JP6751118B2 - 防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケット - Google Patents

防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケット Download PDF

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Description

本発明は、犠牲陽極(流電陽極)方式の電気防食に用いる機器および装置類に関し、具体的には、防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケットに関する。また、本発明は、長期間にわたって供用することが想定される電気防食設備に好適に適用可能である。以下本願では、「流電陽極」という表記ではなく「犠牲陽極」の表記を原則として採用することとする。また、「犠牲陽極」を単に「陽極」と記載することがある。
港湾施設等の水域構造物において、鋼材の腐食を防止するため、電気防食法が広く用いられている。
電気防食法は、犠牲陽極方式と、外部電源方式に大別される。犠牲陽極方式は、通電量の調整等が不要であるため、外部電源方式と比べて維持管理の負担が少ない。しかしながら、犠牲陽極方式の電気防食設備においても、電気防食が良好に稼働していることおよび犠牲陽極の残存寿命を定期的に確認して、維持管理をすることが必要である。
犠牲陽極方式の電気防食設備の維持管理においては、一般定期点検時に行う陸上作業での対象構造物の電位測定、および詳細点検時に行う水中作業での陽極消耗調査が主に行われている。対象構造物の電位測定は、対象構造物の防食状態を確認するために行い、陽極消耗調査は、犠牲陽極の残存寿命を確認するために行う。
電気防食の対象とする構造物がジャケット式桟橋を用いた岸壁である場合、陸上作業での電位測定は、岸壁法線(岸壁の海側先端)から照合電極を海中に吊り下げて測定するため、岸壁法線(岸壁の海側先端)における結果しか得ることができない。岸壁法線(岸壁の海側先端)以外の箇所(例えば、陸側の箇所)の防食状態の確認を行うためには、通常は水中作業を要することとなる。また、陽極残存寿命の予測を行うためには、水中作業での陽極消耗調査が通常必要であり、通常は水中作業を要することとなる。
水中作業を要する点検調査の負担を軽滅する方法としては、陽極に発生電流(防食電流)測定装置を取り付け、陸上作業により発生電流量(防食電流量)を測定して、その結果からおおよその残存寿命を算出する方法がある。また、据え置き型である亜鉛照合電極を海中において対象構造物に取り付けておき、陸上作業で対象構造物の電位を測定する方法がある。
しかしながら、前記のようにして、発生電流量(防食電流量)および対象構造物の電位を陸上作業により測定する方法では、対象構造物の外面に送信線を固定する必要があり、波浪・漂流物等の外力により送信線に物理的損傷が生じる可能性がある。
また、送信線の寿命は、環境等により幅はあるが、耐用年数は 15〜20年程度と言われており、海洋環境だとさらに短くなる傾向がある。送信線は劣化したら更新をすることが必要となる。
また、防食電流を検出する部品であるシャント抵抗も、長期的な実績(50年繋露した実績)が無く、長期耐久性が不明瞭であるため、交換を要する可能性がある。
これに対して、特許文献1には、金属構造物の電気防食方法に用いる流電陽極装置であって、前記金属構造物と電気的に接続するための端子、及び前記流電陽極と電気的に接続するための端子を有する直流電流測定器を用い、前記直流電流測定器の端子の挿入口を設けた電気絶縁体を介して前記金属構造物上に前記流電陽極の芯金を固定するとともに、前記挿入口に前記端子を挿入した際に、前記金属構造物と電気的に接続するための前記端子が前記金属構造物と電気的に接続され、かつ前記芯金と電気的に接続するための前記端子が前記芯金に電気的に接続されることにより、前記直流電流測定器による防食電流の測定を可能にしたことを特徴とする流電陽極装置が記載されており、さらに、前記流電陽極装置においては、前記直流電流測定器にさらに電流測定用ケーブルを着脱可能に接続することが好ましいということが記載されている。
特開2005−264286号公報
特許文献1に記載の技術においては、電気防食対象設備への直流電流測定器の取り付け、取り外しおよび直流電流測定器への電流測定ケーブルの脱着を容易に行える構成が示されているが、その直流電流測定器と電流測定用ケーブルとの結線部は水中に露出した状態となっている。そのため、結線部が腐食によって使用不能となるおそれがあり、また、波浪・漂流物等の外力、あるいは海生生物の付着・成長による影響を受けて、結線部が破損して使用不能となるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、電気防食についてのデータを送信する送信線の結線部に、腐食や外力、海生生物の付着等による損傷が生じにくい防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケットを提供することを課題とする。
本発明は、以下の防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケットにより、前記課題を解決したものである。
即ち、本発明に係る防食電流検出器は、水面下に鋼部材を有する構造物に取り付けられていて、犠牲陽極と前記鋼部材との間を流れる防食電流の測定に用いる防食電流検出器であって、一端が前記犠牲陽極に電気的に接続されていて、他端が前記鋼部材に電気的に接続されていて、前記防食電流を検出する検出部品と、前記犠牲陽極に電気的に接続する端子と前記検出部品の一端に電気的に接続する端子とを電気的に接続してなる犠牲陽極側結線部と、前記鋼部材に電気的に接続する端子と前記検出部品の他端に電気的に接続する端子とを電気的に接続してなる鋼部材側結線部と、前記検出部品によって得られる前記防食電流についての電気信号を外部に出力する出力端子に、外部機器に電気的に接続可能な外部機器接続送信線の一端を電気的に接続してなる送信線側結線部と、前記検出部品、前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、を備え、前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記検出部品、前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部は、前記膨潤樹脂によって覆われていることを特徴とする防食電流検出器である。
前記膨潤樹脂は、吸水膨張性の異なる2種の膨潤樹脂からなることが好ましく、吸水膨張性の異なる前記2種の膨潤樹脂として、例えば、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が5〜40質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂、および吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が0〜10質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂を用いてもよい。
