JP6753666B2 - 蓄冷エバポレータ - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒の冷熱を蓄えることができる蓄冷機能付きのエバポレータに関し、特に、蓄冷材を収容する蓄冷材収容空間を備えた構造の技術分野に属する。
一般に、例えば車両用空調装置には冷凍サイクル装置が搭載されている。すなわち、エンジンによって駆動される圧縮機から吐出された冷媒は、凝縮器によって凝縮された後、膨張弁を介してエバポレータに導入されてエバポレータを流通し、その間に外部を流れる空調用空気を熱交換する。これにより所望の冷房性能が得られるようになっている。
ところで、近年、二酸化炭素の排出削減等を目的として、信号待ち等の停車時にエンジンのアイドリングを自動的に停止させるアイドリングストップ機能を搭載した車両が増えている。アイドリングストップ機能を搭載した車両では、アイドリングストップ時には冷凍サイクル装置の圧縮機も停止することから冷媒の循環も停止してしまう。このことで冷房性能の不足を招き、空調の要求によってエンジンの再始動が頻繁に行われてしまうという問題ある。そこで、エバポレータに蓄冷機能を付与した蓄冷機能付きのエバポレータが使用されることがある(例えば特許文献1参照。)
特許文献1のエバポレータは、冷媒が流通する複数の冷媒管及びフィンが外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層されたコアを備えており、このコアの上端部及び下端部にヘッダタンクが設けられている。各冷媒管の側面には、蓄冷材が封入された蓄冷器が一体に設けられている。そして、圧縮機が作動していて冷媒が循環している時には冷媒の冷熱が冷媒管の側面から蓄冷器の側面に伝達して蓄冷器内部の蓄冷材に蓄えられる。圧縮機が停止すると、しばらくの間は、蓄冷材の冷熱が放出されて外部空気が冷却される。
特開2002−274165号公報
ところで、特許文献1のような蓄冷機能付きのエバポレータの場合、圧縮機が作動しているときに、いかにして素早く、かつ、効率よく蓄冷材に冷熱を蓄えるかが問題となる。これは、蓄えられた冷熱量によってアイドリングストップ時間が左右されるからである。また、アイドリングストップ時には、冷房性能を確保すべく、蓄冷材に蓄えられた冷熱を効率よく外部空気に伝達する必要がある。
ところが、特許文献1では、冷媒管の側面に蓄冷器が一体に設けられているので、冷媒管の冷熱は側面のみを介して蓄冷器に伝達されることになる。このため、伝達面積が十分であるとは言い難い構造となっており、圧縮機が作動しているときに、素早く、かつ、効率よく蓄冷材に冷熱を蓄えることが難しいと考えられる。また、冷熱を放出する場合を想定すると、蓄冷器の一方の側面は上述ように冷媒管の側面と一体化しているので、この蓄冷器の一方の側面にはフィンが接触していない。よって、冷熱を放出する際にフィンとの接触面積が小さくなる構造であることから、蓄冷材に蓄えられた冷熱を効率よく外部空気に伝達することが難しいと考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒の冷熱を効率よく蓄冷材に伝達するとともに、蓄冷材に蓄えられている冷熱を効率よく外部空気に伝達できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、外部空気の流れ方向に長い断面を有する扁平管とフィンとを互いに接触するように配置し、扁平管の内部に、冷媒通路と蓄冷材収容空間とを外部空気の流れ方向に隣り合うように形成した。
第1の発明は、
外部空気の流れ方向に長い断面を有する複数の扁平管と、外部空気が流通する空間に配置される複数のフィンとが上記外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層されて互いに接触するように配置され、
上記扁平管の内部には、冷媒が流通する冷媒通路と、蓄冷材が収容された蓄冷材収容空間とが上記外部空気の流れ方向に隣り合うように区画形成され
上記扁平管は、上記積層方向一側に積層された上記フィンに接触する第1プレートと、上記積層方向他側に積層された上記フィンに接触する第2プレートと、上記第1プレート及び上記第2プレートの間に配置される1枚の中間プレートとを備え、
上記第1プレートと上記中間プレートとにより上記冷媒通路が区画形成され、
上記第2プレートと上記中間プレートとにより上記蓄冷材収容空間が区画形成され、
上記中間プレートにおける上記外部空気の流れ方向中間部には、上記第1プレートの内面に接触する屈曲部と、上記第2プレートの内面に接触する屈曲部とが上記中間プレートの厚み方向に屈曲するように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、冷媒通路と蓄冷材収容空間とが外部空気の流れ方向に隣り合っているので、冷媒の冷熱を蓄冷材に伝達するための伝熱面積が十分に広く確保される。これにより、冷媒の冷熱が効率よく蓄冷材に伝達する。また、フィンとフィンの間に扁平管が配置されて扁平管の両側面がフィンに接触しているので、蓄冷材収容空間に収容されている蓄冷材の冷熱が両側のフィンに伝達し易くなる。
