JP6753727B2 - ブラインドの駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラインドの駆動装置に関する。
従来のブラインドの駆動装置としては、特開2010−242301号公報(特許文献1)に開示されるものが知られている。特許文献1に開示されるブラインドの駆動装置は、操作部材の操作により回転し遮蔽材を昇降させる回転軸と、回転軸の回転を停止可能なストッパーと、を備える。そして、ストッパーは、ストッパーケースと、ストッパーケース内に配置され、カム溝とカム溝から径方向に突出する係止部とが外周面に形成され、回転軸と一体に回転するカムドラムと、ストッパーケースとカム溝との間でカム溝に沿って移動するとともに、係止部に係止することでカムドラムの回転を停止させるスライダーと、を有する。
特開2010−242301号公報
ところで、従来のブラインドの駆動装置においては、スライダーが係止部に係止した状態で、スライダーを係止部から解除する方向ではなく、さらに係止部に押し付けられる方向に操作部材を強い力で誤操作すると、回転軸に過度な回転力が加わり、スライダーが係止部に係止したままカムドラムが回転しようとする。このため、ストッパーケースと係止部との間をスライダーが無理に通り抜けようとして、ストッパーが破損するおそれがあるという問題があった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、回転軸に過度な回転力が加わってもストッパーが破損することを防止できるともに、通常操作以外でもストッパーの解除が可能なブラインドの駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、操作部材の操作により回転し遮蔽材を昇降させる回転軸と、前記回転軸の回転を停止可能なストッパーと、を備えたブラインドの駆動装置において、前記ストッパーは、前記回転軸の回転を停止させる第1状態と、前記第1状態で、前記回転軸に前記操作部材からの所定量以上の負荷が掛かったときに、前記回転軸の回転の停止を解除する第2状態と、を切り替えるトルクリミッター機構を備えたことを特徴とする、ブラインドの駆動装置が提供される。
かかる構成によれば、ストッパーによる停止時に回転軸に遮蔽材の自重よりも大きい所定量以上の負荷が掛かったときに回転軸の回転の停止を解除して回転を許容するトルクリミッター機構をストッパーに設けたことで、ストッパーによる停止時に非操作側の操作部材を操作して回転軸に所定量以上の負荷(異常な負荷)が掛かると、トルクリミッター機構の作用によって、回転軸の回転を停止させる第1状態から回転軸の回転の停止を解除する第2状態に切り替えられる。このようにして、ストッパーに負荷が掛からないようにして破損を防止できるとともに、ブラインドの開閉状態を切り替えることができる。
本発明は様々な応用が可能である。例えば、前記ストッパーは、ストッパーケースと、
前記ストッパーケース内に配置され、カム溝と前記カム溝から径方向に突出する係止部とが外周面に形成され、前記回転軸と一体に回転するカムドラムと、前記ストッパーケースと前記カム溝との間で前記カム溝に沿って移動するとともに、前記係止部に係止することで前記カムドラムの回転を停止させるスライダーと、を有し、前記トルクリミッター機構は、前記ストッパーケースと、前記係止部と、前記ストッパーケースと前記係止部との間に形成される隙間と、によって構成され、前記スライダーが前記係止部に係止した前記第1状態において前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かると前記スライダーが前記隙間を通過して前記第2状態に切り替えるようにしてもよい。かかる構成によれば、ストッパーケースと係止部との間に隙間を形成することによって、特別な機構を加えることなくトルクリミッター機構を構成することができる。また、隙間を調整することによって、トルクリミッター機構が作用する所定量の負荷(異常な負荷)の大きさを調整することができる。
また、前記係止部には、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記ストッパーケースと前記係止部との間を前記スライダーが通過できる窪み部が形成されるようにしてもよい。かかる構成によれば、係止部に窪み部を形成することによって簡易にトルクリミッター機構を構成することができる。
また、前記係止部は、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記ストッパーケースと前記係止部との間を前記スライダーが通過できるように前記カムドラムの径方向に前記係止部が摺動するようにしてもよい。かかる構成によれば、係止部がカムドラムの径方向に摺動する構成とすることによって簡易にトルクリミッター機構を構成することができる。
また、前記ストッパーケースには、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記スライダーが前記係止部を通過できるように変形する易変形部が形成されているようにしてもよい。かかる構成によれば、ストッパーケースに易変形部を形成することによって簡易にトルクリミッター機構を構成することができる。
また、前記回転軸は、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記スライダーが前記隙間を通過できるように、前記係止部が前記ストッパーケース内面から離間する方向に摺動するようにしてもよい。かかる構成によれば、係止部がストッパーケース内面から離間する方向に回転軸が摺動する構成とすることによって簡易にトルクリミッター機構を構成することができる。