なお、ここで「硬化型ペースト状ウレタン系樹脂」とは、充填前はペースト状であるが、ある程度以上の湿気に触れるとゴムのような弾性体に硬化するウレタン系樹脂をいう。
前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部の少なくともいずれか1つにおいては、雄型端子と雌型端子からなる一対の端子が用いられており、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて電気的に接続させることができることが好ましい。
前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部は、外側がカバーで被覆されていることが好ましい。
本発明に係る照合電極装置は、水面下に鋼部材を有する構造物に取り付けられていて、前記鋼部材についての電位データの測定に用いる照合電極装置であって、照合電極と、前記照合電極の電位データを外部に出力する出力端子に、外部機器に電気的に接続可能な外部機器接続送信線の一端を電気的に接続してなる送信線側結線部と、前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、を備え、前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記送信線側結線部は、前記膨潤樹脂によって覆われていることを特徴とする照合電極装置である。
前記膨潤樹脂は、吸水膨張性の異なる2種の膨潤樹脂からなることが好ましく、吸水膨張性の異なる前記2種の膨潤樹脂として、例えば、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が5〜40質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂、および吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が0〜10質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂を用いてもよい。
前記照合電極装置の前記送信線側結線部においては、雄型端子と雌型端子からなる一対の端子が用いられており、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて電気的に接続させることができることが好ましい。
前記送信線側結線部は、外側がカバーで被覆されていることが好ましい。
本発明に係る電気防食モニタリング装置の第1の態様は、水面下に鋼部材を有する構造物の電気防食に用いる電気防食モニタリング装置であって、前記防食電流検出器と、前記防食電流検出器から前記防食電流についての電気信号を受信して、前記防食電流についてのデータを測定するとともに、測定した前記防食電流についてのデータの記録および表示のうちの少なくとも一方を行うモニタリング部と、前記防食電流についての電気信号を前記モニタリング部に送信するモニタリング部接続送信線と、を備え、前記防食電流検出器は、前記構造物に取り付けられており、また、前記外部機器接続送信線は前記モニタリング部接続送信線であり、前記モニタリング部接続送信線の一端は、前記防食電流検出器の前記出力端子に電気的に接続されていて、前記送信線側結線部を形成しており、前記モニタリング部接続送信線の他端は前記モニタリング部と電気的に接続していることを特徴とする電気防食モニタリング装置である。
本発明に係る電気防食モニタリング装置の第2の態様は、水面下に鋼部材を有する構造物の電気防食に用いる電気防食モニタリング装置であって、前記照合電極装置と、前記照合電極と前記鋼部材との電位差についての電気信号を受信して、前記鋼部材の電位についてのデータを測定するとともに、測定した前記鋼部材の電位についてのデータの記録および表示のうちの少なくとも一方を行うモニタリング部と、前記照合電極装置からの電気信号を前記モニタリング部に送信するモニタリング部接続送信線と、を備え、前記照合電極装置は、前記構造物に取り付けられており、また、前記外部機器接続送信線は前記モニタリング部接続送信線であり、前記モニタリング部接続送信線の一端は、前記照合電極装置の前記出力端子に電気的に接続されていて、前記送信線側結線部を形成しており、前記モニタリング部接続送信線の他端は前記モニタリング部と電気的に接続していることを特徴とする電気防食モニタリング装置である。
前記構造物として、例えばジャケットを採用してもよい。
ここで、本願において、ジャケットとは、鋼製部材を主体とした骨組構造のことであり、本願の他の箇所の記載においても同様である。
前記構造物としてジャケットを採用した場合、前記モニタリング部接続送信線は、前記ジャケットを構成する鋼管の内部を経由して、前記送信線側結線部に達していることが好ましい。
本発明に係るジャケットの第1の態様は、前記防食電流検出器が取り付けられたジャケットであって、該防食電流検出器の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケットである。
本発明に係るジャケットの第2の態様は、前記照合電極装置が取り付けられたジャケットであって、該照合電極装置の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケットである。
本発明に係るジャケットの第3の態様は、前記防食電流検出器および前記照合電極装置が取り付けられたジャケットであって、前記防食電流検出器の取り付けられた箇所および前記照合電極装置の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケットである。
本発明に係るジャケットの第4の態様は、水面下に配置する鋼部材を有するジャケットであって、犠牲陽極と前記鋼部材との間を流れる防食電流を検出する検出部品と、一端が前記検出部品に、他端が外部機器に、それぞれ電気的に接続されていることにより、前記検出部品によって得られる前記防食電流についての電気信号を前記外部機器に送信する送信線と、前記検出部品に前記送信線を電気的に接続する結線部と、前記検出部品および前記結線部を収納する結線ボックスと、を備えており、前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記検出部品および前記結線部前記膨潤樹脂により覆われており、前記送信線は、水面より下方の位置において、前記鋼部材の内空間に配置されていることを特徴とするジャケットである。
本発明に係るジャケットの第5の態様は、水面下に配置する鋼部材を有するジャケットであって、前記鋼部材についての電位データの測定に用いる照合電極と、該照合電極と電気的に接続する送信線側結線部と、一端が前記送信線側結線部に、他端が外部機器に、それぞれ電気的に接続されていることにより、前記照合電極の電位データを前記送信線側結線部経由で前記外部機器に送信する送信線と、前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、を備えており、前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記送信線側結線部は前記膨潤樹脂により覆われており、前記送信線は、水面より下方の位置において、前記鋼部材の内空間に配置されていることを特徴とするジャケットである。