また、扁平管を第1プレート、第2プレート、中間プレートで構成することが可能になるので、扁平管が安価になる。また、冷媒通路と蓄冷材収容空間とは、1枚の中間プレートで区画されることになるので、蓄冷材収容空間の蓄冷材が冷媒通路に混入してしまうことが未然に防止される。
の発明は、第の発明において、
上記中間プレートにおける外部空気の流れ方向中間部は、上記扁平管の厚み方向に屈曲するように形成された屈曲部を有し、該屈曲部は、上記第1プレート及び上記第2プレートの少なくとも一方と接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、中間プレートに屈曲部を形成することで中間プレートの強度が向上し、この中間プレートの屈曲部を第1プレート及び第2プレートの少なくとも一方と接合することで、扁平管の耐圧性が向上する。
の発明は、第またはの発明において、
上記冷媒通路を区画形成する上記第1プレートと上記中間プレートとには、上記積層方向に隣り合う上記扁平管の上記冷媒通路同士を連通させるための冷媒タンクの周壁部が一体成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、冷媒タンクの周壁部が第1プレートと中間プレートとに一体成形されているので、部品点数が削減され、組み立てが容易になる。
の発明は、第からのいずれか1つの発明において、
上記蓄冷材収容空間を区画形成する上記第2プレートと上記中間プレートとには、上記積層方向に隣り合う上記扁平管の上記蓄冷材収容空間同士を連通させるための蓄冷材タンクの周壁部が一体成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、蓄冷材タンクの周壁部が第2プレートと中間プレートとに一体成形されているので、部品点数が削減され、組み立てが容易になる。
の発明は、第の発明において、
上記蓄冷材タンクの周壁部は、上記第2プレート及び上記中間プレートの上側に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、各蓄冷材収容空間に収容される蓄冷材の液面が略一定に保たれる。
の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、
上記冷媒通路及び上記蓄冷材収容空間は、外部空気の流れ方向に複数設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、外部空気の流れ方向に冷媒通路及び蓄冷材収容空間が複数存在することになるので、より高い冷房性能及び蓄冷効果が得られる。
の発明は、第の発明において、
上記第1プレート及び上記第2プレートにおける外部空気の流れ方向中間部には、上記扁平管の内側へ向けて窪み、かつ、上記扁平管の長手方向に延びる凹条部が形成され、
上記凹条部が上記中間プレートに接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1プレート及び第2プレートの強度が向上し、これら第1及び第2プレートを中間プレートと接合することで、扁平管の耐圧性がより一層向上する。
第1の発明によれば、外部空気の流れ方向に長い断面を有する複数の扁平管と複数のフィンとを外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層して互いに接触させ、扁平管の内部に、冷媒通路と蓄冷材収容空間とを外部空気の流れ方向に隣り合うように区画形成したので、冷媒の冷熱を効率よく蓄冷材に伝達できるとともに、蓄冷材に蓄えられている冷熱を効率よく外部空気に伝達できる。
また、積層方向一側の第1プレートと、積層方向他側の第2プレートと、これらプレートの間に配置される中間プレートとで扁平管を構成することができるので、扁平管を安価にできる。また、冷媒通路と蓄冷材収容空間とを1枚の中間プレートで区画できるので、蓄冷材収容空間の蓄冷材が冷媒通路に混入してしまうことを未然に防止できる。
の発明によれば、中間プレートの屈曲部を第1プレート及び第2プレートの少なくとも一方に接合したので、シンプルな構造としながら扁平管の耐圧性を高めることができる。
の発明によれば、第1プレートと中間プレートとに冷媒タンクの周壁部を一体成形したので、部品点数を削減することができ、組み立てを容易にすることができる。
の発明によれば、第2プレートと中間プレートとに蓄冷材タンクの周壁部を一体成形したので、部品点数を削減することができ、組み立てを容易にすることができる。また、蓄冷材を蓄冷材収容空間に収容する際に、蓄冷材を蓄冷材タンクに入れることで各蓄冷材収容空間に容易に分配して収容することが可能になる。さらに、蓄冷材タンクが蓄冷材の過充填を抑制するためのバッファとなる。
の発明によれば、上側に蓄冷材タンクが配置されるので、各蓄冷材収容空間に収容される蓄冷材の液面を略一定に保つことができ、各蓄冷材収容空間に収容される蓄冷材の量のバラつきを抑制できる。