また、前記駆動装置は、前記回転軸に一体に回転するように設けられ、前記操作部材によって一方向にのみ回転操作されるプーリと、前記操作部材に設けられ、前記遮蔽材の所望の位置で前記プーリの他方向の回転を規制する規制部材と、をさらに備え、前記ストッパーは前記回転軸上に設けられるようにしてもよい。トルクリミッター機構が回転軸とプーリとの間に設けられていると、プーリを他方向に回転させるように誤操作したとき、トルクリミッター機構の作用によりプーリが回転軸に対して空回りして、プーリと回転軸との間に回転差が生じる。このため、規制部材が回転軸の回転を規制するときの遮蔽材の位置と、規制部材によって回転軸の回転を規制したい所望の遮蔽材の位置と、がずれることになる。しかしトルクリミッター機構を備えたストッパーが回転軸上に設けられるため、第1状態のときにプーリを他方向に回転させるような誤操作をしてもトルクリミッター機構により第2状態に切り替えられる。このため、回転軸とプーリとが一体に回転し、規制部材によって回転を規制したい遮蔽材の所望の位置と、規制部材が回転を規制する位置と、がずれない。よって、操作部材の誤操作の後もブラインドの昇降操作に支障をきたさない。
本発明のブラインドの駆動装置によれば、回転軸に過度な回転力が加わってもストッパーが破損することを防止できるとともに、通常操作以外でもストッパーを解除することができる。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
ブラインド全体の正面図である。 ブラインド全体の側面図である。 回転軸の停止時のストッパーの状態を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)はカムドラムの平面図である。 カムドラムの斜視図である。 スクリーンの操作時のカムドラム及びスライダーの状態を示す図であり、(a)は停止時の状態であり、(b)は停止解除操作時の状態であり、(c)は自重降下時の状態である。 スクリーンの操作時のカムドラム及びスライダーの状態を示す図であり、(a)は上昇操作時の状態であり、(b)は停止時の状態であり、(c)は誤操作時の状態である。 ストッパーの動作を説明するための図であり、(a)は上昇操作時の状態を示し、(b)は上昇操作を停止した時の状態を示し、(c)はトルクリミッターが作用しているときの状態を示す。 第2の実施形態のカムドラムの斜視図である。 ストッパーの構成を説明するための図であり、(a)はカムドラムの窪み部にスライダーが係止した状態を示す図であり、(b)はストッパーの断面図である。 トルクリミッターが作用しているときのストッパーの状態を示す図であり、(a)はスライダーが窪み部を通過する状態を示し、(b)は断面図である。 第3の実施形態のストッパーを説明するための図であり、(a)は停止時の状態を示し、(b)はトルクリミッターが作用しているときの状態を示す。 第4の実施形態のストッパーを説明するための図であり、(a)は停止時の状態を示し、(b)はトルクリミッターが作用しているときの状態を示す。 第5の実施形態のストッパーを説明するための図であり、(a)は停止時の状態を示し、(b)はトルクリミッターが作用しているときの状態を示す。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。まず、ブラインドの全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態にかかるブラインド全体の正面図であり、図2は、ブラインド全体の側面図である。まず、ブラインド10の全体構成について説明し、次に本実施形態に特徴的な構成である駆動装置100について説明する。
ブラインド10は、図1及び図2に示したように、図示していない窓枠等にブラケット11によって固定されるヘッドボックス12と、ヘッドボックス12に上端部が支持され、長さ方向の所定間隔ごとにプリーツが設けられたスクリーン(遮蔽材)13と、スクリーン13の下端部に連結され、下端部とともに昇降するボトムレール14と、ボトムレール14に下端部が連結されるとともにヘッドボックスから引き出しあるいは引き戻し可能に導出される昇降コード15と、スクリーン13の昇降を操作するための操作チェーン(操作部材)16と、を備えて構成される。
図1及び図2に示したように、ヘッドボックス12内には、スクリーン13を畳み込み及び展開させるための駆動装置100が設けられている。駆動装置100は本実施形態に特徴的な構成要素であり、その詳細については、さらに後述する。
スクリーン13は、図1及び図2に示したように、ヘッドボックス12に上端部が支持され、長さ方向の所定間隔ごとにプリーツが設けられる。スクリーン13の下端部はボトムレール14に連結される。ボトムレール14は、スクリーン13の下端部とともに昇降する。スクリーン13の背面にはプリーツの間隔を保持するためのピッチコード17が配置される。ピッチコード17は、上端がヘッドボックス12に連結されるととともに下端がボトムレール14に連結され、スクリーン13の背面においてプリーツの山部に連結されてプリーツのピッチを一定にする。
昇降コード15は、スクリーン13を昇降させるものである。昇降コード15は、図1に示されるように、前述のように上端が巻取りドラム150に巻き取り及び巻き解き可能に連結されており、下端がボトムレール14に連結される。
操作チェーン16は、スクリーン13の昇降を操作するものである。操作チェーン16は、図1及び図2に示したように、後述するコネクタ(規制部材)120によって両端が連結されて無端状に構成されている。操作チェーン16は、コントロールユニットCUを構成する後述するプーリ110に巻き掛けられて、プーリ110の回転を操作する。操作チェーン16は、スクリーン13が最も下降したときにコネクタ120がコントロールユニットCUに当接して、プーリ110の回転が停止するように設定されてプーリ110に巻き掛けられている。