本発明に係るジャケットの第4および第5の態様において、前記送信線は、保護管の内部に配置されており、前記保護管とともに前記鋼部材の内空間に配置されているようにしてもよい。
本発明によれば、電気防食についてのデータを送信する送信線に腐食や外力、海生生物の付着等による損傷が生じにくい防食電流検出器、照合電極装置、電気防食モニタリング装置およびジャケットを提供することができる。
本発明の実施形態をジャケット式桟橋100の岸壁200に適用した状況を模式的に示す正面図(岸壁200に沿う方向から見た正面図) 本発明の実施形態に係る防食電流検出器10がジャケット106のレグ106Aに取り付けられた状態を示す正面図 図2の防食電流検出器10および犠牲陽極80の部位を拡大して示す拡大正面図 図3の防食電流検出器10の部位をさらに拡大して示す拡大正面図 図4において矢印Vの方向から見た矢視図 防食電流検出器10において、芯金84および絶縁接続部86の部位を拡大して示す拡大正面図 本発明の実施形態に係る照合電極装置30がジャケット106のレグ106Aに取り付けられた状態を示す正面図 図7の照合電極装置30の部位を拡大して示す拡大正面図 図8の照合電極装置30の部位をさらに拡大して示す拡大正面図 本発明の実施形態に係る防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50がジャケット式桟橋100に適用された状態を模式的に示す正面図 図10のXI−XI線端面図 図11のXII部を拡大して示す拡大端面図 防食電流検出器10が取り付けられたレグ106Aの上端部を拡大して示す拡大鉛直断面図(鋼桁106Bの長手方向と平行な鉛直面で切断した拡大鉛直断面図) 鋼桁106Bをその長手方向と直交する水平方向から見た拡大正面図 図14のXV−XV線端面図 本発明の実施形態に係る電位測定用の電気防食モニタリング装置60がジャケット式桟橋100に適用された状態を模式的に示す正面図 図16のXVII−XVII線端面図 図17のXVIII部を拡大して示す拡大端面図 照合電極装置30が取り付けられたレグ106Aの上端部を拡大して示す拡大鉛直断面図(鋼桁106Bの長手方向と平行な鉛直面で切断した拡大鉛直断面図) 鋼桁106Bをその長手方向と直交する水平方向から見た拡大正面図 図20のXXI−XXI線端面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、本発明の実施形態を用いて行う電気防食の対象がジャケット式桟橋の岸壁である場合について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る防食電流検出器10、本発明の実施形態に係る照合電極装置30、本発明の実施形態に係る防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50、本発明の実施形態に係る電位測定用の電気防食モニタリング装置60をジャケット式桟橋100の岸壁200に適用した状況を模式的に示す正面図(岸壁200に沿う方向から見た正面図)である。ジャケット式桟橋100は、海底地盤102に打設された鋼管杭104にジャケット106を取り付けてなる構造である。
図1に示すように、犠牲陽極80はジャケット106の適宜の位置に取り付けることができ、本実施形態に係る防食電流検出器10および照合電極装置30もそれに合わせて適宜の位置に配置することができる。
本実施形態に係る防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50の送信線52は、保護管54で覆われて保護されており、保護管54の内部に配置されている(図5および図12等参照)が、海中部においては、保護管54ともどもジャケット106のレグ106Aの内空部に配置されている(図5、図6、図11、図12等参照)。また、ジャケット106の上部工の部位においては、保護管54およびその内部の送信線52はジャケット106の鋼桁106Bに沿って配置されていて(図1、図10、図14、図15等参照)、送信線52はモニタリング部58に達している。
本実施形態に係る電位測定用の電気防食モニタリング装置60の送信線62は、保護管64で覆われて保護されており、保護管64の内部に配置されている(図18等参照)が、海中部においては、保護管64ともどもジャケット106のレグ106Aの内空部に配置されている(図9、図17、図18等参照)。また、ジャケット106の上部工の部位においては、保護管64およびその内部の送信線62はジャケット106の鋼桁106Bに沿って配置されていて(図1、図16、図20、図21等参照)、送信線62はモニタリング部68に達している。
(1)防食電流検出器10の構成および効果
図2は、本発明の実施形態に係る防食電流検出器10がジャケット106のレグ106Aに取り付けられた状態を示す正面図であり、図3は、図2の防食電流検出器10および犠牲陽極80の部位を拡大して示す拡大正面図であり、図4は、図3の防食電流検出器10の部位をさらに拡大して示す拡大正面図である。図5は、図4において矢印Vの方向から見た矢視図である。なお、図2〜図5においては、防食電流検出器10の結線ボックス12内の各部品を破線(隠れ線)ではなく実線で記載している。
本実施形態に係る防食電流検出器10は、結線ボックス12と、検出部品14と、犠牲陽極側結線部16と、鋼部材側結線部18と、送信線側結線部20、22と、膨潤樹脂24と、を有してなる。
結線ボックス12は、箱状の鋼製部材であり、溶接でレグ106Aの外周面の所定の位置に取り付けられており、その内部に、検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22を収納している。また、結線ボックス12の中には膨潤樹脂24が充填されており、結線ボックス12の中に収納された検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、膨潤樹脂24によって覆われている。
結線ボックス12は、蓋12Aを備えており、送信線52や検出部品14の交換の際には開けることができるようになっている。
また、結線ボックス12には、犠牲陽極80の芯金82がボルト82A、82Bによって取り付けられているが、犠牲陽極80の芯金82と結線ボックス12の側面との間には絶縁板12Bが配置されており、また、ボルト82A、82Bの軸部の周囲には絶縁スリーブ12Cが配置されており、また、ボルト82A、82Bの頭部と結線ボックス12の内面との間には絶縁板12Dが配置されており、犠牲陽極80の芯金82と結線ボックス12との間では、直接的な電気的な接続およびボルト82A、82Bを介しての電気的な接続がなされないようにしている。
また、犠牲陽極80のもう1つの芯金84は、図6(防食電流検出器10において、芯金84および絶縁接続部86の部位を拡大して示す拡大正面図)に示すように、絶縁接続部86に取り付けられていて、絶縁接続部86を介してレグ106Aに取り付けられている。絶縁接続部86は、溶接でレグ106Aの外周面の所定の位置に取り付けられた溝形鋼86Bと、溝形鋼86Bにボルト86Cで取り付けられた絶縁材86Aとを有してなり、芯金84はボルト84Aによって絶縁接続部86の絶縁材86Aに取り付けられている。また、犠牲陽極80の芯金84と絶縁接続部86の側面との間には絶縁板86Dが配置されており、また、ボルト84Aの軸部の周囲には絶縁スリーブ86Eが配置されており、また、ボルト84Aの頭部と絶縁スリーブ86Eとの間には絶縁板86Fが配置されている。