の発明によれば、冷媒通路及び蓄冷材収容空間を外部空気の流れ方向に複数設けたので、より高い冷房性能及び蓄冷効果を得ることができる。
の発明によれば、扁平管の耐圧性をより一層向上させることができる。
実施形態に係る蓄冷エバポレータを外部空気の流れ方向上流側から見た斜視図である。 蓄冷エバポレータを構成する一部の扁平管及びフィンを外部空気の流れ方向上流側から見た図である。 扁平管の分解斜視図である。 扁平管を冷媒プレート側から見た側面図である。 扁平管を蓄冷プレート側から見た側面図である。 図2におけるA−A線端面図である。 図2におけるB−B線端面図である。 図2におけるC−C線端面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る蓄冷エバポレータ1を外部空気の流れ方向上流側から見た斜視図である。各図における白抜きの矢印は外部空気の流れ方向を示している。この蓄冷エバポレータ1は、自動車に搭載される車両用空調装置(図示せず)が有する冷凍サイクル装置の蒸発器を構成するものである。冷凍サイクル装置は、蓄冷エバポレータ1の他、図示しないが、車両に搭載されているエンジンによって駆動される圧縮機と、凝縮器と、膨張弁とを備えており、これらが冷媒配管によって接続されてなるものである。圧縮機から吐出された冷媒は、凝縮器に流入して凝縮された後、膨張弁を経て膨張してから蓄冷エバポレータ1に流入し、外部空気と熱交換した後、蓄冷エバポレータ1から流出して圧縮機に吸入されるようになっている。
この蓄冷エバポレータ1が搭載される車両は、アイドリングストップ機能を有している。アイドリングストップ機能は、従来から周知の構成のものであり、所定のアイドリングストップ条件を満たす場合、例えば、車速が0、かつ、ブレーキペダル踏み込み状態が検出された場合にはエンジンのアイドリングを自動停止し、所定のアイドリングストップ条件を満たさない場合、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれていない場合にはエンジンのアイドリングを自動停止させないように構成されている。また、車両側のアイドリングストップ条件(車速、ブレーキペダル踏み込み状態)を満たしていても、空調装置側のアイドリングストップ条件が優先されるように構成されており、空調装置側のアイドリングストップ条件を満たさない場合には、エンジンのアイドリングを自動停止させない。空調装置側のアイドリングストップ条件としては、例えば、冷房時で吹出空気温度が冷房性能を維持できる場合には空調装置側のアイドリングストップ条件を満たすと判定する一方、吹出空気温度が冷房性能を維持できない場合には空調装置側のアイドリングストップ条件を満たさないと判定する等を挙げることができる。
蓄冷エバポレータ1は、図示しない空調ケーシングに収容される。空調ケーシングには、車室外の空気と車室内の空気の一方が選択されて導入される。この導入空気が蓄冷エバポレータ1に向けて送風機によって送風される。また、空調ケーシングの内部には、ヒータコア等からなる加熱用熱交換器及びエアミックスダンパも収容されており、蓄冷エバポレータ1を通過した空気のうち、加熱用熱交換器を通過する空気量をエアミックスダンパで調整することによって所望温度の空調風を得るようにしている。得られた空調風は、車室の各部、例えばフロントウインド内面、乗員の上半身、足下等に供給される。
図1に示すように、蓄冷エバポレータ1は、外部空気の流れ方向に長い断面を有する複数の扁平管2と、外部空気が流通する空間に配置される複数のフィン3とからなるコア4と、コア4の外端部に設けられるエンドプレート5とを備えている。図1ではフィン3を右側の2つのみ示しているが、図2に示すようにフィン3はコア4の右側から左側にかけて所定の間隔をあけて設けられている。コア4を構成する扁平管2及びフィン3は、外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層されて互いに接触するように配置されている。この実施形態では、コア4における上記積層方向一側に積層されたフィン3は該コア4の外面にろう付けされ、また、コア4における上記積層方向他側に積層されたフィン3も該コア4の外面にろう付けされている。尚、この実施形態では、扁平管2及びフィン3の積層方向を図1に示すように蓄冷エバポレータ1の左右方向と定義する。そして、扁平管2の厚み方向は該扁平管2の左右方向であり、また、扁平管2の長手方向は上下方向である。
図1に示すように、コア4の上部における外部空気の流れ方向下流側には上部風下タンク6が設けられ、また、コア4の上部における外部空気の流れ方向上流側には上部風上タンク7が設けられている。上部風下タンク6及び上部風上タンク7はコア4の左右方向に延びている。上部風下タンク6の左端部には、冷媒を蓄冷エバポレータ1に流入させるための流入側クーラパイプP1が接続されている。上部風上タンク7の左端部には、蓄冷エバポレータ1内の冷媒を流出させるための流出側クーラパイプP2が接続されている。