以上、ブラインド10の全体構成について説明した。次に、駆動装置100の構成について、主に図3〜図6を参照しながら説明する。図3は、回転軸の停止時のストッパーの状態を示す図である。図4は、カムドラムの斜視図である。図5は、スクリーンの操作時のカムドラム及びスライダーの状態を示す図である。図6は、スクリーンの操作時のカムドラム及びスライダーの状態を示す図である。
駆動装置100は、操作チェーン16の操作により回転可能な図示していないプーリ110と、操作チェーン16に設けられ、プーリ110の回転を規制するコネクタ120と、プーリ110と一体回転する回転軸130と、回転軸130の回転を停止可能なストッパー140と、回転軸130に一体回転するように連結され、昇降コード15の上端が巻取り及び巻解き可能に連結される巻取りドラム150と、回転軸130上に設けられ、巻取りドラム150が昇降コード15を巻解く回転速度を小さくするブレーキ160と、を備えて構成される。
プーリ110は、操作チェーン16により回転操作され、この回転を回転軸130に伝達するものである。プーリ110は、図1及び図2に示したように、ヘッドボックス12の一方の端部に設けられるコントロールユニットCU内に配置されている。プーリ110には操作チェーン16が巻き掛けられており、操作チェーン16の前側を操作することによって、回転操作される。
コネクタ120は、図2に示したように、操作チェーン16の両端部を接続して操作チェーン16をループ状に構成するものである。また、コネクタ120は、スクリーン13が最も下降した位置においてコントロールユニットCUに当接し、スクリーン13のそれ以上の回転を規制する。
回転軸130は、操作チェーン16によって操作される回転を、ストッパー140、巻取りドラム150、ブレーキ160に伝達するものである。回転軸130は、図1に示したように、ヘッドボックス12の長手方向ほぼ全長にわたって回転可能に配設される。回転軸130の一端はプーリ110に連結されており、プーリ110と一体に回転する。回転軸130は、ストッパー140、巻取りドラム150、及びブレーキ160を貫通している。
ストッパー140は、回転軸130の回転を停止させる状態と、回転軸130の回転の停止を解除する状態とを切り替えるものである。ストッパー140は、図3に示したように、ストッパーケース142と、ストッパーケース142内に配置され、外周面にカム溝144aが形成されるカムドラム144と、カム溝144aに沿ってストッパーケース142とカム溝144aとの間を移動するボール状のスライダー146と、カムドラム144と一体に又は相対的に回転する入力軸147と、カムドラム144と入力軸147とを一体回転する状態と相対回転する状態とに切り替えるクラッチバネ148と、ストッパーケース142の端部に設けられるキャップ149と、を有する。さらに、ストッパー140は、回転軸130の回転を停止させる回転停止状態(第1状態)と、回転停止状態でストッパー140に操作部材170からの異常な負荷が掛かったときに、回転軸130の回転の停止を解除する回転停止解除状態(第2状態)と、を切り替えるトルクリミッター機構TL1を備える。
以下、ストッパー140の各構成要素について、詳細に説明する。
ストッパーケース142は、カムドラム144、スライダー146及び入力軸147、クラッチバネ148を収納するものである。ストッパーケース142は、図1に示したように、ヘッドボックス12に固定されている。ストッパーケース142は、図3に示したように、円筒状であり、内部にカムドラム144、スライダー146及び入力軸147、クラッチバネ148を収納する。
ストッパーケース142は、弾性変形可能に構成されている。ストッパーケース142内面には、軸方向に延びる案内路142aが形成されており、案内路142aにはスライダー146が収納される。このため、スライダー146は案内路142aに案内されてストッパーケース142の軸方向に移動する。ストッパーケース142の一端は入力軸147と一体に回転するように連結されている。
カムドラム144は、図3に示したように、外周面がストッパーケース142の内周面に対向するように配置されている。カムドラム144の外周面にはカム溝144aが形成されている。カム溝144aとストッパーケース142の案内路142aとの間に、スライダー146がカム溝144aに沿って移動可能に配置されている。
カム溝144aについて、図4〜図6を参照しながら説明する。カム溝144aは、スライダー146の移動を案内する溝であり、図4〜図6に示したように、前述のようにカムドラム144の外周面に形成されている。
カム溝144aは、カムドラム144の円周方向に無端で伸びる無端ループ144a−1と、無端ループ144a−1から分岐した分岐ループ144a−2とから構成される。無端ループ144a−1は、図5(c)に示したように、主にスクリーン13の自重降下時にスライダー146がスライドする部分である。
分岐ループ144a−2は、主にスクリーン13の停止時及び上昇操作時にスライダー146がスライドする部分である。分岐ループ144a−2は、カムドラム144の径方向に突出する係止部144bの周りに形成されている。係止部144bは、図5(a)に示したように、スクリーン13の停止時にスライダー146が係止する部分である。
係止部144bは、図4に示したように、カムドラム144の外周面の高さ(図中に点鎖線で示した高さ)よりも半径方向の高さが低く形成されている。よって、係止部144bとストッパーケース142の案内路142aとの間隔は、カムドラム144の外周面と案内路142aとの間隔よりも広くなっている。ストッパー140に操作チェーン16から異常な負荷が掛かった異常操作時にスライダー146によって押されてストッパーケース142が弾性変形して係止部144bを乗り越えることができる。このような係止部144bと案内路142aによって、異常操作時にスライダー146が係止部144bを乗り越えることができるトルクリミッター機構TRが構成される。
