタイミングと吐出量が制御されている。
また、上記のようなダイロール61,62に対し、2枚の可食シート101,102が供給されるが、各可食シート101,102は、上述した製造装置などで製造された後、ローラによって搬送される。ここでは、第1ダイロール61側に供給される可食シートを第1可食シート101、第2ダイロール62側に供給される可食シートを第2可食シート102と称することとする。
さらに、供給装置7と両ダイロール61,62との間には、ノズル71を挟むように、一対の加熱セグメントが配置されている。ここでは、第1ダイロール61の上方に配置されるものを第1加熱セグメント91、第2ダイロール62の上方に配置されるものを第2加熱セグメント92と称することとする。第1加熱セグメント91と第1ダイロール61との間には空間が形成されており、第1可食シート101は、この空間を通過しつつ、第1ダイロール61上に配置される。そして、第1加熱セグメント91において、第1可食シート101を向く面は、第1ダイロール61上に配置され曲面状に延びる第1可食シート101と対応した曲面状に形成され、加熱面を構成している。これにより、第1ダイロール61上に配置された第1可食シート101が加熱される。同様に、第2加熱セグメント92も同様に構成され、第2ダイロール62上に配置された第2可食シート101と対応するように曲面状の加熱面を有している。なお、各可食シート101、102は、各加熱セグメント91,92によって、約35〜45℃に加熱される。
<2.内容液>
ソフトカプセルにおける内容液としては、例えば、液状の植物油に、機能性成分、天然精油などの香料、乳化剤及び清涼化剤などを含有するものが挙げられる。具体的に、内容液としては、中鎖脂肪酸トリグリセライドを80重量%、スペアミントオイルを10重量%、ハッカオイルを5重量%、メントン油を5重量%含有する口中清涼化組成物などが挙げられる。
<3.ソフトカプセルの製造方法>
次に、上記のように構成されたソフトカプセルの製造装置を用いたソフトカプセルの製造方法について説明する。まず、第1ダイロール61を時計回りに回転駆動し、第2ダイロール62を反時計回りに回転駆動させる。続いて、第1ダイロール61の直上から、第1ダイロール61の表面に、第1可食シート101を供給し、第2ダイロール62の直上から、第2ダイロール62の表面に、第2可食シート102を供給する。第1ダイロール61上に配置された第1可食シート101は、第1加熱セグメント91によって加熱され、凹部611と対応する複数の箇所で、凹部611の内壁面に沿うように変形する。そして、第1ダイロール61の回転に伴って、両ダイロール61、62の接触位置まで移動する。同様に、第2可食シート102も、第2加熱セグメント92によって加熱されつつ、第2ダイロール62の回転に伴って、両ダイロール61,62の接触位置まで移動する。このとき、第2可食シート102も、加熱によって、凹部621と対応する複数の箇所で、凹部621の内壁面に沿うように変形する。そして、これら可食シート101,102は、各ダイロール61,62の回転に伴って、重ね合わされながら、両ダイロール61,62の間に入り込んでいく。
このとき、両可食シート101,102において、凹部611,621の内壁面に沿う箇所は、半球状の半殻111,112を形成しているため、両ダイロール61,62の回転に伴って、これら半殻111,112が接触位置に近づくにつれ、両半殻111,112は下側からダイロール61,62によって接合され、最終的に球状のカプセル殻80を形成する。そして、この過程において、両半殻111,112の概ね下半分が接合されたところで、供給装置7から内容液が吐出され、カプセル殻80に供給される。上記のようにカプセル殻80は、2つの半殻111,112が接合されるため、内容液はカプセル殻80の中に密閉される。また、両ダイロール61,62の回転に伴って、各ダイロール61,62の切断刃612,622が接触するため、これに伴って、カプセル殻80の外縁が両可食シート101,102から切り出され、ソフトカプセル8が形成される。前記接合については、前記加熱セグメントにより両可食シート101,102の表面が加熱されることで、より強固な接合が達成されている。
両可食シート101,102から切り出された、ソフトカプセル8は、両ダイロール61,62の回転に伴って、下方へと案内され、ダイロール61,62から下方へ落下する。こうして、ソフトカプセル8が完成する。
<4.特徴>