さらに、コア4の下部には、下部風上タンク8及び下部風下タンク(図示せず)が外部空気の流れ方向上流側と下流側とにそれぞれ設けられている。蓄冷エバポレータ1内の冷媒の流れ(パス構造)は、上部風下タンク6、上部風上タンク7、下部風上タンク8及び下部風下タンクの内部に配設されている仕切部や連通部によって設定されており、この構造は従来周知の構造であることから詳細な説明は省略する。
コア4の上側において上部風上タンク7の下方には、積層方向に隣り合う扁平管2の蓄冷材収容空間S1、S2(後述する)同士を連通させるための蓄冷材タンク50が設けられている。蓄冷材タンク50は、コア4の空気流入面よりも外部空気の流れ方向上流側に突出した状態で配置されて左右方向に長い形状となっている。蓄冷材タンク50には、従来から車両用空調装置の分野で用いられている蓄冷材が収容されるようになっている。蓄冷材は一般的なものでよく、流動性を有している。
フィン3は、アルミニウム合金製の薄板材を成形してなるコルゲートフィンである。各フィン3は、図2に示すように、コア4の上部から下部に亘って連続しているとともに、図7及び図8に示すように、コア4の外部空気流れ方向にも連続している。
(扁平管の構成)
扁平管2、2、…は、基本的な構造が互いに同じであるため、そのうちの1つについて詳細に説明する。図8に示すように、扁平管2の外部空気流れ方向上流側の内部には、冷媒が流通する風上側冷媒通路R1、R1と、蓄冷材が収容された風上側蓄冷材収容空間S1、S1、S1とが外部空気の流れ方向に交互に配置され、かつ、隣り合うように区画形成される。また、扁平管2の外部空気流れ方向下流側の内部にも、風下側冷媒通路R2、R2と、風下側蓄冷材収容空間S2、S2、S2とが外部空気の流れ方向に交互に配置され、かつ、隣り合うように区画形成される。尚、図7に示すように、風上側蓄冷材収容空間S1と風下側蓄冷材収容空間S2とは、扁平管2の上部において互いに連通している。
詳しく説明すると、図7及び図8等に示すように、扁平管2は、該扁平管2の積層方向一側(右側)に積層されたフィン3に接触する冷媒プレート(第1プレート)10と、該扁平管2の積層方向他側(左側)に積層されたフィン3に接触する蓄冷プレート(第2プレート)20と、冷媒プレート10及び蓄冷プレート20の間に配置される中間プレート30とを備えている。冷媒プレート10、蓄冷プレート20及び中間プレート30は、アルミニウム合金製の板材をプレス成形してなるプレス成形品である。
(冷媒プレートの構成)
冷媒プレート10の外部空気流れ方向下流側には、左側へ延びる下流側壁部11が形成されている。下流側壁部11の左端部には、外部空気の流れ方向下流側へ延びる下流側接合板部11aが形成されている。冷媒プレート10の外部空気流れ方向上流側には、左側へ延びる上流側壁部12が形成されている。上流側壁部12の左端部には、外部空気の流れ方向上流側へ延びる上流側接合板部12aが形成されている。上流側接合板部12aは、下流側接合板部11aの延長線上に位置するようになっている。下流側接合板部11a及び上流側接合板部12aは、外部空気の流れ方向に延びており、かつ、冷媒プレート10の上部から下部に亘って延びている。
また、冷媒プレート10の外部空気流れ方向中央部近傍には、扁平管2の内側へ向けて窪み、かつ、扁平管2の長手方向に延びる凹条部13が形成されている。凹条部13は、冷媒プレート10の上部から下部まで連続して延びている。凹条部13の底部となる左端部は、下流側接合板部11a及び上流側接合板部12aの延長線上に位置するようになっている。
図3に示すように、冷媒プレート10の上部における外部空気の流れ方向上流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側冷媒通路R1の上部同士を連通させるための上部風上タンク7の周壁部7aが一体成形されている。この周壁部7aは、冷媒プレート10の上部を右側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(右端部)には、開口部7bが形成されている。この開口部7bによってタンクの連通構造が得られるが、上述したパス構造を構成するために、一部の冷媒プレート10の周壁部7aには開口部7bを形成せずに閉塞部(図示せず)を設定している。
冷媒プレート10の上部における外部空気の流れ方向下流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風下側冷媒通路R2の上部同士を連通させるための上部風下タンク6の周壁部6aが一体成形されている。この周壁部6aは、冷媒プレート10の上部を右側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(右端部)には、開口部6bが形成されている。
冷媒プレート10の下部における外部空気の流れ方向上流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側冷媒通路R1の下部同士を連通させるための下部風上タンク8の周壁部8aが一体成形されている。この周壁部8aは、冷媒プレート10の下部を右側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(右端部)には、開口部8bが形成されている。