分岐ループ144a−2には、図4及び図6(a)に示したように、スクリーン13の上昇操作時にスライダー146が係止する上昇時係止位置144a−3が形成される。カムドラム144にはクラッチバネ148の一端が連結される。
スライダー146は、カム溝144aに沿って移動することによって、回転軸130の回転を停止させたり、停止を解除したりするものである。スライダー146は、図3に示したように、前述のようにカムドラム144の外周面に形成されたカム溝144aとストッパーケース142の案内路142aとの間に、スライダー146がスライド可能に配置されている。スライダー146は、案内路142aによりストッパーケース142の周方向には移動が規制されているが、軸方向には移動が可能に設けられている。このため、スライダー146は、図5及び図6に示したように、カムドラム144が回転するとカム溝144aに沿って移動する。
入力軸147は、図3に示したように、軸心に挿通孔147aが形成されており、挿通孔147aには回転軸130が一体回転するように挿通する。入力軸147の外周にはカムドラム144が嵌め合わされている。入力軸147の一端には軸方向に延びる嵌合溝147bが形成されており、嵌合溝147bにはストッパーケース142が相対回転自在に嵌合する。また、入力軸の他端は大径部147cとなっており、クラッチバネ148の他端が連結される。さらに、入力軸147の他端には挿入穴147dが形成されており、挿入穴147dにはキャップ149が挿入される。
クラッチバネ148は、カムドラム144と入力軸147とを一体に回転させたり、相対回転させたりするように切り替えるものである。クラッチバネ148は、図3(a)に示したように、コイル状であり、カムドラム144と入力軸147の外周面に巻き介されている。クラッチバネ148の一端がカムドラム144に、他端が入力軸147の大径部147cに連結されている。クラッチバネ148は入力軸147がスクリーン13の上昇方向に回転すると、弛緩して、カムドラム144と入力軸147とを相対回転させる。また、クラッチバネ148は、スクリーン13の昇降操作が停止するとき及びスクリーン13が自重で下降するときは締め付けられ、停止するときはカムドラム144と入力軸147とを相対回転不能に停止させ、自重降下するときはカムドラム144と入力軸147とを一体回転させる。
キャップ149は、図3(a)に示したように、軸心に回転軸130が挿通するドーナツ形状である。キャップ149はストッパー140の一端に設けられて、ストッパーケース142内に収納された、カムドラム144、スライダー146、入力軸147、及びクラッチバネ148の軸方向の移動を規制する。
トルクリミッター機構TL1は、前述のように、回転停止状態と回転停止解除状態とを切り替えるものである。回転停止状態は、スライダー146が係止部144bに係止して回転軸130の回転を停止させる状態である。また、回転停止解除状態は、回転停止状態でストッパー140に操作部材170からの異常な負荷が掛かったときに、係止部144bを乗り越えて回転軸130の回転の停止を解除する状態である。
トルクリミッター機構TL1は、図3に示したように、ストッパーケース142と、係止部144bと、ストッパーケース142と係止部144bとの間に形成され、スライダー146が係止部144bに係止した状態において回転軸130に回転方向の異常な負荷が掛かると通過可能であるが、この負荷が掛からないときには通過不可能な間隔の隙間Sとによって構成される。隙間Sは、図3(a)に示したように、スライダー146が係止部144bを乗り越えてストッパーケース142と係止部144bとの間を移動するとき、図7(b)に示したように、ストッパーケース142が弾性変形して押し広げられ、スライダー146が通過可能な幅になる。
以上、ストッパー140について詳細に説明した。駆動装置100の残りの構成要素について、再び図1等を参照しながら説明する。
巻取りドラム150は、昇降コード15を巻き取り及び巻き解くことによりスクリーン13を昇降させるものである。巻取りドラム150は、図1に示したように、回転軸130が軸心を貫通しており、回転軸130と一体に回転する。巻取りドラム150には、昇降コード15の上端が連結されており、昇降コード15を巻き取り及び巻き解く。巻取りドラム150はヘッドボックス12の長手方向に複数設けられ、その数はブラインドの幅などの条件によって設定される。本実施形態では、巻取りドラム150はストッパー140を挟んで2つ設けられている。
ブレーキ160は、巻取りドラム150が昇降コード15を巻解く回転速度を小さくするものである。ブレーキ160は、図1に示したように、ヘッドボックス12の他方の端部付近に配置され、回転軸130が軸心を貫通している。
以上、本実施形態のブラインド10の構成について説明した。次に、本実施形態のブラインド10の作用について、主に図5〜図7を参照しながら説明する。図6は、ストッパーの動作を説明するための図であり、(a)は上昇操作時の状態を示し、(b)は上昇操作を停止した時の状態を示し、(c)はトルクリミッターが作用しているときの状態を示す。
(1)スクリーン13が停止しているときは、図5(a)に示したように、カムドラム144の係止部144bにスライダー146が係止している。このため、カムドラム144の回転がストッパーケース142によって拘束される。また、このとき、カムドラム144と入力軸147とはクラッチバネ148の締結によって一体化しているため、回転軸130の回転が拘束され、スクリーン13は停止した状態を維持する。
(2)スクリーン13の停止状態を解除するときには、操作チェーン16の手前側を少し引き下ろす。この動作によって、回転軸130が、図5(b)中矢印Aで示したスクリーン13を上昇させる方向に若干回転し、回転軸130とともに入力軸147及びカムドラム144が回転する。このため、カムドラム144がストッパーケース142と相対回転するため、図5(b)に示したように、スライダー146が分岐ループ144a−2から無端ループ144a−1に移動する。
