JP6750944B2 - 温水タンク - Google Patents
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Description
本発明による温水タンクは、温水を貯留する温水タンク本体と、前記温水タンク本体内に外側から取り付けられていて水を整流化する整流部材と、を備え、前記温水タンク本体には、前記整流部材が設置される流入口が形成され、前記整流部材は、前記温水タンク本体内に配置されて前記水を吐出する整流筒部と、該整流筒部と嵌合して連結する嵌合軸部と、を有し、前記整流筒部は、前記流入口よりも小径の部材で構成され、前記温水タンク本体内に前記水を供給する流入口が該温水タンク本体に設けられた凸部に形成されており、前記整流部材および前記嵌合軸部は前記凸部と嵌合することで固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、温水タンク本体を組み立てた後で整流部材を温水タンク本体の外部から装着することで取り付けできるため、温水タンクの組み立ての作業工数を削減できる。
また、前記温水タンク本体内に前記水を供給する流入口が該温水タンク本体に設けられた凸部に形成されており、整流部材は凸部と嵌合することで固定されているため、整流部材を流入口に堅固に固定できる。
整流部材は略円筒形状であるため、温水タンク本体の流入口への装着が容易で水密に装着でき、修理等の際にも容易に取り外しできる。
温水タンク本体の流入口から流入された水が嵌合口に装着された整流部材の開口を通過することで整流化され、温水タンク本体内の温水の層の下層側に流入して上層の温水を押し上げて外部に設けた洗浄ノズル等に給水することができる。
図1は実施形態による温水タンク2を備えた水洗式便器1を示すものであり、便器本体3の上面後部に局部洗浄装置4が備えられている。局部洗浄装置4は局部洗浄と温風乾燥と脱臭のための各種の機能部品6がベースプレート7上に設置されている。ベースプレート7上に設置された温水タンク2から供給される温水は後述する給水パイプ18を通して洗浄ノズル8から図示しない便座に着座した人体の局部に噴射されて洗浄する。また、温水タンク2の温水は、便器本体3の便鉢にミストを噴射するミストノズル(図示せず)にも供給される。
また、上部タンク11の天面には温水タンク本体12内の上層部に貯留された温水を洗浄ノズル8に供給する給水パイプ18が取り付けられている。
整流部材14は図4に示すように略円筒形状を有しており、水道から水の供給を受ける給水受け部20と、略円筒形状で温水タンク2内に水を吐出する整流筒部21と、給水受け部20の下流側端部に形成されていて整流筒部21の端部を嵌合して連結する嵌合軸部22とを備えている。
給水受け部20は例えば略L字状に形成されており、水道からリリーフ弁を備えたバルブ25を介して配管によって連結されている。また、給水受け部20は流入口13に設けた略円盤状の凸部9に係合させる略コの字状の押え部23を備えている。図5(b)に示すように、凸部9の外周面には弾性変形可能な係止部9aが形成され、押え部23の内面には係止部9aに係合可能な係止凹部23aが形成されている。押え部23を凸部9に押し込むと係止部9aが弾性変形して係止凹部23aと係合できる。しかも、押え部23の下流側の嵌合軸部22には流入口13の略円筒状の内面に水密に嵌合するためのパッキン26が設置されている。これにより、整流部材14は温水タンク2に固定される。
中空部21aの長手方向中間部分には、図7に示すように、周方向に所定間隔で長板状に形成された複数のばね受け座28が設置されている。図5(a)、(b)において、ばね受け座28と嵌合軸部22の封止面22aとの間には逆止弁30が中空部21a内に装着されている。
図7に示す整流筒部21において、周方向に所定間隔で配列された3本のばね受け座28の間に半円孔38がそれぞれ配列され、2列の半円孔38の間に設けたばね受け座28は円形孔37と重なる部分が切除されている。
なお、整流部材14を流入口13に嵌合する際、開口列36が中心線Oを含む水平線の下方に位置するように凸部9と嵌合軸部22とに位置合わせ用の突起等の目印を設けてもよい。
整流筒部21の開口列36として、面積の大きい円形孔37で比較的多くの水量が流出し、その両側の面積の小さい半円孔で比較的少ない水量が流出することで全体の水量が大きくなるため水流は低速になる。しかも、水流が細分化されて整流筒部21の円筒状の下側表面に沿って上昇することで更に低速になって整流化される。
通水孔20aを通過する水は水圧によって逆止弁30のコイルばね32を圧縮させて弁体31を後退させて通水孔20aから整流筒部21の中空部21aと弁体31の隙間を通って下流側に供給される。そして、整流筒部21の下面側に設けた円形孔37と半円孔38から温水タンク本体12の底面側に水が吐出され、整流筒部21の下面側円筒面に沿って低速で乱流を生じることなく整流として上昇する。
洗浄ボタンがOFF操作されると、水道からの水の供給がバルブ25で阻止される。通水孔20aの水圧が低下したことで逆止弁30の弁体31がコイルばね32の付勢力で封止面22aを押圧し、封止リング33で封止面22aの通水孔20aを閉弁させる。