検出部品14は、一端14Aが犠牲陽極80に電気的に接続されていて、他端14Bが鋼構造物であるジャケット106のレグ106Aに電気的に接続されていて、犠牲陽極80とレグ106Aとの間で流れる防食電流を検出する。検出部品14の一端14Aと犠牲陽極80との電気的な接続は、芯金82、ボルト82B、接続金具83Bおよび犠牲陽極側結線部16を介してなされている。また、検出部品14の他端14Bとレグ106Aとの電気的な接続は、結線ボックス12、ボルト82A、接続金具83Aおよび鋼部材側結線部18を介してなされている。
検出部品14として、本実施形態に係る防食電流検出器10においては、シャント抵抗を用いているが、検出部品14はシャント抵抗に限定されるわけではなく、犠牲陽極80とレグ106Aとの間で流れる防食電流を適切に検出できる検出部品であれば使用することができる。
犠牲陽極側結線部16は、犠牲陽極80に電気的に接続する端子16Aと、検出部品14の一端14Aに電気的に接続する端子16Bと、を電気的に接続する結線部である。犠牲陽極側結線部16においては、ワンタッチ式の端子が用いられており、このワンタッチ式の端子は雄型端子と雌型端子からなる一対の端子である。前記雄型端子と前記雌型端子とを嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて、端子16Aと端子16Bとを容易に電気的に接続させることができる。したがって、犠牲陽極側結線部16においては、水中作業であっても容易に結線させることができる。
鋼部材側結線部18は、ジャケット106のレグ106Aに電気的に接続する端子18Aと、検出部品14の他端14Bに電気的に接続する端子18Bと、を電気的に接続する結線部である。鋼部材側結線部18においては、ワンタッチ式の端子が用いられており、このワンタッチ式の端子は雄型端子と雌型端子からなる一対の端子である。前記雄型端子と前記雌型端子とを嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて、端子18Aと端子18Bとを容易に電気的に接続させることができる。したがって、鋼部材側結線部18においては、水中作業であっても容易に結線させることができる。
送信線側結線部20は、検出部品14の一端14Aに電気的に接続する端子20Aと、2芯線の送信線52の一方の端子20Bと、を電気的に接続して結線し、送信線側結線部22は、検出部品14の他端14Bに電気的に接続する端子22Aと、2芯線の送信線52の他方の端子22Bと、を電気的に接続して結線する。送信線側結線部20、22においては、ワンタッチ式の端子を用いており、このワンタッチ式の端子は雄型端子と雌型端子からなる一対の端子である。前記雄型端子と前記雌型端子とを嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて、端子20Aと端子20Bとを容易に電気的に接続させることができるとともに、端子22Aと端子22Bとを容易に電気的に接続させることができる。したがって、送信線側結線部20、22においては、水中作業であっても容易に結線させることができる。なお、図3および図4では、説明の都合上、送信線52を2本描いており、また、送信線側結線部を2つ描いている(送信線側結線部20、22を描いている)が、実際には、送信線52として2芯線の送信線を通常用い、外見上は1本の送信線の中に2本の芯線が含まれることとなる。また、2芯線の送信線52に対応した2芯線型のワンタッチ式の端子も市販されており、外見上は1つの結線部の中に、送信線側結線部20、22を含めることができる。
犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22において用いるワンタッチ式の端子においては、結線部をさらに外側から覆うカバー(図示せず)が付属している。このようなワンタッチ式の端子としては、例えば、イタリアのTechno s.r.l.社製のTH387シリーズの製品を用いることができる。
膨潤樹脂24は、水分を吸収することで膨張する樹脂である。また、膨潤樹脂24は、形状追従性に優れ、結線ボックス12内に充填すると、結線ボックス12内に収納されている検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、膨潤樹脂24によって密着されて覆われて、水分が排除された状態で膨潤樹脂24によって覆われる。このため、結線ボックス12内に膨潤樹脂24を充填すると、検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、防食性が保たれた状態に保持される。
また、膨潤樹脂24は、長期にわたって柔軟性を保持することができ、送信線52や検出部品14の交換の際には、容易に取り除くことができる。
膨潤樹脂24としては、前記のような特性を有している樹脂であれば用いることができる。
ただし、充填性を向上させる観点から、膨潤樹脂24としては、吸水膨張性の異なる2種の膨潤樹脂を用いることが好ましい。具体的には例えば、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が5〜40質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂(吸水膨張性の大きい第1の膨潤樹脂)を、結線ボックス12内に、充填できる空間の50〜90%程度充填し、その後、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が0〜10質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂(吸水膨張性の小さい第2の膨潤樹脂)を結線ボックス12内の残った隙間に充填することが好ましい。
また、充填性をさらに向上させる観点から、前記第1の膨潤樹脂は、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が10〜30質量%であることがより好ましく、前記第2の膨潤樹脂は、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が1〜7質量%であることがより好ましい。
前記硬化型ペースト状ウレタン系樹脂において、吸水性高分子としては、吸水膨張性を有する高分子であれば用いることができ、例えば、アクリル酸系高分子、イソブチレン・マレイン酸系高分子、ポリビニルアルコール系高分子などを用いることができる。これらの吸水性高分子は市販品を用いることができ、例えば、上記アクリル酸系高分子としては、例えば特開2014−70271号公報記載のものを用いることができる。
前記吸水性高分子としては、膨張率(3.5%食塩水に試料を2時間浸漬した後の対試料吸水重量倍率)が、10倍〜40倍の範囲内であるものが好ましく、20倍〜30倍の範囲内であるものがより好ましい。