(3)スクリーン13を下降させる場合、前述の(2)の状態で操作チェーン16から手を放す。これにより、スクリーン13及びボトムレール14の自重によって巻取りドラム150が回転し、昇降コード15を巻き解いていく。巻取りドラム150の回転によって、巻取りドラム150と一体に回転軸130、入力軸147及びカムドラム144が、図5(c)中矢印Bで示したスクリーン13を下降させる方向に回転するため、スライダー146は無端ループ144a−1に沿ってスライドする。よって、回転軸130、入力軸147及びカムドラム144が一体に回転を続けるため、スクリーン13は自重により下降する。
(4)スクリーン13を上昇させるときは、操作チェーン16の手前側を引き下ろし続ける。この動作によって、巻取りドラム150が回転し、昇降コード15を巻取っていく。巻取りドラム150の回転によって、巻取りドラム150と一体に回転軸130がスクリーン13を上昇させる方向に回転し、回転軸130とともに入力軸147及びカムドラム144が回転する。この回転によって、図6(a)に示したように、スライダー146が無端ループ144a−1から分岐ループ144a−2に移動し、上昇時係止位置144a−3で係止される。この後、カムドラム144はその方向に回転することができなくなるため、クラッチバネ148は入力軸147との連結側から緩み、入力軸147とカムドラム144とは相対回転し、スクリーン13を上昇させる操作が続けられる。
(5)(4)の上昇操作を止めると、スクリーン13及びボトムレール14の自重により回転軸130とともに入力軸147が回転する。よって、クラッチバネ148が締まり、カムドラム144がスクリーン13の下降方向に回転する。このため、図6(b)に示したように、スライダー146が移動し、係止部144bに係止する。このため、カムドラム144の回転が規制され、入力軸147及び回転軸130も回転が規制されて停止状態となる。
(6)(5)のようにスライダー146が係止部144bに係止した状態で、通常は操作チェーン16の非操作側となる奥側を強く引き下ろすと、回転軸130がスクリーン13を下降させる方向に回転する。よって、図6(c)に示したように、スライダー146が係止部144bに係止した状態でカムドラム144がスクリーン13を回転させる方向に負荷がかかり回転を開始する。このため、スライダー146が係止部144bを乗り越える方向に移動しようとする。
よって、トルクリミッター機構TL1により、図7に示したように、スライダー146はストッパーケース142を押して径方向外側に弾性変形させながら隙間Sを押し広げ、係止部144bを乗り越えて無端ループ144a−1に移動する。このように、トルクリミッター機構TL1により、スライダー146が係止部144bを乗り越えて無端ループ144a−1に移動するため、誤操作によってストッパー140が破損することが防止される。
(第1の実施形態の効果)
本実施形態によれば、ストッパー140による停止時に回転軸130にスクリーン13及びボトムレール14の自重よりも大きい所定量以上の負荷が掛かったときに回転軸130の回転の停止を解除して回転を許容するトルクリミッター機構TL1をストッパー140に設けたことで、ストッパー140による停止時に非操作側の操作チェーン16操作して回転軸130に所定量以上の負荷(異常な負荷)が掛かると、トルクリミッター機構TL1の作用によって、回転軸130の回転を停止させる回転停止状態から回転軸130の回転の停止を解除する回転停止解除状態に切り替えられる。このようにして、ストッパー140に負荷が掛からないようにして破損を防止できるとともに、通常操作以外でもストッパー140を解除することができる。
また、ストッパーケース142と係止部144bとの間に隙間を形成することによって、特別な機構を加えることなくトルクリミッター機構TL1を構成することができる。また、隙間Sを調整することによって、トルクリミッター機構TL1が作用する所定量の負荷(異常な負荷)の大きさを調整することができる。
また、トルクリミッター機構TL1を備えたストッパー140が回転軸130上に設けられるため、回転停止状態のときにプーリ110を下降させる方向に回転させるような誤操作をしてもトルクリミッター機構TL1により回転停止解除状態に切り替えられる。このため、回転軸130とプーリ110とが一体に回転し、コネクタ120によってスクリーン13の最も下降した位置と、コネクタ120がプーリ110の回転を規制する位置と、がずれない。よって、操作チェーン16の誤操作の後もブラインド10の昇降操作に支障をきたさない。
以下の実施形態では、駆動装置のうち特にストッパーについて説明する。他の構成要素については、第1の実施形態と実質的に同一の機能構成を有するものについては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る駆動装置のストッパー240の構成について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、カムドラム244の斜視図であり、図9はストッパー240の構成を説明するための図である。本実施形態では、ストッパー240のトルクリミッター機構TL2を構成するカムドラム244の特に係止部244bの構成が第1の実施形態と相違し、その他の点は第1の実施形態と同様である。すなわち、第1の実施形態では、係止部144bの半径方向の突出高さがカムドラム144の外周面の高さよりも低かったが、本実施形態では係止部244bの半径方向の突出高さはカムドラム144の外周面の高さとほぼ同じにし、係止部244bに突出高さの低い窪み部244b−1を形成したものである。