冷媒プレート10の下部における外部空気の流れ方向下流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風下側冷媒通路R2の下部同士を連通させるための下部風下タンク(図示せず)の周壁部9aが一体成形されている。この周壁部9aは、冷媒プレート10の上部を右側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(右端部)には、開口部9bが形成されている。
(蓄冷プレートの構成)
図3に示すように、蓄冷プレート20の上下方向の寸法は、冷媒プレート10及び中間プレート30の上下方向の寸法よりも短く設定されている。図8に示すように、蓄冷プレート20の外部空気流れ方向下流側には、右側へ延びる下流側壁部21が形成されている。下流側壁部21の右端部には、外部空気の流れ方向下流側へ延びる下流側接合板部21aが形成されている。蓄冷プレート20の外部空気流れ方向上流側には、右側へ延びる上流側壁部22が形成されている。上流側壁部22の右端部には、外部空気の流れ方向上流側へ延びる上流側接合板部22aが形成されている。上流側接合板部22aは、下流側接合板部21aの延長線上に位置するようになっている。下流側接合板部21a及び上流側接合板部22aは、外部空気の流れ方向に延びており、かつ、蓄冷プレート20の上部から下部に亘って延びている。
蓄冷プレート20の外部空気流れ方向中央部近傍には、扁平管2の内側へ向けて窪み、かつ、扁平管2の長手方向に延びる凹条部23が形成されている。凹条部23は、蓄冷プレート20の上部近傍から下部近傍まで連続して延びているが、図3や図7に示すように、凹条部23の上部及び下部は、それぞれ蓄冷プレート20の上壁部及び下壁部から離れて位置付けられている。また、蓄冷プレート20の凹条部23の底部となる右端部は、下流側接合板部21a及び上流側接合板部22aの延長線上に位置するようになっている。
図3に示すように、蓄冷プレート20の上部は、外部空気の流れ方向上流側へ向けて延出するように形成されている。この蓄冷プレート20の延出部分には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側蓄冷材収容空間S1及び風下側蓄冷材収容空間S2の上部同士を連通させるための蓄冷材タンク50の周壁部50aが一体成形されている。この周壁部50aは、蓄冷プレート20の上部を左側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(左端部)には、開口部50bが形成されている。
(中間プレートの構成)
図8に示すように、中間プレート30における外部空気の流れ方向中間部には、扁平管2の厚み方向に屈曲する第1〜第6屈曲部31〜36が形成されている。第1屈曲部31は、中間プレート30における外部空気の流れ方向下流側に位置しており、左側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が蓄冷プレート20の内面に接合されている。第2屈曲部32は、第1屈曲部31よりも外部空気の流れ方向上流側に位置しており、右側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が冷媒プレート10の内面に接合されている。第3屈曲部33は、第2屈曲部32よりも外部空気の流れ方向上流側に位置しており、左側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が蓄冷プレート20の内面に接合されている。第4屈曲部34は、第3屈曲部33よりも外部空気の流れ方向上流側に位置しており、左側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が蓄冷プレート20の内面に接合されている。第5屈曲部35は、第4屈曲部34よりも外部空気の流れ方向上流側に位置しており、右側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が冷媒プレート10の内面に接合されている。第6屈曲部36は、第5屈曲部35よりも外部空気の流れ方向上流側に位置しており、左側へ膨出するように屈曲形成され、膨出方向先端部が蓄冷プレート20の内面に接合されている。
すなわち、第1、第3、第4、第6屈曲部31、33、34、36の屈曲する方向と、第2、第5屈曲部32、35の屈曲する方向とは反対方向となっている。これにより、中間プレート30の断面は波形または波形に近い形状になる。さらに、第1〜第6屈曲部31〜36は、上下方向に連続するように形成されているので、中間プレート30のリブとして機能する。従って、中間プレート30の強度が十分に高まる。