吸水性高分子を含有させる前記ウレタン系樹脂としては、ペースト状であり、一液湿気硬化型水膨張性ウレタン系樹脂が好ましく、その他、二液硬化型ウレタン系樹脂も用いることができる。一液湿気硬化型水膨張性ウレタン系樹脂としては、例えば、ポリイソシアネートとポリエーテルポリオールとを反応させたイソシアネート基含有プレポリマーを主成分とするポリウレタンシーラントを用いることができる。また、一液湿気硬化型水膨張性ウレタン系樹脂としては、例えば特開2014−70271号公報記載のものを用いることができる。
なお、結線ボックス12内に入った送信線52は、保護管54から出た直近の部位を固定部材26によって固定されている。これは、外部から送信線52を通じて伝搬された引張力が犠牲陽極側結線部16側および鋼部材側結線部18側に作用しないようにするためである。この固定は、検出部品14を固定することによって行ってもよい。
また、保護管54は、レグ106Aに設けられた貫通孔に取り付けられた樹脂製コネクタ28を挿通して、結線ボックス12内に達しており、保護管54の結線ボックス12側の端部は、樹脂製コネクタ28によって固定されている。
なお、樹脂製コネクタ28を取り付ける位置は、図示した位置に限定されるわけではなく、例えば、結線ボックス12の下面に樹脂製コネクタ28を取り付ける構成にしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る防食電流検出器10は、結線ボックス12を備えていて、その中に、検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22を収納しており、かつ、結線ボックス12の中には膨潤樹脂24が充填されていて、結線ボックス12の中に収納された検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、膨潤樹脂24によって覆われている。詳細には、前述したように、結線ボックス12内に収納されている検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、膨潤樹脂24によって密着されて覆われて、水分が排除された状態で膨潤樹脂24によって覆われている。このため、検出部品14、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22は、充填された膨潤樹脂24によって結線ボックス12内が隙間なく埋められた状態で、結線ボックス12内に収納されているため、膨潤樹脂24により水分が排除されて、防食性が保たれた状態となっている。また、膨潤樹脂24によって密着されて覆われていることにより、波浪や漂流物等の衝突による外力や、海生生物の侵入や付着・成長も防止できる。
また、前述したように、吸水性高分子を含有させる硬化型ペースト状ウレタン系樹脂からなる膨潤樹脂を膨潤樹脂24として用いれば、結線ボックス12内に収納された検出部品14や結線部16、18、20、22等で形成される複雑形状に対しても高い追従性で隙間に充填され、長期にわたって柔軟性を保持することができる。長期にわたって柔軟性を保持することができることから、電気防食対象設備や犠牲陽極80よりも耐用年数が短い送信線52や検出部品14の交換の際にも、容易に取り除くことができるので、結線ボックス12内に充填された膨潤樹脂24は、送信線52や検出部品14の交換作業の支障にならない。
なお、交換する必要のない部品の周りなどは、上述のような柔軟性を保持できる膨潤樹脂24と同じものを用いなくてもよく、例えば、二液硬化型エポキシ樹脂のように膨潤樹脂24と比べて硬化時の硬度の高い樹脂を、交換する必要のない部品の周りなどに部分的に用いてもよい。
また、膨潤樹脂24は、結線ボックス12内部を隙間なく埋めることができるため海生生物の成長を抑制することができ、送信線52等の部品の破損、結線部16、18、20、22の嵌合外れ、結線ボックス12の蓋12Aが外れなくなるといった不具合を防止することができる。
また、犠牲陽極側結線部16、鋼部材側結線部18、および送信線側結線部20、22においてワンタッチ式の端子を用いているので、送信線52や検出部品14の交換作業の作業性がより向上している。
なお、図1において、ハッチングで示す符号108の領域は、被覆防食がなされている領域であり、干満・飛沫帯を中心とする領域である。
(2)照合電極装置30の構成および効果
図7は、本発明の実施形態に係る照合電極装置30がジャケット106のレグ106Aに取り付けられた状態を示す正面図であり、図8は、図7の照合電極装置30の部位を拡大して示す拡大正面図であり、図9は、図8の照合電極装置30の部位をさらに拡大して示す拡大正面図である。なお、図7〜図9においては、照合電極装置30の結線ボックス32内の各部品を破線(隠れ線)ではなく実線で記載している。
本実施形態に係る照合電極装置30は、結線ボックス32と、照合電極34と、送信線側結線部36と、膨潤樹脂38と、を有してなる。
結線ボックス32は、箱状の鋼製部材であり、溶接でレグ106Aの外周面の所定の位置に取り付けられており、結線ボックス32は、その内部に、電極部34A以外の照合電極34および送信線側結線部36を収納している。また、結線ボックス32の中には膨潤樹脂38が充填されており、結線ボックス32の中に収納された照合電極34は、電極部34Aおよび結線ボックス32の内面に接する部分以外は、膨潤樹脂38によって覆われており、送信線側結線部36は、全体が膨潤樹脂38によって覆われている。
結線ボックス32は、蓋32Aを備えており、送信線62や照合電極34の交換の際には開けることができるようになっている。
照合電極34は、ジャケット106の所定位置の電位を測定する際の電位の基準点を与える電極である。照合電極34の電極部34Aは結線ボックス32の外に突き出るように位置していて、海水中に浸されている。照合電極34の照合電極端子34Bは、結線ボックス32内に収納されていて、送信線62の端子62Aと送信線側結線部36で結線されて、電気的に接続されている。
照合電極34として用いることができる照合電極の種類は特には限定されず、具体的には例えば、亜鉛照合電極を用いることができる。
送信線側結線部36は、照合電極34の照合電極端子34Bと、送信線62の端子62Aと、を電気的に接続する結線部である。送信線側結線部36においては、ワンタッチ式の端子を用いており、このワンタッチ式の端子は雄型端子と雌型端子からなる一対の端子である。前記雄型端子と前記雌型端子とを嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて、照合電極端子34Bと端子62Aとを容易に電気的に接続させることができる。したがって、送信線側結線部36においては、水中作業であっても容易に結線させることができる。
送信線側結線部36において用いるワンタッチ式の端子においては、結線部をさらに外側から覆うカバー(図示せず)が付属している。このようなワンタッチ式の端子としては、例えば、イタリアのTechno s.r.l.社製のTH387シリーズの製品を用いることができる。