本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。まず、上記のように、切断刃612,622の突出高さHと、2枚の可食シート101,102の合計厚さの平均tとは、t>2×Hを充足するため、次のように、ソフトカプセル8が形成される。すなわち、両ダイロール61,62の間で重ね合わされた可食シート101,102は、両ダイロール61,62の表面によって押圧されるが、図7に示すように、両ダイロール61,62の下側の表面が重ね合わされた可食シート101,102に接触しても、なお、両ダイロール61,62の下側の両切断刃612,622は接触しないため、可食シート101,102の一部が凹部611,621の内側に向けて押し出されていく。そして、カプセル殻80の外縁は、両切断刃612,622の近接に伴い押圧され、図8に示すように、両ダイロール61,62の下側の両切断刃612,622が接触したところで、カプセル殻80の外縁の下側が、可食シート101,102から切り出される。次に、両ダイロール61,62の上側の両切断刃612,622が接触してカプセル殻80の外縁の上側が可食シート101,102から切り出されながら、直後に両ダイロール61,62の上側の表面が重ね合わされた可食シート101,102に接触することで、可食シート101,102の一部が、凹部611,621の内側に向けて押し出される、または少なくとも凹部611,621の外側に向けて逃げるのが防止される。これら可食シート101,102からのカプセル殻80の切り出しの工程において、可食シート101,102の一部は、凹部611,621の内側に向けて押し出されるまたは、凹部611,621の外側に向けて逃げるのを抑制されているため、切断刃612,622で切り出された半殻111,112の接合部分は、ソフトカプセル8の内部空間に向けて突出しており、厚みが大きくなるか、少なくとも、当該接合部分の厚みが、カプセル殻80の他の部分の厚みの平均と同等以上となっている。したがって、半殻111,112の接合部分からの内容液の漏れを防止することができる。なお、前記接合部分の厚みを大きくするという観点から、第1可食シート101の厚みの平均t1および第2可食シート102の厚みの平均t2が、それぞれt1>H、t2>Hを充足することがより好ましい。
また、本実施形態に係るソフトカプセルの製造方法では、上記第1実施形態に係る可食シートを用いているため、可食シートの厚みのばらつきが極めて小さくすることができる。そのため、ソフトカプセル8のカプセル殻80の厚みのばらつきを小さくすることができる。例えば、半殻111,112の厚みにばらつきが生じると、特に接合部分の厚みが小さくなることがあり、これによって内容液が漏れるおそれがある。特に、半殻111,112の厚みを小さくした場合には、内容液の漏れのリスクが高くなるが、本実施形態においては、可食シートの厚みのばらつきを抑制できるため、そのような内容液の漏れを確実に防止することができる。
なお、本実施形態に係るソフトカプセルの製造装置では、第1実施形態で示した可食シートの製造装置を、可食シート製造部として2台組み込み、1つの装置で可食シートのみ、あるいはソフトカプセルを製造できるようにすることができる。あるいは、可食シートを別の装置で製造し、製造した可食シートを本実施形態のようにソフトカプセルの製造装置に供給することもできる。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
<5−1>
塗工具のマニホールドの形状は特には限定されず、ゲル化剤含有組成物の組成などに合わせて種々の形状が可能である。そして、第1パーツ及び第2パーツのいずれかの位置に形成されていてもよい。また、注入孔の位置も第1パーツ及び第2パーツのいずれかに形成されていればよい。また、塗工具を加熱するための加熱手段の構成は、特には限定されず、ゲル化剤含有組成物を液状に保つように加熱できればよい。したがって、加熱手段の構造、位置、数は特には限定されない。
<5−2>
上記塗工具は、冷却ドラムに固定することもできる。例えば、冷却ドラムの回転軸と、塗工具とをブラケットなどを介して固定しておけば、塗工具の吐出口と冷却ドラムの表面との距離を一定にすることができる。これにより、均一な厚さの可食シートを製造することができる。
<5−3>
各ダイロール61,62に形成される凹部611,621は、半球状に限定されず、種々の形状にすることができる。例えば、断面楕円状のカプセル殻80を形成できるような凹部611,621であってもよい。
<5−4>
上記実施形態では、冷却ドラム3上にゲル化剤含有組成物を供給して冷却しているが、ゲル化剤含有組成物を冷却し、薄膜状の可食シートを形成できるのであれば、冷却ドラム以外の冷却部材を用いることもできる。例えば、プレート状の冷却部材の上にゲル化剤含有組成物を供給し、この冷却部材とともにゲル化剤含有組成物を移動させれば、可食シートを形成することができる。
1 収容部
2 塗工具
213 第1通路(マニホールド)
222 第2通路(マニホールド)
24 吐出口
3 冷却ドラム
5 ポンプ
61,62 ダイロール
611,621 凹部
612,622 切断刃
7 供給装置(内容液供給部)