カムドラム244は、図8に示したように、係止部244bはカムドラム244の外周面とほぼ同じ位置までカム溝244aから突出している。係止部244bには、これよりも半径方向の高さが低い窪み部244b−1が形成されている。窪み部244b−1は、図9(a)に示したように、スクリーン13の停止時にスライダー246が係止する位置と一致する延長線上に設けられており、分岐ループ244a−2を周方向に直線状に繋いだ形状である。
本実施形態のトルクリミッター機構TL2は、図9(b)に示したように、ストッパーケース242と、窪み部244b−1と、ストッパーケース242と窪み部244b−1との間に形成され、スライダー246が窪み部244b−1に係止した状態において回転軸130に回転方向の異常な負荷が掛かると通過可能であるが、この負荷が掛からないときには通過不可能な間隔の隙間Sとによって構成される。
次に、トルクリミッター機構TL2の作用について説明する。第1の実施形態と同様に、スライダー246が係止部244bに係止した状態で、通常は非操作側とされる操作チェーン16の奥側を強く引き下ろし、回転軸130がスクリーン13を下降させる方向に回転した場合に、カムドラム244にはスクリーン13を回転させる方向に負荷がかかり回転を開始する。このようにカムドラム244が回転すると、図10(a)に示したように、スライダー246が窪み部244b−1を乗り越える方向に移動しようとする。このため、トルクリミッター機構TL2により、図10(b)に示したように、スライダー246はストッパーケース242を押して径方向外側に弾性変形させながら隙間Sを押し広げ、窪み部244b−1を乗り越えて無端ループ244a−1に移動する。このように、トルクリミッター機構TL2により、スライダー246が係止部244bを乗り越えて無端ループ244a−1に移動するため、誤操作によってストッパー240が破損することが防止されるとともに、通常操作以外でもストッパー240を解除することができる。
トルクリミッター機構TL2のその他の点については、上記第1の実施形態のトルクリミッター機構TL1と実質的に同様である。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、係止部244bに窪み部244b−1を形成することによって、簡易にトルクリミッター機構TL2を構成することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る駆動装置のストッパー340の構成について、図11を参照しながら説明する。図11は、ストッパー340の構成を説明するための図である。本実施形態では、ストッパー340のトルクリミッター機構TL3を構成するカムドラム344の特に係止部344bの構成が第1の実施形態と相違し、その他の点は第1の実施形態と同様である。すなわち、第1の実施形態では、係止部144bの半径方向の突出高さがカムドラム144の外周面の高さよりも低かったが、本実施形態では係止部344bの半径方向の突出高さをバネ344cによって出没可能にしたものである。
カムドラム344は、図11に示したように、係止部344bがカム溝344aにバネ344cを介して連結されている。これにより、係止部344bはカムドラム344の半径方向に出没可能となっている。係止部344bがこのように構成されることにより、トルクリミッター機構TL3は、ストッパーケース342と、係止部344bと、バネ344cと、ストッパーケース242と係止部344bとの間に形成される隙間Sと、によって構成される。隙間Sの間隔は、係止部344bがバネ344cによって出没することによって変化する。
次に、本実施形態のトルクリミッター機構TL3の作用について説明する。第1の実施形態と同様に、スライダー346が係止部344bに係止した状態で、通常は非操作側とされる操作チェーン16の奥側を強く引き下ろし、回転軸130がスクリーン13を下降させる方向に回転した場合に、カムドラム344にはスクリーン13を回転させる方向に負荷がかかり回転を開始する。このようにカムドラム344が回転すると、スライダー346が係止部344bを乗り越える方向に移動しようとする。このため、トルクリミッター機構TL3により、図11(b)に示したように、スライダー346は、バネ344cの弾性変形により係止部344bを軸心方向に押し込み、同時にストッパーケース342を押して径方向外側に弾性変形させながら隙間Sを押し広げ、係止部344bを乗り越えて無端ループ344a−1に移動する。このように、トルクリミッター機構TL3により、スライダー346が係止部344bを乗り越えて無端ループ344a−1に移動するため、誤操作によってストッパー340が破損することが防止されるとともに、通常操作以外でもストッパー340を解除することができる。
トルクリミッター機構TL3のその他の点については、上記第1の実施形態のトルクリミッター機構TL1と実質的に同様である。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、係止部344bがカムドラム344の径方向に摺動する構成とすることによって、簡易にトルクリミッター機構TL3を構成することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る駆動装置のストッパー440の構成について、図12を参照しながら説明する。図12は、ストッパー440の構成を説明するための図である。本実施形態では、ストッパー440のトルクリミッター機構TL4を構成するストッパーケース442及びカムドラム444の構成が第1の実施形態と相違し、その他の点は第1の実施形態と同様である。