膨潤樹脂38は、水分を吸収することで膨張する樹脂である。また、膨潤樹脂38は、形状追従性に優れ、膨潤樹脂38を結線ボックス32内に充填すると、結線ボックス32内に収納されている送信線側結線部36は、その全体が膨潤樹脂38によって密着されて覆われて、水分が排除された状態で膨潤樹脂38によって覆われる。このため、結線ボックス32内に膨潤樹脂38を充填すると、送信線側結線部36は、防食性が保たれた状態に保持される。また、結線ボックス32の中に収納された照合電極34は、電極部34Aおよび結線ボックス32の内面に接する部分以外は、水分が排除された状態で膨潤樹脂38によって覆われるので、防食性が向上した状態に保持される。
また、膨潤樹脂38は、長期にわたって柔軟性を保持することができ、送信線62や照合電極34の交換の際には、容易に取り除くことができる。
本実施形態に係る照合電極装置30の結線ボックス32に充填する膨潤樹脂38として用いることができる膨潤樹脂は、防食電流検出器10の結線ボックス12に充填する膨潤樹脂24と同様であるので、膨潤樹脂38についての詳細な他の説明は、先に説明した膨潤樹脂24についての説明をもって代えることとする。
なお、結線ボックス32内に入った送信線62は、保護管64から出た直近の部位を固定部材40によって固定されている。これは、外部から送信線62を通じて伝搬された引張力が照合電極34側に作用しないようにするためである。
また、保護管64は、レグ106Aに設けられた貫通孔に取り付けられた樹脂製コネクタ42を挿通して、結線ボックス32内に達しており、保護管64の結線ボックス32側の端部は、樹脂製コネクタ42によって固定されている。
以上説明したように、本実施形態に係る照合電極装置30は、結線ボックス32を備えていて、結線ボックス32は、その内部に、電極部34A以外の照合電極34および送信線側結線部36を収納している。また、結線ボックス32の中には膨潤樹脂38が充填されており、結線ボックス32内に収納されている送信線側結線部36は、その全体が膨潤樹脂38によって密着されて覆われて、水分が排除された状態で膨潤樹脂38によって覆われている。このため、送信線側結線部36は、充填された膨潤樹脂38によって結線ボックス32内が隙間なく埋められた状態で、結線ボックス32内に収納されているため、膨潤樹脂38により水分が排除されて、防食性が保たれた状態となっている。また、結線ボックス32の中に収納された照合電極34は、電極部34Aおよび結線ボックス32の内面に接する部分以外は、充填された膨潤樹脂38によって結線ボックス32内が隙間なく埋められた状態で、結線ボックス32内に収納されているため、膨潤樹脂38により水分が排除されて、防食性が向上した状態に保持されている。また、膨潤樹脂38によって密着されて覆われていることにより、波浪や漂流物等の衝突による外力や、海生生物の侵入や付着・成長も防止できる。
また、前述したように、吸水性高分子を含有させる硬化型ペースト状ウレタン系樹脂からなる膨潤樹脂を膨潤樹脂38として用いれば、結線ボックス32内に収納された送信線側結線部36や照合電極34等で形成される複雑形状に対しても高い追従性で隙間に充填され、長期にわたって柔軟性を保持することができる。長期にわたって柔軟性を保持することができることから、電気防食対象設備や犠牲陽極80よりも耐用年数が短い送信線62や照合電極34の交換の際にも、容易に取り除くことができるので、結線ボックス32内に充填された膨潤樹脂38は、送信線62や照合電極34の交換作業の支障にならない。
また、膨潤樹脂38は、結線ボックス32内部を隙間なく埋めることができるため海生生物の成長を抑制することができ、送信線62等の部品の破損、送信線側結線部36の嵌合外れ、結線ボックス32の蓋32Aが外れなくなるといった不具合を防止することができる。
また、送信線側結線部36においてワンタッチ式の端子を用いているので、送信線62や照合電極34の交換作業の作業性がより向上している。
(3)防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50の構成および効果
図10は、本発明の実施形態に係る防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50がジャケット式桟橋100に適用された状態を模式的に示す正面図であり、図11は、図10のXI−XI線端面図であり、図12は、図11のXII部を拡大して示す拡大端面図である。図13は、防食電流検出器10が取り付けられたレグ106Aの上端部を拡大して示す拡大鉛直断面図(鋼桁106Bの長手方向と平行な鉛直面で切断した拡大鉛直断面図)である。図14は、鋼桁106Bをその長手方向と直交する水平方向から見た拡大正面図であり、図15は、図14のXV−XV線端面図である。なお、図10においては、ジャケット106の陸側の部位の記載は省略している。
本実施形態に係る防食電流測定用の電気防食モニタリング装置50は、防食電流検出器10と、送信線52と、モニタリング部58と、を有してなる。
防食電流検出器10は、先に説明した本発明の実施形態に係る防食電流検出器であり、ジャケット106の海側のレグ106Aに取り付けられている。
送信線52は、防食電流検出器10が検出した防食電流についての電気信号をモニタリング部58に送る送信線である。送信線52は2芯線の送信線であり、防食電流検出器10側の端子20B、22Bは、防食電流検出器10の送信線側結線部20、22に接続していて、送信線52は、検出部品14からの電気信号をモニタリング部58に送信する。
送信線52は、保護管54で覆われて保護されており、保護管54の内部に配置されている(図5および図12等参照)。ジャケット106の上部工の部位においては、送信線52を内部に備えた保護管54は適宜の間隔で留め具56で留められて、ジャケット106の鋼桁106Bに沿って配置されていて(図1、図10、図14、図15等参照)、送信線52はモニタリング部58に達している。一方、送信線52を内部に備えた保護管54のレグ106Aへの取り付け部位は、レグ106Aの内周面であり、送信線52は、保護管54ともどもジャケット106のレグ106Aの内部に配置されている(図5、図12等参照)。また、レグ106Aの内周面には、図11および図12に示すように、アングル55が取り付けられていて、送信線52を内部に備えた保護管54は、アングル55とレグ106Aの内周面とで囲まれた空間に配置されている。
なお、ジャケット106のレグ106Aに鋼管杭104が差し込まれて二重管構造となっている領域においては、送信線52、保護管54およびアングル55は、レグ106Aの内周面と鋼管杭104の外周面との間の間隙に配置されていることになる。
モニタリング部58は、送信線52から送信された防食電流についての電気信号を測定して、防食電流の大きさを算出し、そのデータを記憶部(図示せず)に保存する。また、モニタリング部58は、必要に応じて、保存したデータをグラフ等でモニタ(図示せず)に表示する。
送信線52は、保護管54の内部に配置されて保護管54で覆われて保護されており、さらに、送信線52を内部に備えた保護管54のレグ106Aへの取り付け部位は、レグ106Aの内周面であり、送信線52は、海面より下方の位置においては、保護管54ともどもジャケット106のレグ106Aの内空部に配置されているので、波浪・漂流物等の外力により送信線52に物理的損傷が生じる可能性は極めて小さい。
(4)電位測定用の電気防食モニタリング装置60の構成および効果