Claims (6)

  1. 1可食シート、及び第2可食シートを製造する工程と、
    周縁に切断刃を有する複数の凹部が表面に形成され、平行状態で近接する第1及び第2ダイロールの間に、前記第1及び第2可食シートを供給する工程と、
    前記第1ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第1可食シートと、前記第2ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第2可食シートとを、前記両ダイロールの回転に伴って接合することでカプセル殻を形成しつつ、当該カプセル殻の形成の過程で、その内部に内容液を注入する工程と、
    前記両ダイロールの回転とともに、前記カプセル殻を前記第1及び第2可食シートから切断し、ソフトカプセルを形成する工程と、
    を備え、
    前記第1可食シート及び第2可食シートは、それぞれ
    マニホールド及び当該マニホールドと連通するスリット状の吐出口を有する塗工具に対し、ポンプによる供給量の制御に基づいて、液状のゲル化剤含有組成物を供給する工程と、
    前記ゲル化剤含有組成物を、前記マニホールド及び前記吐出口を介して吐出し、冷却部材上に供給する工程と、
    前記ゲル化剤含有組成物を、前記冷却部材上で冷却しながら、当該冷却部材とともに移動させることで、可食シートを形成する工程と、
    を備えている、製造方法によって製造され、
    前記切断刃の高さH、及び前記第1及び第2ダイロールの間に供給される第1及び第2可食シートの合計厚さの平均tが、t>2×Hの関係を充足し、
    前記第1及び第2可食シートが切断される前に、接合された当該第1及び第2可食シートが、前記第1及び第2ダイロールによって押圧されることで、前記カプセル殻における接合部分の厚みが、他の部分よりも大きくなるように形成される、ソフトカプセルの製造方法。
  2. 前記冷却部材は、前記吐出口の形成方向に軸線が延びる冷却ドラムにより構成され、
    前記塗工具から吐出された前記ゲル化剤含有組成物は、前記冷却ドラム上で冷却されながら、当該冷却ドラムの回転とともに移動されることで、前記可食シートが形成される、
    請求項1に記載のソフトカプセルの製造方法
  3. 前記塗工具は、前記マニホールド及び前記吐出口を通過する前記ゲル化剤含有組成物を加熱する加熱手段を備えている、請求項1または2に記載のソフトカプセルの製造方法
  4. 前記加熱手段は、前記マニホールド及び吐出口の周囲に埋め込まれたヒータにより構成されている、請求項3に記載のソフトカプセルの製造方法
  5. 前記ゲル化剤含有組成物に含有されるゲル化剤は、ゼラチン、ペクチン、カラギーナン、でんぷん、及びプルランから選ばれる一種以上である、請求項1から4のいずかに記載のソフトカプセルの製造方法
  6. 1及び第2可食シートを製造する第1可食シート製造部及び第2可食シート製造部と、
    周縁に切断刃を有する複数の凹部が表面に形成され、平行状態で近接する第1及び第2ダイロールと、
    内容液を供給する内容液供給部と、
    を備え、
    前記第1及び第2可食シート製造部は、それぞれ
    液状のゲル化剤含有組成物が収容された収容部と、
    マニホールド及び当該マニホールドと連通するスリット状の吐出口、を有する塗工具と、
    前記塗工具に対し、前記収容部から前記液状のゲル化剤含有組成物を供給するとともに、当該ゲル化剤含有組成物の供給量を制御可能なポンプと、
    前記吐出口から吐出された液状のゲル化剤含有組成物が供給され、当該液状のゲル化剤含有組成物を冷却する、冷却部材と、
    を備え、
    前記第1ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第1可食シートと、前記第2ダイロールの凹部の表面に沿って配置される前記第2可食シートとを、前記両ダイロールの回転に伴って接合することでカプセル殻を形成しつつ、当該カプセル殻の形成の過程で、その内部に前記内容液供給部から内容液を注入し、
    前記両ダイロールの回転とともに、前記カプセル殻を前記第1及び第2可食シートから切断し、ソフトカプセルを形成するように構成されており、
    前記切断刃の高さH、及び前記第1及び第2ダイロールの間に供給される第1及び第2可食シートの合計厚さの平均tが、t>2×Hの関係を充足し、
    前記第1及び第2可食シートが切断される前に、接合された当該第1及び第2可食シートが、前記第1及び第2ダイロールによって押圧されることで、前記カプセル殻における接合部分の厚みが、他の部分よりも大きくなるように形成される、ソフトカプセルの製造装置。
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