第1〜第6屈曲部31〜36の形成によって扁平管2の内部が、上述したように風上側冷媒通路R1、風下側冷媒通路R2、風上側蓄冷材収容空間S1及び風下側蓄冷材収容空間S2に区画され、冷媒プレート10と中間プレート30とによって風上側冷媒通路R1及び風下側冷媒通路R2が区画形成され、蓄冷プレート20と中間プレート30とによって風上側蓄冷材収容空間S1及び風下側蓄冷材収容空間S2が区画形成される。
また、図8に示すように、中間プレート30の第1屈曲部31よりも外部空気の流れ方向下流側には、外部空気の流れ方向に延びる下流側接合板部37が形成されている。また、中間プレート30の第6屈曲部36よりも外部空気の流れ方向上流側には、外部空気の流れ方向に延びる上流側接合板部38が形成されている。上流側接合板部38は、下流側接合板部37の延長線上に位置するようになっている。
中間プレート30の下流側接合板部37には、冷媒プレート10の下流側接合板部11aと、蓄冷プレート20の下流側接合板部21aとが該下流側接合板部37を厚み方向に挟むようにして接合されている。また、中間プレート30の上流側接合板部38には、冷媒プレート10の上流側接合板部12aと、蓄冷プレート20の上流側接合板部22aとが該上流側接合板部38を厚み方向に挟むようにして接合されている。また、中間プレート30の外部空気の流れ方向中間部には、冷媒プレート10の凹条部13の端面と、蓄冷プレート20の凹条部23の端面とが接合されている。
図3に示すように、中間プレート30の上部における外部空気の流れ方向上流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側冷媒通路R1の上部同士を連通させるための上部風上タンク7の周壁部7aが一体成形されている。この周壁部7aは、中間プレート30の上部を左側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(左端部)には、開口部7bが形成されている。図6に示すように、中間プレート30の周壁部7aと、冷媒プレート10の周壁部7aとが交互に配置されて接合されることによって上部風上タンク7が構成される。上部風上タンク7の長手方向両端部に位置する周壁部7aには、開口部7bが形成されていない。
図3に示すように、中間プレート30の上部における外部空気の流れ方向下流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風下側冷媒通路R2の上部同士を連通させるための上部風下タンク6の周壁部6aが一体成形されている。この周壁部6aは、中間プレート30の上部を左側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(左端部)には、開口部6bが形成されている。図6に示すように、中間プレート30の周壁部6aと、冷媒プレート10の周壁部6aとが交互に配置されて接合されることによって上部風下タンク6が構成される。上部風下タンク6の長手方向両端部に位置する周壁部6aには、開口部6bが形成されていない。
図3に示すように、中間プレート30の下部における外部空気の流れ方向上流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側冷媒通路R1の下部同士を連通させるための下部風上タンク8の周壁部8aが一体成形されている。この周壁部8aは、中間プレート30の下部を左側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(左端部)には、開口部8bが形成されている。中間プレート30の周壁部8aと、冷媒プレート10の周壁部8aとが交互に配置されて接合されることによって下部風上タンク8が構成される。下部風上タンク8の長手方向両端部に位置する周壁部8aには、開口部8bが形成されていない。
中間プレート30の下部における外部空気の流れ方向下流側には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側冷媒通路R1の下部同士を連通させるための下部風下タンク(図示せず)の周壁部9aが一体成形されている。この周壁部9aは、中間プレート30の下部を左側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(左端部)には、開口部9bが形成されている。中間プレート30の周壁部9aと、冷媒プレート10の周壁部9aとが交互に配置されて接合されることによって下部風下タンク9が構成される。下部風下タンクの長手方向両端部に位置する周壁部9aには、開口部9bが形成されていない。
中間プレート30の上側において周壁部6a、7aよりも下方は、外部空気の流れ方向上流側へ延出するように形成されている。この中間プレート30の延出部分には、積層方向に隣り合う扁平管2の風上側蓄冷材収容空間S1及び風下側蓄冷材収容空間S2の上部同士を連通させるための蓄冷材タンク50の周壁部50aが一体成形されている。この周壁部50aは、中間プレート30の上部を右側へ膨出成形することによって得られた部分であり、膨出方向の先端部(右端部)には、開口部50bが形成されている。