図16は、本発明の実施形態に係る電位測定用の電気防食モニタリング装置60がジャケット式桟橋100に適用された状態を模式的に示す正面図であり、図17は、図16のXVII−XVII線端面図であり、図18は、図17のXVIII部を拡大して示す拡大端面図である。図19は、照合電極装置30が取り付けられたレグ106Aの上端部を拡大して示す拡大鉛直断面図(鋼桁106Bの長手方向と平行な鉛直面で切断した拡大鉛直断面図)である。図20は、鋼桁106Bをその長手方向と直交する水平方向から見た拡大正面図であり、図21は、図20のXXI−XXI線端面図である。なお、図16においては、ジャケット106の陸側の部位の記載は省略している。
本実施形態に係る電位測定用の電気防食モニタリング装置60は、照合電極装置30と、送信線62と、モニタリング部68と、を有してなる。
照合電極装置30は、先に説明した本発明の実施形態に係る照合電極装置であり、ジャケット106の海側のレグ106Aに取り付けられている。
送信線62は、照合電極装置30からの電位についての電気信号をモニタリング部68に送る送信線である。送信線62は1芯線の送信線であり、照合電極装置30側の端子62Aは、照合電極装置30の送信線側結線部36に接続していて、送信線62は、照合電極34からの電気信号をモニタリング部68に送信する。
送信線62は、保護管64で覆われて保護されており、保護管64の内部に配置されている(図9および図18等参照)。ジャケット106の上部工の部位においては、送信線62を内部に備えた保護管64は適宜の間隔で留め具66で留められて、ジャケット106の鋼桁106Bに沿って配置されていて(図1、図16、図20、図21等参照)、送信線62はモニタリング部68に達している。一方、送信線62を内部に備えた保護管64のレグ106Aへの取り付け部位は、レグ106Aの内周面であり、送信線62は、保護管64ともどもジャケット106のレグ106Aの内部に配置されている(図9、図18等参照)。また、レグ106Aの内周面には、図17および図18に示すように、アングル65が取り付けられていて、送信線62を内部に備えた保護管64は、アングル65とレグ106Aの内周面とで囲まれた空間に配置されている。
なお、ジャケット106のレグ106Aに鋼管杭104が差し込まれて二重管構造となっている領域においては、送信線62、保護管64およびアングル65は、レグ106Aの内周面と鋼管杭104の外周面との間の間隙に配置されていることになる。
モニタリング部68は、送信線62から送信された電位についての電気信号を測定して、ジャケット式桟橋100の所定の箇所の電位を算出し、そのデータを記憶部(図示せず)に保存する。また、モニタリング部68は、必要に応じて、保存したデータをグラフ等でモニタ(図示せず)に表示する。
送信線62は、保護管64の内部に配置されて保護管64で覆われて保護されており、さらに、送信線62を内部に備えた保護管64のレグ106Aへの取り付け部位は、レグ106Aの内周面であり、送信線62は、海面より下方の位置においては、保護管64ともどもジャケット106のレグ106Aの内部に配置されているので、波浪・漂流物等の外力により送信線62に物理的損傷が生じる可能性は極めて小さい。
(5)補足
以上、図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、説明に用いた図面は、本発明を説明するための実施形態を模式的に示したものであり、本発明は、説明に用いた図面に示す構成に限定されるわけではなく、本発明は、本発明の思想の範囲内で種々の変更が可能である。
10…防食電流検出器
12、32…結線ボックス
12A、32A…蓋
12B、12D、86D、86F…絶縁板
12C、86E…絶縁スリーブ
14…検出部品
14A…一端
14B…他端
16…犠牲陽極側結線部
16A、16B、18A、18B、20A、20B、22A、22B、34B、62A…端子
18…鋼部材側結線部
20、22、36…送信線側結線部
24、38…膨潤樹脂
26、40…固定部材
28、42…樹脂製コネクタ
30…照合電極装置
34…照合電極
34A…電極部
50、60…電気防食モニタリング装置
52、62…送信線
54、64…保護管
55、65…アングル
56、66…留め具
58、68…モニタリング部
80…犠牲陽極
82、84…芯金
82A、82B、84A、86C…ボルト
83A、83B…接続金具
86…絶縁接続部
86A…絶縁材
86B…溝形鋼
100…ジャケット式桟橋
102…海底地盤
104…鋼管杭
106…ジャケット
106A…レグ
106B…鋼桁
108…被覆防食
200…岸壁

Claims (20)

  1. 水面下に鋼部材を有する構造物に取り付けられていて、犠牲陽極と前記鋼部材との間を流れる防食電流の測定に用いる防食電流検出器であって、
    一端が前記犠牲陽極に電気的に接続されていて、他端が前記鋼部材に電気的に接続されていて、前記防食電流を検出する検出部品と、
    前記犠牲陽極に電気的に接続する端子と前記検出部品の一端に電気的に接続する端子とを電気的に接続してなる犠牲陽極側結線部と、
    前記鋼部材に電気的に接続する端子と前記検出部品の他端に電気的に接続する端子とを電気的に接続してなる鋼部材側結線部と、
    前記検出部品によって得られる前記防食電流についての電気信号を外部に出力する出力端子に、外部機器に電気的に接続可能な外部機器接続送信線の一端を電気的に接続してなる送信線側結線部と、
    前記検出部品、前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、
    を備え、
    前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記検出部品、前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部は、前記膨潤樹脂によって覆われていることを特徴とする防食電流検出器。
  2. 前記膨潤樹脂は、吸水膨張性の異なる2種の膨潤樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の防食電流検出器。
  3. 吸水膨張性の異なる前記2種の膨潤樹脂は、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が5〜40質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂、および吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が0〜10質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の防食電流検出器。
  4. 前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部の少なくともいずれか1つにおいては、雄型端子と雌型端子からなる一対の端子が用いられており、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて電気的に接続させることができることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防食電流検出器。
