JP6750945B2 - 温水タンクの整流部材 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載された温水タンクではタンク本体の上面の開口から底面に向けてラッパ状に広がる入水管を設置し、温水タンクの外側には拡幅された給水圧緩衝室を入水管に連結している。これにより入水管から流出する水を整流化させている。
また、特許文献2に記載された温水タンクは、ラッパ状の入水管を通して温水タンク内に流入する水が底部に衝突した後に上昇するため、やはり乱流を起こし易く水の整流化が困難であった。
本発明によれば、整流部材の整流筒部に供給される水は開口を通して下方に吐出されて温水タンク内に供給され、整流筒部の下側表面に沿って上方に流れることで乱流を防いで低速で整流化できる。
また、整流部材の整流筒部内に供給される水は整流筒部の下面側に形成された開口から下方に吐出されるため、整流筒部の下側表面に沿って上方に低速で流れて容易に整流化できる。
また、本発明による整流部材は、外部から水が供給される給水受け部と温水タンクの流入口に嵌合する嵌合軸部と流入した水を下面側に形成された開口から吐出して整流化する筒状の整流筒部とを備えている。
図1は実施形態による温水タンク2を備えた水洗式便器1を示すものであり、便器本体3の上面後部に局部洗浄装置4が備えられている。局部洗浄装置4は局部洗浄と温風乾燥と脱臭のための各種の機能部品6がベースプレート7上に設置されている。ベースプレート7上に設置された温水タンク2から供給される温水は後述する給水パイプ18を通して洗浄ノズル8から図示しない便座に着座した人体の局部に噴射されて洗浄する。また、温水タンク2の温水は、便器本体3の便鉢にミストを噴射するミストノズル(図示せず)にも供給される。
また、上部タンク11の天面には温水タンク本体12内の上層部に貯留された温水を洗浄ノズル8に供給する給水パイプ18が取り付けられている。
整流部材14は図4に示すように略円筒形状を有しており、水道から水の供給を受ける給水受け部20と、略円筒形状で温水タンク2内に水を吐出する整流筒部21と、給水受け部20の下流側端部に形成されていて整流筒部21の端部を嵌合して連結する嵌合軸部22とを備えている。
給水受け部20は例えば略L字状に形成されており、水道からリリーフ弁を備えたバルブ25を介して配管によって連結されている。また、給水受け部20は流入口13に設けた略円盤状の凸部9に係合させる略コの字状の押え部23を備えている。図5(b)に示すように、凸部9の外周面には弾性変形可能な係止部9aが形成され、押え部23の内面には係止部9aに係合可能な係止凹部23aが形成されている。押え部23を凸部9に押し込むと係止部9aが弾性変形して係止凹部23aと係合できる。しかも、押え部23の下流側の嵌合軸部22には流入口13の略円筒状の内面に水密に嵌合するためのパッキン26が設置されている。これにより、整流部材14は温水タンク2に固定される。
中空部21aの長手方向中間部分には、図7に示すように、周方向に所定間隔で長板状に形成された複数のばね受け座28が設置されている。図5(a)、(b)において、ばね受け座28と嵌合軸部22の封止面22aとの間には逆止弁30が中空部21a内に装着されている。
図7に示す整流筒部21において、周方向に所定間隔で配列された3本のばね受け座28の間に半円孔38がそれぞれ配列され、2列の半円孔38の間に設けたばね受け座28は円形孔37と重なる部分が切除されている。なお、整流部材14を流入口13に嵌合する際、開口列36が中心線Oを含む水平線の下方に位置するように凸部9と嵌合軸部22とに位置合わせ用の突起等の目印を設けてもよい。
整流筒部21の開口列36として、面積の大きい円形孔37で比較的多くの水量が流出し、その両側の面積の小さい半円孔で比較的少ない水量が流出することで全体の水量が大きくなるため水流は低速になる。しかも、水流が細分化されて整流筒部21の円筒状の下側表面に沿って上昇することで更に低速になって整流化される。
通水孔20aを通過する水は水圧によって逆止弁30のコイルばね32を圧縮させて弁体31を後退させて通水孔20aから整流筒部21の中空部21aと弁体31の隙間を通って下流側に供給される。そして、整流筒部21の下面側に設けた円形孔37と半円孔38から温水タンク本体12の底面側に水が吐出され、整流筒部21の下面側円筒面に沿って低速で乱流を生じることなく整流として上昇する。
洗浄ボタンがOFF操作されると、水道からの水の供給がバルブ25で阻止される。通水孔20aの水圧が低下したことで逆止弁30の弁体31がコイルばね32の付勢力で封止面22aを押圧し、封止リング33で封止面22aの通水孔20aを閉弁させる。
なお、整流部材14が故障等した場合には、栓17を開弁して温水タンク本体12内の水を全て排出させて整流部材14を流入口13から取り外して修理または交換できる。
また、下部タンク10と上部タンク11とを溶着して温水タンク本体12を組み立てた後、整流部材14を外部から流入口13に挿入して嵌合することで簡単に装着でき、下部タンク10の内面への取り付けが不要であるため組み立て工数を削減して製造コストを低減できる。しかも、整流部材14を水の流入口13に嵌合させたので別個に整流板等を設置する必要がなく構成が簡単であり、この点でも低コストである。
図8において、温水タンク本体12における下部タンク10の流入口13に嵌合する整流部材40は整流筒部41が例えば略四角形筒状に形成されている。流入口13も嵌合する嵌合軸部22の形状に応じて断面略四角形に形成されている。この整流部材40は、嵌合軸部22に下部タンク10の流入口13に水密に嵌合するパッキン26が取り付けられている。そして、嵌合軸部22の基端側の筒部42内に逆止弁30が設置され、その上流側に配管に連結される給水受け部20が設けられている。
整流部材40の整流筒部41は略四角形筒状の底面41a側に円形孔37と半円孔38が配列された開口列36が形成され、これら開口列36を通して温水タンク本体12内で底部に向けて水を吐出することができ、低速で乱流を抑制して整流化できる。
また、上述した実施形態や変形例による温水タンク2では整流部材14,40の開口列36を構成する複数の開口として円形孔37や半円孔38を配列したが、開口の穴形状は円形や半円形状に限定されるものではなく、任意の形状のものを採用することができる。また、整流部材14,40の開口列36は3列に限定されるものではなく、適宜の複数列に形成してもよく、開口の配列は任意である。
なお、上述した実施形態では、温水タンク2の組み立て後に整流部材14,40を挿入するようにしたが、温水タンク2の組み立て前に装着するようにしてもよい。
2 温水タンク
10 下部タンク
11 上部タンク
12 温水タンク本体
13 流入口
14、40 整流部材
16 ヒータ
20 給水受け部
20a 通水孔
21 整流筒部
22 嵌合軸部
26 パッキン
30 逆止弁
36 開口列
37 円形孔
38 半円孔
Claims (1)
- 内部に水が供給される筒状の整流筒部を備えており、前記整流筒部に下方に水を吐出させる開口が形成されており、
前記整流筒部の軸方向の中心線が水平方向を向くように配設され、
前記開口は、前記整流筒部の下面側に形成され、かつ、該整流筒部の前記中心線を含む水平面の下側にのみ形成され、
前記整流筒部の開口として長手方向に沿って複数列の孔が形成され、
前記開口は、長手方向に沿って円形孔が複数形成され、その周方向両側に前記円形孔より開口が小さい孔が長手方向に沿って複数形成されていることを特徴とする温水タンクの整流部材。
Priority Applications (1)
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JP2016004531A JP6750945B2 (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 温水タンクの整流部材 |
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Family Applications (1)
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