蓄冷材タンク50は、中間プレート30の周壁部50aと、蓄冷プレート20の周壁部50aとが交互に配置されて接合されることによって構成される。蓄冷材タンク50の長手方向両端部に位置する周壁部50aには、開口部50bが形成されておらず、図1に示すような閉塞部50cによって閉塞されている。閉塞部50cは、例えば別体のキャップ部材等で構成することができ、後述するろう付け後に蓄冷材タンク50を閉塞することができるようになっている。
(蓄冷エバポレータの組み立て要領)
次に、上記のように構成された蓄冷エバポレータの組み立て要領について説明する。図3に示すように冷媒プレート10、蓄冷プレート20及び中間プレート30を配置し、図7及び図8に示すように、冷媒プレート10と中間プレート30とを重ね、かつ、蓄冷プレート20と中間プレート30とを重ねることによって冷媒プレート10、蓄冷プレート20及び中間プレート30を一体化し、扁平管2を仮組み状態にする。冷媒プレート10、蓄冷プレート20及び中間プレート30は、ろう材をクラッドしたクラッド材を構成することができる。
また、仮組み状態の扁平管2、2の間にフィン3を配置して扁平管2及びフィン3を交互に積層していく。さらに、扁平管2及びフィン3の積層方向外端部にはエンドプレート5を配置しておく。そして、扁平管2、フィン3及びエンドプレート5を図示しない結束具によって積層方向に結束してからろう付け用の炉内に搬送して加熱する。これにより、各部がろう付けされる。
その後、蓄冷材タンク50の長手方向の端部に開口している開口部(図示せず)から蓄冷材を蓄冷材タンク50の内部に注入し、しかる後、その開口部を閉塞部50cによって閉塞する。蓄冷材を蓄冷材タンク50の内部に注入すると、蓄冷材タンク50が各扁平管2の風上側蓄冷材収容空間S1及び風下側蓄冷材収容空間S2に連通しているので、蓄冷材が蓄冷材収容空間S1及び蓄冷材収容空間S2に分流する。これにより、蓄冷材が蓄冷材収容空間S1及び蓄冷材収容空間S2に収容された状態になる。
(実施形態の作用効果)
エンジンの運転中には冷凍サイクル装置の圧縮機が作動しているので、蓄冷エバポレータ1には冷媒が流入して扁平管2の風上側冷媒通路R1及び風下側冷媒通路R2を流通する。風上側冷媒通路R1及び風下側冷媒通路R2を流通する冷媒は、主にフィン3を介して外部空気と熱交換して外部空気を冷却する。また、冷媒の冷熱は、蓄冷材収容空間S1及び蓄冷材収容空間S2に収容されている蓄冷材に伝達して蓄冷材に冷熱が蓄えられる。このとき、風上側冷媒通路R1及び風下側冷媒通路R2と蓄冷材収容空間S1及び蓄冷材収容空間S2とが外部空気の流れ方向に隣り合っているので、冷媒の冷熱を蓄冷材に伝達するための伝熱面積が十分に広く確保されている。よって、冷媒の冷熱が効率よく蓄冷材に伝達する。
一方、エンジンのアイドリングが停止すると圧縮機も停止するので、蓄冷エバポレータ1には冷媒が流入しなくなる。この状態で冷房を行う必要がある場合には、蓄冷エバポレータ1に外部空気が送風され、この外部空気は蓄冷材の冷熱によって冷却される。このとき、蓄冷材収容空間S1、S2が区画されている扁平管2の断面は外部空気の流れ方向に長く、かつ、その外面にはフィン3が接触しているので、蓄冷材収容空間S1、S2に収容されている蓄冷材の冷熱がフィン3に伝達し易い。これにより、蓄冷材に蓄えられている冷熱が効率よく外部空気に伝達する。
以上説明したように、この実施形態に係る蓄冷エバポレータ1は、外部空気の流れ方向に長い断面を有する複数の扁平管2と複数のフィン3とを外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層して互いに接触させ、扁平管2の内部に、冷媒通路R1、R2と蓄冷材収容空間S1、S2とを外部空気の流れ方向に隣り合うように区画形成したので、冷媒の冷熱を効率よく蓄冷材に伝達できるとともに、蓄冷材に蓄えられている冷熱を効率よく外部空気に伝達できる。
また、扁平管2を冷媒プレート10、蓄冷プレート20及び中間プレート30で構成することが可能になるので、扁平管2が安価になる。また、冷媒通路R1、R2と蓄冷材収容空間S1、S2とは、1枚の中間プレート30で区画されることになるので、蓄冷材収容空間S1、S2の蓄冷材が冷媒通路R1、R2に混入してしまうことが未然に防止される。
また、中間プレート30に第1〜第6屈曲部31〜36を形成することで中間プレート30の強度が向上し、この中間プレート30の第1〜第6屈曲部31〜36を冷媒プレート10、蓄冷プレート20とろう付けによって接合することで、扁平管2の耐圧性が向上する。
また、冷媒タンク6〜9の周壁部6a〜9aが冷媒プレート10と中間プレート30とに一体成形されているので、部品点数が削減され、組み立てが容易になる。また、蓄冷材タンク50の周壁部50aが蓄冷プレート20と中間プレート30とに一体成形されているので、部品点数が削減され、組み立てが容易になる。そして、蓄冷材タンク50の周壁部50aを蓄冷プレート20と中間プレート30の上側に設けたので、各蓄冷材収容空間S1、S2に収容される蓄冷材の液面を略一定に保つことができる。