  5. 前記犠牲陽極側結線部、前記鋼部材側結線部および前記送信線側結線部は、外側がカバーで被覆されていることを特徴とする請求項4に記載の防食電流検出器。
  6. 水面下に鋼部材を有する構造物に取り付けられていて、前記鋼部材についての電位データの測定に用いる照合電極装置であって、
    照合電極と、
    前記照合電極の電位データを外部に出力する出力端子に、外部機器に電気的に接続可能な外部機器接続送信線の一端を電気的に接続してなる送信線側結線部と、
    前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、
    を備え、
    前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記送信線側結線部は、前記膨潤樹脂によって覆われていることを特徴とする照合電極装置。
  7. 前記膨潤樹脂は、吸水膨張性の異なる2種の膨潤樹脂からなることを特徴とする請求項6に記載の照合電極装置。
  8. 吸水膨張性の異なる前記2種の膨潤樹脂は、吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が5〜40質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂、および吸水膨張性を有する吸水性高分子の含有量が0〜10質量%である硬化型ペースト状ウレタン系樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の照合電極装置。
  9. 前記送信線側結線部においては、雄型端子と雌型端子からなる一対の端子が用いられており、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌め合わせて、嵌合させる方向に押し込むことにより、前記雄型端子と前記雌型端子を嵌合させて電気的に接続させることができることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の照合電極装置。
  10. 前記送信線側結線部は、外側がカバーで被覆されていることを特徴とする請求項9に記載の照合電極装置。
  11. 水面下に鋼部材を有する構造物の電気防食に用いる電気防食モニタリング装置であって、
    請求項1〜5のいずれかに記載の防食電流検出器と、
    前記防食電流検出器から前記防食電流についての電気信号を受信して、前記防食電流についてのデータを測定するとともに、測定した前記防食電流についてのデータの記録および表示のうちの少なくとも一方を行うモニタリング部と、
    前記防食電流についての電気信号を前記モニタリング部に送信するモニタリング部接続送信線と、
    を備え、
    前記防食電流検出器は、前記構造物に取り付けられており、また、前記外部機器接続送信線は前記モニタリング部接続送信線であり、前記モニタリング部接続送信線の一端は、前記防食電流検出器の前記出力端子に電気的に接続されていて、前記送信線側結線部を形成しており、前記モニタリング部接続送信線の他端は前記モニタリング部と電気的に接続していることを特徴とする電気防食モニタリング装置。
  12. 水面下に鋼部材を有する構造物の電気防食に用いる電気防食モニタリング装置であって、
    請求項6〜10のいずれかに記載の照合電極装置と、
    前記照合電極と前記鋼部材との電位差についての電気信号を受信して、前記鋼部材の電位についてのデータを測定するとともに、測定した前記鋼部材の電位についてのデータの記録および表示のうちの少なくとも一方を行うモニタリング部と、
    前記照合電極装置からの電気信号を前記モニタリング部に送信するモニタリング部接続送信線と、
    を備え、
    前記照合電極装置は、前記構造物に取り付けられており、また、前記外部機器接続送信線は前記モニタリング部接続送信線であり、前記モニタリング部接続送信線の一端は、前記照合電極装置の前記出力端子に電気的に接続されていて、前記送信線側結線部を形成しており、前記モニタリング部接続送信線の他端は前記モニタリング部と電気的に接続していることを特徴とする電気防食モニタリング装置。
  13. 前記構造物は、ジャケットであることを特徴とする請求項11または12に記載の電気防食モニタリング装置。
  14. 前記モニタリング部接続送信線は、前記ジャケットを構成する鋼管の内部を経由して、前記送信線側結線部に達していることを特徴とする請求項13に記載の電気防食モニタリング装置。
  15. 請求項1〜5のいずれかに記載の防食電流検出器が取り付けられたジャケットであって、該防食電流検出器の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケット。
  16. 請求項6〜10のいずれかに記載の照合電極装置が取り付けられたジャケットであって、該照合電極装置の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケット。
  17. 請求項1〜5のいずれかに記載の防食電流検出器および請求項6〜10のいずれかに記載の照合電極装置が取り付けられたジャケットであって、前記防食電流検出器の取り付けられた箇所および前記照合電極装置の取り付けられた箇所が水中に存することを特徴とするジャケット。
  18. 水面下に配置する鋼部材を有するジャケットであって、
    犠牲陽極と前記鋼部材との間を流れる防食電流を検出する検出部品と、
    一端が前記検出部品に、他端が外部機器に、それぞれ電気的に接続されていることにより、前記検出部品によって得られる前記防食電流についての電気信号を前記外部機器に送信する送信線と、
    前記検出部品に前記送信線を電気的に接続する結線部と、
    前記検出部品および前記結線部を収納する結線ボックスと、
    を備えており、
    前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記検出部品および前記結線部前記膨潤樹脂により覆われており、
    前記送信線は、水面より下方の位置において、前記鋼部材の内空間に配置されていることを特徴とするジャケット。
  19. 水面下に配置する鋼部材を有するジャケットであって、
    前記鋼部材についての電位データの測定に用いる照合電極と、
    該照合電極と電気的に接続する送信線側結線部と、
    一端が前記送信線側結線部に、他端が外部機器に、それぞれ電気的に接続されていることにより、前記照合電極の電位データを前記送信線側結線部経由で前記外部機器に送信する送信線と、
    前記送信線側結線部を収納する結線ボックスと、
    を備えており、
    前記結線ボックスの内部には水分を吸収して膨らむ膨潤樹脂が充填されていて、前記送信線側結線部は前記膨潤樹脂により覆われており、
    前記送信線は、水面より下方の位置において、前記鋼部材の内空間に配置されていることを特徴とするジャケット。
  20. 前記送信線は、保護管の内部に配置されており、前記保護管とともに前記鋼部材の内空間に配置されていることを特徴とする請求項18または19に記載のジャケット。
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