なお、整流部材14が故障等した場合には、栓17を開弁して温水タンク本体12内の水を排出させて整流部材14を流入口13から取り外して修理または交換できる。
また、整流部材14は簡単な形状であり、開口列36を通して温水タンク本体12へ水を供給するため、低速で乱流を抑制して整流化できて温水タンク本体12内での安定した温水持続性能を確保できる。更に整流部材14に設けた逆止弁30によって水の供給と停止を制御でき、水の逆流や漏水を確実に防止できる。
図8において、温水タンク本体12における下部タンク10の流入口13に嵌合する整流部材40は整流筒部41が例えば略四角形筒状に形成されている。流入口13も嵌合する嵌合軸部22の形状に応じて断面略四角形に形成されている。この整流部材40は、嵌合軸部22に下部タンク10の流入口13に水密に嵌合するパッキン26が取り付けられている。そして、嵌合軸部22の基端側の筒部42内に逆止弁30が設置され、その上流側に配管に連結される給水受け部20が設けられている。
整流部材40の整流筒部41は略四角形筒状の底面41a側に円形孔37と半円孔38が配列された開口列36が形成され、これら開口列36を通して温水タンク本体12内で底部に向けて水を吐出することができ、乱流を抑制して整流化できる。或いは上面41b側に開口列36を形成してもよい。
なお、整流部材14、40の流入口13に挿入され嵌合する整流筒部21や嵌合軸部22は円筒状や略四角形筒状の外部形状に限定されるものではなく、流入口13に挿入及び嵌合可能であれば、その他の多角形筒状等の適宜の筒状を採用できる。
本第二変形例による温水タンク2では、温水タンク本体12の下部タンク10に水の流入口13と略板状の整流部材46を嵌合する嵌合口47とが別個に設置されている。流入口13は例えば略円形で嵌合口47は略四角形状とされている。本第二変形例では温水タンク本体12の下部タンク10の底部近傍に設けた流入口13の上側に嵌合口47を設置することが好ましい。
本第二変形例では、流入口13にバルブユニットを備えた水供給用の給水管48が水密に嵌合している。また、流入口13の上側に設置された嵌合口47には整流部材46を挿入して嵌合軸部22のパッキン26によって水密に嵌合されている。この整流部材46は例えば平板形状であり、開口列36として下面46aと上面46bを連通する適宜形状の貫通孔50が複数配列されている。
なお、上述した実施形態では、温水タンク2の組み立て後に整流部材14,40を挿入するようにしたが、温水タンク2の組み立て前に装着するようにしてもよい。
2 温水タンク
10 下部タンク
11 上部タンク
12 温水タンク本体
13 流入口
14、40、46 整流部材
16 ヒータ
20 給水受け部
20a 通水孔
21 整流筒部
22 嵌合軸部
26 パッキン
30 逆止弁
36 開口列
37 円形孔
38 半円孔
47 嵌合口
50 貫通孔
Claims (3)
- 温水を貯留する温水タンク本体と、
前記温水タンク本体内に外側から取り付けられていて水を整流化する整流部材と、
を備え、
前記整流部材は、前記温水タンク本体内に配置されて前記水を吐出する整流筒部と、該整流筒部と嵌合して連結する嵌合軸部と、を有し、
前記整流筒部および前記嵌合軸部は、前記温水タンク本体の外側から取付可能に構成され、
前記温水タンク本体内に前記水を供給する流入口が該温水タンク本体に設けられた凸部に形成されており、前記整流部材および前記嵌合軸部は前記凸部と嵌合することで固定されていることを特徴とする温水タンク。 - 温水を貯留する温水タンク本体と、
前記温水タンク本体内に外側から取り付けられていて水を整流化する整流部材と、
を備え、
前記温水タンク本体には、前記整流部材が設置される流入口が形成され、
前記整流部材は、前記温水タンク本体内に配置されて前記水を吐出する整流筒部と、該整流筒部と嵌合して連結する嵌合軸部と、を有し、
前記整流筒部は、前記流入口よりも小径の部材で構成され、
前記温水タンク本体内に前記水を供給する流入口が該温水タンク本体に設けられた凸部に形成されており、前記整流部材および前記嵌合軸部は前記凸部と嵌合することで固定されていることを特徴とする温水タンク。 - 前記整流部材は略円筒状である請求項1または請求項2に記載された温水タンク。
Priority Applications (1)
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JP2016004530A JP6750944B2 (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 温水タンク |
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JP2017125329A JP2017125329A (ja) | 2017-07-20 |
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JP2016004530A Active JP6750944B2 (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 温水タンク |
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