尚、上記実施形態では、蓄冷材タンク50をコア4の外部空気の流れ方向上流側に設けているが、これに限らず、コア4の外部空気の流れ方向下流側に設けてもよい。
また、扁平管2の冷媒通路R1、R2と蓄冷材収容空間S1、S2の数は、上述した数に限られるものではなく、任意の数に設定することができるが、複数設けるのが好ましい。
また、扁平管2を構成している中間プレート30に第1〜第6屈曲部31〜36を設けているが、これに限らず、屈曲部の数は任意に設定することができる。また、中間プレート30の屈曲部を、冷媒プレート10にのみ接合してもよいし、蓄冷プレート20にのみ接合してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る蓄冷エバポレータは、例えばアイドリングストップ機能を備えた車両用空調装置に適用することができる。
1 蓄冷エバポレータ
2 扁平管
3 フィン
6〜9 冷媒タンク
6a、7a、8a、9a 冷媒タンクの周壁部
10 冷媒プレート(第1プレート)
13 凹条部
20 蓄冷プレート(第2プレート)
23 凹条部
30 中間プレート
31〜36 第1〜第6屈曲部
50 蓄冷材タンク
50a 蓄冷材タンクの周壁部
R1、R2 冷媒通路
S1、S2 蓄冷材収容空間

Claims (7)

  1. 外部空気の流れ方向に長い断面を有する複数の扁平管と、外部空気が流通する空間に配置される複数のフィンとが上記外部空気の流れ方向と交差する方向に交互に積層されて互いに接触するように配置され、
    上記扁平管の内部には、冷媒が流通する冷媒通路と、蓄冷材が収容された蓄冷材収容空間とが上記外部空気の流れ方向に隣り合うように区画形成され
    上記扁平管は、上記積層方向一側に積層された上記フィンに接触する第1プレートと、上記積層方向他側に積層された上記フィンに接触する第2プレートと、上記第1プレート及び上記第2プレートの間に配置される1枚の中間プレートとを備え、
    上記第1プレートと上記中間プレートとにより上記冷媒通路が区画形成され、
    上記第2プレートと上記中間プレートとにより上記蓄冷材収容空間が区画形成され、
    上記中間プレートにおける上記外部空気の流れ方向中間部には、上記第1プレートの内面に接触する屈曲部と、上記第2プレートの内面に接触する屈曲部とが上記中間プレートの厚み方向に屈曲するように設けられていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  2. 請求項に記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記中間プレートにおける外部空気の流れ方向中間部は、上記扁平管の厚み方向に屈曲するように形成された屈曲部を有し、該屈曲部は、上記第1プレート及び上記第2プレートの少なくとも一方と接合されていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  3. 請求項またはに記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記冷媒通路を区画形成する上記第1プレートと上記中間プレートとには、上記積層方向に隣り合う上記扁平管の上記冷媒通路同士を連通させるための冷媒タンクの周壁部が一体成形されていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  4. 請求項からのいずれか1つに記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記蓄冷材収容空間を区画形成する上記第2プレートと上記中間プレートとには、上記積層方向に隣り合う上記扁平管の上記蓄冷材収容空間同士を連通させるための蓄冷材タンクの周壁部が一体成形されていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  5. 請求項に記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記蓄冷材タンクの周壁部は、上記第2プレート及び上記中間プレートの上側に設けられていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記冷媒通路及び上記蓄冷材収容空間は、外部空気の流れ方向に複数設けられていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
  7. 請求項に記載の蓄冷エバポレータにおいて、
    上記第1プレート及び上記第2プレートにおける外部空気の流れ方向中間部には、上記扁平管の内側へ向けて窪み、かつ、上記扁平管の長手方向に延びる凹条部が形成され、
    上記凹条部が上記中間プレートに接合されていることを特徴とする蓄冷エバポレータ。
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