ストッパー440は、図11に示したように、ストッパーケース442の案内路442aのカムドラム444の係止部444bに対向する部分がバネ442bによって径方向外側に移動可能な移動部(易変形部)442cになっている。また、カムドラム444の係止部444bは、カムドラム444の外周面と半径方向においてほぼ同じ高さに構成されている。トルクリミッター機構TL4は、ストッパーケース442の移動部442c及びバネ442bと、係止部444bと、移動部442cと係止部444bとの間に形成される隙間Sと、によって構成される。隙間Sの間隔は、移動部442cがバネ442bによって出没することによって変化する。
次に、本実施形態のトルクリミッター機構TL4の作用について説明する。第1の実施形態と同様に、スライダー446が係止部444bに係止した状態で、通常は非操作側とされる操作チェーン16の奥側を強く引き下ろし、回転軸130がスクリーン13を下降させる方向に回転した場合に、カムドラム444にはスクリーン13を回転させる方向に負荷がかかり回転を開始する。このようにカムドラム444が回転すると、スライダー446が係止部444bを乗り越える方向に移動しようとする。このため、トルクリミッター機構TL4により、図12(b)に示したように、スライダー446は、移動部442cを押すことによって径方向外側に移動させて、係止部444bを乗り越えて無端ループ444a−1に移動する。このように、トルクリミッター機構TL4により、スライダー446が係止部444bを乗り越えて無端ループ444a−1に移動するため、誤操作によってストッパー440が破損することが防止されるとともに、通常操作以外でもストッパー440を解除することができる。
トルクリミッター機構TL4のその他の点については、上記第1の実施形態のトルクリミッター機構TL1と実質的に同様である。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ストッパーケース442に移動部442cを形成することによって簡易に、トルクリミッター機構TL4を構成することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る駆動装置のストッパー540の構成について、図13を参照しながら説明する。図13は、ストッパー540の構成を説明するための図である。本実施形態では、ストッパー540のトルクリミッター機構TL5を構成するカムドラム544の係止部544bの構成、及びカムドラム544とストッパーケース542との間隔が第1の実施形態と相違し、その他の点は第1の実施形態と同様である。
ストッパー540は、図13に示したように、カムドラム544の係止部544bが、カムドラム544の外周面と半径方向において同じ高さに構成されている。ストッパーケース542とカムドラム544とは隙間Sをあけて配置されている。この隙間Sは、スライダー546が係止部544bを乗り越えるときに、回転軸130が変形して、回転軸130、入力軸547及びカムドラム544が半径方向、つまりストッパーケース542内面に形成される案内路542aから離間する方向に移動して、スライダー546が通過することができる大きさに設定されている。トルクリミッター機構TL5は、回転軸130と、入力軸547と、カムドラム544と、隙間Sとによって構成される。
次に、本実施形態のトルクリミッター機構TL5の作用について説明する。第1の実施形態と同様に、スライダー546が係止部544bに係止した状態で、通常は非操作側とされる操作チェーン16の奥側を強く引き下ろし、回転軸130がスクリーン13を下降させる方向に回転した場合に、カムドラム544にはスクリーン13を回転させる方向に負荷がかかり回転を開始する。このようにカムドラム544が回転すると、スライダー546が係止部544bを乗り越える方向に移動しようとする。このため、トルクリミッター機構TL5により、図13(b)に示したように、スライダー546は、係止部544bを押すことによって回転軸130を変形させて、回転軸130、入力軸547及びカムドラム544を半径方向に移動させる。このように、スライダー546は、隙間Sを押し広げて係止部544bを乗り越えていく。このように、トルクリミッター機構TL5により、スライダー546が係止部544bを乗り越えて無端ループ544a−1に移動するため、誤操作によってストッパー540が破損することが防止されるとともに、通常操作以外でもストッパー540を解除することができる。
トルクリミッター機構TL5のその他の点については、上記第1の実施形態のトルクリミッター機構TL1と実質的に同様である。
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、係止部544bがストッパーケース542内面から離間する方向に回転軸130が摺動する構成とすることによって、簡易にトルクリミッター機構TL5を構成することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ストッパーをストッパーケースと、カムドラムと、スライダーと、を有する構成とし、トルクリミッター機構をストッパーケースと、係止部と、ストッパーケースと係止部との間に形成される隙間と、によって構成する場合について説明したが、本発明は必ずしもこの例に限定されない。例えば、回転軸に締結及び締結の解除が切り替えられるクラッチバネを用いてストッパーを構成してもよく、トルクリミッター機構はストッパーの構成にあわせて適宜構成することができる。
また、上記実施形態では、スライダーが係止部を乗り越えるときにストッパーケースを押して径方向外側に弾性変形させながら隙間を押し広げる構成について説明したが、スライダーが通過可能な隙間が形成できれば、ストッパーケースは弾性変形しないようにすることができる。この場合、係止部やスライダーを弾性変形するようにしても良い。
また、上記実施形態では、操作部材として操作チェーンを用いた場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。操作部材として、操作コードや他の操作方法を用いてもよい。
また、上記実施形態では、駆動装置に、プーリ及び規制部材を用いた場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、回転軸にこれを回転操作可能なハンドルを設けた構成としてもよい。また、プーリ及び規制部材を用いない構成とする場合、ストッパーは必ずしも回転軸上に設けなくてもよい。
10 ブラインド
11 ブラケット
12 ヘッドボックス
13 スクリーン(遮蔽材)
14 ボトムレール
15 昇降コード
16 操作チェーン(操作部材)
17 ピッチコード
100、200、300、400、500 駆動装置
110 プーリ
120 コネクタ(規制部材)
130 回転軸
140、240、340、440、540 ストッパー
142、242、342、442、542 ストッパーケース
142a、442a 案内路
144、244、344、444、544 カムドラム
144a、244a、344a、 カム溝
144a−1、244a−1、344a−1、444a−1、544a−1 無端ループ
144a−2、244a−2 分岐ループ
144a―3 上昇時係止位置
144b、244b、344b、444b、544b 係止部
146、246、346、446、546 スライダー
147、547 入力軸
148 クラッチバネ
149 キャップ
150 巻取りドラム
160 ブレーキ
244b−1 窪み部
344c バネ
442b バネ
442c 移動部(易変形部)
CU コントロールユニット
S 隙間
TL1、TL2、TL3、TL4、TL5 トルクリミッター機構

Claims (7)

  1. 操作部材の操作により回転し遮蔽材を昇降させる回転軸と、
    前記回転軸の回転を停止可能なストッパーと、
    を備えたブラインドの駆動装置において、
    前記ストッパーは、
    前記操作部材の一方向の操作を止めたときに前記回転軸の回転を停止させる第1状態と、
    前記第1状態で、前記操作部材の他方向の操作によって前記回転軸に前記操作部材からの所定量以上の負荷が掛かったときに、前記回転軸の回転の停止を解除する第2状態と、
    を切り替えるトルクリミッター機構を備えたことを特徴とする、ブラインドの駆動装置。
  2. 操作部材の操作により回転し遮蔽材を昇降させる回転軸と、
    前記回転軸の回転を停止可能なストッパーと、
    を備えたブラインドの駆動装置において、
    前記ストッパーは、
    前記回転軸の回転を停止させる第1状態と、
    前記第1状態で、前記回転軸に前記操作部材からの所定量以上の負荷が掛かったときに、前記回転軸の回転の停止を解除する第2状態と、
    を切り替えるトルクリミッター機構を備えており、
    前記ストッパーは、
    ストッパーケースと、
    前記ストッパーケース内に配置され、カム溝と前記カム溝から径方向に突出する係止部とが外周面に形成され、前記回転軸と一体に回転するカムドラムと、
    前記ストッパーケースと前記カム溝との間で前記カム溝に沿って移動するとともに、前記係止部に係止することで前記カムドラムの回転を停止させるスライダーと、
    を有し、
    前記トルクリミッター機構は、
    前記ストッパーケースと、
    前記係止部と、
    前記ストッパーケースと前記係止部との間に形成される隙間と、
    によって構成され、
    前記スライダーが前記係止部に係止した前記第1状態において前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かると前記スライダーが前記隙間を通過して前記第2状態に切り替えることを特徴とする、ブラインドの駆動装置。
  3. 前記係止部には、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記ストッパーケースと前記係止部との間を前記スライダーが通過できる窪み部が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のブラインドの駆動装置。
  4. 前記係止部は、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記ストッパーケースと前記係止部との間を前記スライダーが通過できるように前記カムドラムの径方向に前記係止部が摺動することを特徴とする、請求項2又は3に記載のブラインドの駆動装置。
  5. 前記ストッパーケースには、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記スライダーが前記係止部を通過できるように変形する易変形部が形成されていることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載のブラインドの駆動装置。
  6. 前記回転軸は、前記回転軸に所定量以上の負荷が掛かったときに前記スライダーが前記隙間を通過できるように、前記係止部が前記ストッパーケース内面から離間する方向に摺動することを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに記載のブラインドの駆動装置。
  7. 前記駆動装置は、
    前記回転軸に一体に回転するように設けられ、前記操作部材によって一方向にのみ回転操作されるプーリと、
    前記操作部材に設けられ、前記遮蔽材の所望の位置で前記プーリの他方向の回転を規制する規制部材と、
    をさらに備え、
    前記ストッパーは前記回転軸上に設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のブラインドの駆動装置。
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